JP2001071802A - 自動車用シート - Google Patents

自動車用シート

Info

Publication number
JP2001071802A
JP2001071802A JP25325999A JP25325999A JP2001071802A JP 2001071802 A JP2001071802 A JP 2001071802A JP 25325999 A JP25325999 A JP 25325999A JP 25325999 A JP25325999 A JP 25325999A JP 2001071802 A JP2001071802 A JP 2001071802A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
support frame
headrest
pressure receiving
headrest support
frame
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP25325999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3519644B2 (ja
Inventor
Masao Chimura
正雄 千村
Noboru Shimamoto
昇 嶋本
Hisanori Miyamoto
尚紀 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP25325999A priority Critical patent/JP3519644B2/ja
Publication of JP2001071802A publication Critical patent/JP2001071802A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3519644B2 publication Critical patent/JP3519644B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で後突された場合にも簡単な構成で頭部
を適切に支持し、かつ乗員の胸部と腰部間に過大な負荷
が作用するのを防止する。 【解決手段】 ヘッドレスト支持フレーム12をシート
バックフレーム2に前後に回動可能に枢支し、ヘッドレ
スト支持フレーム12の下部に受圧部20を設け、ヘッ
ドレスト10が所定距離前方に回動した状態でヘッドレ
スト支持フレーム12のそれ以上の回動を停止するスト
ッパ手段8、18を設け、受圧部20は受圧部材14に
て構成するとともにその受圧部材14とヘッドレスト支
持フレーム12の連結部に、ヘッドレスト支持フレーム
12がストッパ手段8、18にて回動停止した状態で回
動時に作用する荷重に比して過大な荷重が作用した時に
変形する衝撃吸収部21を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヘッドレストを備え
た自動車用シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車が追突されたときに乗員のムチ打
ち障害を防止するために、自動車用シートのシートバッ
ク上方に乗員の頭部を後方から受けるヘッドレストが設
けられている。しかし、ヘッドレストを固定的に設けた
ものでは、追突時の衝撃によるシート全体の加速と乗員
の慣性によって、シートバックが後方に傾斜すると共に
乗員の体が斜上後方に浮き上がるため、乗員の頭部がヘ
ッドレストの上方にずれて頸部に大きな負荷が作用し、
乗員のムチ打ち障害を確実に防止することは困難であっ
た。
【0003】この様な問題点に対処するため、本出願人
は先に実開平7−1842号公報において、図6に示す
ような構造のものを提案した。
【0004】図6において、図6(a)に示すような通
常状態から図6(b)に示すように後突により白抜き矢
印の如く後方から衝撃を受けた際に、乗員の上半身が後
方に移動する動きによりシートバックフレーム31の前
方に配置された衝撃受圧フレーム32をその下部の低剛
性部33で屈曲させて後方移動させ、その後方移動に伴
って衝撃受圧フレーム32に連結されたヘッドレスト支
持アーム34を回動支承部35を介してシートバックフ
レーム31の上辺部の回りに回動させ、ヘッドレスト支
持アーム34の上端に設けたヘッドレスト36を前方に
移動させる構造となっている。このように後突時に乗員
の上半身の後方への移動によってヘッドレスト36を前
方に移動させ、乗員の頭部に接近させることによりムチ
打ち障害を防止している。
【0005】しかしながら、図6のような構成では、ヘ
ッドレスト支持アーム34とは別に、シートバックフレ
ーム31の前方に衝撃受圧フレーム32を配設している
ので、シートバックのフレーム構造が二重構造となって
重量が大きくなるという問題があった。
【0006】そこで、例えば特開平7−291005号
公報や特開平10−181401号公報に開示されてい
るように、ヘッドレストを装着したヘッドレスト支持ア
ームの上下方向中間部を、シートバックフレームにて前
後に回動可能に支持し、ヘッドレスト支持アームの下部
にシートバックの前面から加わる荷重を受ける受圧部を
設け、受圧部の両端を一定以上の荷重が作用した時に伸
長可能な連結部材を介してシートバックフレームに連結
したものが提案されている。
【0007】また、図7に示すように、ヘッドレスト4
3を装着したヘッドレスト支持フレーム42の上下方向
中間部を、シートバックフレーム41の側辺部の上端か
ら適当距離下方位置で枢支ブラケット44にて前後に回
動可能に支持し、ヘッドレスト支持フレーム42の下部
にシートバックの前面から加わる荷重を受ける受圧部4
5を設け、追突時に乗員の上半身の後方移動による受圧
部45の移動量に対してヘッドレスト43が前方に大き
く移動するようにし、またシートバックフレーム41の
ヘッドレスト支持フレーム42の下部に対応する部分に
配設したガイドブラケット46にヘッドレスト支持フレ
ーム42の枢支軸芯を中心とする円弧状のガイド溝47
を形成してヘッドレスト支持フレーム42の下部の回動
をガイドするとともに回動端を規制してヘッドレスト4
3の過大な前方移動を防止するようにし、また引張ばね
48にてヘッドレスト支持フレーム42の下部を前方に
付勢し、一定の付勢力でヘッドレスト支持フレーム42
を初期位置に位置決めするようにしたものが、先に提案
されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記両公報
に開示されたような構成では、高速で後突されて後方に
向けて大きな加速度が作用した場合、受圧部が後方に大
きく移動してヘッドレストが前方に大きく移動し過ぎ、
乗員の頭部を適正に支持した状態から前方にさらに強く
押圧し、乗員の頭部を適正に支持できない恐れがあり、
またそれを回避するために、特開平10−181401
号公報に開示されているように、所定以上の荷重が頭部
からヘッドレストに負荷されたときにヘッドレストの移
動を阻止するための複雑な構成の手段を付加すると、コ
スト高になるという問題がある。
【0009】また、図7に示すような構成においては、
上記のように後方に向けて非常に大きな加速度が作用し
た場合、乗員の胸部が受圧部45に当たることによって
受圧部45が後方に移動し、ヘッドレスト43が前方に
回動して頭部を支持し、その状態でヘッドレスト支持フ
レーム42が回動端で規制されてその回動を停止するの
で、ヘッドレスト43が過大に移動して頭部を強く押圧
する恐れはないが、ヘッドレスト支持フレーム42の回
動停止によって受圧部45にて胸部の後方移動が止まる
一方、乗員の腰部はなおも後方に移動しようとし、乗員
の胸部と腰部の間に過大な負荷が作用してしまうという
問題が発生する。
【0010】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、高速
で後突された場合にも簡単な構成で頭部を適切に支持で
き、かつ乗員の胸部と腰部間に過大な負荷が作用するの
を防止できる自動車用シートを提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の自動車用シート
は、ヘッドレストを上部に装着したヘッドレスト支持フ
レームをシートバックフレームに前後に回動可能に枢支
し、ヘッドレスト支持フレームの下部にシートバックの
前面から加わる荷重を受ける受圧部を設け、ヘッドレス
トが所定距離前方に回動した状態でヘッドレスト支持フ
レームのそれ以上の回動を停止するストッパ手段を設
け、受圧部は受圧部材にて構成するとともにその受圧部
材とヘッドレスト支持フレームの連結部に、ヘッドレス
ト支持フレームがストッパ手段にて回動停止した状態で
回動時に作用する荷重に比して過大な荷重が作用した時
に変形する衝撃吸収部を設けたものである。
【0012】このような構成により、高速で後突されて
後方に向けて大きな加速度が作用した場合には、乗員の
胸部が後方に移動して受圧部に当たり、受圧部が後方に
移動することによってヘッドレストが前方に回動し、頭
部がヘッドレストにて適切に支持され、その状態でヘッ
ドレスト支持フレームの回動がストッパ手段にて停止す
るので、ヘッドレストが過大に移動して頭部を強く押圧
する恐れがなく、しかもこのヘッドレスト支持フレーム
の回動停止によって受圧部材にさらに大きな荷重が作用
すると、受圧部材とヘッドレスト支持フレーム間の衝撃
吸収部が変形してヘッドレスト支持フレームが回動停止
したまま受圧部材が後方に移動するので、乗員の胸部の
後方移動が止まる一方乗員の腰部がなおも後方に移動し
ようとして乗員の胸部と腰部間に過大な負荷が作用する
というような事態の発生を防止できる。かくして、高速
で後突された場合にも、頭部を適切に支持でき、かつ過
大な荷重が作用したときに変形する簡単な構成の衝撃吸
収部を設けるだけで乗員の胸部と腰部間に過大な負荷が
作用するのを防止することができる。
【0013】また、受圧部材が、ヘッドレスト支持フレ
ームが回動する間に実質的に変形しない剛性を有する垂
直断面が略コ字状の部材からなると、軽量な板材のプレ
ス加工にて軽量安価に所要の曲げ剛性を有する受圧部材
が得られ、乗員胸部の後方移動が確実にかつ応答性良く
ヘッドレスト支持フレームの回動に伝達され、ヘッドレ
ストによる乗員頭部の支持が適切に行われるようにでき
る。
【0014】また、受圧部材が帯状受圧板から成ると、
乗員の胸部背面が帯状受圧板に押し付けられるとその外
面形状に容易に沿うため、荷重の集中を防止することが
できる。
【0015】また、衝撃吸収部が、水平断面が波状ない
しジグザク状になるように板材を折り曲げた屈曲板部に
て構成されていると、板材の簡単なプレス加工にて所要
の作用を安定的に得ることができる。
【0016】また、衝撃吸収部が、ヘッドレスト支持フ
レームの下部両側のフレーム部材の下部に外側から内側
に向けて後方側から前方側に板材を巻き付けるととも
に、外側は完全に接合し、内側は所定以上の荷重の作用
で剥離する強度で接合して構成すると、さらに構成が簡
単で安価に得ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自動車用シートの
一実施形態について、図1〜図3を参照して説明する。
【0018】図1において、1は自動車用シートのシー
トバックであり、シートクッション(図示せず)にリク
ライニング可能に取付けられている。2はシートバック
1の左右両側と上側を取り囲む骨格構造を構成する全体
正面形状が略倒立U字状のシートバックフレームであ
る。シートバックフレーム2は、板材のプレス成形品か
ら成る両側の側辺枠板3と、パイプ材を下向きに開放さ
れた略コ字状に曲げた上部パイプ4とからなり、上部パ
イプ4の両側の下端部を側辺枠板3の上端部に一体固着
して構成されている。
【0019】上部パイプ4の両側部の上端から適当距離
下方位置には横断面略コ字状の枢支ブラケット5が配設
され、その両フランジ部5aが上部パイプ材4の外面に
当接させて溶接にて固着されている。この枢支ブラケッ
ト5には、図2に示すように、中央部にボルト穴5bが
形成されるとともにその裏面にナット6が固着されてい
る。
【0020】側辺枠板3の上端から適当距離下方位置に
は横断面略コ字状のガイドブラケット7が配設され、そ
のフランジ部7aが側辺枠板3の前後の立ち上げ鍔3a
の外面に当接させて溶接にて固着されている。このガイ
ドブラケット7には枢支ブラケット5のボルト穴5bの
軸芯を中心とする円弧状のガイド溝8が形成されてい
る。
【0021】10はシートバック1の上部に配設される
ヘッドレストで、その下部両側から下方に一対のステー
11が延出されている。
【0022】12はヘッドレスト10を支持するヘッド
レスト支持フレームで、パイプ材を下向きに開放された
略コ字状に曲げて構成したパイプフレーム13にて構成
され、その両側部は上端部を除いて扁平にプレスされて
扁平部13aが形成されている。このヘッドレスト支持
フレーム12は、シートバックフレーム2の内側にほぼ
嵌まり込むような幅に形成され、パイプフレーム13の
上端は上部パイプ4の直下に位置している。扁平部13
aの下端部はガイドブラケット7に対向位置しており、
また垂直断面が略コ字状の受圧部材14にて連結されて
いる。パイプフレーム13の上部にはステー11を挿脱
及び任意位置で固定可能な一対の支持筒部15の下端部
が溶接にて固着され、ヘッドレスト10を高さ調整可能
に支持できるように構成されている。
【0023】ヘッドレスト支持フレーム12の両側の扁
平部13aの上部には、図2に示すように、枢支軸穴1
6が形成されており、段付きボルト17の軸部17aが
嵌合されるとともに、ねじ部が枢支ブラケット5のボル
ト穴5bを貫通して裏面のナット6に螺合固定され、ヘ
ッドレスト支持フレーム12が前後に揺動自在にシート
バックフレーム2に支持されている。
【0024】パイプフレーム13の扁平部13aの下端
部は、ガイドブラケット7の上記ガイド溝8に対向位置
しており、図3に示すように、扁平部13aの下端から
ガイド溝8に摺動自在に係合する係合軸18が突設され
ている。係合軸18の先端部にはリング溝18aが形成
され、ガイドブラケット7の裏面に係合するEリング1
9が装着されている。
【0025】ヘッドレスト支持フレーム12の下端間を
連結している受圧部材14は、後突時に乗員の胸部の慣
性によってシートバック1の前面に作用する荷重を受け
る受圧部20を構成しており、その受圧部材14のヘッ
ドレスト支持フレーム12との連結部には、ヘッドレス
ト支持フレーム12がガイド溝8の後端に係合軸18が
係合して回動停止した状態で後方に向けて過大な荷重が
作用した時に変形する衝撃吸収部21が設けられてい
る。この衝撃吸収部21は、図示例では水平断面が波状
ないしジグザク状になるように板材を折り曲げた屈曲板
部22にて構成されている。
【0026】また、ヘッドレスト支持フレーム12の下
端部とシートバックフレーム2の側辺枠板3の前方の立
ち上げ鍔3aの間に引張ばね23が介装され、受圧部2
0に一定以上の荷重が作用しないとヘッドレスト支持フ
レーム12の下部が後方に回動しないように構成されて
いる。
【0027】なお、図示は省略しているが、受圧部20
が後方に回動したときにその状態でロックし、ヘッドレ
スト10が前方に移動した状態に保持されるように、ガ
イドブラケット7のガイド溝8の後端部には、係合軸1
8を解除操作可能に係止する係止爪やラチェット機構が
配設されている。
【0028】以上の構成において、後突前の通常状態で
は、図示の如くヘッドレスト支持フレーム12の下部が
引張ばね23にて前方に付勢されており、係合軸18が
ガイド溝8の前端に係合位置し、または支持筒部15が
上部パイプ4に係合した状態でヘッドレスト10が静止
している。
【0029】次に、自動車が後突された時には、シート
が前方に向けて衝撃的に押され、その反動で乗員の上半
身が後方に移動し、シートバック1の前面に後方に向け
て大きな荷重が作用し、受圧部20が後方に向けて強く
押圧され、ヘッドレスト支持フレーム12の下部が引張
ばね23の付勢力に抗して枢支ブラケット5における段
付きボルト17の軸芯回りに後方に回動し、ヘッドレス
ト支持フレーム12の上部のヘッドレスト10が前方に
移動する。その際、受圧部20の後方への移動量に対し
てヘッドレスト10は、ヘッドレスト10と段付きボル
ト17間の距離と、段付きボルト17と受圧部20間の
距離の比だけ拡大して前方に移動するため、枢支ブラケ
ット5を下方に配置することによってヘッドレスト10
の前方移動量を大きく確保することができて、乗員の頭
部をヘッドレスト10によって確実に受け止めることが
でき、乗員の頸部を保護してむち打ち傷害を効果的に防
止することができる。
【0030】また、ヘッドレスト10が所定の前方位置
まで移動してヘッドレスト10にて頭部を適切に支持し
た状態で、係合軸18がガイド溝8の後端に係合し、ヘ
ッドレスト支持フレーム12の回動が停止する。ここ
で、係合軸18とガイド溝8の後端がストッパ手段とし
て機能している。こうしてヘッドレスト支持フレーム1
2が所定回動位置でストッパ手段にて回動停止すること
により、高速で後突して非常に大きな加速度が作用した
場合でも、ヘッドレスト10が所定の頭部支持位置より
も前方に移動するのが防止され、ヘッドレスト10が過
大に前方に移動して頭部を強く押し付けるのを防止でき
る。
【0031】さらに、高速で後突して加速度が非常に大
きく、上記ヘッドレスト支持フレーム12の回動停止に
よって受圧部材14にさらに大きな荷重が作用した場合
には、受圧部材14とヘッドレスト支持フレーム12間
の屈曲板部22が変形し、ヘッドレスト支持フレーム1
2が回動停止したまま受圧部材14が後方に移動するこ
とができるので、乗員の胸部の後方移動が止まる一方乗
員の腰部がなおも後方に移動するのを防止し、乗員の胸
部と腰部間に過大な負荷が作用するのを防止できる。
【0032】かくして、高速で後突された場合にも、ヘ
ッドレスト10にて頭部を適切に支持でき、かつ過大な
荷重が作用したときに変形する屈曲板部22からなる衝
撃吸収部21にて乗員の胸部と腰部間に過大な負荷が作
用するのを防止することができる。
【0033】また、ヘッドレスト10は前方に移動した
状態でロックされるので、その後の反動で乗員の上半身
が前方に移動する一方で頭部が慣性で残ることによって
相対的に頭部が後方に振られても、その頭部が前方に位
置しているヘッドレスト10で確実に受け止められるの
で、乗員の頸部を保護してむち打ち傷害を防止すること
ができる。
【0034】また、シートバックフレーム2の側辺部に
ヘッドレスト支持フレーム12の下端部の回動軌跡に沿
うように設けたガイド溝8とヘッドレスト支持フレーム
12に突設した係合軸18とが摺動自在に係合し、ヘッ
ドレスト支持フレーム12の下端部の両側がシートバッ
クフレーム2の側辺部にて摺動自在に係合支持されてい
るので、ヘッドレスト支持フレーム12の強度が高く、
衝撃を受けても変則的な変形を生じず、動作の安定性が
さらに高くなって所望の性能を確保できる。
【0035】また、ヘッドレスト支持フレーム12がシ
ートバックフレーム2の側辺部に配設した枢支ブラケッ
ト5にて枢支されているので、衝撃に十分に耐える剛性
を持ち、また乗員の背中の背部には受圧部20が位置す
るだけであるので、動作の安定性が高く所望の性能を確
保でき、さらに受圧部20がヘッドレスト支持フレーム
が回動する間に実質的に変形しない剛性を有する垂直断
面が略コ字状の受圧部材14からなるので、軽量な板材
のプレス加工にて軽量安価に所要の曲げ剛性を有する受
圧部20が得られ、乗員胸部の後方移動が確実にかつ応
答性良くヘッドレスト支持フレーム12の回動に伝達さ
れ、ヘッドレスト10による乗員頭部の支持が適切に行
われるようにできる。
【0036】次に、本発明の自動車用シートの他の実施
形態について、図4、図5を参照して説明する。なお、
上記実施形態と同一の構成要素については説明を省略
し、相違点の要部のみを説明する。
【0037】上記実施形態では、受圧部20を断面略コ
字状の受圧部材14で構成し、その両端部に板材を波状
に屈曲させた屈曲板部22からなる衝撃吸収部21を設
けた例を示したが、本実施形態では、図4に示すよう
に、受圧部20を帯状の板材からなる帯状受圧板24に
て構成し、その両端とヘッドレスト支持フレーム12の
下部両側のパイプフレーム13との連結部の衝撃吸収部
21を、図5(a)に示すように、帯状受圧板24の両
端部をパイプフレーム13の下端部に外側から内側に向
けて後方側から前方側に巻き付けた巻付板部25にて構
成するとともに、その外側端部25aは隅肉溶接等にて
完全に接合し、内側端部25bは適当なスポット溶接、
リベット止め、ピン止め、接着等にて所定以上の荷重の
作用で剥離する強度で接合して構成している。
【0038】以上の構成においては、受圧部20が帯状
受圧板24にて構成されているので、乗員の胸部背面が
受圧板24に押し付けられるとその外面形状に容易に沿
うため、荷重の集中を防止することができる。また、衝
撃吸収部21の構成においても、受圧板24に所定以上
の荷重が作用した場合、図5(b)に示すように、衝撃
吸収部21を構成している巻付板部25の内側端部25
bの接合が剥離することによって受圧板24が後方に移
動し、上記実施形態の衝撃吸収部21と同様の作用・効
果を得ることができるとともに、さらに構成が簡単で安
価に構成することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の自動車用シートによれば、以上
のように高速で後突されて後方に向けて大きな加速度が
作用した場合には、乗員の胸部が後方移動に伴って受圧
部が後方に移動することによりヘッドレストが前方に回
動して、頭部がヘッドレストにて適切に支持され、その
状態でストッパ手段にてヘッドレスト支持フレームが停
止するので、ヘッドレストが過大に移動して頭部を強く
押圧する恐れがなく、しかもヘッドレスト支持フレーム
が回動停止した後に過大な加速度によって受圧部材にさ
らに大きな荷重が作用すると、受圧部材とヘッドレスト
支持フレーム間の衝撃吸収部が変形してヘッドレスト支
持フレームが回動停止したまま受圧部材が後方に移動す
るので、乗員の胸部と腰部間に過大な負荷が作用するの
を防止でき、したがって高速で後突された場合にも、頭
部を適切に支持でき、かつ過大な荷重が作用したときに
変形する簡単な構成の衝撃吸収部を設けるだけで乗員の
胸部と腰部間に過大な負荷が作用するのを防止すること
ができる。
【0040】また、受圧部材をヘッドレスト支持フレー
ムが回動する間に実質的に変形しない剛性を有する垂直
断面が略コ字状の部材にて構成すると、軽量な板材のプ
レス加工にて軽量安価に所要の曲げ剛性を有する受圧部
材が得られ、乗員胸部の後方移動が確実にかつ応答性良
くヘッドレスト支持フレームの回動に伝達され、ヘッド
レストによる乗員頭部の支持が適切に行われるようにで
きる。
【0041】また、受圧部材が帯状受圧板から成ると、
乗員の胸部背面が帯状受圧板に押し付けられるとその外
面形状に容易に沿うため、荷重の集中を防止することが
できる。
【0042】また、衝撃吸収部を、水平断面が波状ない
しジグザク状になるように板材を折り曲げて構成する
と、板材の簡単なプレス加工にて所要の作用を安定的に
得ることができる。
【0043】また、衝撃吸収部を、ヘッドレスト支持フ
レームの下部両側のフレーム部材の下部に外側から内側
に向けて後方側から前方側に板材を巻き付けるととも
に、外側は完全に接合し、内側は所定以上の荷重の作用
で剥離する強度で接合して構成すると、さらに構成が簡
単で安価に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動車用シートの一実施形態の要部斜
視図である。
【図2】図1のA部詳細縦断面図である。
【図3】図1のB部詳細縦断面図である。
【図4】本発明の他の実施形態の要部斜視図である。
【図5】同実施形態の作用説明図である。
【図6】従来例の自動車用シートの動作状態を示す側面
図である。
【図7】本発明に先行する自動車用シートの概略構成を
示す斜視図である。
【符号の説明】
2 シートバックフレーム 8 ガイド溝(ストッパ手段) 10 ヘッドレスト 12 ヘッドレスト支持フレーム 14 受圧部材 18 係合軸(ストッパ手段) 20 受圧部 21 衝撃吸収部 22 屈曲板部 24 帯状受圧板 25 巻付板部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 尚紀 大阪府池田市桃園2丁目1番1号 ダイハ ツ工業株式会社内 Fターム(参考) 3B084 DB14 DD07 EA02 EC01 EC06 GA03 3B087 CD02 DB02 DE10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドレストを上部に装着したヘッドレ
    スト支持フレームをシートバックフレームに前後に回動
    可能に枢支し、ヘッドレスト支持フレームの下部にシー
    トバックの前面から加わる荷重を受ける受圧部を設け、
    ヘッドレストが所定距離前方に回動した状態でヘッドレ
    スト支持フレームのそれ以上の回動を停止するストッパ
    手段を設け、受圧部は受圧部材にて構成するとともにそ
    の受圧部材とヘッドレスト支持フレームの連結部に、ヘ
    ッドレスト支持フレームがストッパ手段にて回動停止し
    た状態で回動時に作用する荷重に比して過大な荷重が作
    用した時に変形する衝撃吸収部を設けたことを特徴とす
    る自動車用シート。
  2. 【請求項2】 受圧部材は、ヘッドレスト支持フレーム
    が回動する間に実質的に変形しない剛性を有する垂直断
    面が略コ字状の部材からなることを特徴とする請求項1
    記載の自動車用シート。
  3. 【請求項3】 受圧部材は、帯状受圧板から成ることを
    特徴とする請求項1記載の自動車用シート。
  4. 【請求項4】 衝撃吸収部は、水平断面が波状ないしジ
    グザク状になるように板材を折り曲げた屈曲板部にて構
    成されていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに
    記載の自動車用シート。
  5. 【請求項5】 衝撃吸収部は、ヘッドレスト支持フレー
    ムの下部両側のフレーム部材の下部に外側から内側に向
    けて後方側から前方側に板材を巻き付けるとともに、外
    側は完全に接合し、内側は所定以上の荷重の作用で剥離
    する強度で接合して構成したことを特徴とする請求項1
    〜3の何れかに記載の自動車用シート。
JP25325999A 1999-09-07 1999-09-07 自動車用シート Expired - Fee Related JP3519644B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25325999A JP3519644B2 (ja) 1999-09-07 1999-09-07 自動車用シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25325999A JP3519644B2 (ja) 1999-09-07 1999-09-07 自動車用シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001071802A true JP2001071802A (ja) 2001-03-21
JP3519644B2 JP3519644B2 (ja) 2004-04-19

Family

ID=17248797

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25325999A Expired - Fee Related JP3519644B2 (ja) 1999-09-07 1999-09-07 自動車用シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3519644B2 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006095454A1 (ja) * 2005-03-11 2006-09-14 Recaro Japan Co., Ltd. 自動車用シートのバックレストフレーム
WO2006095455A1 (ja) * 2005-03-11 2006-09-14 Recaro Japan Co., Ltd. 自動車用シートのシートバックフレーム
EP1522452A3 (en) * 2003-10-08 2008-09-10 Delta Kogyo Co., Ltd. Automobile seat
JP2008254721A (ja) * 2007-03-13 2008-10-23 Delta Kogyo Co Ltd 車両用シート
JP2009214565A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Nhk Spring Co Ltd アクティブヘッドレスト
US7731292B2 (en) 2006-03-23 2010-06-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Seat back frame for a vehicle
EP2322380A1 (en) * 2009-11-12 2011-05-18 Mazda Motor Corporation Seat system for a vehicle
EP2894062A4 (en) * 2012-09-03 2015-09-02 Ts Tech Co Ltd VEHICLE SEAT AND SEAT FRAME FOR VEHICLE SEAT
CN105517841A (zh) * 2013-09-04 2016-04-20 提爱思科技股份有限公司 座椅靠背框架
JP2016055810A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 いすゞ自動車株式会社 シートバックフレーム構造
JP2016185809A (ja) * 2016-06-22 2016-10-27 テイ・エス テック株式会社 車両用シートのシートフレーム
JP2017214066A (ja) * 2017-08-22 2017-12-07 テイ・エス テック株式会社 車両用シートのシートフレーム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6351998B2 (ja) 2014-02-28 2018-07-04 テイ・エス テック株式会社 車両用シート

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1522452A3 (en) * 2003-10-08 2008-09-10 Delta Kogyo Co., Ltd. Automobile seat
KR101162801B1 (ko) 2005-03-11 2012-07-05 레카로 가부시키가이샤 자동차용 시트의 시트 백 프레임
WO2006095455A1 (ja) * 2005-03-11 2006-09-14 Recaro Japan Co., Ltd. 自動車用シートのシートバックフレーム
JP2006248415A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Recaro Kk 自動車用シートのバックレストフレーム
JP2006248414A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Recaro Kk 自動車用シートのシートバックフレーム
WO2006095454A1 (ja) * 2005-03-11 2006-09-14 Recaro Japan Co., Ltd. 自動車用シートのバックレストフレーム
US7731292B2 (en) 2006-03-23 2010-06-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Seat back frame for a vehicle
JP2008254721A (ja) * 2007-03-13 2008-10-23 Delta Kogyo Co Ltd 車両用シート
JP2009214565A (ja) * 2008-03-07 2009-09-24 Nhk Spring Co Ltd アクティブヘッドレスト
EP2322380A1 (en) * 2009-11-12 2011-05-18 Mazda Motor Corporation Seat system for a vehicle
US8602492B2 (en) 2009-11-12 2013-12-10 Mazda Motor Corporation Seat system for vehicle
EP2894062A4 (en) * 2012-09-03 2015-09-02 Ts Tech Co Ltd VEHICLE SEAT AND SEAT FRAME FOR VEHICLE SEAT
JPWO2014033964A1 (ja) * 2012-09-03 2016-08-08 テイ・エス テック株式会社 車両用シート及び車両用シートのシートフレーム
CN105517841A (zh) * 2013-09-04 2016-04-20 提爱思科技股份有限公司 座椅靠背框架
JP2016055810A (ja) * 2014-09-11 2016-04-21 いすゞ自動車株式会社 シートバックフレーム構造
JP2016185809A (ja) * 2016-06-22 2016-10-27 テイ・エス テック株式会社 車両用シートのシートフレーム
JP2017214066A (ja) * 2017-08-22 2017-12-07 テイ・エス テック株式会社 車両用シートのシートフレーム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3519644B2 (ja) 2004-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6702377B2 (en) Vehicle seat back assembly
JP3992157B2 (ja) 安全シートにおける又は関する改良
JP5049790B2 (ja) シートの背もたれ支持機構
JP3376887B2 (ja) 車両用シート
US6789845B2 (en) Vehicle seat having active head restraint system
JPH09220956A (ja) 車両シート
JP2001071802A (ja) 自動車用シート
JP3721038B2 (ja) 自動車用シート
JP3619041B2 (ja) 自動車用シート
JP2010179753A (ja) 乗物用シート
JP3973936B2 (ja) 自動車用シート
JP5317721B2 (ja) 乗物用シート
JP3673420B2 (ja) 自動車用シート
JP3673480B2 (ja) 自動車用シート
JP2914947B2 (ja) 自動車用シート
JP3384976B2 (ja) 自動車用シート
JP2001163097A (ja) 車両用シート
JP3330304B2 (ja) 自動車用シートフレーム
JPH1080338A (ja) 自動車用シート
JP2004330941A (ja) 自動車シートに用いるシート・バック
JP2001039194A (ja) 自動車用シートバック
WO2000053452A1 (en) Improvements in or relating to a vehicle seat
JP3522603B2 (ja) 自動車用シートバック
WO2002022399A2 (en) Energy dissipating vehicle seat
JP3522601B2 (ja) 自動車用シートバック

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040129

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110206

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130206

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees