JP3330304B2 - 自動車用シートフレーム - Google Patents

自動車用シートフレーム

Info

Publication number
JP3330304B2
JP3330304B2 JP10359697A JP10359697A JP3330304B2 JP 3330304 B2 JP3330304 B2 JP 3330304B2 JP 10359697 A JP10359697 A JP 10359697A JP 10359697 A JP10359697 A JP 10359697A JP 3330304 B2 JP3330304 B2 JP 3330304B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
emergency
seat back
seat
headrest
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10359697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10291434A (ja
Inventor
正雄 千村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daihatsu Motor Co Ltd
Original Assignee
Daihatsu Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daihatsu Motor Co Ltd filed Critical Daihatsu Motor Co Ltd
Priority to JP10359697A priority Critical patent/JP3330304B2/ja
Publication of JPH10291434A publication Critical patent/JPH10291434A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3330304B2 publication Critical patent/JP3330304B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用シートフレ
ームに関し、詳しくは、追突された際の乗員の鞭打ち障
害を防止するため、追突時の衝撃を緩和してヘッドレス
トを乗員の頭部至近位置に自動的に移動させるようにし
た自動車用シートフレームに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用シートに設けられたヘッドレス
トは、追突事故による乗員の鞭打ち障害を防止するため
にシートバックの上部に装着されているのが一般的であ
る。このヘッドレストにより鞭打ち障害を防止するため
には、平常時には乗員の頭部から適度に離れた位置にあ
るヘッドレストが、追突を受けた際に頭部の至近位置に
自動的に移動できるようにすることが必要である。
【0003】本出願人は、この種の構造を具備したもの
として、実開平7−1842号公報に開示された自動車
用シートを先に提案している(図5参照)。この自動車
用シートは、図6に示すように追突を受けた際の衝撃に
より乗員の上半身が後方に移動する動きによりシートバ
ック1に加えられる乗員2からの荷重を、シートバック
フレーム3の前方に配置されたエマージェンシーフレー
ム4の後方移動により吸収する。この衝撃受圧フレーム
4の後方移動の動作により、衝撃受圧フレーム4の上端
部に連結されたヘッドレスト支持フレーム5の下端部を
後方に移動させる。そのヘッドレスト支持フレーム5は
中間部がシートバックフレーム3に前後方向回動可能に
支持されているので、下端部の後方移動によってヘッド
レスト6が固定された上端部を前方に移動させる。これ
により、ヘッドレスト6を乗員2の頭部の至近位置に自
動的に移動させることができ、追突事故による乗員の鞭
打ち障害を未然に防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した構
造のものは、追突を受けた際に衝撃受圧フレーム4の後
方移動の動作によりヘッドレスト支持フレーム5を介し
てヘッドレスト6を前方へ移動させるようにしている。
この衝撃受圧フレーム4の後方移動は、その下部に穴開
け加工や切欠き加工により形成された低剛性部7が追突
時に変形して衝撃受圧フレーム4が折れ曲がる状態とな
ることにより行われる。
【0005】しかし、衝撃受圧フレーム4の低剛性部7
の変形では、追突時に発生した大きなエネルギーを吸収
してその衝撃を効果的に緩和することが不十分となる虞
があった。従って、追突時のエネルギー吸収による衝撃
の緩和をより一層効果的に発揮し得る機構を開発する必
要性があり、その機構の開発が要望されていた。
【0006】そこで、本発明は前述の要望に応えるため
に開発され提案されたもので、簡単な構造により、追突
時に発生するエネルギーを吸収してその衝撃を効果的に
緩和し得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段として、本発明は、自動車シートバックの
芯材となる逆U字状のシートバックフレームにエマージ
ェンシーフレームを枢着してその下方部位を後方へ揺動
可能とし、前記エマージェンシーフレームの上端部にヘ
ッドレストを装着すると共に、前記エマージェンシーフ
レームの下端部を前記シートバックフレームの背面側下
端部に連結して後方からの衝撃力によりエマージェンシ
ーフレームの下端部をシートバックフレームから離脱可
能とする簡易固定手段を設け、前記エマージェンシーフ
レームの下端部とシートバックフレームの下端部との間
にエマージェンシーフレームの離脱時に前記衝撃力を緩
和する緩衝手段を介設したことを特徴とする。
【0008】尚、前記緩衝手段としては、フォースリミ
ッタ付きベルトリトラクタ又は蛇行状に彎曲成形された
プレートを使用することが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図1乃至図4
に示して説明する。
【0010】自動車用シートフレームは、図1に示すよ
うに自動車シートクッションの芯材となるシートクッシ
ョンフレーム11と、そのシートクッションフレーム1
1の後端部に角度調整可能に取り付けられ、自動車シー
トバックの芯材となる逆U字状のシートバックフレーム
12と、そのシートバックフレーム12の上部に取り付
けられたヘッドレスト13とで主要部が構成される。
【0011】具体的に、前述したシートバックフレーム
12は、下端部がシートクッションフレーム11に枢軸
部14を介して取り付けられた側部フレーム材15と、
その上端に一体的に固着された上部フレーム材16とか
らなる。側部フレーム材15は、前後側端縁をほぼ直角
に折り曲げ成形されたものであるのに対して、上部フレ
ーム材16は、U字状に彎曲成形されたパイプ状のもの
である。シートバックフレーム12は、側部フレーム材
15の上端を上部フレーム材16の彎曲端部を囲撓する
ように成形して両方の重合部位を溶接により接合一体化
する。
【0012】前述のシートバックフレーム12には、二
本の垂直フレーム材17とその垂直フレーム材17の下
端に溶接などにより接合一体化した水平フレーム材18
からなるほぼ逆π字状のエマージェンシーフレーム19
が枢着される。このエマージェンシーフレーム19は、
シートバックフレーム12に以下のようにして取り付け
られる。尚、エマージェンシーフレーム19の垂直フレ
ーム材17の上端には、ヘッドレスト13がヘッドレス
トステー20を介して装着されている。
【0013】まず、二本の垂直フレーム材17の上端を
回転ヒンジ21によりシートバックフレーム12の上部
フレーム材16に枢着する。この取り付け構造におい
て、回転ヒンジ21により取り付けられたエマージェン
シーフレーム19は、その上端がシートバックフレーム
12の前面側に配置され、かつ、下端に位置する水平フ
レーム材18の左右両端がシートバックフレーム12の
背面側に配置される。このようにしてエマージェンシー
フレーム19は、回転ヒンジ21より下方部位が後方へ
揺動可能な状態に設定されている。
【0014】また、エマージェンシーフレーム19の水
平フレーム材18は、前述したようにシートバックフレ
ーム12の背面側に位置し、その両端がシートバックフ
レーム12の側部フレーム材15に当接するようにその
長さ寸法が設定されている。そして、前記エマージェン
シーフレーム19の水平フレーム材18を前記シートバ
ックフレーム12の側部フレーム材15の背面側下端部
に簡易固定手段22により固定する。
【0015】この簡易固定手段22は、追突時の衝撃力
をエマージェンシーフレーム19が受けた際にその水平
フレーム材18がシートバックフレーム12の側部フレ
ーム材15から離脱可能な強度でもって両者を連結する
もので、例えば、エマージェンシーフレーム19の水平
フレーム材18の両端を抱持するΩ形状の樹脂ブラケッ
ト23によりその水平フレーム材18をシートバックフ
レーム12の側部フレーム材15にネジ24で締着す
る。
【0016】更に、エマージェンシーフレーム19の垂
直フレーム材17の下端部とシートバックフレーム12
の側部フレーム材15の下部との間に追突時の衝撃力を
緩和する緩衝手段25を介設する。この緩衝手段25と
しては、フォースリミッタ付きベルトリトラクタを使用
することが好適である。
【0017】このフォースリミッタ付きベルトリトラク
タ25は、コ字状のリトラクタフレーム28に芯材(金
属シャフト)26を挿通させ、その芯材26の一方の挿
通端をリトラクタフレーム28に固定し、他方の挿通端
をリトラクタフレーム28に回転可能とし、その芯材2
6に一体的に取り付けられた金属又は樹脂製ボビンにベ
ルト27を巻き取った構造のものである。このベルトリ
トラクタ25のリトラクタフレーム28をシートバック
フレーム12の側部フレーム材15に固着すると共にベ
ルト27の先端をエマージェンシーフレーム19の垂直
フレーム材17に接続する。追突時の衝撃力は、芯材2
6の捻れ変形及びベルト27の微小な伸長でもってエネ
ルギーが吸収されることにより緩和される。
【0018】尚、他の緩衝手段としては、図2に示すよ
うに蛇行状に彎曲成形された金属製のプレート25’を
使用することも可能で、それぞれの端部をシートバック
フレーム12の側部フレーム材15とエマージェンシー
フレーム19の垂直フレーム材17とに溶接などにより
それぞれ接合すればよい。
【0019】上記構成からなる自動車用シートフレーム
では、平常時、図3に示すようにシート上に着座した乗
員30の頭部とヘッドレスト13との間は頭部の自由な
動きを妨げない適度な間隔に保持されている。
【0020】一方、後方からの追突時には、図4に示す
ようにその衝撃力でもって簡易固定手段22である樹脂
ブラケット23のネジ止めが外れてエマージェンシーフ
レーム19のシートバックフレーム12への固定状態が
解除される。その結果、追突時の衝撃力がフォースリミ
ッタ付きベルトリトラクタ25に加わることにより、そ
のベルトリトラクタ25がその鉄製芯材26の捻れ変形
及びベルト27の微小な伸長でもって追突時のエネルギ
ーを吸収して衝撃力を緩和する。
【0021】この時、エマージェンシーフレーム19
は、フォースリミッタ付きベルトリトラクタ25により
追突時の衝撃力が緩和されながら、回転ヒンジ21を中
心としてその下方部位の垂直フレーム材17及び水平フ
レーム材18が後方へ揺動する。これと反対に、エマー
ジェンシーフレーム19の垂直フレーム材17の上端に
取り付けられて回転ヒンジ21の上方部位にあるヘッド
レスト13は、回転ヒンジ21を中心として前方へ揺動
し、乗員30の頭部の至近位置に移動してその乗員30
の頭部を後方から支持し、追突事故による鞭打ち障害を
回避する。
【0022】また、この自動車用シートフレームでは、
前方への追突時についても乗員30を保護することが可
能である。即ち、シートバックフレーム12の内部にエ
マージェンシーフレーム19の二本の垂直フレーム材1
7が配置されているので、その追突時にシート後方から
飛んで来る物体が前述の垂直フレーム材17により乗員
30の背中に衝突することを阻止することができる。
【0023】尚、従来の自動車用シート(図5及び図6
参照)では、ヘッドレスト6がほぼL字状に折り曲げ成
形されたヘッドレスト支持フレーム5によって取り付け
られているので、そのヘッドレスト6の位置出しが困難
であったのに対して、本発明の自動車用シートフレーム
では、ヘッドレストステー20を介してエマージェンシ
ーフレーム19の直上に取り付けられているので、その
ヘッドレスト13の位置出しが非常に容易となる。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、シートバックフレーム
にエマージェンシーフレームを枢着し、そのエマージェ
ンシーフレームとシートバックフレームとの間に、後方
からの衝撃力によりエマージェンシーフレームをシート
バックフレームから離脱可能とする簡易固定手段、及び
エマージェンシーフレームの離脱時に衝撃力を緩和する
緩衝手段をそれぞれ設けたことにより、簡単な構造でも
って追突時のエネルギー吸収による衝撃の緩和をより一
層効果的に発揮させることができ、鞭打ち障害をより一
層確実に防止することができて安全性も飛躍的に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートフレームの実施形態を示す
斜視図
【図2】シートフレームにおける緩衝手段の他例を示す
部分斜視図
【図3】本発明のシートフレームの平常時での状態を示
す断面図
【図4】本発明のシートフレームの追突時での状態を示
す断面図
【図5】従来例における平常時での状態を示す側面図
【図6】従来例における追突時での状態を示す側面図
【符号の説明】
12 シートバックフレーム 13 ヘッドレスト 19 エマージェンシーフレーム 22 簡易固定手段 25 緩衝手段(フォースリミッタ付きベルトリトラク
タ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 2/00 - 2/72

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車シートバックの芯材となる逆U字
    状のシートバックフレームにエマージェンシーフレーム
    を枢着してその下方部位を後方へ揺動可能とし、前記エ
    マージェンシーフレームの上端部にヘッドレストを装着
    すると共に、前記エマージェンシーフレームの下端部を
    前記シートバックフレームの背面側下端部に連結して後
    方からの衝撃力によりエマージェンシーフレームの下端
    部をシートバックフレームから離脱可能とする簡易固定
    手段を設け、前記エマージェンシーフレームの下端部と
    シートバックフレームの下端部との間にエマージェンシ
    ーフレームの離脱時に前記衝撃力を緩和する緩衝手段を
    介設したことを特徴とする自動車用シートフレーム。
  2. 【請求項2】 前記緩衝手段は、フォースリミッタ付き
    ベルトリトラクタであることを特徴とする請求項1記載
    の自動車用シートフレーム。
  3. 【請求項3】 前記緩衝手段は、蛇行状に彎曲成形され
    たプレートであることを特徴とする請求項1記載の自動
    車用シートフレーム。
JP10359697A 1997-04-21 1997-04-21 自動車用シートフレーム Expired - Fee Related JP3330304B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10359697A JP3330304B2 (ja) 1997-04-21 1997-04-21 自動車用シートフレーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10359697A JP3330304B2 (ja) 1997-04-21 1997-04-21 自動車用シートフレーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10291434A JPH10291434A (ja) 1998-11-04
JP3330304B2 true JP3330304B2 (ja) 2002-09-30

Family

ID=14358156

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10359697A Expired - Fee Related JP3330304B2 (ja) 1997-04-21 1997-04-21 自動車用シートフレーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3330304B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4836422B2 (ja) * 2004-08-26 2011-12-14 株式会社デルタツーリング シート
JP4728669B2 (ja) * 2005-03-11 2011-07-20 レカロ株式会社 自動車用シートのシートバックフレーム
JP5254586B2 (ja) * 2007-10-02 2013-08-07 富士重工業株式会社 車両用シート構造
JP5625156B2 (ja) * 2010-12-22 2014-11-19 株式会社タチエス リヤシート用ヘッドレスト

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10291434A (ja) 1998-11-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6702377B2 (en) Vehicle seat back assembly
US3838870A (en) Motor vehicles bodies
EP0696526B1 (en) A vehicle seat assembly
JP5328116B2 (ja) シートフレーム及び車両用シート
JP2002283891A (ja) 車両用シートにおけるシートバックフレーム
JP3136976B2 (ja) 車両用リヤシート装置
JP2011511738A (ja) 車両シート用のテザー
JPH07291005A (ja) 自動車用シート
JP3011231B2 (ja) 車両用シート
JP3330304B2 (ja) 自動車用シートフレーム
JP2001071802A (ja) 自動車用シート
JP2697998B2 (ja) 車両用安全シート
JP2000118279A (ja) 自動車用シートバックフレーム構造
JPH10230767A (ja) 車両用衝撃吸収シートの頭部保護方法および車両用衝撃吸収シート
JP3384976B2 (ja) 自動車用シート
JP2914947B2 (ja) 自動車用シート
JP2862853B2 (ja) 自動車用シート
JP2007290437A (ja) ヘッドレスト・フレームおよびヘッドレスト
JPH07266953A (ja) 車両用安全シート
JP2002283892A (ja) 車両用シートにおけるシートバックフレーム
JP3350625B2 (ja) 自動車用シートのシートバック
JPH0665076U (ja) 自動車用シート
KR20070054282A (ko) 차량용 시트의 액티브 헤드레스트
JP3522603B2 (ja) 自動車用シートバック
JP3886268B2 (ja) シートの衝撃吸収構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020708

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090719

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110719

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees