JPH08113613A - セメント添加剤 - Google Patents

セメント添加剤

Info

Publication number
JPH08113613A
JPH08113613A JP7245077A JP24507795A JPH08113613A JP H08113613 A JPH08113613 A JP H08113613A JP 7245077 A JP7245077 A JP 7245077A JP 24507795 A JP24507795 A JP 24507795A JP H08113613 A JPH08113613 A JP H08113613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cement
copolymer
molecular weight
water
acrylic acid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7245077A
Other languages
English (en)
Inventor
James Michael Gaidis
ジエイムズ・マイケル・ゲイデイス
Joseph M Daly
ジヨセフ・マイケル・デイリイ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
WR Grace and Co Conn
WR Grace and Co
Original Assignee
WR Grace and Co Conn
WR Grace and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by WR Grace and Co Conn, WR Grace and Co filed Critical WR Grace and Co Conn
Publication of JPH08113613A publication Critical patent/JPH08113613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 セメント添加剤として使用して、処理した組
成物の固化を過度に遅延させずかつ妨害しないで、水硬
セメント組成物の流動性またはスランプ特性を大きく増
加させることのできる新規なコポリマーを提供する。 【構成】 アクリル酸、メタクリル酸またはそれらのア
ルカリ金属塩もしくはアルカリ土類金属塩から選択され
るエチレン系不飽和酸、およびアクリル酸およびメタク
リル酸から選択されるエチレン系不飽和のヒドロキシ
(C2〜C3)アルキルエステルから構成されたコポリマ
ーを含んでなり、そして少なくとも70,000の重量
平均分子量を有するポリマー生成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セメント添加剤として
利用して、処理した組成物の固化を過度に遅延させずか
つ妨害しないで、水硬セメント組成物の流動性またはス
ランプ特性を大きく増加させることのできる新規なコポ
リマーに関する。
【0002】
【従来技術、課題】水硬セメント組成物は、含有される
セメント成分を水和するために要するより多い量の水と
固体の成分を混合することによって、加工可能な形態に
される。混合された鉱物の結合剤組成物を、型に注入
し、そして大気温度において硬化させる。硬化の間、過
剰の水のあるものは残り、形成した構造単位中に空隙を
残し、こうして、得られる単位の機械的強度を減少させ
る。得られる構造体の圧縮強さは、出発混合物の水-セ
メント比に一般に逆比例することはよく知られている。
より少ない量の水を使用することは、新しい混合物の要
求される流れおよび加工の性質によって制限される。
【0003】粘度が低いかあるいは自己均展性ですらあ
ると同時に、圧縮力が高い固化したセメントを形成でき
る(低い水-セメント比において)未硬化のセメント組
成物を使用することは、多くの用途において望ましい。
例えば、構造セメント組成物において、最終生成物にお
いて高い強度を達成するために、水分を非常に低く維持
することが高度に望ましい。他方において、未硬化の組
成物は流動性を有して、混合を高めて固体成分中に液体
(水)を均一に分布させ、輸送性を高めてセメント組成
物を要求される構造部位に運ぶことができるようにし、
そして流動性を高めて未硬化のセメント組成物を所望の
形態に容易にすることができるようにすることは望まし
い。
【0004】前述の粘度減少特性を発生できるセメント
添加剤(用語「添加剤(admixture)」は、こ
こでおよび特許請求の範囲において使用するとき、セメ
ントの混合物または組成物に添加して、それらの性質を
変更する化合物または組成物を呼ぶ技術用語である。こ
の用語は、添加剤の成分が所望の結果を生ずるために相
互作用するか、あるいはしないかを意味しない。)は知
られている。これらの材料は、一般に、粘度を制限され
た程度に変更できる場合、「水減少剤」として、あるい
はセメント混合物中の水を大きくカットすると同時に流
動性を維持するか、あるいは一定の水分において流動性
を大きく増加する能力を有する場合、「大きい範囲の水
減少剤」または「超可塑剤(superplastic
izer)」としてカテロギー化される。リグニンスル
ホネートおよび多糖類は既知の水減少剤であり、これに
対してメラミン-ホルムアルデヒドのサルファイト変性
縮合生成物またはナフタレン-ホルムアルデヒドのスル
ホネート変性縮合生成物は商業的に入手可能な超可塑剤
である。これらの添加剤は初期の流動性を増加するとい
う利点を有するが、また、セメントがその流動性または
スランプを損失する速度を増加するという欠点を有す
る。H.P.プレイス(Preis)およびH.R.サ
ッセ(Sasse)、コンクリートにおける超可塑剤
(Superplasticizer in conc
rete)、Vol.II、V.M.マルホトラ(Ma
lhotra)ら編、733−750ページにおいて、
種々の既知の水減少剤および超可塑剤、例えば、スルホ
ン化メラミン-ホルムアルデヒド縮合物、スルホン化ナ
フタレン-ホルムアルデヒド縮合物、リグニンスルホネ
ートおよびポリスチレンスルホネートの作用が比較され
ている。この研究の結論によると、セメント組成物の流
れを感知しうる程度に増加するためには、研究した添加
剤の高い適用量を必要とし、しかもこのような適用量は
スランプの損失の速度を高め、そして固化を遅延または
妨害する傾向がある。
【0005】前述の既知のポリマー材料に加えて、種々
のポリアクリレートがセメント超可塑剤添加剤として考
慮されてきた。高分子量のポリアクリレートは、セメン
トのスラリーを凝集させるので、超可塑剤として不適当
であることが発見された。より最近において、ある種の
アクリル酸-ヒドロキシアルキルアクリレートコポリマ
ーは流れ増強剤として示唆された。これらのコポリマー
は、ポリマー組成物に水溶性を付与しかつコポリマーが
セメントを含む環境において安定性を示すようにするた
めには、低分子量でありかつ高いアクリル酸含量を有す
ることが要求される。これらのコポリマーはセメント組
成物を可塑化するが、固化を過度に遅延するので、一般
的適用には適さない。
【0006】高度の流動性をセメント組成物に付与する
ことができ、かつ固化の遅延の悪い作用を発生さなせい
で、この結果を達成することのできる超可塑剤添加剤組
成物は高度に望ましい。
【0007】
【課題を解決するための手段、作用】本発明は、新規な
ポリマー材料および前記ポリマー材料から構成されたセ
メント添加剤に関する。この添加剤は、固化を実質的に
遅延させないで、セメント組成物に高度の流動性を付与
することができる。
【0008】ポリマー材料は、20〜40モル%のアク
リル酸またはメタクリル酸および60〜80モル%のア
クリル酸およびメタクリル酸のヒドロキシアルキルエス
テルからなるコポリマーである。このコポリマーは少な
くとも70,000の重量平均分子量を有する高分子量
の生成物でなくてはならない。
【0009】組成物に本発明のセメント超可塑剤添加剤
の少量を含有させることによって、未硬化のセメント組
成物の予期されないほどに高い流動性および延長された
作業時間を達成できることが今回発見された。
【0010】本発明の添加剤によって変性することので
きるセメント組成物は、標準量の要求される成分、すな
わち、ポルトランドセメント、水、砂および骨材、なら
びに特定の形成される材料に適用可能である成分を混合
することによって形成された普通のセメントの基づく組
成物である。
【0011】本発明の添加剤が有用であることが発見さ
れたセメント組成物は、セメントペースト、すなわち、
ポルトランドセメントおよび水から構成された混合物、
標準量のポルトランドセメント、水および砂から構成さ
れたモルタル、および各々が標準の量および大きさであ
るポルトランドセメント、水、砂、および骨材から構成
されたコンクリート組成物を包含する。本発明は、構造
単位を形成するために使用されるコンクリートにおいて
とくに有用である。前述のセメント組成物の各々におい
て、適当な強度の固化した組成物を形成するためには、
低い水-セメント比、例えば、0.2〜0.6、好ましく
は0.3〜0.45が望ましい。水の存在量は固化したセ
メント組成物の強度に逆比例し、それゆえ、その比を低
下することが望ましい。
【0012】用語「セメント組成物」は、本発明の開示
および特許請求の範囲において使用するとき、前述のよ
うにポルトランドセメントおよび高いケイ酸塩含量のセ
メントを使用して形成されるような、ペースト、モルタ
ルおよびコンクリート組成物を呼ぶ。これらのセメント
は、従来知られており、そして石灰石および粘土の混合
物を焼成してクリンカーを形成し、そしてこのクリンカ
ーを微粉末に粉砕することによって製造される。ポルト
ランドセメント中に存在する主要化合物は、ケイ酸三カ
ルシウム、ケイ酸二カルシウム、アルミン酸三カルシウ
ム、およびテトラカルシウムアルミノフェライトであ
る。
【0013】特定の組成物の水-セメント比は、得られ
た固化した材料の強度を、大きい程度に、決定するであ
ろう。上に論じたように、均一な組成物を形成するため
に要求される水の量は、セメント成分と反応するために
必要な量より過剰である。水-セメント比を減少すると
同時に混合物の流動性を維持または増加することは、高
度に望ましい。本発明の添加剤を使用するとき、均一な
混合物を形成し、セメント組成物を所望の形状に成形
し、組成物を実質的に自己均展性とし、そして同一量の
セメントについて通常達成できるよりも高い圧縮力を硬
化したセメント組成物に示させる、より大きい能力が得
られる。さらに、得られたセメント組成物の固化時間を
実質的に延長しないで、加工可能な時間を延長すること
ができる。「流動性(fluidity)」、「スラン
プ(slump)」および「加工可能性(workab
ility)」は、相互に関係する用語である。スラン
プは、未硬化のセメント組成物の動きの容易さを決定す
る標準試験に関係する技術用語である。スランプ試験
は、造形したセメント供給物がいったん支持されない状
態になったとき、流れの定常量(amount of
settlementof flow)を測定する。セ
メントはある程度のスランプまたは流れの特性を示す
間、セメント組成物は加工可能である、すなわち、成形
可能、造形可能などである。
【0014】本発明のポリマーは、(a)アクリル酸ま
たはメタアクリル酸および(b)アクリル酸またはメタ
アクリル酸のヒドロキシ(C2〜C3)アルキルエステル
のコポリマーであり、そして構造式
【0015】
【化2】
【0016】式中、各Rは別々に水素またはメチル基を
表わし、Zは水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金
属またはそれらの混合物を表わし、R1はヒドロキシ
(C2〜C3)アルキル基、例えば、2-ヒドロキシエチ
ル、1-メチル-2-ヒドロキシエチル、2-ヒドロキシプ
ロピルまたは3-ヒドロキシプロピルなどを表わし、そ
してxおよびyは、x対yの比が2:8〜4:6であり
かつxおよびyの合計が少なくとも70,000、好ま
しくは70,000〜400,000の重量平均分子量を
有する高分子量のポリマーを表わすような整数である、
によって表わすことができる。最も好ましい材料は、約
50,000までの重量平均分子量を有する低分子量材
料を実質的に含まない。かかる材料の除去は、透析、限
外ろ過等の通常の手段によって行なうことができる。
【0017】ここに記載するコポリマーは、普通の遊離
基開始剤を利用する溶液重合によって生成することがで
きる。溶媒は、モノマーの反応成分の各々のための溶媒
でなくてはならないが、得られるコポリマーのための溶
媒である必要はない。適当な溶媒の例は、環状エーテ
ル、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサンなど、ア
ミド、例えば、N,N-ジメチルホルムアミドなどなら
びにモノマーおよび得られるポリマーの両者を溶媒和で
きる有機液体を包含する。重合媒体として水を使用する
こともできる。他の普通の重合技術、例えば、塊状重
合、を使用して本発明のポリマーを生成することができ
る。
【0018】合計のモノマー濃度は、初期の溶液の合計
重量に基づいて10〜40重量%、好ましくは25〜4
0重量%であるべきである。特定の濃度は、特定の溶
媒、モノマーおよびコポリマーの組み合わせの溶解度の
関係に依存する。重合は周囲温度ないし溶液の沸点まで
の種々の温度において実施することができるが、より低
い温度も使用できる。40〜80℃の温度が好ましい。
この反応は大気圧において実施できるが、減圧または過
圧を使用することができる。最も好ましい重合条件は、
60℃におけるジオキサンの実験において30重量%の
モノマーの使用である。
【0019】重合は、少量(例えば、0.1〜1.5モル
%)の普通の遊離基重合開始剤、例えばアゾビスイソブ
チロニトリルなどを使用して開始される。さらに、他の
普通の遊離基重合成分、例えば、連鎖移動剤(ブタンチ
オールなど)などを使用してポリマーの分子量を調節す
ることができる。要求される特定量は、慣用法によって
容易に決定することができる。
【0020】得られるポリマーの溶液は、溶液からポリ
マーを沈殿させることのできる物質で処理できる。この
物質は、好ましくは、また残留モノマーの溶媒である。
例は、非環状エーテル、例えば、ジエチルエーテル、塩
素化炭化水素、例えば、クロロホルムなどを包含する。
沈殿したポリマーは、アルカリ金属またはアルカリ土類
金属の水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウムで中和し
て、本発明の水溶性コポリマー生成物を生成することに
よって、水溶液中に取ることができる。
【0021】本発明のコポリマーは、少なくとも70,
000の重量平均分子量を有する高分子量の物質である
ことが必要である。70,000〜400,000の分子
量のポリマーは好ましく、そして90,000〜400,
000の分子量が最も好ましい。20〜40モル%の低
い濃度のアクリル酸またはメタアクリル酸の単位および
前述の分子量を有するコポリマーは、水溶性でありかつ
所望の性質をセメント組成物に付与することが、予期せ
ざることに発見された。
【0022】予期せざることに、前述のコポリマーは、
発明の添加剤を含まない同一のセメント組成物に関し
て、セメント組成物の流動性を大きく増大するセメント
添加剤であることが発見された。添加剤は、通常、首題
のコポリマーのアルカリ金属またはアルカリ土類金属の
塩の形態の水溶液である。このコポリマーは水で所望濃
度に希釈して、セメント組成物へ容易に添加できる添加
剤を形成できる。
【0023】セメント組成物中に要求される本発明の超
可塑剤のセメント添加剤の量は、水分を実質的に減少す
る(約10%以上だけ)と同時にブランクのセメント組
成物の同等のスランプを保持するために有効な量である
か、あるいはスランプを実質的に増加すると同時に水-
セメント比を維持するために有効な量であるべきであ
り、必要に応じて前記量のいずれを選択することもでき
る。所望のスランプを提供するために要求される本発明
の超可塑剤セメント添加剤の特定の量は、容易に決定す
ることができ、そしてセメント組成物および組成物の成
分の比に依存するであろう。一般に、量はセメント組成
物の合計の固形分の約0.01〜2重量%、好ましくは
0.1〜0.5重量%の範囲であろう。これより多い量を
使用できるが、所望の結果を達成するためには一般に不
必要である。
【0024】本発明の超可塑剤セメント添加剤は、セメ
ント組成物に任意の慣用法で添加することができる。例
えば、成分はセメント組成物に実質的に同時に、例え
ば、乾燥または水溶液の状態の、成分を前もって混合
し、そして形成した組成物をセメント組成物に添加する
ことによって添加することができる。本発明の超可塑剤
は、セメント組成物中に、水溶液として水の添加と同時
に水の一部として導入するか、あるいは水の添加後導入
して、例えば、セメント組成物の利用直前に、湿潤セメ
ント組成物を形成することが好ましい。首題の超可塑剤
セメント添加剤はセメント組成物と実質的に均一に混合
して、本発明の添加剤とセメント組成物の水硬セメント
との間の相互作用ならびに添加剤の成分の相互作用(相
互作用の正確な性質は未知であり、そして本発明への限
定を意味しない)を可能として、予期せざるほどに流動
性を増加しかつある時間にわたって流動性を保持するよ
うにすべきである。
【0025】セメント組成物は、この分野において既知
の量および方法で添加された他の普通のセメント添加剤
を含有することができる。例えば、ここに記載する超可
塑剤を含有するセメント組成物は、また、空気連行剤、
例えば、ロジン石鹸、アルキルベンゼンスルホネートな
どまたは遅延剤、例えば、グルコネート、糖類などなら
びに他の添加剤を含有することができる。
【0026】得られるセメント構造体は、大きい流動性
および流動性の延長した時間を示す湿潤セメント組成物
から形成されるが、強度が増大した構造体である。これ
は、セメント構造体が構造コンクリート組成(form
ation)であるとき、ことに重要でありかつ望まし
い。
【0027】
【実施例】次の実施例は例示を目的として与えられ、特
許請求の範囲において定義された以外、本発明への限定
であることを意味しない。特記しないかぎり、すべての
部および百分率は重量による。
【0028】実施例1 A.共重合はジオキサン中の28.7重量%の合計モノ
マー濃度において実施した。モノマーの分布は、40モ
ル%のアクリル酸および60モル%のヒドロキシプロピ
ルメタクリレート(97%の2-ヒドロキシプロピル)
であった。磁気撹拌機、温度計、窒素ガス入口および窒
素ガスの出口のための水冷凝縮器を装備した3首丸底フ
ラスコに、モノマー-ジオキサン溶液を導入した。この
反応器を窒素ガスで3分間パージした。次いで、0.6
5モル%のアゾビスイソブチロニトリル(AIBN)を
導入し、そして反応器を56℃に維持したグリセロール
浴中に浸漬した。重合を5.5時間進行させ、次いで反
応器を浴から除去し、そして冷却した。生成物をジエチ
ルエーテルで沈殿させ、濾過し、新鮮なジエチルエーテ
ルで数回洗浄した。
【0029】滴定およびゲル透過クロマトグラフイーの
分析のために、中和しないポリマーの試料を取り出し
た。残りのポリマー生成物を80℃で12時間真空乾燥
し、次いで蒸留水中に取り、次いで5NのNaOHでチ
モールフタレインの終点に中和した。中和生成物をテト
ラヒドロフランで沈殿させ、次いで80℃で24時間真
空乾燥した。
【0030】中和しない生成物の分子量は、検量のため
にポリスチレンおよびポリエチレングリコールの標準を
使用して、架橋したポリスチレンの大きさ排除カラム
[ウオーターズ・アソシエーツ(Waters Ass
ociates)のμスチラゲル(Styrage
l)]のテトラヒドロフラン中の透過クロマトグラフイ
ーによって決定した。モノマー単位の比は、精製した遊
離酸コポリマーの重量酸塩基滴定によって決定した。
【0031】コポリマー生成物の分析は、次の通りであ
った: アクリル酸/ヒドロキシプロピルメタクリレート(モル%) 29/71 アクリル酸ナトリウム/ヒドロキシプロピルメタクリレート 21/79 (重量%) 重量平均分子量 341,000 B.前述の手順を反復したが、ただし34モル%のアク
リル酸および66モル%のヒドロキシプロピルメタクリ
レートをジオキサンに添加し、0.64モル%のAIB
Nを添加し、そして浴の反応温度は86℃であった。発
熱が起こり、反応温度を93℃に上昇させた。重合は1
3.5時間進行させた。
【0032】コポリマー生成物の分析は、次の通りであ
った: アクリル酸/ヒドロキシプロピルメタクリレート(モル%) 35/65 アクリル酸ナトリウム/ヒドロキシプロピルメタクリレート 26/74 (重量%) 重量平均分子量 130,000 B1.前述の手順を反復したが、ただし40モル%のア
クリル酸および60モル%のヒドロキシプロピルメタク
リレートをジオキサンに添加し、0.65モル%のAI
BNを添加し、そして浴の反応温度は80℃であった。
発熱が起こり、反応温度を88℃に上昇させた。重合は
2.5時間進行させた。
【0033】コポリマー生成物の分析は、次の通りであ
った: アクリル酸/ヒドロキシプロピルメタクリレート(モル%) 39/61 アクリル酸ナトリウム/ヒドロキシプロピルメタクリレート 29/71 (重量%) 重量平均分子量 91,000 実施例2 上の実施例1A、1Bおよび1B1に従って調製したコ
ポリマーの各々を、0.45の水-セメント比で水中にお
いて水と混合したセメントI型から形成したセメントペ
ーストに添加した。試料を調製し、ここでコポリマーを
混合物の水の一部として添加し(0.4%-固形分/合計
のセメント固形分、s/s)(「正規の添加」)、そし
て追加の試料をまずセメントI型を95%の合計の水と
混合することによって調製し、次いで残りの水およびコ
ポリマーの試料から構成された水溶液を7分後に各試料
に添加した(「遅延した添加」)。
【0034】流れの性質は、L.M.メイヤー(Mey
er)AおよびW.F.ペレンチオ(Perenchi
o)、コンクリート・インターナショナル(Concr
ete International)、36−43ペ
ージ(1979年1月)に記載されているミニスランプ
(minislump)流れ試験に従って測定した。測
定は水の最初の添加から8分後に実施した。各試料の固
化時間は、正規の試料の各々について普通の比色測定の
決定によって分析した。結果を次に示す。
【0035】 ミニスランプの流れ(直径) 遅延した 固化時間 ポリマー 正規の添加 添加 (時間) (8分におけるmm) A 155 123 11.25 B 155 197 11.7 B1 132 197 −−−− ブランク 88 88 8.0 上のデータが示すように、コポリマーA、BおよびB1
は正規の添加および遅延した添加の両者のセメント組成
物に高度の流動性を付与することができ、そして比較的
ほんのわずかの遅延を付与した。
【0036】実施例3 次の実施例は比較の目的で記載する。アクリル酸に富ん
だ低分子量の試料を調製し、そして米国特許第4,47
3,406号に記載するセメント組成物の流動化剤とし
て使用した(以後ポリマーCと呼ぶ)。さらに、米国特
許第4,473,406号に記載されているものに類似す
るコポリマーを調製したが、ただしそれは高分子量の物
質であった(以後ポリマーDと呼ぶ)。この比較のため
に、試料1Aと実質的に同一のアクリル酸/ヒドロキシ
プロピルメタクリレート(AA/HPMA)比を有する
ポリマーを調製したが、ただしそれは低い分子量を有し
た(以後ポリマーEと呼ぶ)。最後に、比較のために、
分子量以外は試料1−Bおよび1−B1と実質的に同じ
であるAA/HPMA比が35/65のポリマーを調整
した(以後ポリマーFと呼ぶ)。これらの物質の各々
は、本発明のコポリマーより劣ることが発見された。
【0037】コポリマーの各々の共重合は、前述の実施
例1Aの調製における方法と同一の方法で実施した。特
定の条件は、下に記載する通りである。
【0038】
【表1】
【0039】コポリマー生成物の各々を、上の実施例2
に記載するのと同一の方法でセメント組成物における流
動化剤として使用した。結果を下表に記載し、そして実
施例2に示す結果と直接比較する。
【0040】 ミニスランプの流れ(直径) 遅延した 固化時間 ポリマー 正規の添加 添加 (時間) (8分におけるmm) A 155 123 11.25 B 152 197 11.7 B1 132 179 −−−− C 102 146 19.0 D 40 197 15.75 E 104 111 11.0 F 92 129 12.0 ブランク 88 88 8.0 上から明らかなように、本発明のコポリマー(A、Bお
よびB1)は、予期せざることに、セメント組成物に高
度の流動性を付与すると同時に合理的な固化時間を保持
する。これと対照的に、試料CおよびDは高度の遅延を
示す。さらに、高分子量の試料Dは凝集による剛化を示
す(遅い流れ値によって示される)。実施例E及びF
は、遅延をほとんど示さないが、正規の添加および遅延
した添加の両者の性能において非常に劣った流動化の程
度を示す。
【0041】
【発明の効果】本発明のポリマー生成物は、セメント添
加剤として利用して、処理した組成物の固化を過度に遅
延させずかつ妨害しないで、水硬セメント組成物の流動
性またはスランプ特性を大きく増加させることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C08F 220/28 220:06) C04B 103:32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 式中、各Rは別々に水素またはメチル基を表わし、Zは
    水素原子、アルカリ金属、アルカリ土類金属またはそれ
    らの混合物を表わし、R1はヒドロキシ(C2〜C3)ア
    ルキル基を表わし、そしてxおよびyは、x対yの比が
    2:8〜4:6でありかつxおよびyの合計が少なくと
    も70,000の重量平均分子量を有する高分子量のポ
    リマーを表わすような整数である。によって表わされる
    コポリマーを含んでなることを特徴とするポリマー生成
    物。
  2. 【請求項2】 前記コポリマーはアクリル酸、メタクリ
    ル酸またはそれらのアルカリ金属塩もしくはアルカリ土
    類金属塩から選択されるエチレン系不飽和酸から構成さ
    れ、そして前記ヒドロキシアルキルエステルはヒドロキ
    シプロピルアクリレートまたはヒドロキシプロピルメタ
    クリレートから選択され、前記コポリマーは70,00
    0〜400,000の重量平均分子量を有する請求項1
    に記載の生成物。
  3. 【請求項3】 前記コポリマーはアクリル酸、メタクリ
    ル酸またはそれらのアルカリ金属塩もしくはアルカリ土
    類金属塩から選択されるエチレン系不飽和酸から構成さ
    れ、そして前記ヒドロキシアルキルエステルはヒドロキ
    シエチルアクリレートまたはヒドロキシエチルメタクリ
    レートから選択され、前記コポリマーは70,000〜
    400,000の重量平均分子量を有する請求項1に記
    載の生成物。
  4. 【請求項4】 酸はアクリル酸であり、そしてエステル
    はヒドロキシプロピル基である請求項2に記載の生成
    物。
  5. 【請求項5】 ポリマーはアクリル酸とヒドロキシプロ
    ピルメタクリレートとのコポリマーである請求項2に記
    載の生成物。
JP7245077A 1986-07-01 1995-08-31 セメント添加剤 Pending JPH08113613A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US88084886A 1986-07-01 1986-07-01
US880848 1992-05-11

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16250887A Division JPS6339906A (ja) 1986-07-01 1987-07-01 セメント添加剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08113613A true JPH08113613A (ja) 1996-05-07

Family

ID=25377251

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16250887A Pending JPS6339906A (ja) 1986-07-01 1987-07-01 セメント添加剤
JP7245077A Pending JPH08113613A (ja) 1986-07-01 1995-08-31 セメント添加剤

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16250887A Pending JPS6339906A (ja) 1986-07-01 1987-07-01 セメント添加剤

Country Status (2)

Country Link
JP (2) JPS6339906A (ja)
CA (1) CA1325311C (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009154286A1 (ja) * 2008-06-17 2009-12-23 花王株式会社 水硬性組成物用分散剤
JP2010047467A (ja) * 2008-07-25 2010-03-04 Kao Corp 遠心成形コンクリート製品の製造方法
JP2011042526A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Kao Corp 水硬性組成物用分散剤
CN103274703A (zh) * 2013-05-08 2013-09-04 中科院广州化学有限公司 一种节水型减水剂及其制备方法和应用

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1325311C (en) * 1986-07-01 1993-12-14 W.R. Grace & Co.-Conn. Cement admixture
JP5311910B2 (ja) * 2008-07-25 2013-10-09 花王株式会社 コンクリート製品の製造方法
JP5122501B2 (ja) * 2009-01-30 2013-01-16 花王株式会社 水硬性組成物
JP6239355B2 (ja) * 2013-11-27 2017-11-29 花王株式会社 水硬性組成物用添加剤

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62162508A (ja) * 1985-11-08 1987-07-18 インペリアル・ケミカル・インダストリ−ズ・ピ−エルシ− ペレツトを形成する方法および装置
JPS6339906A (ja) * 1986-07-01 1988-02-20 ダブリユー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカツト セメント添加剤

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5918338B2 (ja) * 1981-10-30 1984-04-26 株式会社日本触媒 セメント分散剤
JPS58190851A (ja) * 1982-04-28 1983-11-07 上武産業株式会社 水中施工用コンクリ−ト
US4473406A (en) * 1982-06-21 1984-09-25 National Starch And Chemical Corporation Cementiferous compositions
IE55483B1 (en) * 1982-06-21 1990-09-26 Nat Starch Chem Corp Cementiferous compositions
JPS619473A (ja) * 1984-06-26 1986-01-17 Nippon Junyaku Kk 粘着剤組成物
JPS6270250A (ja) * 1985-09-24 1987-03-31 株式会社日本触媒 セメント配合物用スランプロス防止剤

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62162508A (ja) * 1985-11-08 1987-07-18 インペリアル・ケミカル・インダストリ−ズ・ピ−エルシ− ペレツトを形成する方法および装置
JPS6339906A (ja) * 1986-07-01 1988-02-20 ダブリユー・アール・グレイス・アンド・カンパニー−コネチカツト セメント添加剤

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009154286A1 (ja) * 2008-06-17 2009-12-23 花王株式会社 水硬性組成物用分散剤
JP2010024130A (ja) * 2008-06-17 2010-02-04 Kao Corp 水硬性組成物用分散剤
US9029444B2 (en) 2008-06-17 2015-05-12 Kao Corporation Dispersant for hydraulic composition
JP2010047467A (ja) * 2008-07-25 2010-03-04 Kao Corp 遠心成形コンクリート製品の製造方法
JP2011042526A (ja) * 2009-08-21 2011-03-03 Kao Corp 水硬性組成物用分散剤
CN103274703A (zh) * 2013-05-08 2013-09-04 中科院广州化学有限公司 一种节水型减水剂及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6339906A (ja) 1988-02-20
CA1325311C (en) 1993-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR910006893B1 (ko) 시멘트용 분산제 및 그 제조방법 및 이 시멘트용 분산제를 사용하는 수경성 시멘트 조성물에의 유동성 부여방법
US4968734A (en) Cement admixture
US4460720A (en) Multicomponent concrete superplasticizer
CA2107267C (en) Cement dispersion agents
US5290869A (en) Cement dispersion agents
CA2262068C (en) Water-soluble or water-swellable copolymers containing sulfonic groups, methods of preparing them, and applications
JP5479478B2 (ja) セメント状組成物のワーカビリティ保持のためのダイナミックコポリマー
US6043329A (en) Acrylic copolymers
MXPA04002953A (es) Superplastificante para concreto y compuestos autoniveladores.
CA2080787A1 (en) Copolymers of ethylenically unsaturated ethers useful as hydraulic cement superplasticizers
EP0604676A1 (en) Water-soluble copolymers of vinylacetate and maleamic acids. Use as fluidizers or high-range water-reducers for aqueous suspensions
JPS6278137A (ja) セメント分散性能を有するスランプロス防止剤
JP2000034151A (ja) セメント混和剤
JP2007517752A (ja) 高初期強度流動化剤
JPH08113613A (ja) セメント添加剤
JPS6270250A (ja) セメント配合物用スランプロス防止剤
JPH0952749A (ja) 高流動コンクリート用混和剤及びそれが添加されたコンクリート材
JP3375279B2 (ja) セメント用分散剤
JPS6230648A (ja) セメント用分散剤
JPS62212252A (ja) セメント用分散剤
JP2628480B2 (ja) セルフレベリング性セメント水性組成物
KR20050102835A (ko) 고유동 및 고강도용 고성능 혼화제
JPS62212253A (ja) セメント用分散剤
MXPA98002660A (en) Copolimeros acrili
JPH0328149A (ja) 水硬性セメント組成物