JP2001073412A - 作業機及びその操縦システム - Google Patents

作業機及びその操縦システム

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JP2001073412A
JP2001073412A JP25159199A JP25159199A JP2001073412A JP 2001073412 A JP2001073412 A JP 2001073412A JP 25159199 A JP25159199 A JP 25159199A JP 25159199 A JP25159199 A JP 25159199A JP 2001073412 A JP2001073412 A JP 2001073412A
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    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/2004Control mechanisms, e.g. control levers
    • E02F9/2008Control mechanisms in the form of the machine in the reduced scale model

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、熟練を必要とせず、スムーズに操
作することができる作業機及びその操縦システムを得る
ことを目的とするものである。 【解決手段】 操作側リンク部材108が回動操作され
ると、その回動が操作伝達手段111により機械的に伝
達され、操作側可動部112が変位される。これによ
り、作業側及び操作側可動部110,112間に相対的
な変位が生じると、差動センサ113から信号が出力さ
れ、作業側リンク部材103が回動される。この回動が
回動センサ105により検出され、モータ109が駆動
される。作業側可動部110は、モータ109により、
操作側可動部112を相対的な中立位置に戻すように変
位される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば油圧ショ
ベル等の重機、産業用ロボット、医療用処置装置、放射
性物質等の危険物取扱装置など、複数の作業側リンク部
材を有する作業装置が、同様のリンク機構を有する操作
装置により操作される作業機、及びその作業機に使用さ
れる操縦システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧ショベルには、作業装置のア
クチュエータを操作するための2本の作業用操作レバー
が設けられている。これらの作業用操作レバーは、それ
ぞれ4方向、合計8方向への操作が可能になっている。
また、油圧ショベルでは、ブーム、アーム、バケット及
び旋回体がそれぞれ2方向、合計8方向へ回動するた
め、上記の作業用操作レバーの操作方向にブーム、アー
ム、バケット及び旋回体の動作方向が対応している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
圧ショベルにおいては、ブーム、アーム、バケット及び
旋回体の動作方向と作業用操作レバーの操作方向とが異
なっているため、これら操作方向と動作方向との関係を
感覚的に把握し、作業装置をスムーズに動作させるため
にはかなりの熟練を要するという問題点があった。ま
た、熟練度などのオペレータの個人的な能力により作業
の進み具合に大きな差が生じてしまい、全体の工期にも
大きな影響を及ぼすという問題点があった。
【0004】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、熟練を必要と
せず、スムーズに操作することができる作業機及びその
操縦システムを得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る作
業機は、回動可能に連結されている複数の作業側リンク
部材を有する作業装置、複数の作業側リンク部材をそれ
ぞれ回動させる駆動装置、作業側リンク部材にそれぞれ
対応して回動可能に連結されている複数の操作側リンク
部材を有する操作装置、作業側リンク部材の回動を検出
する回動センサ、回動センサからの信号に応じて駆動さ
れるモータ、モータにより正逆両方向へ駆動される作業
側可動部と、この作業側可動部に対する中立位置から所
定の範囲内で正逆両方向へ変位可能な操作側可動部と、
作業側可動部に対する操作側可動部の中立位置からの相
対的な変位を検出する差動センサとを有している差動検
出部、操作側リンク部材と操作側可動部との間に設けら
れ、操作側リンク部材の回動を機械的に伝達し、操作側
リンク部材の回動に応じて操作側可動部を変位させる操
作伝達手段、及び差動センサからの信号に応じて駆動装
置を制御する制御部を備え、作業側リンク部材は、対応
する操作側リンク部材の回動に対応して駆動装置により
回動され、作業側可動部は、操作側可動部を相対的に中
立位置に戻す方向へモータにより駆動されるものであ
る。
【0006】請求項2の発明に係る作業機は、作業側可
動部と操作側可動部との間に、操作側可動部を中立位置
に戻す方向へ付勢する戻しばねを設けたものである。
【0007】請求項3の発明に係る作業機は、モータ本
体と、このモータ本体により回動される回動軸とを有す
るサーボモータによりモータが構成され、回動軸の回動
により回動される作業側回動片により作業側可動部が構
成され、作業側回動片に対して所定の角度内で同心上で
回動可能に組み合わされている操作側回動片から操作側
可動部が構成され、作業側及び操作側回動片のいずれか
一方に搭載さた差動センサにより作業側回動片に対する
操作側回動片の相対的な回動が検出されるものである。
【0008】請求項4の発明に係る作業機は、作業側リ
ンク部材を回動させる油圧シリンダと、油圧シリンダの
動作方向を切り換える切換バルブを含む油圧回路部とを
有する駆動装置を用い、差動センサからの信号に応じて
切換バルブを制御する制御バルブを有する制御部を用い
たものである。
【0009】請求項5の発明に係る作業機は、電磁比例
バルブにより構成された制御バルブを用いたものであ
る。
【0010】請求項6の発明に係る作業機は、差動セン
サからの信号に応じて制御バルブを機械的に操作するバ
ルブ操作モータを制御部に設けたものである。
【0011】請求項7の発明に係る作業機、作業側リン
ク部材を回動させる油圧シリンダを有する駆動装置を用
い、差動センサからの信号に応じて油圧シリンダを制御
する切換バルブを有する制御部を用いたものである。
【0012】請求項8の発明に係る作業機は、電磁比例
バルブにより構成された切換バルブを用いたものであ
る。
【0013】請求項9の発明に係る作業機は、作業側リ
ンク部材を回動させる油圧シリンダと、油圧シリンダの
動作方向を切り換える切換バルブを含む油圧回路部とを
有する駆動装置を用い、差動センサからの信号に応じて
切換バルブを機械的に操作するバルブ操作モータを有す
る制御部を用いたものである。
【0014】請求項10の発明に係る作業機は、作業側
リンク部材を回動させる駆動電動モータを有する駆動装
置を用い、差動センサからの信号に応じて制御部により
駆動電動モータを制御するものである。
【0015】請求項11の発明に係る作業機は、駆動電
動モータを駆動させるインバータを制御部に設けたもの
である。
【0016】請求項12の発明に係る作業機の操縦シス
テムは、回動可能に連結されている複数の作業側リンク
部材を有する作業装置と、複数の作業側リンク部材をそ
れぞれ回動させる駆動装置とを備えた作業機を操縦する
ためのものであって、作業側リンク部材にそれぞれ対応
して回動可能に連結されている複数の操作側リンク部材
を有する操作装置、作業側リンク部材の回動を検出する
回動センサ、回動センサからの信号に応じて駆動される
モータ、モータにより正逆両方向へ駆動される作業側可
動部と、この作業側可動部に対する中立位置から所定の
範囲内で正逆両方向へ変位可能な操作側可動部と、作業
側可動部に対する操作側可動部の中立位置からの相対的
な変位を検出する差動センサとを有している差動検出
部、操作側リンク部材と操作側可動部との間に設けら
れ、操作側リンク部材の回動を機械的に伝達し、操作側
リンク部材の回動に応じて操作側可動部を変位させる操
作伝達手段、及び操作側リンク部材の回動に対応して作
業側リンク部材が回動されるように、差動センサからの
信号に応じて駆動装置を制御する制御部を備え、作業側
可動部は、操作側可動部を相対的に中立位置に戻す方向
へモータにより駆動されるものである。
【0017】請求項13の発明に係る作業機の操縦シス
テムは、作業側可動部と操作側可動部との間に、操作側
可動部を中立位置に戻す方向へ付勢する戻しばねを設け
たものである。
【0018】請求項14の発明に係る作業機の操縦シス
テムは、モータ本体と、このモータ本体により回動され
る回動軸とを有するサーボモータにより構成されたモー
タを用い、回動軸の回動により回動される作業側回動片
により構成された作業側可動部を用い、作業側回動片に
対して所定の角度内で同心上で回動可能に組み合わされ
ている操作側回動片から構成された操作側可動部を用
い、作業側及び操作側回動片のいずれか一方に搭載され
た差動センサにより、作業側回動片に対する操作側回動
片の相対的な回動が検出されるものである。
【0019】請求項15の発明に係る作業機の操縦シス
テムは、作業側回動片及び操作側回動片のいずれか一方
に、円弧状の嵌合溝を設け、他方には、嵌合溝に挿入さ
れ操作側回動片の相対的な回動に伴って嵌合溝内を移動
する嵌合突起を設け、嵌合溝の一部には、操作側回動片
を中立位置に戻す方向へ付勢する戻しばねを収容する円
弧状のばね収容部を設け、嵌合突起には、戻しばねの両
端部に当接する一対の当接部を設けたものである。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による作
業機の動作原理を一部ブロックで示す説明図である。こ
の発明は、複数の関節を有するリンク機構を持つ作業機
に特に有効であるが、ここでは簡単のため、まず1つの
関節を有するリンク機構について説明する。
【0021】図において、実際の作業を行う作業装置1
01は、互いに回動可能に連結されている第1及び第2
の作業側リンク部材102,103を有している。第2
の作業側リンク部材103は、駆動装置104により第
1の作業側リンク部材102に対して回動される。駆動
装置104は、油圧作業機であれば油圧モータや油圧シ
リンダが使用され、電動の作業機であれば電動駆動モー
タや、場合によってはリニアモータ等が使用される。第
1の作業側リンク部材102に対する第2の作業側リン
ク部材103の回動(回動量及び回動方向)は、回動セ
ンサ105により検出される。
【0022】作業者が操縦する操作装置106は、第1
及び第2の作業側リンク部材102,103にそれぞれ
対応して互いに回動可能に連結されている第1及び第2
の操作側リンク部材107,108を有している。作業
側リンク部材102,103のサイズが大きい場合、操
作側リンク部材107,108は、操縦し易い大きさま
で縮小してもよい。
【0023】回動センサ105には、モータ109が接
続されている。モータ109としては、例えばサーボモ
ータが使用される。作業側可動部110は、モータ10
9により正逆両方向へ駆動される。第1の操作側リンク
部材107に対する操作側リンク部材108の回動(回
動量及び回動方向)は、操作伝達手段111を介して操
作側可動部112に機械的に伝達される。
【0024】従って、作業側可動部110は、作業側リ
ンク部材103の回動に対応して変位し、操作側可動部
112は、操作側リンク部材108の回動に対応して変
位する。操作側可動部112は、作業側可動部110に
対する中立位置から所定の範囲内で正逆両方向へ変位可
能になっている。これら作業側及び操作側可動部11
0,112の変位は、直線動作による変位でも回動動作
による周方向への変位でもよい。また、作業側可動部1
12は、モータ109によって変位されるが、操作側か
ら作業側可動部112を変位させることは、モータ10
9によって規制されている。
【0025】作業側可動部110に対する操作側可動部
112の中立位置からの相対的な変位は、差動センサ1
13により検出される。即ち、差動センサ113は、操
作側リンク部材108と作業側リンク部材103との差
動を検出する。差動検出部114は、作業側可動部11
0、操作側可動部112及び差動センサ113により構
成されている。制御部115は、差動センサ113から
の信号に応じて駆動装置104を制御する。
【0026】次に、動作について説明する。まず、第2
の操作側リンク部材108が作業者により回動されたと
すると、この回動が操作伝達手段111により操作側可
動部112に伝達される。操作側可動部112は、操作
側リンク部材108が停止されているときには作業側可
動部110に対して中立位置にあるが、操作側リンク部
材108が回動されると、中立位置から対応する方向へ
変位される。
【0027】このとき、作業側リンク部材103はまだ
回動していないため、作業側可動部110は停止してい
る。従って、操作側可動部112は、作業側可動部11
0に対して相対的に変位され、この相対的な変位が差動
センサ113により検出される。この後、差動センサ1
13から制御部115に信号が出力され、この信号に応
じて制御部115により駆動装置104が制御される。
即ち、第2の操作側リンク部材108が回動されると、
その動作に僅かに遅れて、第2の作業側リンク部材10
3が駆動装置104により同方向へ回動される。
【0028】このような第2の作業側リンク部材103
の回動は、回動センサ105により検出され、これによ
りモータ109が駆動され、操作側可動部112を中立
位置に戻す方向へ、作業側可動部110が操作側可動部
112に対して相対的に変位される。即ち、作業側可動
部110は、操作側可動部112を追従するように変位
される。従って、第2の操作側リンク部材108が連続
して回動されると、操作側及び作業側可動部112,1
10が同方向へ変位し続け、第2の作業側リンク部材1
03が連続して回動される。
【0029】また、第2の操作側リンク部材108の回
動が停止されれば、操作側可動部112が作業側可動部
110に対して中立位置に戻され、第2の作業側リンク
部材103の回動も停止される。
【0030】上記の例では、1つの関節を有するリンク
機構について説明したが、複数の関節を有するリンク機
構についても、回動センサ105、モータ109及び差
動検出部114の数を増やし、各関節での操作側リンク
部材の回動を操作伝達手段で対応する操作側可動部に伝
達することにより、操作側リンク部材の動作に応じて、
対応する作業側リンク部材を高精度で追従させることが
できる。
【0031】従って、この発明は、図1に示したような
1関節のリンク機構を持つ作業機にも適用できるが、複
数の関節が直列に配置されたリンク機構を持つ作業機に
対して特に有効である。
【0032】実施の形態2.次に、この発明を油圧作業
機である油圧ショベルに適用した例について説明する。
図2はこの発明の実施の形態2による油圧ショベルを示
す概略の構成図である。図において、下部走行体1上に
は、運転室2Aを有する上部旋回体2が旋回可能に設け
られている。この上部旋回体2には、作業装置3が搭載
されている。この作業装置3は、ブーム連結部材3A、
このブーム連結部材3Aに回動可能に連結されているブ
ーム4、このブーム4に回動可能に連結されているアー
ム5、及びこのアーム5に回動可能に連結されているバ
ケット6を有している。
【0033】ここで、作業装置3を作業側のリンク機構
として見た場合、ブーム連結部材3A、ブーム4、アー
ム5、及びバケット6は、それぞれ作業側リンク部材に
相当する。
【0034】ブーム連結部材3Aとブーム4との間には
ブームシリンダ7、ブーム4とアーム5との間にはアー
ムシリンダ8、アーム5とバケット6との間にはバケッ
トシリンダ9がそれぞれ設けられている。これらのシリ
ンダ7,8,9としては、油圧シリンダが用いられる。
上部旋回体2は、油圧モータである旋回モータ10によ
り下部走行体1に対して旋回可能になっている。運転室
2Aには、作業装置3のリンク機構を適当な比率で縮小
した操作側のリンク機構を構成する操作装置11が設け
られている。
【0035】ブーム4の基端部には、ブーム4の回動を
検出する回動センサとしてのブームセンサ12が設けら
れている。ブーム4とアーム5との連結部には、アーム
5の回動を検出する回動センサとしてのアームセンサ1
3が設けられている。バケット6を回動させるためのリ
ンク機構の一部には、バケット6の回動を検出する回動
センサとしてのバケットセンサ14が設けられている。
これらのセンサ12〜14としては、例えばポテンショ
ンメータなど、回転状態に応じて電気信号を出力する周
知の回転センサを適宜選択して使用することができる。
また、絶対的な回動位置を検出するエンコーダを使用し
てもよい。
【0036】上部旋回体2上の適当な場所には、作業装
置3を操作するための差動ユニット15が配置されてい
る。各センサ12〜14と差動ユニット15とは、配線
(図示せず)により電気的に接続されている。
【0037】図3は図2の油圧ショベルの要部を示す概
略のブロック図である。図において、各シリンダ7〜9
及び旋回モータ10には、それぞれの動作方向を切り換
える切換バルブ21〜24が接続されている。また、各
切換バルブ21〜24は、それぞれ制御バルブ25〜2
8により制御される。ブーム制御バルブ25、アーム制
御バルブ26及びバケット制御バルブ27には、電磁比
例バルブが使用されている。
【0038】上記の切換バルブ21〜24を有する油圧
回路部29には、タンク及び油圧ポンプ等(図示せず)
が設けられているのは勿論であり、周知の油圧ショベル
の油圧回路部を利用することもできる。従って、回路構
成の細部については、種々の変更が可能である。この実
施の形態2における駆動装置30は、油圧シリンダ7〜
9、旋回モータ10及び油圧回路部29を有している。
【0039】ブーム制御バルブ25、アーム制御バルブ
26及びバケット制御バルブ27は、コントロールユニ
ット31からの信号により制御される。コントロールユ
ニット31には、差動ユニット15からのアナログ信号
をデジタル信号に変換するA/D変換器32と、A/D
変換器32からの信号を処理して制御バルブ25〜27
に出力するCPU33とが設けられている。制御部34
は、制御バルブ25〜28及びコントロールユニット3
1を有している。
【0040】次に、図4は図2の差動ユニット15の要
部を示す正面図、図5は図4のV−V線に沿う断面図で
ある。サーボモータ35は、ブームセンサ12、アーム
センサ13及びバケットセンサ14のいずれか1つのセ
ンサからの信号に応じて駆動される。サーボモータ35
は、モータ本体36と、このモータ本体36により回動
される回動軸37とを有している。回動軸37には、回
動軸37と一体に回動するフランジ部材38が固着され
ている。フランジ部材38には、フランジ部38aが設
けられている。
【0041】フランジ部材38には、フランジ部材38
と一体に回動する作業側可動部としての作業側回動片3
9が固定されている。作業側回動片39は、フランジ部
38aにねじ(図示せず)により固定されている。ま
た、作業側回動片39には、円弧状の嵌合溝39aと、
軸部39bとが設けられている。
【0042】作業側回動片39には、操作側可動部とし
ての操作側回動片40が組み合わされている。操作側回
動片40は、作業側回動片39と同一の軸線を中心とし
て所定の範囲(角度)内で正逆両方向へ相対的に回動可
能になっている。また、操作側回動片40には、嵌合溝
39aに挿入され操作側回動片40の相対的な回動に伴
って嵌合溝39a内を移動する円弧状の嵌合突起40a
が設けられている。
【0043】操作側回動片40には、ねじ(図示せず)
により差動ユニット側プーリ41が固定されている。差
動ユニット側プーリ41は、操作装置11を操作するこ
とにより操作側回動片40と一体に回動される。作業側
回動片39の軸部39bは、操作側回動片40及び差動
ユニット側プーリ41の中心部を貫通している。また、
回動軸37、フランジ部材38、作業側回動片39、嵌
合溝39a、軸部39b、操作側回動片40、嵌合突起
40a及び差動ユニット側プーリ41は、それぞれ同一
の軸線を中心として配置されている。
【0044】軸部39bの先端部には、作業側回動片3
9と一体に回動されるピン支持板42が固着されてい
る。ピン支持板42には、ピン43が立設されている。
差動ユニット側プーリ41の側面には、台座44を介し
て差動センサ45が取り付けられている。台座44は、
複数のねじ46により差動ユニット側プーリ41に固定
されている。
【0045】差動センサ45は、台座44に固定された
センサ本体47と、このセンサ本体47に揺動可能に設
けられている揺動片48とを有している。この実施の形
態2における差動検出部は、作業側回動片39、操作側
回動片40、ピン支持板42、ピン43、台座44及び
差動センサ45を有している。モータ本体36及びセン
サ本体47の内部構造は図示しない。揺動片48には、
ピン43が回動自在に貫通している。
【0046】差動センサ45は、台座44及び差動ユニ
ット側プーリ42を介して操作側回動片40に搭載され
ており、操作側回動片40とともに回動される。これに
対し、ピン43は、作業側回動片39の回動により変位
されるため、操作側回動片40が作業側回動片39に対
して相対的に回動変位されると、揺動片48がセンサ本
体47に対して揺動される。これにより、差動センサ4
5から制御部34のコントロールユニット31へアナロ
グ電気信号が出力される。
【0047】図6は図5の作業側回動片39を示す正面
図、図7は図5の操作側回動片40を示す正面図であ
る。なお、図6は図5の右側から作業側回動片39を見
た図、図7は図5の左側から操作側回動片40を見た図
である。
【0048】作業側回動片39の嵌合溝39aの一部に
は、溝幅を広げることにより円弧状のばね収容部39c
が設けられている。ばね収容部39cには、操作側回動
片40を中立位置に戻す方向へ付勢する戻しばね49が
収容されている。操作側回動片40の嵌合突起40aに
は、戻しばね49の両端部に当接する一対の当接部40
bが設けられている。このような構成により、作業側回
動片39に対する操作側回動片40の相対的な回動範囲
が所定の角度内に規制されている。
【0049】なお、差動ユニット15には、ブーム4、
アーム5及びバケット6のそれぞれに対応して、図4な
いし図7に示した装置が3組設けられている。
【0050】次に、図8は図2の操作装置11を示す側
面図である。図において、運転室2Aに固定された固定
部材51には、旋回モータ10用の旋回制御バルブ28
が搭載されている。旋回制御バルブ28は、固定部材5
1に固定されたバルブ本体28aと、このバルブ本体2
8aに設けられた揺動可能なバルブ操作レバー28bと
を有している。バルブ操作レバー28bには、可動支持
部材52が固定されている。この可動支持部材52は、
固定部材51に対して、バルブ操作レバー28bと一体
に水平方向左右へ回動可能になっている。
【0051】可動支持部材52上には、操作装置基台5
3が固定されている。この操作装置基台53には、ブー
ムレバー54の基端部が回動可能に連結されている。こ
のブームレバー54の先端部には、アームレバー55が
回動可能に連結されている。さらに、アームレバー55
の先端部には、バケットレバー56が回動可能に連結さ
れている。
【0052】バケットレバー56は、操作装置11の把
手を兼ねており、作業者が掴み易い形状に構成される。
また、バケットレバー56には、付属的な機器を操作す
るための電気スイッチや安全スイッチ等を搭載すること
も可能である。
【0053】ここで、操作装置11を操作側のリンク機
構として見た場合、操作装置基台53、ブームレバー5
4、アームレバー55、及びバケットレバー56は、そ
れぞれ操作側リンク部材に相当する。
【0054】各レバー54〜56の基端部には、各レバ
ー54〜56と一体に回動するブームレバープーリ5
7、アームレバープーリ58及びバケットレバープーリ
59が固定されている。各レバープーリ57〜59の外
周には、それぞれループ状のブームワイヤ60、アーム
ワイヤ61及びバケットワイヤ62の一部がそれぞれ巻
かれている。各ワイヤ60〜62は、例えば止めねじ
(図示せず)を締め付けることにより、各レバープーリ
57〜59にその円周上の1箇所で固定されている。
【0055】また、ワイヤ60〜62は、それぞれワイ
ヤチューブ60a,61a,62aに摺動自在に挿通さ
れた状態で、各レバープーリ57〜59の近傍まで導か
れている。さらに、各ワイヤチューブ60a,61a,
62aの一端部は、操作装置基台53、ブームレバー5
4及びアームレバー55にそれぞれ固定されている。
【0056】図9は図2の操作装置11と差動ユニット
15との接続状態を模式的に示す説明図である。上述し
たように、差動ユニット15には、差動検出部とサーボ
モータ35とを組み合わせたユニットが3組設けられて
いる。各ユニットの差動ユニット側プーリ41には、図
8に示したワイヤチューブ60a,61a,62aによ
り導かれたワイヤ60〜62の一部がそれぞれ巻かれて
いる。各ワイヤ60〜62は、例えば止めねじ(図示せ
ず)を締め付けることにより、各差動ユニット側プーリ
41にその円周上の1箇所で固定されている。
【0057】従って、操作装置11における各レバー5
4〜56が回動され、対応するレバープーリ57〜59
が回動されると、ワイヤ60〜62が循環され、対応す
る差動ユニット側プーリ41が回動される。この実施の
形態2における操作伝達手段は、レバープーリ57〜5
9、ワイヤ60〜62、ワイヤチューブ60a,61
a,62a、及び差動ユニット側プーリ41を有してい
る。
【0058】次に、動作について説明する。運転室2A
に搭乗した作業者は、操作装置11のバケットレバー5
6を把持し、バケット6及び作業現場を目視しながら、
バケット6を動かすようにバケットレバー56を移動さ
せる。これにより、操作装置11の各関節部分が回動さ
れる。
【0059】例えば、ブームレバー54が図8の反時計
方向(下げ方向)へ回動されたとすると、これとともに
ブームレバープーリ57も同様に回動される。ブームレ
バープーリ57にはブームワイヤ60が固定されている
ので、ブームレバープーリ57の回動によりブームワイ
ヤ60はワイヤチューブ60a内を循環され、対応する
差動ユニット側プーリ41が同期して回動される。
【0060】差動ユニット側プーリ41が回動される
と、これと一体に操作側回動片40が回動される。この
とき、ブーム4はまだ回動しておらず、ブームセンサ1
2からの信号では回動量がゼロであるため、作業側回動
片39は停止したままである。従って、操作側回動片4
0は、作業側回動片39に対して中立位置から一方向へ
相対的に回動される。
【0061】このとき、嵌合突起40aが嵌合溝39a
内を摺動し、一方の当接部40bにより戻しばね49が
圧縮される。作業側回動片39に対する操作側回動片4
0の相対的な回動角度は、戻しばね49の圧縮範囲によ
り規制されている。また、作業側回動片39は、サーボ
モータ35によって回動されるが、戻しばね49の圧縮
範囲を超えて操作側から作業側回動片39を無理に変位
させることは、サーボモータ35によって規制されてい
る。
【0062】このように、操作側回動片40が作業側回
動片39に対して相対的に回動されると、ピン43によ
り揺動片48が揺動され、差動センサ45からコントロ
ールユニット31に信号が出力される。差動センサ45
からの信号は、A/D変換器32によりデジタル信号に
変換され、さらにCPU33で演算処理された後、コン
トロールユニット31からブーム制御バルブ25に出力
される。
【0063】ブーム制御バルブ25は、コントロールユ
ニット31からの信号により操作され、ブーム制御バル
ブ25によりブーム切換バルブ21が制御される。従っ
て、ブームレバー54が回動されると、その動作に僅か
に遅れてブーム4が同様に回動される。
【0064】このようなブーム4の回動は、ブームセン
サ12により検出され、これにより対応するサーボモー
タ35が駆動され、操作側回動片40を中立位置に戻す
方向へ作業側回動片39が回動される。即ち、操作装置
11の操作により操作側回動片40が回動されると、同
方向へ追従するようにサーボモータ35により作業側回
動片39が回動される。従って、ブームレバー54を連
続して回動させると、操作側回動片40及び作業側回動
片39が回動され続け、ブーム4が連続して回動され
る。
【0065】また、ブームレバー54の回動が停止すれ
ば、作業側回動片39が操作側回動片40に追いつき、
操作側回動片40が中立位置に戻り、差動センサ45か
らの信号が出力されず(又は差動0の信号が出力さ
れ)、ブーム4の回動も停止される。なお、ブームレバ
ー54を逆方向へ操作した場合は、上記の逆の動作とな
る。また、アーム5及びバケット6についてもブーム4
と同様に操作される。各レバー54〜56の回動方向
と、アーム5及びバケット6についてもブーム4の階同
方向とは、同じになるように予め設定されている。
【0066】次に、旋回動作について説明する。バケッ
トレバー56を握ったままで、操作装置11全体を旋回
させたい方向へ回動させると、旋回制御バルブ28のバ
ルブ操作レバー28bが直接操作され、上部旋回体2全
体が同方向へ旋回される。従って、操作装置11を旋回
方向へ回動させている間、上部旋回体2は同方向へ旋回
され、操作装置11の回動を止めれば、上部旋回体2の
旋回も停止される。
【0067】このように、操作装置11のリンク機構に
追従して、作業装置3のリンク機構をスムーズに動作さ
せることができるため、作業者は、作業装置3を直接動
かすのに近い感覚で操作装置11を容易に操作すること
ができる。また、バケットレバー56を動かせば、操作
装置11のリンク機構は自動的に最短距離で追従するの
で、各リンクの個別の角度等を考慮する必要もない。従
って、特別な熟練を必要とせずに作業効率を向上させる
ことができ、工期全体としても大幅な短縮を図ることが
できる。
【0068】さらに、作業装置3及び操作装置11の各
リンク部材は1:1で対応しているため、例えばブーム
4の動作に対するアーム5の対比速度や対比変位量など
を考慮する必要もなく、装置構成が簡単である。即ち、
各油圧シリンダ7〜9及び旋回モータ10への作動油の
配分が自動的に行われるため、ディストリビュータでの
複雑な制御は不要であり、油圧回路部29に設けられた
ポンプの出力を最大限に利用して、大幅なコストダウン
を図ることができる。また、既存の油圧作業機への操縦
システムの装着が容易であり、かつメンテナンスも容易
である。
【0069】なお、各センサ12〜14からサーボモー
タ35への信号の送信は、リード線を配線することによ
り行えばよいが、ワイヤレスで送信することも可能であ
り、リード線の断線等による故障を防止することができ
る。
【0070】また、実施の形態2では、3つの油圧シリ
ンダ7〜9及び旋回モータ10の動作について示した
が、例えばブーム4をスイング動作させる場合や、図2
の左右方向へ延びる軸を中心にブーム4を回動させる場
合にも、この発明は適用できる。
【0071】さらに、作業装置及び操作装置をそれぞれ
2組設け、両手で同時に操縦するようにすることも可能
である。これらの場合、上記のような操縦システムを用
いれば、同様の構造の数を増やすだけでよいため、増設
が容易である。
【0072】さらにまた、実施の形態2では、旋回制御
バルブ24の操作も操作装置11で行ったが、別のレバ
ーを設けたり、運転室2Aの足元にペダルを設け、この
ペダルを足で操作することにより、旋回制御バルブ24
を操作するようにしてもよい。
【0073】また、実施の形態2では、プーリとワイヤ
とを用いた操作伝達手段を示したが、歯付きプーリと歯
付きベルトとを用いた操作伝達手段や、チェーンとスプ
ロケットとを用いた操作伝達手段としてもよい。
【0074】さらに、実施の形態2では、油圧ショベ
ル、特に油圧バックホーについて示したが、この発明
は、例えばトラックバックホー、ジャンボブレーカ、ク
ラッシャ、クラムシェル、油圧フォーク(はさみ)、油
圧バイブロなど、種々の油圧作業機に適用することがで
きる。また、バケットの代わりに種々のアタッチメント
を取り付けてもよい。
【0075】さらに、下部走行体を持たない定置式の作
業機にもこの発明を適用することができ、かつ操作装置
を作業機本体外に設けることも可能である。例えば、海
底、湖底、川底、深い穴の底等での作業を行うための作
業装置を、別に設けた操作装置により遠隔操作する場合
にも、この発明は適用できる。この場合、例えばコント
ロールユニット31から制御バルブ25〜27への配
線、及び回動センサ12〜14からサーボモータ35へ
の配線を引き延ばして、作業側と操作側とに配置を振り
分ければよい。さらにまた、建設用に限らず、あらゆる
作業に使用される油圧作業機にこの発明は適用できる。
【0076】実施の形態3.また、実施の形態2では、
電磁比例バルブからなる制御バルブ25〜27を制御部
34に設け、これらの制御バルブ25〜27により切換
バルブ21〜23を制御したが、例えば図10に示すよ
うに、切換バルブ71〜73として電磁比例バルブを使
用し、コントロールユニット31からの信号で切換バル
ブ71〜73を直接制御するようにしてもよい。この場
合、制御部74は、コントロールユニット31及び切換
バルブ71〜73を有しており、他の構成は実施の形態
2と同様である。
【0077】実施の形態4.図11はこの発明の実施の
形態4による油圧ショベルの要部を示す概略のブロック
図である。実施の形態2では、制御バルブ25〜27に
電磁比例バルブを使用し、コントロールユニット31か
らの信号を制御バルブ25〜27に入力したが、例えば
図11に示すように、機械的に操作される制御バルブ2
5〜27を用い、コントロールユニット31からの信号
を第1ないし第3のバルブ操作モータ87〜89に入力
し、これらのバルブ操作モータ87〜89により制御バ
ルブ25〜27を機械的に操作してもよい。
【0078】実施の形態5.図12はこの発明の実施の
形態5による油圧ショベルの要部を示す概略のブロック
図である。実施の形態2では、制御バルブ25〜27に
電磁比例バルブを使用し、コントロールユニット31か
らの信号を制御バルブ25〜27に入力したが、例えば
図12に示すように、コントロールユニット31からの
信号を第1ないし第3のバルブ操作モータ87〜89に
入力し、これらのバルブ操作モータ87〜89により切
換バルブ21〜23を機械的に直接操作してもよい。
【0079】なお、図10〜図12では、旋回モータの
記載を省略したが、駆動装置に旋回モータが含まれる場
合、実施の形態2と同様に制御すればよい。また、旋回
モータについても、作業装置側に回動センサを設けると
ともに、操作伝達手段を設け、他の関節と同様に制御す
ることも可能である。特に、遠隔操作をする場合には、
旋回モータも他の関節と同様に制御するのが望ましい。
【0080】実施の形態6.次に、図13はこの発明の
実施の形態6による電動作業機の要部を示すブロック図
である。この例では、3関節の直列リンク機構を持つ作
業装置(図示せず)が使用される。3つの作業側リンク
部材は、第1ないし第3の電動駆動モータ81〜83に
より回動される。駆動装置84は、第1ないし第3の電
動駆動モータ81〜83を有している。
【0081】また、実施の形態6では、図4ないし図7
に示された差動ユニット15及び図8に示された操作装
置11を使用することができる。作業側リンク部材の回
動は、回動センサにより検出され、回動センサからの信
号は、サーボモータ35に入力される。差動センサ45
からの信号は、コントロールユニット31に入力され
る。コントロールユニット31からの指令信号は、イン
バータ85を介して第1ないし第3の電動駆動モータ8
1〜83に送られる。制御部(制御回路部)86は、コ
ントロールユニット31及びインバータ85を有してい
る。
【0082】このような構成により、電動の作業機につ
いても、操作装置11のリンク機構に追従して、作業装
置のリンク機構をスムーズに動作させることができ、簡
単な構造により操作性を著しく向上させることができ
る。従って、医療用処置装置(例えば先端部の作業側リ
ンク部材に、レーザ照射ヘッド、内視鏡、又は放射線照
射装置が搭載されたものなど)、宇宙空間での作業機、
放射線など人体に有害な環境下での作業機など、あらゆ
る分野に使用されるマスタ・スレーブ方式の作業機に
も、この発明を適用することができる。
【0083】なお、この発明を油圧重機に適用する場
合、作業装置よりも小さいサイズの操作装置を用いるこ
とが多いが、他の分野の作業機にこの発明を適用する場
合、作業装置と等倍の操作装置や、作業装置よりも小形
の操作装置を用いてもよい。
【0084】また、上述したように、作業装置及び操作
装置のリンク機構の関節数は、特に限定されるものでは
ない。逆に言うと、この発明を適用することより、関節
数を増加させ、作業装置の細かい動きを実現することも
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による作業機の動作
原理を一部ブロックで示す説明図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による油圧ショベル
を示す概略の構成図である。
【図3】 図2の油圧ショベルの要部を示す概略のブロ
ック図である。
【図4】 図2の差動ユニットの要部を示す正面図であ
る。
【図5】 図5は図4のV−V線に沿う断面図である。
【図6】 図5の作業側回動片を示す正面図である。
【図7】 図5の操作側回動片を示す正面図である。
【図8】 図2の操作装置を示す側面図である。
【図9】 図2の操作装置と差動ユニットとの接続状態
を模式的に示す説明図である。
【図10】 この発明の実施の形態3による油圧ショベ
ルの要部を示す概略のブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態4による油圧ショベ
ルの要部を示す概略のブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態5による油圧ショベ
ルの要部を示す概略のブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態6による電動作業機
の要部を示すブロック図である。
【符号の説明】
3A ブーム連結部材、4 ブーム、5 アーム、6
バケット、7 ブームシリンダ、8 アームシリンダ、
9 バケットシリンダ、11 操作装置、12ブームセ
ンサ、13 アームセンサ、14 バケットセンサ、2
1,71 ブーム切換バルブ、22,72 アーム切換
バルブ、23,73 バケット切換バルブ、25 ブー
ム制御バルブ、26 アーム制御バルブ、27 バケッ
ト制御バルブ、29 油圧回路部、30 駆動装置、3
4,74 制御部、35 サーボモータ、36 モータ
本体、37 回動軸、39 作業側回動片、39a 嵌
合溝、39c ばね収容部、40 操作側回動片、40
a 嵌合突起、45 差動センサ、49 戻しばね、5
3 操作装置基台、54 ブームレバー、55アームレ
バー、56 バケットレバー。

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回動可能に連結されている複数の作業側
    リンク部材を有する作業装置、 上記複数の作業側リンク部材をそれぞれ回動させる駆動
    装置、 上記作業側リンク部材にそれぞれ対応して回動可能に連
    結されている複数の操作側リンク部材を有する操作装
    置、 上記作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、 上記回動センサからの信号に応じて駆動されるモータ、 上記モータにより正逆両方向へ駆動される作業側可動部
    と、この作業側可動部に対する中立位置から所定の範囲
    内で正逆両方向へ変位可能な操作側可動部と、上記作業
    側可動部に対する上記操作側可動部の上記中立位置から
    の相対的な変位を検出する差動センサとを有している差
    動検出部、 上記操作側リンク部材と上記操作側可動部との間に設け
    られ、上記操作側リンク部材の回動を機械的に伝達し、
    上記操作側リンク部材の回動に応じて上記操作側可動部
    を変位させる操作伝達手段、及び上記差動センサからの
    信号に応じて上記駆動装置を制御する制御部を備え、上
    記作業側リンク部材は、対応する上記操作側リンク部材
    の回動に対応して上記駆動装置により回動され、上記作
    業側可動部は、上記操作側可動部を相対的に中立位置に
    戻す方向へ上記モータにより駆動されることを特徴とす
    る作業機。
  2. 【請求項2】 上記作業側可動部と上記操作側可動部と
    の間には、上記操作側可動部を上記中立位置に戻す方向
    へ付勢する戻しばねが設けられていることを特徴とする
    請求項1記載の作業機の操縦システム。
  3. 【請求項3】 上記モータは、モータ本体と、このモー
    タ本体により回動される回動軸とを有するサーボモータ
    により構成され、 上記作業側可動部は、上記回動軸の回動により回動され
    る作業側回動片により構成され、 上記操作側可動部は、上記作業側回動片と同一の軸線を
    中心として所定の角度内で回動可能に上記作業側回動片
    に組み合わされている操作側回動片から構成され、 上記差動センサは、上記作業側回動片に対する上記操作
    側回動片の相対的な回動を検出することを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載の作業機。
  4. 【請求項4】 上記駆動装置は、上記作業側リンク部材
    を回動させる油圧シリンダと、上記油圧シリンダの動作
    方向を切り換える切換バルブを含む油圧回路部とを有
    し、上記制御部は、上記差動センサからの信号に応じて
    上記切換バルブを制御する制御バルブを有していること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の作業機。
  5. 【請求項5】 上記制御バルブは、電磁比例バルブによ
    り構成されていることを特徴とする請求項4記載の作業
    機。
  6. 【請求項6】 上記制御部には、上記差動センサからの
    信号に応じて上記制御バルブを機械的に操作するバルブ
    操作モータが設けられていることを特徴とする請求項4
    記載の作業機。
  7. 【請求項7】 上記駆動装置は、上記作業側リンク部材
    を回動させる油圧シリンダを有し、上記制御部は、上記
    差動センサからの信号に応じて上記油圧シリンダを制御
    する切換バルブを有していることを特徴とする請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載の作業機。
  8. 【請求項8】 上記切換バルブは、電磁比例バルブによ
    り構成されていることを特徴とする請求項7記載の作業
    機。
  9. 【請求項9】 上記駆動装置は、上記作業側リンク部材
    を回動させる油圧シリンダと、上記油圧シリンダの動作
    方向を切り換える切換バルブを含む油圧回路部とを有
    し、上記制御部は、上記差動センサからの信号に応じて
    上記切換バルブを機械的に操作するバルブ操作モータを
    有していることを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の作業機。
  10. 【請求項10】 上記駆動装置は、上記作業側リンク部
    材を回動させる駆動電動モータを有し、上記制御部は、
    上記差動センサからの信号に応じて上記駆動電動モータ
    を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項3の
    いずれかに記載の作業機。
  11. 【請求項11】 上記制御部には、上記駆動電動モータ
    を駆動させるインバータが設けられていることを特徴と
    する請求項10記載の作業機。
  12. 【請求項12】 回動可能に連結されている複数の作業
    側リンク部材を有する作業装置と、上記複数の作業側リ
    ンク部材をそれぞれ回動させる駆動装置とを備えた作業
    機を操縦するための作業機の操縦システムであって、 上記作業側リンク部材にそれぞれ対応して回動可能に連
    結されている複数の操作側リンク部材を有する操作装
    置、 上記作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、 上記回動センサからの信号に応じて駆動されるモータ、 上記モータにより正逆両方向へ駆動される作業側可動部
    と、この作業側可動部に対する中立位置から所定の範囲
    内で正逆両方向へ変位可能な操作側可動部と、上記作業
    側可動部に対する上記操作側可動部の上記中立位置から
    の相対的な変位を検出する差動センサとを有している差
    動検出部、 上記操作側リンク部材と上記操作側可動部との間に設け
    られ、上記操作側リンク部材の回動を機械的に伝達し、
    上記操作側リンク部材の回動に応じて上記操作側可動部
    を変位させる操作伝達手段、及び上記操作側リンク部材
    の回動に対応して上記作業側リンク部材が回動されるよ
    うに、上記差動センサからの信号に応じて上記駆動装置
    を制御する制御部を備え、上記作業側可動部は、上記操
    作側可動部を相対的に中立位置に戻す方向へ上記モータ
    により駆動されることを特徴とする作業機の操縦システ
    ム。
  13. 【請求項13】 上記作業側可動部と上記操作側可動部
    との間には、上記操作側可動部を上記中立位置に戻す方
    向へ付勢する戻しばねが設けられていることを特徴とす
    る請求項12記載の作業機の操縦システム。
  14. 【請求項14】 上記モータは、モータ本体と、このモ
    ータ本体により回動される回動軸とを有するサーボモー
    タにより構成され、 上記作業側可動部は、上記回動軸の回動により回動され
    る作業側回動片により構成され、 上記操作側可動部は、上記作業側回動片と同一の軸線を
    中心として所定の角度内で回動可能に上記作業側回動片
    に組み合わされている操作側回動片から構成され、 上記差動センサは、上記作業側回動片に対する上記操作
    側回動片の相対的な回動を検出することを特徴とする請
    求項12又は請求項13に記載の作業機の操縦システ
    ム。
  15. 【請求項15】 上記作業側回動片及び上記操作側回動
    片のいずれか一方には、円弧状の嵌合溝が設けられ、他
    方には、上記嵌合溝に挿入され上記操作側回動片の相対
    的な回動に伴って上記嵌合溝内を移動する嵌合突起が設
    けられており、上記嵌合溝の一部には、上記操作側回動
    片を上記中立位置に戻す方向へ付勢する戻しばねを収容
    する円弧状のばね収容部が設けられており、上記嵌合突
    起には、上記戻しばねの両端部に当接する一対の当接部
    が設けられていることを特徴とする請求項14記載の作
    業機の操縦システム。
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