JP2001067590A - 車両間通信機能を備えた車両識別システム - Google Patents

車両間通信機能を備えた車両識別システム

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JP2001067590A
JP2001067590A JP24173499A JP24173499A JP2001067590A JP 2001067590 A JP2001067590 A JP 2001067590A JP 24173499 A JP24173499 A JP 24173499A JP 24173499 A JP24173499 A JP 24173499A JP 2001067590 A JP2001067590 A JP 2001067590A
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Chiyuki Kano
千之 加納
Souma Komatsu
双馬 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両相互間の通信機能を有する改良型の車両
識別システムを提供すること。 【解決手段】 本発明による車両識別システムは、車両
の外部に設けられた外部通信手段と、車両側通信手段で
あって、異常告知手段(150)と、複数の位置に設置
されそれぞれに識別情報が記憶されている複数の記憶装
置(30、70)と、識別情報を比較しこれらの識別情
報が一致する場合にのみこの車両側通信手段と外部通信
手段との間の通信を可能にしそれ以外の場合には異常の
発生を告知する信号を発信させる第1の制御手段(6
0)と、車両の内部における異常事態発生の検出に応答
して異常の発生を告知する信号を発信させる第2の制御
手段(140)と、外部通信手段から発信された異常の
発生を告知する信号を受信し、その内容を車両の運転者
に告知する第3の制御手段(140)と、を備えた車両
側通信手段と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、広く、車両の識別
システムに関する。更に詳しくは、車両に識別子として
ICチップを取り付け、車両と外部通信装置との間で通
信を行うことにより車両を識別するシステムであって、
特に、車両自体を1つの外部通信装置として機能させ、
互いに一定の距離範囲内に存在する車両相互の間での通
信を可能にすることにより、ある車両に緊急事態が発生
した際に、その事態を一定距離内の他の車両に知らせる
ことができるシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】有料道路や有料駐車場における料金の徴
収、工場など機密を有する特定の施設に出入りする車両
の監視、盗難車の発見など、多くの場合に車両の識別が
必要となる。
【0003】例えば、高速道路などの有料道路を利用す
る車両から通行料を徴収するためには、車両が高速道路
に入る地点において運転者に通行券を与え、高速道路か
ら出る地点において通行券を回収することによって、利
用区間を特定し、通行料を計算する。有料駐車場におけ
る駐車料の課金についても同様である。駐車場に入る時
点で運転者に与えたチケットを駐車場を出る時に回収し
て駐車時間を判断し、駐車料金を計算する。
【0004】このように、高速道路や駐車場の利用料金
を計算するためには、特定の時間及び場所においてある
車両が存在していることが確定されなければならず、そ
のために、通行券やチケットを用いて車両を識別してい
る。しかし、従来行われている、このような通行券やチ
ケットを媒介とする方法では、特に回収と料金の計算及
び精算とに時間がかかり、料金所や駐車場出口において
渋滞が生じやすい。料金の支払いに、現金ではなくプリ
ペイド・カードやクレジット・カードを利用して精算を
簡略化することも行われてはいるが、係員の人手を介し
て個別的に処理している点では変わりなく、抜本的な改
善とはいえず、依然として、合理化が求められている。
【0005】工場など、企業機密保護が考慮されなけれ
ばならないにもかかわらず、性質上、多くの車両が出入
りせざるを得ない場所への車両の出入りについては、許
可証などを提示させるなどして、警備員による監視が行
われるのが通常である。しかし、人手に頼っているので
は正確さに欠ける虞があるし、24時間体制での監視に
は困難が伴う。
【0006】盗難車や犯罪に関与した疑いのある車両の
位置検出にも、車両の識別が必要である。例えば、盗難
届の出ている車両がある時刻に特定の地点を通過したこ
とがわかれば、その車両の発見に役に立つ。また、乗り
捨てられた盗難車が発見された場合には、複数の地点で
の車両の識別が可能であれば、通行履歴を得ることがで
きる。
【0007】このように、車両の正確かつ能率的な識別
は、応用の範囲が広い。出願人は、これまでに、特願平
9−24934(特開平10−222794)、特願平
9−101131(特開平10−293898)、特願
平9−164349(特開平11−16087)、特願
平9−164350(特開平11−16088)などの
出願において、車両に送受信機を設置し、その送受信機
と通行ゲートなどに設置した外部の装置との間で通信を
行うことによって、車両の通行を管理するシステムを提
案してきた。
【0008】具体的には、例えば、第1の特願平9−2
4934では、車両に車両側通信装置を、有料道路への
出入り口などのゲートにゲート側通信装置を設置し、こ
れらの通信装置の間で通信を行って車両を識別し、それ
によって、通行料金の計算及び徴収を人手に頼ることな
く自動的に行う車両通行管理システムが開示されてい
る。それ以下の3件において開示されている発明は、こ
の車両通行管理システムを基礎として付加的特徴を加え
たものであり、車両側通信装置とゲート側通信装置との
間で通信を行うという基本的な原理は同一である。
【0009】更に、出願人は、特願平11−20480
0において、以上4件におけるシステムの基礎となる車
両側通信装置に新たな特徴を付加することを提案してい
る。すなわち、車両識別システムを、外部通信手段と、
車両に搭載された車両側通信手段とを備えているものと
し、車両側通信手段を、(a)車両の複数の位置に設置
され、それぞれに識別情報が記憶されている複数の記憶
装置と、(b)一定の時間間隔ごとに複数の記憶装置に
記憶されている複数の識別情報を比較し、これらの識別
情報が一致する場合にのみ、この車両側通信手段と外部
通信手段との間の通信を可能にし、これらの識別情報が
一致しないときには、異常の発生を告知する信号を発信
させる、制御手段と、を備えているように構成した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】特願平11−2048
00においては、車両内部における発明の構成だけを変
更している。そして、車両側通信装置と通信を行う外部
の通信装置は、従来と同様に、高速道路の料金所ゲート
や、工場の入口ゲートに設置したり、道路に沿って配置
するなど、個別的に配置されることを想定していた。し
かし、このような地上の個別的な通信装置では、特定の
範囲にある車両としか通信できず、また、多数の車両と
網羅的に通信を行うことは困難である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による車両間通信
機能を備えた車両識別システムは、(1)その車両の外
に設けられた外部通信手段と、(2)車両に搭載された
車両側通信手段であって、(a)音声又は画像により異
常を告知する異常告知手段と、(b)車両の複数の位置
に設置され、それぞれに識別情報が記憶されている複数
の記憶装置と、(c)一定の時間間隔ごとに複数の記憶
装置に記憶されているの識別情報を比較し、これらの識
別情報が一致する場合にのみ、この車両側通信手段と外
部通信手段との間の通信を可能にし、これらの識別情報
が一致しないなど、それ以外の場合には、異常の発生を
告知する信号を、外部通信手段に向けて発信させる、第
1の制御手段と、(d)車両の内部における異常事態発
生の検出に応答して、異常の発生を告知する信号を、外
部通信手段に向けて発信させる、第2の制御手段と、
(e)外部通信手段から発信された異常の発生を告知す
る信号を受信し、異常告知手段を介して、その内容を車
両の運転者に告知する第3の制御手段と、を備えている
車両側通信手段と、を備えている。
【0012】複数の記憶装置としては、最も簡単な場合
には、2つの記憶装置が設置されており、一方の記憶装
置は、車両の前後のナンバープレートのいずれか一方に
設置され、他方の記憶装置は、車両のナンバープレート
とは別の位置に設置されており、複数の識別情報は、こ
れら2つの記憶装置のそれぞれに記憶された2つの識別
情報である。
【0013】外部通信手段には、高速道路の料金所ゲー
トなどに固定されているものと、別の車両に設けられて
いるものとがありうる。車両の内部における異常事態発
生は、エアバッグの作動を開始させる加速度センサなど
の各種安全センサによって自動的に検出される場合と、
運転者自身が自己の判断によって検出する場合とがあ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を、添付の図面を
参照しながら説明する。図1は、本発明によるシステム
の中の、車両に搭載される構成要素のブロック図であ
る。
【0015】車両(図示せず)のナンバープレート10
に、この車両を一意的に識別する識別情報(ID)が記
憶されている記憶装置を含む集積回路(IC)チップ3
0が付着されている。ICチップ30は車両の識別子と
して機能するのであるから、車両とIDとの間には一対
一の対応が存在していなければならず、同じIDが異な
る複数の車両に割り当てられることはない。また、この
記憶装置は、後からの書き込みができず記憶内容の変更
もできないリードオンリメモリ(ROM)によって構成
されるのが典型的である。
【0016】ICチップ30と離れた車両内の位置に、
制御基板20が取り付けられている。制御基板20は、
点線Lの上下に区分される。点線Lの下側は、上で言及
した特開平11−204800に開示されている制御基
板と同様である。この出願において新たに付加された特
徴部分は、後で詳しく説明するが、点線Lの上側の部分
である。
【0017】制御基板20は、ICチップ30と電気的
に結合されている。この電気的結合は、配線によるもの
でも無線によるものでもよい。図1に示した実施例で
は、配線によって通信が行われるように構成されてい
る。制御基板20は、その内部に、送信制御部40と、
受信制御部50と、比較制御部60と、記憶部70と、
充電可能な電源部80と、電源制御部90とを有し、電
源制御部90は、車両に搭載されている電源100から
の電力供給を制御する。制御基板20は、例えば、高速
道路の料金徴収所ゲートに設置された送受信装置などの
外部の装置と、車両に搭載されているアンテナ110を
介して、通信する能力を有している。更に、本発明にお
いては、外部通信装置として、他の車両も想定されてい
る。すなわち、通信は、一定の距離範囲内にある複数の
車両の間でも行われる。制御基板20内の記憶部70に
は、ICチップ30内に記憶されているものと同じ識別
情報(ID)が記憶されている。ICチップ30内の記
憶装置と同様に、記憶部70もROMであり、後からの
書き込みや、記憶内容の変更はできない。
【0018】ナンバープレート10に設置されたICチ
ップ30と制御基板20との両者によって、上述した特
願平9−24934におけるものと同様の車両側通信装
置が構成され、この車両側通信装置と、有料道路の料金
徴収所にあるゲートに設置されたゲート側通信装置など
の外部通信装置との間で、更には、複数の車両相互の間
で、通信が行われ、車両が識別される。
【0019】本発明による車両識別システムにおいて
は、車両側通信装置を2つの部分に分け、車両を一意的
に識別する同一のIDが、それぞれの部分の内部にある
別々の2つの記憶装置に記憶されているように構成し、
これら2つの部分の間で通信を行うように制御する。こ
れら2つの部分の間での通信の態様は、図2の流れ図に
概要が示されている。図2では、左側にICチップ30
の側の動作が、中央に制御基板20の側の動作が、そし
て、右側に車両安全装置側(図示せず)の動作が図解さ
れている。車両安全装置については、後で述べる。
【0020】本発明の基本動作原理は、ICチップ30
に記憶されているIDと制御基板20に記憶されている
IDとが一致することを確認し、これら2つのIDが一
致している場合にのみ、外部の通信装置との間での通常
の通信が行われ、IDが一致しない場合には、何らかの
異常事態が発生したものと判断して、警告信号が送信さ
れる、というものである。
【0021】制御基板20は、車両搭載のバッテリ10
0に接続されており、運転者がエンジンをオンするたび
に、2つのIDの一致を確認する動作を行う。図2に即
して説明すると、待機状態(ステップ110)にある制
御基板20では、運転者がエンジンをオンにすると、送
信制御部40が、ナンバープレート10の上のICチッ
プ30に向けてID発信指令信号を送信する(ステップ
120)。ICチップ30の側では、その信号を受信し
(ステップ150)、信号によって運ばれる指令に応答
して、ICチップに記憶されているIDを、制御基板2
0に向かって送信する(ステップ160)。制御基板2
0の側では、受信制御部50が、ICチップ30からの
IDを受信し(ステップ130)、受信したIDは、比
較制御部60に送られ、制御基板20自身の記憶部70
に記憶されているIDと一致するかどうかが判断される
(ステップ170)。2つのIDが一致することが確認
されると、制御基板20は、ナンバープレートの無断変
更など、違法な行為が車両に加えられていないものと判
断して次のステップに進み、外部の通信装置(図示せ
ず)との間で通常の通信を開始する。しかし、ステップ
170において2つのIDが一致しない場合には、何ら
かの異常事態が発生しているものと判断して、その旨を
外部に告知する信号を連続的又は断続的に発信する(ス
テップ190)。制御基板20がID発信指令信号をI
Cチップ30に向けて送信したにもかかわらずICチッ
プ30からの応答がない場合(ステップ160のNOの
場合)には、やはり異常事態が発生したものと判断し、
その旨を外部に告知する信号を連続的又は断続的に発信
する(ステップ190)。
【0022】車両側通信装置(ICチップ30+制御基
板20)と外部の通信装置(図示せず)との間の通信に
よって、外部の通信装置は、特定の時間に特定の場所を
その車両が通過したことを確認し、記録を作成する。例
えば、その地域を統括するデータベース内にこれらの記
録を蓄積することによって、その車両の走行状況の記録
が得られる。このような記録は、既に述べたように、有
料道路や有料駐車場の利用料金の課金及び計算、盗難車
の位置検出、工場に出入りする車両の管理などに利用で
きる。
【0023】また、IDが一致しないと判断されたり、
ICチップ30が応答しない場合には、制御基板20
は、異常情報信号を外部に向けて連続的又は断続的に送
信する(ステップ200)。この異常情報信号をいずれ
かの外部通信装置が受信すると、車両の管理を行う機関
などがその車両における異常事態の発生を認識し、必要
な対応策を講じる。異常情報信号を発信している車両の
位置は検出できるので、どの地域においてその対応策を
講じるべきかも決定可能である。
【0024】なお、制御基板20には、バックアップ用
の充電可能な電源部80が搭載されている。この電源部
80を用いて、車両の電源をオフにした場合でも、一定
の時間間隔でIDの一致確認動作を行うように構成する
こともできる。
【0025】以上の説明では、識別情報が記憶されてい
る記憶装置は、前後いずれか一方のナンバープレートに
設置されたICチップ30内と制御基板20内との2箇
所に設けられているものとした。しかし、セキュリティ
をより厳重に維持するなどの目的で、例えば、前後のナ
ンバープレート両方に上述のICチップを設置するな
ど、更に多くの記憶装置を車両内の複数の位置に設け、
これらの複数の記憶装置に記憶されているすべての識別
情報が一致する場合にのみ、外部との通信をイネーブル
するという構成も可能である。
【0026】以上で説明した本発明の基本的な構成及び
機能は、出願人が先に出願した特願平11−20480
0に開示されているシステムの構成及び機能と実質的に
同一である。既に述べたように、本発明では、以上のシ
ステムにおける外部通信装置として、新たに、他の車両
を想定する。すなわち、それぞれの車両は、例えば、高
速道路の料金ゲートに設置された、位置が固定されてい
る外部通信装置との間で通信を行うのに加え、走行中の
車両も含めた他の車両との相互間で通信を行う。固定さ
れた外部通信装置は、性質上、数に限りがあり、あらゆ
る地域を網羅するとはいえない。それに対して、付近を
走行している、又は、付近に停車している他の車両と通
信を行うことにより、何らかの緊急事態が生じた場合
に、必要な措置を、より迅速に講じることが可能とな
る。
【0027】図1を再び参照するが、今回は、点線Lの
上側に示されている構成要素に着目する。本発明による
車両識別システムを搭載した車両には、外部通信装置や
他の車両と通信するためのアンテナ110が設置されて
いる。このアンテナ110を介しての通信に関する送受
信の制御は、それぞれ、送信制御部120と受信制御部
130とにおいて行われる。送信される信号と受信され
る信号とについての判断は、異常信号入出力判別部14
0で行われる。他の車両から受信した異常情報信号の内
容は、車載表示部150上に表示される。その車両自体
の内部で生じている異常事態についての情報を、表示部
150に表示させることもできる。ただし、IDの不一
致など、性質上、現在の運転者に告知すべきでない情報
は、表示されない。外部からの異常情報信号は、他の車
両に限らず、高速道路の料金所ゲートなどに設置された
従来の外部通信装置から受信することもありうる。
【0028】本発明の基本となった特開平11−204
800における発明では、ICチップ30に記憶された
IDと、制御基板20の記憶部70に記憶されたIDと
が一致しない場合(図2のステップ170のNOの場
合)に、異常情報信号が外部に向けて発信された。本発
明でも、このようなID不一致の場合に異常情報信号が
発信される点は同じである。しかし、本発明では、それ
とは別の異常情報信号を外部に向かって発信する機能を
有している。
【0029】図1において、異常信号入出力判別部14
0には、3つの方向からの入力がなされている。記憶部
70からの下からの入力は、ID不一致の場合を異常と
判断する場合である。受信制御部130を介する上から
の入力は、他の車両からの異常情報信号を受信する場合
である。車両内の他の部分における異常事態発生の場合
は、図2の右側に、異常情報信号の発信(ステップ18
0)として示されている。右側からの入力は、この車両
に設けられた各種の安全センサから、異常情報信号が入
力される場合である。センサから異常情報信号が送られ
るのは、例えば、車両に衝撃が加わり、エアバッグに動
作信号が発せられた場合が考えられる。異常情報信号が
受け取られると、異常状態の発生が認識され(ステップ
190)、外部に向けて、つまり、例えば、付近を走行
中の他の車両が受信してくれることを期待して、異常情
報信号が送信される。更に、例えば、運転者が、衝突事
故や道路の陥没などを発見した場合には、運転者自らに
よる手動操作により、異常情報信号を外部に発信し、周
囲の運転者がそのような事態を認識できるようにするこ
とができる。
【0030】この異常情報信号を受信した他の車両にお
いては、その車載表示部での表示により、付近を走行し
ている車両において、又は、付近の道路上で、衝突事故
などの異常事態が発生したことが認識される。
【0031】
【発明の効果】本発明では、同じIDを車両側通信装置
の中の離れた少なくとも2つの記憶装置に記憶してお
き、一定の時間間隔ごとにこれら少なくとも2つの記憶
装置に記憶されたIDが一致することを確認する。そし
てすべてのIDが一致する場合にだけ車両側通信装置と
外部の通信装置との間の通信がイネーブルされる。一致
しない場合には、警報信号が発信される。このように構
成することにより、車両側通信装置が違法に変更された
場合、特に、いずれかのIDが許可なく変更された場合
には、通常の通信は行われず、従って、通常の車両識別
は不可能となり、その代わりに、警報信号によって、車
両の外部から車両において異常事態が発生していること
が自動的に告知される。
【0032】更に、従来技術における単純な車両側通信
装置の場合とは異なり、上述したように、車両側通信装
置の通信機能が一定の条件を満たした場合にのみ働くよ
うに構成することによって、車両識別システムの確実性
が向上する。
【0033】車両の識別は、銀行口座からの高速道路通
行料自動引き落としや犯罪捜査などを含む、非常に広い
応用範囲を有している。従って、確実かつ正確な識別が
なされなければ、この車両識別システムの信頼性が失わ
れてしまう。そのためにも、車両の識別子である識別情
報(ID)は厳密に保護されなければならない。その点
で、本発明による車両識別システムでは、従来のシステ
ムと比較して、IDを少なくとも2箇所に記憶しておく
という簡単な構成により、効果的なID保護機構を実現
している。
【0034】更に、本発明では、車両相互間での通信機
能が付加されている。本発明における異常情報信号の送
信は、運転者自らの意思によってなされる場合に加え、
運転者の意思とは無関係にもなされるので、例えば、発
生している異常事態のために、運転者が異常を外部に発
信することが不可能である場合にも機能を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による車両識別システムにおける車両側
通信装置の概略である。
【図2】図1の車両側通信装置の基本動作を表す流れ図
である。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両識別システムであって、 (1)前記車両の外に設けられた外部通信手段と、 (2)前記車両に搭載された車両側通信手段であって、 (a)異常告知手段と、 (b)前記車両の複数の位置に設置され、それぞれに識
    別情報が記憶されている複数の記憶装置と、 (c)一定の時間間隔ごとに前記複数の記憶装置に記憶
    されている複数の識別情報を比較し、これらの識別情報
    が一致する場合にのみ、この車両側通信手段と前記外部
    通信手段との間の通信を可能にし、それ以外の場合に
    は、異常の発生を告知する信号を、前記外部通信手段に
    向けて発信させる、第1の制御手段と、 (d)前記車両の内部における異常事態発生の検出に応
    答して、異常の発生を告知する信号を、前記外部通信手
    段に向けて発信させる、第2の制御手段と、 (e)前記外部通信手段から発信された異常の発生を告
    知する信号を受信し、前記異常告知手段を介して、その
    内容を前記車両の運転者に告知する第3の制御手段と、 を備えている車両側通信手段と、 を備えていることを特徴とする車両識別システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両識別システムにおい
    て、前記外部通信手段は、前記車両以外の車両に設けら
    れているものを含むことを特徴とする車両識別システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の車両識別システムにおい
    て、 前記異常告知手段は、音声又は画像によって異常を告知
    する手段であることを特徴とする車両識別システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の車両識別システムにおい
    て、前記車両の内部における異常事態の検出は、緊急安
    全装置によることを特徴とする車両識別システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の車両識別システムにおい
    て、前記車両の内部における異常事態の検出は、前記車
    両の運転者自身によることを特徴とする車両識別システ
    ム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002103652A1 (fr) * 2001-06-14 2002-12-27 Fujitsu Limited Systeme d'intersection et procede de communication d'informations de vehicule a l'interieur dudit systeme

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2002103652A1 (fr) * 2001-06-14 2002-12-27 Fujitsu Limited Systeme d'intersection et procede de communication d'informations de vehicule a l'interieur dudit systeme

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