JP2001074022A - 締結部材の防錆方法 - Google Patents

締結部材の防錆方法

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JP2001074022A
JP2001074022A JP24884099A JP24884099A JP2001074022A JP 2001074022 A JP2001074022 A JP 2001074022A JP 24884099 A JP24884099 A JP 24884099A JP 24884099 A JP24884099 A JP 24884099A JP 2001074022 A JP2001074022 A JP 2001074022A
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JP
Japan
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bolt
cylindrical body
tubular body
rust
nut
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Application number
JP24884099A
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English (en)
Inventor
Yukio Hoshino
行雄 星野
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Petrochemicals Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ボルト締結部において表出する部分にさびが発
生しないようにする。 【解決手段】ボルト5とナット8とからなる締結部材に
より締結したボルト締結部1において表出する締結部材
の周りに、未硬化状態の接着性合成樹脂材からなる接着
部11を設け、ボルト締結部1において表出する締結部
材を筒状体9で囲んで、該筒状体9の下部10を接着部
11に埋め込み、接着部11が硬化した後に筒状体9の
内部に防錆剤を充填し、筒状体9に蓋部材14を螺着し
て筒状体9の内部空間を覆った。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、構造物などを固定
するために用いられたボルトとナットとからなる締結部
材に防錆を施す方法に関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】アンカーボルトとこれ
に螺着するナットとからなる締結部材は構造物の基礎部
分などを固定するために用いる重要な部品であり、恒久
的にその機能を保持することが望ましい。しかし、従来
のものは一般にアンカーボルトの雄ネジと部分とナット
とが外界に対して露出した状態となっており、基礎部分
などの被固定体を支持するアンカーボルトやナットがさ
びにより機能低下するという問題がある。このようなこ
とから一般的にはパテを防錆剤として用いていて、締結
部材で被固定体を締結したボルト締結部での表出部分を
パテにて覆うことが行われているが、このパテで覆う方
法では月日を経る内にボルトやナットとの間に隙間が生
じ、そこに雨水が侵入してさびが進行するようになり、
確実に防錆するというものとはなっていない。この事実
から分かるように、防錆剤の特徴として温度変化による
締結部材の熱収縮に追従できる流動性が必要である。
【0003】この点を考慮して特開平11−10084
2号公報に示されているように、ボルト締結部において
表出したボルトの雄ネジとナットとを筒状のカバーで覆
ってその内部に流動性のある防錆剤を充填し、カバーを
覆う蓋部材をボルトの雄ネジに螺着させて、その蓋部材
のねじ込みによりカバーを被固定体側に押圧して防錆剤
の漏れを防止し、防錆効果を半永久的に持続させるよう
にしたものが提案されている。ところが、構築物の基礎
部分に設けられるアンカーボルトにあっては、表出部分
をできるだけ短くする目的でナット上端から突出する雄
ネジ部分を切断することがあり、このような場合、アン
カーボルトの雄ネジに螺合する蓋部材と筒状カバーとで
充填材を収める空間を形成する方法は採用することがで
きないものとなっている。そこで、本発明は上記事情に
鑑み、ボルトの雄ネジに螺合することなくボルト締結部
の表出部分に防錆剤の充填空間を形成することを課題と
し、ボルト締結部において表出する部分にさびが発生し
ないようにすることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を考慮
してなされたもので、被固定体をボルトとナットとから
なる締結部材により締結したボルト締結部において表出
する前記締結部材の周りに、未硬化状態の接着性合成樹
脂材からなる接着部を設け、前記ボルト締結部において
表出する締結部材を筒状体で囲んで、該筒状体の下部を
前記接着部に埋め込み、前記接着部が硬化した後に筒状
体の内部に防錆剤を充填し、前記筒状体に蓋部材を螺着
して筒状体の内部空間を覆ったことを特徴とする締結部
材の防錆方法を提供して、上記課題を解消するものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】つぎに本発明を図1から図3に示
す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1はボルト
締結部1を示していて、コンクリート製基礎2の上面に
構造物の基底板が被固定体3として配置され、コンクリ
ート製基礎2から前記被固定体3のボルト孔4を通って
上方にアンカーボルト5が突出し、そのアンカーボルト
5の雄ネジ6に座金7を通してから二段にしてナット8
を螺合させ、ナット8の締付けによって前記被固定体3
をコンクリート製基礎2に固定するようにしたものであ
る。そして、このボルト締結部1にあっては、前記アン
カーボルト5の雄ネジ6がナット8の上面部分で切断さ
れたものとしている。
【0006】上記ボルト締結部1において被固定体3の
表面から上方に位置する座金7と二段のナット8の周り
が筒状体9で囲まれている。前記筒状体9は、被固定体
3の表面から雄ネジ6の突出端部の高さ位置までの寸法
aより大きい高さ寸法bを有していている。そして、こ
の筒状体9の下部10は、被固定体3の表面でボルト孔
4の周りに接着性合成樹脂材よりなる接着部11の中に
埋め込まれ、この接着部11を介して筒状体9が被固定
体3に接着固定されているとともに、筒状体の内部空間
が被固定体3の表面側を通って外部と連通するような隙
間が生じないように設けられている。筒状体9の材質が
接着部11の接着性合成樹脂材と接着性のないものであ
る場合、接着性のある部材を筒状体9に組み合わせるよ
うにする。この実施の形態では、筒状体9の下部10に
おいて、図2に示されているように筒状体9の直径方向
に相対する位置で、接着性のある部材としての鉄片12
が外方に一部分を突出させる状態にして設けられ、この
鉄片12の部分も前記接着部11に埋まるようにして、
筒状体9と被固定体3との連結がより強固なものとなる
ようにしている。
【0007】図1において13は防錆剤であり、筒状体
9の内部に充填されて上記座金7、二段のナット8、そ
して、雄ネジ6の上部をも覆っており、座金7、ナット
8、雄ネジ6にさびが発生しないようにしている。さら
に14は蓋部材であって、図2に示すように袋ナット状
に成形されており、筒状体9の上部外面に位置する外ネ
ジ15に螺着することでその筒状体9の内部空間を覆
い、雨水などが筒状体9の内部に入らないようにして防
錆剤13を保護しているものである。
【0008】上述のようにボルト締結部1における雄ネ
ジ6、座金7、ナット8を包むように防錆剤13を設け
るに当たっては、まず、座金7周りの被固定体3の表面
においてゴミ、汚れ、錆などを取り除いて乾燥させる。
つぎに、接着性合成樹脂材をボルト締結部1の周りの被
固定体3の表面に、筒状体9の形状に対応するようにし
て、かつ、ある程度の盛り嵩があるようにして盛り付け
て接着部11を形成する。つぎにこの接着部11が未硬
化状態の時点で、下部10が接着部11の内部に埋め込
まれるようにして筒状体9を配置してから、接着部11
の接着性樹脂を硬化させる。
【0009】ある程度、接着剤11が硬化した段階で、
防錆剤13を筒状体9の内部に充填する。防錆剤13と
してはペトロラタム系のグリース状防錆剤が好ましく、
これを筒状体の内部に充填する。この防錆剤13を充填
した後には上述したように蓋部材14を筒状体9に螺着
して筒状体9の内部空間を覆うようにすればよく、この
ようにすることにより、防錆剤13を外部に漏洩させる
ことなく、また、筒状体9の内部へ雨水などが侵入する
のを防止しながら、その防錆剤13の防錆作用を適正に
ボルト締結部に働かせることができる。
【0010】上記の例はボルト締結部1においてナット
側が外界に表出する場合のものであるが、本発明はこれ
に限定されるものではない。例えば、図3に示すよう
に、重ね合わされた二枚の板体それぞれを被固定体3と
し、この両者を結合する際にボルト16とナット8との
締結部材を用いることがある。そして、そのボルト締結
部1における前記ボルト16の頭部17側に対しても本
発明が実施できるものであって、頭部17を囲むように
して接着部11を介した筒状体9の接着固定を行い、頭
部17が埋まるようにして防錆剤13を充填してから蓋
部材14を筒状体9に螺着するようにすればよい。
【0011】
【実施例】図1にて示す形態と同じように、M24のア
ンカーボルトの雄ネジに二段にしてナットを螺合させ、
ナット上端から突出した雄ネジを切断したボルト締結部
に本発明の防錆方法を実施し、その結果を以下に示す。
まず、ボルト締結部の周囲の基底板(被固定体)の表面
に接着性合成樹脂材として弾性エポキシ樹脂接着剤を適
量盛り上げて接着部を形成し筒状体を固定した。筒状体
は、外径60mm、肉厚6mm、長さ45mmのポリエ
チレン製のものを用いた。前記接着剤は鉄製の基底板に
は接着するがポリエチレン樹脂には接着しないため、筒
状体の下部に鉄片を一部突出するようにして埋め込み、
前記接着剤が硬化した後に筒状体が抜けないように固定
した。前記接着剤が硬化した後、筒状体の内部空間に、
加温して流動性を高めた防錆剤を雄ネジの部分が埋まる
まで充填した。ついで、筒状体の上部に蓋部材を螺着し
て筒状体の内部空間を覆った。施工後、防錆剤の漏洩は
見られなかった。三ヶ月後、蓋部材を取り外し、筒状体
からの漏洩の有無を再度確認したが、防錆剤は充填時の
状態で保たれており、漏洩はなかった。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、被固定
体をボルトとナットとからなる締結部材により締結した
ボルト締結部において表出する前記締結部材の周りに、
未硬化状態の接着性合成樹脂材からなる接着部を設け、
前記ボルト締結部において表出する締結部材を筒状体で
囲んで、該筒状体の下部を前記接着部に埋め込み、前記
接着部が硬化した後に筒状体の内部に防錆剤を充填し、
前記筒状体に蓋部材を螺着して筒状体の内部空間を覆っ
たことを特徴とするものであり、これにより、ボルト締
結部において従来表出していた部分を防錆剤にて覆った
状態とすることができ、そして、その防錆剤が筒状体の
内側に安定的に収められるようになるため、防錆剤の作
用を継続的に維持することができる。そして、前記筒状
体を蓋部材で覆うために防錆剤自体も雨などに晒される
ことが無くなる。さらに、筒状体をボルト締結部周りの
被固定体に接着し、蓋部材をその筒状体に螺着させるよ
うにしているため、防錆を施す個所が、ボルトの雄ネジ
部分を切断除去したナットやボルトの頭部であっても、
筒状体と蓋部材とをセットでき、防錆剤にて確実に防錆
を行なうことができるなど、実用性に優れた効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボルト締結部の防錆方法の一例を
ダブルナット部分に実施した状態で示す説明図である。
【図2】筒状体と蓋部材とを示す説明図である。
【図3】ボルト締結部のボルト頭部に実施した状態を示
す説明図である。
【符号の説明】
1…ボルト締結部 3…被固定体 5…アンカーボルト 6…雄ネジ 8…ナット 9…筒状体 10…下部 11…接着部 13…防錆剤 14…蓋部材 16…ボルト

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被固定体をボルトとナットとからなる締結
    部材により締結したボルト締結部において表出する前記
    締結部材の周りに、未硬化状態の接着性合成樹脂材から
    なる接着部を設け、前記ボルト締結部において表出する
    締結部材を筒状体で囲んで、該筒状体の下部を前記接着
    部に埋め込み、前記接着部が硬化した後に筒状体の内部
    に防錆剤を充填し、前記筒状体に蓋部材を螺着して筒状
    体の内部空間を覆ったことを特徴とする締結部材の防錆
    方法。
JP24884099A 1999-09-02 1999-09-02 締結部材の防錆方法 Pending JP2001074022A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012251585A (ja) * 2011-06-01 2012-12-20 Kousui:Kk ボルトキャップ
JP2013019512A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Kinpane Kk ボルトキャップ

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