JP2001065526A - 留め具 - Google Patents

留め具

Info

Publication number
JP2001065526A
JP2001065526A JP23731299A JP23731299A JP2001065526A JP 2001065526 A JP2001065526 A JP 2001065526A JP 23731299 A JP23731299 A JP 23731299A JP 23731299 A JP23731299 A JP 23731299A JP 2001065526 A JP2001065526 A JP 2001065526A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
female member
male member
shaft
head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23731299A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazutomi Sakata
一臣 坂田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nifco Inc
Original Assignee
Nifco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nifco Inc filed Critical Nifco Inc
Priority to JP23731299A priority Critical patent/JP2001065526A/ja
Publication of JP2001065526A publication Critical patent/JP2001065526A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Insertion Pins And Rivets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 差し入れ先端を閉塞させた筒状をなす差し入
れ部を備えた雌部材に挿入される雄部材と雌部材との掛
合力を、支障なく向上できるようにする。 【解決手段】 留め付け対象物Mの一方側への取付部1
1を備えた雄部材1と、留め付け対象物Mの他方側の取
り付け穴Maへの差し入れ部21を備えると共に雄部材
1の軸状部10の挿通穴20を有する雌部材2とを備え
ている。軸状部10には第一、第二の掛合突部17、1
8が形成してある。雌部材2の差し入れ部21における
挿入穴20の穴壁部に軸状部10の差し入れに伴って第
一の掛合突部17に掛合される第一の被掛合部24が設
けてある。雌部材2の頭部22には軸状部10の差し入
れ方向に交叉する向きに透設され挿入穴20に連通した
窓穴22aが設けられ、その穴縁部に雄部材1の軸状部
10の差し入れに伴って第二の掛合突部18に掛合され
る第二の被掛合部25が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、留め付け対象物
同士をワンタッチで留め合わせるために用いられる留め
具に関し、特に、自動車のボディパネルへの外装部品の
取り付けなど、水密状態、防塵状態での留め付けが必要
とされる留め付け対象物同士を強固に留め付け合わせる
用途に用いるのに適した留め具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】内部を中空にしたキャップ状の胴部を有
する雌部材における当該胴部内部に雄部材の連結軸の係
合部を係脱自在に係止する係止部を設けると共に、この
雄部材に一方パネルへの取り付けられる頭部を設け、か
つ、かかる雌部材の前記胴部を他方パネルの透孔に挿入
係止するようにし、さらに、この雌部材の胴部開口外周
部にフランジを形成して当該透孔を閉塞させた状態で当
該透孔に雌部材を取り付けられるようにして、二枚のパ
ネルを留め付け合わせられるようにした留め具がある。
(実公昭62−33131公報参照)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、かかる留め
具は、前記雌部材の胴部をキャップ状に構成することか
ら、この胴部の挿入係止されるパネルの透孔を当該パネ
ルへの雌部材の取り付けによって水密状態ないしは防塵
状態に閉塞し得る利点を有するものであるが、この胴部
内部に形成される前記雄部材の連結軸の係合部への係止
部は当該胴部の開口から抜き出される成形型に対しアン
ダーカット形状となるため、一般に無理抜きにより形成
せざるを得ず、このため、かかる留め具を射出成形など
のプラスチック成形によって単純に形成する場合、前記
雌部材の胴部における係止部の突出量を大きく確保し難
かった。前記雄部材と雌部材の係合力、すなわち、かか
る留め具を介して留め合わされる二枚のパネルの留め合
わせ強度は、前記雄部材の連結軸の係合部と前記雌部材
の胴部の係止部との掛合代の大きさに依存するところが
大きく、したがって、かかる従来の留め具は、かかる二
枚のパネルの留め合わせ強度の向上に限界を有するもの
であった。
【0004】そこでこの発明は、留め合わせ対象物の一
方側に取り付けられると共に留め合わせ対象物の他方側
に透設された取り付け穴に差し入れ取り付けられる差し
入れ先端を閉塞させた筒状をなす差し入れ部を備えた雌
部材の当該差し入れ部に挿入される雄部材の軸状部を当
該差し入れ部に挿入掛合させて両留め合わせ対象物を互
いに留め合わせる留め具における雄部材と雌部材との掛
合力、すなわち、両留め合わせ対象物の留め合わせ強度
を、雌部材の構造を複雑とすることなく、支障なく向上
できるようにすることを主たる目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明にあっては、留め具が以下の(1)〜
(5)の構成を備えたものとした。 (1)留め付け対象物の一方側への取付部を一端側に有
する軸状部を備えた雄部材と、(2)頭部と、留め付け
対象物の他方側に透設された取り付け穴に差し入れ取り
付けられる差し入れ後端側でのみ開放された筒状をなす
差し入れ部とを、当該差し入れに伴って当該留め付け対
象物の他方側に押し当てられる外鍔部を介して備えると
共に、前記頭部と前記差し入れ部とに連通した前記雄部
材の軸状部の挿通穴を当該頭部において外方に開放させ
て有する雌部材とを備えており、(3)前記雄部材の軸
状部には、前記雌部材の挿入穴への差し入れ方向におい
て間隔を開けて第一の掛合突部及び第二の掛合突部が形
成してあると共に、(4)前記雌部材の差し入れ部にお
ける挿入穴の穴壁部に、当該挿入穴への前記雄部材の軸
状部の差し入れに伴って、当該差し入れ部側及び軸状部
側の少なくとも一方側の弾性変形により当該軸状部の第
一の掛合突部を乗り越えさせて当該第一の掛合突部に掛
合される第一の被掛合部が設けてあり、(5)しかも、
前記雌部材の頭部には、前記雄部材の軸状部の差し入れ
方向に交叉する向きに透設されて前記挿入穴に連通した
窓穴が設けられており、この窓穴における当該挿通穴と
の連通側にある穴縁部に当該挿入穴への当該雄部材の軸
状部の差し入れに伴って、当該頭部側及び軸状部側の少
なくとも一方側の弾性変形により当該軸状部の第二の掛
合突部を乗り越えさせて当該第二の掛合突部に掛合され
る第二の被掛合部が設けられている。
【0006】かかる構成によれば、前記留め付け対象物
の他方側の取り付け穴に前記雌部材の差し入れ部を差し
入れることに伴って、当該取り付け穴を同時に水密状態
ないしは防塵状態に閉塞することが可能とされる。
【0007】また、前記留め付け対象物の一方側に前記
雄部材を前記取付部をもって取り付けると共に、前記留
め付け対象物の他方側に透設された取り付け穴に前記差
し入れ部を差し入れて前記雌部材を取り付けた後、かか
る雄部材の軸状部を雌部材の頭部において開放された挿
通穴に差し入れることにより、前記第一の被掛合部を第
一の掛合突部に乗り越えさせた後の前記弾性復帰によ
り、この乗り越え位置において当該第一の被掛合部と第
一の掛合突部とを掛合し合わせることができると共に、
前記第二の被掛合部を第二の掛合突部に乗り越えさせた
後の前記弾性復帰により、この乗り越え位置において当
該第二の被掛合部と第二の掛合突部とを掛合し合わせる
ことができる。
【0008】特に、かかる留め具にあっては、水密状態
ないしは防塵状態可能な差し入れ後端側でのみ開放され
た筒状に構成されるため成形段階ではアンダーカットの
無理抜き形状となって雄部材の第一の掛合突部との掛合
代を十分に確保し難い雌部材の差し入れ部の第一の被掛
合部の他に、この雌部材の差し入れ部が差し入れられる
前記留め付け対象物の他方に設けられた取り付け穴を水
密状態ないしは防塵状態に閉塞可能な外鍔部の上方にあ
る前記頭部に形成された窓穴を通じてアンダーカット形
状とならないように雄部材の第二の掛合突部との掛合代
を十分に確保して成形可能な第二の被掛合部を有するこ
とから、かかる水密状態ないしは防塵状態を確保しなが
ら強固な前記雌部材と雄部材との掛合をなす留め具を支
障なく形成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図17に基づい
て、この発明の典型的な実施の形態について説明する。
【0010】なお、ここで図1ないし図4は、この実施
の形態にかかる留め具を構成する雌部材2をそれぞれ異
なる向きから見て示しており、また、図5ないし図10
はかかる雌部材2をそれぞれ異なる位置で断面にして示
している。
【0011】また、図11および図12は、この実施の
形態にかかる留め具を構成する雄部材1をそれぞれ異な
る向きから見て示しており、また、図13および図14
はかかる雄部材1をそれぞれ異なる位置で断面にして示
している。
【0012】また、図15は、かかる雄部材1を取付部
11をもって留め付け対象物Mの一方側に取り付けた状
態を、また、図16は、前記雌部材2の差し入れ部21
を留め付け対象物Mの他方側に透設された取り付け穴M
aに差し入れ掛合させて当該留め付け対象物Mの他方に
取り付けた状態を、さらに、図17は、このように留め
付け対象物Mに取り付けられた雄部材1と雌部材2とを
当該雌部材2の挿入穴20に雄部材1の軸状部10を挿
入掛合させて留め合わせ、両留め付け対象物M、M同士
を留め合わせた状態を、それぞれ断面の状態として示し
ている。
【0013】この実施の形態にかかる留め具は、留め付
け対象物M、M同士をワンタッチで留め合わせるために
用いられるものである。また、かかる留め具は、特に、
自動車のボディパネルへのリヤコンビネーションランプ
などの外装部品の取り付けなど、水密状態、防塵状態で
の留め付けが必要とされる留め付け対象物M、M同士を
強固に留め付け合わせる用途に用いるのに適したもので
ある。
【0014】すなわち、この実施の形態にかかる留め具
は、留め付け対象物Mの一方側への取付部11を一端側
に有する軸状部10を備えた雄部材1と、この雄部材1
の軸状部10の挿入穴20を備え、この挿入穴20への
軸状部10の前記取付部11の設けられた一端側と反対
の他端側からの差し入れに伴って当該軸状部10の抜け
出しを阻止するように当該軸状部10に掛合されると共
に、水や塵などの侵入を招かない差し入れ先端を閉塞さ
せた筒状をなす差し入れ部21を留め付け対象物Mの他
方に透設された取り付け穴Maに差し入れることにより
当該留め付け対象物Mの他方に取り付けられる雌部材2
とから構成されている。
【0015】具体的には、先ず、前記雄部材1における
前記軸状部10は、円板状のフランジ12を備えてお
り、このフランジ12を挟んだ一方側を前記雌部材2の
挿入穴20への挿入部13とし、かつ、このフランジ1
2を挟んだ他方側を前記留め付け対象物Mの一方側への
取付部11としている。
【0016】この実施の形態にあっては、かかる雄部材
1における取付部11は、前記留め付け対象物Mの一方
側に設けたネジ穴Mbにネジ付けられる雄螺子部11a
を外周に形成されたボルト状に構成されている。
【0017】また、かかる雄部材1における挿入部13
は、前記フランジ12側においてもっとも太く、このフ
ランジ12側に六角ナット状の横断面外郭形状を有する
基部14を備えると共に、この基部14に続き当該基部
14よりもやや細い円形の横断面外郭形状を有する中間
部15を備え、さらに、この中間部15に続き当該中間
部15よりやや細い円形の横断面外郭形状を有する先端
部16を備えている。
【0018】そして、かかる挿入部13は、前記先端部
16と中間部15との間に、前記フランジ12の側を向
いた掛合面18aと、稜部18bを挟んでかかる先端部
16側に向けて次第に低まる向きに傾斜した傾斜面18
cとを備えた周回鍔状をなす第二の掛合突部18を備え
ると共に、当該先端部16の長さ方向略中央位置に、前
記第二の掛合突部18の側を向いた掛合面17aと、こ
の掛合面17aと反対の側に稜部17bを挟んで当該挿
入部13の先端側に向けて次第に低まる向きに傾斜した
傾斜面17cとを備えた周回鍔状の第一の掛合突部17
を備えている。
【0019】なお、この実施の形態にあっては、かかる
雄部材1には、前記取付部11の端面において外方に開
放され、かつ、この端面から前記第二の掛合突部18の
形成位置近傍に至る深さのめくら穴19が形成されてい
る。
【0020】一方、前記雌部材2は、筒軸線xに直交す
る向きの断面において略円形の外郭形状を備える筒状の
頭部22と、この頭部22の一方の筒端部を巡るように
形成された突き出し端縁を略円形とする外鍔部23と、
この頭部22における当該外鍔部23の形成側の端面略
中央より当該頭部22の筒軸線xに沿う向きに一体に突
き出された前記留め付け対象物Mの他方側に透設された
取り付け穴Maへの差し入れ部21とを備えている。
【0021】また、かかる雌部材2には、前記頭部22
の筒軸線xに沿って、当該頭部22における前記外鍔部
23が設けられた側と反対の側の端面において外方に開
放され、かつ、当該端面より前記差し入れ部21の先端
側に亙る深さの前記雄部材1の軸状部10の挿入穴20
が形成されている。
【0022】また、前記差し入れ部21は、前記頭部2
2との連接側と反対の先端を閉塞させており、この結
果、かかる差し入れ部21は、前記頭部22の側におい
て開放された円筒状で、かつ、それ以外の箇所において
開放されていない差し入れ先端を閉塞させた筒状をなす
ように構成されている。
【0023】かかる差し入れ部21はまた、当該差し入
れ部21の先端側から前記頭部22との連接側に向けて
長い四つのリブ21a…21aをその外周に備えてい
る。各リブ21a…21aは互いに隣り合うリブ21a
との間に略等しい間隔を開けて設けられている。また、
各リブ21a…21aはそれぞれ、前記外鍔部23との
間に間隔を開けて、この外鍔部23に向けられた引っ掛
け面21bを有すると共に、この引っ掛け面21bに略
直交する向きの頂端面21cを備え、さらに、前記差し
入れ部21の先端側からこの頂端面21cに向けて次第
に当該リブ21aの突き出し寸法を大きくする向きに傾
斜した案内面21dを備えている。
【0024】なお、この実施の形態にあっては、かかる
差し入れ部21は、その先端側と前記頭部22への連接
側とを太くするように形成されている。
【0025】そして、この実施の形態にあっては、かか
る雌部材2の取り付けられる前記留め付け対象物Mの他
方側の取り付け穴Maが略円形穴として構成してあると
共に、前記外鍔部23の外径が当該取り付け穴Maより
も大きく、また、前記差し入れ部21に形成された四つ
のリブ21a…21aの前記各頂端面21cを通る仮想
の円R1の直径が当該取り付け穴Maよりもやや大きく
なるように構成してある。また、かかる雌部材2が、前
記差し入れ部21をすぼめる向きに弾性変形可能な材
料、典型的にはプラスチック材料により、射出成形など
のプラスチック成形によって形成されている。
【0026】この結果、この実施の形態にあっては、前
記留め付け対象物Mの他方側の取り付け穴Maに前記雌
部材2の差し入れ部21をその先端側から差し入れるこ
とに伴って、当該取り付け穴Maの穴縁に前記リブ21
aの案内面21dを摺接させながら当該差し入れ部21
を一旦やや弾性的にすぼめさせ、この後、このリブ21
aの頂端面21cが当該取り付け穴Maの差し入れ先側
の穴縁を乗り越えた位置でかかる差し入れ部21を弾性
復帰させて、かかるリブ21aの前記引っ掛け面21b
が当該取り付け穴Maの差し入れ先側の穴縁部に掛合さ
せるようにすることができる。そして、これにより、前
記外鍔部23とかかるリブ21aの引っ掛け面21bと
の間で前記留め付け対象物Mの他方側を挟み付け、当該
留め付け対象物Mの他方側にワンタッチでかかる雌部材
2の取り付けをなすことが可能とされる。(図16)
【0027】この実施の形態にあっては、前記雌部材2
の差し入れ部21が差し入れ後端側でのみ開放された筒
状に構成されていると共に、前記外鍔部23がその突き
出し端に向かうに連れて次第に当該差し入れ部21の先
端側に近付く向きに傾斜した傘状に構成されており、前
記留め付け対象物Mの他方側の取り付け穴Maへの取り
付け時に、この外鍔部23の突き出し端が当該留め付け
対象物Mの他方側の面に押し付けられ密着されるように
当該外鍔部23が弾性変形される構成としてある。この
結果、この実施の形態にあっては、かかる留め付け対象
物Mの他方側の取り付け穴Maへの雌部材2の取り付け
により、当該取り付け穴Maを同時に水密状態ないしは
防塵状態に閉塞することが可能とされる。
【0028】また、この実施の形態にあっては、前記雌
部材2の差し入れ部21の前記頭部22への連接側であ
って、前記リブの引っ掛け面21bよりも当該差し入れ
部21の先端側に位置される箇所にある前記挿入穴20
の穴壁部に、前記雄部材1の軸状部10の当該挿入穴2
0への差し入れに伴って当該軸状部10に設けられた前
記第一の掛合突部17が掛合される環状をなす第一の被
掛合部24が設けてある。
【0029】かかる第一の被掛合部24は、前記第一の
掛合突部17の稜部17b位置の外径よりも、その頂部
24a位置における前記挿入穴20の内径をやや小さく
するように形成されていると共に、この頂部24aを挟
んだ当該挿入穴20の内奥側に当該内奥側に向けられた
掛合面24bを、また、この頂部24aを挟んだ他方側
に当該頂部24aに向かうに連れて次第に当該挿入穴2
0の内径を狭める向きに傾斜した傾斜面24cを備えて
いる。
【0030】また、この実施の形態にあっては、前記雌
部材2の頭部22に、前記雄部材1の軸状部10の差し
入れ方向に略直交する向きに透設されて、この頭部22
における前記挿入穴20に連通した四つの窓穴22a…
22aが設けられていると共に、この四つの窓穴22a
…22aの前記挿入穴20との連通側にある穴縁部であ
って、当該頭部22における前記挿入穴20の開放側の
端面側にある穴縁部22bにそれぞれ、当該穴縁部22
bから前記外鍔部23の側に向けて次第に内向きに突き
出す、前記雄部材1の軸状部10の当該挿入穴20への
差し入れに伴って当該軸状部10に設けられた前記第二
の掛合突部18が掛合される舌片状の第二の被掛合部2
5が設けてある。
【0031】この実施の形態にあっては、前記四つの窓
穴22a…22aはいずれも、前記頭部22の筒軸線x
に略直交する向きから当該頭部22を外方より見た場合
に、向き合った一対の窓縁の一方を当該筒軸線xに沿わ
せ、かつ、向き合った一対の窓縁の他方を当該筒軸線x
に直交させる四角形状をなすように形成されている。ま
た、かかる四つの窓穴22a…22aは、いずれもその
窓壁22cを前記頭部22の筒軸線xを通る当該筒軸線
xに直交する向きの仮想の線分yに略平行とするように
形成されており、図2において上下方向に開き出す一対
の成形型によってかかる四つの窓穴22a…22aを同
時に成形できるようにしてある。
【0032】また、前記第二の被掛合部25はそれぞ
れ、その先端縁25aおよび両側縁25b、25bを、
前記窓穴の窓壁22cの内側に位置させる大きさに構成
されている。また、かかる四つの第二の被掛合部25…
25はそれぞれ、隣り合う第二の被掛合部25との間の
間隔をほぼ等しくするように、等間隔に設けられてい
る。
【0033】また、この実施の形態にあっては、前記第
二の被掛合部25はそれぞれ、内外面を前記挿入穴20
の穴内面に沿わせるように弧状に湾曲させていると共
に、先端側に向かうに連れて次第に幅狭となるように構
成されており、さらに、これら四つの第二の被掛合部2
5…25の先端縁を通る仮想の円R2の径が前記雄部材
1の第二の掛合突部18の稜部18b位置の外径よりも
やや小さくなるように構成してある。また、これら四つ
の第二の被掛合部25…25の先端縁25aを通る仮想
の円R2が、かかる雌部材2を前記頭部22の挿入穴2
0の開放側から見た状態において、(図2)前記差し込
み部の環状をなす第一の被掛合部24を内側に納める径
を持つように構成されている。
【0034】この結果、この実施の形態にあっては、か
かる雌部材2の前記差し入れ部21の内壁部に前記第一
の被掛合部24を形成させながら、前記窓穴22aの透
設方向に沿って開き出す一対の成形型によって前記頭部
22に前記第二の被掛合部25を支障なく、また、前記
挿入穴20内に必要な寸法分かかる第二の被掛合部25
が突き出されるように形成させることができる。
【0035】この実施の形態にかかる留め具は、以上の
構成を備えることから、前記留め付け対象物Mの一方側
に前記雄部材1を前記取付部11をもって取り付けると
共に、前記留め付け対象物Mの他方側に透設された取り
付け穴Maに前記差し入れ部21を差し入れて前記雌部
材2を取り付けた後、かかる雄部材1の軸状部10を雌
部材2の頭部22において開放された挿入穴20に差し
入れることにより、(1)当該雄部材1の軸状部10の
第一の掛合突部17の傾斜面17cを雌部材2の第一の
被掛合部24の傾斜面24cに摺接させながら、この実
施の形態にあってはおおむね当該雌部材2の差し入れ部
21側を弾性的に押し広げさせて当該第一の被掛合部2
4の頂部24aを第一の掛合突部17の稜部17bに乗
り越えさせた後、かかる差し入れ部21側を弾性復帰さ
せて、この乗り越え位置において当該第一の被掛合部2
4の掛合面24bと第一の掛合突部17の掛合面17a
とを掛合し合わせることができると共に、(2)前記雄
部材1の軸状部10の第二の掛合突部18の傾斜面18
cを雌部材2の第二の被掛合部25の上面に摺接させな
がら、この実施の形態にあっては当該第二の被掛合部2
5を弾性的に外向きに広げ出させて当該第二の被掛合部
25の先端縁25aを第二の掛合突部18の稜部18b
に乗り越えさせた後、かかる第二の被掛合部25を内向
きに弾性復帰させて、この乗り越え位置において当該第
二の被掛合部25の先端縁25aと第二の掛合突部18
の掛合面18aとを掛合し合わせることができる。この
実施の形態にあっては、前記雄部材1のフランジ12が
前記雌部材2の頭部22に突き当てられる位置まで当該
雌部材2の挿入穴20に当該雄部材1の軸状部10を挿
入することができるものとしてあり、この突き当たり位
置において前記各掛合突部17、18が各被掛合部2
4、25に掛合されるようにしてある。(図17)
【0036】この結果、この実施の形態にかかる留め具
によれば、前記雄部材1の軸状部10を前記雌部材2の
挿入穴20に対し、その挿入奥側と手前側の二か所にお
いて掛合させることができ、当該雄部材1と雌部材2の
掛合状態、ひいては、留め付け合わされる留め付け対象
物M双方の留め付け状態を安定的に確保することができ
る。
【0037】特に、水密状態ないしは防塵状態を確保す
るように差し入れ後端側でのみ開放された筒状に構成さ
れるため成形段階ではアンダーカットの無理抜き形状と
なって雄部材1の第一の掛合突部17との掛合代を十分
に確保し難い雌部材2の差し入れ部21の第一の被掛合
部24の他に、この雌部材2の差し入れ部21が差し入
れられる前記留め付け対象物Mの他方に設けられた取り
付け穴Maを水密状態ないしは防塵状態に閉塞可能な外
鍔部23の上方において前記窓穴22aによりアンダー
カット形状とならないように雄部材1の第二の掛合突部
18との掛合代を十分に確保して成形可能な第二の被掛
合部25を有することから、かかる水密状態ないしは防
塵状態を確保しながら強固な前記雌部材2と雄部材1と
の掛合をなすことができる。
【0038】なお、前記雌部材2の窓穴22aにおける
前記挿入穴20への連通側にある窓縁部に、当該挿入穴
20への軸状部10の挿入に伴って弾性変形されなが
ら、この窓穴22aに入り込む挿入位置で弾性復帰して
掛合されるように、雄部材1の第二の掛合突部18側が
弾性変形される舌片状体などとして構成してあることも
ある。この場合には、かかる雌部材2の窓穴22aにお
ける前記挿入穴20への連通側にある窓縁部それ自体
が、前記第二の被掛合部25として機能される。
【0039】
【発明の効果】この発明によれば、留め合わせ対象物の
一方側に取り付けられると共に留め合わせ対象物の他方
側に透設された取り付け穴に差し入れ取り付けられる差
し入れ先端を閉塞させた筒状をなす差し入れ部を備えた
雌部材の当該差し入れ部に挿入される雄部材の軸状部を
当該差し入れ部に挿入掛合させて両留め合わせ対象物を
互いに留め合わせる留め具における雄部材と雌部材との
掛合力、すなわち、両留め合わせ対象物の留め合わせ強
度を、雌部材の構造を複雑とすることなく、支障なく向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】雌部材1の側面図
【図2】雌部材1の平面図
【図3】図1と90度異なる位置から見た雌部材1の側
面図
【図4】雌部材1の底面図
【図5】図1におけるA−A線断面図
【図6】図1におけるB−B線断面図
【図7】図1におけるC−C線断面図
【図8】図2におけるD−D線断面図
【図9】図2におけるE−E線断面図
【図10】図2におけるF−F線断面図
【図11】雄部材1の側面図
【図12】雄部材1の平面図
【図13】雄部材1の縦断面図
【図14】図11におけるG−G線断面図
【図15】留め付け対象物Mに対する雄部材1の取り付
け状態を示す縦断面図
【図16】留め付け対象物Mに対する雌部材2の取り付
け状態を示す縦断面図
【図17】留め付け対象物Mの留め合わせ状態を示す縦
断面図
【符号の説明】
M 留め付け対象物 Ma 取り付け穴 1 雄部材 10 軸状部 11 取付部 17 第一の掛合突部 18 第二の掛合突部 2 雌部材 20 挿入穴 21 差し入れ部 22 頭部 22a 窓穴 23 外鍔部 24 第一の被掛合部 25 第二の被掛合部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 留め付け対象物の一方側への取付部を一
    端側に有する軸状部を備えた雄部材と、 頭部と、留め付け対象物の他方側に透設された取り付け
    穴に差し入れ取り付けられる差し入れ後端側でのみ開放
    された筒状をなす差し入れ部とを、当該差し入れに伴っ
    て当該留め付け対象物の他方側に押し当てられる外鍔部
    を介して備えると共に、前記頭部と前記差し入れ部とに
    連通した前記雄部材の軸状部の挿通穴を当該頭部におい
    て外方に開放させて有する雌部材とを備えており、 前記雄部材の軸状部には、前記雌部材の挿入穴への差し
    入れ方向において間隔を開けて第一の掛合突部及び第二
    の掛合突部が形成してあると共に、 前記雌部材の差し入れ部における挿入穴の穴壁部に、当
    該挿入穴への前記雄部材の軸状部の差し入れに伴って、
    当該差し入れ部側及び軸状部側の少なくとも一方側の弾
    性変形により当該軸状部の第一の掛合突部を乗り越えさ
    せて当該第一の掛合突部に掛合される第一の被掛合部が
    設けてあり、 しかも、前記雌部材の頭部には、前記雄部材の軸状部の
    差し入れ方向に交叉する向きに透設されて前記挿入穴に
    連通した窓穴が設けられており、この窓穴における当該
    挿通穴との連通側にある穴縁部に当該挿入穴への当該雄
    部材の軸状部の差し入れに伴って、当該頭部側及び軸状
    部側の少なくとも一方側の弾性変形により当該軸状部の
    第二の掛合突部を乗り越えさせて当該第二の掛合突部に
    掛合される第二の被掛合部が設けられていることを特徴
    とする留め具。
JP23731299A 1999-08-24 1999-08-24 留め具 Pending JP2001065526A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23731299A JP2001065526A (ja) 1999-08-24 1999-08-24 留め具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23731299A JP2001065526A (ja) 1999-08-24 1999-08-24 留め具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001065526A true JP2001065526A (ja) 2001-03-16

Family

ID=17013509

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23731299A Pending JP2001065526A (ja) 1999-08-24 1999-08-24 留め具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001065526A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013160296A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Nifco Inc クリップ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013160296A (ja) * 2012-02-03 2013-08-19 Nifco Inc クリップ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3297972B2 (ja) 固定クリップ
US7207759B2 (en) Fastener for panels or the like
US4420859A (en) Two-part panel fastener
US20080141501A1 (en) Clip
JPS6256809U (ja)
US20050002760A1 (en) Blind rivet fastener and workpiece assembly using same
JP2003072599A (ja) 防水型クリップ
JP3491266B2 (ja) 止め具
JP2001065526A (ja) 留め具
JP4150705B2 (ja) 止め具
JP2005047225A (ja) 金型のインサート物保持構造、発泡成形方法、ea材取付用クリップ及びea材
JP2009107514A (ja) 車両用サイドマッドガード
JPH0214486Y2 (ja)
US11644052B2 (en) W-base fastener and locator cap
JP4581350B2 (ja) 衝撃エネルギー吸収材及びその取付構造
JP3173337B2 (ja) 車両用クッションストッパ
KR20080103646A (ko) 자동차용 패스너
JP2591405Y2 (ja) 止め具
JP2552433Y2 (ja) 止め具
JP2009154772A (ja) ガラスラン
JPH0247288Y2 (ja)
JP2584385Y2 (ja) トリム固定用クリップ
JP2001354077A (ja) 自動車用ドアトリム構造
JPS6330808Y2 (ja)
JPH041369Y2 (ja)