JP2001227006A - 作業機の操縦システム - Google Patents

作業機の操縦システム

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JP2001227006A
JP2001227006A JP2000040157A JP2000040157A JP2001227006A JP 2001227006 A JP2001227006 A JP 2001227006A JP 2000040157 A JP2000040157 A JP 2000040157A JP 2000040157 A JP2000040157 A JP 2000040157A JP 2001227006 A JP2001227006 A JP 2001227006A
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rotation
pulley
lever
rotating piece
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Mitsuhiro Koseki
光弘 小関
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FFC Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単な構造で操作レバー装置の操
作性及び信頼性を向上させることができる作業機の操縦
システムを得ることを目的とするものである。 【解決手段】 レバー55〜57の回動をモータ・セン
サアセンブリ50A〜50Cに機械的に伝達する手段と
して、伸縮の少ない第1ないし第3のベルト64,6
8,73を用い、さらに関節部58,59にベルト受け
67,71,72を設け、ベルト68,73の中間部6
8c,68d,73c,73dが、ベルト受け67,7
1,72の軸方向へ互いにずらされてベルト受け67,
71,72の外周部に円周方向の同じ側で接するように
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば油圧ショ
ベル等の重機、産業用ロボット、医療用処置装置、放射
性物質等の危険物取扱装置など、複数の作業側リンク部
材を有する作業装置が、同様のリンク機構を有する操作
レバー装置により操作される作業機に使用される操縦シ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば特開平10−88619号
公報及び特開平10−219751号公報等には、いわ
ゆるマスター・スレーブ方式の操縦システムを有する油
圧ショベルが示されている。このような油圧ショベルの
操作レバー装置は、バケット、アーム及びブームに対応
した直線リンク機構を構成するバケットレバー、アーム
レバー及びブームレバーを有している。
【0003】また、オペレータによりバケットレバーが
把持され動かされることにより、操作レバー装置の各関
節部分が回動される。各関節部分の回動は、制御装置に
機械的に伝達され、これによりバケット、アーム及びブ
ームが各レバーの回動に追従して回動される。このよう
に、作業装置と同様の直線リンク機構を有する操作レバ
ー装置の動きに追従して作業装置が動くため、操作が簡
単である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の油
圧ショベルにおいては、各関節部分の動きを機械的に伝
達する必要があるため、関節部分にプーリが搭載され、
プーリにはループ状のワイヤが巻き掛けられ固定されて
いる。このようなプーリ及びワイヤを組み合わせた伝達
手段は、構造が簡単であり、他の関節部分の動きによる
干渉を受けないが、過大な操作力や経時的な劣化により
ワイヤが伸びる恐れがあり、また温度変化によってもワ
イヤの伸縮があり、メンテナンスや調整を頻繁に行う必
要がある。
【0005】これに対し、各関節に複数のスプロケット
を搭載し、これらのスプロケットの回転をチェーンによ
り伝達する方法もあるが、この場合、部品点数が多くな
り、操作レバー装置自体が重いものとなり、操作性も低
下してしまう。また、他の関節部分の動きによる干渉を
取り除く手段が必要となり、操作レバー装置が複雑で高
価なものになってしまう。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであり、簡単な構造で
操作レバー装置の操作性及び信頼性を向上させることが
できる作業機の操縦システムを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る作
業機の操縦システムは、互いに回動可能に連結されて直
列リンク機構を構成している複数の作業側リンク部材を
有する作業装置、及び作業側リンク部材をそれぞれ回動
させる駆動装置を備えた作業機を操縦するためのもので
あって、レバー基台と、このレバー基台に搭載され、複
数の関節部で互いに回動可能に連結されて作業装置に対
応した直列リンク機構を構成している複数の操作側リン
ク部材とを有している操作レバー装置、関節部に設けら
れ、その関節部で連結されている2つの操作側リンク部
材のうち操作レバー装置の先端側の操作側リンク部材と
一体に回動されるリンク側プーリ、レバー基台に設けら
れている回動可能な出力側プーリ、リンク側プーリと出
力側プーリとの間に位置する関節部に設けられ、操作側
リンク部材の回動軸と平行に延びるベルト受け、リンク
側プーリに巻き掛けられている第1の端部と、出力側プ
ーリに巻き掛けられている第2の端部と、これら第1及
び第2の端部間に位置し、ベルト受けの軸方向へ互いに
ずらされてベルト受けの外周部に円周方向の同じ側で接
している第1及び第2の中間部とを有し、リンク側プー
リの回動を出力側プーリに機械的に伝達するループ状の
ベルト、及び出力側プーリの回動により、対応する操作
側リンク部材の回動を検出し、対応する作業側リンク部
材が対応する操作側リンク部材と同様に動作するように
駆動装置を制御する制御装置を備えたものである。
【0008】請求項2の発明に係る作業機の操縦システ
ムは、作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、
回動センサからの信号に応じて駆動されるモータ、モー
タにより正逆両方向へ駆動される作業側可動部と、この
作業側可動部に対する中立位置から所定の範囲内で正逆
両方向へ変位可能になっており、出力側プーリの回動に
より変位される操作側可動部と、作業側可動部に対する
操作側可動部の中立位置からの相対的な変位を検出する
差動センサとを有している差動検出部、及び操作側リン
ク部材の回動に対応して作業側リンク部材が回動される
ように、差動センサからの信号に応じて駆動装置を制御
する制御部を備えた制御装置を用いたものである。
【0009】請求項3の発明に係る作業機の操縦システ
ムは、操作側リンク部材の回動軸と平行な軸を中心とし
て回転自在な円筒状の第1及び第2の回転部材を有する
ベルト受けを用い、第1の中間部が第1の回転部材に、
第2の中間部が第2の回転部材にそれぞれ接触するよう
にしたものである。
【0010】請求項4の発明に係る作業機の操縦システ
ムは、ベルト受けを、その軸線が操作側リンク部材の回
動中心に対してオフセットするように配置したものであ
る。
【0011】請求項5の発明に係る作業機の操縦システ
ムは、リンク側及び出力側プーリとして、それぞれ歯付
きプーリを使用し、ベルトとして、歯付きベルトを使用
したものである。
【0012】請求項6の発明に係る作業機の操縦システ
ムは、互いに回動可能に連結されて直列リンク機構を構
成している複数の作業側リンク部材を有する作業装置、
及び作業側リンク部材をそれぞれ回動させる駆動装置を
備えた作業機を操縦するためのものであって、レバー基
台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節部で互い
に回動可能に連結されて作業装置に対応した直列リンク
機構を構成している複数の操作側リンク部材とを有して
いる操作レバー装置、作業側リンク部材の回動を検出す
る回動センサ、レバー基台に設けられ、回動センサから
の信号に応じて駆動されるモータ、関節部に回動可能に
設けられ、モータにより正逆両方向へ回動される作業側
回動片、モータの駆動力を作業側回動片に機械的に伝達
する駆動力伝達手段、作業側回動片に対する中立位置か
ら所定の角度範囲内で正逆両方向へ回動可能に作業側回
動片に組み合わされ、かつ関節部に設けられ、その関節
部で連結されている2つの操作側リンク部材のうち操作
レバー装置の先端側の操作側リンク部材と一体に回動さ
れる操作側回動片、作業側回動片に対する操作側回動片
の相対的な回動を検出する差動センサ、及び操作側リン
ク部材の回動に対応して作業側リンク部材が回動される
ように、差動センサからの信号に応じて駆動装置を制御
する制御部を備え、作業側回動片は、操作側回動片を相
対的に中立位置に戻す方向へモータにより駆動されるも
のである。
【0013】請求項7の発明に係る作業機の操縦システ
ムは、作業側回動片と一体に回動されるリンク側プー
リ、モータにより回動されるモータ側プーリ、リンク側
プーリとモータ側プーリとの間に位置する関節部に設け
られ、操作側リンク部材の回動軸と平行に延びるベルト
受け、及びリンク側プーリに巻き掛けられている第1の
端部と、モータ側プーリに巻き掛けられている第2の端
部と、これら第1及び第2の端部間に位置し、ベルト受
けの軸方向へ互いにずらされてベルト受けの外周部に円
周方向の同じ側で接している第1及び第2の中間部とを
有し、モータ側プーリの回動をリンク側プーリに機械的
に伝達するループ状のベルトを有する駆動力伝達手段を
用いたものである。
【0014】請求項8の発明に係る作業機の操縦システ
ムは、互いに回動可能に連結されて直列リンク機構を構
成している複数の作業側リンク部材を有する作業装置、
及び作業側リンク部材をそれぞれ回動させる駆動装置を
備えた作業機を操縦するためのものであって、レバー基
台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節部で互い
に回動可能に連結されて作業装置に対応した直列リンク
機構を構成している複数の操作側リンク部材とを有して
いる操作レバー装置、作業側リンク部材の回動を検出す
る回動センサ、関節部又はその近傍に設けられ、回動セ
ンサからの信号に応じて駆動されるモータ、関節部に回
動可能に設けられ、モータにより正逆両方向へ回動され
る作業側回動片、作業側回動片に対する中立位置から所
定の角度範囲内で正逆両方向へ回動可能に作業側回動片
に組み合わされ、かつ関節部に設けられ、その関節部で
連結されている2つの操作側リンク部材のうち操作レバ
ー装置の先端側の操作側リンク部材と一体に回動される
操作側回動片、作業側回動片に対する操作側回動片の相
対的な回動を検出する差動センサ、及び操作側リンク部
材の回動に対応して作業側リンク部材が回動されるよう
に、差動センサからの信号に応じて駆動装置を制御する
制御部を備え、作業側回動片は、操作側回動片を相対的
に中立位置に戻す方向へモータにより駆動されるもので
ある。
【0015】請求項9の発明に係る作業機の操縦システ
ムは、センサ本体と、このセンサ本体に対して中立位置
から正逆両方向へ揺動可能な揺動片と、この揺動片を中
立位置に戻す戻しばねとを有する差動センサを用い、セ
ンサ本体が作業側回動片及び操作側回動片のいずれか一
方を兼ね、揺動片がいずれか他方を兼ねるようにしたも
のである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による油
圧ショベルを示す概略の構成図である。図において、下
部走行体1上には、運転室2Aを有する上部旋回体2が
旋回可能に設けられている。この上部旋回体2には、作
業装置3が搭載されている。この作業装置3は、ブーム
連結部材3A、このブーム連結部材3Aに回動可能に連
結されているブーム4、このブーム4に回動可能に連結
されているアーム5、及びこのアーム5に回動可能に連
結されているバケット6を有している。
【0017】ここで、作業装置3を作業側のリンク機構
として見た場合、ブーム連結部材3A、ブーム4、アー
ム5、及びバケット6は、それぞれ作業側リンク部材に
相当する。
【0018】ブーム連結部材3Aとブーム4との間には
ブームシリンダ7、ブーム4とアーム5との間にはアー
ムシリンダ8、アーム5とバケット6との間にはバケッ
トシリンダ9がそれぞれ設けられている。これらのシリ
ンダ7,8,9としては、油圧シリンダが用いられる。
上部旋回体2は、油圧モータである旋回モータ10によ
り下部走行体1に対して旋回可能になっている。運転室
2Aには、作業装置3のリンク機構を適当な比率で縮小
した操作側のリンク機構を構成する操作レバー装置11
が設けられている。
【0019】ブーム4の基端部には、ブーム4の回動を
検出する回動センサとしてのブームセンサ12が設けら
れている。ブーム4とアーム5との連結部には、アーム
5の回動を検出する回動センサとしてのアームセンサ1
3が設けられている。バケット6を回動させるためのリ
ンク機構の一部には、バケット6の回動を検出する回動
センサとしてのバケットセンサ14が設けられている。
これらのセンサ12〜14としては、例えばポテンショ
ンメータなど、回転状態に応じて電気信号を出力する周
知の回転センサを適宜選択して使用することができる。
また、絶対的な回動位置を検出するエンコーダを使用し
てもよい。
【0020】上部旋回体2上の適当な場所には、作業装
置3を操作するための差動ユニット15が配置されてい
る。各センサ12〜14と差動ユニット15とは、配線
(図示せず)により電気的に接続されている。
【0021】図2は図1の油圧ショベルの要部を示す概
略のブロック図である。図において、各シリンダ7〜9
及び旋回モータ10には、それぞれの動作方向を切り換
える切換バルブ21〜24が接続されている。また、各
切換バルブ21〜24は、それぞれ制御バルブ25〜2
8により制御される。各制御バルブ25〜28には、電
磁比例バルブが使用されている。
【0022】上記の切換バルブ21〜24を有する油圧
回路部29には、タンク及び油圧ポンプ等(図示せず)
が設けられているのは勿論であり、周知の油圧ショベル
の油圧回路部を利用することもできる。従って、回路構
成の細部については、種々の変更が可能である。この実
施の形態1における駆動装置30は、油圧シリンダ7〜
9、旋回モータ10及び油圧回路部29を有している。
【0023】各制御バルブ25〜28は、それぞれコン
トロールユニット31からの信号により制御される。コ
ントロールユニット31には、差動ユニット15からの
アナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器3
2と、A/D変換器32からの信号を処理して制御バル
ブ25〜28に出力するCPU33とが設けられてい
る。制御部34は、制御バルブ25〜28及びコントロ
ールユニット31を有している。
【0024】次に、図3は図1の差動ユニット15に設
けられているモータ・センサアセンブリ50を示す正面
図、図4は図3のIV−IV線に沿う断面図である。サ
ーボモータ35は、ブームセンサ12、アームセンサ1
3及びバケットセンサ14のいずれか1つのセンサから
の信号に応じて駆動される。サーボモータ35は、モー
タ本体36と、このモータ本体36により回動される回
動軸37とを有している。回動軸37には、回動軸37
と一体に回動するフランジ部材38が固着されている。
フランジ部材38には、フランジ部38aが設けられて
いる。
【0025】フランジ部材38には、フランジ部材38
と一体に回動する作業側可動部としての作業側回動片3
9が固定されている。作業側回動片39は、フランジ部
38aにねじ(図示せず)により固定されている。ま
た、作業側回動片39には、円弧状の嵌合溝39aと、
軸部39bとが設けられている。
【0026】作業側回動片39には、操作側可動部とし
ての操作側回動片40が組み合わされている。操作側回
動片40は、作業側回動片39と同一の軸線を中心とし
て作業側回動片39に対する中立位置から所定の範囲
(角度)内で正逆両方向へ相対的に回動可能になってい
る。また、操作側回動片40には、嵌合溝39aに挿入
され操作側回動片40の相対的な回動に伴って嵌合溝3
9a内を移動する円弧状の嵌合突起40aが設けられて
いる。
【0027】操作側回動片40には、ねじ(図示せず)
により出力側プーリ41が固定されている。出力側プー
リ41は、操作レバー装置11を操作することにより操
作側回動片40と一体に回動される。作業側回動片39
の軸部39bは、操作側回動片40及び出力側プーリ4
1の中心部を貫通している。また、回動軸37、フラン
ジ部材38、作業側回動片39、嵌合溝39a、軸部3
9b、操作側回動片40、嵌合突起40a及び出力側プ
ーリ41は、それぞれ同一の軸線を中心として配置され
ている。
【0028】軸部39bの先端部には、作業側回動片3
9と一体に回動されるピン支持板42が固着されてい
る。ピン支持板42には、ピン43が立設されている。
出力側プーリ41の側面には、台座44を介して差動セ
ンサ45が取り付けられている。台座44は、複数のね
じ46により出力側プーリ41に固定されている。
【0029】差動センサ45は、台座44に固定された
センサ本体47と、このセンサ本体47に揺動可能に設
けられている揺動片48とを有している。この実施の形
態1における差動検出部は、作業側回動片39、操作側
回動片40、ピン支持板42、ピン43、台座44及び
差動センサ45を有している。モータ本体36及びセン
サ本体47の内部構造は図示しない。揺動片48には、
ピン43が回動自在に貫通している。
【0030】差動センサ45は、台座44及び出力側プ
ーリ41を介して操作側回動片40に搭載されており、
操作側回動片40とともに回動される。これに対し、ピ
ン43は、作業側回動片39の回動により変位されるた
め、操作側回動片40が作業側回動片39に対する中立
位置から相対的に回動変位されると、揺動片48がセン
サ本体47に対して揺動される。これにより、差動セン
サ45から制御部34のコントロールユニット31へア
ナログ電気信号が出力される。
【0031】図5は図4の作業側回動片39を示す正面
図、図6は図4の操作側回動片40を示す正面図であ
る。なお、図5は図4の右側から作業側回動片39を見
た図、図6は図4の左側から操作側回動片40を見た図
である。
【0032】作業側回動片39の嵌合溝39aの一部に
は、溝幅を広げることにより円弧状のばね収容部39c
が設けられている。ばね収容部39cには、操作側回動
片40を中立位置に戻す方向へ付勢する戻しばね49が
収容されている。操作側回動片40の嵌合突起40aに
は、戻しばね49の両端部に当接する一対の当接部40
bが設けられている。このような構成により、作業側回
動片39に対する操作側回動片40の相対的な回動範囲
が所定の角度内に規制されている。
【0033】なお、差動ユニット15には、ブーム4、
アーム5及びバケット6のそれぞれに対応して、3組の
モータ・センサアセンブリ50が設けられている。
【0034】次に、図7は図1の操作レバー装置11及
び差動ユニット15を示す側面図である。図において、
運転室2A内の固定部51には、垂直に伸びるレバー軸
52を中心にレバー軸52と一体に回動可能なレバー基
台53が搭載されている。また、レバー基台53上に
は、3組のモータ・センサアセンブリ50、即ちブーム
4に対応するアセンブリ50A、アーム5に対応するア
センブリ50B、及びバケット6に対応するアセンブリ
50Cが搭載されている。
【0035】また、レバー基台53上には、レバー支持
部材54が搭載されている。レバー支持部材54には、
ブームレバー55の基端部が回動可能に連結されてい
る。このブームレバー55の先端部には、アームレバー
56が回動可能に連結されている。さらに、アームレバ
ー56の先端部には、バケットレバー57が回動可能に
連結されている。
【0036】バケットレバー57は、操作レバー装置1
1の把手を兼ねており、オペレータが掴み易い形状に構
成される。また、バケットレバー57には、付属的な機
器を操作するための電気スイッチや安全スイッチ等を搭
載することも可能である。
【0037】ここで、操作レバー装置11を操作側の直
列リンク機構として見た場合、レバー支持部材54、ブ
ームレバー55、アームレバー56、及びバケットレバ
ー57は、それぞれ操作側リンク部材に相当する。ま
た、レバー支持部材54、ブームレバー55、アームレ
バー56、及びバケットレバー57は、第1ないし第3
の関節部58〜60で互いに回動可能に連結されてい
る。
【0038】固定部51とレバー基台53との間には、
固定部51に対するレバー基台53の旋回を検出するセ
ンサアセンブリ61が設けられている。センサアセンブ
リ61には、レバー基台53を中立位置に戻す方向へ付
勢するリターンスプリング(図示せず)と、レバー基台
53の回動(旋回)を検出する旋回センサ(図示せず)
とが設けられている。実施の形態1における差動ユニッ
ト15は、3台のモータ・センサアセンブリ50と、1
台のセンサアセンブリ61とを有している。
【0039】次に、図8は図7のレバー装置11及び差
動ユニット15を示す平面図である。図において、レバ
ー支持部材54には、ブームレバー軸62を介してブー
ムレバー55が取り付けられている。ブームレバー55
は、ブームレバー軸62を中心としてブームレバー軸6
2と一体に回動される。
【0040】ブームレバー軸62には、ブームレバー5
5及びブームレバー軸62と一体に回動される第1のリ
ンク側プーリ63が固定されている。第1のリンク側プ
ーリ63と、対応するモータ・センサアセンブリ50A
の出力側プーリ41との間には、ループ状の第1のベル
ト64が巻き掛けられている。
【0041】ブームレバー55の先端部には、アームレ
バー軸65を介してアームレバー56が取り付けられて
いる。アームレバー56は、アームレバー軸65を中心
としてアームレバー軸65と一体に回動される。アーム
レバー軸65には、アームレバー56及びアームレバー
軸65と一体に回動する第2のリンク側プーリ66が固
定されている。
【0042】第2のリンク側プーリ66とモータ・セン
サアセンブリ50Bの出力側プーリ41との間に位置す
る関節部58には、ブームレバー軸62と平行に延びる
アーム用ベルト受け67が設けられている。アーム用ベ
ルト受け67は、ブームレバー軸62と平行な軸を中心
として回転自在な円筒状の第1及び第2の回転部材67
a,67bを有している。
【0043】第2のリンク側プーリ66の回転は、第2
のベルト68を介してモータ・センサアセンブリ50B
の出力側プーリ41に機械的に伝達される。第2のベル
ト68は、第2のリンク側プーリ66に巻き掛けられて
いる第1の端部68aと、出力側プーリ41に巻き掛け
られている第2の端部68bと、これらの間に位置する
第1及び第2の中間部68c,68dとを有している。
【0044】関節部58において、第1及び第2の中間
部68c,68dは、アーム用ベルト受け67の軸方向
へ互いにずらされてアーム用ベルト受け67の外周部に
円周方向の同じ側で接している。即ち、第1の中間部6
8cの表面が第1の回転部材67aに、第2の中間部6
8dの裏面が第2の回転部材67bに接触している。
【0045】アームレバー56の先端部には、バケット
レバー軸69を介してバケットレバー57が取り付けら
れている。バケットレバー57は、バケットレバー軸6
9を中心としてバケットレバー軸69と一体に回動され
る。バケットレバー軸69には、バケットレバー57及
びバケットレバー軸69と一体に回動する第3のリンク
側プーリ70が固定されている。
【0046】第3のリンク側プーリ70とモータ・セン
サアセンブリ50Cの出力側プーリ41との間に位置す
る関節部58,59には、それぞれブームレバー軸62
及びアームレバー軸65と平行に延びる第1及び第2の
バケット用ベルト受け71,72が設けられている。
【0047】第1のバケット用ベルト受け71は、ブー
ムレバー軸62と平行な軸を中心として回転自在な円筒
状の第1及び第2の回転部材71a,71bを有してい
る。第2のバケット用ベルト受け72は、アームレバー
軸65と平行な軸を中心として回転自在な円筒状の第1
及び第2の回転部材72a,72bを有している。
【0048】第3のリンク側プーリ70の回転は、第3
のベルト73を介してモータ・センサアセンブリ50C
の出力側プーリ41に機械的に伝達される。第3のベル
ト73は、第3のリンク側プーリ70に巻き掛けられて
いる第1の端部73aと、出力側プーリ41に巻き掛け
られている第2の端部73bと、これらの間に位置する
第1及び第2の中間部73c,73dとを有している。
【0049】関節部58において、第1及び第2の中間
部73c,73dは、第1のバケット用ベルト受け71
の軸方向へ互いにずらされて第1のバケット用ベルト受
け71の外周部に円周方向の同じ側で接している。即
ち、第1の中間部73cの表面が第1の回転部材71a
に、第2の中間部73dの裏面が第2の回転部材71b
に接触している。
【0050】さらに、関節部59において、第1及び第
2の中間部73c,73dは、第2のバケット用ベルト
受け72の軸方向へ互いにずらされて第2のバケット用
ベルト受け72の外周部に円周方向の同じ側で接してい
る。即ち、第1の中間部73cの裏面が第1の回転部材
72aに、第2の中間部73dの表面が第2の回転部材
72bに接触している。
【0051】また、モータ・センサアセンブリ50A〜
50Cの出力側プーリ41及び第1ないし第3のリンク
側プーリ63,66,70としては、それぞれ外周部に
複数の歯が設けられている歯付きプーリが使用されてい
る。さらに、第1ないし第3のベルト64,68,73
としては、歯付きプーリと噛み合う歯付きベルトが使用
されている。これにより、第1ないし第3のリンク側プ
ーリ63,66,70の回動がより確実に出力側プーリ
41に伝達される。
【0052】図9は図8の第2のベルト68の配置状態
を示す説明図である。アーム用ベルト受け67は、その
軸線がブームレバー55の回動中心C1に対してオフセ
ットするように配置されている。このようなアーム用ベ
ルト受け67のオフセット量は、第2のベルト68がブ
ームレバー55の回動中心C1上又はそのできるだけ近
傍を通るように設定されている。
【0053】また、アーム用ベルト受け67は、ばね7
4により第2のベルト68側へ押し付けられており、こ
れにより第2のベルト68には張力が与えられている。
【0054】図10は図8の第3のベルト73の配置状
態を示す説明図である。第1のバケット用ベルト受け7
1は、その軸線がブームレバー55の回動中心C1に対
してオフセットするように配置されている。このような
第1のバケット用ベルト受け71のオフセット量は、第
3のベルト73がブームレバー55の回動中心C1上又
はそのできるだけ近傍を通るように設定されている。
【0055】また、第2のバケット用ベルト受け72
は、その軸線がアームレバー56の回動中心C2に対し
てオフセットするように配置されている。このような第
2のバケット用ベルト受け72のオフセット量は、第3
のベルト73がアームレバー56の回動中心C2上又は
そのできるだけ近傍を通るように設定されている。
【0056】また、第1及び第2のバケット用ベルト受
け71,72は、ばね75,76により第3のベルト7
3側へ押し付けられており、これにより第3のベルト7
3には張力が与えられている。
【0057】この実施の形態1の制御装置は、センサ1
2〜14、3組のモータ・センサアセンブリ50及び制
御部34を有している。
【0058】次に、動作について説明する。運転室2A
に搭乗したオペレータは、操作レバー装置11のバケッ
トレバー57を把持し、バケット6及び作業現場を目視
しながら、バケット6を動かすようにバケットレバー5
7を移動させる。これにより、操作レバー装置11の各
関節部58〜60が回動される。
【0059】ブームレバー55の回動は、第1のリンク
側プーリ63及び第1のベルト64を介してモータ・セ
ンサアセンブリ50Aの出力側プーリ41に伝達され
る。また、アームレバー56の回動は、第2のリンク側
プーリ66及び第2のベルト68介してモータ・センサ
アセンブリ50Bの出力側プーリ41に伝達される。さ
らに、バケットレバー57の回動は、第3のリンク側プ
ーリ70及び第3のベルト73介してモータ・センサア
センブリ50Cの出力側プーリ41に伝達される。
【0060】出力側プーリ41が回動されると、これと
一体に操作側回動片40が回動される。このとき、ブー
ム4、アーム5及びバケット6はまだ回動しておらず、
センサ12〜14からの信号では回動量がゼロであるた
め、作業側回動片39は停止したままである。従って、
操作側回動片40は、作業側回動片39に対して中立位
置から一方向へ相対的に回動される。
【0061】このとき、嵌合突起40aが嵌合溝39a
内を摺動し、一方の当接部40bにより戻しばね49が
圧縮される。作業側回動片39に対する操作側回動片4
0の相対的な回動角度は、戻しばね49の圧縮範囲によ
り規制されている。また、作業側回動片39は、サーボ
モータ35によって回動されるが、戻しばね49の圧縮
範囲を超えて操作側から作業側回動片39を無理に変位
させることは、サーボモータ35によって規制されてい
る。
【0062】このように、操作側回動片40が作業側回
動片39に対して相対的に回動されると、ピン43によ
り揺動片48が揺動され、差動センサ45からコントロ
ールユニット31に信号が出力される。差動センサ45
からの信号は、A/D変換器32によりデジタル信号に
変換され、さらにCPU33で演算処理された後、コン
トロールユニット31から対応する制御バルブ25〜2
7に出力される。
【0063】制御バルブ25〜27は、コントロールユ
ニット31からの信号により操作され、制御バルブ25
〜27により切換バルブ21〜23が制御される。従っ
て、レバー55〜57が回動されると、その動作に僅か
に遅れて対応するブーム4、アーム5及びバケット6が
それぞれ同様に回動される。
【0064】このようなブーム4、アーム5及びバケッ
ト6の回動は、センサ12〜14により検出され、これ
により対応するサーボモータ35が駆動され、操作側回
動片40を中立位置に戻す方向へ作業側回動片39が回
動される。即ち、操作レバー装置11の操作により操作
側回動片40が回動されると、同方向へ追従するように
サーボモータ35により作業側回動片39が回動され
る。従って、レバー55〜57を連続して回動させる
と、操作側回動片40及び作業側回動片39が回動され
続け、対応するブーム4、アーム5及びバケット6がそ
れぞれ連続して回動される。
【0065】また、レバー55〜57の回動が停止すれ
ば、作業側回動片39が操作側回動片40に追いつき、
操作側回動片40が中立位置に戻り、差動センサ45か
らの信号が出力されず(又は差動0の信号が出力さ
れ)、対応するブーム4、アーム5及びバケット6の回
動も停止される。勿論、各レバー55〜57の回動方向
と、対応するブーム4、アーム5及びバケット6の回動
方向とは、同じになるように予め設定されている。
【0066】次に、旋回動作について説明する。バケッ
トレバー57を握ったままで、操作レバー装置11全体
を旋回させたい方向へ回動させると、その回動方向がセ
ンサアセンブリ61内の旋回センサにより検出され、そ
の信号がコントロールユニット31へ送られ、旋回モー
タ10が駆動される。旋回方向への力を操作レバー装置
11に加えるのを止めると、センサアセンブリ61内の
リターンスプリングにより操作レバー装置11が中立位
置に戻され、上部旋回体2の旋回も停止される。
【0067】このように、操作レバー装置11のリンク
機構に追従して、作業装置3のリンク機構をスムーズに
動作させることができるため、オペレータは、作業装置
3を直接動かすのに近い感覚で操作レバー装置11を容
易に操作することができる。また、バケットレバー57
を動かせば、操作レバー装置11のリンク機構は自動的
に最短距離で追従するので、各リンクの個別の角度等を
考慮する必要もない。従って、特別な熟練を必要とせず
に作業効率を向上させることができ、工期全体としても
大幅な短縮を図ることができる。
【0068】さらに、作業装置3及び操作レバー装置1
1の各リンク部材は1:1で対応しているため、例えば
ブーム4の動作に対するアーム5の対比速度や対比変位
量などを考慮する必要もなく、装置構成が簡単である。
即ち、各油圧シリンダ7〜9及び旋回モータ10への作
動油の配分が自動的に行われるため、ディストリビュー
タでの複雑な制御は不要であり、油圧回路部29に設け
られたポンプの出力を最大限に利用して、大幅なコスト
ダウンを図ることができる。さらにまた、既存の油圧作
業機への操縦システムの装着が容易であり、かつメンテ
ナンスも容易である。
【0069】また、レバー55〜57の回動をモータ・
センサアセンブリ50A〜50Cに機械的に伝達する手
段として、伸縮の少ない第1ないし第3のベルト64,
68,73を用いたので、信頼性を向上させることがで
き、メンテナンスを簡単にすることができる。さらに、
操作レバー装置11を軽くすることができ、操作性を向
上させることができる。
【0070】さらにまた、アームレバー56について
は、第2のリンク側プーリ66と出力側プーリ41との
間に位置する関節部58にアーム用ベルト受け67が設
けられており、第2のベルト68の中間部68c,68
dは、アーム用ベルト受け67の軸方向へ互いにずらさ
れてアーム用ベルト受け67の外周部に円周方向の同じ
側で接しているため、ブームレバー55の回動による干
渉を簡単な構造で除くことができる。
【0071】また、バケットレバー57についても、第
1及び第2のバケット用ベルト受け71,72と第3の
ベルト73の中間部73c,73dの配置により、ブー
ムレバー55及びアームレバー56の回動による干渉を
除くことができる。従って、操作レバー装置11の構造
を簡単かつ安価にすることができる。
【0072】さらに、ベルト受け67,71,72が、
ブームレバー55及びアームレバー56の回動中心C
1,C2からオフセットされているため、第2及び第3
のベルト68,73の屈曲中心を回動中心C1,C2上
又はその近傍に位置させることができ、屈曲角度の変化
により第2及び第3のベルト68,73に作用する張力
の変化を抑えることができる。さらにまた、ベルト受け
67,71,72がばね74〜76によりそれぞれ付勢
されているため、第2及び第3のベルト68,73に作
用する張力の変化をさらに抑えることができる。
【0073】なお、実施の形態1では、ベルト受け6
7,71,72に回転部材67a,67b,71a,7
1b,72a,72bを設けたが、回転しない低摩擦材
によりベルト受けを構成し、ベルト受けの外周面上をベ
ルトが滑るようにしてもよい。また、実施の形態1で
は、ベルトの一側のみにベルト受けを配置したが、ベル
トを両面から挟むように配置してもよい。
【0074】実施の形態2.次に、図11はこの発明の
実施の形態2による油圧ショベルの操作レバー装置11
を示す平面図である。なお、油圧ショベル全体の構成は
実施の形態1と同様であるため、図1及び図2を参照す
る。また、レバー基台53の支持構造は、図7と同様で
ある。
【0075】図において、レバー基台53上には、それ
ぞれブームセンサ12、アームセンサ13及びバケット
センサ14からの信号に応じて駆動されモータ側プーリ
82A〜82Cを回動させるサーボモータ81A〜81
Cが搭載されている。また、レバー基台53上には、レ
バー支持部材54が搭載されている。
【0076】レバー支持部材54には、ブームレバー軸
62を介してブームレバー55が取り付けられている。
ブームレバー55は、ブームレバー軸62を中心として
ブームレバー軸62と一体に回動される。また、ブーム
レバー軸62には、ブーム用差動ユニット83Aが取り
付けられている。ブーム用差動ユニット83Aには、第
1のリンク側プーリ84Aが接続されている。第1のリ
ンク側プーリ84Aと、対応するモータ側プーリ82A
との間には、ループ状の第1のベルト64が巻き掛けら
れている。
【0077】ブームレバー55の先端部には、アームレ
バー軸65を介してアームレバー56が取り付けられて
いる。アームレバー56は、アームレバー軸65を中心
としてアームレバー軸65と一体に回動される。また、
アームレバー軸65には、アーム用差動ユニット83B
が取り付けられている。アーム用差動ユニット83Bに
は、第2のリンク側プーリ84Bが接続されている。第
2のリンク側プーリ84Bと、対応するモータ側プーリ
82Bとの間には、ループ状の第2のベルト68が巻き
掛けられている。
【0078】第2のリンク側プーリ84Bとモータ側プ
ーリ82Bとの間に位置する関節部58には、アーム用
ベルト受け67が設けられている。アーム用ベルト受け
67の構成、及びアーム用ベルト受け67に対する第2
のベルト68の配置状態は、実施の形態1と同様であ
る。
【0079】アームレバー56の先端部には、バケット
レバー軸69を介してバケットレバー57が取り付けら
れている。バケットレバー57は、バケットレバー軸6
9を中心としてバケットレバー軸69と一体に回動され
る。また、バケットレバー軸69には、バケット用差動
ユニット83Cが取り付けられている。アーム用差動ユ
ニット83Cには、第3のリンク側プーリ84Cが接続
されている。第3のリンク側プーリ84Cと、対応する
モータ側プーリ82Cとの間には、ループ状の第3のベ
ルト73が巻き掛けられている。
【0080】第3のリンク側プーリ84Cとモータ側プ
ーリ82Cとの間に位置する関節部58,59には、そ
れぞれ第1及び第2のバケット用ベルト受け71,72
が設けられている。バケット用ベルト受け71,72の
構成、及びこれらに対する第3のベルト73の配置状態
は、実施の形態1と同様である。
【0081】また、モータ側プーリ82A〜82C及び
第1ないし第3のリンク側プーリ84A〜84Cとして
は、それぞれ歯付きプーリが使用され、第1ないし第3
のベルト64,68,73としては、歯付きベルトが使
用されている。さらに、実施の形態2における駆動力伝
達手段は、モータ側プーリ82A〜82C、リンク側プ
ーリ84A〜84C、ベルト受け67,71,72、及
びベルト64,68,73を有している。
【0082】次に、図12は図11のブーム用差動ユニ
ット83A及び第1のリンク側プーリ84Aを示す正面
図、図13は図12のXIII−XIII線に沿う断面
図である。なお、アーム用差動ユニット83B及びバケ
ット用差動ユニット83Cの構成も図12及び図13と
同様である。
【0083】第1のリンク側プーリ84Aには、第1の
リンク側プーリ84Aと一体に回動する作業側回動片8
5が固定されている。また、作業側回動片85には、円
弧状の嵌合溝85aが設けられている。
【0084】作業側回動片85には、操作側回動片86
が組み合わされている。操作側回動片85は、ブームレ
バー軸62に固定されており、ブームレバー軸62と一
体に回動される。また、操作側回動片86は、作業側回
動片85と同一の軸線を中心として作業側回動片85に
対する中立位置から所定の範囲(角度)内で正逆両方向
へ相対的に回動可能になっている。
【0085】また、操作側回動片86には、嵌合溝85
aに挿入され操作側回動片86の相対的な回動に伴って
嵌合溝85a内を移動する円弧状の嵌合突起86aと、
作業側回動片85及び第1のリンク側プーリ84Aの中
央部を貫通する軸部86bとが設けられている。また、
ブームレバー軸62、作業側回動片85、嵌合溝85
a、操作側回動片86、嵌合突起86a、軸部86b、
及び第1のリンク側プーリ84Aは、それぞれ同一の軸
線を中心として配置されている。
【0086】軸部86bの先端部には、作業側回動片8
6と一体に回動されるピン支持板42が固着されてい
る。ピン支持板42には、ピン43が立設されている。
第1のリンク側プーリ84Aの側面には、台座44を介
して差動センサ45が取り付けられている。台座44
は、複数のねじ46により出力側プーリ41に固定され
ている。差動センサ45は、台座44に固定されたセン
サ本体47と、このセンサ本体47に揺動可能に設けら
れている揺動片48とを有している。差動センサ45か
らの信号は、コントロールユニット31(図2)へ出力
される。
【0087】図14は図13の作業側回動片85を示す
正面図、図15は図13の操作側回動片86を示す正面
図である。なお、図14は図13の左側から作業側回動
片85を見た図、図15は図13の右側から操作側回動
片86を見た図である。
【0088】作業側回動片85の嵌合溝85aの一部に
は、溝幅を広げることにより円弧状のばね収容部85b
が設けられている。ばね収容部85bには、操作側回動
片86を中立位置に戻す方向へ付勢する戻しばね49が
収容されている。操作側回動片86の嵌合突起86aに
は、戻しばね49の両端部に当接する一対の当接部86
cが設けられている。このような構成により、作業側回
動片85に対する操作側回動片86の相対的な回動範囲
が所定の角度内に規制されている。
【0089】次に、動作について説明する。オペレータ
によりバケットレバー57が移動されると、ブームレバ
ー55、アームレバー56及びバケットレバー57が回
動される。これらのレバー55〜57が回動されると、
対応する操作側回動片86が回動される。このとき、ブ
ーム4、アーム5及びバケット6はまだ回動しておら
ず、センサ12〜14からの信号では回動量がゼロであ
るため、作業側回動片85は停止したままである。従っ
て、操作側回動片86は、作業側回動片85に対して中
立位置から一方向へ相対的に回動される。
【0090】このように、操作側回動片86が作業側回
動片85に対して相対的に回動されると、差動センサ4
5からコントロールユニット31に信号が出力され、制
御バルブ25〜27により切換バルブ21〜23が制御
される。従って、レバー55〜57が回動されると、そ
の動作に僅かに遅れて対応するブーム4、アーム5及び
バケット6がそれぞれ同様に回動される。
【0091】このようなブーム4、アーム5及びバケッ
ト6の回動は、センサ12〜14により検出され、これ
により対応するサーボモータ81A〜81Cが駆動さ
れ、モータ側プーリ82A〜82C、ベルト64,6
8,73及びリンク側プーリ84A〜84Cを介して、
操作側回動片86を中立位置に戻す方向へ作業側回動片
85が回動される。
【0092】即ち、操作レバー装置11の操作により操
作側回動片86が回動されると、同方向へ追従するよう
にサーボモータ81A〜81Cにより作業側回動片85
が回動される。従って、レバー55〜57を連続して回
動させると、操作側回動片86及び作業側回動片85が
回動され続け、対応するブーム4、アーム5及びバケッ
ト6がそれぞれ連続して回動される。
【0093】また、レバー55〜57の回動が停止すれ
ば、対応するブーム4、アーム5及びバケット6の回動
も停止される。さらに、旋回動作については、実施の形
態1と同様である。
【0094】実施の形態1では、関節部58〜60から
レバー基台53への回動の伝達にベルト64,68,7
3を用いたが、実施の形態2では、レバー基台53上の
サーボモータ81A〜81Cから関節部58〜60への
駆動力の伝達にベルト64,68,73が使用されてい
る。また、各レバー55〜56のレバー軸62,65,
69に差動ユニット83A〜83Cが直結されている。
このような操縦システムによれば、応答性及び操作性を
向上させることができる。
【0095】なお、実施の形態2では、モータ側プーリ
82A〜82C、ベルト64,68,73及びリンク側
プーリ84A〜84Cを有する駆動力伝達手段を用いた
が、例えばプーリとワイヤとの組み合わせや、チェーン
とスプロケットとの組み合わせを有する駆動力伝達手段
であってもよい。
【0096】実施の形態3.次に、図16はこの発明の
実施の形態3による油圧ショベルの操作レバー装置11
を示す平面図である。なお、油圧ショベル全体の構成は
実施の形態1と同様であるため、図1及び図2を参照す
る。また、レバー基台53の支持構造は、図7と同様で
ある。
【0097】図において、レバー基台53上には、レバ
ー支持部材54が搭載されている。レバー支持部材54
には、ブームレバー軸62を介してブームレバー55が
取り付けられている。また、関節部58又はその近傍で
あるレバー支持部材54には、ブームセンサ12からの
信号に応じて駆動されるサーボモータ92Aが搭載され
ている。ブームレバー軸62には、ブーム用差動ユニッ
ト91Aが取り付けられている。
【0098】関節部59又はその近傍であるブームレバ
ー55の先端部には、アームレバー軸65を介してアー
ムレバー56が取り付けられている。また、ブームレバ
ー55の先端部には、アームセンサ13からの信号に応
じて駆動されるサーボモータ92Bが搭載されている。
アームレバー軸65には、アーム用差動ユニット91B
が取り付けられている。
【0099】関節部60又はその近傍であるアームレバ
ー56の先端部には、バケットレバー軸69を介してバ
ケットレバー57が取り付けられている。また、アーム
レバー56の先端部には、バケットセンサ14からの信
号に応じて駆動されるサーボモータ92Cが搭載されて
いる。バケットレバー軸69には、バケット用差動ユニ
ット91Cが取り付けられている。
【0100】次に、図17は図16のレバー支持部材5
4とブームレバー55との間の関節部58の要部断面図
であり、サーボモータ92Aの内部構造は省略する。な
お、アーム用差動ユニット91B及びバケット用差動ユ
ニット91Cの構成も図17と同様である。また、作業
側回動片85、操作側回動片86及び差動センサ45等
の構成は、実施の形態2と同様である。
【0101】図において、サーボモータ92Aには、サ
ーボモータ92Aにより回動されるピニオン93が接続
されている。作業側回動片85には、ピニオン93と噛
み合い作業側回動片85と一体に回動されるギヤ94が
固定されている。
【0102】次に、動作について説明する。オペレータ
によりバケットレバー57が移動されると、ブームレバ
ー55、アームレバー56及びバケットレバー57が回
動される。これらのレバー55〜57が回動されると、
対応する操作側回動片86が回動される。このとき、ブ
ーム4、アーム5及びバケット6はまだ回動しておら
ず、センサ12〜14からの信号では回動量がゼロであ
るため、作業側回動片85は停止したままである。従っ
て、操作側回動片86は、作業側回動片85に対して中
立位置から一方向へ相対的に回動される。
【0103】このように、操作側回動片86が作業側回
動片85に対して相対的に回動されると、差動センサ4
5からコントロールユニット31に信号が出力され、制
御バルブ25〜27により切換バルブ21〜23が制御
される。従って、レバー55〜57が回動されると、そ
の動作に僅かに遅れて対応するブーム4、アーム5及び
バケット6がそれぞれ同様に回動される。
【0104】このようなブーム4、アーム5及びバケッ
ト6の回動は、センサ12〜14により検出され、これ
により対応するサーボモータ92A〜92Cが駆動さ
れ、ピニオン93が回動され、ギヤ94が回動され、操
作側回動片86を中立位置に戻す方向へ作業側回動片8
5が回動される。
【0105】即ち、操作レバー装置11の操作により操
作側回動片86が回動されると、同方向へ追従するよう
にサーボモータ92A〜92Cにより作業側回動片85
が回動される。従って、レバー55〜57を連続して回
動させると、操作側回動片86及び作業側回動片85が
回動され続け、対応するブーム4、アーム5及びバケッ
ト6がそれぞれ連続して回動される。
【0106】また、レバー55〜57の回動が停止すれ
ば、対応するブーム4、アーム5及びバケット6の回動
も停止される。さらに、旋回動作については、実施の形
態1と同様である。
【0107】このような操縦システムでは、差動ユニッ
ト91A〜91C、及びサーボモータ92A〜92Cが
いずれも関節部58〜60に搭載されているため、ベル
ト等の伝達手段が不要であり、構成をさらに簡単にする
ことができ、応答性及び操作性を向上させることができ
る。
【0108】なお、差動センサ45のセンサ本体47を
作業側回動片及び操作側回動片のいずれか一方とし、揺
動片48をいずれか他方として用いることも可能であ
り、装置をよりコンパクトにすることができる。この場
合、差動センサ45に内蔵され揺動片48を中立位置に
戻すばねが戻しばねとして使用される。
【0109】また、実施の形態1〜3において、各回動
センサからサーボモータへの信号の送信は、リード線を
配線することにより行えばよいが、ワイヤレスで送信す
ることも可能であり、リード線の断線等による故障を防
止することができる。
【0110】さらに、実施の形態1〜3では、3つの油
圧シリンダ7〜9及び旋回モータ10の動作について示
したが、例えばブーム4をスイング動作させる場合や、
図1の左右方向へ延びる軸を中心にブーム4を回動させ
る場合にも、この発明は適用できる。
【0111】さらにまた、作業装置及び操作レバー装置
をそれぞれ2組設け、両手で同時に操縦するようにする
ことも可能である。この場合、上記のような操縦システ
ムを用いれば、同様の構造の数を増やすだけでよいた
め、増設が容易である。
【0112】また、実施の形態1〜3では、旋回制御バ
ルブ28の操作も操作レバー装置11で行ったが、別の
レバーを設けたり、運転室2Aの足元にペダルを設け、
このペダルを足で操作することにより、旋回制御バルブ
28を操作するようにしてもよい。
【0113】さらに、実施の形態1では、油圧ショベ
ル、特に油圧バックホーについて示したが、この発明
は、例えばトラックバックホー、ジャンボブレーカ、ク
ラッシャ、クラムシェル、油圧フォーク(はさみ)、油
圧バイブロなど、種々の油圧作業機に適用することがで
きる。また、バケットの代わりに種々のアタッチメント
を取り付けてもよい。
【0114】さらにまた、下部走行体を持たない定置式
の作業機にもこの発明を適用することができ、かつ操作
レバー装置を作業機本体外に設けることも可能である。
例えば、海底、湖底、川底、深い穴の底等での作業を行
うための作業装置を、別に設けた操作レバー装置により
遠隔操作する場合にも、この発明は適用できる。また、
建設用に限らず、あらゆる作業に使用される油圧作業機
にこの発明は適用できる。
【0115】また、実施の形態1〜3では、駆動装置に
油圧シリンダを用いた油圧作業機について説明したが、
駆動装置に電動モータを用いた電動の作業機についても
この発明を適用することができる。従って、医療用処置
装置(例えば先端部の作業側リンク部材に、レーザ照射
ヘッド、内視鏡、又は放射線照射装置が搭載されたもの
など)、宇宙空間での作業機、放射線など人体に有害な
環境下での作業機など、あらゆる分野に使用されるマス
タ・スレーブ方式の作業機にも、この発明を適用するこ
とができる。
【0116】なお、この発明を油圧重機に適用する場
合、作業装置よりも小さいサイズの操作レバー装置を用
いることが多いが、他の分野の作業機にこの発明を適用
する場合、作業装置と等倍の操作レバー装置や、作業装
置よりも大形の操作レバー装置を用いてもよい。
【0117】また、上述したように、作業装置及び操作
レバー装置のリンク機構の関節数は、特に限定されるも
のではない。逆に言うと、この発明を適用することよ
り、関節数を増加させ、作業装置の細かい動きを実現す
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による油圧ショベル
を示す概略の構成図である。
【図2】 図1の油圧ショベルの要部を示す概略のブロ
ック図である。
【図3】 図1の差動ユニットに設けられるモータ・セ
ンサアセンブリを示す正面図である。
【図4】 図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】 図4の作業側回動片を示す正面図である。
【図6】 図4の操作側回動片を示す正面図である。
【図7】 図1の操作レバー装置及び差動ユニットを示
す側面図である。
【図8】 図7のレバー装置及び差動ユニットを示す平
面図である。
【図9】 図8の第2のベルトの配置状態を示す説明図
である。
【図10】 図8の第3のベルトの配置状態を示す説明
図である。
【図11】 この発明の実施の形態2による油圧ショベ
ルの操作レバー装置を示す平面図である。
【図12】 図11のブーム用差動ユニット及び第1の
リンク側プーリを示す正面図である。
【図13】 図12のXIII−XIII線に沿う断面
図である。
【図14】 図13の作業側回動片を示す正面図であ
る。
【図15】 図13の操作側回動片を示す正面図であ
る。
【図16】 この発明の実施の形態3による油圧ショベ
ルの操作レバー装置を示す平面図である。
【図17】 図16のレバー支持部材とブームレバーと
の間の関節部の要部断面図である。
【符号の説明】
3A ブーム連結部材、4 ブーム、5 アーム、6
バケット、7 ブームシリンダ、8 アームシリンダ、
9 バケットシリンダ、11 操作レバー装置、12
ブームセンサ、13 アームセンサ、14 バケットセ
ンサ、30 駆動装置、34 制御部、39 作業側回
動片、40 操作側回動片、41 出力側プーリ、45
差動センサ、49 戻しばね、50A〜50C,81
A〜81C,92A〜92C サーボモータ、53 レ
バー基台、54 レバー支持部材、55 ブームレバ
ー、56 アームレバー、57 バケットレバー、58
〜60 関節部、63,84A 第1のリンク側プー
リ、64 第1のベルト、66,84B 第2のリンク
側プーリ、67 アーム用ベルト受け、67a,72a
第1の回転部材、67b,72b 第2の回転部材、6
8 第2のベルト、68a,73a 第1の端部、68
b,73b 第2の端部、68c,73c 第1の中間
部、68d,73d 第2の中間部、70,84C 第
3のリンク側プーリ、71 第1のバケット用ベルト受
け、72 第2のバケット用ベルト受け、82A〜82
C モータ側プーリ、83A,91A ブーム用差動ユ
ニット、83B,91B アーム用差動ユニット、83
C,91C バケット用差動ユニット、85 作業側回
動片、86 操作側回動片。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに回動可能に連結されて直列リンク
    機構を構成している複数の作業側リンク部材を有する作
    業装置、及び上記作業側リンク部材をそれぞれ回動させ
    る駆動装置を備えた作業機を操縦するための作業機の操
    縦システムであって、 レバー基台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節
    部で互いに回動可能に連結されて上記作業装置に対応し
    た直列リンク機構を構成している複数の操作側リンク部
    材とを有している操作レバー装置、 上記関節部に設けられ、その関節部で連結されている2
    つの操作側リンク部材のうち上記操作レバー装置の先端
    側の操作側リンク部材と一体に回動されるリンク側プー
    リ、 上記レバー基台に設けられている回動可能な出力側プー
    リ、 上記リンク側プーリと上記出力側プーリとの間に位置す
    る関節部に設けられ、上記操作側リンク部材の回動軸と
    平行に延びるベルト受け、 上記リンク側プーリに巻き掛けられている第1の端部
    と、上記出力側プーリに巻き掛けられている第2の端部
    と、これら第1及び第2の端部間に位置し、上記ベルト
    受けの軸方向へ互いにずらされて上記ベルト受けの外周
    部に円周方向の同じ側で接している第1及び第2の中間
    部とを有し、上記リンク側プーリの回動を上記出力側プ
    ーリに機械的に伝達するループ状のベルト、及び上記出
    力側プーリの回動により、対応する操作側リンク部材の
    回動を検出し、対応する作業側リンク部材が対応する操
    作側リンク部材と同様に動作するように上記駆動装置を
    制御する制御装置を備えていることを特徴とする作業機
    の操縦システム。
  2. 【請求項2】 上記制御装置は、 上記作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、 上記回動センサからの信号に応じて駆動されるモータ、 上記モータにより正逆両方向へ駆動される作業側可動部
    と、この作業側可動部に対する中立位置から所定の範囲
    内で正逆両方向へ変位可能になっており、上記出力側プ
    ーリの回動により変位される操作側可動部と、上記作業
    側可動部に対する上記操作側可動部の上記中立位置から
    の相対的な変位を検出する差動センサとを有している差
    動検出部、及び上記操作側リンク部材の回動に対応して
    上記作業側リンク部材が回動されるように、上記差動セ
    ンサからの信号に応じて上記駆動装置を制御する制御部
    を備えていることを特徴とする請求項1記載の作業機の
    操縦システム。
  3. 【請求項3】 上記ベルト受けは、上記操作側リンク部
    材の回動軸と平行な軸を中心として回転自在な円筒状の
    第1及び第2の回転部材を有し、上記第1の中間部が上
    記第1の回転部材に、上記第2の中間部が上記第2の回
    転部材にそれぞれ接触することを特徴とする請求項1又
    は請求項2に記載の作業機の操縦システム。
  4. 【請求項4】 上記ベルト受けは、その軸線が上記操作
    側リンク部材の回動中心に対してオフセットするように
    配置されていることを特徴とする請求項3記載の作業機
    の操縦システム。
  5. 【請求項5】 上記リンク側及び出力側プーリとして
    は、それぞれ歯付きプーリが使用され、上記ベルトとし
    ては、歯付きベルトが使用されていることを特徴とする
    請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の作業機の操
    縦システム。
  6. 【請求項6】 互いに回動可能に連結されて直列リンク
    機構を構成している複数の作業側リンク部材を有する作
    業装置、及び上記作業側リンク部材をそれぞれ回動させ
    る駆動装置を備えた作業機を操縦するための作業機の操
    縦システムであって、 レバー基台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節
    部で互いに回動可能に連結されて上記作業装置に対応し
    た直列リンク機構を構成している複数の操作側リンク部
    材とを有している操作レバー装置、 上記作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、 上記レバー基台に設けられ、上記回動センサからの信号
    に応じて駆動されるモータ、 上記関節部に回動可能に設けられ、上記モータにより正
    逆両方向へ回動される作業側回動片、 上記モータの駆動力を上記作業側回動片に機械的に伝達
    する駆動力伝達手段、 上記作業側回動片に対する中立位置から所定の角度範囲
    内で正逆両方向へ回動可能に上記作業側回動片に組み合
    わされ、かつ上記関節部に設けられ、その関節部で連結
    されている2つの操作側リンク部材のうち上記操作レバ
    ー装置の先端側の操作側リンク部材と一体に回動される
    操作側回動片、 上記作業側回動片に対する上記操作側回動片の相対的な
    回動を検出する差動センサ、及び上記操作側リンク部材
    の回動に対応して上記作業側リンク部材が回動されるよ
    うに、上記差動センサからの信号に応じて上記駆動装置
    を制御する制御部を備え、上記作業側回動片は、上記操
    作側回動片を相対的に中立位置に戻す方向へ上記モータ
    により駆動されることを特徴とする作業機の操縦システ
    ム。
  7. 【請求項7】 上記駆動力伝達手段は、 上記作業側回動片と一体に回動されるリンク側プーリ、 上記モータにより回動されるモータ側プーリ、 上記リンク側プーリと上記モータ側プーリとの間に位置
    する関節部に設けられ、上記操作側リンク部材の回動軸
    と平行に延びるベルト受け、及び上記リンク側プーリに
    巻き掛けられている第1の端部と、上記モータ側プーリ
    に巻き掛けられている第2の端部と、これら第1及び第
    2の端部間に位置し、上記ベルト受けの軸方向へ互いに
    ずらされて上記ベルト受けの外周部に円周方向の同じ側
    で接している第1及び第2の中間部とを有し、上記モー
    タ側プーリの回動を上記リンク側プーリに機械的に伝達
    するループ状のベルトを有していることを特徴とする請
    求項6記載の作業機の操縦システム。
  8. 【請求項8】 互いに回動可能に連結されて直列リンク
    機構を構成している複数の作業側リンク部材を有する作
    業装置、及び上記作業側リンク部材をそれぞれ回動させ
    る駆動装置を備えた作業機を操縦するための作業機の操
    縦システムであって、 レバー基台と、このレバー基台に搭載され、複数の関節
    部で互いに回動可能に連結されて上記作業装置に対応し
    た直列リンク機構を構成している複数の操作側リンク部
    材とを有している操作レバー装置、 上記作業側リンク部材の回動を検出する回動センサ、 上記関節部又はその近傍に設けられ、上記回動センサか
    らの信号に応じて駆動されるモータ、 上記関節部に回動可能に設けられ、上記モータにより正
    逆両方向へ回動される作業側回動片、 上記作業側回動片に対する中立位置から所定の角度範囲
    内で正逆両方向へ回動可能に上記作業側回動片に組み合
    わされ、かつ上記関節部に設けられ、その関節部で連結
    されている2つの操作側リンク部材のうち上記操作レバ
    ー装置の先端側の操作側リンク部材と一体に回動される
    操作側回動片、 上記作業側回動片に対する上記操作側回動片の相対的な
    回動を検出する差動センサ、及び上記操作側リンク部材
    の回動に対応して上記作業側リンク部材が回動されるよ
    うに、上記差動センサからの信号に応じて上記駆動装置
    を制御する制御部を備え、上記作業側回動片は、上記操
    作側回動片を相対的に中立位置に戻す方向へ上記モータ
    により駆動されることを特徴とする作業機の操縦システ
    ム。
  9. 【請求項9】 上記差動センサは、センサ本体と、この
    センサ本体に対して中立位置から正逆両方向へ揺動可能
    な揺動片と、この揺動片を上記中立位置に戻す戻しばね
    とを有しており、上記センサ本体が上記作業側回動片及
    び上記操作側回動片のいずれか一方を兼ね、上記揺動片
    がいずれか他方を兼ねていることを特徴とする請求項6
    ないし請求項8のいずれかに記載の作業機の操縦システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115142488A (zh) * 2021-03-31 2022-10-04 纳博特斯克有限公司 施工机械、驱动系统以及驱动装置

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