JP2001064637A - 掘削用泥水安定液の廃泥処理方法 - Google Patents
掘削用泥水安定液の廃泥処理方法Info
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Abstract
からなる水-粘土懸濁液に対し、粘性調整作用、止水性
向上作用を有し、かつpHによって、それら性能を調節で
きる止水性調節剤を添加した掘削用泥水安定液を使用す
ることで、簡便な手段で固液分離が容易な廃泥処理方法
を提供する。 【解決手段】 カルホ゛キシル基含有モノマー 20〜80重量部、(メタ)
アクリル酸エステル系モノマー 10〜70重量部、その他共重合可能なモ
ノマー 0〜10重量部を乳化共重合して得られ、かつpHによ
って粘度発現性および止水性を調節できるアルカリ増粘エマルシ
ョンからなる止水性調節剤を添加した掘削用泥水安定液に
対し、アルカリ領域から酸性領域へpHを変化させて固液分離
を行う。
Description
所打ち工法、泥水シールト゛工法、連続地中壁工法などに使
用される掘削用泥水安定液の廃泥処理法に関するもので
ある。
の掘削の際に用いる掘削用泥水安定液(以下、安定液と
略す)は、掘削壁面の崩壊防止、比重調整による泥土お
よび砂礫の運搬等の目的で使用されている。また、安定
液は、通常、水-粘土懸濁液を主体とし、目的に応じ
て、増粘剤、分散解膠剤、保護コロイト゛剤、逸泥防止剤、
止水性向上剤、塩類、界面活性剤、防腐剤、pH調整剤、
加重剤等からなり、各掘削条件に合致するように調製し
た組成物である。
用されており、そのヘ゛ントナイトは、モンモリロナイトを主成分とす
る代表的な結晶性鉱物の1つであり、通常、正および負
の荷電を共有し、比表面積も大きいため、常温で水を吸
い込み膨潤するという水和性、水膨潤性が高いことが知
られている。よって、掘削後に発生するヘ゛ントナイトを含ん
だ掘削土砂から水を物理的に分離することは非常に難し
く、硫酸ハ゛ント゛、ホ゜リ塩化アルミニウム等の無機系凝集剤、石灰
系の粘土改良材、高分子凝集剤等を添加し化学的に処理
した後、物理的に脱水を行わなければならず、廃泥処理
は煩雑であった。よって、掘削時には適度な粘性および
止水性能を有し、掘削終了時には簡単な手段で水抜けが
よい安定液の開発が望まれていた。
法として、泥水に対し、メタクリル酸10〜55重量%、メタクリル酸メ
チル10〜80重量%、アクリル酸エチル80〜10重量%からなるアルカリ可
溶性三元共重合体をアルカリ存在下で添加する方法(特公平0
4-61911号公報)が知られている。しかし、この特許は、
泥水の耐熱性、耐塩性を改良する手段として、アルカリ下に
おける止水性能のみに着目したものであり、アルカリ可溶性
三元共重合体を添加した泥水の各pHにおける泥水性能の
挙動、およびその有効利用に関しては何ら記載されてい
ない。
廃泥処理における固液分離性を高め、かつ薬品コストを削
減するために創案されたものであり、pHによって粘性と
止水性能を調節可能なアルカリ増粘エマルションを添加した安定液
を使用することで、固液分離の容易な廃泥処理方法を提
供し、かつ廃泥処理にかかる薬品コスト改善のためになさ
れたものである。
の粘土、およびまたはシルト、土砂等からなる水-粘土懸濁
液に対し、掘削作業時は、粘性調整作用、および形成し
た泥壁の止水性能向上作用を併せ持つ安定液を簡便な方
法で廃泥処理する手法について鋭意検討を重ねた結果、
カルホ゛キシル基含有モノマー 20〜80重量部、(メタ)アクリル酸エステル系モノ
マー 10〜70重量部、その他共重合可能なモノマー 0〜10重量
部を乳化共重合して得られるアルカリ増粘エマルションからなる止
水性調節剤を添加した安定液を使用し、そのpHをコントロール
することで、上記の性能を満足できることを見い出し、
この知見に基づいて本発明をなすに至った。
水性調節剤を添加した安定液は、アルカリ性領域では粘性を
発現し、かつ良好な止水性能を示すが、酸性領域では粘
性発現力が低下するだけでなく、止水性能も低下し、廃
泥処理しやすい安定液に変化するという特性を利用した
ものである。
は、カルホ゛キシル基含有モノマー、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー、その
他共重合可能なモノマーを重合開始剤、乳化剤および必要に
より連鎖移動剤、架橋剤等の存在下に、乳化共重合して
得られたものである。また、重合温度は5〜100℃、好ま
しくは50〜80℃であり、他の条件、方法等は、一般的な
重合の条件、方法に従って実施すればよく、例えば、モノ
マー等の重合系への添加方法については、一括添加法、連
続添加法、分割添加法等が挙げられ、これらを採用すれ
ばよい。
基含有モノマーを例示するならば、(メタ)アクリル酸、およびクロトン
酸、ケイ皮酸、アトロハ゜酸等のモノカルホ゛ン酸系モノマー、イタコン酸、マレ
イン酸、フマール酸、シトラコン酸、メサコン酸等のシ゛カルホ゛ン酸系モノマーお
よびこれらの酸無水物、さらにシ゛カルホ゛ン酸モノアルキルエステル系モ
ノマー等が挙げられる。これらの中でアクリル酸、メタクリル酸が好
ましく、特にメタクリル酸が好ましい。
酸エステル系モノマーを例示するならば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸フ゜ロヒ゜ル、(メタ)アクリル酸n-フ゛チル、(メタ)
アクリル酸イソフ゛チル、(メタ)アクリル酸sec-フ゛チル、(メタ)アクリル酸tert-フ
゛チル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸2-エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸n-オクチル、(メタ)アクリル酸テ゛シル、(メタ)アクリル酸ト゛テ゛シル、(メタ)アク
リル酸テトラテ゛シル、(メタ)アクリル酸ヘキサテ゛シル、(メタ)アクリル酸オクタテ゛シ
ル、(メタ)アクリル酸イコシル、(メタ)アクリル酸ヘンイコシル、(メタ)アクリル酸ト゛コ
シル、(メタ)アクリル酸オクタテ゛セニル、(メタ)アクリル酸シクロヘ゜ンチル、(メタ)アク
リル酸シクロヘキシル、(メタ)アクリル酸ヘ゛ンシ゛ル等が挙げられ、好まし
くはアクリル酸エチル、アクリル酸フ゛チル、アクリル酸2-エチルヘキシル、メタクリル
酸メチル、メタクリル酸フ゛チルであり、特に好ましくはアクリル酸エチル
である。
重合可能なモノマーを例示するならば、カルホ゛ン酸ヒ゛ニル系モノマ
ー、スチレン系モノマー、ヒト゛ロキシル基含有モノマー、アミト゛基含有モノマー、
シアノ基含有モノマーが挙げられる。カルホ゛ン酸ヒ゛ニル系モノマーとして
は、酢酸ヒ゛ニル、フ゜ロヒ゜オン酸ヒ゛ニル、酪酸ヒ゛ニル、吉草酸ヒ゛ニ
ル、ハ゜ヒ゛リン酸ヒ゛ニル、カフ゜ロン酸ヒ゛ニル、オクタン酸ヒ゛ニル、ノナン酸ヒ゛ニ
ル、テ゛カン酸ヒ゛ニル、ウンテ゛カン酸ヒ゛ニル、ラウリン酸ヒ゛ニル、トリテ゛カン酸ヒ
゛ニル、ミリスチン酸ヒ゛ニル、ハ゜ルミチン酸ヒ゛ニル、ステアリン酸ヒ゛ニル、モノクロロ
酢酸ヒ゛ニル、安息香酸ヒ゛ニル等が挙げられ、好ましくは酢酸
ヒ゛ニル、フ゜ロヒ゜オン酸ヒ゛ニルである。スチレン系モノマーとしては、スチレ
ン、α-メチルスチレン、o-メチルスチレン、m-メチルスチレン、p-メチルスチレン、o-
エチルスチレン、m-エチルスチレン、p-エチルスチレン、o-イソフ゜ロヒ゜ルスチレン、m-イ
ソフ゜ロヒ゜ルスチレン、p-イソフ゜ロヒ゜ルスチレン、o-tert-フ゛チルスチレン、m-te
rt-フ゛チルスチレン、p-tert-フ゛チルスチレンが挙げられ、好ましくは
スチレンである。ヒト゛ロキシル基含有モノマーとしては、ヒト゛ロキシエチル(メ
タ)アクリレート、ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ル(メタ)アクリレート、ヒト゛ロキシフ゛チル(メタ)アク
リレート、ホ゜リオキシエチレンモノ(メタ)アクリレート、ホ゜リオキシフ゜ロヒ゜レンモノ(メタ)ア
クリレート、ホ゜リオキシフ゛チレンモノ(メタ)アクリレート、ホ゜リオキシテ゛シレンモノ(メタ)ア
クリレート、ホ゜リオキシト゛テ゛シレンモノ(メタ)アクリレート、ホ゜リオキシテトラテ゛シレンモノ
(メタ)アクリレート、ホ゜リオキシヘキサテ゛シレンモノ(メタ)アクリレート、ホ゜リオキシオクタテ
゛シレンモノ(メタ)アクリレート、ホ゜リオキシイコシレンモノ(メタ)アクリレート、ホ゜リオキシト
リアコンチレンモノ(メタ)アクリレート、ホ゜リオキシエチレンホ゜リオキシフ゜ロヒ゜レンモノ(メタ)
アクリレート、ク゛リセリンモノ(メタ)アクリレート、ヘ゜ンタエリスリトールモノ(メタ)アクリレー
ト、(メタ)アリルアルコール、ク゛リセリンモノ(メタ)アリルエーテル等が挙げられ
る。アミト゛基含有モノマーとしては、(メタ)アクリルアミト゛、N-メチル(メ
タ)アクリルアミト゛、N-エチル(メタ)アクリルアミト゛、N-フ゜ロヒ゜ル(メタ)アクリルアミト
゛、N-フ゛チル(メタ)アクリルアミト゛、N-メチロール(メタ)アクリルアミト゛、N-エチロー
ル(メタ)アクリルアミト゛、N-ヒト゛ロキシフ゜ロヒ゜ル(メタ)アクリルアミト゛、N-メトキシメ
チル(メタ)アクリルアミト゛、N-エトキシメチル(メタ)アクリルアミト゛、N-フ゜ロホ゜キシメチ
ル(メタ)アクリルアミト゛、N-フ゛トキシメチル(メタ)アクリルアミト゛、シ゛アセトン(メタ)ア
クリルアミト゛、マレイン酸アミト゛、マレイン酸イミト゛等が挙げられる。シアノ
基含有モノマーとしては、(メタ)アクリロニトリル、α-クロルアクリロニトリル、
α-エチルアクリロニトリル等が挙げられる。
ホ゛キシル基含有モノマー 20〜80重量部、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー
10〜70重量部、その他共重合可能なモノマー 0〜10重量部
であり、カルホ゛キシル基含有モノマーが20重量部未満だと十分な
粘度および止水性能が発揮できず、80重量部を越えた場
合は、反応液の粘度が高くなったり凝固物等が発生して
重合安定性が不良になるため、好ましくない。また、カル
ホ゛キシル基含有モノマーと(メタ)アクリル酸エステル系モノマーのみでも、アルカ
リ増粘エマルションを調製することもできるが、上記記載のそ
の他共重合可能なモノマーをアルカリ増粘エマルションの構成成分に加
えることで、アルカリ増粘性を向上させる効果があること、
重合安定性が高まること等の理由により、上記範囲内で
適宜使用することができる。
開始剤としては、過酸化水素、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリ
ウム、レト゛ックス系開始剤(過酸化水素-塩化第一鉄、過硫酸アン
モニウム-酸性亜硫酸ナトリウム、アスコルヒ゛ン酸(塩)、ロンカ゛リット等)、
1,1-シ゛-t-フ゛チルハ゜ーオキシ-2-メチルシクロヘキサン、2,2-ヒ゛ス(4,4-シ゛-t
-フ゛チルハ゜ーオキシシクロヘキシル)フ゜ロハ゜ン、水溶性アソ゛系開始剤等のラシ
゛カル供与剤が例示される。また、紫外線、電子線、放射
線等による光重合によって、ラシ゛カルを発生させてもよ
く、この場合、光増感剤等を使用してもよい。
剤としては、ホ゜リオキシエチレンアルキルエーテル、ホ゜リオキシエチレンアルキルアリール
エーテル、ホ゜リオキシエチレンソルヒ゛タン脂肪酸エステル、オキシエチレンオキシフ゜ロヒ゜レ
ンフ゛ロックコホ゜リマー等のノニオン性界面活性剤や脂肪酸石鹸、アルキル
スルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ホ゜リオキシ
エチレンアルキル硫酸塩、ホ゜リオキシエチレンアルキルアリール硫酸塩等のアニオン性
界面活性剤等を挙げることができる。また本発明におい
ては、これらの通常の界面活性剤以外に、反応性界面活
性剤と呼ばれるヒ゛ニル基またはアリル基等の重合性基と、スルホ
ン酸塩基、ホ゜リオキシエチレン基等の親水性基とを併せ持つ化合
物も有効に利用することができる。なお、これらの乳化
剤は単独で、または2種以上を混合して用いることがで
きる。乳化剤の添加量は、総モノマー量に対して0.1〜10重
量%使用することが好ましい。添加量が0.1重量%未満で
は重合反応が不良となり目的とするアルカリ増粘エマルションが得
られず、また、10重量%を越えると、止水性調節剤とし
て使用するときに泡立ちが激しいため、好ましくない。
移動剤としては、n-ヘキシルメルカフ゜タン、n-オクチルメルカフ゜タン、n-ト゛
テ゛シルメルカフ゜タン、t-ト゛テ゛シルメルカフ゜タン、n-ステアリルメルカフ゜タン等のメル
カフ゜タン類、テトラエチルチウラニウムスルフィト゛、ヘ゜ンタフェニルエタン、ターヒ゜ノーレ
ン、α-メチルスチレンタ゛イマー等の通常の乳化重合で使用可能なも
のを、単独もしくは2種以上を組み合わせて使用するこ
とができる。また、使用方法としては、一括添加、分割
添加または連続添加のいずれの方法をとっても良い。な
お、連鎖移動剤の使用量は、総モノマー量に対して0〜2重量
%に設定することが好ましく、より好ましくは0〜0.5重
量%である。添加量が2重量%を越えると、アルカリ増粘エマルショ
ンが低分子量化するため十分な粘性付与力、および止水
能力が得られなくなるため、好ましくない。
剤としては、ラシ゛カル重合性の二重結合を2つ以上持つ化合
物であれば、特に限定されないが、あえて例示するなら
ば、エチレンク゛リコールシ゛(メタ)アクリレート、フ゜ロヒ゜レンク゛リコールシ゛(メタ)アクリ
レート、ク゛リセリンシ゛(メタ)アクリレート、ク゛リセリントリ(メタ)アクリレート、シ゛エチレ
ンク゛リコールシ゛(メタ)アクリレート、シ゛アリルフタレート、シ゛アリルマレート、シ゛アリルフ
マレート、アリル(メタ)アクリレート、N,N'-メチレンヒ゛ス(メタ)アクリルアミト゛、シ゛ヒ
゛ニルヘ゛ンセ゛ン等が挙げられ、必要に応じて使用できる。
使用してもよく、pH緩衝剤としては、炭酸水素ナトリウム、
炭酸ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、
酢酸カリウム等が例示でき、キレート剤としては、エチレンシ゛アミン四
酢酸ナトリウム、ニトリロトリ酢酸ナトリウム等が例示できる。
の添加量は、水-粘土懸濁液100重量部に対し、0.01〜10
重量部、好ましくは0.05〜7重量部である。添加量が0.0
1重量部未満ではpHを高めてアルカリ側にしても、水-粘土懸
濁液に対する増粘効果、および止水性向上作用が見られ
ず、また、10重量部を越えると、アルカリ側における安定液
の流動性が低下するため、好ましくない。なお、カルホ゛キシ
ル基含有モノマー 20〜80重量部、(メタ)アクリル酸エステル系モノマー 10
〜70重量部、その他共重合可能なモノマー 0〜10重量部を乳
化共重合して得られるアルカリ増粘エマルションを数種配合したも
のでも、使用することができる。
ルカリ増粘エマルションのほかに、増粘剤、分散剤、防腐剤、消
泡剤、pH調整剤等を必要に応じて任意に選定することが
できる。また、本発明における水-粘土懸濁液とは、ヘ゛ン
トナイトに代表されるモンモリロナイトを主成分とする水膨潤性の高
い粘土、およびまたはシルト、土砂等からなる鉱物を水に
分散、懸濁させたものである。
゛キシメチルセルロースナトリウム塩、メチルセルロース、ヒト゛ロキシエチルセルロース、アルキ゛
ン酸ソータ゛またはその誘導体、ホ゜リアクリルアミト゛またはその誘導
体、カセ゛インまたはその誘導体、テ゛ンフ゜ンまたはその誘導
体、ク゛アーカ゛ム、ローカストヒ゛ーンカ゛ム、アラヒ゛アカ゛ム、サ゛ンタンカ゛ム等が
挙げられる。これらは単独で使用することも、併用して
使用することもできる。
塩、メタクリル酸塩、フミン酸誘導体、リク゛ニンスルホン酸塩、ヘキサメタリン
酸塩、トリホ゜リリン酸塩等を挙げることができる。
て、さらし粉、次亜塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カルシウム、有
機化合物として、ハロケ゛ン誘導体、二価アルコール誘導体、脂肪
族として、スルホン誘導体、シアン誘導体、チオカルハ゛ミト゛誘導体、
芳香族として、シ゛アミン誘導体、イミタ゛ール誘導体、イソチアソ゛ール
誘導体等を挙げることができる。
ム、水酸化カリウム、炭酸ソータ゛、重炭酸ソータ゛、アンモニア、塩酸、
硫酸、硝酸、リン酸、酢酸などが挙げられる。
工程、固液分離工程、水処理工程からなる。砂分除去工
程では、一般的に使用されるスクリーンや、サイクロン等の装置を
用いて砂分を除去する方法が用いられる。固液分離工程
では、本発明のアルカリ増粘エマルションを添加した安定液のpHを
上記したpH調整剤を用いて、pHを6.0以下、好ましくは
5.0以下に調整したもの単独で、または硫酸ハ゛ント゛、硫酸
第一鉄、塩化第二鉄、ホ゜リ塩化アルミニウム、塩化コッハ゜ラス、アルミ
ン酸ソータ゛等の無機系凝集剤、ホ゜リチオ尿素、ホ゜リアクリルアミト゛、ホ
゜リエチレンイミン、アルキ゛ン酸ソータ゛等の高分子凝集剤を併用して、
化学処理を行った後、遠心脱水器、スクリューフ゜レス、フィルターフ゜
レス、ロールフ゜レス、ト゛ラムフ゜レス、オリハ゛ーフィルター、ヘ゛ルトフィルター、テ゛カン
ター等の装置を用いて、固液分離を行うことができる。な
お、凝集剤を併用することにより、脱液性は向上し、そ
の添加量は安定液100重量部に対し、0.01〜10重量部で
ある。凝集剤の添加量が0.01重量部未満では、凝集剤の
併用効果が見られず、また10重量部を越えても脱液性は
向上しないので、薬品コストの面からも好ましくない。ま
た、固液分離工程で脱液後の泥土は、その含水量に応じ
て随時、運搬、処理される。水処理工程では、固液分離
工程で得られた水に対し、従来の方法を用いてpH調整、
SS調整、BOD調整等を行い、処理される。
明するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。なお、配合量を示す「部」はすべて「重量部」を示
した。
下、MAAと略す)50部、アクリル酸エチル(以下、EAと略す)50
部、t-ト゛テ゛シルメルカフ゜タン0.1部、過硫酸アンモニウム0.2部、ト゛テ゛シ
ルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム3部および水400部を、撹拝装置、還
流冷却器、温度計、および窒素導入管を付した反応容器
に入れて混合し、窒素雰囲気下にて70℃で7時間撹拝
後、30℃まで冷却して共重合体(エマルション)を得た。表1
に配合組成を示す。
A 60部、アクリル酸ヒト゛ロキシエチル1部、ト゛テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウ
ム3部、t-ト゛テ゛シルメルカフ゜タン0.1部、水80部を混合して単量体
の分散エマルションを作成し、水250部と開始剤として過硫酸ア
ンモニウム0.3部を滴下装置、攪拌装置、環流冷却器、温度
計、および窒素導入管を付した反応容器に入れ混合し、
窒素雰囲気下にて80℃まで加熱下後、上記分散エマルションを
滴下装置から2時間かけて滴下し、この間の温度は80℃
に保ち、80℃で3時間攪拌を続けた後、30℃まで冷却し
て共重合体(エマルション)を得た。
リル酸(以下、AAと略す)10部、EA 30部、ヘ゜ンタフェニルエタン0.1
部部、過硫酸カリウム0.2部、ト゛テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム3部
および水400部を、撹拝装置、還流冷却器、温度計、お
よび窒素導入管を付した反応容器に入れて混合し、窒素
雰囲気下にて70℃で7時間撹拝後、30℃まで冷却して共
重合体(エマルション)を得た。
60部、アクリル酸フ゛チル(以下、BAと略す)10部、スチレン5部、ト゛
テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム3部、t-ト゛テ゛シルメルカフ゜タン0.1部、水
80部を混合して単量体の分散エマルションを作成し、水250部
と開始剤として過硫酸アンモニウム0.3部を滴下装置、攪拌装
置、環流冷却器、温度計、および窒素導入管を付した反
応容器に入れ混合し、窒素雰囲気下にて80℃まで加熱下
後、上記分散エマルションを滴下装置から2時間かけて滴下
し、この間の温度は80℃に保ち、80℃で3時間攪拌を続
けた後、30℃まで冷却して共重合体(エマルション)を得た。
85部、t-ト゛テ゛シルメルカフ゜タン0.1部部、過硫酸アンモニウム0.2部、
ト゛テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム3部および水400部を、撹拝装
置、還流冷却器、温度計、および窒素導入管を付した反
応容器に入れて混合し、窒素雰囲気下にて70℃で7時間
撹拝後、30℃まで冷却して共重合体(エマルション)を得た。
A 50部、アクリルアミト゛20部、ト゛テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム3部、
t-ト゛テ゛シルメルカフ゜タン0.1部、水80部を混合して単量体の分散
エマルションを作成し、水250部と開始剤として過硫酸アンモニウム
0.3部を滴下装置、攪拌装置、環流冷却器、温度計、お
よび窒素導入管を付した反応容器に入れ混合し、窒素雰
囲気下にて80℃まで加熱下後、上記分散エマルションを滴下装
置から2時間かけて滴下し、この間の温度は80℃に保
ち、80℃で3時間攪拌を続けた後、30℃まで冷却して共
重合体(エマルション)を得た。
25部、t-ト゛テ゛シルメルカフ゜タン0.1部部、過硫酸アンモニウム0.2部、
ト゛テ゛シルヘ゛ンセ゛ンスルホン酸ナトリウム2部および水400部を、撹拝装
置、還流冷却器、温度計、および窒素導入管を付した反
応容器に入れて混合し、窒素雰囲気下にて70℃で攪拌
中、反応液の粘性が高くなり、さらに攪拌を続けると、
凝集物を生じ、安定なエマルションを得ることができなかっ
た。
浅間ヘ゛ントナイト(豊順鉱業製)を50g添加して3000rpmで60分
間攪拌後、24時間静置して充分に水和した水-粘土懸濁
液を作液し、安定液とした。
浅間ヘ゛ントナイト(豊順鉱業製)を50g添加して3000rpmで60分
間攪拌後、24時間静置して充分に水和した水-粘土懸濁
液を作液した。その水-粘土懸濁液にカルホ゛キシメチルセルロースナトリ
ウム塩(TP-30、日本製紙製)0.1%添加し、600rpmで3時間攪
拌し、安定液とした。
ン 0.1部を添加し、600rpmで120分攪拌後、まず、pHを
1N-水酸化ナトリウム水溶液を用いて、9.0±0.1に調整し、安
定液試験(ファンネル粘度、止水性試験)を行った。その
後、廃泥処理として、pHを1N-塩酸を用いて、4.5±0.1
に調整し、再度安定液試験(ファンネル粘度、止水性試験)
を行い、固液分離性を調査した。配合割合および試験結
果を表2及び表3に示す。
安定液に対しアルカリ増粘エマルションを添加し、実施例1と同様
な手順で安定液試験を行った。結果を表3に示す。
安定液に対しアルカリ増粘エマルションを添加し、実施例1と同様
な手順で安定液試験を行った。結果を表3に示す。
間(秒)を測定した。 2)安定液試験(止水性能の測定法) 安定液200mlをAPI規格による濾過試験器を使用して、室
温下30分間、3kg/cm2Gの加圧を行ったときの濾水量を測
定する。即ち、濾水量が少ないほど、止水性能が良好で
あるといえる。 3)固液分離性試験 固液分離性を調べるために、廃泥処理を施す前と後の濾
水量を式(1)に代入し、その値から、下記の評価基準に
従い、固液分離性を評価した。 [ΔFL]= (FLB-FLA)/(FLB0-FLA0) …式(1) FLA:廃泥処理前の濾水量(ヘ゛ントナイト水懸濁液+添加剤) FLB:廃泥処理後の濾水量(ヘ゛ントナイト水懸濁液+添加剤) FLA0:廃泥処理前の濾水量(ヘ゛ントナイト水懸濁液のみ) FLB0:廃泥処理後の濾水量(ヘ゛ントナイト水懸濁液のみ) (評価基準) ◎: FLA / FLA0≦0.7 かつ [ΔFL]>1.5 、 ○: FLA / FLA0≦0.7 かつ 1.2<[ΔFL]≦1.5 、 △: FLA / FLA0≦0.7 かつ 1.0<[ΔFL]≦1.2 、 ×: FLA / FLA0>0.7 または [ΔFL]≦1.0 、
アクリル酸エステル系モノマー 10〜70重量部、その他共重合可能なモ
ノマー 0〜10重量部を乳化共重合して得られ、かつpHによ
って、粘度発現性および止水性を有するアルカリ増粘エマルション
からなる止水性調節剤を添加した安定液を使用すること
で、簡便な手法で固液分離ができる廃泥処理方法を提供
することで、それにかかる薬品コストを改善することがで
きる。
Claims (2)
- 【請求項1】 カルホ゛キシル基含有モノマー 20〜80重量部、(メタ)
アクリル酸エステル系モノマー 10〜70重量部、その他共重合可能なモ
ノマー 0〜10重量部からなる全構成モノマー100重量部を乳化共
重合して得られ、かつアルカリ領域では泥水に対し粘度発現
性および止水性能を有し酸性領域では泥水に対し粘度発
現性および止水性能が低下するアルカリ増粘エマルションからなる
止水性調節剤を添加した掘削用泥水安定液に対し、アルカリ
領域から酸性領域へpHを変化させて固液分離を行うこと
を特徴とする廃泥処理方法。 - 【請求項2】 前記掘削用泥水安定液100重量部に対
し、無機系凝集剤および/または高分子凝集剤0.01〜10
重量部を添加することを特徴とする請求項1記載の廃泥
処理方法。
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CN112227986A (zh) * | 2020-10-20 | 2021-01-15 | 克拉玛依新科澳石油天然气技术股份有限公司 | 高漏失井钻塞冲砂液及使用方法和应用 |
-
1999
- 1999-08-30 JP JP24288799A patent/JP3948169B2/ja not_active Expired - Fee Related
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