JP3076339U - Icカードを利用した車両識別システム - Google Patents

Icカードを利用した車両識別システム

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双馬 小松
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ICカードに記憶されたデータを外部から読
み取ることにより様々な車両制御及び管理を可能にする
こと。 【解決手段】 本考案による車両識別システムの車両側
通信手段は、車両の複数の位置に設置され、それぞれに
識別情報が記憶されている複数の記憶装置(30)と、
データを記憶することができるICカードなどの携帯可
能な記憶装置(110)と、一定の時間間隔ごとに複数
の記憶装置と携帯可能な記憶装置とに記憶されている複
数の識別情報を比較し、識別情報が一致する場合にの
み、この車両側通信手段の外部との通信を可能にし、識
別情報が一致しないときには、異常の発生を告知する信
号を発信させる、制御手段(20)と、を備えており、
外部通信手段は、携帯可能な記憶装置に記憶されたデー
タを用いて、車両の制御及び管理を行う。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、広く、車両の識別システムに関する。更に詳しくは、車両に識別子 としてICチップを取り付け、車両と外部装置との間で通信を行うことにより車 両を識別するシステムであって、特に、ICカードの利用により、車両自体の識 別に加え、運転者等の車両利用者の識別も可能となったシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
有料道路や有料駐車場における料金の徴収、工場など機密を有する特定の施設 に出入りする車両の監視、盗難車の発見など、多くの場合に車両の識別が必要と なる。
【0003】 例えば、高速道路などの有料道路を利用する車両から通行料を徴収するために は、車両が高速道路に入る地点において運転者に通行券を与え、高速道路から出 る地点において通行券を回収することによって、利用区間を特定し、通行料を計 算する。有料駐車場における駐車料の課金についても同様である。駐車場に入る 時点で運転者に与えたチケットを駐車場を出る時に回収して駐車時間を判断し、 駐車料金を計算する。
【0004】 このように、高速道路や駐車場の利用料金を計算するためには、特定の時間及 び場所においてある車両が存在していることが確定されなければならず、そのた めに、通行券やチケットを用いて車両を識別している。しかし、従来行われてい る、このような通行券やチケットを媒介とする方法では、特に回収と料金の計算 及び精算とに時間がかかり、料金所や駐車場出口において渋滞が生じやすい。料 金の支払いに、現金ではなくプリペイド・カードやクレジット・カードを利用し て精算を簡略化することも行われてはいるが、係員の人手を介して個別的に処理 している点では変わりなく、抜本的な改善とはいえず、依然として、合理化が求 められている。
【0005】 工場など、企業機密保護が考慮されなければならないにもかかわらず、性質上 、多くの車両が出入りせざるを得ない場所への車両の出入りについては、許可証 などを提示させるなどして、警備員による監視が行われるのが通常である。しか し、人手に頼っているのでは正確さに欠ける虞があるし、24時間体制での監視 には困難が伴う。
【0006】 盗難車や犯罪に関与した疑いのある車両の位置検出にも、車両の識別が必要で ある。例えば、盗難届の出ている車両がある時刻に特定の地点を通過したことが わかれば、その車両の発見に役に立つ。また、乗り捨てられた盗難車が発見され た場合には、複数の地点での車両の識別が可能であれば、通行履歴を得ることが できる。
【0007】 このように、車両の正確かつ能率的な識別は、応用の範囲が広い。出願人は、 これまでに、特願平9−24934(特開平10−222794)、特願平9− 101131(特開平10−293898)、特願平9−164349(特開平 11−16087)、特願平9−164350(特開平11−16088)など の出願において、車両に送受信機を設置し、その送受信機と通行ゲートなどに設 置した外部の装置との間で通信を行うことによって、車両の通行を管理するシス テムを提案してきた。
【0008】 具体的には、例えば、第1の特願平9−24934では、車両に車両側通信装 置を、有料道路への出入り口などのゲートにゲート側通信装置を設置し、これら の通信装置の間で通信を行って車両を識別し、それによって、通行料金の計算及 び徴収を人手に頼ることなく自動的に行う車両通行管理システムが開示されてい る。それ以下の3件において開示されている発明は、第1の特許出願における車 両通行管理システムに追加的な特徴を付加したものであり、車両側通信装置とゲ ート側通信装置との間で通信を行うという基本的な原理は同一である。
【0009】 更に、出願人は、特願平11−204800において、以上4件におけるシス テムの基礎となる車両側通信装置の修正を提案している。すなわち、車両識別シ ステムを、外部通信手段と、車両に搭載された車両側通信手段とを備えているも のとし、車両側通信手段を、(a)車両の複数の位置に設置され、それぞれに識 別情報が記憶されている複数の記憶装置と、(b)一定の時間間隔ごとに複数の 記憶装置に記憶されている複数の識別情報を比較し、これらの識別情報が一致す る場合にのみ、この車両側通信手段と外部通信手段との間の通信を可能にし、こ れらの識別情報が一致しないときには、異常の発生を告知する信号を発信させる 、制御手段と、を備えているように構成した。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】
出願人による上述の複数の特許出願に開示されているシステムによれば、車両 との間で通信を行うことにより、外部から車両を識別することができる。また、 車両側の識別情報(ID)が不正に変更された場合には、通常の通信は行われず 、従って、通常の車両識別は不可能となり、その代わりに、警報信号によって、 車両の外部から車両において異常事態が発生していることが自動的に告知される 。
【0011】 しかし、上述のような従来のシステムでは、識別の対象となるのは、原則的に 車両自体であり、運転者の属性は問題にされていない。車両自体の属性だけでは なく、どのような属性を有する人間が運転しているのかを外部から識別すること ができれば、車両の走行や駐車を、従来よりも精密な区分に従って制御及び管理 することが可能になる。また、従来のシステムでは、通常はナンバープレートに 設置されることが想定されているICチップの記憶容量における制限があり、車 両の識別情報は、基本的なものに限定されていた。仮に、識別される情報の範囲 を拡大することができれば、車両の属性による制御及び管理に関しても、やはり 、従来よりも精密な区分に従って行うことが可能になる。
【0012】
【課題を解決するための手段】 本考案による車両識別システムは、(1)外部通信手段と、(2)車両に搭載 された車両側通信手段であって、(a)車両の複数の位置に設置され、それぞれ に識別情報が記憶されている複数の記憶装置と、(b)データを記憶することが できる、ICカードなどの携帯可能な記憶装置と、(c)一定の時間間隔ごとに 複数の記憶装置と携帯可能な記憶装置とに記憶されている複数の識別情報を比較 し、これらの識別情報が一致する場合にのみ、この車両側通信手段と外部通信手 段との間の通信を可能にし、これらの識別情報が一致しないときには、異常の発 生を告知する信号を発信させる、制御手段と、を備えている車両側通信手段と、 を備えており、外部通信手段は、携帯可能な記憶装置に記憶されたデータを受信 し、そのデータを用いて、車両の制御及び管理を行う。
【0013】 本考案による車両識別システムにおいて、携帯可能な記憶装置に記憶されてい るデータは、車両区分、車両登録地域、車両標識番号、車検証の有効期間、住所 や氏名などの運転者個人の識別情報及び運転者の身体・健康情報の中の少なくと も1つを含んでいる。
【0014】
【考案の実施の形態】
本考案の実施例を、添付の図面を参照しながら説明する。図1は、本考案によ るシステムの中の、車両に搭載される構成要素の概要である。
【0015】 車両(図示せず)のナンバープレート10に、この車両を一意的に識別する識 別情報(ID)が記憶されている記憶装置を含む集積回路(IC)チップ30が 付着されている。ICチップ30は車両の識別子として機能するのであるから、 車両とIDとの間には一対一の対応が存在していなければならず、同じIDが異 なる複数の車両に割り当てられることはない。また、この記憶装置は、後からの 書き込みができず記憶内容の変更もできないリードオンリメモリ(ROM)によ って構成されるのが典型的である。
【0016】 ICチップ30と離れた車両内の位置に、制御装置20が取り付けられており 、制御装置20は、ICチップ30と電気的に結合されている。この電気的結合 は、配線によるものでも無線によるものでもよい。制御装置20には、運転者が 、ICカード110を挿入するためのスロットが付属している。
【0017】 ICカード110は、運転者に固有のものである。後で詳述するが、ICカー ドには、運転者の個人情報が記憶されている。個人情報としては、運転者の住所 、氏名、年齢、緊急連絡先などの基本データの他に、身体及び健康に関するデー タ、健康保険等に関するデータなどを含めることができる。更に、現に運転して いる車両に関する詳細なデータも記憶しておくことができる。車両に関するデー タとしては、大型・中型・小型及び乗用・貨物などの車両区分、都道府県の運輸 局に登録されている自動車検査登録地域名、車両の標識番号、身障者登録車両の 認識ID、車検証有効期間の満了する日、公共交通車両か一般車両化の区分など が含まれる。
【0018】 図2は、本考案によるICカードを用いて車両識別システムの車両側装置のブ ロック図である。制御装置20は、その内部に、外部送受信制御回路40、IC チップ・データ送受信制御回路50、メイン制御回路60(IDが記憶されてい るメイン・メモリも含まれる)、ICカード110のリーダ/ライタ70、充電 可能(リチャージャブル)な電源80及び電源制御回路90を有し、電源制御回 路90は、車両に搭載されている電源100からの電力供給を制御する。制御装 置20は、例えば、高速道路の料金徴収所ゲートに設置された送受信装置などの 外部の通信装置(図示せず)と、車両に搭載されているアンテナ120とを介し て、無線通信する能力を有している。メイン制御回路60の中のメイン・メモリ (図示せず)には、ICチップ30内に記憶されているものと同じ識別情報(I D)が記憶されている。ICチップ30内の記憶装置と同様に、この記憶部もR OMであり、後からの書き込みや、記憶内容の変更はできない。
【0019】 ナンバープレート10に設置されたICチップ30と制御装置20との両者に よって、上述した特願平9−24934におけるものと同様の車両側通信装置が 構成され、この車両側通信装置と、有料道路の料金徴収所にあるゲートに設置さ れたゲート側通信装置などの外部通信装置との間で通信が行われ、車両が識別さ れる。更に、本考案の場合には、制御装置20に、通信衛星との間で通信を行う 能力を備えたアンテナ120が接続されている。
【0020】 本考案は、出願人による特願平11−204800におけるシステムと同様に 、車両側通信装置を2つの部分に分け、車両を一意的に識別する同一のIDが、 それぞれの部分の内部にある別々の2つの記憶装置に記憶されているように構成 し、これら2つの部分の間で通信を行うように制御する。そして更に本考案では 、従来のシステムとは異なり、ICカード110が利用される。ICカード11 0には、既に述べたように、様々な車両情報及び個人情報が記憶されており、I Cカード110をICカード・リーダ/ライタ70に挿入することによって、記 憶されたこれらのデータが、メイン制御回路60によって読み出され、外部通信 手段に送信される。また、アンテナ120、外部送受信制御回路40及びメイン 制御回路60を介して、外部通信手段からICカード110に記憶されたデータ の送信を指示することも可能である。
【0021】 次に図3を参照するが、この図には、本考案によるシステムの動作を示す流れ 図が示されている。本考案によるシステムの基本動作原理は、ICチップ30に 記憶されているID、制御装置20に記憶されているID及びICカード110 に記憶されているIDが一致することを確認し、これら少なくとも3つのIDが 一致している場合にのみ、外部の通信装置との間での通常の通信が行われ、ID が一致しない場合には、何らかの異常事態が発生したものと判断して、警告信号 が送信される、というものである。
【0022】 本考案では、従来のシステムに加えて、ICカード110を用いている点が特 徴である。従来のシステムでは、ICチップ30に記憶されたID(識別情報) と制御装置20に記憶されたIDとが一致することが通常の通信が行われるため の前提条件であり、一致しない場合、又は、例えばナンバープレートが不正に破 損・交換され、比較が不可能な場合には、警報信号が車両の外部に向かって発信 されるように構成されていた。本考案では、これにICカード110が加わり、 ICチップ30、制御装置20及びICカード110の3つに記憶されているI Dが一致しない、又は、比較が不可能な場合には、異常状態であると認識され、 警報信号が外部に向けて発信される。
【0023】 車両側通信装置と外部の通信装置(図示せず)との間の通信は、異常事態の発 生を告知するものだけではなく、通常の走行が行われている場合にも、通信が行 われる。外部の通信装置は、特定の時間に特定の場所をその車両が通過したこと を確認し、記録を作成する。例えば、その地域を統括するデータベース内にこれ らの記録を蓄積することによって、その車両の走行状況の記録が得られる。この ような記録は、既に述べたように、有料道路や有料駐車場の利用料金の課金及び 計算、盗難車の位置検出、工場に出入りする車両の管理などに利用できる。
【0024】 本考案によるシステムの動作を、図3の流れ図に即して説明する。運転者は、 ICカード110を、制御装置20のカード・スロットに、まず挿入する(ステ ップ340)。次に、制御装置20に記憶されているIDとICカード110に 記憶されているIDとが一致しているかどうかが判断される(ステップ350) 。ここで一致しない場合には、ICカード110が間違っているか、それとも、 制御装置20内のIDが不正に交換されているなどの原因が考えられるが、いず れにしても、システムは、異常事態であると判断し、その旨をディスプレイ装置 (図示せず)に表示し(410)、運転者に告知する。2つのIDが一致する場 合には、制御装置20は、ICチップ30に対して、IDを発信するように命令 する(360)。この命令を受信すると、それに応答して、ICチップ30は、 IDを制御装置20の側に返信する(ステップ320)。ただし、ナンバープレ ート10が不正に交換されていたり、ナンバープレート10上のICチップ30 が損傷されている場合には、ICチップ30は、IDを発信することができず( ステップ320のNO)、この場合にも、本考案のシステムは、異常事態である と認識する。ICチップ30の側からIDが正常に発信され、それを制御装置2 0が受信する(ステップ370)と、制御装置20は、それ自体に記憶されてお りICカードのIDと既に一致した(ステップ350のYES)IDと、ICチ ップ30から送られてきたIDとを比較する(ステップ380)。ここで一致し なければ、システムは、異常事態であると判断する(390)。一致する場合に は、ここで初めて、3つのIDが一致したことになり、とりあえず、異常事態は 発生しておらず、次のステップに移行することになる(430)。異常事態が発 生しているときには、異常警報信号をアンテナ120を介して、外部に発信し( ステップ400)、また、ICカード110にも、異常情報として書き込みを行 う。ICカード110に、発生の日時を含めて異常事態発生の記録を書き込むこ とにより、記録を残すことができる。
【0025】 以上で述べたステップを経ることにより、出願人による従来のシステムでは、 車両内の少なくとも2箇所に記憶されたIDが一致することが通常の通信が行わ れるための条件であったのに対し、本考案では、ICカード110に記憶された IDも車両側のIDと一致することが要求され、セキュリティが向上する。
【0026】 IDが一致しないと判断されたり、ICチップ30が応答しない場合には、制 御装置20は、異常情報信号を外部に向けて連続的又は断続的に送信する。この 異常情報信号をいずれかの外部通信装置が受信すると、車両の管理を行う機関な どがその車両における異常事態の発生を認識し、必要な対応策を講じる。異常情 報信号を発信している車両の位置は検出できるので、どの地域においてその対応 策を講じるべきかも決定可能である。
【0027】 なお、制御装置20には、バックアップ用の充電可能な電源80が搭載されて いる。このリチャージャブル電源80を用いて、車両の電源をオフにした場合で も、一定の時間間隔で、IDの一致確認動作を行うように構成することもできる 。
【0028】 以上の説明では、識別情報が記憶されている車両における記憶装置は、前後い ずれか一方のナンバープレートに設置されたICチップ30内と制御装置20内 との2箇所に設けられているものとした。しかし、セキュリティをより厳重に維 持するなどの目的で、例えば、前後のナンバープレート両方に上述のICチップ を設置するなど、更に多くの記憶装置を車両内の複数の位置に設け、これらの複 数の記憶装置に記憶されているすべての識別情報が一致する場合にのみ、外部と の通信をイネーブルするという構成も可能である。
【0029】 図3のステップ430に到達したということは、すべてのIDが一致したとい うことを意味し、例えば、ナンバープレートの変造は行われておらず、運転者も 運転権限を有していることが確認される。その意味では、セキュリティは従来よ りも厳密にチェックされている。しかし、本考案においてICカード110を用 いることによって得られる効果は、セキュリティの向上にとどまらない。
【0030】 更に、IDカード110に記憶されているデータを用いて、車両を様々に制御 及び管理することが可能になるのである。既に述べたように、ICカード110 には、車両に関するデータ及び運転者に関するデータを記憶しておくことができ 、その内容は、アンテナ120、外部送受信制御回路40及びメイン制御回路6 0を介して、外部の通信装置に送信することができる。例えば、ICカード11 0に、このカードの所持人が身体障害者であるとのデータが記憶されている場合 には、送信されたデータに基づいて、駐車場における身障者専用の駐車位置への 駐車を許可するという制御が可能になる。また、カードに記憶された車両区分を 外部から読み取り、特定の種類の車両にだけ特定の車線の走行を許可することも 可能である。また、車両が登録されている都道府県や標識番号の末尾の数字など を用いて、特定の地域への車両の侵入を制限することも可能である。
【0031】 このように、ICカードの利用を、セキュリティ以外の側面に限定し、図3に 示されている各ステップの中で、ステップ350及び410を、省略することも 可能である。すなわち、ICカード110と車両の制御装置20との間のIDの 一致は問わないこともありうる。ICカードをセキュリティ向上の目的には全く 用いずに、システムを簡略化することもできる。
【0032】 以上で説明した本考案の基本的なシステム構成に対して、衛星通信機能や車両 間通信機能を追加することも可能である。
【0033】
【考案の効果】
本考案による車両識別システムでは、同じIDを車両側通信装置の中の離れた 少なくとも2つの記憶装置に記憶しておき、これらの少なくとも2箇所のIDと 運転者が所持しているICカードに記憶されているIDとの少なくとも3つの記 憶装置に記憶されたIDが一致することを、一定の時間間隔ごとに確認する。そ してすべてのIDが一致する場合にだけ車両側通信装置と外部の通信装置との間 の通信がイネーブルされる。一致しない場合には、警報信号が発信される。この ように構成することにより、車両側通信装置が違法に変更された場合、特に、い ずれかのIDが変更された場合には、通常の通信は行われず、従って、通常の車 両識別は不可能となり、その代わりに、警報信号によって、車両の外部から車両 において異常事態が発生していることが自動的に告知される。
【0034】 更に、従来技術における単純な車両側通信装置の場合とは異なり、上述したよ うに、車両側通信装置の通信機能が一定の条件を満たした場合にのみ働くように 構成することによって、車両識別システムの確実性が向上する。
【0035】 車両の識別は、銀行口座からの高速道路通行料自動引き落としや犯罪捜査など を含む、非常に広い応用範囲を有している。従って、確実かつ正確な識別がなさ れなければ、この車両識別システムの信頼性が失われてしまう。そのためにも、 車両の識別子である識別情報(ID)は厳密に保護されなければならない。その 点で、本考案による車両識別システムでは、従来のシステムと比較して、IDを 少なくとも2箇所に記憶しておき、更にICカードを用いるという構成により、 効果的なID保護機構を実現している。
【0036】 ICカードに記憶されている車両及び運転者に関する様々なデータを利用する ことにより、車両や運転者の特性に応じた車両の制御及び管理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案によるICカードを用いた車両識別シス
テムにおける車両側通信装置の概略である。
【図2】本考案によるICカードを用いた車両識別シス
テムにおける車両側通信装置の構成要素のブロック図で
ある。
【図3】本考案によるICカードを用いた車両識別シス
テムの基本動作を表す流れ図である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両識別システムであって、 (1)外部通信手段と、 (2)前記車両に搭載された車両側通信手段であって、 (a)前記車両の複数の位置に設置され、それぞれに識
    別情報が記憶されている複数の記憶装置と、 (b)データを記憶することができる携帯可能な記憶装
    置と、 (c)一定の時間間隔ごとに前記複数の記憶装置に記憶
    されている複数の識別情報を比較し、これらの識別情報
    が一致する場合にのみ、この車両側通信手段と前記外部
    通信手段との間の通信を可能にし、これらの識別情報が
    一致しないときには、異常の発生を告知する信号を発信
    させる、制御手段と、 を備えている車両側通信手段と、 (3)前記車両の識別、制御及び管理の記録を前記携帯
    可能な記憶装置に書き込む手段と、 を備えており、前記車両側通信手段は、更に、前記携帯
    可能な記憶装置に記憶されたデータを読み取って前記外
    部通信手段に送信する手段を有し、前記外部通信手段
    は、受信したデータを用いて、車両の制御及び管理を行
    い、 前記携帯可能な記憶装置に記憶されているデータは、車
    両区分、車両登録地域、車両標識番号、車検証の有効期
    間、氏名を含む運転者個人の識別情報及び運転者の身体
    ・健康情報の中の少なくとも1つの情報を含んでおり、
    前記外部通信手段が車両の制御及び管理を行う際には、
    前記少なくとも1つの情報を用い、 前記外部通信手段による車両の制御及び管理は、前記少
    なくとも1つの情報を用いて、特定の車両に優先的な駐
    車を許可する又は駐車を制限する制御及び管理と、特定
    の車両に特定の車線における走行を許可する又は走行を
    制限する制御及び管理と、特定の車両に特定地域への優
    先的な侵入を許可する又は制限する制御及び管理との中
    の少なくとも1つの制御及び管理を含むことを特徴とす
    る車両識別システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の車両識別システムにおい
    て、 前記車両の複数の位置に設置されそれぞれに識別情報が
    記憶されている複数の記憶装置は、ナンバープレートと
    それ以外の1又は複数の位置に設置された複数のICチ
    ップであり、 前記形態可能な記憶装置は、ICカードであり、 前記制御手段は、外部送受信制御回路、ICカード・デ
    ータ送受信制御回路、IDが記憶されているメイン・メ
    モリを含むメイン制御回路、ICカードの読み取り及び
    書き込み装置、充電可能な電源並びに電源制御回路を含
    むことを特徴とする車両識別システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009122910A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Toshiba Corp 不正利用防止機能を有する車載装置及び車両管理システム

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