JP2534926Y2 - タイプレート式レール締結装置 - Google Patents
タイプレート式レール締結装置Info
- Publication number
- JP2534926Y2 JP2534926Y2 JP1989018359U JP1835989U JP2534926Y2 JP 2534926 Y2 JP2534926 Y2 JP 2534926Y2 JP 1989018359 U JP1989018359 U JP 1989018359U JP 1835989 U JP1835989 U JP 1835989U JP 2534926 Y2 JP2534926 Y2 JP 2534926Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- tie plate
- synthetic resin
- fastening
- fastening device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Railway Tracks (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は鉄道軌道におけるスラブ、枕木等のレール支
承体にレールを締結する、タイプレート式レール締結装
置に係るものである。
承体にレールを締結する、タイプレート式レール締結装
置に係るものである。
(従来の技術) 近年、列車の高速化、保守の省力化に対応してスラブ
軌道、直結枕木方式等の直結軌道構造が多用されてい
る。
軌道、直結枕木方式等の直結軌道構造が多用されてい
る。
第5図は従来のタイプレート式レール締結装置を示
し、レール(a)下面とタイプレート(b)との間に、
レールパツド(c)及び袋体に合成樹脂を注入してなる
レール面調整用可変パツド(d)が介装され、タイプレ
ート(b)に装架されたボルト(e)及びナツト(f)
によって、レール締結用板ばね(g)を介してレール
(a)がタイプレート(b)に締結されている。
し、レール(a)下面とタイプレート(b)との間に、
レールパツド(c)及び袋体に合成樹脂を注入してなる
レール面調整用可変パツド(d)が介装され、タイプレ
ート(b)に装架されたボルト(e)及びナツト(f)
によって、レール締結用板ばね(g)を介してレール
(a)がタイプレート(b)に締結されている。
同タイプレート(b)とスラブまたはコンクリート枕
木等のレール支承体(h)との間には絶縁板(i)が介
装されて、同レール支承体(h)に埋設された埋込栓カ
ラー(j)内の下端部のアンカープレート(k)に頭部
が揺動自在に係止されたTボルト(l)の上端ねじ部が
タイプレート(b)を貫通し、ナツト(m)が螺着さ
れ、タイプレート(b)がレール支承体(h)に締結さ
れている。
木等のレール支承体(h)との間には絶縁板(i)が介
装されて、同レール支承体(h)に埋設された埋込栓カ
ラー(j)内の下端部のアンカープレート(k)に頭部
が揺動自在に係止されたTボルト(l)の上端ねじ部が
タイプレート(b)を貫通し、ナツト(m)が螺着さ
れ、タイプレート(b)がレール支承体(h)に締結さ
れている。
図中(n)(o)は座金、(p)はばね座金、(q)
は絶縁カラー、(r)はカバープレート、(s)は埋込
栓カラー用蓋である。
は絶縁カラー、(r)はカバープレート、(s)は埋込
栓カラー用蓋である。
(考案が解決しようとする課題) 前記従来のタイプレート式レール締結構造において
は、絶縁板、絶縁カラー等多くの部材を要し、またレー
ル面を調節する可変パツドがレール下部に配設されてい
るので、タイプレート上のレールとレール締結用板ばね
との相対関係は、レール面の位置によって変り、前記可
変パツドによってレール面の調整を行なう際に、レール
締結板ばねの締結姿勢を考慮し、同板ばねにおけるボル
ト押え点を弯曲させる必要があり、レール締結板ばねの
形状が複雑化し、締結管理が面倒になる。
は、絶縁板、絶縁カラー等多くの部材を要し、またレー
ル面を調節する可変パツドがレール下部に配設されてい
るので、タイプレート上のレールとレール締結用板ばね
との相対関係は、レール面の位置によって変り、前記可
変パツドによってレール面の調整を行なう際に、レール
締結板ばねの締結姿勢を考慮し、同板ばねにおけるボル
ト押え点を弯曲させる必要があり、レール締結板ばねの
形状が複雑化し、締結管理が面倒になる。
また前記タイプレート締結用ボルトのアンカー部に対
する防錆油の注入管理に多大の手間を要する。
する防錆油の注入管理に多大の手間を要する。
本考案は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、部材数が節減され、
構造が著しく簡素化され、横圧抵抗が増大され、締結ボ
ルトの防錆に要する定期保守の省力化が図られた、直結
軌道用のレール締結装置を提供する点にある。
れたもので、その目的とする処は、部材数が節減され、
構造が著しく簡素化され、横圧抵抗が増大され、締結ボ
ルトの防錆に要する定期保守の省力化が図られた、直結
軌道用のレール締結装置を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本考案に係るタイプレー
ト式レール締結装置は、軌道パツドを介してレールを支
持するとともに、同レールをレール締結用板ばねを介し
て締結してなるタイプレートとレール支承体との間に、
表面は適度の通気性を有し、且つ熱可塑性樹脂の微粒子
が点状に吹付けられ、外周縁が加熱溶着によってシール
された袋体に合成樹脂剤を注入してなる可変パツドを介
装して、前記レール支承体に埋設された埋込栓に、前記
タイプレートに貫挿された締付ボルトを螺着緊締して構
成されている。
ト式レール締結装置は、軌道パツドを介してレールを支
持するとともに、同レールをレール締結用板ばねを介し
て締結してなるタイプレートとレール支承体との間に、
表面は適度の通気性を有し、且つ熱可塑性樹脂の微粒子
が点状に吹付けられ、外周縁が加熱溶着によってシール
された袋体に合成樹脂剤を注入してなる可変パツドを介
装して、前記レール支承体に埋設された埋込栓に、前記
タイプレートに貫挿された締付ボルトを螺着緊締して構
成されている。
更に前記レール締結装置における埋込栓は、内周面に
雌ねじ部を有し、外周面に突起を有する鋼製筒体を合成
樹脂製筒体内に一体に埋設し、同合成樹脂製筒体の中空
部における前記鋼製筒体の上部に、防錆材貯留空間を設
けて構成されている。
雌ねじ部を有し、外周面に突起を有する鋼製筒体を合成
樹脂製筒体内に一体に埋設し、同合成樹脂製筒体の中空
部における前記鋼製筒体の上部に、防錆材貯留空間を設
けて構成されている。
(作用) 本考案によれば前記したように、レール面調整用の可
変パツドが従来のようにレール下部に配設されることな
く、タイプレートとレール支承体との間に介装されてい
るので、タイプレート上のレールとレール締結用板ばね
との相対位置関係はレール面の調整如何にかかわらず常
に一定となり、同締結ばねの締結姿勢を考慮する必要が
なくなる。
変パツドが従来のようにレール下部に配設されることな
く、タイプレートとレール支承体との間に介装されてい
るので、タイプレート上のレールとレール締結用板ばね
との相対位置関係はレール面の調整如何にかかわらず常
に一定となり、同締結ばねの締結姿勢を考慮する必要が
なくなる。
一方、前記タイプレートとレール支承体との相対位置
関係は、同タイプレートが所定のレール位置に設置され
るため、スラブに対するタイプレートの締着位置は可変
とする必要がある。この際列車横圧に対する横圧抵抗は
タイプレート下面の摩擦力による、いわゆる摩擦接合方
式が一般的であるが、前記したようにタイプレートの下
部に可変パツドを挿入した場合、前記横圧力に対する横
抵抗の確保が問題となるが、本考案によれば可変パツド
の袋体表面が適度の通気性を有することによって、同袋
体内に注入された合成樹脂が同袋体表面より滲出し、タ
イプレート及びレール支承体に対する摩擦力に加えて接
着力が作用し、タイプレートの横圧抵抗が増大する。
関係は、同タイプレートが所定のレール位置に設置され
るため、スラブに対するタイプレートの締着位置は可変
とする必要がある。この際列車横圧に対する横圧抵抗は
タイプレート下面の摩擦力による、いわゆる摩擦接合方
式が一般的であるが、前記したようにタイプレートの下
部に可変パツドを挿入した場合、前記横圧力に対する横
抵抗の確保が問題となるが、本考案によれば可変パツド
の袋体表面が適度の通気性を有することによって、同袋
体内に注入された合成樹脂が同袋体表面より滲出し、タ
イプレート及びレール支承体に対する摩擦力に加えて接
着力が作用し、タイプレートの横圧抵抗が増大する。
更に前記袋体には熱可塑性樹脂の微粒子が点状に吹付
けられ、外周縁が加熱溶着によってシールされているの
で、袋内の合成樹脂の滲出を妨げることなく、袋体の外
周縁からの合成樹脂の漏出が防止される。
けられ、外周縁が加熱溶着によってシールされているの
で、袋内の合成樹脂の滲出を妨げることなく、袋体の外
周縁からの合成樹脂の漏出が防止される。
更に合成樹脂を注入された前記可変パツドはタイプレ
ート周縁部が盛り上った状態となり、電気絶縁性能が発
揮される。
ート周縁部が盛り上った状態となり、電気絶縁性能が発
揮される。
請求項2の考案は、前記埋込栓が内周面に雌ねじを有
し、外周面に突起を有する鋼製筒体が合成樹脂製筒体内
に一体に埋設され、且つねじピツチが従来の埋込栓より
小さいためボルトの緩みが防止され、同鋼製筒体によっ
てねじ部が補強され、また同鋼製筒体の上部に防錆材貯
留空間が設けられたことによって、長期間に亘って埋込
栓内に防錆材が保持、供給される。
し、外周面に突起を有する鋼製筒体が合成樹脂製筒体内
に一体に埋設され、且つねじピツチが従来の埋込栓より
小さいためボルトの緩みが防止され、同鋼製筒体によっ
てねじ部が補強され、また同鋼製筒体の上部に防錆材貯
留空間が設けられたことによって、長期間に亘って埋込
栓内に防錆材が保持、供給される。
(実施例) 以下本考案を図示の実施例について説明する。
(1)はタイプレートで、軌道パツド(2)を介して
レール(3)を支承し、レール締結用板ばね(4)を締
結ボルト(5)、ナツト(6)で緊締することによって
レール(3)をタイプレート(1)に締着し、レール面
を所定位置に調整したのち、タイプレート(1)とスラ
ブまたはコンクリート枕木(7)との空隙部に可変パツ
ド(8)を挿入し、同可変パツド(8)に所要厚さに合
成樹脂を注入し、スラブまたはコンクリート枕木(7)
に埋設された埋込栓(9)に、タイプレート(1)に貫
挿された締付ボルト(10)を螺着緊締してタイプレート
(1)を固定する。
レール(3)を支承し、レール締結用板ばね(4)を締
結ボルト(5)、ナツト(6)で緊締することによって
レール(3)をタイプレート(1)に締着し、レール面
を所定位置に調整したのち、タイプレート(1)とスラ
ブまたはコンクリート枕木(7)との空隙部に可変パツ
ド(8)を挿入し、同可変パツド(8)に所要厚さに合
成樹脂を注入し、スラブまたはコンクリート枕木(7)
に埋設された埋込栓(9)に、タイプレート(1)に貫
挿された締付ボルト(10)を螺着緊締してタイプレート
(1)を固定する。
図中(11)は座金、(12)はばね座金、(13)はカバ
ープレートである。
ープレートである。
第3図は前記可変パツド(8)の詳細を示し、タイプ
レート(1)の座面形状より若干大きく、締付ボルト
(10)が貫通する透孔(8a)及び合成樹脂注入孔(8b)
を有し、同注入孔(8b)には必要に応じて逆止弁(8c)
が設けられる。
レート(1)の座面形状より若干大きく、締付ボルト
(10)が貫通する透孔(8a)及び合成樹脂注入孔(8b)
を有し、同注入孔(8b)には必要に応じて逆止弁(8c)
が設けられる。
前記可変パツド(8)の袋材は、同袋体に注入される
合成樹脂が表面から滲出しうるように、適度の通気性を
有する材料より構成される。前記袋材はポリエチレンテ
レフタレート、ポリビニルホルマル、ポリプロピレン、
木綿等の織布、または不織布等より構成され、その透水
係数は0.05〜0.03cm/minであることが望ましい。
合成樹脂が表面から滲出しうるように、適度の通気性を
有する材料より構成される。前記袋材はポリエチレンテ
レフタレート、ポリビニルホルマル、ポリプロピレン、
木綿等の織布、または不織布等より構成され、その透水
係数は0.05〜0.03cm/minであることが望ましい。
また電気溶着等の加熱溶着ができるように、袋材の表
面にエチレン醋酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレ
ン(PE)等の熱可塑性樹脂の微粒子が点状に吹付け散布
され、同微粒子を利用して袋体外周縁、及び前記透孔
(8a)の外周縁が電気溶着法の如き加熱溶着によってシ
ールされる。なお前記熱可塑性樹脂は袋体に点状に付着
しているので、袋体内に注入された合成樹脂の滲出を妨
げることなく、加熱溶着法によって製袋でき、袋体の大
量生産が可能となり、ミシン掛け、接着剤による糊付け
等の製袋方法に比してコストの低減が図られる。
面にエチレン醋酸ビニル共重合体(EVA)、ポリエチレ
ン(PE)等の熱可塑性樹脂の微粒子が点状に吹付け散布
され、同微粒子を利用して袋体外周縁、及び前記透孔
(8a)の外周縁が電気溶着法の如き加熱溶着によってシ
ールされる。なお前記熱可塑性樹脂は袋体に点状に付着
しているので、袋体内に注入された合成樹脂の滲出を妨
げることなく、加熱溶着法によって製袋でき、袋体の大
量生産が可能となり、ミシン掛け、接着剤による糊付け
等の製袋方法に比してコストの低減が図られる。
また前記可変パツド(8)に注入される合成樹脂とし
ては、適度の浸出効果を得るためにエポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、及びこれら
の変性樹脂等が使用され、常温で液状樹脂に対して繊維
状チキソトロピー付与剤等を2〜10%添加するとよい。
ては、適度の浸出効果を得るためにエポキシ樹脂、不飽
和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、及びこれら
の変性樹脂等が使用され、常温で液状樹脂に対して繊維
状チキソトロピー付与剤等を2〜10%添加するとよい。
第4図は前記埋込栓(9)の詳細を示し、外周部にコ
ンクリートとの付着力を増大するための突起部(9a)を
有する不飽和ポリエステル等の合成樹脂製筒体(9A)内
に、内周面には前記締付ボルト(10)が螺着する雌ねじ
部(9b)を有し、外周面には前記合成樹脂製筒体(9A)
との接合を強化するための突起(9c)を有する鋼製筒体
(9B)が埋設されるように一体成型される。
ンクリートとの付着力を増大するための突起部(9a)を
有する不飽和ポリエステル等の合成樹脂製筒体(9A)内
に、内周面には前記締付ボルト(10)が螺着する雌ねじ
部(9b)を有し、外周面には前記合成樹脂製筒体(9A)
との接合を強化するための突起(9c)を有する鋼製筒体
(9B)が埋設されるように一体成型される。
なお雌ねじ部(9b)は鋼製筒体(9B)を貫通してもよ
い。
い。
この場合、同鋼製筒体(9B)の長さ、及び埋設位置は
所要の引抜強度によって決まるが、同筒体(9B)の上部
にグリース等の防錆材貯留空間(9d)が設けられるよう
に、合成樹脂製筒体(9A)に埋設されるものである。更
に同筒体(9A)におけるスラブまたはコンクリート枕木
(2)の表面に接する上端部には鍔片(9e)を設け、更
に前記筒体(9A)の底蓋部(9f)によって前記鋼製筒体
(9B)の下部を完全に被覆し、埋込栓(9)をスラブま
たはコンクリート枕木(2)に対して完全な絶縁体とす
ることによって、前記締付ボルト(10)については絶縁
カラー等による絶縁を不要とする。
所要の引抜強度によって決まるが、同筒体(9B)の上部
にグリース等の防錆材貯留空間(9d)が設けられるよう
に、合成樹脂製筒体(9A)に埋設されるものである。更
に同筒体(9A)におけるスラブまたはコンクリート枕木
(2)の表面に接する上端部には鍔片(9e)を設け、更
に前記筒体(9A)の底蓋部(9f)によって前記鋼製筒体
(9B)の下部を完全に被覆し、埋込栓(9)をスラブま
たはコンクリート枕木(2)に対して完全な絶縁体とす
ることによって、前記締付ボルト(10)については絶縁
カラー等による絶縁を不要とする。
図示の実施例は前記したように、レール面を調節する
可変パツド(8)が従来のようにレール(2)の下に配
設されることなく、タイプレート(1)とスラブまたは
コンクリート枕木(7)との間に介装されているので、
タイプレート(1)上のレール(2)とレール締結用板
ばね(4)との相対位置関係はレール面の調整如何にか
かわらず常に一定であり、レール締結用板ばね(4)の
締結姿勢を考慮しなくてもよく、従来のように締結ボル
ト(5)の加圧点を弯曲せしめる必要がない。従って締
結用板ばねの形状が単純化し、締結管理の安定性が得ら
れる。
可変パツド(8)が従来のようにレール(2)の下に配
設されることなく、タイプレート(1)とスラブまたは
コンクリート枕木(7)との間に介装されているので、
タイプレート(1)上のレール(2)とレール締結用板
ばね(4)との相対位置関係はレール面の調整如何にか
かわらず常に一定であり、レール締結用板ばね(4)の
締結姿勢を考慮しなくてもよく、従来のように締結ボル
ト(5)の加圧点を弯曲せしめる必要がない。従って締
結用板ばねの形状が単純化し、締結管理の安定性が得ら
れる。
一方、タイプレート(1)とスラブまたはコンクリー
ト枕木(7)との間に介装された可変パツド(8)内の
合成樹脂が袋体より滲出して、前記タイプレート(1)
及びスラブまたはコンクリート枕木(7)の接触面に滲
透し、同タイプレート(1)及びスラブまたはコンクリ
ート枕木(7)と可変パツド(8)とが密着し、タイプ
レート(1)の横圧抵抗が増大する。
ト枕木(7)との間に介装された可変パツド(8)内の
合成樹脂が袋体より滲出して、前記タイプレート(1)
及びスラブまたはコンクリート枕木(7)の接触面に滲
透し、同タイプレート(1)及びスラブまたはコンクリ
ート枕木(7)と可変パツド(8)とが密着し、タイプ
レート(1)の横圧抵抗が増大する。
更に合成樹脂が注入された前記可変パツド(8)はレ
ール締結力によってその外端部(8a)がタイプレート
(1)の外周縁に沿って盛り上がり、同タイプレート
(1)の外周を電気的に絶縁し、従来の絶縁板は不要と
なる。
ール締結力によってその外端部(8a)がタイプレート
(1)の外周縁に沿って盛り上がり、同タイプレート
(1)の外周を電気的に絶縁し、従来の絶縁板は不要と
なる。
(考案の効果) 本考案に係るタイプレート式レール締結装置は前記し
たように、可変パツドがレール下部に配設されることな
く、タイプレートとレール支承体との間に介装されてい
ることによって、レール締結板ばねの形状が単純化さ
れ、締結管理の安定性が向上されるとともに、前記レー
ル締結時、可変パツドの前記タイプレート外周縁に沿う
部分が盛上ることによって、同タイプレートが可変パツ
ドによって絶縁され、絶縁板が不要となる。
たように、可変パツドがレール下部に配設されることな
く、タイプレートとレール支承体との間に介装されてい
ることによって、レール締結板ばねの形状が単純化さ
れ、締結管理の安定性が向上されるとともに、前記レー
ル締結時、可変パツドの前記タイプレート外周縁に沿う
部分が盛上ることによって、同タイプレートが可変パツ
ドによって絶縁され、絶縁板が不要となる。
また前記可変パツドの表面が適度の通気性を有し、同
パツド内に注入された合成樹脂が滲出するように構成さ
れたことによって、列車横圧に対する横圧抵抗力が増大
する。
パツド内に注入された合成樹脂が滲出するように構成さ
れたことによって、列車横圧に対する横圧抵抗力が増大
する。
更にまた前記可変パツドは熱可塑性樹脂の微粒子が点
状に吹付けられ、外周縁が加熱溶着によって、可変パツ
ド内の合成樹脂が袋体の外周縁より漏出することのない
ようにシールされるとともに、同袋体からの合成樹脂の
滲出が妨げられることがない。また加熱溶着法によって
製袋できるので量産が可能となり、コストダウンが図ら
れる。
状に吹付けられ、外周縁が加熱溶着によって、可変パツ
ド内の合成樹脂が袋体の外周縁より漏出することのない
ようにシールされるとともに、同袋体からの合成樹脂の
滲出が妨げられることがない。また加熱溶着法によって
製袋できるので量産が可能となり、コストダウンが図ら
れる。
請求項2の発明は前記タイプレートの締付ボルトが螺
着されるレール支承体に埋設された埋込栓が、内周面に
雌ねじ部を有し、外周面に突起を有する鋼製筒体を合成
樹脂製筒体内に埋設したことによって、埋込栓自体で絶
縁性が保持され、前記締付ボルトの絶縁装置が不要とな
る。
着されるレール支承体に埋設された埋込栓が、内周面に
雌ねじ部を有し、外周面に突起を有する鋼製筒体を合成
樹脂製筒体内に埋設したことによって、埋込栓自体で絶
縁性が保持され、前記締付ボルトの絶縁装置が不要とな
る。
また前記合成樹脂製筒体における前記鋼製筒体の上部
に、防錆材貯留空間を設けたことによって締付ボルトの
防錆のための保守作業の省力化が図られる。
に、防錆材貯留空間を設けたことによって締付ボルトの
防錆のための保守作業の省力化が図られる。
第1図は本考案に係るタイプレート式レール締結装置の
一実施例を示す左半部縦断正面図、第2図はその平面
図、第3図は可変パツドの平面図、第4図は埋込栓の左
半部縦断正面図、第5図は従来のレール締結装置の縦断
面図である。 (1)……タイプレート、(3)……レール、(4)…
…レール締結用板ばね、(5)……締結ボルト、(7)
……スラブまたはコンクリート枕木、(8)……可変パ
ツド、(9)……埋込栓、(9A)……合成樹脂製筒体、
(9B)……鋼製筒体、(9b)……雌ねじ部、(9c)……
突起、(9d)……防錆材貯留空間、(10)……締付ボル
ト。
一実施例を示す左半部縦断正面図、第2図はその平面
図、第3図は可変パツドの平面図、第4図は埋込栓の左
半部縦断正面図、第5図は従来のレール締結装置の縦断
面図である。 (1)……タイプレート、(3)……レール、(4)…
…レール締結用板ばね、(5)……締結ボルト、(7)
……スラブまたはコンクリート枕木、(8)……可変パ
ツド、(9)……埋込栓、(9A)……合成樹脂製筒体、
(9B)……鋼製筒体、(9b)……雌ねじ部、(9c)……
突起、(9d)……防錆材貯留空間、(10)……締付ボル
ト。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 梅田 静也 東京都八王子市南陽台1丁目13番6号 (72)考案者 中村 和明 埼玉県草加市原町3―14―28 (56)参考文献 特開 昭51−120508(JP,A) 特公 昭48−5644(JP,B1)
Claims (2)
- 【請求項1】軌道パツドを介してレールを支持するとと
もに、同レールをレール締結用板ばねを介して締結して
なるタイプレートとレール支承体との間に、表面は適度
の通気性を有し、且つ熱可塑性樹脂の微粒子が点状に吹
付けられ、外周縁が加熱溶着によってシールされた袋体
に合成樹脂剤を注入してなる可変パツドを介装して、前
記レール支承体に埋設された埋込栓に、前記タイプレー
トに貫挿された締付ボルトを螺着緊締してなることを特
徴とするタイプレート式レール締結装置。 - 【請求項2】前記埋込栓は、内周面に雌ねじ部を有し、
外周面に突起を有する鋼製筒体を合成樹脂製筒体内に一
体に埋設し、同合成樹脂製筒体の中空部における前記鋼
製筒体の上部に、防錆材貯留空間を設けた請求項1記載
のタイプレート式レール締結装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989018359U JP2534926Y2 (ja) | 1989-02-21 | 1989-02-21 | タイプレート式レール締結装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989018359U JP2534926Y2 (ja) | 1989-02-21 | 1989-02-21 | タイプレート式レール締結装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02109801U JPH02109801U (ja) | 1990-09-03 |
JP2534926Y2 true JP2534926Y2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=31232937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989018359U Expired - Lifetime JP2534926Y2 (ja) | 1989-02-21 | 1989-02-21 | タイプレート式レール締結装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2534926Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3924657B2 (ja) * | 1995-07-10 | 2007-06-06 | 西日本旅客鉄道株式会社 | スラブとレール間のはなれ測定装置 |
KR100886815B1 (ko) * | 2007-03-07 | 2009-03-04 | 김만태 | 철도용 레일지지체 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51120508A (en) * | 1975-04-14 | 1976-10-21 | Shin Kobe Electric Mach Co Ltd | Process of molding of insulated wall |
-
1989
- 1989-02-21 JP JP1989018359U patent/JP2534926Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02109801U (ja) | 1990-09-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2534926Y2 (ja) | タイプレート式レール締結装置 | |
IE843114L (en) | Fastening a thick insulating layer onto a roof decking | |
CN205382367U (zh) | 一种市域铁路用的双层减振扣件 | |
CN210916816U (zh) | 一种钢轨的扣件安装结构 | |
JPH0348986Y2 (ja) | ||
CN111139693B (zh) | 一种重载铁路轨道振动防松扣件组件及其安装方法 | |
JPH04119802U (ja) | レール横圧補強支持装置 | |
JPS5816201U (ja) | 分割式枕木 | |
JPH044005Y2 (ja) | ||
JPH077362Y2 (ja) | レール絶縁継目用ツバ付チユーブ | |
JPH0728240Y2 (ja) | トンネル防水シート溶着具 | |
JPH04126901U (ja) | レール締結装置 | |
JPS6011205Y2 (ja) | アンカーボルト | |
JP2001074022A (ja) | 締結部材の防錆方法 | |
JPH0278603U (ja) | ||
CN218932737U (zh) | 一种铸造钢轨枕用钢轨扣压件 | |
JP2596394Y2 (ja) | レール弾性締結用線ばねクリップの係止金具 | |
JPH0748722Y2 (ja) | レール締結装置用止水性埋込栓 | |
JPH0681841B2 (ja) | レールの挫屈防止装置 | |
JPS62120512U (ja) | ||
JPH0638881Y2 (ja) | レール締結装置のアンカー取付構造 | |
JPH08261221A (ja) | 部材固定用ボルト | |
JPS6334026Y2 (ja) | ||
JPH0361422U (ja) | ||
JPS611712U (ja) | シ−ル用ワツシヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |