JP2023179818A - アンカーボルト及び道路付帯設備の設置方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】設置面へ取り付けた後、速やかに利用できるアンカーボルトを提供する。【解決手段】設置面に当接する当接部2と、この当接部より一方側へ突出する雄ねじ部11と、前記当接部より他方側へ突出して埋設固定させる埋設部5を備え、前記設置面からの移動を規制する規制手段3を前記当接部に設けると共に、前記雄ねじ部を前記当接部へ回転不能に取り付ける。接着剤などの充填材を利用して前記埋設部を設置面へ固定する場合に、この充填剤の硬化前であっても前記規制手段によってアンカーボルト1の移動が規制される。また、前記雄ねじ部の前記設置面に対する移動が前記規制手段を備える当接部によって規制されるので、前記充填材の硬化前であっても道路付帯設備などの設置物を固定するための雌ねじ部材を前記雄ねじ部へ螺結させる作業を行うことができる。【選択図】図1
Description
本発明は、道路付帯設備などの設置に用いるアンカーボルトと、このアンカーボルトを用いる道路付帯設備の設置方法に関するものである。
標示体や柵などの道路付帯設備を路面などの設置面へ設置する方法として、設置面へ埋設固定するアンカーボルトなどの埋設部材が用いられており、このような埋設部材に関して種々の発明が公開されている。
例えば、特許文献1には、設置面に形成された埋設孔内に配置され、該埋設孔内に充填された後に固化する充填材によって前記埋設孔内に固定される埋設部材であって、前記埋設部材は雄ねじ部又は雌ねじ部を備える締結部と、該締結部の外側に配置される壁部とを備え、前記壁部は筒状に形成され、該壁部の内側に前記締結部が収納されて該締結部の外側面と前記壁部の内側面との間に隙間部が形成されており、前記壁部の上端の高さ位置が前記設置面と略一致するように配置可能に設けられると共に、該壁部の下端が前記締結部の下端よりも上方に位置するように形成されていることを特徴とする埋設部材の構成が開示されている。
特許文献1に示される埋設部材は、締結部の外側に筒状の壁部を配置することで、設置面に設けた埋設孔内に充填材によって固定した後、大きな外力が加えられたときに埋設孔内に生じる損傷が設置面へ及ぶのを抑制するものである。しかしながら、この埋設部材は、埋設孔内に配置した後、充填材が固化するまで構造物の設置の作業を待つ必要があった。
本発明は、設置面へ取り付けた後、速やかに利用できるアンカーボルトを提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は以下のような構成としている。
すなわち本発明に係るアンカーボルトは、設置面に当接する当接部と、該当接部より一方側へ突出する雄ねじ部と、前記当接部より他方側へ突出して埋設固定される埋設部を備え、前記設置面からの移動を規制する規制手段が前記当接部に設けられると共に、前記雄ねじ部が前記当接部へ回転不能に取り付けられていることを特徴とするものである。
すなわち本発明に係るアンカーボルトは、設置面に当接する当接部と、該当接部より一方側へ突出する雄ねじ部と、前記当接部より他方側へ突出して埋設固定される埋設部を備え、前記設置面からの移動を規制する規制手段が前記当接部に設けられると共に、前記雄ねじ部が前記当接部へ回転不能に取り付けられていることを特徴とするものである。
本発明に係るアンカーボルトによれば、設置面に当接する当接部と、この当接部より一方側へ突出する雄ねじ部と、前記当接部より他方側へ突出して埋設固定する埋設部を備え、前記設置面からの移動を規制する規制手段を前記当接部に設けるので、接着剤などの充填材を利用して前記埋設部を設置面へ固定する場合に、この充填剤の硬化前であっても前記規制手段によってアンカーボルトの移動が規制される。
また、雄ねじ部を前記当接部へ回転不能に取り付けるので、前記雄ねじ部の前記設置面に対する移動が前記規制手段を備える当接部によって規制されるので、前記充填材の硬化前であっても道路付帯設備などの設置物を固定するための雌ねじ部材を前記雄ねじ部へ螺結させる作業を行うことができる。
また、雄ねじ部を前記当接部へ回転不能に取り付けるので、前記雄ねじ部の前記設置面に対する移動が前記規制手段を備える当接部によって規制されるので、前記充填材の硬化前であっても道路付帯設備などの設置物を固定するための雌ねじ部材を前記雄ねじ部へ螺結させる作業を行うことができる。
また、前記規制手段を、前記設置面へ塗布又は貼着する接着剤、粘着剤、両面テープ、及び粘着テープのいずれかとすれば、前記当接部の移動を容易に規制できるので、好ましい。
また、規制手段を、前記設置面へ挿入する雄ねじやくぎ等の挿入部材とすれば、前記当接部の移動を速やかに規制できるので、好ましい。
また、前記雄ねじ部を雄ねじ部材で形成し、前記当接部に前記雄ねじ部材の雄ねじを螺結可能な第一雌ねじ部を備えさせ、前記埋設部を前記雄ねじが螺結可能な第二雌ねじ部を有する雌ねじ部材で形成すれば、前記雄ねじを利用して前記雄ねじ部、当接部、及び埋設部を容易に一体にできるので、好ましい。また、前記第一雌ねじ部と第二雌ねじ部を前記雄ねじ部材へ螺挿させると共に、一方側の前記雌ねじ部を他方側の前記雌ねじ部へ向けて締め込み前記雄ねじ部を前記当接部に対して回転不能にすれば、道路付帯設備などの設置物を固定するための他の雌ねじ部材を前記雄ねじ部へ螺結させる作業の際に前記雄ねじ部が前記当接部に対して回転してゆるむなどの問題が生じないので、好ましい。
前記規制手段によって当接部の設置面からの移動を規制している前記アンカーボルトを利用して道路付帯設備を設置面へ設置すれば、設置面へ充填した充填材の硬化前に道路付帯設備の設置作業を行えるので、作業時間を短縮でき、好ましい。
本発明に係るアンカーボルトによれば、設置面へ取り付けた後、速やかに道路付帯設備などの設置作業に利用できる。
発明の実施の形態を図面に基づき具体的に説明する。
図1は本発明に係るアンカーボルト1の実施の一形態を示す正面図であり、図2は図1の平面図であり、図3は図2のA-A断面図である。
図1~3に示すアンカーボルト1は、設置面Gに当接させる当接部2と、この当接部2から上方へ突出する雄ねじ部11と、設置面Gへ埋設固定する埋設部5を備えている。
前記当接部2は、設置面Gへ当接させる部位に、設置面Gからの移動を規制する規制手段3を設けている。
前記埋設部5は、前記当接部2の下方に配置される雌ねじ部材6、雌ねじ部材7、筒状部材8を備えている。
図1は本発明に係るアンカーボルト1の実施の一形態を示す正面図であり、図2は図1の平面図であり、図3は図2のA-A断面図である。
図1~3に示すアンカーボルト1は、設置面Gに当接させる当接部2と、この当接部2から上方へ突出する雄ねじ部11と、設置面Gへ埋設固定する埋設部5を備えている。
前記当接部2は、設置面Gへ当接させる部位に、設置面Gからの移動を規制する規制手段3を設けている。
前記埋設部5は、前記当接部2の下方に配置される雌ねじ部材6、雌ねじ部材7、筒状部材8を備えている。
前記雄ねじ部11は、道路付帯設備などの設置物の設置に利用される雄ねじ部分であり、前記当接部2や埋設部5を構成する各部材と別体の雄ねじ部材10で形成している。図1~3に示す雄ねじ部材10は所謂全ねじボルトで形成しており、この雄ねじ部材10の雄ねじを前記当接部2に形成した第一雌ねじ部21と、前記埋設部5を構成する部材に形成した第二雌ねじ部とへ螺挿させている。
図1~3に示す埋設部5は、雌ねじ部材6、雌ねじ部材7、及び筒状部材8を備えている。
前記雌ねじ部材6と雌ねじ部材7は、雄ねじ部材10の雄ねじを螺挿可能なアンカーナットと六角ナットで形成しており、第二雌ねじ部61と第二雌ねじ部71をそれぞれ備えている。
前記埋設部5は、筒状部材8に挿通させた前記雄ねじ部材10へ前記雌ねじ部材7と雌ねじ部材6を螺結させて、前記当接部2へ取り付けている。
即ち、前記雄ねじ部材10を螺脱させることで、埋設部5を構成する各部材や当接部2を分離することができる。
図4は図1の雄ねじ部材10と当接部2と埋設部5を分離させた状態を示す図である。
前記雌ねじ部材6と雌ねじ部材7は、雄ねじ部材10の雄ねじを螺挿可能なアンカーナットと六角ナットで形成しており、第二雌ねじ部61と第二雌ねじ部71をそれぞれ備えている。
前記埋設部5は、筒状部材8に挿通させた前記雄ねじ部材10へ前記雌ねじ部材7と雌ねじ部材6を螺結させて、前記当接部2へ取り付けている。
即ち、前記雄ねじ部材10を螺脱させることで、埋設部5を構成する各部材や当接部2を分離することができる。
図4は図1の雄ねじ部材10と当接部2と埋設部5を分離させた状態を示す図である。
図5は図4の当接部2を示す正面図であり、図6は図5の底面図である。
当接部2は、底面視の外形を略十字型に設けた略平板形状に設けている。
当接部2は金属板で形成しており、具体的には鋼板で形成している。
当接部2は、その端部を設置面Gへ当接するように設けており、この部位に前記規制手段3を設けている。図5、6に示す規制手段3は所謂両面テープ31で形成しており、当接部2の端部の下面に貼着して設けている。当接部2の端部には、上下方向に貫通する円形の貫通孔22を形成しており、両面テープ31はこの貫通孔22の下側の開口を塞ぐように貼着している。
また、前記第一雌ねじ部21は当接部2の中央に配置しており、バーリング加工によって形成した貫通孔の内側に雌ねじを設けて第一雌ねじ部21を形成している。
当接部2は、底面視の外形を略十字型に設けた略平板形状に設けている。
当接部2は金属板で形成しており、具体的には鋼板で形成している。
当接部2は、その端部を設置面Gへ当接するように設けており、この部位に前記規制手段3を設けている。図5、6に示す規制手段3は所謂両面テープ31で形成しており、当接部2の端部の下面に貼着して設けている。当接部2の端部には、上下方向に貫通する円形の貫通孔22を形成しており、両面テープ31はこの貫通孔22の下側の開口を塞ぐように貼着している。
また、前記第一雌ねじ部21は当接部2の中央に配置しており、バーリング加工によって形成した貫通孔の内側に雌ねじを設けて第一雌ねじ部21を形成している。
図7は図4の筒状部材8を示す斜視図であり、図8は図7の平面図であり、図9は図8のA-A断面図である。
筒状部材8は、略円板形状に設けた接続部85と、その外縁の全周から下方へ延設させて略円筒形状に形成した筒壁81を備えており、具体的には、1枚の金属板をプレス加工して前記接続部85と筒壁81とを形成している。
前記接続部85には、上下方向に貫通する円形の貫通孔86を中央に配置して形成しており、前記雄ねじ部材10の雄ねじを挿通可能な大きさに形成している。
また、前記接続部81には、上下方向に貫通する略扇面形状の貫通孔87を2個形成しており、各貫通孔87を貫通孔86の両側にそれぞれ配置して形成している。
筒状部材8は、略円板形状に設けた接続部85と、その外縁の全周から下方へ延設させて略円筒形状に形成した筒壁81を備えており、具体的には、1枚の金属板をプレス加工して前記接続部85と筒壁81とを形成している。
前記接続部85には、上下方向に貫通する円形の貫通孔86を中央に配置して形成しており、前記雄ねじ部材10の雄ねじを挿通可能な大きさに形成している。
また、前記接続部81には、上下方向に貫通する略扇面形状の貫通孔87を2個形成しており、各貫通孔87を貫通孔86の両側にそれぞれ配置して形成している。
図10は図3の第一雌ねじ部21付近を拡大した図である。
前記筒状部材8は前記貫通孔86に雄ねじ部材10を挿通させており、この雄ねじへ第一雌ねじ部21を螺結させた当接部2と、第二雌ねじ部71を螺結させた雌ねじ部材7との間に接続部85を挟持させるようにして取り付けている。
前記埋設部5は、前記雄ねじ部材10へ螺挿させた前記雌ねじ部材7を前記当接部2へ向けて締め付けて螺結し、更に雄ねじ部材10へ螺挿させた雌ねじ部材6を雌ねじ部材7へ向けて締め付けて螺結している。
第一雌ねじ部21を有する当接部2へ向けて、第二雌ねじ部を有する雌ねじ部材7や雌ねじ部材6を螺結させることで、当接部2に対する雄ねじ部材10の回転が規制される。
前記筒状部材8は前記貫通孔86に雄ねじ部材10を挿通させており、この雄ねじへ第一雌ねじ部21を螺結させた当接部2と、第二雌ねじ部71を螺結させた雌ねじ部材7との間に接続部85を挟持させるようにして取り付けている。
前記埋設部5は、前記雄ねじ部材10へ螺挿させた前記雌ねじ部材7を前記当接部2へ向けて締め付けて螺結し、更に雄ねじ部材10へ螺挿させた雌ねじ部材6を雌ねじ部材7へ向けて締め付けて螺結している。
第一雌ねじ部21を有する当接部2へ向けて、第二雌ねじ部を有する雌ねじ部材7や雌ねじ部材6を螺結させることで、当接部2に対する雄ねじ部材10の回転が規制される。
図11は図3のアンカーボルト1を設置面Gへ取り付けた状態を示す図である。
図11に示すアンカーボルト1は、設置面Gに円形に窪む埋設孔Hを形成し、この埋設孔H内へ充填材Fを流し込み設置面Gの近傍まで充填させ、この充填材Fが硬化する前に埋設部5を充填材F内へ挿入させた状態を示している。
埋設部材1を固定する充填材Fは、モルタルやセメントや合成樹脂製の接着剤など、流動可能な状態から硬化する種々の材料を選択または組み合わせて利用することができる。
図11に示すアンカーボルト1は、設置面Gに円形に窪む埋設孔Hを形成し、この埋設孔H内へ充填材Fを流し込み設置面Gの近傍まで充填させ、この充填材Fが硬化する前に埋設部5を充填材F内へ挿入させた状態を示している。
埋設部材1を固定する充填材Fは、モルタルやセメントや合成樹脂製の接着剤など、流動可能な状態から硬化する種々の材料を選択または組み合わせて利用することができる。
図11に示すアンカーボルト1は、当接部2の端部を設置面Gへ載置させており、前記規制手段3によってその設置面Gに対する移動が規制されている。
図12は図11の当接部2の規制手段3付近を拡大して示す図である。
図12に示す当接部2は、規制手段3を構成する両面テープ31によって設置面Gへ貼り付けており、設置面Gに対する移動が規制されている。
このため、図11に示すアンカーボルト1は、充填材Fが硬化する以前に雄ねじ部11へ雌ねじなどを螺結させる作業を行う場合でも、アンカーボルト1の位置が変動するなどの問題の発生を抑制できる。
また、図11に示すアンカーボルト1は、雄ねじ部11が当接部2に対し回転不能となされているので、充填材Fが硬化する以前に雄ねじ部11へ雌ねじなどを螺結させる作業を行った場合でも、雄ねじ部11が空回りするなどの問題の発生を抑制できる。
図12は図11の当接部2の規制手段3付近を拡大して示す図である。
図12に示す当接部2は、規制手段3を構成する両面テープ31によって設置面Gへ貼り付けており、設置面Gに対する移動が規制されている。
このため、図11に示すアンカーボルト1は、充填材Fが硬化する以前に雄ねじ部11へ雌ねじなどを螺結させる作業を行う場合でも、アンカーボルト1の位置が変動するなどの問題の発生を抑制できる。
また、図11に示すアンカーボルト1は、雄ねじ部11が当接部2に対し回転不能となされているので、充填材Fが硬化する以前に雄ねじ部11へ雌ねじなどを螺結させる作業を行った場合でも、雄ねじ部11が空回りするなどの問題の発生を抑制できる。
図11に示すアンカーボルト1は、その雄ねじ部11を標示体や柵などの道路付帯設備の設置に好適に利用できる。
道路付帯設備の設置作業は、道路を走行する車両の通行を規制して行う場合があり、更に車両事故によって損傷した道路付帯設備を復旧するための作業などでは、その作業時間の短縮が非常に重要となる。
図11に示すアンカーボルト1は、埋設孔H内に充填した充填材Fが硬化する以前に、雄ねじ部11を利用した作業を実施できるので、上記の作業時間を効果的に短縮できる。
尚、ここに記載する道路付帯設備とは、道路の路面や、道路の近傍に設置する標示体や柵などの物品、構造物、設備などを意味する。
道路付帯設備の設置作業は、道路を走行する車両の通行を規制して行う場合があり、更に車両事故によって損傷した道路付帯設備を復旧するための作業などでは、その作業時間の短縮が非常に重要となる。
図11に示すアンカーボルト1は、埋設孔H内に充填した充填材Fが硬化する以前に、雄ねじ部11を利用した作業を実施できるので、上記の作業時間を効果的に短縮できる。
尚、ここに記載する道路付帯設備とは、道路の路面や、道路の近傍に設置する標示体や柵などの物品、構造物、設備などを意味する。
図11に示すアンカーボルト1は、充填材Fが硬化することで、埋設孔H内に配置した埋設部5がより強固に設置面へ固定される。
前記埋設部5は、雌ねじ部材6や雌ねじ部材7の外側を囲うように筒状部材8の筒壁81を配置して、前記充填材Fが各雌ねじ部材6、7と筒壁81の間の隙間を塞ぐように充填されるように設けている。
このように設けることで、雄ねじ部材10を介してアンカーボルト1が大きな外力を受け、充填材Fが破損したときに、充填材Fに生じたひびや割れを筒壁81で遮り、筒壁81の外側の充填材Fや設置面Gを構成する部材の損傷を抑制することができる。換言すると、充填材Fの損傷の拡がりを筒壁81で抑制して、生じる損傷を埋設孔H内の範囲にとどめることができる。
前記埋設部5は、雌ねじ部材6や雌ねじ部材7の外側を囲うように筒状部材8の筒壁81を配置して、前記充填材Fが各雌ねじ部材6、7と筒壁81の間の隙間を塞ぐように充填されるように設けている。
このように設けることで、雄ねじ部材10を介してアンカーボルト1が大きな外力を受け、充填材Fが破損したときに、充填材Fに生じたひびや割れを筒壁81で遮り、筒壁81の外側の充填材Fや設置面Gを構成する部材の損傷を抑制することができる。換言すると、充填材Fの損傷の拡がりを筒壁81で抑制して、生じる損傷を埋設孔H内の範囲にとどめることができる。
図11、12に示す規制手段3は、両面テープ31で形成しているが、当接部2の移動を規制できる他の手段を用いてもよい。例えば、規制手段3を、当接部2の下面に塗布した接着剤や、粘着剤で形成してもよく、当接部2の上面と設置面Gとの間に架け渡すように貼着させた粘着テープで構成してもよい。
尚、規制手段3を接着剤で構成する場合は、前記充填材Fの硬化時間よりも短い時間で硬化する種々の接着剤を選択又は組み合わせて利用でき、硬化時間が極めて短い所謂瞬間接着剤を好適に利用できる。
尚、規制手段3を接着剤で構成する場合は、前記充填材Fの硬化時間よりも短い時間で硬化する種々の接着剤を選択又は組み合わせて利用でき、硬化時間が極めて短い所謂瞬間接着剤を好適に利用できる。
規制手段3は、設置面Gへ接着や粘着させる部材ではなく、設置面G内へ挿入可能な部材で規制手段3を構成してもよい。
例えば、設置面Gへ螺挿可能な雄ねじを有する雄ねじ部材や、設置面Gへ打ち込んで挿入可能なクギ等の、挿入部材を利用してもよい。
図13は、図11とは異なる規制手段3を設けたアンカーボルト1の当接部2を拡大して示す図である。
図13に示す当接部2は、下面に両面テープ31が貼着されておらず、端部に形成した貫通孔21へ雄ねじ部材32からなる規制手段3を挿通させている。
前記雄ねじ部材32は、所謂アスファルト用ねじアンカーで形成しており、その雄ねじ部分を設置面Gへ螺挿させて当接部2の設置面Gからの移動を規制している。
前記挿入部材で規制手段3を構成する場合は、上記のアスファルト用ねじアンカー以外にコンクリートねじやコンクリートくぎ等を、設置面Gの材質や設置場所の状況に応じて選択又は組み合わせて利用できる。
例えば、設置面Gへ螺挿可能な雄ねじを有する雄ねじ部材や、設置面Gへ打ち込んで挿入可能なクギ等の、挿入部材を利用してもよい。
図13は、図11とは異なる規制手段3を設けたアンカーボルト1の当接部2を拡大して示す図である。
図13に示す当接部2は、下面に両面テープ31が貼着されておらず、端部に形成した貫通孔21へ雄ねじ部材32からなる規制手段3を挿通させている。
前記雄ねじ部材32は、所謂アスファルト用ねじアンカーで形成しており、その雄ねじ部分を設置面Gへ螺挿させて当接部2の設置面Gからの移動を規制している。
前記挿入部材で規制手段3を構成する場合は、上記のアスファルト用ねじアンカー以外にコンクリートねじやコンクリートくぎ等を、設置面Gの材質や設置場所の状況に応じて選択又は組み合わせて利用できる。
尚、本発明に係るアンカーボルト1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
例えば、図1~3に示す前記アンカーボルト1は、雌ねじ部材6、7の外側に筒壁81を配置する筒状部材8を備えているが、これに限るものではなく、筒状部材8を省いてもよい。
例えば、図1~3に示す前記アンカーボルト1は、雌ねじ部材6、7の外側に筒壁81を配置する筒状部材8を備えているが、これに限るものではなく、筒状部材8を省いてもよい。
また、図1~3に示す前記アンカーボルト1は、埋設部5を構成する雌ねじ部材7と雌ねじ部材6とを雄ねじ部材10へ螺挿させて当接部2へ向けて締め付けているが、これに限るものではなく、雌ねじ部材6と雌ねじ部材7のいずれか一方のみを当接部2へ向けて締め付けて螺結させてもよく、3個以上の雌ねじ部材を螺結させてもよい。しかしながら、図3や図10に示すように、当接部2に最も近く配置させて締め付けを行う雌ねじ部材として、六角ナットからなる前記雌ねじ部材7を用いることで、雄ねじ部材10の雄ねじに対応する適切なトルクでの締め付けを容易に行えるので、雌ねじ部材7を強固に固定でき、当接部2に対する雄ねじ部材10の回転を効果的に規制できる。また、当接部2に最も近く配置させて締め付けを行う雌ねじ部材として、六角ナットからなる前記雌ねじ部材7を用いることで、上方に配置した接続部85等の部位へ雌ねじ部材7が十分な大きさの面積で接触するように設けられる。このように設けることで、当接部2へ向けて締め付け螺結させた雌ねじ部材7が緩みにくくなるので、当接部2に対する雄ねじ部材10の回転を効果的に規制できる。
また、埋設部5を構成する雌ねじ部材に、前記雌ねじ部材6のような所謂アンカーナットを利用することで、充填材Fからの脱抜が効果的に抑制できるので、好ましい。
また、埋設部5を構成する雌ねじ部材に、前記雌ねじ部材6のような所謂アンカーナットを利用することで、充填材Fからの脱抜が効果的に抑制できるので、好ましい。
また、図1~3に示す前記アンカーボルト1は、雌ねじ部21を螺結させて当接部2を雄ねじ部材10へ取り付けているが、これに限るものではなく、雄ねじ部材10を当接部2へ溶接や係合させることによって、当接部2に対して回転不能に取り付けてもよい。
1 アンカーボルト
10 雄ねじ部材
11 雄ねじ部
2 当接部
21 第一雌ねじ部
22 貫通孔
3 規制手段
31 両面テープ
32 雄ねじ部材
5 埋設部
6 雌ねじ部材
61 第二雌ねじ部
7 雌ねじ部材
71 第二雌ねじ部
8 筒状部材
81 筒壁
85 接続部
86 貫通孔
87 貫通孔
10 雄ねじ部材
11 雄ねじ部
2 当接部
21 第一雌ねじ部
22 貫通孔
3 規制手段
31 両面テープ
32 雄ねじ部材
5 埋設部
6 雌ねじ部材
61 第二雌ねじ部
7 雌ねじ部材
71 第二雌ねじ部
8 筒状部材
81 筒壁
85 接続部
86 貫通孔
87 貫通孔
Claims (5)
- 設置面に当接する当接部と、該当接部より一方側へ突出する雄ねじ部と、前記当接部より他方側へ突出して埋設固定される埋設部を備え、前記設置面からの移動を規制する規制手段が前記当接部に設けられると共に、前記雄ねじ部が前記当接部へ回転不能に取り付けられていることを特徴とするアンカーボルト。
- 前記規制手段が、前記設置面へ塗布又は貼着される接着剤、粘着剤、両面テープ、及び粘着テープのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のアンカーボルト。
- 前記規制手段が、前記設置面へ挿入される挿入部材であることを特徴とする請求項1に記載のアンカーボルト。
- 前記雄ねじ部が雄ねじ部材で形成されており、
前記当接部が前記雄ねじ部材の雄ねじが螺結可能な第一雌ねじ部を備え、
前記埋設部が前記雄ねじが螺結可能な第二雌ねじ部を有する雌ねじ部材で形成されており、
前記第一雌ねじ部と第二雌ねじ部が前記雄ねじ部材へ螺挿されると共に、一方側の前記雌ねじ部が他方側の前記雌ねじ部へ向けて締め込まれて前記雄ねじ部が前記当接部に対して回転不能となされていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載のアンカーボルト。 - 前記規制手段によって当接部の設置面からの移動が規制されている請求項1~4のいずれかに記載のアンカーボルトを利用して設置面へ設置することを特徴とする道路付帯設備の設置方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022092630A JP2023179818A (ja) | 2022-06-08 | 2022-06-08 | アンカーボルト及び道路付帯設備の設置方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022092630A JP2023179818A (ja) | 2022-06-08 | 2022-06-08 | アンカーボルト及び道路付帯設備の設置方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2023179818A true JP2023179818A (ja) | 2023-12-20 |
Family
ID=89235682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2022092630A Pending JP2023179818A (ja) | 2022-06-08 | 2022-06-08 | アンカーボルト及び道路付帯設備の設置方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2023179818A (ja) |
-
2022
- 2022-06-08 JP JP2022092630A patent/JP2023179818A/ja active Pending
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