JP4026545B2 - 交通制御システムおよびゲート装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ETC車載器が搭載されているETC車載器搭載車の交通を制御する交通制御システム、前記交通制御システム内のゲート装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、車両に搭載されているETC車載器と路側に設置されているゲート装置とが狭域無線通信を行うことにより、車両が有料道路の料金所で停止することなく、通行料金の自動収受を可能とするETCシステムが供されている。
【0003】
ところで、有料道路の通行料金が車両の大きさなどにより相違するという事情から、ETCサービスを利用して通行料金を支払おうとする場合には、ETC車載器に車両の大きさなどの必要な情報を記憶させる(セットアップする)必要がある。また、仮にETC車載器を一方の車両から取外して他方の車両に取付ける場合には、ETC車載器に当該ETC車載器が取付けられた車両の大きさなどの必要な情報を再記憶させる(再セットアップする)必要がある。
【0004】
このとき、ETC車載器に当該ETC車載器が取付けられた車両の大きさなどの必要な情報を再記憶させないと、例えばETC車載器を小型車両から取外して大型車両に取付ける場合であれば、大型車両が通行するのにも拘らず、小型車両の通行料金が徴収されてしまうことになり、ETC車載器が不正に使用されることになってしまう。このようなETC車載器が不正に使用されるという問題に対しては、車両の大きさを識別するためのカメラやセンサなどを設置することにより解決することが考えられるが、これでは、設備が大型化および複雑化するという問題がある。
【0005】
そこで、ETC車載器が不正に使用されるという問題を、設備が大型化および複雑化することなく解決するものとして、車両に搭載されている電子ナンバープレートから当該車両に固有な車両固有情報を読取ると共に、車両に搭載されているETC車載器から当該車両に固有な車両固有情報を読取り、電子ナンバープレートから読取られた車両固有情報とETC車載器から読取られた車両固有情報とを照合するものがある(例えば特許文献1参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−307151号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した特許文献1に記載されているものでは、対象とする車両の付近を電子ナンバープレートやETC車載器が搭載されている別の車両が走行していると、場合によっては、対象とする車両に搭載されている電子ナンバープレートから読取られた車両固有情報と、対象とする車両に搭載されているETC車載器から読取られた車両固有情報とを照合するのではなく、対象とする車両の付近を走行している別の車両に搭載されているETC車載器から読取られた車両固有情報とを照合してしまう虞があり、そうなると、ETC車載器が不正に使用されているか否かを適切に検出することができないという問題がある。
【0008】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、設備が大型化および複雑化することなく、ETC車載器が不正に使用されているか否かを適切に検出することができる交通制御システムおよびゲート装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載した交通制御システムによれば、車両に搭載されている電子ナンバープレートには、当該車両に固有な車両固有情報を含む電子ナンバープレート情報が記憶されており、電子ナンバープレートから電子ナンバープレート情報が電子ナンバープレート情報読取手段により読取られると、制御手段は、読取られた電子ナンバープレート情報のうち車両固有情報をリスト化して車両固有情報リストを作成する。そして、車両に搭載されているETC車載器からETC車載器情報がETC車載器情報読取手段により読取られると、制御手段は、これよりも先に作成された車両固有情報リストを検索し、読取られたETC車載器情報に含まれている車両固有情報が車両固有情報リストに存在していることを条件として、ETC車載器が搭載されている車両の通行を許可する。このとき、前記電子ナンバープレート情報読取手段と前記ETC車載器情報読取手段とは1対複数の関係にあり、同一車両にあっては前記電子ナンバープレートから前記電子ナンバープレート情報読取手段により電子ナンバープレート情報が読取られた後に複数の前記ETC車載器情報読取手段のうちいずれかが設置されているレーンを通行するときに前記ETC車載器から当該レーンに設置されている前記ETC車載器情報読取手段によりETC車載器情報が読取られるように構成されている。
【0010】
これにより、従来のものとは異なって、電子ナンバープレートから読取られた車両固有情報をリスト化し、電子ナンバープレートから読取られた車両固有情報と、ETC車載器から読取られた車両固有情報とをn(複数)対1の関係で照合することにより、対象とする車両に搭載されている電子ナンバープレートから読取られた車両固有情報と、対象とする車両に搭載されているETC車載器から読取られた車両固有情報とを確実に照合することができ、設備が大型化および複雑化することなく、ETC車載器が不正に使用されているか否かを適切に検出することができる。
【0011】
請求項2に記載した交通制御システムによれば、車両に搭載されている電子ナンバープレートには、当該車両に固有な車両固有情報の他に、当該車両に搭載されているETC車載器に固有なETC車載器固有情報をも記憶されており、電子ナンバープレートから電子ナンバープレート情報が電子ナンバープレート情報読取手段により読取られると、制御手段は、読取られた電子ナンバープレート情報のうちETC車載器固有情報をリスト化してETC車載器固有情報リストを作成する。そして、車両に搭載されているETC車載器からETC車載器情報がETC車載器情報読取手段により読取られると、制御手段は、これよりも先に作成されたETC車載器固有情報リストを検索し、読取られたETC車載器情報に含まれているETC車載器固有情報がETC車載器固有情報リストに存在していることを条件として、ETC車載器が搭載されている車両の通行を許可する。
【0012】
これにより、車両固有情報を照合することに加えて、電子ナンバープレートから読取られたETC車載器固有情報をリスト化し、電子ナンバープレートから読取られたETC車載器固有情報と、ETC車載器から読取られたETC車載器固有情報とをもn(複数)対1の関係で照合することにより、ETC車載器が不正に使用されているか否かをより適切に検出することができる。具体的には、ETC車載器が一方の車両から取外されて他方の車両に取付けられ、ETC車載器が取付けられた車両の付近を、当該ETC車載器が取外された車両が走行している場合であっても、ETC車載器固有情報を照合することにより、ETC車載器が不正に使用されている旨を適切に検出することができる。
【0013】
請求項3に記載した交通制御システムによれば、制御手段は、電子ナンバープレート情報読取手段により読取られた電子ナンバープレート情報の件数に基づいて交通量を計算し、計算された交通量に基づいて車両固有情報リストやETC車載器固有情報リストにおける検索範囲や保存件数や保存時間を決定する。これにより、例えば交通量が相対的に多いときであれば、検索範囲を広く設定することにより誤検索を未然に回避することができ、保存件数を多く設定することにより最新の車両固有情報やETC車載器固有情報を確実に保存させることができ、保存時間を長く設定することにより渋滞していても確実に照合することができるなど、車両固有情報やETC車載器固有情報を適切に照合することができる。
【0014】
請求項4に記載したゲート装置によれば、車両に搭載されている電子ナンバープレートから電子ナンバープレート情報が電子ナンバープレート情報読取手段により読取られると、制御手段は、読取られた電子ナンバープレート情報のうち車両固有情報をリスト化して車両固有情報リストを作成する。そして、車両に搭載されているETC車載器からETC車載器情報がETC車載器情報読取手段により読取られると、制御手段は、これよりも先に作成された車両固有情報リストを検索し、読取られたETC車載器情報に含まれている車両固有情報が車両固有情報リストに存在していることを条件として、ETC車載器が搭載されている車両の通行を許可する。このとき、前記電子ナンバープレート情報読取手段と前記ETC車載器情報読取手段とは1対複数の関係にあり、同一車両にあっては前記電子ナンバープレートから前記電子ナンバープレート情報読取手段により電子ナンバープレート情報が読取られた後に複数の前記ETC車載器情報読取手段のうちいずれかが設置されているレーンを通行するときに前記ETC車載器から当該レーンに設置されている前記ETC車載器情報読取手段によりETC車載器情報が読取られるように構成されている。これにより、上記した請求項1に記載したものと同様の作用効果を得ることができ、すなわち、設備が大型化および複雑化することなく、ETC車載器が不正に使用されているか否かを適切に検出することができる。
【0015】
請求項5に記載したゲート装置によれば、車両に搭載されている電子ナンバープレートから電子ナンバープレート情報が電子ナンバープレート情報読取手段により読取られると、制御手段は、読取られた電子ナンバープレート情報のうちETC車載器固有情報をリスト化してETC車載器固有情報リストを作成する。そして、車両に搭載されているETC車載器からETC車載器情報がETC車載器情報読取手段により読取られると、制御手段は、これよりも先に作成されたETC車載器固有情報リストを検索し、読取られたETC車載器情報に含まれているETC車載器固有情報がETC車載器固有情報リストに存在していることを条件として、ETC車載器が搭載されている車両の通行を許可する。これにより、上記した請求項2に記載したものと同様の作用効果を得ることができ、すなわち、ETC車載器が不正に使用されているか否かをより適切に検出することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のゲート装置を高速道路の料金所に設置されるものに適用した一実施例について、図面を参照して説明する。尚、ここでは、電子ナンバープレートが全ての車両に搭載されていることを前提として説明する。
【0018】
図1は、システムの全体構成を概略的に示している。高速道路の本線Yから分岐された分岐車線Yaには、電子ナンバープレート情報読取ゾーンとETC車載器情報読取ゾーンとが用意されている。この場合、車両1は、高速道路の本線Yから分岐車線Yaに進入すると、ETCサービスを利用するときには、電子ナンバープレート読取ゾーンを通行してからETC車載器情報読取ゾーンを通行するようになっている。
【0019】
図2は、ゲート装置の構成を機能ブロック図により示している。ゲート装置2は、ELPアンテナ3、ゲート制御装置4、ETC制御装置5a〜5c、通行区分表示器6a〜6eおよびゲート開閉装置7a〜7eを備えて構成されている。
【0020】
ELPアンテナ3は、電子ナンバープレート情報読取ゾーンにおいてガントリ8の上部に取付けられて設置されており、所定周波数の電波を道路上に放射することにより、所定範囲(図1中「P」にて示す範囲)の通信エリアを道路上に形成しており、電子ナンバープレート9が搭載されている車両1が当該通信エリアを通行すると、電子ナンバープレート9との間で狭域無線通信を行う。
【0021】
ゲート制御装置4は、制御部10(本発明でいう制御手段)、ELP通信部11(本発明でいう電子ナンバープレート情報読取手段)、ETC制御装置電力制御部12、計時部13、車両カウンタ記憶部14、料金所情報記憶部15および検索リスト記憶部16を備えて構成されている。制御部10は、CPU、ROM、RAMおよびI/Oバスなどから構成されており、制御プログラムを実行することによりゲート制御装置4の動作全般を制御する。ELP通信部11は、ELPアンテナ3と電子ナンバープレート9との間の狭域無線通信を制御する。
【0022】
ETC制御装置5a〜5cは、車両1が1台ずつ通行する5本のレーンLa〜Leのうち右側に位置する3本のレーンLa〜Lcに対応して設置されており、制御部17a〜17c、ETCアンテナ18a〜18c、ETC通信部19a〜19c(本発明でいうETC車載器情報読取手段)、通行可否表示器20a〜20cおよび電力供給部21a〜21cを備えて構成されている。
【0023】
制御部17a〜17cは、CPU、ROM、RAMおよびI/Oバスなどから構成されており、制御プログラムを実行することによりETC制御装置5a〜5cの動作全般を制御する。ETCアンテナ18a〜18cは、ETC車載器情報読取ゾーンにおいてガントリ22の上部に取付けられて設置されており、所定周波数の電波を道路上に放射することにより、所定範囲(図1中「Qa」〜「Qc」にて示す範囲)の通信エリアを道路上に形成しており、ETC車載器23が搭載されている車両1が当該通信エリアを通行すると、ETC車載器23との間で狭域無線通信を行う。尚、各々のETCアンテナ18a〜18cが形成する通信エリアは、互いに重複しないように制御されている。
【0024】
ETC通信部19a〜19cは、ETCアンテナ18a〜18cとETC車載器23との間の狭域無線通信を制御する。通行可否表示器20a〜20cは、制御部17a〜17cから入力された表示制御信号に基づいて「通行可」または「通行不可」を表示する。
【0025】
電力供給部21a〜21cは、ゲート制御装置4のETC制御装置電力制御部12から電力供給開始信号が入力されると、制御部17a〜17c、ETCアンテナ18a〜18c、ETC通信部19a〜19c、通行可否表示器20a〜20cへの動作電力の供給を開始し、ETC制御装置5a〜5cの動作を開始させ、これに対して、ゲート制御装置4のETC制御装置電力制御部12から電力供給停止信号が入力されると、制御部17a〜17c、ETCアンテナ18a〜18c、ETC通信部19a〜19c、通行可否表示器20a〜20cへの動作電力の供給を停止し、ETC制御装置5a〜5cの動作を停止させる。
【0026】
計時部13は、時計機能を備えて構成されている。車両カウンタ記憶部14は、全ての通行車両の台数を示す全通行車カウンタを記憶する。料金所情報記憶部15は、料金所に関する情報、具体的には、例えば全レーン数、ETC車載器23が搭載されているETC車載器搭載車が通行可能なレーン数、ETC車載器23が搭載されていないETC車載器非搭載車が通行可能なレーン数などの料金所に固有な情報を記憶する。
【0027】
検索リスト記憶部16は、図3に示すように、管理番号、日時、車両1に固有な車両番号(本発明でいう車両固有情報)およびETC車載器23に固有なETC車載器番号(本発明でいうETC車載器固有情報)を単位とする検索リストを記憶可能に構成されている。この場合、検索リスト記憶部16には、ETC車載器23が搭載されている車両1に対しては、車両番号およびETC車載器番号の双方が記憶されることになり、ETC車載器23が搭載されていない車両1に対しては、車両番号のみが記憶されることになる。尚、本発明でいう車両固有情報リストは、検索リストのうち車両番号がリスト化されたものであり、本発明でいうETC車載器固有情報リストは、検索リストのうちETC車載器番号がリスト化されたものである。
【0028】
通行区分表示器6a〜6eは、レーンLa〜Leに対応して設置されており、ゲート制御装置4の制御部10から入力された表示制御信号に基づいて「ETC専用」、「一般」、「ETC/一般」または「通行止」を表示する。この場合、一般的には、ETC車載器23が搭載されている車両1を運転している運転手は、通行料金の支払いをETCサービスにて行おうとする場合であれば、レーンLa〜Leのうち通行区分表示器6a〜6eに「ETC専用」または「ETC/一般」が表示されているレーンを選択して進入することになる。これに対して、ETC車載器23が搭載されていない車両1を運転している運転手は、通行料金の支払いを現金やハイウェイカードなどにて行おうとする場合であれば、レーンLa〜Leのうち通行区分表示器6a〜6eに「一般」または「ETC/一般」が表示されているレーンを選択して進入することになる。
【0029】
ゲート開閉装置7a〜7eは、レーンLa〜Leに対応して設置されており、ETCサービスの処理が正常に行われたときや、現金やハイウェイカードなどによる現金の支払い処理が正常に行われたときに、ゲート制御装置4の制御部10からゲート開放信号が入力されると、バーを例えば水平方向から垂直方向に回動することにより、車両1の通行を許可する。
【0030】
そして、上記した電子ナンバープレート9は、車両1の前端に配設されているナンバープレート24の所定位置に機械的に取付けられており、車両1に固有な車両番号や、当該車両1にETC車載器23が搭載されている場合であれば、ETC車載器23に固有なETC車載器番号が記憶されている。尚、この場合、車両番号は、電子ナンバープレートが取付けられるときに車検証情報の一部として記憶され、また、ETC車載器番号は、例えば特定の作業者がETC車載器23をセットアップするときに電子ナンバープレート9に記憶される。
【0031】
次に、上記した構成の作用について、図4を参照して説明する。ここで、図4は、ゲート制御装置4の制御部10が行う処理をフローチャートとして示している。尚、ここでは、車両1を運転している運転手が通行料金の支払いをETCサービスにて行おうとする場合、つまり、車両1が電子ナンバープレート情報読取ゾーンを通行してからETC車載器情報読取ゾーンを通行する場合を前提として説明する。
【0032】
ゲート制御装置4において、制御部10は、電子ナンバープレート9とELPアンテナ3との間で狭域無線通信が開始されたか否かを監視していると共に(ステップS1)、ETC車載器23とETCアンテナ18a〜18cとの間で狭域無線通信が開始されたか否かを監視している(ステップS2)。
【0033】
ここで、制御部10は、電子ナンバープレート9が搭載されている車両1がELPアンテナ3により形成されている通信エリアを通行したことに伴って、電子ナンバープレート9とELPアンテナ3との間で狭域無線通信が開始された旨を検出すると(ステップS1にて「YES」)、電子ナンバープレート9から受信された電子ナンバープレート情報に格納されている車両番号を抽出する(ステップS3)。尚、このとき、制御部10は、車両カウンタ記憶部14に記憶されている全通行車カウンタをインクリメントする。
【0034】
次いで、制御部10は、電子ナンバープレート情報から抽出された車両番号を検索リストに追加して検索リスト記憶部16に記憶させる(ステップS4)。次いで、制御部10は、電子ナンバープレート情報から受信された電子ナンバープレート情報にETC車載器番号が格納されているか否かを判定する(ステップS5)。ここで、制御部10は、当該電子ナンバープレート9を搭載している車両1がETC車載器23を搭載していないことに伴って、電子ナンバープレート9から受信された電子ナンバープレート情報にETC車載器番号が格納されていない旨を検出すると(ステップS5にて「NO」)、上記したステップS1、S2に戻る。
【0035】
これに対して、制御部10は、当該電子ナンバープレート9を搭載している車両1がETC車載器23を搭載していることに伴って、電子ナンバープレート9から受信された電子ナンバープレート情報にETC車載器番号が格納されている旨を検出すると(ステップS5にて「YES」)、電子ナンバープレート9から受信された電子ナンバープレート情報に格納されているETC車載器番号を抽出し(ステップS6)、電子ナンバープレート情報から抽出されたETC車載器番号を検索リストに追加して検索リスト記憶部16に記憶させ(ステップS7)、上記したステップS1、S2に戻る。
【0036】
以上に説明した処理により、制御部10は、車両1が電子ナンバープレート情報読取ゾーンを通行する毎に、車両番号やETC車載器番号を検索リストに追加して検索リスト記憶部16に記憶させる。
【0037】
一方、制御部10は、ETC車載器23が搭載されている車両1がETCアンテナ18a〜18cにより形成されている通信エリアを通行したことに伴って、ETC車載器23とETCアンテナ18a〜18cとの間で狭域無線通信が開始された旨を検出すると(ステップS2にて「YES」)、ETC車載器23から受信されたETC車載器情報に格納されている車両番号を抽出する(ステップS8)。
【0038】
次いで、制御部10は、検索リスト記憶部16に記憶されている検索リストのうち車両番号の欄を検索し(ステップS9)、ETC車載器23から受信された車両番号が検索リストに存在するか否かを判定する(ステップS10)。この場合、制御部10が検索する検索範囲は、例えば最新のものから予め設定されている所定件数であっても良いし、予め設定されている所定時間内に記憶されたものであっても良い。
【0039】
ここで、制御部10は、ETC車載器23から受信された車両番号が検索リストに存在する旨を検出すると(ステップS10にて「YES」)、ETC車載器23から受信されたETC車載器情報にETC車載器番号が格納されているか否かを判定する(ステップS11)。そして、制御部10は、ETC車載器23から受信されたETC車載器情報にETC車載器番号が格納されていない旨を検出すると(ステップS11にて「NO」)、ETCアンテナ18a〜18cから通行許可信号をETC車載器23に送信させることにより、車両1の通行を許可する旨を運転手に通知し(ステップS12)、車両1の通行を許可する処理を行う(ステップS13)。
【0040】
これに対して、制御部10は、ETC車載器23から受信された車両番号が検索リストに存在しない旨を検出すると(ステップS10にて「NO」)、ETCアンテナ18a〜18cから通行禁止信号をETC車載器23に送信させることにより、車両1の通行を禁止する旨を運転手に通知し(ステップS14)、車両1の通行を禁止する処理を行う(ステップS15)。
【0041】
また、制御部10は、ETC車載器23から受信されたETC車載器情報にETC車載器番号が格納されている旨を検出すると(ステップS11にて「YES」)、ETC車載器23から受信されたETC車載器情報に格納されているETC車載器番号を抽出する(ステップS16)。
【0042】
次いで、制御部10は、検索リスト記憶部16に記憶されている検索リストのうちETC車載器番号の欄を検索し(ステップS17)、ETC車載器23から受信されたETC車載器番号が検索リストに存在するか否かを判定する(ステップS18)。
【0043】
ここで、制御部10は、ETC車載器23から受信されたETC車載器番号が検索リストに存在する旨を検出すると(ステップS18にて「YES」)、この場合も、ETCアンテナ18a〜18cから通行許可信号をETC車載器23に送信させることにより、車両1の通行を許可する旨を運転手に通知し(ステップS12)、車両1の通行を許可する処理を行う(ステップS13)。
【0044】
これに対して、制御部10は、ETC車載器23から受信されたETC車載器番号が検索リストに存在しない旨を検出すると(ステップS18にて「NO」)、この場合も、ETCアンテナ18a〜18cから通行禁止信号をETC車載器23に送信させることにより、車両1の通行を禁止する旨を運転手に通知し(ステップS14)、車両1の通行を禁止する処理を行う(ステップS15)。
【0045】
ところで、以上は、電子ナンバープレート9が全ての車両1に搭載されていることを前提とした場合を説明したものであるが、電子ナンバープレート9が一部の車両1に搭載されている場合にも適用することが可能である。また、上記した構成において、制御部10は、検索リスト記憶部16に記憶させている検索リストの件数に基づいて検索範囲や保存件数や保存時間を決定することも可能である。
【0046】
以上に説明したように本実施例によれば、ゲート装置2において、車両1に搭載されている電子ナンバープレート9から車両1に固有な車両番号が読取られると、読取られた車両番号をリスト化して検索リストに記憶させ、車両1に搭載されているETC車載器23から車両番号が読取られると、ETC車載器23から読取られた車両番号が検索リストに存在するか否かを判定し、ETC車載器23から読取られた車両番号が検索リストに存在していることを条件として、ETC車載器23が搭載されている車両1の通行を許可するように構成したので、従来のものとは異なって、電子ナンバープレート9から読取られた車両番号と、ETC車載器23から読取られた車両番号とをn(複数)対1の関係で照合することにより、対象とする車両1に搭載されている電子ナンバープレート9から読取られた車両番号と、対象とする車両1に搭載されているETC車載器23から読取られた車両番号とを確実に照合することができ、設備が大型化および複雑化することなく、ETC車載器23が不正に使用されているか否かを適切に検出することができる。
【0047】
また、この場合、車両1に搭載されている電子ナンバープレート9にETC車載器23に固有なETC車載器番号を記憶させ、ゲート装置2において、電子ナンバープレート9からETC車載器番号が読取られると、読取られたETC車載器番号をもリスト化して検索リストに記憶させ、車両1に搭載されているETC車載器23からETC車載器番号が読取られると、ETC車載器23から読取られたETC車載器番号が検索リストに存在するか否かを判定し、ETC車載器23から読取られたETC車載器番号が検索リストに存在していることを条件として、ETC車載器23が搭載されている車両1の通行を許可するように構成したので、車両番号を照合することに加えて、ETC車載器番号をもリスト化することにより、電子ナンバープレートから読取られたETC車載器番号と、ETC車載器から読取られたETC車載器番号とをもn(複数)対1の関係で照合することができ、ETC車載器23が不正に使用されているか否かをより適切に検出することができる。
【0048】
さらに、この場合、電子ナンバープレート9から読取られた電子ナンバープレート情報の件数に基づいて交通量を計算し、計算された交通量に基づいて検索リストにおける検索範囲や保存件数や保存時間を決定するように構成したので、例えば交通量が相対的に多いときであれば、検索範囲を広く設定することにより誤検索を未然に回避することができ、保存件数を多く設定することにより最新の車両番号やETC車載器番号を確実に保存させることができ、保存時間を長く設定することにより渋滞していても確実に照合することができるなど、車両番号やETC車載器番号を適切に照合することができる。
【0049】
本発明は、上記した実施例にのみ限定されるものではなく、以下のように変形または拡張することができる。
車両を識別するために用いる情報は、車両番号に限らず、車両に固有なものであれば他のものであっても良い。
車両番号を照合する処理のみを行い、ETC車載器番号をリスト化することなく、ETC車載器番号を照合する処理を省略する構成であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を概略的に示す図
【図2】 ゲート装置の構成を示す機能ブロック図
【図3】 検索リストの一例を示す図
【図4】 フローチャート
【符号の説明】
図面中、1は車両、2はゲート装置、9は電子ナンバープレート、10は制御部(制御手段)、11はELP通信部(電子ナンバープレート情報読取手段)、19a〜19cはETC通信部(ETC車載器情報読取手段)、23はETC車載器である。
Claims (5)
- 車両に搭載され、当該車両に固有な車両固有情報を含む電子ナンバープレート情報が記憶されている電子ナンバープレートと、
前記電子ナンバープレートから電子ナンバープレート情報を読取る電子ナンバープレート情報読取手段と、
車両に搭載されているETC車載器からETC車載器情報を読取るETC車載器情報読取手段と、
前記電子ナンバープレート情報読取手段により読取られた電子ナンバープレート情報のうち車両固有情報をリスト化して車両固有情報リストを作成し、前記ETC車載器情報読取手段によりETC車載器情報が読取られたときに、車両固有情報リストを検索し、読取られたETC車載器情報に含まれている車両固有情報が車両固有情報リストに存在していることを条件として、当該ETC車載器が搭載されている車両の通行を許可する制御手段とを備え、
前記電子ナンバープレート情報読取手段と前記ETC車載器情報読取手段とは1対複数の関係にあり、同一車両にあっては前記電子ナンバープレートから前記電子ナンバープレート情報読取手段により電子ナンバープレート情報が読取られた後に複数の前記ETC車載器情報読取手段のうちいずれかが設置されているレーンを通行するときに前記ETC車載器から当該レーンに設置されている前記ETC車載器情報読取手段によりETC車載器情報が読取られるように構成されていることを特徴とする交通制御システム。 - 請求項1に記載した交通制御システムにおいて、
前記電子ナンバープレートは、当該車両に搭載されているETC車載器に固有なETC車載器固有情報を含む電子ナンバープレート情報が記憶され、
前記制御手段は、前記電子ナンバープレート情報読取手段により読取られた電子ナンバープレート情報のうちETC車載器固有情報をリスト化してETC車載器固有情報リストを作成し、前記ETC車載器情報読取手段によりETC車載器情報が読取られたときに、ETC車載器固有情報リストを検索し、読取られたETC車載器情報に含まれているETC車載器固有情報がETC車載器固有情報リストに存在していることを条件として、当該ETC車載器が搭載されている車両の通行を許可することを特徴とする交通制御システム。 - 請求項1または2に記載した交通制御システムにおいて、
前記制御手段は、前記電子ナンバープレート情報読取手段により読取られた電子ナンバープレート情報の件数に基づいて交通量を計算し、計算された交通量に基づいて車両固有情報リストやETC車載器固有情報リストにおける検索範囲や保存件数や保存時間を決定することを特徴とする交通制御システム。 - 車両に搭載されている電子ナンバープレートから当該車両に搭載されている車両に固有な車両固有情報を含む電子ナンバープレート情報を読取る電子ナンバープレート情報読取手段と、
車両に搭載されているETC車載器から当該ETC車載器に記憶されているETC車載器情報を読取るETC車載器情報読取手段と、
前記電子ナンバープレート情報読取手段により読取られた電子ナンバープレート情報のうち車両固有情報をリスト化して車両固有情報リストを作成し、前記ETC車載器情報読取手段によりETC車載器情報が読取られたときに、車両固有情報リストを検索し、読取られたETC車載器情報に含まれている車両固有情報が車両固有情報リストに存在していることを条件として、当該ETC車載器が搭載されている車両の通行を許可する制御手段とを備え、
前記電子ナンバープレート情報読取手段と前記ETC車載器情報読取手段とは1対複数の関係にあり、同一車両にあっては前記電子ナンバープレートから前記電子ナンバープレート情報読取手段により電子ナンバープレート情報が読取られた後に複数の前記ETC車載器情報読取手段のうちいずれかが設置されているレーンを通行するときに前記ETC車載器から当該レーンに設置されている前記ETC車載器情報読取手段によりETC車載器 情報が読取られるように構成されていることを特徴とするゲート装置。 - 請求項4に記載したゲート装置において、
前記電子ナンバープレート情報読取手段は、車両に搭載されている電子ナンバープレートから当該車両に搭載されているETC車載器に固有なETC車載器固有情報を含む電子ナンバープレート情報を読取り、
前記制御手段は、前記電子ナンバープレート情報読取手段により読取られた電子ナンバープレート情報のうちETC車載器固有情報をリスト化してETC車載器固有情報リストを作成し、前記ETC車載器情報読取手段によりETC車載器情報が読取られたときに、ETC車載器固有情報リストを検索し、読取られたETC車載器情報に含まれているETC車載器固有情報がETC車載器固有情報リストに存在していることを条件として、当該ETC車載器が搭載されている車両の通行を許可することを特徴とするゲート装置。
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