JP2001064325A - ノルボルナンラクトン構造を有する重合性化合物及び重合体 - Google Patents

ノルボルナンラクトン構造を有する重合性化合物及び重合体

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JP2001064325A JP23996899A JP23996899A JP2001064325A JP 2001064325 A JP2001064325 A JP 2001064325A JP 23996899 A JP23996899 A JP 23996899A JP 23996899 A JP23996899 A JP 23996899A JP 2001064325 A JP2001064325 A JP 2001064325A
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 及びR2 のいずれか一方は、水素原子又は
炭素数1〜4のアルキル基(tert−ブチル基を除
く)を示し、他方は炭素数1〜4のアルキル基(ter
t−ブチル基を除く)を示し、R3 〜R9 は、1価の非
重合性基を示し、Aは重合可能な炭素−炭素二重結合を
有する基を示す。〕で表わされる重合性化合物、これ単
独又はこれと共重合可能な化合物とのポリマー及び該ポ
リマーを含むレジスト組成物。 【効果】 短波長の露光光源用のレジスト材料のベース
ポリマーとして有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ノルボルナンラク
トン構造を有する重合性化合物及びこの構造を有し、フ
ォトレジスト等の電子工業用材料として有用なポリマー
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体素子の高密度化・高集積化
の要求に伴い、フォトリソグラフィー工程において使用
する露光光源の短波長化が進行している。すなわち、従
来用いられてきたg線(436nm)やi線(365nm)
から、現在はKrFエキシマレーザー(248nm)が主
流となりつつあり、今後は更に短波長のArFエキシマ
レーザー(193nm)への移行が検討されている。
【0003】フォトリソグラフィーで使用されるレジス
ト材料のベースポリマーとしては、g線やi線を光源と
する場合には主にノボラック樹脂が、KrFエキシマレ
ーザーを光源とする場合には主にヒドロキシスチレン系
樹脂が賞用されてきた。これらのフェノール系樹脂は、
露光後のアルカリ溶解性、ドライエッチング耐性及び基
板密着性といったレジスト材料として要求される諸物性
に優れるためである。しかし、フェノール系樹脂はいず
れも193nm付近において芳香環に由来する極めて強い
光吸収を示すため、ArFエキシマレーザーを光源とす
る場合にはレジスト材料として使用することができない
とされている。
【0004】そこで、構造中に芳香環を有しない各種の
樹脂がArFエキシマレーザーを光源とするレジスト材
料として検討され、例えば特定のアクリル酸系又はメタ
クリル酸系樹脂を使用する方法が提案されている。とこ
ろが、芳香環を有しない樹脂をレジスト材料として使用
する場合、従来のフェノール系樹脂のごとく芳香環の存
在に起因する高いドライエッチング耐性が得られないと
いう問題が生じる。この問題を解決する手段として、前
記アクリル酸系又はメタクリル酸系の樹脂にアダマンタ
ン骨格、ノルボルナン骨格、テルペン類等の脂環式基を
導入する方法が提案されている。このような方法による
レジスト材料としては例えば、特開平5−265212
号公報、特開平7−199467号公報、特開平8−8
2925号公報等に開示されているものが挙げられる。
一方、樹脂に脂環式基を導入するとドライエッチング耐
性は改善されるものの、樹脂の疎水性が強くなるため基
板密着性が不足し、現像時にパターン剥がれが発生する
という問題が生じる。このため、共重合モノマーに極性
を有するラクトン環を導入することにより基板密着性を
確保しようとする方法も提案されている。このような方
法によるレジスト材料としては例えば、J. Photopolyme
r Science and Technology, Vol. 9, No.3(1996)475-48
7 、同,Vol. 9, No.3(1996)509-522 、同Vol. 10, No.
4(1997)545-550、特開平9−90637号公報等に開示
されているものが挙げられる。
【0005】このように、短波長化が進行するフォトリ
ソグラフィーの分野では対応するレジスト材料の開発が
必須であり、当該波長における透明性、ドライエッチン
グ耐性及び基板密着性といった物性を同時に満足するベ
ースポリマーの探索に向け試行錯誤がなされているのが
現状である。
【0006】従って、これらの物性をすべて満足するベ
ースポリマーの開発が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、Ar
Fエキシマレーザーを光源とするレジスト用ベースポリ
マーとして好適に使用可能な重合体、すなわち、193
nmにおける透明性、ドライエッチング耐性、基板密着性
等の性能を満足し得る新規な重合体、及び同重合体の製
造に必要な重合性化合物を提供することにある。また、
本発明のもう一つの目的は、上記の重合体を使用した化
学増幅型のポジ型レジスト組成物を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意研究した結果、下記一般式(2)で表わ
される特定のノルボルナンラクトン構造を側鎖に有する
重合体が、ArFエキシマレーザー等の短波長における
透明性が高く、しかも優れたドライエッチング耐性及び
基板密着性を有し、レジスト用ポリマー、特にポジ型レ
ジスト用ポリマーとして有用であることを見出し本発明
を完成した。
【0009】すなわち、本発明は次の一般式(1)
【0010】
【化3】
【0011】〔式中、R1 及びR2 のいずれか一方は、
炭素数1〜4のアルキル基(tert−ブチル基を除
く)を示し、他方は水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
ル基(tert−ブチル基を除く)を示し、R3 〜R9
は、それぞれ独立して水素原子、シリル基、シアノ基、
水酸基、ハロゲン原子又は1価の非重合性有機置換基を
示し、Aは重合可能な炭素−炭素二重結合を有する基を
示す。〕で表わされる重合性化合物を提供するものであ
る。
【0012】また、本発明は、側鎖に1又は2以上の次
の一般式(2)
【0013】
【化4】
【0014】〔式中、R1 及びR2 のいずれか一方は、
炭素数1〜4のアルキル基(tert−ブチル基を除
く)を示し、他方は水素原子又は炭素数1〜4のアルキ
ル基(tert−ブチル基を除く)を示し、R3 〜R9
は、それぞれ独立して水素原子、シリル基、シアノ基、
水酸基、ハロゲン原子又は1価の非重合性有機置換基を
示す。〕で表される基を有するポリマーを提供するもの
である。
【0015】更に、本発明は、一般式(1)で表わされ
る重合性化合物が重合又は共重合してなるポリマーを提
供するものである。
【0016】更にまた、本発明は、上記ポリマーのいず
れかと、露光により酸を発生する酸発生剤を含有するこ
とを特徴とするポジ型レジスト組成物を提供するもので
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】一般式(1)中、R1 及びR2
示される炭素数1〜4のアルキル基としては、メチル
基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−
ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基が挙げられ
る。なお、本発明のポリマーがポジ型レジスト用ポリマ
ーとして機能するためには、これらのR1 及びR2 のア
ルキル基にはtert−ブチル基は含まれず、また、R
1 及びR2 の少なくとも一方はアルキル基であることが
必要である。
【0018】一般式(1)中、R3 〜R9 で示される基
のうちハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、
臭素原子又はヨウ素原子が挙げられ、1価の非重合性有
機置換基としては、例えばアルキル基:メチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチ
ル基等;環状アルキル基:シクロペンチル基、シクロヘ
キシル基等;アラルキル基:ベンジル基、フェネチル
基、トリチル基等;ハロアルキル基:トリフルオロメチ
ル基、トリクロロメチル基、ブロモエチル基等;アルキ
ルシリル基:トリメチルシリル基、トリエチルシリル
基、トリn−プロピルシリル基、トリイソプロピルシリ
ル基、tert−ブチルジメチルシリル基等;ヒドロキ
シアルキル基:ヒドロキシメチル基、2−ヒドロキシエ
チル基、3−ヒドロキシプロピル基、2−ヒドロキシプ
ロピル基等;アルキルオキシアルキル基:メトキシメチ
ル基、メトキシエチル基、エトキシエチル基等;アルキ
ルカルボニル基:ホルミル基、アセチル基、エチルカル
ボニル基、n−プロピルカルボニル基等;アルキルオキ
シカルボニルメチル基:ヒドロキシカルボニルメチル
基、メトキシカルボニルメチル基、エトキシカルボニル
メチル基、n−プロピルオキシカルボニルメチル基、t
ert−ブトキシカルボニルメチル基等;アルキルオキ
シ基:メトキシ基、エトキシ基、n−プロピルオキシ
基、イソプロピルオキシ基、n−ブトキシ基、イソブト
キシ基、tert−ブトキシ基等;エステル化されてい
てもよいカルボキシル基:カルボキシル基、メトキシカ
ルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロピルオキ
シカルボニル基、イソプロピルオキシカルボニル基、n
−ブトキシカルボニル基、イソブトキシカルボニル基、
tert−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカル
ボニル基、フェネチルオキシカルボニル基、1−エトキ
シエトキシカルボニル基、3−オキソシクロヘキシルオ
キシカルボニル基、2−テトラヒドロピラニルオキシカ
ルボニル基等;含窒素基:N,N−ジメチルアミノメチ
ル基、シアノメチル基、ニトロメチル基等が挙げられ
る。
【0019】本発明では、これらの置換基を有するもの
の中でも特に、一般式(1)においてR3 〜R9 がそれ
ぞれ独立して水素原子又は低級アルキル基であるものが
好ましい。低級アルキル基としては、炭素数1〜4のも
の例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブ
チル基、tert−ブチル基等が挙げられる。
【0020】Aで示される重合可能な炭素−炭素二重結
合を有する基としては特に限定されないが、例えば、ア
クリロイル基、メタクリロイル基、ノルボルネン残基、
ビニルエーテル基、スチレン基、ヒドロキシスチレン基
等を有する基が挙げられる。本発明ではこれらの中でも
特にアクリロイル基、メタクリロイル基又はノルボルネ
ン残基を有する基が好ましい。
【0021】これらの炭素−炭素二重結合を有する基
は、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、
シクロペンチレン基、シクロヘキシレン基、フェニレン
基、エーテル基、チオエーテル基、カルボニル基、エス
テル基、アミド基の連結基を介して、ノルボルナンラク
トン骨格と結合していてもよい。本発明ではこれらの中
でも特にエーテル基又はエステル基を介して結合するも
のが好ましい。
【0022】なお、本発明の重合性化合物をレジスト用
樹脂の原料モノマーとして使用する場合には、上記のよ
うな化合物の中でも特に、Aがアクリレート、メタクリ
レート又はノルボルネンカルボキシレートであるものが
好ましい。
【0023】本発明の重合性化合物の製造方法は特に限
定されないが、代表的な製造方法としては、例えば、ノ
ルボルナンラクトン構造を有する基(一般式(1)で表
わされる基からAを除いた基、すなわち基(2))がエ
ステル基を介して重合可能な炭素−炭素二重結合を有す
る基と結合したものは、基(2)のヒドロキシ化合物
と、該炭素−炭素二重結合を有する化合物のカルボン酸
クロライドとを塩基の存在下に反応させることによって
製造することができる。ここで用いる塩基としては例え
ば、トリエチルアミン、ピリジン等の有機塩基化合物;
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム等の無機塩基化合物等が
使用できる。また、反応には必要に応じて、例えばベン
ゼン、トルエン、キシレン、ヘキサン、シクロヘキサ
ン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン、ジグライム、アセトン、メチルエチルケトン、塩化
メチレン、クロロホルム、酢酸メチル、酢酸エチル、
N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等の各種溶媒を使用することができる。
【0024】反応温度は通常−78℃〜150℃が好ま
しく、特に−20℃〜100℃が好ましく、反応時間は
通常1〜24時間程度とすることが好ましい。
【0025】また、前記基(2)がエーテル基を介して
重合可能な炭素−炭素二重結合を有する基と結合したも
のは、例えば基(2)のヒドロキシ化合物と該炭素−炭
素二重結合を有する化合物の水酸化物を原料とし、まず
いずれか一方の水酸基をハロゲン原子やスルホン酸エス
テル等の脱離基に変換し、次いで塩基の存在下に両者を
反応させることによって製造することができる。別の方
法として、該炭素−炭素二重結合を有する基が他の不飽
和結合やエポキシ基、カルボニル基等の求電子基を含有
する場合には、酸又は塩基の存在下に、基(2)のヒド
ロキシ化合物を該炭素−炭素二重結合を有する化合物に
付加させることによって製造することができる。更には
塩基の存在下に基(2)のヒドロキシ化合物をアセチレ
ンに付加させることにより、ビニルエーテル化合物を得
ることができる。
【0026】上記のような方法で製造された炭素−炭素
二重結合を有する本発明の重合性化合物は、更にディー
ルズアルダー反応に付すことも可能であり、例えば、シ
クロペンタジエンとの反応からは容易にノルボルネン誘
導体を得ることができる。
【0027】反応生成物はその後、通常の蒸留、再結晶
あるいはカラムクロマトグラフィー等の手段によって精
製することが可能である。なお、原料とする前記基
(2)のヒドロキシ化合物は新規物質であるが、基
(2)の全ての置換基が水素原子であるもののヒドロキ
シ化合物の製造法は公知であり(例えば、J.Chem.Soc.,
Perkin Trans.1(1996),2309-2313等)、本発明で使用す
る原料についても類似の方法で製造することができる。
例えば、一般式(1)において、R1 又はR2 がメチル
基でありR3 〜R9 が水素原子である基(2)のヒドロ
キシ化合物は、メチルシクロペンタジエンとアクリル酸
からディールズアルダー反応により合成されるメチル−
5−ノルボルネン−2−カルボン酸を、炭素−炭素二重
結合をエポキシ化し得る酸化剤を用いて酸化することに
より容易に得ることができる。炭素−炭素二重結合をエ
ポキシ化し得る酸化剤としては、例えば、過酢酸、m−
クロロ過安息香酸、ヨードシルベンゼン、過酸化水素、
酸素等を挙げることができる。反応は無溶媒もしくは塩
化メチレン等の溶媒中で行い、反応温度は通常−20℃
〜100℃、反応時間は1〜24時間程度である。反応
液から、炭酸水素ナトリウム水溶液等のアルカリ性水溶
液を用いて未反応原料及び未還化物(エポキシ化された
カルボン酸)を洗浄除去することにより、目的のヒドロ
キシ化合物を得ることができる。
【0028】更に、R1 又はR2 がエチル基であるもの
は、上記の製造法におけるメチルシクロペンタジエンを
エチルシクロペンタジエンに、R1 又はR2 がブチル基
であるものはブチルシロクペンタジエンにそれぞれ代え
ることにより同様に製造することができる。なお、上記
の方法で得られる基(2)のヒドロキシ化合物は、アル
キル基が主に一般式(1)におけるR1 、R2 又はR3
の位置に結合した異性体混合物となるが、例えば、レジ
スト用樹脂の原料モノマーを用途とする場合にはこれら
の異性体は敢えて分離する必要はなく、混合物のまま使
用することができる。本発明のポリマーは、側鎖の1又
は2以上に前記基(2)を有していればよい。従って、
その製造方法は特に限定されず、重合性化合物(1)の
みの重合、重合性化合物(1)とこれと共重合可能な他
の化合物との共重合、及び重合可能な炭素−炭素二重結
合を有する化合物の重合によって得られるポリマーに基
(2)を付加又は置換する方法等が挙げられる。なお基
(2)のR1 〜R9 の例示、好ましい基等は式(1)の
場合と同じである。
【0029】このうち、重合性化合物(1)のみの重合
による方法の場合、ラジカル重合、イオン重合、配位重
合等適当な重合様式を選択することができる。
【0030】ラジカル重合による方法の場合、重合性化
合物(1)を適当な溶媒に溶解し、好ましくは窒素等の
不活性ガス雰囲気下、ラジカル重合開始剤を添加して攪
拌することによって製造することができる。溶媒として
は、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサ
ン、シクロヘキサン、メタノール、エタノール、プロパ
ノール、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオ
キサン、ジグライム、プロピレングリコールモノメチル
エーテルアセテート、アセトン、メチルエチルケトン、
酢酸メチル、酢酸エチル、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の各種溶媒を使用すること
ができる。ラジカル重合開始剤としては例えば、アゾイ
ソブチロニトリル、2,2′−アゾビス(2−メチルプ
ロピオン酸メチル)等のアゾ系重合開始剤、ベンゾイル
パーオキシド等の過酸化物系重合開始剤を使用すること
ができる。反応温度は通常30〜150℃の範囲であ
り、50〜100℃の範囲が好ましく、反応時間は通常
1〜24時間である。
【0031】また、本発明では、重合性化合物(1)
と、これと共重合が可能な他の化合物との共重合によっ
て、共重合体を製造することもできる。共重合が可能な
他の化合物としては例えば、アクリル酸、メタクリル酸
又はこれらのカルボン酸の水素原子をメチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、tert−ブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、2−ヒドロキシエチル、
ノルボルニル、トリシクロデカニル、アダマンチル、2
−メチル−2−アダマンチル、テトラヒドロピラニル、
テトラヒドロフラニル等の基で置換したアクリル酸誘導
体モノマー又はメタクリル酸誘導体モノマー;ノルボル
ネン又はその一部をアルキル基、アルキルオキシ基、水
酸基、ヒドロキシアルキル基、カルボキシル基、アルキ
ルオキシカルボニル基等で置換したノルボルネン誘導体
モノマー;エチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニ
ルエーテル、ヒドロキシエチルビニルエーテル等のビニ
ルエーテル誘導体モノマー;スチレン、パラヒドロキシ
スチレン、パラメトキシスチレン、パラtert−ブト
キシスチレン等のスチレン誘導体モノマー、及び無水マ
レイン酸等を挙げることができる。これらの共重合可能
な化合物は1種に限定されるものではなく、2種以上と
の多元共重合体とすることもできる。
【0032】なお、本発明の共重合体をレジスト用ポリ
マーとして使用する場合には、上記の化合物の中でも特
に、アクリル酸誘導体モノマー、メタクリル酸誘導体モ
ノマー、ノルボルネン誘導体モノマー、又は無水マレイ
ン酸との共重合体が好ましく、このときの本発明の重合
性化合物の含有量は、モノマー単位のモル比で10〜9
0%の範囲が好ましい。
【0033】本発明の共重合体の製造方法は、前述の単
独重合体の場合と同様であり、例えばラジカル重合によ
る方法の場合、重合性化合物(1)と上記の共重合可能
な化合物とを適当な溶媒に溶解し、好ましくは窒素等の
不活性ガス雰囲気下、ラジカル重合開始剤を添加して攪
拌することによって製造することができる。反応溶媒及
びラジカル重合開始剤としては前記と同様のものが使用
できる。
【0034】また、本発明のポリマーは、重合可能な炭
素−炭素二重結合を有する化合物の重合によって得られ
るポリマーに基(2)を付加又は置換する方法によって
も製造することができる。例えば、側鎖にエポキシ基、
カルボニル基等を有する重合体には前記基(2)のヒド
ロキシ化合物との付加反応によって、また、側鎖に水酸
基、カルボキシル基、カルボン酸エステル基等を有する
重合体には基(2)のヒドロキシ化合物との置換反応に
よって、本発明のポリマーを製造することができる。な
お、重合可能な炭素−炭素二重結合を有する化合物と
は、前記した重合可能な炭素−炭素二重結合を有する基
を有する化合物をいう。
【0035】本発明のポリマーの重量平均分子量は特に
限定されないが、レジスト用樹脂として使用する場合
は、分子量が低すぎると強度が不足してレジスト膜の形
成が困難になり、また分子量が高すぎると通常のスピン
コート法等の方法では均一な塗膜が困難になるため、通
常は1000〜300000の範囲が好ましく、300
0〜100000の範囲が更に好ましい。ポリマーの分
子量は、例えば反応温度、モノマー濃度、重合開始剤濃
度又は配位重合等による場合は触媒濃度等の反応因子を
操作することによって、所望の分子量に調整することが
可能である。
【0036】本発明では更に、前記本発明のポリマー
に、露光により酸を発生する酸発生剤を配合したポジ型
レジスト組成物を提供する。
【0037】酸発生剤の種類は特に限定されず、例え
ば、ジフェニルヨードニウムトリフルオロメタンスルホ
ネート、ビス(4−tert−ブチルフェニル)ヨード
ニウムトリフルオロメタンスルホネート、ビス(4−t
ert−ブチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオロ
アンチモネート、ビス(4−tert−ブチルフェニ
ル)ヨードニウムテトラフルオロボレート、ビス(4−
tert−ブチルフェニル)ヨードニウムヘキサフルオ
ロホスフェート、シクロヘキシル−メチル(2−オキソ
シクロヘキシル)スルホニウムトリフルオロメタンスル
ホネート、ジシクロヘキシル(2−オキソシクロヘキシ
ル)スルホニウムトリフルオロメタンスルホネート、ト
リフェニルスルホニウムカンファースルホネート等のオ
ニウム塩;2−メチル−4,6−ビス(トリクロロメチ
ル)−s−トリアジン、2−フェニル−4,6−ビス
(トリクロロメチル)−s−トリアジン、2−〔2−
(フラン−2−イル)エテニル〕−4,6−ビス(トリ
クロロメチル)−s−トリアジン等のハロゲン化有機化
合物;ピロガロールトリストリフルオロメタンスルホネ
ート等のスルホン酸化合物;N−ヒドロキシスクシンイ
ミドトリフルオロメタンスルホネート、1,8−ナフタ
レンジカルボン酸イミドトリフルオロメタンスルホネー
ト等の有機酸イミド化合物;ビススルホニルジアゾメタ
ン化合物;キノンジアジド化合物等の公知のものが挙げ
られる。これらの酸発生剤の配合量は特に限定されない
が、通常はポリマーに対し0.1〜30重量%の範囲が
好ましく、特に1〜10重量%の範囲が好ましい。
【0038】また、本発明のレジスト組成物は通常は溶
剤に溶解して使用される。溶剤の種類はレジスト用の溶
剤として一般に知られているものであれば特に限定され
ず、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルア
ミルケトン、シクロペンタノン、シクロヘキサノン等の
ケトン類;n−プロパノール、イソプロパノール、n−
ブタノール、イソブタノール、シクロヘキサノール等の
アルコール類;エチレングリコール、プロピレングリコ
ール、ジエチレングリコール等のグリコール類;エチレ
ングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコール
モノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル
エーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルア
セテート、ジエチレングリコールモノメチルエーテル等
のグリコールエーテル類;ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等の環状エーテル類;酢酸メチル、酢酸エチル、酢
酸プロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチ
ル、乳酸メチル、乳酸エチル等のエステル類等を挙げる
ことができる。なお、本発明のレジスト組成物には、必
要に応じて界面活性剤、酸化防止剤、増感剤、熱安定
剤、アミン類等の通常用いられる公知の添加物を併用す
ることもできる。
【0039】本発明のレジスト組成物は、そのままでは
現像に用いるアルカリ溶液に対して不溶か又は難溶性で
あるが、露光された部分では酸発生剤から発生した酸の
影響により、下記反応式のように、R1 がアルキル基で
ある場合には基(2)の脱離が(反応式I)、R2 がア
ルキル基である場合にはラクトン環の分解が起こり(反
応式II)、脱離あるいは分解された部分がカルボン酸構
造となってアルカリ溶解性が発現する。また、この脱離
あるいは分解は、その際に発生するプロトン酸が触媒と
なって連鎖的に進行するため、本発明のレジスト組成物
はいわゆる化学増幅型のポジ型フォトレジストとして作
用する。
【0040】
【化5】
【0041】
【化6】
【0042】〔式中、Rは炭素数1〜4のアルキル基
(tert−ブチル基を除く)を、R′はRのノルボル
ナン環に結合する炭素原子から1つの水素原子を除いた
基を示す。〕
【0043】なお、上記の酸による脱離あるいは分解を
連鎖的に引き起こすためには、R1又はR2 に置換され
たアルキル基のノルボルナン環に結合する炭素原子上に
1つ以上の水素原子が存在することが必要である。従っ
て、本発明のR1 、R2 で示される炭素数1〜4のアル
キル基からはtert−ブチル基は除かれる。
【0044】このような本発明のレジスト組成物は、1
93nm付近における高い透明性と基板密着性のための十
分な極性を備えるものであり、加えて、ドライエッチン
グ耐性においても高い性能を有すると考えられる。ドラ
イエッチング耐性の評価方法の一つとして、モノマー構
造とドライエッチング耐性の相関を表す経験式[Ohnishi
パラメーター=N/(Nc−No):ここでN、Nc及
びNoはそれぞれモノマーにおける総原子数、炭素原子
数及び酸素原子数を表し、この値が小さい程ドライエッ
チング耐性が高いとされる](J.Electrochem.Soc.,130
(1),143-6,(1983))による方法が知られている。同方法
において、例えば、前記一般式(1)のR 1 がメチル基
でありR2 〜R9 が水素原子である基(2)がメタクリ
ル酸にエステル結合した本発明のモノマーは、該パラメ
ーター値が3.67と算出される。前述の従来技術に開
示されたラクトン環を有するモノマー、例えばメバロニ
ックラクトンメタクリレート(J.Photopolymer Science
and Technology,Vol.9,No.3(1996)457-487)及びγ−ブ
チロラクトン−2−イルメタクリレート(同,Vol.10,N
o.4(1997)545-550)の該パラメーターは各々4.67及
び5.50と算出されることから、本発明の重合性化合
物は優れたドライエッチング耐性を予測するのに十分小
さな値を示すものである。
【0045】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を更に具体的に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0046】実施例1 ・下式(3)で示される化合物(以下、MNLMAと称
す)の製造
【0047】
【化7】
【0048】メチルシクロペンタジエン8.01g(1
00ミリモル)を10mLのメチルエチルケトンに溶解
し、ここへアクリル酸7.93g(110ミリモル)を
0℃で1時間かけて滴下し、室温で3時間攪拌した。次
いで、反応液から溶媒及び未反応のアクリル酸等の軽質
成分を減圧留去し、メチル−5−ノルボルネン−2−カ
ルボン酸14.9g(98ミリモル)を得た。得られた
メチル−5−ノルボルネン−2−カルボン酸を、100
mLの塩化メチレンに溶解し、ここへ酢酸ナトリウム2g
を添加して懸濁し、これに37%過酢酸20.1g(9
8ミリモル)を0℃で1時間かけて滴下した。その後、
同温度で2時間、更に室温で2時間攪拌した。この溶液
を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで飽和食塩
水で洗浄し、水層を除去した後、油層に無水硫酸マグネ
シウム粉末を加えて乾燥した。得られた溶液から溶媒を
留去してメチル−5,6−ジヒドロキシ−2−ノルボル
ナンカルボン酸−γ−ラクトン(以下、MNLOHと称
す)5.0g(30ミリモル)を得た。得られたMNL
OHを30mLの塩化メチレンに溶解し、ここへトリエチ
ルアミン3.9g(39ミリモル)及び4−(ジメチル
アミノ)ピリジン0.18g(1.5ミリモル)を加え
た後、メタクリル酸クロライド3.8g(36ミリモ
ル)を0℃で1時間かけて滴下し、更に室温で12時間
攪拌した。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、
水、次いで飽和食塩水で洗浄し、水層を除去した後、油
層に無水硫酸マグネシウム粉末を加えて乾燥した。溶媒
を留去した後、残渣を減圧蒸留して、目的物のMNLM
A5.7g(24ミリモル)を得た。元素分析の結果
は、炭素/水素/酸素=66.0/6.8/27.2
(計算値66.1/6.8/27.1)であった。同物
質の1H−NMRスペクトル及び13C−NMRスペクト
ルを図1及び図2に示す。図2では、ラクトン及びエス
テルのカルボニル炭素に由来するピークがそれぞれ17
9ppm及び165ppm付近に、オレフィン炭素に由来する
ピークが136ppm付近及び125ppm付近に、また、酸
素原子に隣接するノルボルナン環の2つの炭素に由来す
るピークが79〜91ppm付近に観測され、目的の化合
物が合成されていることが確認された。また、式(3)
におけるノルボルナン環に結合するメチル基の位置は、
上記NMRスペクトルから前述の式(1)における
1 、R2 及びR3 であり、その割合はR1 /R2 /R
3 =約60/20/20であった。本実施例で得られた
重合性化合物はこのようにメチル基の位置が異なる異性
体混合物となるが、レジスト用樹脂の原料モノマーとし
ては、これらの異性体を分離せずそのまま使用すること
ができる。
【0049】実施例2 ・下式(4)で示される化合物(以下、BNLMAと称
す)の製造
【0050】
【化8】
【0051】n−ブチルシクロペンタジエン12.22
g(100ミリモル)を10mLのメチルエチルケトンに
溶解し、ここへアクリル酸7.93g(110ミリモ
ル)を0℃で1時間かけて滴下し、室温で3時間攪拌し
た。次いで、反応液から溶媒及び未反応のアクリル酸等
の軽質成分を減圧留去し、n−ブチル−5−ノルボルネ
ン−2−カルボン酸15.9g(82ミリモル)を得
た。得られたn−ブチル−5−ノルボルネン−2−カル
ボン酸を80mLの塩化メチレンに溶解し、ここへ酢酸ナ
トリウム2gを添加して懸濁し、更に37%過酢酸1
6.9g(82ミリモル)を0℃で1時間かけて滴下
し、その後、同温度で2時間、室温で12時間攪拌し
た。この溶液を5%炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次
いで飽和食塩水で洗浄し、水層を除去した後、油層に無
水硫酸マグネシウム粉末を加えて乾燥した。得られた溶
液から溶媒を留去してn−ブチル−5,6−ジヒドロキ
シ−2−ノルボルナンカルボン酸−γ−ラクトン(以
下、BNLOHと称す)8.4g(40ミリモル)を得
た。得られたBNLOHを40mLの塩化メチレンに溶解
し、トリエチルアミン5.3g(52ミリモル)及び4
−(ジメチルアミノ)ピリジン0.24g(2.0ミリ
モル)を加えた後、メタクリル酸クロライド5.0g
(48ミリモル)を0℃で1時間かけて滴下し、室温で
12時間攪拌した。反応液を5%炭酸水素ナトリウム水
溶液、水、次いで飽和食塩水で洗浄し、水層を除去した
後、油層に無水硫酸マグネシウム粉末を加えて乾燥し
た。この溶液から溶媒を留去した後、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出液:ヘキサン/酢酸エ
チル=5/1混合溶媒)で精製し、目的物のBNLMA
9.3g(33ミリモル)を得た。同物質の元素分析の
結果は、炭素/水素/酸素=68.8/8.1/23.
1(計算値69.0/8.0/23.0)であった。同
物質の1H−NMRスペクトル及び13C−NMRスペク
トルを図3及び図4に示す。図4では、ラクトン及びエ
ステルのカルボニル炭素に由来するピークがそれぞれ1
79ppm及び166ppm付近に、オレフィン炭素に由来す
るピークが136ppm付近及び126付近に、また、酸
素原子に隣接するノルボルナン環の2つの炭素に由来す
るピークが79〜94ppm付近に観測され、目的の化合
物が合成されていることが確認された。なお、本実施例
で得られたBNLMAは、実施例1で得られたMNLM
Aと同様に、n−ブチル基の位置が式(1)におけるR
1 、R2 及びR3 である異性体混合物となるが、レジス
ト用樹脂の原料モノマーとしては、これらの異性体を分
離せずそのまま使用することができる。
【0052】実施例3 ・式(3)で示される化合物の単独重合体の製造 実施例1と同様にして得たMNLMA2.36g(10
ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミド40mLに溶
解し、ここへ重合開始剤としてアゾイソブチロニトリル
(AIBN)0.16gを添加し、窒素雰囲気下、80
℃で5時間攪拌した。その後、この反応液を多量のメタ
ノール中へ攪拌しながら滴下し、白色沈殿として目的の
重合体1.83gを得た。得られた重合体の分子量をゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測
定した結果、重量平均分子量は6300であった。同重
合体の13C−NMRスペクトルを図5に示す。同図にお
いて、ラクトン及びエステルのカルボニル炭素に由来す
るピークがそれぞれ179ppm付近及び176ppm付近
に、また、酸素原子に隣接するノルボルナン環の2つの
炭素原子に由来するピークが80〜92ppm付近に観測
された。
【0053】実施例4 ・下式(5)で示される共重合体の製造
【0054】
【化9】
【0055】実施例1と同様にして得たMNLMA2.
36g(10ミリモル)とメタクリル酸2−メチルアダ
マンチル4.69g(20ミリモル)とを、40mLの
1,4−ジオキサンに溶解し、重合開始剤としてAIB
Nを0.65g添加して、窒素雰囲気下、80℃で5時
間攪拌した。その後、この反応液を多量のメタノール中
へ攪拌しながら滴下し、白色沈殿として目的の共重合体
3.38gを得た。得られた共重合体のGPC重量平均
分子量は4800であった。同共重合体の13C−NMR
スペクトルを図6に示す。同図において、ラクトン及び
エステルのカルボニル炭素に由来するピークがそれぞれ
178ppm付近及び176ppm付近に、メチル基に置換さ
れたアダマンタン環炭素に由来するピークが87ppm付
近に、また、このピークに一部が重なって、酸素原子に
隣接するノルボルナン環の2つの炭素原子に由来するピ
ークが80〜92ppm付近に観測された。
【0056】実施例5 ・下式(6)で示される共重合体の製造
【0057】
【化10】
【0058】実施例1と同様にして得たMNLMA4.
73g(20ミリモル)とメタクリル酸tert−ブチ
ルエステル2.84g(20ミリモル)とを、40mLの
1,4−ジオキサンに溶解し、重合開始剤としてAIB
Nを0.65g添加して、窒素雰囲気下、80℃で5時
間攪拌した。その後、この反応液を多量のメタノール中
へ攪拌しながら滴下し、白色沈殿として目的の共重合体
5.33gを得た。得られた共重合体のGPC重量平均
分子量は15400であった。同共重合体の13C−NM
Rスペクトルを図7に示す。同図において、ラクトン及
びエステルのカルボニル炭素に由来するピークがそれぞ
れ179ppm付近及び177ppm付近に、tert−ブチ
ル基のメチル炭素に由来するピークが28ppm付近に、
同4級炭素に由来するピークが81ppm付近に、また、
このピークに一部重なって、酸素原子に隣接するノルボ
ルナン環の2つの炭素原子に由来するピークが80〜9
2ppm付近に観測された。
【0059】実施例6 ・下式(7)で示される共重合体の製造
【0060】
【化11】
【0061】実施例1と同様にして得られたMNLMA
2.36g(10ミリモル)、5−ノルボルネン−2−
カルボン酸tert−ブチルエステル3.89g(20
ミリモル)及び無水マレイン酸1.96g(20ミリモ
ル)とを、10mLの1,4−ジオキサンに溶解し、重合
開始剤として2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオ
ン酸メチル)を0.23g添加して、窒素雰囲気下、8
0℃で20時間攪拌した。その後、この反応液を多量の
ジエチルエーテル/ヘキサン(1/4容量比)混合溶媒
中へ攪拌しながら滴下し、白色沈殿として目的の共重合
体4.58gを得た。得られた共重合体のGPC重量平
均分子量は4700であった。同共重合体の13C−NM
Rスペクトルを図8に示す。同図において、ラクトンの
カルボニル炭素に由来するピークが179ppm付近に、
エステル及び酸無水物のカルボニル炭素に由来するピー
クが170〜178ppm付近に、また、tert−ブチ
ル基のメチル炭素に由来するピークが28ppm付近に、
同4級炭素に由来するピークが81ppm付近に、更には
このピークに一部が重なって、酸素原子に隣接するノル
ボルナン環の2つの炭素原子に由来するピークが80〜
92ppm付近に観測された。
【0062】実施例7 実施例5で得られた共重合体100重量部を乳酸エチル
350重量部及びアセトン50重量部の混合溶媒に溶解
し、これに酸発生剤としてビス(4−tert−ブチル
フェニル)ヨードニウムトリフルオロメタンスルホネー
トを5重量部混合してレジスト組成物を調製した。この
溶液をスピンコート法によって石英板に塗布し、ホット
プレート上で120℃、90秒加熱し、膜厚0.8μの
レジスト膜を作成した。このものの紫外可視分光スペク
トルを測定したところ、ArFエキシマレーザーの19
3nm付近において十分な透過率を有することが確認され
た。紫外可視分光スペクトルを図9に示す。
【0063】
【発明の効果】本発明によれば、特定のノルボルナンラ
クトン構造を有する新規な重合体及び該重合体を製造す
るために有用な新規な重合性化合物が提供される。本発
明の重合体は芳香環を含有せず、また特定のノルボルナ
ンラクトン構造を有するため基板密着性及びドライエッ
チング耐性に優れ、ArFエキシマレーザー等の短波長
を露光光源とするレジスト材料として好適に使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で得られた化合物の1H−NMRスペ
クトルである(溶媒:重クロロホルム)。
【図2】実施例1で得られた化合物の13C−NMRスペ
クトルである(溶媒:重クロロホルム)。
【図3】実施例2で得られた化合物の1H−NMRスペ
クトルである(溶媒:重クロロホルム)。
【図4】実施例2で得られた化合物の13C−NMRスペ
クトルである(溶媒:重クロロホルム)。
【図5】実施例3で得られた単独重合体の13C−NMR
スペクトルである(溶媒:重アセトン)。
【図6】実施例4で得られた共重合体の13C−NMRス
ペクトルである(溶媒:重ベンゼン)。
【図7】実施例5で得られた共重合体の13C−NMRス
ペクトルである(溶媒:重アセトン)。
【図8】実施例6で得られた共重合体の13C−NMRス
ペクトルである(溶媒:重アセトン)。
【図9】実施例7で得られたレジスト膜の紫外可視分光
スペクトルである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C037 EA07 4J002 BG071 EQ036 EU186 EV246 FD206 GP00 4J100 AB02Q AB07Q AE04Q AE29Q AJ02Q AJ03Q AK32Q AL08P AR11Q BC08P CA04 CA05 CA06 DA36 JA38

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(1) 【化1】 〔式中、R1 及びR2 のいずれか一方は、炭素数1〜4
    のアルキル基(tert−ブチル基を除く)を示し、他
    方は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基(tert
    −ブチル基を除く)を示し、R3 〜R9 は、それぞれ独
    立して水素原子、シリル基、シアノ基、水酸基、ハロゲ
    ン原子又は1価の非重合性有機置換基を示し、Aは重合
    可能な炭素−炭素二重結合を有する基を示す。〕で表わ
    される重合性化合物。
  2. 【請求項2】 一般式(1)中、R3 〜R9 で示される
    基がそれぞれ独立して水素原子又は低級アルキル基であ
    る請求項1記載の重合性化合物。
  3. 【請求項3】 Aが、アクリロイル基、メタクリロイル
    基又はノルボルネン残基を有する基である請求項1又は
    2記載の重合性化合物。
  4. 【請求項4】 Aがアクリレート、メタクリレート又は
    ノルボルネンカルボキシレートである請求項1〜3のい
    ずれか1項記載の重合性化合物。
  5. 【請求項5】 側鎖に1又は2以上の次の一般式(2) 【化2】 〔式中、R1 及びR2 のいずれか一方は、炭素数1〜4
    のアルキル基(tert−ブチル基を除く)を示し、他
    方は水素原子又は炭素数1〜4のアルキル基(tert
    −ブチル基を除く)を示し、R3 〜R9 は、それぞれ独
    立して水素原子、シリル基、シアノ基、水酸基、ハロゲ
    ン原子又は1価の非重合性有機置換基を示す。〕で表さ
    れる基を有するポリマー。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれか1項記載の重合
    性化合物が重合又は共重合してなるものである請求項5
    記載のポリマー。
  7. 【請求項7】 請求項1〜4のいずれか1項記載の重合
    性化合物と共重合が可能な化合物が、アクリル酸誘導
    体、メタクリル酸誘導体、ノルボルネン誘導体及び無水
    マレイン酸から選ばれる1種又は2種以上である請求項
    6記載のポリマー。
  8. 【請求項8】 請求項5〜7のいずれか1項記載のポリ
    マーと、露光により酸を発生する酸発生剤を含有するこ
    とを特徴とするポジ型レジスト組成物。
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