JP2005092149A - 光路切換スイッチ - Google Patents

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純一郎 浅野
Tsutomu Takahashi
勉 高橋
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雅之 外川
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Abstract

【課題】従来の光路切換スイッチでは、光線の角度ずれにより、挿入損失が大きいことと、小型化が課題であった。
【解決手段】入射手段および出射手段と、反射素子と、ペンタプリズムと、回転アクチュエータとで構成され、2つの前記ペンタプリズムを前記回転アクチュエータによって回転させ、光路に挿抜することにより、光路切換を行う。ペンタプリズムの反射光線は入射光線に対して常に略90度である特性と、回転アクチュエータの回転軸の倒れ角を軸受けにより小さくすることによって、光路切換時に光軸の角度ずれの発生を極小化し挿入損失を小さくすることと、アクチュエータを1つにすることによって小型化を可能とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、光路切換素子を光路線上に挿抜させることにより光路を切り換える光路切換スイッチに関するものであり、光情報ネットワーク、光LANなどの光通信分野において利用できる光路切換スイッチに関する。
従来、この種の光路切換スイッチとしては、例えば図3および図4に示すような光路切換スイッチ100が知られている。図3において、光路切換スイッチ100は、2入力、2出力の2×2光路切換スイッチであり、入力ポート1、2、出力ポート3、4、ファイバコリメータ5、6、7、8、光路切換素子9−1、9−2、9−3、および9−4、光路切換素子を支持し光路へ直線運動で挿抜するアクチュエータ11、ファイバコリメータとアクチュエータを固定する基板10からなる。
ファイバコリメータ5は、光ファイバ5−1とレンズ5−2からなり、ファイバコリメータ7も同様である。ファイバコリメータ5、7からの出射光線は平行ビームになる。
図3および図4に示すような光路切換スイッチ100に使用されるアクチュエータは、電磁力、静電力、形状記憶合金などを用いた直線運動するアクチュエータであり、光路切換素子9−1、9−2、9−3、および9−4を支持し、直線移動により光路切換素子を光路中に挿抜する。
光路切換素子9−1、9−2、9−3、および9−4は反射ミラーである。光路切換素子9−1、9−2は図4に示す光線15−1と、光路切換素子9−3、9−4は、図4に示す光線16−1とそれぞれ略45度を成して配置される。
光路の切換方法を説明する。図4(a)のように、アクチュエータ11を駆動させ、光路切換素子9−2と9−3を光路に挿入し、光路切換素子9−1と9−4を光路から抜いた場合には、ファイバコリメータ5、6からの出射光線15−1、16−1は、光路切換素子9−2と9−3でそれぞれ反射し、ファイバコリメータ8、7に出射光線15−2、16−2として入射するので、入力ポート1、2はそれぞれ出力ポート4、3と接続する。
一方、図4(b)のように、アクチュエータ11を駆動させ、光路切換素子9−1と9−4を光路に挿入し、光路切換素子9−3を光路から抜いた場合には、ファイバコリメータ5、6からの出射光線15−1、16−1は、光路切換素子9−1と9−4でそれぞれ反射し、ファイバコリメータ7、8に出射光線15−3、16−3として入射するので、入力ポート1、2はそれぞれ出力ポート3、4と接続する。
このように、光路切換素子9−1、9−2、9−3、および9−4の挿抜により、光路が切り換えられる。
特開2001−350105号公報
上記従来の光路切換スイッチ100において、光路切換において挿入損失の小さいことが実用上最も重要な要件である。挿入損失を小さくするには、入力のファイバコリメータからの出射光線が少ない損失で出力のファイバコリメータに入射することであり、以下の条件を満たすことが必要である。
光路切換素子9−2が光路中に挿入された状態において、光路切換素子9−2からの反射光線15−2の光軸とファイバコリメータ8の光軸が一致し、また光路切換素子9−3からの反射光線16−2の光軸とファイバコリメータ7の光軸が一致しなければならない。
この条件は、光路切換素子9−2および9−3が介在していることにより、様々な工夫をしなければ満足させることができない。その要因を図4と図5により説明する。
図5は図4の光路切換スイッチの光路切換素子9−2付近の拡大図である。図5(b)で示すファイバコリメータ5の光軸方向をX軸、ファイバコリメータ8の光軸方向をY軸と定める。X軸、Y軸、Z軸を中心軸とし、それぞれφ、θ、ψ回転方向とする。入射ポートのファイバコリメータからの光線が光路切換素子9−2から反射した光線の光軸と、出射ポートのファイバコリメータの光軸を一致させるためには、入射ポートのファイバコリメータからの光線の光軸と光路切換素子9−2とが、ψ方向において略45度を成し、かつφ方向、θ方向共に略90度を成すことが必要である。すなわち、φ、θ、ψ回転方向のいずれか一方向でも角度ずれが発生すると、光路切換素子9−2の反射光線の光軸に角度ずれが発生し、損失増加の要因になる。
光路切換素子9−2の位置は、アクチュエータ11によって規定されるが、アクチュエータ11の加工・組み立て精度による芯振れ、歪み、撓みなどにより回転角φ、θ、ψのズレを完全に零にすることは不可能である。また、光路切換素子9−2の反射面の角度加工精度によっても大きな角度ズレの原因になる。
図5(a)には、角度ずれΔψが発生した場合を点線で模式的に描いているが、光路切換素子9−2からの出射光線15−4は、ファイバコリメータ8の光軸に対して角度ずれ2Δψと軸ずれΔYを起こしている。
出射光線15−2のビーム直径が0.5mm、許容結合損失が0.2dBの場合、軸ずれの許容範囲は0.05mmであるのに対して、角度ずれの許容範囲は0.02度以下である。一方向の角度ずれのみならず、二方向または三方向の角度ずれが生じた場合、結合損失は非常に大きなものとなってしまう。
アクチュエータ11は位置合わせ手段を用いて、軸ずれを0.01mm程度以下に制御することはさほど困難ではないが、光路切換スイッチは、頻繁に光路切換素子を挿抜するために、アクチュエータ11の加工・組立精度による芯振れ、歪み、撓みなどにより角度ずれを生じやすく、アクチュエータ11の加工・組立精度、さらに光路切換素子9−2の反射面の角度加工精度などを考慮すると、常に全ての方向の角度ずれを0.02度以下に制御することは極めて困難であるという課題があった。
また、別の問題点として、図4に示すように、4つの光路切換素子を独立に駆動させることから、一つの光路切換素子に対して1つのアクチュエータが必要であることと、光路切換素子の光路挿入時の位置決め精度を高めるためにアクチュエータの回転軸を太くする必要があることから、光路切換スイッチの小型化が難しいという課題があった。
上記課題を解決するために、本発明に係わる請求項1の発明によれば、外部から光を入射させる光入射手段と、前記光入射手段で入射された前記光を外部に出射させる光出射手段と、前記入射光を前記光出射手段へ導くための光路切換素子を有する切換手段と、前記光路切換素子を光路中に挿抜させるアクチュエータを有する移動手段と、を備えた光路切換スイッチにおいて、前記駆動アクチュエータを回転アクチュエータとし、かつ1つの前記回転アクチュエータと一体となって少なくとも2つ以上の前記光路切換素子が回転移動することを特徴とする。
さらに請求項2の発明によれば、前記光路切換素子がペンタプリズムであることを特徴とする。
例えば、光ファイバとレンズを組み合わせたファイバコリメータを有する入射手段と、光路切換素子と、光ファイバとレンズを組み合わせたファイバコリメータを有する出射手段と、前記光路切換素子を回転させる回転手段であるアクチュエータとを備え、光路切換素子であるペンタプリズ2個を同時にアクチュエータ1つで光路に挿抜する。
したがって、ペンタプリズムの特性により、図1の回転角ψの方向に前記ペンタプリズが角度ズレを起こしても、出射光線は回転角ψの方向に角度ずれが発生しない。また2つのペンタプリズムを支持するベースの軸受けは、プリズム2個分の面積をとれることから、高い角度精度がえられるため、回転角φ、θにおいても角度ずれを小さくすることができる。以上のように、角度ψはペンタプリズムの光学特性により、また角度φ、θは機構的に抑えることにより、光路切換スイッチの挿入損失を小さくすることができる。
また、2つの光路切換素子を、1つのアクチュエータで回転させることにより、アクチュエータの占有体積を小さくすることができ、小型化が可能となる。
請求項3の発明によれば、前記光路切換素子が、互いに45度を成す2つの反射面を有するミラーであることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、固定された反射素子で光ビームを反射させ、光の方向を変えることにより、光入射手段と光出射手段の引き出される方向を、同一方向、反対方向、垂直方向等の任意の方向に変えることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、前記光路切換スイッチの複数組を、同一パッケージに内蔵することを特徴とする。
請求項6の発明によれば、前記ベースに軸受け機能を持たせたことを特徴とする。
本発明は、軸受け機能を持ったベースに支持された少なくとも2つののペンタプリズムの機能を持った光路切換素子を、1個のアクチュエータの回転運動により光路線上に挿抜することを特徴としている。したがって、ペンタプリズムの反射光線は、一つの角度方向において入射光線に対して常に略90度であることと、ペンタプリズム2つを支持するベースの軸受け機能により、ペンタプリズムの他の2方向の角度ずれを抑制することにより、光路切換スイッチの挿入損失を小さくすることができる。また、アクチュエータの回転駆動方向と、ペンタプリズムの角度ずれ許容方向を一致させることにより、アクチュエータの回転駆動方向の位置決め精度を緩和でき、繰り返し切り換え動作時の挿入損失の変動を小さくすることができる。
また、複数の光路切換素子を、1つのアクチュエータで回転させることにより、アクチュエータの占有体積を小さくすることができ、小型化が可能となる。
また、3つの実施形態に示したように、入射手段と出射手段の導かれる方向を任意に選択することができる。そのため、光路切換スイッチを回路基板に実装する形態の選択範囲が拡がることから、実装しやすくなるとともに小型化できる。
さらに、複数の光路切換スイッチを1つのパッケージに実装すればコンパクトな複数の光路切換スイッチユニットができる。
したがって、低損失かつ小型な光路切換スイッチに提供することができる。
また、ベースの直径を大きくしたり、ベースに別部材を取り付けたりすることにより、回転軸に対してベースとプラットフォームの接触位置の距離を離すことにより回転軸のブレを少なくできることから、簡易な構造で、高度な軸受け機能を持たせることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施形態)
図1において、本発明の形態に係る光路切換スイッチ200は、入力ポートと出力ポートが同一面側になるようにした、2入力、2出力の2×2光路切換スイッチである。
光路切換スイッチ200は、入力ポートであるファイバコリメータ201、203と、出力ポートであるファイバコリメータ202、204、光路切換素子206−1、206−2、反射素子205−1、205−2、光路切換素子を回転させるアクチュエータ208、ファイバコリメータとアクチュエータを固定するプラットフォーム209、光路切換素子を支持し、プラットフォーム上で軸受けの役割を果たしながら回転するベース207、からなる。
ファイバコリメータ201は、光ファイバ201−1とレンズ201−2からなり、ファイバコリメータ201からの出射光線210は平行ビームになる。他のファイバコリメータ202、203、204も同様である。レンズ系201−2には、球状レンズ、ドラムレンズ、屈折率が場所により変化するGRINレンズ、フレネルレンズ等のレンズ作用を示すものを使用することができる。
ファイバコリメータ201、203は入射手段を構成し、ファイバコリメータ202、204は出射手段を構成している。入射手段と出射手段のファイバコリメータは、同じ向きに配置する。光路切換素子206−1、206−2は、2個のペンタプリズムからなる。アクチュエータ208は、光路切換素子206−1、206−2を入射手段の光路線上に回転運動により挿抜させる回転手段である。
図2を用いて、光路切換素子であるペンタプリズム206−1の特徴について説明する。
図2(a)のように、ペンタプリズム206−1は、光線の入射面313cと出射面313dの成す角312が90度、第1反射面313aと出射面313dの成す角310aが112.5度、第1反射面313aと第2反射面313bの成す角311が45度、第2反射面313bと入射面313bの成す角310bが112.5度である光学プリズムである。反射面である313a、313bには、反射膜を付けて光を反射させる。
入射光線210はペンタプリズム206−1に入射され、第1反射面である313aで反射され、次に第2反射面である313bで再び反射され、出射面a−eから出射光線250として出射される。このとき、入射光線210と出射光線250の角度214は、必ず90度となることがペンタプリズムの特徴である。
図2(b)のように、ペンタプリズム206−1が点線で示した320のように傾いた場合において、入射光線210と出射光線350の角度215は90度となり、ψ方向の角度の変化はなく、軸ずれ360が発生するのみである。先に述べたように、出射手段であるファイバコリメータの光結合損失は、軸ずれよりも角度ずれの方が格段に厳しいことが分かっている。
したがって、ペンタプリズムを光路切換スイッチに用いれば、ペンタプリズムからの出射光線にψ方向の角度ずれが無くなることから、低損失な光路切換スイッチを得ることができる。
光路切換素子であるペンタプリズムの製造方法については、研磨加工による方法の他、ガラスモールドなどの型成型方法を用いても良い。さらに、本実施形態においては、挿入損失を低減するために、入射面313c、反射面313dには、SiO2薄膜やTiO2薄膜などからなる誘電体多層膜無反射コーティングを施して透過率をあげ、また、第1反射面113aと第2反射面113bには、同様な誘電体材料からなる誘電体多層膜全反射コーティングを施して反射率を向上している。また、第1反射面と第2反射面には、アルミニウムまたは銀などのコーティングを施しても良い。
図1において、光路切換素子を回転させるアクチュエータ208は、電磁力を使用した電磁式アクチュエータや、MEMS(Micro Electro Mechanical Systems)技術を使用した静電アクチュエータなど、回転駆動力を発生させるアクチュエータを採用することができる。
図1において、ベース207はプラットフォーム209上で軸受けの役割を果たしているが、光路切換素子2つを2つのアクチュエータでそれぞれ回転させるよりも、本発明の光路切換素子2つをアクチュエータ1つで回転させる方が、ベース207の直径を大きくでき、プラットフォーム209の上平面に面しているベース207の下平面の面積を大きくとれ、回転軸に対してベース207の端部とプラットフォーム209との接触位置を遠くにとれることから、高精度な軸受けとなり、回転角φ、θについて角度ずれを抑制することが可能である。
図1において、アクチュエータ208の回転駆動方向と、ペンタプリズム206−1、206−2の角度ずれ許容方向ψ(図2(c))を一致させており、アクチュエータの回転駆動方向の位置決め精度を必要としないことから、アクチュエータの加工組立精度を緩和でき、繰り返し動作時の挿入損失の変化を許容することができる。よって、直線駆動するアクチュエータを使用するよりも、本発明の回転アクチュエータを使用する方が、角度ずれを抑制でき、低損失な光路切換スイッチを実現できる。
次に、上述した光路切換スイッチ200の動作について図1を用いて説明する。図1(a)において、光路切換素子206−1、206−2を光路中に挿入しない場合、入力のファイバコリメータ201と203からの出射光線210と230について、出射光線210は、最初に反射素子205−1で反射され、さらに反射素子205−2で再度反射され光線240となり、出射光線230は、最初に反射素子205−2で反射され、さらに反射素子205−1で再度反射され光線220となり、それぞれ出力のファイバコリメータ204と202に接続される。
一方、図1(b)において、アクチュエータを90度回転させ、光路切換素子206−1、206−2を光路中に挿入した場合、入力のファイバコリメータ201と203からの出射光線210と230について、出射光線210は、最初に反射素子205−1で反射され、次に光路切換素子206−1内で反射し略90度に偏向し出射光線250となり、出射光線230は、最初に反射素子205−2で反射され、次に光路切換素子206−2内で反射し略90度に偏向し出射光線260となり、それぞれ出力のファイバコリメータ202と204に接続される。
次に、光路切換素子206−1、206−2の配置について説明する。図1(b)において、光路切換素子206−1は、入力のファイバコリメータ201からの出射光線210の反射素子205−1からの反射光線が、光路切換素子206−1内で90度反射し、出力のファイバコリメータ202の光軸と一致するように配置する。光路切換素子206−2についても同様である。
次に、ファイバコリメータ、光路切換素子、アクチュエータ、反射素子などの光路切換スイッチ構成要素の組立方法について説明する。まず入力のファイバコリメータ201と203を固定した後に光を出射し、反射素子からの反射光線と、出力のファイバコリメータ202と204それぞれの光軸とを一致させるように出力のファイバコリメータ202と204を調芯して固定する。次に、アクチュエータ208を光路切換素子挿入位置に移動させ、2個の光路切換素子206−1、206−2からのそれぞれの反射光線が、出力のファイバコリメータ202、204のそれぞれの光軸と一致するように、2個の光路切換素子206−1、206−2をそれぞれ調整して固定する。すなわち、2個の光路切換素子をそれぞれ調整することにより、低損失な光路切換スイッチを提供することができる。ただし、図1(b)に対する座標系である図1(d)におけるX軸、Y軸、φ軸、θ軸方向は精密に調整し、Z軸方向は荒い調整で良い。ψ軸方向は、光路切換素子206−1の入射面と入射光線が厳密に90度となるように調整する必要はない。光路切換素子206−2についても同様である。
光路切換素子がペンタプリズムであるため、光路切換素子を光路に挿入する場合に、アクチュエータのψ軸方向の回転角度精度は、厳密でなくとも、光路を略90度に偏向することができる。また、光路切換素子を光路から外す場合においても、光路切換素子が光路を遮らなければ良いので、アクチュエータの回転角度精度に精度は必要ない。
以上に説明したように、光路切換スイッチは、回転アクチュエータで図2に示す光路切換素子2個を回転させることによって、入力のファイバコリメータ201、203からの出射光線の光路を切り換え、出力のファイバコリメータ204、202の光学的な接続を変更することができる。
また、本光路切換スイッチは、図2に示すペンタプリズムを光路切換素子として使用しているので、光路切換素子206−1、206−2が図2(c)のψ軸方向に回転しても、出射光線250と260に角度ずれを生じないことと、ベース207の軸受け機能により、回転角φ、θ方向の角度ずれを抑制していることにより、光路切換スイッチの挿入損失を小さくすることができる。
また、本光路切換スイッチは、図2に示すペンタプリズムを光路切換素子として使用しているので、光路切換素子206−1、206−2が図2(c)のψ軸方向に回転しても、出射光線250と260に角度ずれを生じないことから、組み立て許容精度が緩和され組み立て費用を削減でき、光路切換スイッチを安価に提供できる。
また、本光路切換スイッチは、図2に示すペンタプリズムを光路切換素子として使用しているので、光路切換素子206−1、206−2が図2(c)のψ軸方向に回転しても、出射光線250と260に角度ずれを生じないことから、角度依存性の大きなファイバコリメータでの結合損失を抑制でき、従来と比較して低損失な光路切換スイッチを提供できる。
(第2の実施形態)
図6は、本発明に係る光路切換スイッチの他の実施形態を示す上面図である。同図の光路切換スイッチ500は、図1の光路切換スイッチ200と同様に、2入力、2出力の2×2光路切換スイッチである。
図6に示す光路切換スイッチ500は、入力ポートであるファイバコリメータ501、503と、出力ポートであるファイバコリメータ502、504、光路切換素子506−1、506−2、光路切換素子を支持し、プラットフォーム上で軸受けの役割を果たしながら回転するベース507、反射素子505−1、505−2、51−1、51−2、光路切換素子を回転させる回転アクチュエータ508、ファイバコリメータとアクチュエータを固定するプラットフォーム509からなる。
同図のように、平行に配置した入力ポートであるファイバコリメータ501と、出力ポートであるファイバコリメータ504の1対と、平行に配置した入力ポートであるファイバコリメータ502と、出力ポートであるファイバコリメータ503の1対とは、略180度反対方向へ配置する。
同図のように、ファイバコリメータ501からの出射光線510は、反射素子51−1で略90度偏向され、ファイバコリメータ504への入射光線は、反射素子51−2で略90度偏向されてから、ファイバコリメータ504への入射する。
同図(a)に示すように、光路切換素子506−1、506−2を光路中に挿入しない場合には、入力のファイバコリメータ501と503からの出射光線510と530は、それぞれ出力のファイバコリメータ504と502に接続される。
一方、同図(b)に示すように、1個の回転アクチュエータ508を略90度回転させ、光路切換素子506−1、506−2を光路中に挿抜することで、入力のファイバコリメータ501と503からの出射光線510と530は、それぞれ出力のファイバコリメータ502と504に接続される。
(第3の実施形態)
図7は、本発明に係る光路切換スイッチの他の実施形態を示す上面図である。同図の光路切換スイッチ600は、図1の光路切換スイッチ600と同様に、2入力、2出力の2×2光路切換スイッチである。
図7に示す光路切換スイッチ600は、入力ポートであるファイバコリメータ601、603と、出力ポートであるファイバコリメータ602、604、光路切換素子606−1、606−2、光路切換素子を支持し、プラットフォーム上で軸受けの役割を果たしながら回転するベース607、反射素子605−1、605−2、光路切換素子を回転させる回転アクチュエータ608、ファイバコリメータとアクチュエータを固定するプラットフォーム609からなる。
同図のように、対向させて配置した入力ポートであるファイバコリメータ601と、出力ポートであるファイバコリメータ604の1対と、平行に配置した入力ポートであるファイバコリメータ602と、出力ポートであるファイバコリメータ603の1対とは、略直角に配置する。
同図(a)に示すように、光路切換素子606−1、606−2を光路中に挿入しない場合には、入力のファイバコリメータ601と603からの出射光線610と630は、
それぞれ出力のファイバコリメータ604と602に接続される。
一方、同図(b)に示すように、1個の回転アクチュエータ608を略90度回転させ、光路切換素子606−1、606−2を光路中に挿抜することで、入力のファイバコリメータ601と603からの出射光線610と630は、それぞれ出力のファイバコリメータ602と604に接続される。
光路切換スイッチ200、500、600は、入力と出力の光ファイバを出す方向が異なる実施形態であるが、組み込む光通信機器に合わせて製作できるという利点がある。
本発明の実施形態に係る光路切換スイッチの上面図と断面図である。 図1に示す光路切換素子の上面図である。 従来の光路切換装置の上面図と断面図である。 従来の光路切換装置の上面図である。 従来の光路切換装置の角度ずれを説明するための図である。 本発明の他の実施形態に係る光路切換スイッチの上面図、断面図である。 本発明の他の実施形態に係る光路切換スイッチの上面図、断面図である。
符号の説明
51−1、51−2 ・・・・反射素子
200 ・・・・・・・光路切換スイッチ
201、203 ・・・・・・・入力ファイバコリメータ(入射手段)
202、204 ・・・・・・・出力ファイバコリメータ(出射手段)
201−1 ・・・・・・・光ファイバ
201−2 ・・・・・・・レンズ系
205−1、205−2 ・・・反射素子
206−1、206−2 ・・・光路切換素子
207 ・・・・・・・光路切換素子を固定するベース
208 ・・・・・・・アクチュエータ
209 ・・・・・・・プラットフォーム
210、220、230、240、250、260 ・・・光線(光)
a、b、c、d、e ・・・・・・光路切換素子の頂点
310a、310b、311、312 ・・・光路切換素子の角度
313a、313b ・・・・・・光路切換素子の反射面
314、315 ・・・・・・光路切換素子の入射光線と出射光線の成す角度
320 ・・・・・・・光路切換素子
350 ・・・・・・・光線(光)
360 ・・・・・・・軸ずれ量
500 ・・・・・・・光路切換スイッチ
600 ・・・・・・・光路切換スイッチ

Claims (6)

  1. 外部から光を入射させる光入射手段と、前記光入射手段で入射された前記光を外部に出射させる光出射手段と、前記入射光を前記光出射手段へ導くための光路切換素子を有する切換手段と、前記光路切換素子を光路中に挿抜させるアクチュエータを有する移動手段と、を備えた光路切換スイッチにおいて、前記駆動アクチュエータを回転アクチュエータとし、1つの前記回転アクチュエータと一体となって少なくとも2つ以上の前記光路切換素子が回転移動することを特徴とする光路切換スイッチ。
  2. 前記光路切換素子がペンタプリズムであることを特徴とする請求項1に記載の光路切換スイッチ。
  3. 前記光路切換素子が、互いに45度を成す2つの反射面を有するミラーであることを特徴とする請求項1に記載の光路切換スイッチ。
  4. 固定された反射素子で光を反射させ、光の方向を変えることにより、光入射手段と光出射手段の引き出される方向を、同一方向、反対方向、垂直方向等の任意の方向に変えることを特徴とする請求項1〜3に記載の光路切換スイッチ。
  5. 前記光路切換スイッチの複数組を、同一パッケージに内蔵することを特徴とする請求項1〜4に記載の光路切換スイッチ。
  6. 前記ベースに軸受け機能を持たせたことを特徴とする請求項1〜5に記載の光路切換スイッチ。
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