JP3939099B2 - はんだ付け方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品を搭載したプリント配線板のような板状の被はんだ付けワークに、溶融はんだの噴流波を接触させることではんだ付けを行うフロー式のはんだ付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
フロー式のはんだ付け方法は、溶融はんだの噴流波にプリント配線板のような板状の被はんだ付けワークの被はんだ付け面すなわち被はんだ付け部が存在する側の面を接触させ、この被はんだ付け部に溶融はんだを供給してはんだ付けを行うはんだ付け方法である。
【0003】
図15を参照して、従来のはんだ付け装置を用いたフロー式のはんだ付け方法を説明する。図15は、従来のはんだ付け装置を示す図で、図15(a)は縦断面を示す図、(b)は(a)のII―II断面すなわち横断面を示す図、(c)はチャンバおよび吹き口体の全容を示す斜視図である。
【0004】
すなわち、はんだ槽50には図示しないヒータにより加熱されて溶融状態のはんだ(溶融はんだ)15が収容してあり、モータ51により駆動されたポンプ52によりこの溶融はんだ15を吸い込み口53から吸い込んでチャンバ36に送出し、このチャンバ36から吹き口体54へと供給する。そして、吹き口体54の吹き口55から溶融はんだ15を噴流させて噴流波56を形成する構成である。なお、吹き口55に設けた案内板57は噴流波56の形状を調節するための手段である。また、ポンプ52はチャンバ36に設けたポンプ挿通孔58から挿入して設けてあり、このポンプ52とモータ51との間には断熱継手59を設けてある。
【0005】
そして、図15(b)に示すように、プリント配線板11を搬送コンベア10で矢印A方向に搬送しながら下方側の面すなわち被はんだ付け面11aを噴流波56に接触させて、はんだ付けを行う仕組みである。
【0006】
モータ51は、通常は図示しないインバータ等により駆動されてその回転速度を調節可能に構成してあり、この回転速度の調節によリポンプ52の回転速度を調節し、溶融はんだ15の噴流波高を調節できるように構成されている。
【0007】
なお、搬送コンベア10はその搬送方向に仰角θで設けてあり、プリント配線板11を仰角θで搬送しながら溶融はんだ15の噴流波56に接触させる構成である。これにより、溶融はんだ15の噴流波56とプリント配線板11とが離脱するピールバックポイントにおけるはんだの離間性が向上し、隣り合う被はんだ付け部間にはんだが跨がって付着するブリッジ不良等の発生を抑制することができる。また被はんだ付け部のフィレット形状を良好な形状に整えることができる。
【0008】
この仰角θは、プリント配線板11の実装状態等に合わせてはんだ付け品質が最良となる角度に調節し設定するが、通常は1°〜7°程度の範囲に調節し設定して使用され、3°〜5°程度の範囲で使用される場合が最も多い。
【0009】
ところで、チップ部品を搭載したプリント配線板11やスルーホールを有するプリント配線板11をフローはんだ付けする場合においては、プリント配線板11に接触する噴流波56の噴流動圧が特別に重要となる。
【0010】
例えば、チップ部品を搭載したプリント配線板11では、その被はんだ付け面11aにチップ部品が搭載されているためにこの被はんだ付け面11aが立体的形状を構成する。しかも、この立体的形状の谷部に被はんだ付け部が形成されている。そのため、この谷部の被はんだ付け部に溶融はんだ15の噴流波56を十分に供給することが必要となる。したがって、プリント配線板11に接触する噴流波56の噴流動圧を高めることが必要なのである。
【0011】
また、スルーホールを有するプリント配線板11では、その被はんだ付け面(通常は、はんだ付け態様において下方側の面)11aに接触した溶融はんだ15の噴流波56から供給される溶融はんだ15が、スルーホール内を濡らしてプリント配線板11の上方側に濡れ上がり、さらにはこの上方側の面のスルーホール周囲に形成されたランドに濡れ広がることが必要である。そのため、スルーホール内に溶融はんだ15を十分に供給することが必要となる。すなわち、この場合においてもプリント配線板11に接触する噴流波56の噴流動圧を高めることが必要である。
【0012】
はんだ付けに際して、プリント配線板11に接触する噴流波56の噴流動圧を高める技術の例としては、特開平3−238167号公報の技術がある。すなわち、はんだ付けの際の噴流動圧を高めるために噴流波高を高くすると、プリント配線板の上方側の面に溶融はんだが乗り上がって流れ込み、このプリント配線板を使用することができなくなってしまう。すなわち、不良品を生産することになってしまう。そこで、プリント配線板が噴流波に接触している期間のみポンプの回転速度を速めて、ポンプからの単位時間当たりの溶融はんだ送出流量を増大させ、この期間のみ噴流波高を高くするように構成した技術である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の技術のように、ポンプの回転速度を可変して溶融はんだの噴流波高を高めて噴流動圧を高める方法では、噴流波高を可変する際の応答特性が悪い問題がある。特には応答速度が遅くなる問題がある。すなわち、噴流波高を高める指令を出してから噴流波高が実際に高くなるまでの時間が長くなる問題がある。また、イナーシャに原因して、波高を変えた直後に波高に時間的なリンギングを生じやすくなる問題がある。
【0014】
すなわち、モータ51の回転部分やポンプ52にはイナーシャがあり、また、図15にも例示するように、ポンプ52から吹き口体54の吹き口55までの間にはチャンバ36および吹き口体54の長い通路がある。そして、このチャンバ36の長い通路を流れる溶融はんだ15には最も大きなイナーシャがある。すなわち、このチャンバ36の部分の容積で決まる溶融はんだ15の質量分のイナーシャが発生するからである。なお、これらのイナーシャは、特開平3−238167号公報(同公報の第1図および第4図に示されるはんだ付け装置の構成を参照)に開示されている技術においても同様に存在している。
【0015】
つまり、これらのイナーシャは、波高を制御する際の時間遅れ要素となり、プリント配線板が噴流波に接触を開始するタイミングと噴流波高を高くするタイミングとを正確に合わせることが難しい問題がある。また同様に、プリント配線板が噴流波から離脱するタイミングと噴流波高を低くするタイミングとを正確に合わせることが難しい問題がある。
【0016】
このタイミングが合わないと、次のような問題を生じる。先ず、プリント配線板が噴流波に接触を開始するタイミングにおいて噴流波高が目的とする高さに噴流しなかった場合、すなわち噴流波高を高くするタイミングが遅れた場合には、搬送されるプリント配線板の前端側の領域で噴流動圧が小さくなるので、当該部分において被はんだ付け部に溶融はんだが十分に供給されなくなり、未はんだ等のはんだ付け不良を生じやすくなる。
【0017】
また、プリント配線板が噴流波に接触を開始するタイミングよりも速いタイミングで噴流波高が高くなった場合すなわち噴流波高を高くするタイミングが早すぎた場合には、プリント配線板の上方側の面に溶融はんだが乗り上がって流れ込み、使用できない不良のプリント配線板を製造することになる。
【0018】
同様に、プリント配線板が噴流波から離脱するタイミングよりも遅いタイミングで噴流波高が低くなった場合、すなわち噴流波高を低くするタイミングが遅すぎた場合には、プリント配線板の上方側の面に溶融はんだが乗り上がって流れ込み、使用できない不良のプリント配線板を製造することになる。
【0019】
また、プリント配線板が噴流波から離脱するタイミングよりも早いタイミングで噴流波高が低くなった場合、すなわち噴流波高を低くするタイミングが早すぎた場合には、搬送されるプリント配線板の後端側の領域で噴流動圧が小さくなるので、当該部分において被はんだ付け部に溶融はんだが十分に供給されなくなり、未はんだ等のはんだ付け不良を生じやすくなる。
【0020】
一方で、従来のはんだ(鉛を含むはんだ:例えばH63A(JIS))よりも濡れ性が悪く濡れ速度の遅い鉛フリーはんだを使用した場合に、それらの欠点を補うために、はんだ付けの際に噴流動圧を従来よりも一層高めることが求められている。
【0021】
本発明の目的は、実質的な噴流波高の変更に要する時間遅れ要素を極めて小さくすることができるはんだ付け方法を確立することにより、噴流波高の変更タイミングとプリント配線板と噴流波とが接触を開始するタイミングやプリント配線板が噴流波から離脱するタイミングを正確に合わせることができるようにすることにより、はんだ付け品質の良いプリント配線板を製造できるようにすることにある。また、不良品を生産しない安全なはんだ付けを行うことができるようにすることにある。さらには、鉛フリーはんだを使用した場合においても、その濡れ性を向上させることにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるはんだ付け方法は、噴流波自体を移動させて噴流波高を変えることができるように構成したところに特徴がある。
【0023】
(1)溶融はんだの噴流孔を設けた噴流体から溶融はんだを噴流させて噴流波を形成しておいて、板状の被はんだ付けワークを搬送してその被はんだ付け面を前記噴流波に接触させた際の前記被はんだ付け面への噴流動圧を高めてはんだ付けを行うはんだ付け方法において、前記噴流体の角度を可変することで前記板状の被はんだ付けワークの被はんだ付け面に対する前記噴流波の噴流方向を可変可能に形成し、次のようにはんだ付けを行う。
【0024】
すなわち、前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波に接触を開始する際には前記噴流波の波高が低くなるように前記噴流体の待機角度位置( B1,B1 ′)を選択して調節し、続いて前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波に接触している期間は前記噴流波の波高が高くなるように前記噴流体のはんだ付け角度位置( B2 )を選択して調節し、続いて前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波から離脱する際には前記噴流波の波高が低くなるように前記噴流体の退避角度位置( B3,B3 ′)を選択して調節し、なおかつ前記板状の被はんだ付けワークの種類によって前記噴流体の待機角度位置( B1,B1 ′)とはんだ付け角度位置( B2 )と退避角度位置( B3,B3 ′)が予め選択されることにより前記噴流体の待機角度位置( B1,B1 ′)からはんだ付け角度位置( B2 )への移行方向そしてこのはんだ付け角度位置( B2 )から退避角度位置( B3,B3 ′)への移行方向が前記板状の被はんだ付けワークの種類によって選択可能にはんだ付けが行われるように構成する
【0025】
このように、溶融はんだの噴流波の噴流方向を可変することにより、その噴流波高を調節し変更することができる。例えば、横方向に噴流していた噴流波を上方向に噴流するようにその噴流方向を変えると、その噴流波高を高くすることができる。
【0026】
そして、このようにして行う噴流波高の調節に際しては、溶融はんだの噴流波を噴流させるためのポンプの回転速度を調節し変更する必要がないので、ポンプやモータのイナーシャおよび最も大きいイナーシャである溶融はんだが吹き口ヘ到達するまでの間に流れる流路における溶融はんだ自体のイナーシャの影響を受けることがない。
【0027】
すなわち、噴流波の噴流方向を調節した時点で直ちにその噴流波高が決まり、噴流波高の変更指令が出てから時間遅れのない噴流波高の調節を行うことができるようになる。なお、噴流方向の移行方向は、板状の被はんだ付けワークの実装状態に合わせて選択される。
【0028】
したがって、板状の被はんだ付けワークが噴流波に接触を開始するタイミングと噴流波高を高くするタイミングを正確に合わせることができるようになる。また、板状の被はんだ付けワークが噴流波から離脱するタイミングと噴流波高を低くするタイミングを正確に合わせることができるようになる。
【0029】
その結果、はんだ付け品質の良いプリント配線板を製造することができるとともに、不良品を生産しない安全なはんだ付けを行うことができるようになる。また、前記タイミングを正確に合わせることができるので、板状の被はんだ付けワークと噴流波とが接触している際の噴流波高を従来よりも一層高くすることができるようになり、その噴流動圧を一層高めることができるようになる。したがって、そのはんだ付け品質も一層良いものにすることができるようになる。
【0030】
(2)溶融はんだを吹き口から噴流させて噴流波を形成しておいて、板状の被はんだ付けワークを仰角方向に搬送してその被はんだ付け面を前記噴流波に接触させた際の前記被はんだ付け面への噴流動圧を高めてはんだ付けを行うはんだ付け方法において、前記吹き口を水平方向へ移動させることで前記噴流波の噴流位置を水平方向へ移動可能に形成し、次のようにはんだ付けを行う。
【0031】
すなわち、前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波に接触を開始する際には前記板状の被はんだ付けワークの被はんだ付け面から見て前記噴流波の波高が低くなる待機位置( C1 )に前記吹き口の位置を移動させ、続いて前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波に接触している期間は前記板状の被はんだ付けワークの被はんだ付け面から見て前記噴流波の波高が高くなるはんだ付け位置( C2,C2 ′)に前記吹き口の位置を移動させ、続いて前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波から離脱する際には前記板状の被はんだ付けワークの被はんだ付け面から見て前記噴流波の波高が低くなる退避位置( C3 )に前記吹き口を移動させ、前記吹き口の水平位置を前記待機位置( C1 )から前記はんだ付け位置( C2,C2 ′)へそして前記退避位置( C3 )へと往復移動させることではんだ付けが行われるように構成する
【0032】
このように、板状の被はんだ付けワークを仰角搬送する場合においては、溶融はんだの噴流波の噴流位置を水平方向に移動することにより、板状の被はんだ付けワークから見た実質的な噴流波高を調節し変更することができる。例えば、噴流波を板状の被はんだ付けワークに接近する方向に水平方向に移動すれば板状の被はんだ付けワークから見た実質的な噴流波高を高くすることができる。
【0033】
そしてこのようにして行う噴流波高の調節に際しては、溶融はんだの噴流波を噴流させるためのポンプの回転速度を調節し変更する必要がないので、ポンプやモータのイナーシャおよび最も大きいイナーシャである溶融はんだが吹き口へ到達するまでの間に流れる流路における溶融はんだ自体のイナーシャの影響を受けることがない。
【0034】
すなわち、その噴流位置を水平方向へ移動した時点で直ちに実質的な噴流波高が決まり、噴流波高の変更指令が出てから時間遅れのない噴流波高の調節を行うことができるようになる。
【0035】
したがって、板状の被はんだ付けワークが噴流波に接触を開始するタイミングと噴流波高を高くするタイミングを正確に合わせることができるようになる。また、板状の被はんだ付けワークが噴流波から離脱するタイミングと噴流波高を低くするタイミングを正確に合わせることができるようになる。
【0036】
その結果、はんだ付け品質の良いプリント配線板を製造することができるとともに、不良品を生産しない安全なはんだ付けを行うことができるようになる。また、前記タイミングを正確に合わせることができるので、板状の被はんだ付けワークと噴流波とが接触している際の噴流波高を従来よりも一層高くすることができるようになり、その噴流動圧を一層高めることができるようになる。したがって、そのはんだ付け品質も一層良いものにすることができるようになる。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明にかかるはんだ付け方法は、次のような実施形態例において実施することができる。
【0038】
(1)実施形態例−1
図1ないし図7を参照して、本発明にかかるはんだ付け方法の実施形態例−1を説明する。図1は、実施形態例−1に使用するはんだ付け装置を示す図で、その全容を説明する斜視図である。なお、図1においては、図15に示すはんだ槽50およびチャンバ36、ポンプ52、モータ51等は図15と同じ構成であるので省略して図示していない。
【0039】
また、図2は、搬送コンベアの構成と搬送コンベアに用いられる爪カバーの構成を示す図で、図2(a)は、搬送コンベアを図1のI−I断面から見た図、(b)は爪カバーの構成を示す分解斜視図である。
【0040】
さらに、図3、図4、図5、図6および図7は、図1に示したはんだ付け装置の作動を説明するための縦断面図である。なお、これらの図(図3〜図7)においては図1において示されていない搬送コンベアの駆動モータおよびその回転エンコーダ、搬送コンベアに搬送されるプリント配線板を検出する配線板検出センサをブロック図で示してある。
【0041】
すなわち、吹き口体1の先端に、溶融はんだ15(図参照)の噴流孔3を設けた噴流体2を矢印B方向に回動可能に嵌合して設け、この噴流体2を回動させることで溶融はんだ15の噴流波20(図,図3,図4,図5,図6,および図7参照)の噴流方向を可変し調節することができるように構成してある。そして、この噴流体2にはその回動の軸方向に回動軸4を設けてあり、この回動軸4とステッピングモータ5の駆動軸6を断熱継手7で接続した構成である。そして、後述する駆動電力PD で、駆動するステッピングモータ5の回転により噴流体2を回動させ、その噴流孔3の方向を可変し調節する仕組みである。なお、ステッピングモータ5にはアブソリュート(絶対値)型の回転エンコーダ8を設けてあり、その角度の絶対値をエンコード信号SA として出力する。
【0042】
噴流体2に設けた噴流孔3の吹き口3aは2列の千鳥状に配置して設けてあり、図3〜図7に示すように各列の噴流孔3は「ハ」の字状に傾斜して設けてある。そのため、この「ハ」の字の頂部上方部分に山状の噴流波20が形成される。また、噴流体2に設けられている蓋体9は、噴流体2を吹き口体1に挿入して嵌合した後に、嵌合を維持するための部材である。
【0043】
搬送コンベア10は、被はんだ付けワークであるプリント配線板11の被はんだ付け面11aを下側に向けて、その両側端部を保持爪12(図2参照)で保持して搬送する平行2条の搬送コンベアであり、その搬送方向を矢印A方向に仰角θで設けてある。すなわち、プリント配線板11を搬送方向(矢印A方向)へ仰角θで搬送することができるように構成してある。この仰角θは、通常のはんだ付け装置と同様にプリント配線板11の実装状態に合わせて0°〜7°程度の範囲で可変して使用することが可能に構成(図示せず)してあり、当該プリント配線板11のはんだ付け品質が最良の品質となる角度で使用される。通常は3°〜5°の範囲で使用される事例が多い。
【0044】
また、図3に示すように、搬送コンベア10の駆動モータ13は、インバータ等によりその回転速度の調節が可能に構成してあり、プリント配線板11の搬送速度を可変し調節することができるように構成してある。また、この駆動モータ13には回転エンコーダ14を設けてあり、その搬送速度に比例する周期でエンコードパルス信号SE を出力する。すなわち、搬送コンベア10の所定搬送距離毎にエンコードパルス信号SE を出力するので、そのパルス数をカウントすることにより搬送距離を積算して求めることができる。なお、この回転エンコーダ14は搬送コンベア10に設けても良い。
【0045】
図2(a)は、平行2条に構成された搬送コンベア10の一方の構成部分を具体的に示した図である。この搬送コンベア10の具体例においては、搬送方向に設けられたコンベアフレーム16に沿って循環走行する搬送チェーン17(往路側搬送チェーン17aおよび復路側搬送チェーン17b)に、プリント配線板11を保持する保持爪12を設けた構成で、最も一般的な搬送コンベアの例を示している。この他に、キャリア装置にプリント配線板11を保持させ、このキャリア装置を搬送チェーンで搬送する構成の搬送コンベア等もある。
【0046】
図2(a)および図2(b)に示すように、爪カバー18は保持爪12が溶融はんだ15の噴流波20に接触しないようにする目的で使用されるもので、保持爪12を溶融はんだ15の噴流波20から遮蔽するように設けて使用する。なお、この爪カバー18は、従来から使用されている部材である。また、この爪カバー18はコンベアフレーム16に長孔21aを介して取り付けねじ22で固定された取り付け板21に、長孔18aを介して取り付けねじ19で固定する構成である。そのため、爪カバー18の前後位置および高さ位置を調節することが可能であり、これにより適切な位置に爪カバー18を固定することができる。なお、23、24はワッシャである。
【0047】
一方、図3〜図7に示すように、溶融はんだ15の噴流波20とプリント配線板11とが接触する位置から距離Ld だけ搬入側に、プリント配線板11を検出する配線板検出センサ26を設けてある。この配線板検出センサ26は光学式センサであり、搬送されるプリント配線板11を検出すると検出信号SP を出力する。すなわち、この検出信号SP の前縁でプリント配線板11の前端を検出することが可能であり、検出信号SP の後縁でプリント配線板11の後端を検出することが可能である。
【0048】
噴流波高(噴流波20の高さ)は、噴流体2の回動角度を調節することにより可変することができる。図3、図4、図6および図7は、搬送コンベア10により搬送されるプリント配線板11から見て噴流波高が低くなるように調節した例を示し、図5は噴流波高が高くなるように調節した例を示している。
【0049】
すなわち、プリント配線板11が噴流波20に接触を開始する前の待機状態においては、図3の待機状態または図4の待機状態のように噴流体2の角度を待機角度位置B1 (不図示)またはB1 ′(不図示)に調節し、噴流孔3から噴流する溶融はんだ15の噴流波20の噴流方向をプリント配線板11の搬出方向または搬入方向に向け、搬送コンベア10に搬送されるプリント配線板11から見てその噴流波高が低くなるように調節して待機する。なお、この待機角度位置B1 またはB1 ′における噴流波高は、プリント配線板11の上方側の面に溶融はんだ15が乗り上げて流れ込むことがない安全な噴流波高であればよい。この波高調節は、噴流体2の角度調節により行い、予めその待機角度位置B1 またはB1 ′を求めて設定する。
【0050】
続いて、搬送コンベア10に搬送されるプリント配線板11が噴流波20に接触を開始すると同時にそのタイミングに合わせて図5に示すように噴流体2の角度をはんだ付け角度位置B2 (不図示)に調節し、プリント配線板11から見た噴流波高が高くなるように調節する。この場合、図5の破線で示すように、噴流波20の高さがプリント配線板11の高さよりも高くなる噴流波高でプリント配線板11に噴流波20を接触させることができる。なお、この噴流波高の設定は、はんだ付け作業開始前に予め行い、ポンプ52を駆動するモータ51の回転速度を調節して予めその回転速度を求めておく。以降、同一のプリント配線板11であればこの回転速度を調節する必要はない。また、噴流体2の待機角度位置B1 またはB1 ′の設定や図6と図7にて後述の退避角度位置B3 (不図示)またはB3 ′(不図示)の設定は、このポンプ52の回転速度を決めた後に行う。
【0051】
なお、噴流体2のはんだ付け角度位置B2 を他のはんだ付け角度位置B2 ′(図示せず)に調節しても噴流波高を調節することができるが、噴流孔3から噴流する溶融はんだ15の方向がはんだ付け品質に影響を与えるので、予め決めた所定のはんだ付け角度位置B2 に設定しておいた方がよい。
【0052】
プリント配線板11が噴流波20に接触を開始する際や離脱する際には、このような噴流波高すなわちプリント配線板11の高さよりも高くなる噴流波高を設定することができない。それは、直ちにプリント配線板11の上方側の面に噴流波20すなわち溶融はんだ15が乗り上げて流れ込み、不良品を生産することになるからである。プリント配線板11と噴流波20とが接触している期間においては、プリント配線板11の上方側の面に噴流波20すなわち溶融はんだ15が乗り上げて流れ込むことがないので、このような噴流波高を実現できるのである。
【0053】
したがって、プリント配線板11の下方側の面すなわち噴流波20に接触する被はんだ付け面11aに、通常のはんだ付け方法では実現できない大きな噴流動圧を加えることができる。なお、搬送コンベア10の側方には爪カバー18を設けてあるので、プリント配線板11の側方から溶融はんだ15の噴流波20が乗り上げて流れ込むことはない。
【0054】
そして、プリント配線板11が噴流波20から離脱するタイミングに合わせて、図6の搬出状態または図7の搬出状態のように噴流体2の角度を退避角度位置B3 またはB3 ′に調節し、噴流孔3から噴流する溶融はんだ15の噴流方向をプリント配線板11の搬出方向または搬入方向に向け、搬送コンベア10に搬送されるプリント配線板11から見てその噴流波高が低くなるように調節する。なお、この離脱後における噴流波高は、プリント配線板11の上方側の面に溶融はんだ15が乗り上げて流れ込むことがない安全な噴流波高であればよい。そして、この波高調節は、前記と同様に噴流体2の角度調節により行い、予めその退避角度位置B3 またはB3 ′を求めて設定する。
【0055】
なお、プリント配線板11が噴流波20に接触を開始する前の待機状態において、図3の待機角度位置B1 または図4の待機角度位置B1 ′のいずれの待機状態を選択するか、また、プリント配線板11が噴流波20から離脱した搬出状態において、図6の退避角度位置B3 または図7の退避角度位置B3 ′のいずれの搬出状態を選択するかは、プリント配線板11の実装状態に合わせて選択すればよい。
【0056】
例えば、プリント配線板11の前端部分や後端部分に、捨て板(プリント配線板を保持する等のために設けられている領域で、はんだ付け後に除去して廃棄される板部分)が設けられているプリント配線板では、待機角度位置B1 ′→はんだ付け角度位置B2 →退避角度位置B3 のプロセスではんだ付けを行い、プリント配線板11の前端部分や後端部分に捨て板がなく、端部領域まではんだ付けされる電子部品が搭載されている場合には待機角度位置B1 はんだ付け角度位置B2 →退避角度位置B3 ′のプロセスではんだ付けを行う。
【0057】
前記の例は、被はんだ付け部に少しでも大きい噴流動圧を加える見地から設定した例であり、プリント配線板11の搬送方向Aに対して逆方向に噴流体2を回動させた方が噴流動圧が幾分大きくなる。しかし、この例以外の組み合わせであってもよい。要は、はんだ付け品質が最も良くなる組み合わせを選択すればよいのである。
【0058】
そして、この噴流体2を回動させて溶融はんだ15の噴流方向を変え、その噴流波高を調節する方法では、モータ51やポンプ52の回転速度およびチャンバ36を流れる溶融はんだ15の流速を変更する必要がない。つまり、これらの重量の大きい動体のイナーシャの影響を受けることがない。特に、チャンバ36を流れる溶融はんだ15は質量が大きいので最も大きいイナーシャを有していて、この流速を変えて波高を変えるには長い時間遅れを発生していた。
【0059】
このように、大きなイナーシャの影響を受けることがないため、噴流体2の角度を調節した時点で直ちに噴流波高が即応して変化し、応答速度の早い噴流波高制御を行うことができる。また、流動体すなわちチャンバ内を流れる溶融はんだ15のイナーシャの影響を受けていないので、噴流体2の角度を調節して噴流波高を調節した際に、この噴流波高に時間的なリンギング振動等を生じることもない。
【0060】
すなわち、前記のモータ51やポンプ52の回転速度およびチャンバ36を流れる溶融はんだ15と比較して、噴流体2やそれを回動させるステッピングモータ5のロータの重量は遥に小さく、相対的に無視できる程度である。そのため、それらのイナーシャによる時間遅れ要素は相対的に無視できる。
【0061】
したがって、プリント配線板11と噴流波20が接触を開始するタイミングに合わせて正確なタイミングで噴流波高を高くすることができる。また、プリント配線板11が噴流波20から離脱するタイミングに合わせて正確なタイミングで噴流波高を低くすることができる。その結果、タイミングエラー等によリプリント配線板11の上方側の面に溶融はんだ15が乗り上げて流れ込んだり、プリント配線板11の前端部分や後端部分において目的とする大きい噴流動圧を加えることができなかったりするような不良発生原因を解消することができる。
【0062】
すなわち、プリント配線板11を高い品質ではんだ付けを行うことができるとともに安全にはんだ付けを行うことができるようになる。
【0063】
次に、図12(a)を参照して、このはんだ付け装置の噴流体の角度を調節する制御系の構成を説明する。図12は、噴流体を調節する制御系の構成を説明するためのブロック図で、図12(a)は角度制御系、(b)については後述する。すなわち、図12(a)において、制御部30はコンピュータシステムにより構成され、指示操作を行う操作部31と指示内容や制御状態等の表示を行う表示部32を備え、いわゆる対話型システムを構成している。
【0064】
そして、この入カポートには、配線板検出センサ26の検出信号SP 、搬送コンベア用の回転エンコーダ14のエンコード信号SE および噴流体20の角度の絶対値を出力するアブソリュート型の回転エンコーダ8のエンコード信号SA が入力され、出カポートにはステッピングモータ5を電力駆動する駆動部33が接続され、ステッピングモータ5の回転方向および回転ステップの指令信号SD (右方向回転ステップの指令信号SDR,左方向回転ステップの指令信号SDL)に合わせてこの駆動部33からの駆動信号PD によりステッピングモータ5の回転駆動が行われ制御される構成である。
【0065】
次に、図13を参照して、以上のように構成されたはんだ付け装置において、実際上どのような制御手順ではんだ付けが行われるかを説明する。制御部30はコンピュータシステムで構成されているので、その制御手順をソフトウェア上で実現することができる。
【0066】
図13は、制御手順を説明するためのフローチャートである。すなわち、ステップS101で回転エンコーダ8のエンコード信号SA を参照して、噴流体2の角度を待機角度位置B1 またはB1 ′に移動させる。続いて、ステップS102に移行し、配線板検出センサ26の検出信号SP を参照してプリント配線板11の前端を検出したか否かを判断する。そして、プリント配線板11の前端を検出した場合にのみステップS103へ移行し、搬送コンベア10用の回転エンコーダ14のエンコードパルス信号SE のカウントを開始する。このカウント数をNE1とする。
【0067】
そして、ステップS104へ移行し、このカウント数NE1と距離Ld に相当するエンコードパルス数C1 とが一致したか否かを判断し、一致した場合にのみステップS105へ移行する。すなわち、NE1=C1 となったタイミングにプリント配線板11が噴流波20に接触を開始する。
【0068】
ステップS105では、指令信号SD (SDRまたはSDL)を出力して駆動信号PD によりステッピングモータ5を駆動し、噴流体2の角度をプリント配線板11の方向を向くはんだ付け角度位置B2 に移動させる。この場合、ステッピングモータ5の駆動ステップ数により予め決めた方向に噴流体2を向けることができるが、念のためにはんだ付け角度位置B2 をエンコーダ5のエンコード信号SA を参照して確認し、エラーがあれば補正の指令信号SD を出力して補正する。
【0069】
続いてステップS106へ移行し、配線板検出センサ26の検出信号SP を参照してプリント配線板の後端を検出したか否かを判断する。そして、プリント配線板11の後端を検出した場合にのみステップS107へ移行し、搬送コンベア10用の回転エンコーダ14のエンコードパルス信号SE のカウントを開始する。このカウント数をNE2とする。
【0070】
そして、ステップS108へ移行し、このカウント数NE2と距離Ld に相当するエンコードパルス数C1 とが一致したか否かを判断し、一致した場合にのみステップS109へ移行する。すなわち、NE2=C1 となったタイミングにプリント配線板11が噴流波20から離脱する。
【0071】
ステップS109では、指令信号SD (SDRまたはSDL)を出力して駆動信号PD によりステッピングモータ5を駆動し、噴流体2の角度を退避角度位置B3 またはB3 ′に移動させる。この場合、ステッピングモータ5の駆動ステップ数により予め決めた方向に噴流体2を向けることができるが、念のために退避角度位置を回転エンコーダ8のエンコード信号SA を参照して確認し、エラーがあれば補正の指令信号SD を出力して補正する。
【0072】
その後ステップS110へ移行し、はんだ付けの作業の終了命令が入力されたか否かを判断し、終了命令がない場合はステップS101に戻って以上の手順を繰り返す。また、終了命令があればはんだ付け作業を終了する。
【0073】
このように、搬送コンベア10によりプリント配線板11が搬入されると、プリント配線板11が噴流波20に接触を開始するタイミングに合わせて噴流波高が高くなり、噴流波20から離脱するタイミングに合わせて噴流波高が低くなる。しかも、ポンプ52やモータ51およびチャンバ36を流れる溶融はんだ15等の質量の大きな動体のイナーシャの影響を受けることがないので、正確なタイミングで噴流波高を調節することができる。
【0074】
したがって、タイミングエラー等によりプリント配線板11の上方側の面に溶融はんだ15が乗り上げて流れ込んだり、プリント配線板11の前端部分や後端部分において目的とする大きい噴流動圧を加えることができなかったりするような不良発生原因を解消することができる。その結果、プリント配線板11を高い品質ではんだ付けを行うことができるとともに安全にはんだ付けを行うことができるようになる。
【0075】
なお、図1ないし図7に例示した実施形態例−1では、噴流体2の回動軸方向が搬送コンベア10の搬送方向Aに対して直交(90°)する方向に配設されているが、噴流体2の回動軸4の方向が搬送コンベア10の搬送方向Aに対して90°以下の角度になるように配設してもよい。その場合においては、溶融はんだ15の噴流方向の調節方向が搬送方向Aに対して横向き方向の成分を有することになるが、要するにプリント配線板11から見て噴流波高の調節が可能なように溶融はんだ15の噴流方向を調節すればよいのである。
【0076】
また、プリント配線板11を仰角θで搬送する例を示したが、先にも説明したようにθ=0°の水平搬送であってもよい。
【0077】
(2)実施形態例−2
図8ないし図11を参照して、本発明にかかるはんだ付け方法の実施形態例−2を説明する。図8は、実施形態例−2に用いるはんだ付け装置を示す図で、その全容を説明する斜視図である。なお、図8においては、図15に示すはんだ槽50、ポンプ52およびモータ51等は図15と同じ構成であるので省略して図示せず、チャンバ36はその一部のみを描いてある。
【0078】
また、図9、図10および図11は、図8に示したはんだ付け装置の作動を説明するための縦断面図である。なお、これらの図9ないし図11においては、図8において示されていない搬送コンベア10の駆動モータ13およびその回転エンコーダ14、搬送コンベア10に搬送されるプリント配線板11を検出する配線板検出センサ26をブロック図で示してある。
【0079】
実施形態例−1と同様に、搬送コンベア10は、プリント配線板11の両側端部を保持して搬送する平行2条の搬送コンベアであり、その搬送方向Aに仰角θで設けてある。この仰角θは、プリント配線板11の実装状態に合わせて一般的に0°〜7°程度の範囲で可変して使用することが可能であり、当該プリント配線板11のはんだ付け品質が最良の品質となる角度で使用されている。通常は3°〜5°の範囲で使用される事例が多い。
【0080】
また、図9に示すように、搬送コンベア10の駆動モータ13は、インバータ等によりその回転速度の調節が可能に構成してあり、プリント配線板11の搬送速度を可変し調節することができるように構成してある。また、この駆動モータ13には回転エンコーダ14を設けてあり、その搬送速度に比例する周期でエンコードパルス信号SE を出力する。すなわち、搬送コンベア10の所定搬送距離毎にエンコードパルス信号SE を出力するので、そのパルス数をカウントすることにより搬送距離を積算して求めることができる。なお、この回転エンコーダ14は搬送コンベア10に設けることができる。
【0081】
そして、図2に例示するように爪カバー18を設けて構成されており、プリント配線板11が噴流波20に接触する領域においては、保持爪12を溶融はんだ15の噴流波20から遮蔽して使用する。
【0082】
本実施形態例−2では、プリント配線板11が搬送コンベア10により仰角θで搬送される場合においてのみ有効に作用する。それは、吹き口体35を高さ方向の変化がない水平方向にのみ移動させるからである。
【0083】
すなわち、プリント配線板11は仰角θに搬送されるのに対して、吹き口体35を水平方向に移動可能に構成したもので、図8の例では、仰角θの水平方向成分と同じ水平方向の矢印C方向に吹き口体35が移動できるように構成してあるが、仰角θの水平方向成分に対して斜め方向の水平方向(矢印Cと交差する水平方向)に吹き口体35が移動できるように構成してもよい。
【0084】
この水平移動機構は、吹き口体35とチャンバ36との結合部分に摺動嵌合部34を設けて実現できる。図8の例では、チャンバ36に設けた嵌合体37に、吹き口体35に設けた摺動体38を摺動可能に嵌め合わせて吹き口体35を矢印C方向に移動可能に摺動嵌合部34を構成している。
【0085】
また、矢印C方向への移動は後述する駆動部33aの出力で駆動されるアクチュエータ39により行い、吹き口体35をねじ40で固定した結合軸41と断熱継手42とを介してアクチュエータ39の駆動軸43に結合し、この駆動軸43を矢印C方向へ進退させることにより実現する構成である。アクチュエータ39としては、空気圧アクチュエータや油圧アクチュエータ、電動アクチュエータ、等々を使用することができる。
【0086】
なお、アクチュエータ39には駆動軸43の進退距離の絶対値を出力するアブソリュート型のリニアエンコーダ39aを内蔵してあり、その進退位置のエンコード信号SL を出力する。そして、吹き口体35の位置はその上部に形成された案内板44の間の吹き口45ひいてはこの吹き口45から噴流する溶融はんだ15の噴流波20(図9参照)の進退位置を示すので、エンコード信号SL は噴流波20の進退位置を示す信号となる。
【0087】
一方、実施形態例−1と同様に、溶融はんだ15の噴流波20とプリント配線板11とが接触する位置から距離Ld だけ搬入側に、プリント配線板11を検出する配線板検出センサ26を設けてあり、この配線板検出センサ26の検出信号SP の前縁でプリント配線板11の前端を検出することが可能であり、検出信号SP の後端でプリント配線板11の後端を検出することが可能である。
【0088】
噴流波高は、吹き口体35の水平位置すなわち吹き口45から噴流する溶融はんだ15である噴流波20の位置を移動することにより可変できる。なお、この噴流波高は、仰角θで搬送されるプリント配線板11から見た噴流波高である。図9および図11は、仰角θで搬送されるプリント配線板11から見て噴流波高が低くなるように調節した例を示し、図10は同様に噴流波高が高くなるように調節した例を示している。
【0089】
すなわち、プリント配線板11が噴流波20に接触を開始する前の待機状態においては、図9の待機状態の待機位置C1 (不図示)に吹き口体35ひいてはその吹き口45すなわち噴流波20の位置を調節し、吹き口45から噴流する溶融はんだ15の噴流波20を仰角θで搬送されるプリント配線板11から見てその噴流波高が低くなるように調節して待機する。なお、この待機時における噴流波高は、プリント配線板11の上方側の面に溶融はんだ15が乗り上げて流れ込むことがない安全な噴流波高であればよい。この噴流波高の調節は、噴流波20の水平位置調節により行い、予めその水平位置(待機位置C1 )を求めて設定する。
【0090】
続いて、搬送コンベア10に搬送されるプリント配線板11が噴流波20に接触を開始すると同時にそのタイミングに合わせて図10に示すように噴流波20の水平位置をはんだ付け位置C2 (不図示)に調節し、仰角θで搬送されるプリント配線板11から見た噴流波高が高くなるように調節する。この場合、噴流波20の高さがプリント配線板11の高さよりも高くなる噴流波高で噴流波20に接触させることもできる。
【0091】
なお、この噴流波20のはんだ付け位置C2 において仰角θで搬送されるプリント配線板11から見た噴流波高の設定は、はんだ付け作業開始前に予め行い、ポンプ52を駆動するモータ51の回転速度を調節して予めその回転速度を求めておく。以降、同一プリント配線板11であればこの回転速度を調節する必要はない。なお、このはんだ付け位置C2 を他の位置C2 ′(不図示)に調節しても調節可能である。また、前記噴流波20の待機位置C1 の設定や後述の退避位置C3 の設定は、はんだ付け位置C2 でポンプ52の回転速度を決めた後に行う。
【0092】
そして、実施形態例−1でも説明したように、プリント配線板11が噴流波20に接触を開始する際や離脱する際には、図10のような噴流波高すなわちプリント配線板11の高さよりも高くなる噴流波高を設定することができない。それは、直ちにプリント配線板11の上方側の面に噴流波20すなわち溶融はんだ15が乗り上げて流れ込み、不良品を生産することになるからである。
【0093】
プリント配線板11と噴流波20とが接触している期間においては、図10に示すように、プリント配線板11の上方側の面に噴流波20すなわち溶融はんだ15が乗り上げて流れ込むことがないので、このような噴流波高を実現できるのである。
【0094】
したがって、プリント配線板11の下方側の面すなわち噴流波20に接触する被はんだ付け面11aに通常のはんだ付け方法では実現できない大きな噴流動圧を加えることができる。なお、搬送コンベア10の側方には爪カバー18を設けてあるので、プリント配線板11の側方から噴流する溶融はんだ15が乗り上げて流れ込むことはない。
【0095】
そして、プリント配線板11が噴流波20から離脱するタイミングに合わせて、図11の搬出状態のように噴流波20の水平位置を退避位置C3 (不図示)に調節し、仰角θで搬送されるプリント配線板11から見てその噴流波高が低くなるように調節する。なお、この離脱後における噴流波高は、プリント配線板11の上方側の面に溶融はんだ15が乗り上げて流れ込むことがない安全な噴流波高であればよい。そして、この噴流波高の調節は、前記と同様に噴流波20の水平位置調節により行い、予めその退避位置C3 を求めて設定する。
【0096】
そして、この噴流波20の水平位置を調節する方法すなわち具体的には吹き口体35の水平位置を調節する方法では、大きい容積のチャンバ36ひいてはこのチャンバ36内を流れる質量の大きい溶融はんだ15の流速を変更する必要がない。また、モータ51やポンプ52の回転速度を変更する必要もない。つまり、これらの重量の大きい動体の速度を可変にすることによるイナーシャの影響を受けることがない。
【0097】
このように、大きなイナーシャの影響を受けることがないため、噴流波20の水平位置(吹き口体の水平位置)を調節した時点で直ちにプリント配線板11から見た噴流波高が即応して変化し、応答速度の早い噴流波高の制御を行うことができる。
【0098】
したがって、プリント配線板11と噴流波20が接触を開始するタイミングに合わせて正確なタイミングで噴流波高を高くすることができる。また、プリント配線板11が噴流波20から離脱するタイミングに合わせて正確なタイミングで噴流波高を低くすることができる。その結果、タイミングエラー等によりプリント配線板11の上方側の面に溶融はんだ15が乗り上げて流れ込んだり、プリント配線板11の前端部分や後端部分において目的とする大きい噴流動圧を加えることができなかったりするような不良発生原因を解消することができる。
【0099】
すなわち、プリント配線板11を高い品質ではんだ付けを行うことができるとともに安全にはんだ付けを行うことができるようになる。
【0100】
次に、図12(b)を参照して、このはんだ付け装置の噴流体の位置の調節を行う制御系の構成を説明する。図12(b)は、この噴流体を調節する制御系の構成を説明するためのブロック図である。すなわち、図12(a)と同様に、制御部30はコンピュータシステムにより構成され、指示操作を行う操作部31と指示内容や制御状態等の表示を行う表示部32を備え、いわゆる対話型システムを構成している。
【0101】
そして、その入カポートには、配線板検出センサ26の検出信号SP と、搬送コンベア10用の回転エンコーダ14のエンコード信号SE 、噴流波20の進退位置を表すアクチュエータ39のエンコーダ39aのエンコード信号SL とが入力され、出カポートにはアクチュエータ39を駆動する駆動部33aが接続され、アクチュエータ39の進退方向および進退距離の指令信号SD (進行方向の距離指令信号SDF,退避方向の位置指令信号SDB)に合わせてこの駆動部33aが駆動信号PD ′を出力してアクチュエータ39の進退駆動制御が行われる構成である。
【0102】
なお、駆動部33aは、アクチュエータ39が電動アクチュエータの場合は電力駆動回路で構成され、空気圧アクチュエータや油圧アクチュエータの場合は空気圧駆動回路や油圧駆動回路で構成される。
【0103】
次に、図14を参照して、以上のように構成されたはんだ付け装置において、実際上どのような制御手順ではんだ付けが行われるかを説明する。制御部30はコンピュータシステムで構成されているので、その制御手順をソフトウェア上で実現することができる。
【0104】
図14は、制御手順を説明するフローチャートである。すなわち、ステップS201でエンコード信号SL を参照して、噴流波20すなわち吹き口体35の水平位置を図9に示す待機位置C1 に移動させる。続いて、ステップS202に移行し、配線板検出センサ26の検出信号SP を参照してプリント配線板11の前端を検出したか否かを判断する。そして、プリント配線板11の前端を検出した場合にのみステップS203ヘ移行し、搬送コンベア10用の回転エンコーダ14のエンコードパルス信号SE のカウントを開始する。このカウント数をNE3とする。
【0105】
そして、ステップS204へ移行し、このカウント数NE3と距離Ld に相当するエンコードパルス数C2 とが一致したか否かを判断し、一致した場合にのみステップS205へ移行する。すなわち、NE3=C2 となったタイミングにプリント配線板11が噴流波20に接触を開始する。
【0106】
ステップS205では、指令信号SD (SDF)を駆動部33aに出力して駆動信号PD ′によりアクチュエータ39を前進駆動し、噴流波20の水平位置をプリント配線板11の図10に示すはんだ付け位置C2 に移動させる。この場合、エンコーダ39aのエンコード信号SL を参照し確認して制御を行う。
【0107】
続いてステップS206へ移行し、配線板検出センサ26の検出信号SP を参照してプリント配線板11の後端を検出したか否かを判断する。そして、プリント配線板11の後端を検出した場合にのみステップS207へ移行し、搬送コンベア10用の回転エンコーダ14のエンコードパルス信号SE のカウントを開始する。このカウント数をNE4とする。
【0108】
そして、ステップS208へ移行し、このカウント数NE4と距離Ld に相当するエンコードパルス数C2 とが一致したか否かを判断し、一致した場合にのみステップS209へ移行する。すなわち、NE4=C2 となったタイミングにプリント配線板11が噴流波20から離脱する。
【0109】
ステップS209では、指令信号SD (SDB)を駆動部33aに出力して駆動信号PD ′によりアクチュエータ39を後退駆動し、噴流波20の水平位置を図11に示す退避位置C3 に移動させる。この場合、エンコード信号SL を参照して退避位置C3 を制御する。
【0110】
その後ステップS210へ移行し、はんだ付けの作業の終了命令が入力されたか否かを判断し、終了命令がない場合はステップS201に戻って以上の手順を繰り返す。また、終了命令があればはんだ付け作業を終了する。
【0111】
このように、搬送コンベア10によりプリント配線板11が搬入されると、プリント配線板11が噴流波20に接触を開始するタイミングに合わせてプリント配線板11から見た噴流波高が高くなり、噴流波から離脱するタイミングに合わせてプリント配線板11から見た噴流波高が低くなる。しかも、チャンバ36を流れる質量の大きい溶融はんだ15、そしてポンプ52やモータ51等の質量の大きな動体の速度変化に伴うイナーシャの影響を受けることがないので、正確なタイミングで噴流波高を調節することができる。
【0112】
したがって、タイミングエラー等によりプリント配線板11の上方側の面に溶融はんだ15が乗り上げて流れ込んだり、プリント配線板11の前端部分や後端部分において目的とする大きい噴流動圧を加えることができなかったりするような不良発生原因を解消することができる。その結果、プリント配線板11を高い品質ではんだ付けを行うことができるとともに安全にはんだ付けを行うことができるようになる。
【0113】
【発明の効果】
以上のように本発明のはんだ付け方法によれば、実質的な噴流波高の変更に要する時間遅れ要素を極めて小さくすることができるようになり、噴流波高の変更タイミングとプリント配線板と噴流波とが接触を開始するタイミングやプリント配線板が噴流波から離脱するタイミングを極めて正確に合わせることができるようになる。
【0114】
したがって、チップ部品の被はんだ付け部やスルーホール等に大きい噴流動圧で十分に溶融はんだの噴流波を供給することができるようになり、はんだ付け品質の良いプリント配線板を製造することができるようになるとともに、正確なタイミングで噴流波高が制御されるので、プリント配線板の上方側の面に溶融はんだが乗り上げて流れ込んだりする心配が解消され、そのような不良品を生産しない安全なはんだ付けを行うことができるようになる。さらに、プリント配線板の実装状態に合わせて、はんだ付け品質が最も良くなるように溶融はんだの噴流方向が移行する方向を選択できるので、プリント配線板の種類に合わせて品質の良いはんだ付けを行なうことができる。
【0115】
また、一般的に濡れ性が悪く濡れ速度も遅い鉛フリーはんだでは、通常の鉛を含むはんだよりも一層スルーホール内に溶融はんだが濡れ上がり難いのであるが、噴流波高の変更タイミング、プリント配線板と噴流波とが接触を開始するタイミングおよびプリント配線板が噴流波から離脱するタイミングを正確に合わせることができる本発明にかかるはんだ付け方法では、その安全性から従来よりも一層高い噴流波高を設定できるようになり、すなわち従来よりも一層大きい噴流動圧をプリント配線板に加えることかできるようになり、鉛フリーはんだを使用しても十分なはんだ濡れ性を得ることができるようになる。
【0116】
その結果、鉛フリーはんだを使用してもはんだ付け品質の良いプリント配線板を生産することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例−1に用いるはんだ付け装置を示す図である。
【図2】搬送コンベアの構成と搬送コンベアに用いられる爪カバーの構成を示す図である。
【図3】図1に示したはんだ付け装置の動作を説明するための図である。
【図4】図1に示したはんだ付け装置の動作を説明するための図である。
【図5】図1に示したはんだ付け装置の動作を説明するための図である。
【図6】図1に示したはんだ付け装置の動作を説明するための図である。
【図7】図1に示したはんだ付け装置の動作を説明するための図である。
【図8】実施形態例−2に用いるはんだ付け装置を示す図である。
【図9】図8に示したはんだ付け装置の動作を説明するための図である。
【図10】図8に示したはんだ付け装置の動作を説明するための図である。
【図11】図8に示したはんだ付け装置の動作を説明するための図である。
【図12】噴流体を調節する制御系を説明するためのブロック図である。
【図13】制御手順を説明するためのフローチャートである。
【図14】制御手順を説明するためのフローチャートである。
【図15】従来のはんだ付け装置を示す図である。
【符号の説明】
1 吹き口体
2 噴流体
3 噴流孔
3a 吹き口
4 回動軸
5 ステッピングモータ
6 駆動軸
7 断熱継手
8 回転エンコーダ
9 蓋体
10 搬送コンベア
11 プリント配線板
11a 被はんだ付け面
12 保持爪
13 駆動モータ
14 回転エンコーダ
15 溶融はんだ
16 コンベアフレーム
17 搬送チェーン
17a 往路側搬送チェーン
17b 復路側搬送チェーン
18 爪カバー
18a 長孔
19 取り付けねじ
20 噴流波
21 取り付け板
21a 長孔
22 取り付けねじ
23 ワッシャ
24 ワッシャ
26 配線板検出センサ
30 制御部
31 操作部
32 表示部
33 駆動部
34 摺動嵌合部
35 吹き口体
36 チャンバ
37 嵌合体
38 摺動体
39 アクチュエータ
39a エンコーダ
40 ねじ
41 結合軸
42 断熱継手
43 駆動軸
44 案内板
45 吹き口
50 はんだ槽
51 モータ
52 ポンプ

Claims (2)

  1. 溶融はんだの噴流孔を設けた噴流体から溶融はんだを噴流させて噴流波を形成しておいて、板状の被はんだ付けワークを搬送してその被はんだ付け面を前記噴流波に接触させた際の前記被はんだ付け面への噴流動圧を高めてはんだ付けを行うはんだ付け方法において、
    前記噴流体の角度を可変することで前記板状の被はんだ付けワークの被はんだ付け面に対する前記噴流波の噴流方向を可変可能に形成し、
    前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波に接触を開始する際には前記噴流波の波高が低くなるように前記噴流体の待機角度位置( B1,B1 ′)を選択して調節し、続いて前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波に接触している期間は前記噴流波の波高が高くなるように前記噴流体のはんだ付け角度位置( B2 )を選択して調節し、続いて前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波から離脱する際には前記噴流波の波高が低くなるように前記噴流体の退避角度位置( B3,B3 ′)を選択して調節し、
    なおかつ前記板状の被はんだ付けワークの種類によって前記噴流体の待機角度位置( B1,B1 ′)とはんだ付け角度位置( B2 )と退避角度位置( B3,B3 ′)が予め選択されることにより前記噴流体の待機角度位置( B1,B1 ′)からはんだ付け角度位置( B2 )への移行方向そしてこのはんだ付け角度位置( B2 )から退避角度位置( B3,B3 ′)への移行方向が前記板状の被はんだ付けワークの種類によって選択可能にはんだ付けが行われること、
    を特徴とするはんだ付け方法。
  2. 溶融はんだを吹き口から噴流させて噴流波を形成しておいて、板状の被はんだ付けワークを仰角方向に搬送してその被はんだ付け面を前記噴流波に接触させた際の前記被はんだ付け面への噴流動圧を高めてはんだ付けを行うはんだ付け方法において、
    前記吹き口を水平方向へ移動させることで前記噴流波の噴流位置を水平方向へ移動可能に形成し、
    前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波に接触を開始する際には前記板状の被はんだ付けワークの被はんだ付け面から見て前記噴流波の波高が低くなる待機位置( C1 )に前記吹き口の位置を移動させ、続いて前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波に接触している期間は前記板状の被はんだ付けワークの被はんだ付け面から見て前記噴流波の波高が高くなるはんだ付け位置( C2,C2 ′)に前記吹き口の位置を移動させ、続いて前記板状の被はんだ付けワークが前記噴流波から離脱する際には前記板状の被はんだ付けワークの被はんだ付け面から見て前記噴流波の波高が低くなる退避位置( C3 )に前記吹き口を移動させ、
    前記吹き口の水平位置を前記待機位置( C1 )から前記はんだ付け位置( C2,C2 ′)へそして前記退避位置( C3 )へと往復移動させることではんだ付けが行われること、
    を特徴とするはんだ付け方法。
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