JP2001065663A - スライダ及びはんだ付け装置 - Google Patents

スライダ及びはんだ付け装置

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JP2001065663A JP24211699A JP24211699A JP2001065663A JP 2001065663 A JP2001065663 A JP 2001065663A JP 24211699 A JP24211699 A JP 24211699A JP 24211699 A JP24211699 A JP 24211699A JP 2001065663 A JP2001065663 A JP 2001065663A
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誠 高橋
Kazuhiro Ito
和浩 伊藤
Makoto Iida
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、簡易な構成で基板の反りを有効に防
止し得るスライダ及びはんだ付け装置を実現しようとす
るものである。 【解決手段】回転自在に配設されたボールねじと螺合す
るねじ穴が貫通形成され、ボールねじの回転に応動して
当該ボールねじの長手方向にスライド移動するスライダ
及び当該スライダを有するはんだ付け装置において、ね
じ穴の開口端がボールねじの長手方向に対して傾斜する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスライダ及びはんだ
付け装置に関し、例えば噴流型はんだ付け装置に適用し
て好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の噴流型はんだ付け装置に
おいては、窒素雰囲気にある筐体内に、表面に複数の電
子部品がマウントされたプリント基板を搬送しながら、
当該筐体内の所定位置に設置された噴射ノズルを介して
溶融はんだを噴射することにより、プリント基板の裏面
全体に溶融はんだを吹き付け得るようになされている。
【0003】この場合、プリント基板の裏面には所定の
ランドパターンが形成されると共に、当該ランドパター
ンのうち各電極端子が突出した箇所を除く部分にはレジ
ストが塗布されている。従って、プリント基板の裏面側
に溶融はんだが吹き付けられたとき、レジストが塗布さ
れた部分にははんだが付着することなく、当該裏面から
突出した各電子端子とランドパターンとを接続するよう
にはんだが供給されるようになされている。
【0004】この噴流型はんだ付け装置においては、筐
体内の各噴射ノズルの後段にそれぞれ搬送方向に対して
垂直方向に移動自在なスライダを設け、当該スライダの
上端に、搬送されてくるプリント基板の裏面と当接させ
ることにより、当該プリント基板に反りが生じるのを防
止し得るようになされている。
【0005】この噴流型はんだ付け装置におけるプリン
ト基板の反り防止用のスライダ(以下、これをスライダ
と呼ぶ)1としては、図5(A)〜(C)に示すよう
に、当該プリント基板の搬送方向に対して垂直に設けら
れた互いに平行関係にある一対のボールねじ2及びガイ
ドシャフト3に対してスライド自在に係合し、当該ボー
ルねじ2の回転に応動してガイドシャフト3に沿ってス
ライド移動するようになされたものが提案されている。
【0006】このスライダ1は、直方体形状のステンレ
ス材からなり、両側面1A、1Bを貫通するように、ボ
ールねじ2に対応するねじ穴1HAが螺設されると共に
ガイドシャフト3と同径の貫通穴1HBが形成され、さ
らに当該スライダ1の上面には、ステンレス材からなる
断面凸形状の基板当接部材5がねじ6によってねじ止め
され固定されている。この基板当接部材5は、スライダ
1に固定されたときにその上端部5Tがプリント基板の
裏面と当接し得るように予め高さ位置が設定されてい
る。
【0007】かくしてスライダ1は、基板当接部材5と
一体となって、ボールねじ2の回転に応動して矢印a方
向又はこれと逆方向にガイドシャフト3に沿ってスライ
ド移動し得るようになされている。
【0008】実際にガイドシャフト3上のスライダ1の
位置は、搬送されるプリント基板ごとに設定され、当該
プリント基板の裏面において、はんだ付けを行うことな
くかつ電子部品の電極端子が突出していない部分のうち
搬送方向に沿った直線部分を選定しておき、当該直線部
分に基板当接部材5の上端部5Tが当接するようにボー
ルねじ2を回転させてスライダ1が位置決めされてい
る。
【0009】かくして噴流型はんだ付け装置においては
んだ付け処理を行う際、筐体内で各噴射ノズルの上方を
通過したプリント基板は、当該各噴射ノズルを介して吹
き付けられた溶融はんだの高熱によって全体的に軟化し
た場合でも、その裏面が基板当接部材5の上端部5Tと
摺接しながら搬送されるため、中央部分が重力によって
垂れ下がるのを防止し得るようになされている。
【0010】この結果、吹き付けられた溶融はんだがプ
リント基板の中央部分に垂れてくることがないため、溶
融はんだを吹き付けるのに要する時間が必要以上に長く
かかることを回避できると共に、その分だけ溶融はんだ
の吹き付け時間が長くならないためプリント基板に配設
された各電子部品が耐熱時間を超過することなく内部破
壊を起こすのを未然に防止することができる。
【0011】また軟化状態にあるプリント基板の中央部
分が垂れ下がらないため、噴射ノズルに近接しすぎるこ
とを防止することができ、この結果プリント基板に形成
された種々の貫通穴を介して溶融はんだが当該プリント
基板の表面側に噴き出して各電子部品に付着するおそれ
も未然に回避することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところが、かかる噴流
型はんだ付け装置において、はんだ付け処理時、筐体内
で各噴射ノズルを介して噴射された溶融はんだがボール
ねじ2及び又はガイドシャフト3に付着した場合には、
スライダ1のねじ穴1HA及び貫通穴1HBの内部に溶
融はんだが入り込むおそれがあった。
【0013】またプリント基板の裏面には、はんだ濡れ
性を向上すべく、はんだ付けを行う箇所に予めフラック
スが塗布されており、溶融はんだが吹き付けられたとき
に高温によって溶けたフラックスがボールねじ2及び又
はガイドシャフト3に付着するおそれがあった。
【0014】この結果、別の種類のプリント基板に対し
てはんだ付け処理を行う前段階として、スライダ1の位
置を変更する際に、ボールねじ2及び又はガイドシャフ
ト3に溶融はんだやフラックスが付着していた場合に
は、スライダ1のねじ穴1HA及び又は貫通穴1HBの
内部に入り込んだ溶融はんだやフラックスで詰まるおそ
れがあり、この場合にはスライダ1がガイドシャフト3
に沿ってスライドし得なくなるという問題があった。
【0015】さらにスライダ1はステンレス材でなる直
方体形状でなるため、ねじ穴1HA及び又は貫通穴1H
Bの内部に溶融はんだやフラックスが付着した場合に
は、当該内部の熱伝導率は外部と比較して格段と低いた
め、当該内部に溶融はんだやフラックスが粘性状態のま
ま詰まるおそれがあった。
【0016】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、簡易な構成で基板の反りを有効に防止し得るスライ
ダ及びはんだ付け装置を提案しようとするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、回転自在に配設されたボールねじ
と螺合するねじ穴が貫通形成され、当該ボールねじの回
転に応動して当該ボールねじの長手方向にスライド移動
するスライダにおいて、ねじ穴の開口端がボールねじの
長手方向に対して傾斜するようにした。
【0018】この結果、はんだ付け処理時に吹き付けら
れた溶融はんだがボールねじに付着した場合、所定のタ
イミングでスライダをボールねじの回転に応動してスラ
イド移動させることにより、当該スライダに形成された
ねじ穴の開口端がボールねじに付着した溶融はんだと接
触したとき、当該開口端に形成された傾斜によって溶融
はんだをボールねじから削ぎ落とすことができる。
【0019】また本発明においては、搬送される基板の
一面にはんだ付けをするはんだ付け装置において、基板
の搬送方向に対して交差する所定のスライド方向に回転
自在に配設されたボールねじと、ボールねじと螺合する
ねじ穴が貫通形成され、当該ボールねじの回転に応動し
て当該ボールねじの長手方向にスライド移動して、搬送
される基板の一面の所定位置に当接するようにして当該
基板の反りを防止するスライダとを設け、ねじ穴の開口
端が、ボールねじの長手方向に対して傾斜するようにし
た。
【0020】この結果、はんだ付け処理時に吹き付けら
れた溶融はんだがボールねじに付着した場合、所定のタ
イミングでスライダをボールねじの回転に応動してスラ
イド移動させることにより、当該スライダに形成された
ねじ穴の開口端がボールねじに付着した溶融はんだと接
触したとき、当該開口端に形成された傾斜によって溶融
はんだをボールねじから削ぎ落とすことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0022】(1)本実施の形態による噴流型はんだ付
け装置の構成 図1において、10は全体として本実施の形態による噴
流型はんだ付け装置を示し、窒素が充填された筐体11
内に、一対の搬送用レール12A、12Bを含む搬送用
機構(図示せず)が設けられ、当該各搬送用レール12
A、12B間に両側から保持されたプリント集合基板1
3を矢印aで示す搬送方向に沿って搬送し得るようにな
されている。
【0023】また筐体11内おいて各搬送用レール12
A、12Bに対向する下側所定位置には、噴射ノズル1
4A、14Bが設けられ、当該各噴射ノズル14A、1
4Bを介して高温状態にある溶融はんだ(図示せず)を
噴射し得るようになされている。
【0024】かくして噴流型はんだ付け装置10では、
はんだ噴流時、一対の搬送用レール12A、12Bを介
してプリント集合基板13を筐体11内に搬送しなが
ら、噴射ノズル14A、14Bを介して溶融はんだを噴
射することにより、当該プリント基板13の裏面全体に
溶融はんだを吹き付け得るようになされている。
【0025】かかる構成に加えて各噴射ノズル14A、
14Bの間及び後段には、所定数のスライダ30(後述
する図3(A)〜(C))が、プリント基板13の搬送
方向(矢印a方向)と交差する所定のスライド方向(矢
印b方向)又はこれと逆方向にスライド自在に設けられ
ており、搬送されてくるプリント基板13の裏面13A
の所定位置を下側からそれぞれ支持することによって当
該プリント基板13が軟化状態となった場合でも中央部
分が垂れ下がるのを防止し得るようになされている。
【0026】すなわち図2に示すように、筐体11内で
は、互いに平行関係にある一対のボールねじ16及びガ
イドシャフト17の一端及び他端がそれぞれ軸受部材1
8及び19によって回転自在に支持された状態で、プリ
ント基板13の搬送方向に対して垂直(矢印b方向)に
配設されている。
【0027】ボールねじ16の一端は軸受部材19を介
して外側に傘歯車20を形成し、当該傘歯車20には、
当該ボールねじ16と直交するように回転自在に取り付
けられた回転軸21の一端を形成する傘歯車22が歯合
されている。
【0028】この回転軸21の他端は、軸受部材23を
介して筐体11の外側に傘歯車22と同軸中心となるベ
ルト車24を形成し、当該ベルト車24と駆動制御部2
5内のモータ26の出力軸26Aとの間にはベルト27
が巻き付けられている。
【0029】この駆動制御部25では、制御部28は、
エンコーダ29を介して得られるモータ26の回転量に
基づいて、ボールねじ16と螺合するスライダ30の移
動量を測定するようになされ、当該移動量に応じて駆動
部31を制御することにより、モータ26を駆動制御し
得るようになされている。
【0030】かくして駆動制御部25において、モータ
26の駆動に応じて出力軸26Aが回転すると、ベルト
27及び回転軸21を介してボールねじ16が矢印r方
向又はこれと逆方向に回転することにより、当該ボール
ねじ16に螺合されたスライダ30をガイドシャフト1
7に沿って矢印b方向又はこれと逆方向にスライドさせ
ることができる。
【0031】このスライダ30は、図3(A)〜(C)
に示すように、ステンレス材からなる断面略6角形状の
多面体でなり、両側面30A、30Bにはそれぞれ法線
方向に対して所定の傾斜角度でV字状に突出するように
傾斜面30AS1 、30AS2 、30BS1 、30BS
2 が形成され、かつ当該両側面30A、30Bを貫通す
るように、ボールねじ16に対応するねじ穴30HAが
螺設されると共にガイドシャフト17と同径の貫通穴3
0HBが形成されている。この結果、スライダ30の両
側面30A、30Bに形成されたねじ穴30HA及び貫
通穴30HBの開口端30HA1 、30HA2 、30H
1 、30HB2 がそれぞれ傾斜面をもつことになる。
【0032】またスライダ30の上下面30C、30D
を貫通するように所定径の貫通穴30HCが形成される
と共に、前後面30E、30Fを貫通するように中央に
所定径の貫通穴30HDが形成されると共に、当該貫通
穴30HDの上段及び下段にはそれぞれ所定径の半円状
の貫通穴30HE、30HFが形成されている。
【0033】さらにスライダ30の上面には、ステンレ
ス材からなる断面凸形状の基板当接部材31がねじ32
によってねじ止めされ固定されている。この基板当接部
材31は、スライダ30に固定されたときにその上端部
31Tが、一対の搬送用レール12A、12Bによって
搬送されてくるプリント基板13の裏面13Aと当接し
得るように予め高さ位置が設定されている。
【0034】かくしてスライダ30は、基板当接部材3
1と一体となって、ボールねじ16の回転に応動して矢
印b方向又はこれと逆方向にガイドシャフト17に沿っ
てスライド移動し得るようになされている。
【0035】実際にガイドシャフト17上のスライダ3
0の位置は、搬送されるプリント基板13ごとに設定さ
れ、当該プリント基板13の裏面13Aにおいて、はん
だ付けを行うことなくかつ電子部品の電極端子が突出し
ていない部分のうち搬送方向(矢印a方向)に沿った直
線部分を選定しておき、当該直線部分に基板当接部材3
1の上端部31Tが当接するようにボールねじ16を回
転させてスライダ30が位置決めされている。
【0036】さらにこの噴流型はんだ付け装置10にお
いては、図4に示すように、筐体11内に設けられた複
数のスライダ30のうち1のスライダ30のみ、図2に
おいて上述したように駆動制御部25内のモータ26と
ベルト27とを介してボールねじ16と係合されてお
り、他のスライダ30は、それぞれボールねじ16と係
合する回転軸21同士が連動して同一の回転方向に回転
するように、当該各回転軸21の他端を形成するベルト
車24に単一のベルト40が巻き付けられている。
【0037】このようにして各スライダ30と螺合する
ボールねじ16間では、駆動制御部25において制御部
28の制御の下でモータ26の駆動に応じて1のスライ
ダ30と係合する回転軸21を回転させることにより、
他のスライダ30と係合する回転軸21もそれぞれ連動
して同一の回転方向に回転させることができ、かくして
各ボールねじ16に螺合されているスライダ30を全て
同時に同じ位置に同じ移動量で移動させることができ
る。
【0038】かくしてこの噴流型はんだ付け装置10で
は、はんだ付け対象となるプリント基板13の裏面13
Aに形成されたランドパターンに基づいて、各スライダ
30をガイドシャフト17に沿って矢印b方向又はこれ
と逆方向にスライドさせることによってボールねじ16
上の対応する位置に予め位置決めしておくことができ
る。
【0039】かくしてこの噴流型はんだ付け装置10で
は、はんだ付け処理時、筐体11内で各噴射ノズル14
A、14Bの上方を通過したプリント基板13は、当該
各噴射ノズル14A、14Bを介して吹き付けられた溶
融はんだの高熱によって軟化した場合でも、その裏面1
3Aが基板当接部材31の上端部31Tと摺接しながら
搬送されるため、中央部分が重力によって垂れ下がるの
を防止することができる。
【0040】(2)本実施の形態による動作及び効果 以上の構成において、この噴流型はんだ付け装置10で
は、はんだ付け処理時に、各噴射ノズル14A、14B
を介して噴射された溶融はんだや、プリント基板13か
ら溶け落ちたフラックスがそれぞれボールねじ16及び
ガイドシャフト17に付着した場合、所定のタイミング
でスライダ30をボールねじ16の回転に応動してガイ
ドシャフト17に沿ってスライドさせることにより、当
該スライダ30の両側面30A、30Bに形成されたね
じ穴30HA及び貫通穴30HBの開口端30HA1
30HA2 、30HB1 、30HB2 に、それぞれボー
ルねじ16及びガイドシャフト17に付着した溶融はん
だやフラックスが接触したとき、当該各開口端30HA
1 、30HA2 、30HB1 、30HB2 に形成された
傾斜面30AS1 、30AS2 、30BS1 、30BS
2 によって溶融はんだやフラックスをそれぞれボールね
じ16及びガイドシャフト17から削ぎ落とすことがで
きる。
【0041】また各スライダ30において、上下面及び
前後面を貫通して複数の貫通穴30HC〜30HFを形
成したことにより、はんだ付け処理時に、スライダ30
に形成されたねじ穴30HA及び貫通穴30HBの内部
に溶融はんだが入り込んだ場合でも、当該ねじ穴30H
A及び貫通穴30HBの内部の熱伝導率を外部と同じ程
度に保つことだでき、かくしてスライダ30の内部で溶
融はんだが粘性状態のまま固まるのを未然に防止するこ
とができる。
【0042】以上の構成によれば、この噴流型はんだ付
け装置10において、各スライダ30の両側面30A、
30Bに形成されたねじ穴30HA及び貫通穴30HB
の開口端30HA1 、30HA2 、30HB1 、30H
2 にそれぞれ傾斜面30AS1 、30AS2 、30B
1 、30BS2 を形成すると共に、当該スライダ30
の内部を貫通するように貫通穴30HC〜30HFを形
成するようにしたことにより、はんだ付け処理時に各ス
ライダ15のボールねじ16及びガイドシャフト17に
溶融はんだやフラックスが付着した場合でも、スライダ
30のねじ穴30HA及び貫通穴30HBに溶融はんだ
やフラックスが詰まるのを防止することができ、かくし
てスライダ30の内部で詰まった溶融はんだやフラック
スに起因して当該スライダ30をガイドシャフト17に
沿ってスライドできなくなるのを有効に防止することが
できる。
【0043】(3)他の実施の形態 なお上述のように本実施の形態においては、本発明を適
用したスライダ30を図1に示すような噴流型はんだ付
け装置10内に設けるようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、はんだ付け処理時に搬送さ
れるプリント基板13が高熱によって軟化する可能性が
あれば、種々のはんだ付け装置に広く適用することがで
きる。またはんだ付け装置以外にも、高熱によって板状
部材が軟化状態となる各種の処理装置内に本発明を適用
したスライダを設け、当該板状部材の一面を当接するこ
とによって当該板状部材の反りを防止するようにしても
良い。
【0044】また本実施の形態においては、プリント基
板13の裏面(一面)13Aに当接するようにして当該
プリント基板13の反りを防止するスライダを、筐体1
1内に支持されたボールねじ16の回転に応動してガイ
ドシャフト17に沿ってスライド移動するスライダ30
及び基板当接部材31から構成するようにした場合につ
いて述べたが、本発明はこれに限らず、要は、ボールね
じ16の回転に応動して当該ボールねじ16の長手方向
にスライド移動することができれば、スライダとしては
この他種々の構成のものを広く適用することができる。
【0045】また本実施の形態においては、ボールねじ
16の回転に応動してスライド移動するスライダ30を
ガイドシャフト17に沿ってスライドさせるようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、要は、
スライダ30がボールねじ16の回転に応動して当該ボ
ールねじ16の長手方向にスライド移動することができ
れば、ガイドシャフトの構成としてはこの他種々の構成
のものを広く適用することができると共に、当該ガイド
シャフト自身を設ける必要がなくても良い。
【0046】さらに本実施の形態においては、駆動制御
部25内にモータ26の駆動に応じてボールねじ16を
回転させるようにした場合について述べたが、本発明は
これに限らず、要は、スライダ30をボールねじ16の
長手方向(矢印b方向又はこれと逆方向)に移動させる
ことができれば、ボールねじ16をオペレータの手動に
応じて回転させるようにしても良い。
【0047】さらに本実施の形態においては、ボールね
じ16及び又はガイドシャフト17に対応するねじ穴3
0HA及び又は貫通穴30HBの開口端30HA1 、3
0HA2 、30HB1 、30HB2 にスライド方向(図
2に示す矢印b方向)に対する傾斜面30AS1 、30
AS2 、30BS1 、30BS2 が形成されたスライダ
30について、ステンレス材からなる多面体の各面から
中央部分にそれぞれ貫通穴(放熱用の穴)30HC〜3
0HFを形成するようにした場合について述べたが、本
発明はこれに限らず、スライダの内部の熱伝導率を外部
と同じ程度に保つことができれば、放熱用の穴としては
種々のサイズ及び深さの穴を形成しても良い。
【0048】さらに本実施の形態においては、プリント
基板13の裏面(一面)13Aに当接する部分を、スラ
イダ30にねじ止めによった固定した基板当接部材31
の上端部31Tから構成するようにした場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、スライダ30及び基板
当接部材31を一体成形するようにしても良い。
【0049】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、回転自在
に配設されたボールねじと螺合するねじ穴が貫通形成さ
れ、当該ボールねじの回転に応動して当該ボールねじの
長手方向にスライド移動するスライダにおいて、ねじ穴
の開口端がボールねじの長手方向に対して傾斜するよう
にしたことにより、はんだ付け処理時に吹き付けられた
溶融はんだがボールねじに付着した場合、所定のタイミ
ングでスライダをボールねじの回転に応動してスライド
移動させることによって当該スライダのねじ穴の開口端
に形成された傾斜によって溶融はんだをボールねじから
削ぎ落とすことができ、かくして簡易な構成で基板の反
りを有効に防止し得るスライダを実現し得る。
【0050】また本発明によれば、搬送される基板の一
面にはんだ付けをするはんだ付け装置において、基板の
搬送方向に対して交差する所定のスライド方向に回転自
在に配設されたボールねじと、ボールねじと螺合するね
じ穴が貫通形成され、当該ボールねじの回転に応動して
当該ボールねじの長手方向にスライド移動して、搬送さ
れる基板の一面の所定位置に当接するようにして当該基
板の反りを防止するスライダとを設け、ねじ穴の開口端
が、ボールねじの長手方向に対して傾斜するようにした
ことにより、はんだ付け処理時に吹き付けられた溶融は
んだがボールねじに付着した場合、所定のタイミングで
スライダをボールねじの回転に応動してスライド移動さ
せることによって当該スライダのねじ穴の開口端に形成
された傾斜によって溶融はんだをボールねじから削ぎ落
とすことができ、かくして簡易な構成で基板の反りを有
効に防止し得るはんだ付け装置を実現し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態による噴流型はんだ付け装置の構
成を示す略線的な斜視図である。
【図2】本実施の形態による噴流型はんだ付け装置の構
成を示す略線的な側面図である。
【図3】本実施の形態によるスライダの外観構成を示す
略線図である。
【図4】各スライダ間の連結状態の説明に供する略線図
である。
【図5】従来のスライダの外観構成を示す略線図であ
る。
【符号の説明】
1、30……スライダ、2、16……ボールねじ、3、
17……ガイドシャフト、1HA、30HA……ねじ
穴、1HB、30HB……貫通穴、5、31……基板当
接部材、5T、31T……上端部、10……噴流型はん
だ付け装置、11……筐体、12A、12B……搬送用
レール、13……プリント基板、14A、14B……噴
射ノズル、21……回転軸、25……駆動制御部、26
……モータ、28……制御部、30A、30B……両側
面、30HA1 、30HA2 、30HB1 、30HB2
……開口端、30AS1 、30AS2 、30BS1 、3
0BS2 ……傾斜面、30HC〜30HF……貫通穴。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 誠 静岡県湖西市境宿554番地ソニーブロード キャストプロダクツ株式会社内 (72)発明者 伊藤 和浩 静岡県湖西市境宿554番地ソニーブロード キャストプロダクツ株式会社内 (72)発明者 飯田 誠 埼玉県狭山市上広瀬591番地11株式会社タ ムラエフエーシステム内 Fターム(参考) 4E080 AA01 AB03 CA01 DA04 EA04 5E319 CC24 CD04 CD35 CD46

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転自在に配設されたボールねじと螺合す
    るねじ穴が貫通形成され、上記ボールねじの回転に応動
    して当該ボールねじの長手方向にスライド移動するスラ
    イダにおいて、 上記ねじ穴の開口端が、上記ボールねじの上記長手方向
    に対して傾斜することを特徴とするスライダ。
  2. 【請求項2】上記ボールねじと平行に配設されたガイド
    シャフトを貫通する貫通穴が形成され、かつ当該貫通穴
    の開口端が、上記ボールねじの上記長手方向に対して傾
    斜することを特徴とする請求項1に記載のスライダ。
  3. 【請求項3】中央部分に放熱用の穴が形成されたことを
    特徴とする請求項1に記載のスライダ。
  4. 【請求項4】搬送される基板の一面にはんだ付けをする
    はんだ付け装置において、 上記基板の搬送方向に対して交差する所定のスライド方
    向に回転自在に配設されたボールねじと、 上記ボールねじと螺合するねじ穴が貫通形成され、当該
    ボールねじの回転に応動して当該ボールねじの長手方向
    にスライド移動して、搬送される上記基板の上記一面の
    所定位置に当接するようにして当該基板の反りを防止す
    るスライダとを具え、上記ねじ穴の開口端が、上記ボー
    ルねじの上記長手方向に対して傾斜することを特徴とす
    るはんだ付け装置。
  5. 【請求項5】上記ボールねじと平行に配設されたガイド
    シャフトを具え、 上記スライダには、 上記ボールねじと平行に配設されたガイドシャフトを貫
    通する貫通穴が形成され、かつ当該貫通穴の開口端が、
    上記ボールねじの上記長手方向に対して傾斜することを
    特徴とする請求項4に記載のはんだ付け装置。
  6. 【請求項6】上記スライダは、 中央部分に放熱用の穴が形成されたことを特徴とする請
    求項4に記載のはんだ付け装置。
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