JPWO2008047739A1 - 下水汚泥の脱水方法 - Google Patents

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    • C02F11/147Treatment of sludge; Devices therefor by de-watering, drying or thickening with addition of chemical agents using organic substances

Abstract

本発明は、粗浮遊物が少なく余剰汚泥比率の大きい汚泥に対して、凝集脱水性能に優れる汚泥の脱水方法を提供する。下水汚泥の脱水方法であって、該下水汚泥が下水処理により生じる初沈汚泥、余剰汚泥、又は初沈汚泥と余剰汚泥の混合汚泥であり、かつ浮遊物質(SS)に対する粗浮遊物(CF)の比率が15質量%以下の汚泥であり、該下水汚泥に、ポリアミジンを使用することなく、全構成単量体単位中にアクリロイル基を有するカチオン性単量体を65モル%以上有する重合体を含むカチオン性高分子凝集剤を添加した後、脱水することを特徴とする下水汚泥の脱水方法に関する。

Description

本発明は、凝集力及び脱水性に優れ、濾過速度が速く、優れたフロックを得ることができるという各種凝集脱水性能に優れる下水汚泥の脱水方法に関するものである。
従来、汚泥の脱水処理には、カチオン性高分子凝集剤が単独で使用されているが、近年、汚泥発生量の増加及び汚泥性状の悪化により、従来のカチオン性高分子凝集剤では、汚泥の処理量に限界があることや、脱水ケーキ含水率、濾過速度及びケーキのろ布からの剥離性等の点で処理状態は必ずしも満足できるものではなく、これらの点を改善することが要求されている。
脱水処理後の汚泥ケーキは、埋め立てや焼却処分されるが、汚泥ケーキ中の含水率を1%低下させることで、焼却で使用する燃料の10%程度をコストダウンすることができるため、汚泥ケーキ中の含水率を低下させることは重要である。
従来のカチオン性高分子凝集剤のこれら欠点を改良するために、種々の両性高分子凝集剤やこれを使用した脱水方法が種々提案されている。
例えば、(1)無機汚泥を含まない無機凝集剤を添加したpHが5〜8の有機質汚泥に、特定イオン当量のカチオンリッチ両性高分子凝集剤を添加する汚泥の脱水方法(特許文献1参照)、(2)pHが5〜8の有機質汚泥に、アクリレート系カチオン性高分子凝集剤と両性高分子凝集剤を併用する汚泥の脱水方法(特許文献2参照)、(3)汚泥に無機凝集剤を添加しpHを5未満に設定し、特定組成のアニオンリッチ両性高分子凝集剤を添加する脱水方法(特許文献3)及び(4)排水に無機凝集剤、アニオン性高分子凝集剤及びカチオンリッチ両性高分子凝集剤を順次添加する有機性排水の処理方法(特許文献4参照)等が知られている。
特公平5−56199号公報(特許請求の範囲) 特許2933627号公報(特許請求の範囲) 特公平6−239号公報(特許請求の範囲) 特開平6−134213号公報(特許請求の範囲)
しかしながら、前記(1)〜(4)の脱水方法は、それなりに特長を有するものではあるが、最近の廃水の難脱水化傾向に対して、必ずしも有効的な方法とは言い難いものであった。
例えば、下水処理で生じる余剰汚泥比率の高い汚泥は、カチオン要求量が高いため、従来の高分子凝集剤や汚泥脱水方法では対応できない場合があった。特に、浮遊物質(SS)に対する粗浮遊物(CF)の比率が15重量%以下の下水汚泥を脱水する場合には、従来の高分子凝集剤や汚泥脱水方法では対応できない場合があった。
又、汚泥脱水処理においてポリアミジンが使用されることがあるが、この場合、脱水処理中に発泡の問題を有するものであり、又、処理で使用するポリアミジンは多量に使用する必要があり、ポリアミジンは高価であるため、経済的にも好ましくはなかった。
そこで、本発明は、上記のような粗浮遊物分が少なく余剰汚泥比率の大きい汚泥に対して、ポリアミジンを用いずに優れた凝集脱水性能を有する汚泥脱水方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上記の課題を解決するため鋭意研究を行った結果、下水処理により生じる初沈汚泥、余剰汚泥、又は余剰汚泥と初沈汚泥の混合汚泥であって、浮遊物質(SS)に対する粗浮遊物(CF)の比率が15質量%以下である汚泥に、ポリアミジンを使用することなく、全構成単量体単位中にアクリロイル基を有するカチオン性単量体を65モル%以上有する重合体を含むカチオン性高分子凝集剤を添加した後、脱水することにより、優れた凝集脱水性能が達成できることを見出した。かかる知見に基づき、さらに検討を重ねて本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、以下の下水汚泥の脱水方法を提供する。
項1. 下水汚泥の脱水方法であって、該下水汚泥が下水処理により生じる初沈汚泥、余剰汚泥、又は初沈汚泥と余剰汚泥の混合汚泥であり、かつ浮遊物質(SS)に対する粗浮遊物(CF)の比率が15質量%以下の汚泥であり、該下水汚泥に、ポリアミジンを使用することなく、全構成単量体単位中にアクリロイル基を有するカチオン性単量体を65モル%以上有する重合体を含むカチオン性高分子凝集剤を添加した後、脱水することを特徴とする下水汚泥の脱水方法。
項2. 前記汚泥が余剰汚泥と初沈汚泥の混合汚泥である項1に記載の下水汚泥の脱水方法。
項3. 前記汚泥中の強熱減量(VTS)が70%TS(TSは蒸発残留物)以上である項1又は項2に記載の下水汚泥の脱水方法。
項4. 前記下水汚泥のカチオン要求量を測定し、この結果に応じて前記カチオン性高分子凝集剤を添加する項1〜項3のいずれかに記載の下水汚泥の脱水方法。
項5. 前記カチオン性高分子凝集剤を、下水汚泥中の蒸発残留物(TS)に対して0.05〜5質量%添加する項4に記載の下水汚泥の脱水方法。
項6. 前記カチオン性高分子凝集剤が、(1)[1]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体、及び[2]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩とジアルキルアミノアルキルメタクリレートの3級塩又は4級塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体、からなる群より選ばれるカチオン性重合体、或いは、(2)[1]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩、アニオン性単量体としてアクリル酸塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体、及び[2]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩とジアルキルアミノアルキルメタクリレートの3級塩又は4級塩、アニオン性単量体としてアクリル酸塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体、からなる群より選ばれる両性重合体である項1〜項5のいずれかに記載の下水汚泥の脱水方法。
尚、本明細書においては、アクリレート又はメタクリレートを(メタ)アクリレートと表し、アクリルアミド又はメタクリルアミドを(メタ)アクリルアミドと表し、アクリル酸又はメタクリル酸を(メタ)アクリル酸と表し、アクリロニトリル又はメタクリロニトリルを(メタ)アクリロニトリルと表す。
本発明の汚泥脱水方法によれば、粗浮遊物分が少なく余剰汚泥比率の大きい汚泥に対して、ポリアミジンを用いずに優れた凝集脱水性能を発揮する。また、脱水後のろ液の清澄性が高いという特徴も有している。
以下、本発明を詳述する。
1.カチオン性高分子凝集剤
本発明で使用するカチオン性高分子凝集剤(以下、単に「高分子凝集剤」という)は、全構成単量体単位中にアクリロイル基を有するカチオン性単量体を65モル%以上有する重合体(以下、単に「重合体」という)を含むものである。当該重合体としては、さらにアクリロイル基を有するカチオン性単量体を80〜100モル%有するものが好ましい。かかる範囲であれば、対浮遊物質(SS)比率が15重量%以下の粗浮遊物分(CF)を含む下水汚泥(下水処理により生じる初沈汚泥、余剰汚泥、又は初沈汚泥と余剰汚泥の混合汚泥)の脱水処理において、優れた凝集性及び脱水性を発揮する。
重合体としては、アクリロイル基を有するカチオン性単量体単位を必須構成単量体単位とし、必要に応じノニオン性単量体単位を含むカチオン性重合体が挙げられる。或いは、カチオン性単量体単位及びアニオン性単量体単位を含み、必要に応じノニオン性単量体単位を有する両性重合体が挙げられる。これらの重合体は、1種又は2種以上の混合物を用いても良い。
アクリロイル基を有するカチオン性単量体としては、アクリロイル基を有するカチオン性ビニル単量体が好ましく、具体的にはジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート及びジエチルアミノ−2−ヒドロキシプロピルアクリレート等のジアルキルアミノアルキルアクリレートの塩酸塩及び硫酸塩等の3級塩;ジアルキルアミノアルキルアクリレートの塩化メチル付加物等のハロゲン化アルキル付加物及び塩化ベンジル付加物等のハロゲン化アラルキル付加物等の4級塩;N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド等のジアルキルアミノアルキルアクリルアミド等の塩酸塩及び硫酸塩等の3級塩;ジアルキルアミノアルキルアクリルアミドの塩化メチル付加物等のハロゲン化アルキル付加物及び塩化ベンジル付加物等のハロゲン化アラルキル付加物等の4級塩等が挙げられる。
上記アクリロイル基を有するカチオン性単量体に加えて、必要に応じて本発明の効果を損なわない範囲内で、メタクリロイル基を有するカチオン性単量体を併用することができる。メタクリロイル基を有するカチオン性単量体としては、メタクリロイル基を有するカチオン性ビニル単量体が好ましく、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレート及びジエチルアミノ−2−ヒドロキシプロピルメタクリレート等のジアルキルアミノアルキルメタクリレートの塩酸塩及び硫酸塩等の3級塩;ジアルキルアミノアルキルメタクリレートの塩化メチル付加物等のハロゲン化アルキル付加物及び塩化ベンジル付加物等のハロゲン化アラルキル付加物等の4級塩;N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド等のジアルキルアミノアルキルメタクリルアミド等の塩酸塩及び硫酸塩等の3級塩;ジアルキルアミノアルキルメタクリルアミドの塩化メチル付加物等のハロゲン化アルキル付加物及び塩化ベンジル付加物等のハロゲン化アラルキル付加物等の4級塩等が挙げられる。
アニオン性単量体としては、アニオン性ビニル単量体が好ましく、具体的には(メタ)アクリル酸及びこのナトリウム塩等のアルカリ金属塩又はアンモニウム塩;マレイン酸等及びそれらのアルカリ金属塩;アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸等のアクリルアミドアルキルアルカンスルホン酸及びこのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩;並びにビニルスルホン酸及びこのアルカリ金属塩又はアンモニウム塩等が挙げられる。
ノニオン性単量体としては、ノニオン性ビニル単量体が好ましく、具体的には(メタ)アクリルアミド、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリレート、ジアルキルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド等のジアルキルアミノアルキル(メタ)アクリルアミド、スチレン、アクリロニトリル、酢酸ビニル、アルキル(メタ)アクリレート、アルコキシアルキル(メタ)アクリレート、ビニルピリジン、ビニルイミダノール及びアリルアミン等を挙げることができる。これらの中でも、(メタ)アクリルアミドが好ましい。
又、エチレン性不飽和基を有するアルキレンオキサイドオリゴマーの存在下に、前記した単量体を重合したものも使用できる。
いずれの単量体も、単独又は2種以上を使用することができる。
本発明における好ましい単量体の組合せとしては、カチオン性重合体の場合は、[1]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体、及び[2] カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩とジアルキルアミノアルキルメタクリレートの3級塩又は4級塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体が挙げられる。
又、両性重合体の場合は、[1]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩、アニオン性単量体としてアクリル酸塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体、及び[2]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩とジアルキルアミノアルキルメタクリレートの3級塩又は4級塩、アニオン性単量体としてアクリル酸塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体がある。
前記両性重合体におけるカチオン性単量体単位及びアニオン性単量体単位の共重合割合の割合としては、目的に応じて適宜設定すれば良く、カチオン性単量体単位及びアニオン性単量体単位の合計量を基準として、カチオン性単量体単位が70〜95モル%及びアニオン性単量体単位が5〜30モル%であることが好ましい。ノニオン性単量体単位としては全構成単量体単位を基準として、5モル%以下が好ましい。
本発明における重合体は、分子量の指標である0.5%塩粘度が10〜120mPa・sのものが好ましく、安定した脱水処理を達成するためには、15〜90mPa・sがより好ましい。なお、本発明において0.5%塩粘度とは、4%塩化ナトリウム水溶液に重合体を0.5%溶解した試料を25℃で、B型粘度計にて、ローターNo.1又は2を用いて、60rpmで測定した値をいう。
重合体の製造方法については特に制限はなく、前記した単量体を使用して、一般的な重合方法を採用することができる。例えば、水溶液重合であれば、重合開始剤として過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩や、レドックス系の重合開始剤等を用いて、熱ラジカル重合を行う方法や、アゾ系化合物、ベンゾイン及びアセトフェノン型の光重合開始剤を用いて紫外線照射により光ラジカル重合を行うこともできる。又、逆相のエマルション重合であれば、前記重合開始剤以外に、アゾビスイソブチロニトリルや過酸化ベンゾイル等の水不溶性開始剤を用いて重合を行っても良い。
水溶液重合の場合には、得られたゲル状の重合体は、その後、公知の方法で切断・細断する。細断した重合体は、バンド式乾燥機、回転式乾燥機、遠赤外線式乾燥機及び振動流動式乾燥機等の乾燥機を使用し、温度60〜150℃程度で乾燥し、ロール式粉砕機等で粉砕して粉末状の重合体とされ、粒度調整される。
逆相エマルション重合の場合には、水で希釈、転相させて水中油型エマルションとして使用する。
本発明の高分子凝集剤としては、粉末状品のものでも逆相エマルション品のものでも使用できる。
本発明の高分子凝集剤では、前記重合体に加え、硫酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム及びスルファミン酸等、脱水処理に悪影響がでないかぎり公知の添加剤と混合して使用しても良い。
2.下水汚泥の脱水方法
本発明は、所定の下水汚泥に、ポリアミジンを使用することなく、上記所定の高分子凝集剤を添加した後、脱水することを特徴とする汚泥の脱水方法に関するものである。
本発明の対象汚泥は、下水処理により生じる初沈汚泥、余剰汚泥、及び余剰汚泥と初沈汚泥の混合汚泥から選ばれる下水汚泥であり、かつ粗浮遊物分が少ない汚泥である。具体的には、浮遊物質(SS)に対する粗浮遊物(CF)の比率が15質量%以下の汚泥、好ましくは5〜10質量%の汚泥である。特に、余剰比率が高い混合汚泥が挙げられ、具体的には、余剰比率が5SS%以上、好ましくは5〜40SS%の汚泥が挙げられる。
本発明における粗浮遊物とは、汚泥を目開き0.074mm(200メッシュ)のふるいで篩分した際のふるい上固形物の強熱減量を、浮遊物質(SS)に対する重量分率で表したもの(%SS)をいう。
なお、初沈汚泥とは、最初沈殿池に流入した下水中に含まれる固形分のうち水よりも比重の重いものが沈殿濃縮した汚泥を意味し、余剰汚泥とは、最初沈殿処理された下水を好気的な生物処理することにより生じた汚泥を意味する。
本発明の汚泥脱水方法では、ポリアミジンを使用しないため、脱水処理時の発泡の問題もないものである。
本発明においては、下水汚泥中のカチオン要求量を測定し、この結果に応じて高分子凝集剤を添加する方法が、効率的にしかも無駄なく高分子凝集剤を添加することができるため好ましい。下水汚泥中のカチオン要求量は0.05〜0.9meq/g−TSが好ましく、より好ましくは0.20〜0.85meq/g−TSであれば容易に処理が可能である。なお、カチオン要求量とは、特開2000−258407号公報に記載された公知の光ラベル化カチオン性高分子を用いて測定した値である。
本発明の汚泥脱水方法としては、下水汚泥中の強熱減量(VTS)が70%TS以上、更に70〜85%TS程度である汚泥により好ましく適用できるものである。強熱減量とは、汚泥の蒸発残留物を600℃に灰化して減少した量を表し、汚泥固形分中の有機物量の指標となる。
本発明の凝集剤を使用する脱水方法は、具体的には、汚泥に凝集剤を添加した後、これにより汚泥フロックを形成させるものである。フロックの形成方法は、公知の方法に従えば良い。
本発明においては、前記高分子凝集剤の他、必要に要に応じて、他の凝集剤、例えば無機凝集剤、アニオン性高分子凝集剤等の他の凝集剤を併用することができる。他の凝集剤の使用量は、全凝集剤に対して1000質量%以下、好ましくは100質量%以下である。
無機凝集剤としては、硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、塩化第二鉄及び硫酸第一鉄及びポリ硫酸鉄等を例示できる。
無機凝集剤を添加した場合においては、pHを4〜8とすることが、より効果的に汚泥の処理を行うことができるため好ましい。
pHの調整方法としては、無機凝集剤を添加した後、当該pH値を満たす場合は、特にpH調整の必要はないが、本発明で限定する範囲を満たさない場合は、酸又はアルカリを添加して調整する。
酸としては、塩酸、硫酸、酢酸及びスルファミン酸等を挙げることができる。又、アルカリとしては、苛性ソーダ、苛性カリ、消石灰及びアンモニア等が挙げられる。
他の凝集剤の1つであるアニオン性高分子凝集剤としては、前記したアニオン性単量体の単独重合体及び前記したアニオン性単量体及びノニオン性単量体の共重合体等を挙げることができる。
高分子凝集剤の汚泥に対する添加割合としては、汚泥の蒸発残留物(TS)に対して0.05〜5.0質量%、好ましくは0.3〜3.0質量%、さらに好ましくは0.5〜2.5質量%である。高分子凝集剤とその他の高分子凝集剤を併用する場合は、全高分子凝集剤の合計量が前記添加割合を満たすことが好ましい。
汚泥脱水剤、その他凝集剤の添加量、攪拌速度、攪拌時間等は、従来行われている脱水条件に従えば良い。
このようにして形成したフロックは、公知の手段を用いて脱水し、脱水ケーキとする。
脱水装置としては、スクリュープレス型脱水機、ベルトプレス型脱水機、フィルタープレス型脱水機及びスクリューデカンター等を例示することが出来る。
以下に、実施例及び比較例を挙げ、本発明をより具体的に説明する。なお、以下において「%」とは特に断りのない限り「質量%」を意味する。
高分子凝集剤としては、粉末状の重合体である、下記表1に示すジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル付加物とアクリルアミドの共重合体(以下、「DAA系」という)、及びジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル付加物の単独重合体(以下、「DMA系」という)を使用した。
[製造例A]
ジメチルアミノエチルアクリレート塩化メチル付加物(以下、「DAC」という)の79wt%水溶液、アクリルアミド(以下、「AM」という)の40wt%水溶液およびイオン交換水を用い、単量体濃度がそれぞれ95mol%、5mol%となり、かつ単量体の濃度が50wt%、全量が450mlになるように混合した。
これを窒素気流で30分以上脱気しつつ15℃に調整した。2,2'−アゾビス(2−アミジノプロパン)二塩酸塩(以下、「V−50」という)の10wt%水溶液を全単量体に対して固形分換算で1000ppm、重亜硫酸ナトリウム(以下、「SHS」という)の5%水溶液を全単量体に対して固形分換算で5.0ppm添加した。
照射強度が0.4mW/cmとなるように調整した紫外線照射装置に投入した。反応は1分以内に開始し、約7分後に最高温度に達した。最高温度到達後、20分間照射を継続したのち、装置から取り出して放冷した。
容器よりゲル状重合体を取り出し、ミートチョッパーに投入して裁断後、60℃で10時間乾燥した。冷却後、ミルで粉砕して粉末状高分子凝集剤を得た。
[製造例B〜E]
製造例AにおけるDAC及びAMの割合を以下に変更し、製造例Aの方法にならって重合を行った。
・製造例B:DAC;85モル%、AM;15モル%
・製造例C:DAC;70モル%、AM;30モル%
・製造例D:DAC;60モル%、AM;40モル%
・製造例E:DAC;45モル%、AM;55モル%
得られた重合体を、製造例Aと同様の方法に従い裁断、乾燥及び粉砕を行い、粉末状高分子凝集剤を得た。
[製造例F]
ジメチルアミノエチルメタクリレート塩化メチル付加物の79wt%水溶液およびイオン交換水を用い、単量体濃度が74wt%、全量が450mlになるように混合した。これを窒素気流で30分以上脱気しつつ15℃に調整した。
V−50の10wt%水溶液を全単量体に対して固形分換算で400ppm、SHSの10%水溶液を全単量体に対して固形分換算で5.0ppm添加した。
得られた重合体を、製造例Aと同様の方法に従い裁断、乾燥及び粉砕を行い、粉末状高分子凝集剤を得た。
0.5%塩粘度は、4%塩化ナトリウム水溶液に重合体を0.5%溶解した試料を25℃で、B型粘度計にて、ローターNo.1又は2を用いて、60rpmで測定した。
Figure 2008047739
[実施例1〜3、比較例1〜6]
表2に示す混合汚泥1又は2の200mlを300mlのビーカーに採取し、表1に示した高分子凝集剤A〜F(0.2%水溶液)を添加後、ジャーテスターを用いて200rpmで60秒間撹拌しフロックを形成させた。フロック径を測定後、80メッシュのろ布をフィルターとして用いて前記フロック液を重力ろ過した。そのろ過速度を測定し、得られたろ液の概観を次の4段階で評価した。
◎:極清澄
○:清澄
△:微濁
×:懸濁
又、得られたケーキをベルトプレス機で圧搾脱水し、その含水率を測定した。それらの結果を表3に示す。
Figure 2008047739
Figure 2008047739
実施例1〜3では、フロックの形状、濾過速度、ろ液の清澄性、ケーキ含水率はいずれも良好であった。特に、実施例1及び2では、ケーキ含水率が81%以下の良好な値が得られた。
これに対し、カチオン性単量体の共重合割合が低い高分子凝集剤D及びEをそれぞれ使用した比較例1及び2は、一定の大きさのフロックを形成するものの、水を内包した脆弱なフロックであるため、ろ過性、ろ液清澄性、含水率とも実施例1〜3より劣った。メタクリロイル基を有する単量体のみからなる高分子凝集剤Fを用いた比較例3では、実施例1〜3と同等の添加量では十分な粒径のフロックができず、良好な脱水ができなかった。
[実施例4〜6、比較例4〜5]
表2に示す混合汚泥1又は2の200mlを300mlビーカーに採取し、表1に示した高分子凝集剤A〜D及びF(0.2%水溶液)を添加後、高速攪拌機を用いて1000rpmで60秒間撹拌しフロックを形成させた。フロック径を測定後、80メッシュのろ布をフィルターとして用いて前記フロック液を重力ろ過した。そのろ過速度を測定し、得られたろ液の概観を前記と同様の4段階で評価した。
又、得られたケーキを80メッシュのろ布を内装した遠沈管に採り、2000rpmで10分間脱水して含水率を測定した。それらの結果を表4に示す。
Figure 2008047739
実施例4〜6では、フロックの形状、濾過速度、ろ液の清澄性、ケーキ含水率はいずれも良好であり、処理性に優れていた。特に、実施例4及び5ではろ過性がすぐれていた(ろ過速度が大きい)。
これに対し、カチオン性単量体の共重合割合が低い高分子凝集剤Dを使用した比較例4では、フロックの径は大きくなるが、粘性があり水を内包した軟調なフロックであるため、ろ過性や含水率が実施例より劣った。メタクリロイル基を有する単量体のみからなる高分子凝集剤Fを使用した比較例5では、実施例4〜6に比べ同等添加量では十分な粒径のフロックができず、相対的に高い添加量が必要となった。

Claims (6)

  1. 下水汚泥の脱水方法であって、該下水汚泥が下水処理により生じる初沈汚泥、余剰汚泥、又は初沈汚泥と余剰汚泥の混合汚泥であり、かつ浮遊物質(SS)に対する粗浮遊物(CF)の比率が15質量%以下の汚泥であり、該下水汚泥に、ポリアミジンを使用することなく、全構成単量体単位中にアクリロイル基を有するカチオン性単量体を65モル%以上有する重合体を含むカチオン性高分子凝集剤を添加した後、脱水することを特徴とする汚泥の脱水方法。
  2. 前記汚泥が余剰汚泥と初沈汚泥の混合汚泥である請求項1に記載の下水汚泥の脱水方法。
  3. 前記汚泥中の強熱減量(VTS)が70%TS(TSは蒸発残留物)以上である請求項1又は請求項2に記載の下水汚泥の脱水方法。
  4. 前記下水汚泥のカチオン要求量を測定し、この結果に応じて前記カチオン性高分子凝集剤を添加する請求項1〜請求項3のいずれかに記載の下水汚泥の脱水方法。
  5. 前記カチオン性高分子凝集剤を、下水汚泥中の蒸発残留物(TS)に対して0.05〜5質量%添加する請求項4に記載の下水汚泥の脱水方法。
  6. 前記カチオン性高分子凝集剤が、(1)[1]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体、及び[2]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩とジアルキルアミノアルキルメタクリレートの3級塩又は4級塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体、からなる群より選ばれるカチオン性重合体、或いは、(2)[1]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩、アニオン性単量体としてアクリル酸塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体、及び[2]カチオン性単量体としてジアルキルアミノアルキルアクリレートの3級塩又は4級塩とジアルキルアミノアルキルメタクリレートの3級塩又は4級塩、アニオン性単量体としてアクリル酸塩、及びノニオン性単量体としてアクリルアミドからなる共重合体、からなる群より選ばれる両性重合体である請求項1〜請求項5のいずれかに記載の下水汚泥の脱水方法。
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