JP2001064087A - 電子部品部材の洗浄または液体浮上用多孔質セラミックス焼結体基板およびその製造方法 - Google Patents

電子部品部材の洗浄または液体浮上用多孔質セラミックス焼結体基板およびその製造方法

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JP2001064087A JP28190999A JP28190999A JP2001064087A JP 2001064087 A JP2001064087 A JP 2001064087A JP 28190999 A JP28190999 A JP 28190999A JP 28190999 A JP28190999 A JP 28190999A JP 2001064087 A JP2001064087 A JP 2001064087A
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清久 山口
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弘司 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子部品部材である半導体チップやウエハ
ー、液晶、ガラス基板、さらには表示装置のパネル等の
部材の洗浄または非接触型浮上搬送装置に用いられる多
孔質セラミックス焼結体基板およびその製造方法を提供
する 【解決手段】 多孔質セラミックス焼結体基板から成り
側面部に、ガラス質部材で形成された密封封止用のガラ
ス質被膜層4が形成された液体浮上用多孔質セラミック
ス焼結体基板1からなるもので、この基材を用いること
によって半導体ウエハー、液晶、ガラス基板等の電子部
品部材を液体源を応用して非接触で安全に洗浄さらには
浮上搬送、移送する事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品部材であ
る半導体チップやウエハー、液晶、ガラス基板、さらに
は表示装置のパネル等の部材の洗浄または非接触型浮上
搬送装置に用いられる多孔質セラミックス焼結体基板お
よびその製造方法
【0002】
【従来の技術】電子部品部材である半導体チップやウエ
ハー、液晶、ガラス基板、さらには表示装置のパネル等
の部材の洗浄または搬送にはロボット等を用いた種々の
方式がある。最近では気体原理を応用した装置が開発さ
れている。しかし、特に、ゴミ、汚れ等を極度に嫌う部
材の洗浄、搬送を一度に行う方法はいまだ決定的な装置
が無く、各産業分野で研究開発が続けられている。一
方、部材の洗浄装置は特開平10−158866号公
報、多孔質の部材を用いた搬送装置は特開平04−17
4526号公報で開示されているが決定的な機能を持っ
たものが存在していないのが現状であった。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】ところで、近年、半導
体、電子、電気機器やその他産業界に於いて部品(部
材)自体が高性能化され、その形状も、著しく複雑に成
り極薄板化、大型化の傾向に成って来ており、さらには
微少なゴミ、汚れが嫌われ、また、部品の損傷、静電気
の発生を防止することも大きな課題であった。これらの
対策の一つとして、前記従来の特開平10−15886
6号公報にあってはローラーコンベアの上にガラスパネ
ル等の板状部材を載置し、超純水等の洗浄水を掛けて洗
浄するようにしている。また、特開平04−17452
6号のIC基板の移送装置にあっては多孔質の部材を用
いた移送装置で、その内容としては気体源を用い、搬送
物体を多孔質基材を介して真空ポンプ等の真空作用で物
体を吸引吸着させ、目的位置に搬送するものであった。
しかし、物体を吸引吸着させ搬送することは非常に制約
されるもので、例えば、極薄板、大型基板、複雑形状物
の物体では吸着の位置決め移動、さらには損傷等の多く
の問題点があった。また、これら多孔質の材料としてポ
ーラスガラス部材も考えられるが機械的強度が低く多く
の問題点があった。本発明は前記従来の問題点を解決す
るもので電子部品部材である半導体チップやウエハー、
液晶、ガラス基板、さらには表示装置のパネル等の部材
の洗浄装置または部材の非接触型浮上搬送装置に用いら
れる多孔質セラミックス焼結体基板およびその製造方法
を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、電子部品部材の洗浄または液体浮上用多孔
質セラミックス焼結体基板から成る基材にあつて、前記
基材の側面部に、ガラス質部材で密封封止被膜層が形成
された多孔質セラミックス焼結体基板およびその製造方
法からなるもので、この基材を用いることによって半導
体チップやウエハー、液晶、ガラス基板等の部材を液体
源を応用して非接触で安全に浮上させ洗浄さらには搬
送、移送する事を可能にしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、多孔質セラミックス焼結体基板から成る基材にあつ
て、前記基材の気孔率が20〜48%、平均気孔径20
〜120μmの範囲内にあつて、前記基材の側面部に、
ガラス質部材で密封封止被膜層が形成された形状の構造
物から構成されたもので、基材の気孔率が20〜48
%、平均気孔径20〜120μmの範囲内の多孔質セラ
ミックス焼結体基板を用いることは、基板の基材内部に
通気孔があり、水、溶剤等の液体源を流通させることが
容易になる。その結果、溶液等の液体膜を作り非接触で
安定に部材を浮上させ、洗浄または搬送、移送する事が
可能になる。また、高温で焼成された多孔質セラミック
ス焼結体であるため微細な未焼結粉末、ゴミ等が含まれ
ておらず、さらには基材の側面部に形成するガラス質被
膜層を安定に作成することができる。そしてクリーン度
の高い室内での使用にも適合している。また、耐熱性、
機械的強度さらには耐薬品性に優れており使用時に於け
る損傷や発生ガスに対しても安定で、しかも、静電気の
発生が著しく小さく、いかなる悪環境条件下においても
液体の供給量および流速を安定にする作用効果を持った
基材となる。
【0006】基材の側面部に、ガラス質部材で密封封止
被膜層が形成された事によって側面部からの不必要な液
体の入出量、さらには設計外の流れを防止でき安定した
供給量および流速が得られる。その結果、従来考えられ
ていた封止用の金属リング、樹脂、ゴム等のパッキング
が不要となり組立作業工数が低減するとともに品質の安
定した良好な作用を有する。また、ガラス質部材の成分
と融着焼付け処理温度を変化させることによって、著し
く高い高温領域の使用にも変化しない作用効果がある。
【0007】本発明の請求項2に記載の発明は、多孔質
セラミックス焼結体基板から成る基材にあつて、前記基
材の表面部が研磨または研削された平面を有する形状の
構造物から構成されたもので、多孔質セラミックス焼結
体基板から成る基材の表面部が研磨または研削された平
面を有することによって基板面の粗さ、平滑度が著しく
安定になる。その結果、浮上させる部体にキズ等をつけ
ず、しかも液体の流通がすむうすに一定となり安定した
液体膜を得る作用を有する。
【0008】本発明の請求項3に記載の発明は、多孔質
セラミックス焼結体基板から成る基材にあつて、前記基
材が、アルミナ、炭化珪素、ジルコン成分を主体とした
基材の一種または複合体の構造物から構成されたもの
で、アルミナ、炭化珪素、ジルコン成分を主体とした基
材の一種または複合体の多孔質セラミックス焼結体基板
を用いることによって耐熱性、機械的強度さらには耐薬
品性に優れているので、基板の大型化そして最小限に薄
くすることが可能となる。その結果、洗浄が可能な非接
触型浮上搬送装置での設計基準が容易になる作用を有す
る。また、多孔質セラミックス焼結体基板から成る基材
の側面部に形成する、ガラス質部材との融着性が高まり
接着強度の向上に作用する。
【0009】本発明の請求項4に記載の発明は、多孔質
セラミックス焼結体基板から成る基材にあつて、前記基
材の表面部から裏面部にかけて平均気孔径のおおきさが
大から小に傾斜している構造物から構成されたもので、
表面部から裏面部にかけて平均気孔径を傾斜させること
によって、少ない液体量で安定に部材を高く浮上させる
作用を有する。
【0010】本発明の請求項5に記載の発明は、多孔質
セラミックス焼結体基板から成る基材にあつて、前記基
材の形状が、長方形、ひし形、台形、円形、あるいはこ
れらの複合形から形成された構造物より構成されたもの
で、基材の形状を長方形、ひし形、台形、円形、あるい
はこれらの複合形にすることによって、目的の浮上物体
の形状に合わせて効果的な設計が可能になり液体源を有
効に使う作用を有する。
【0011】本発明の請求項6に記載の発明は、多孔質
セラミックス焼結体基板の基材にあって、前記基材の機
械的曲げ強度を100Mpa以上、気孔率を20〜48
%、平均気孔径を20〜120μmの範囲内に制御する
ため、前記基材が、アルミナ、炭化珪素、ジルコン成分
を主体とした組成物の一種または複合体より成る組成物
100に対して添加物としてSiO2、TiO2、Ca
O、MgO、BaO、Li2O、Al2O3、K2O、
Na2O成分の内、1種または2種以上の合計を2〜2
5.0wt%の範囲内で添加し1300〜1600℃の
温度範囲で焼成することより構成されたもので、これに
より多孔質セラミックス焼結基板の焼結温度幅を広げ機
械的曲げ強度を100Mpa以上、気孔率を20〜48
%、平均気孔径を20〜120μmの範囲内に特性を制
御する作用を有する。
【0012】尚、上記特性において、機械的曲げ強度を
100Mpa以上の必要性は使用時における耐荷重、耐
衝撃性による損傷さらには溶液に左右されない優れた作
用効果を得るものである。気孔率が20〜48%の範囲
内の必要性は、20%以下になるにつれ液体の流れが不
安定に成り、その結果、部材の浮上効果が著しく低下す
るため好ましくない。48%を越えるにつれ液体の流れ
が不均一に成り、その結果、部材の浮上が不安定にな
る、さらには側面部にガラス質部材で密封封止ガラス被
膜層を形成する工程にあつて均一な安定したガラス被膜
層が得られず、その結果、安定した密封封止効果を得る
ことが困難となり好ましくない。
【0013】添加成分の動作として、SiO2の添加は
基板の耐熱性さらには機械的強度、耐薬品性を高めるこ
とができる。TiO2の添加は焼結温度を下げ基板の結
晶粒径の成長を抑えることができる。CaOの添加は焼
結温度幅を広げることができる。MgOの添加は焼結温
度幅を広げ基板の機械的強度を高めることができる。B
aOの添加は焼結温度を下げ焼結温度幅を広げることが
できる。Li2Oの添加は焼結温度幅を広げ安定した焼
結体を得ることができる。Al2O3の添加は焼結温度
幅を広げ焼結性を向上させると共に基板の耐熱性さらに
は機械的強度を高めることができる。K2Oの添加は焼
結温度幅を広げ基板を硬質化にすることができ、さらに
焼結温度を下げることができる。Na2Oの添加は焼結
温度幅を広げ基板を硬質化にすることができる。
【0014】尚、添加物としてSiO2が2wt%未満
になるにつれ基板の耐熱性さらには機械的強度、耐薬品
性を高める効果が小さくなる。SiO2が25wt%を
越えるにつれ基板の焼結温度が高くなる。その結果、吸
水率が大きくなり好ましくない。TiO2が2wt%未
満になるにつれ基板の焼結温度を下げ結晶粒径の成長を
抑える効果が小さい。TiO2が25wt%を越えるに
つれ焼結性が悪化し吸水率が大きくなり好ましくない。
CaOが2wt%未満になるにつれ焼結温度幅を広げる
効果が小さい。CaOが25wt%を越えるにつれ基板
の機械的強度が低下し耐熱性も低下するため好ましくな
い。MgOが2wt%未満になるにつれ基板の機械的強
度を高める効果が弱い。MgOが25wt%を越えるに
つれ焼結性が悪化し吸水率が大きくなるため好ましくな
い。
【0015】BaOが2wt%未満になるにつれ焼結温
度幅を広げる効果が小さい。BaOが25wt%を越え
るにつれ焼結性が悪化し吸水率が大きくなる、その結
果、基板の機械的強度が低下し好ましくない。Li2O
が2wt%未満になるにつれ基板の焼結温度幅を広げる
効果が小さい。Li2Oが25wt%を越えるにつれ基
板の焼結温度幅を広げ基板の気孔率を安定にする効果が
弱い。Al2O3が2wt%未満になるにつれ基板の焼
結温度幅を広げ耐熱性を高める効果が小さい。Al2O
3が25wt%を越えるにつれ焼結性が悪化し基板の機
械的強度を高める効果が弱い。K2Oが2wt%未満に
なるにつれ焼結温度幅を広げ基板を硬質化にする効果が
小さい。K2Oが25wt%を越えるにつれ基板の機械
的強度が低下するため好ましくない。Na2Oが2wt
%未満になるにつれ焼結温度幅を広げ基板を硬質化にす
る効果が小さい。Na2Oが25wt%を越えるにつれ
基板を硬質化にする効果が低下するため好ましくない。
【0016】焼成温度が1300℃以下では焼結性が不
足し良好な特性を有する液体浮上用多孔質セラミックス
焼結体基板を得ることが困難に成るため好ましくない。
焼成温度が1600℃を越えるにつれ焼結体基板が脆く
なり機械的強度が弱く、さらには吸水率が大きく、そし
て気孔率も著しく不安定になるため好ましくない。
【0017】本発明の請求項7に記載の発明は、多孔質
セラミックス焼結体基板の基材にあって、前記基材のア
ルミナ、炭化珪素、ジルコン主成分の各原料粉末の粒子
径が28μm〜290μmの範囲内に有る原料粉末を用
いたことより構成されたもので、これにより多孔質セラ
ミックス焼結体基板の気孔率を20〜48%、平均気孔
径を20〜120μmの範囲内に特性値を制御する作用
を有する。尚、原料粉末の粒子径が28μmと小さくな
るにつれ気孔率、平均気孔径は小さくなる。また、29
0μmと大きくなるにつれ気孔率、平均気孔径を大きく
する作用を有する。
【0018】本発明の請求項8に記載の発明は、多孔質
セラミックス焼結体基板の基材にあって、前記基材の側
面部に、ガラス質部材で密封封止被膜層を形成するガラ
ス化剤としてSiO2成分20〜85wt%、PbO成
分10〜50wt%、B2O3成分5〜30wt%の範
囲内にある組成物100に対して添加物としてTiO
2、CaO、MgO、Al2O3、ZnO、Li2O、
K2O、Na2O成分の内、1種または2種以上の合計
が3〜25.0wt%の範囲内で添加し溶解されたガラ
スフリット粉末成分の焼付温度が750〜1300℃の
範囲内で熱処理をすることより構成されたもので、これ
によつて多孔質セラミックス焼結体基板の側面部に安定
した強固なガラス質被膜層を得る作用を有する。
【0019】尚、成分の動作として、SiO2、Pb
O、B2O3成分の範囲内組成物をガラス主成分とする
ことによつて アルミナ、炭化珪素、ジルコン成分等を
主体とした多孔質セラミックス焼結体基板の基材の側面
部に安定した強固なガラス質被膜層として形成すること
ができ焼結体基板との融合性を安定にするので側面さら
には表面の凹凸を埋め平滑化し、かつ亀裂、剥離等の発
生がなく安定した密封封止被膜層を形成させることを可
能にする。ガラス主成分においてSiO2が20wt%
未満になるにつれ熱処理温度が高く成り密封封止の効果
が弱い。SiO2が85wt%を越えるにつれ熱処理温
度が高く成り不安定な溶解状態に成り亀裂の発生する傾
向が生じ好ましくない。PbO成分が10wt%未満に
なるにつれ溶解状態が不安定に成り亀裂、剥離が発生す
る傾向が生じ好ましくない。PbO成分が50wt%を
越えるにつれ熱処理温度が著しく低く成り融着性が悪化
し安定したガラス質層が得がたく好ましくない。B2O
3成分が5wt%未満になるにつれ安定したガラス質層
が得がたく亀裂、剥離が発生する傾向が生じ好ましくな
い。B2O3成分が30wt%を越えるにつれ炉内の雰
囲気条件に対して安定したガラス質層が得がたく融着強
度が劣化し好ましくない。
【0020】添加成分の動作として、TiO2の添加は
ガラス質の強度を高める。CaOの添加はガラスの流動
性を安定にする。MgOの添加は炉内の雰囲気条件の変
化に対して安定にする。Al2O3の添加はガラス質の
硬度を高め耐薬品性を向上させ焼結体基板と強い結合効
果を持つている。ZnOの添加は炉内の雰囲気条件に対
してガラス化の温度幅を安定にする。Li2Oの添加は
ガラスの流動性を安定にし熱的な耐スポーリング性を向
上させる。K2Oの添加はガラス化の流動性を容易にす
る。Na2Oの添加はガラス化の温度を低下させ流動融
着を容易にする。
【0021】また、添加成分としてTiO2が3wt%
未満になるにつれガラス質の強度を高める効果が弱くな
る。TiO2が25wt%を越えるにつれ熱処理温度が
不安定に成り好ましくない。CaOが3wt%未満にな
るにつれガラスの流動性が不安定に成り好ましくない。
CaOが25wt%を越えるにつれガラス化の熱処理温
度が不安定に成るため好ましくない。MgOが3wt%
未満になるにつれ炉内の雰囲気条件に対して安定したガ
ラス質層が得がたく好ましくない。MgOが25wt%
を越えるにつれ熱処理温度が高く成り融着性が悪化し安
定したガラス質層が得がたく好ましくない。Al2O3
が3wt%未満になるにつれガラス質の硬度を高める効
果が弱く、さらに焼結体基板との結合効果が低くなる。
Al2O3が25wt%を越えるにつれガラスの流動性
が悪くなり、その結果、接着強度が低下するため好まし
くない。ZnOが3wt%未満になるにつれ炉内の雰囲
気条件に対してガラス化の温度幅が狭くなり好ましくな
い。ZnOが25wt%を越えるにつれガラス化の温度
幅が狭く成り流動性が悪化し好ましくない。
【0022】Li2Oが3wt%未満になるにつれガラ
ス化の流動性が弱くなり熱的な耐スポーリング性を向上
させる効果が小さくなる。Li2Oが25wt%を越え
るにつれ安定したガラス質層が得がたく好ましくない。
K2Oが3wt%未満になるにつれガラス化の流動性が
弱くなる。K2Oが25wt%を越えるにつれガラス化
の温度幅が狭く成り流動性が悪化し好ましくない。Na
2Oが3wt%未満になるにつれガラス化の温度が高く
成り流動性が悪くなる。Na2Oが25wt%を越える
につれ融着性が悪化し安定したガラス質層が得がたく好
ましくない。
【0023】尚、ガラス主成分であるSiO2、Pb
O、B2O3組成物に対して上記添加物成分を範囲内で
添加し溶解した、ガラスフリット粉末成分の焼結体基板
への焼付温度において750℃未満になるにつれ溶解が
不十分になり、その結果、焼結体基板の側面部との結合
効果が弱く良好なガラス質被膜層が得られなく密封封止
の効果が低下するため好ましくない。1300℃を越え
るにつれ異常な流動性が発生し安定したガラス質被膜層
を得ることが困難になり好ましくない。
【0024】以下、本発明の実施の形態について図1、
図2及び(表1)、(表2)、(表3)、(表4)を用
いて説明する。図1は本発明の一実施の形態における液
体浮上用多孔質セラミックス焼結体基板の一例を示した
基材の正面図。
【0025】図2は本発明の一実施の形態における液体
浮上用多孔質セラミックス焼結体基板の基材を組込んだ
洗浄または非接触型浮上搬送装置の一例を示した全体斜
視図。
【0026】図1において1は液体浮上用の非接触型浮
上搬送装置に用いられる長方形の平板形状をした液体浮
上用多孔質セラミックス焼結体基板、2は基板の表面、
3は通気孔、4はガラス質被膜層、4は基板の側面部に
形成され水等の液体源の通過を完全に密封封止遮断して
いる。尚、2の面を研磨または研削することによって更
に良好な結果が得られるものである。
【0027】液体浮上用多孔質セラミックス焼結体基板
1の基材はアルミナ成分を主体とし、1450℃前後の
焼成温度で焼結されており微細な通気孔を有し、気孔率
は42%、平均気孔径は43μm、機械的曲げ強度は2
35Mpaの物性特性を示す(表1および2の試料NO
4)。非接触型浮上搬送装置14(図2参照)に用いた
場合、非常に安定した液体を通す作用をもつている。し
かし、上記多孔質セラミックス焼結体基板であっても、
焼結性が不足し吸水性のある基材では、未焼結の粉末が
基板内に残り液体によって溶解しゴミの原因となる。ま
た、基板の側面部に形成するガラス質部材の融着性も悪
く不均一な被覆層になり密封封止効果が低下する、その
結果、安定した浮上効果が得られず、さらには多くの液
体圧力が必要となり好ましくない。
【0028】図2は本発明の液体浮上用多孔質セラミッ
クス焼結体基板1の基材を組込んだ非接触型浮上搬送装
置14の一例である。多孔質セラミックス焼結体基板1
の下部面より、内在する通気孔3を通して、上部面(表
面2)に液体(又は洗浄液)6を噴出させ圧力液体膜7
を作りガラス基板8である部材を浮上させ洗浄または運
搬することが可能になる。
【0029】尚、非接触型浮上搬送装置14に於いて、
5はアルミ金属で作成された箱型圧力容器の形状を有
し、液体(又は洗浄液)6の送入は圧縮機11より圧力
計12で調整され液体送入パイプ10を経て送り込まれ
る。尚、液体(又は洗浄液)6は浮上させる部材の形
状、大きさ等によって異なりコンピュータを駆使した装
置で安定に供給される。また、浮上した部材の洗浄には
洗浄液噴霧器9より憤射され浮上したまま両面が洗浄さ
れる。
【0030】尚、上記の一例では単体の装置について説
明したが、半導体ウエハー、液晶基板等の部材の洗浄ま
たは浮上搬送には上記装置を数台直列に並べるか、さら
には、目的に応じて数10枚の多孔質セラミックス焼結
体基板の基材を組込み大型の非接触型浮上搬送装置に利
用することも可能である。さらに浮上した部材を溶剤等
の洗浄剤を用い洗浄し、さらには熱風を用い乾燥するこ
とも可能である。また、焼結体基板の形状として長方形
の基板を作製したが、他の形状にしても良好な結果が得
られるものである。
【0031】
【実施例】次に、本発明における具体例の一例を挙げ説
明する。本発明における液体浮上用多孔質セラミックス
焼結体基板の作り方について説明する。まず、アルミナ
質の基材として、酸化アルミニウム(ホワイトアランダ
ム100μm)100に対して、TiO2を2wt%、
SiO2を3wt%、Na2Oを5wt%、K2Oを5
wt%の成分比率の各原料を用いウレタン製のポットミ
ル中に投入し、ウレタンボールと水を加え12時間湿式
混合を行い均一に混合した。この混合物を乾燥させ、こ
の混合粉末物にメチルセルローズ溶液からなる有機バイ
ンダーを5wt%添加し均一に分散させた後、多孔質セ
ラミックス焼結体基板として高さ12mm、長さ160
mm、幅80mmの寸法形状を呈した長方形の基板を、
油圧プレスを用い圧力800kg/Cmで成型した。
【0032】その後、乾燥し水分を除き、この成型体を
高純度のアルミナ製サヤ鉢の中に入れ、カンタルヒータ
を用いた電気炉にて温度1450℃2時間保持焼成を行
い多孔質セラミックス焼結体基板を得た。得られた焼結
体基板は白色を呈し、表面も均一な粒子形状を有してい
た。その後、基板の表面を研磨により0.5ミクロンの
粗さに仕上げた。また、物性特性を表1及び2に示す
(表1と表2は関連しており表1の組成に対しての特性
結果が表2に示してある)。尚、実施例では多孔質セラ
ミックス焼結体基板から成る基材としてアルミナ質の組
成物で原料粉末としてホワイトアランダム100μmの
粒子径のものを用いたが、他の基材、添加物さらには粒
子径の異なる物、また、焼成温度を変化させ前記と同様
な方法で多孔質セラミックス焼結体基板を作り(特性確
認用の試料寸法は高さ12mm、長さ80mm、幅50
mm。機械的曲げ強度測定は3点曲げ法で島津製作所製
装置、平均気孔径は水銀圧入法)その特性値を表1及び
2に示した。(範囲外の実施例には*印を付与した)
【0033】表1及び2より明らかなように、NO1〜
8は主成分であるアルミナ成分の原料粉末の粒子径を変
化させ添加物と添加量さらには焼成温度を1450℃一
定とした場合の特性で範囲内の粒子径を用いたNO2〜
7は良好な特性を示していた。特に、NO4は気孔率が
42.0%、平均気孔径が43μm、機械的曲げ強度が
235Mpaと著しく安定していた。尚、表には示して
いないが耐熱性テストとして温度1000℃の熱サイク
ル(5回繰り返し)も安定であり、塩酸溶液に10時間
浸績するも変化がなく耐薬品性に優れていることも確認
できた。尚、NO1は25μmと粒子径が小さい場合で
何れの特性も悪いものであった。また、NO8は325
μmと粒子径が逆に大きい場合でこれらも特性が悪いも
のであった。NO9〜14はアルミナ成分の原料粉末粒
子径およびと添加物と添加量を一定にし、焼成温度を1
250〜1650℃と変化させた場合の特性であり、温
度の低いNO9は気孔率が18.0%と小さく、機械的
曲げ強度も65Mpaと低い、また、温度が高いNO1
4は逆に気孔率が50.0%と大きく悪い特性値であっ
た。また、NO15〜18は原料粉末粒子径および焼成
温度を一定にし、添加物と添加量を変化させた場合の特
性値であり、特にNO17の添加物としてBaOが5W
t%、TiO2が5Wt%、Al2O3が7Wt%、K
2Oが2Wt%の試料は機械的曲げ強度が240Mpa
と非常に高くAl2O3成分の添加効果が顕著に現れて
いた。
【0034】NO19〜21は主成分として炭化珪素成
分を用い焼成温度1550℃(中性雰囲気)で焼成した
場合の実施例であり範囲内のNO19〜20は安定した
特性値を示していた。NO22は主成分としてジルコン
成分を用いた場合の実施例で良好な特性値を示してい
た。また、NO23は添加物としてSiO2成分、Al
2O3成分、Na2O成分、K2O成分が含まれている
天然鉱物粉末の長石を用いたがこれらも良好な結果が得
られた。NO24〜25は主成分としてアルミナ成分の
原料粉末粒子径100μmを80Wt%とジルコン成分
の原料粉末粒子径80μmを20Wt%の複合組成物に
範囲内の添加物、添加量さらには焼成温度の実施例であ
り何れも安定した優秀な特性値であることが確認でき
た。
【0035】
【表1】
【表2】
【0036】次いで、上記焼結体基板の側面部に密封封
止被膜層のガラス質部材を形成するため、ガラス組成の
一例としてSiO2成分55wt%、PbO成分20w
t%、B2O3成分25wt%の成分100に対してK
2Oを5wt%、Al2O3を7wt%のZnOを5w
t%添加配合し高純度のアルミナ製ルツボを用い温度1
320℃で溶解し水中に投入し、ガラス質カレットを作
製。その後、アルミナ製ポットミル中に投入し、アルミ
ナボールと水を加え12時間粉砕を行なった。この粉砕
物を乾燥させ、封止用ガラス部材のガラスフリット粉末
を得た。
【0037】次いで、ガラスフリット粉末にターピネオ
イルを混ぜ塗布用のペースト液を作製した。その後、上
記で得られた多孔質セラミックス焼結体基板の側面部に
塗布、乾燥後、温度1000℃30分間保持で焼付を行
い約2.5〜3.5mmの厚みの密封封止ガラス被膜層
を形成した。以上のようにして得られた、液体浮上用多
孔質セラミックス焼結体基板を用い非接触型浮上搬送装
置14(図2)に組込みガラス基板の部材浮上テストを
行った。その結果、浮上効果としては約5mm程度浮上
しガラス基板のたわみ、傾き等は全く発生せず非接触型
浮上で搬送、移送が可能であることが認められた。ま
た、洗浄も同時に可能なIPA溶液を用い実験を行なっ
た結果、汚れは完全に除去され本発明の液体浮上用多孔
質セラミックス焼結体基板の優秀性が確認できた。ま
た、図示していないが用いられる多孔質セラミックス焼
結体基板の基材に於いて表面部から裏面部に掛けて平均
気孔径の大きさが大から小に傾斜している基材を用いる
ことによって、少ない液体量で安定に部材を高く浮上さ
せることも確認できた。
【0038】また、他のガラス組成についても上記の方
法でガラスフリット粉末を作成し密封封止ガラス被膜層
の効果を確認するため、試験片として多孔質セラミック
ス焼結体基板を用い、高さ10mm、長さ50mm、幅
30mmの長方形の形状を呈した焼結体基板の外周側面
にガラスフリット粉末を塗布し焼付け処理温度を変化さ
せガラス被膜層を形成した。次いで、ガラス化の溶融状
態(多孔質セラミックス焼結体基板との結合融着性)、
ピンホール、亀裂、剥離等を観察した。また 密封封止
状態を調べるため、上記寸法の形状に合った金属の治具
を作成し試験片を組込み圧力水を送入し密封状態の効果
を調べその結果を表3及び4に示した(表3と表4は関
連しており表3の組成に対しての特性結果が表4に示し
てある)。
【0039】表3及び4より明らかなように、NO1〜
3は主成分であるSiO2成分、PbO成分、B2O3
成分の成分量が範囲外にあり、いずれも多孔質セラミッ
クス焼結体基板との結合融着性において亀裂が生じ、ま
た、密封封止被膜層の液体の漏れテストも悪い結果であ
つた。NO4〜11は主成分であるSiO2成分55w
t%、PbO成分28wt%、B2O3成分25wt%
合計100に対して、添加物としてK2O、Al2O
3、ZnO及び添加量を一定にしたガラスフリットを用
い、焼付温度を720〜1320℃の範囲で変化させ、
焼結体基板との結合融着性さらには、密封封止被膜層の
液体の漏れ状態を調べた。焼付温度の低いNO4は融着
状態が不安定で、液体の漏れも少し認められた。また、
焼付温度の高いNO11は焼結体基板の内部迄ガラスが
溶解し、液体の漏れも大であつた。
【0040】範囲内の焼付け処理温度が750〜130
0℃の試料NO6〜10はいずれも良好な融着状態を示
し液体の漏れも認められなかつた。特にNO8は融着後
の表面状態が綺麗で光沢を呈し安定していた。NO12
〜16は添加物および添加量を変化させた実施例で範囲
内のものは安定した特性値を示している。NO17〜2
0は主成分であるSiO2成分50wt%、PbO成分
30wt%、B2O3成分20wt%合計100に対し
て添加物と添加量を変化させた実施例で範囲内のNO1
8〜19は安定した特性値を示している。しかし、NO
17は添加量が少ない実施例で焼結基板との結合融着性
が悪く剥離が発生していた。また、添加量の多いNO2
0は焼結基板との結合融着性が悪く剥離が発生し、液体
の漏れも多く悪い状態であった。尚、本実施例では長方
形の基板の側面部に形成したが、他の形状の側面部に形
成しても同じ効果が得られるものである。
【0041】
【表3】
【表4】
【0042】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明による液体浮上
用多孔質セラミックス焼結体基板の基材によれば、耐熱
性、機械的強度さらには耐薬品性に優れており、使用時
に於ける損傷や発生ガス、ゴミ、汚れに強く安定してい
る。また、基材の内部には微細な通気孔があり、使用時
には安定した液体源を流通させ部材を浮上させる効果が
得られる。さらに、基材の側面部にガラス質部材で密封
封止被膜層が形成されているので、側面部より流出する
液体源を防止する効果がある。また、設計どうりの安定
した供給量および流速が得られるので洗浄または非接触
型浮上搬送装置への組込みの組立作業工数が低減でき、
品質が安定し作業性さらには量産性に優れていることか
らコストダウンを図る有効な効果がある。
【0043】また、部材を浮上させる液体を洗浄液とす
ることで部材の両面を同時に洗浄することもできる。ま
た、焼結体基板の基材にあつて、アルミナ、炭化珪素、
ジルコン成分を主体とした組成物の一種または複合体よ
り成る組成物に対して決められた添加物と範囲内の添加
量、さらには範囲内の焼成温度で焼結することによつ
て、気孔率、平均気孔径、機械的曲げ強度等の物性特性
を制御することが可能となる効果が得られる。また、側
面部に形成するガラス質部材にあつてガラス化剤として
SiO2成分、PbO成分、B2O3成分の主成分組成
物に対して添加物として範囲内の添加量、さらにはガラ
スフリット粉末を範囲内の焼付温度で熱処理をすること
によつて多孔質セラミックス焼結体基板の基材の側面部
に安定した強固なガラス質被膜層として形成することが
できるので表面の凹凸を埋め平滑化し、そして、ピンホ
ール、亀裂、剥離等の発生がなく密封封止ガラス被膜層
を形成する効果が得られる。
【0044】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における液体浮上用多孔
質セラミックス焼結体基板の一例を示した基材の正面
図。
【図2】本発明の一実施の形態における液体浮上用多孔
質セラミックス焼結体基板の基材を組込んだ洗浄または
非接触型浮上搬送装置の一例を示した全体斜視図
【符号の説明】
1 液体浮上用多孔質セラミックス焼結体基板 2 表面 3 通気孔 4 ガラス質被膜層 5 アルミ金属で作成された箱型圧力容器 6 液体(又は洗浄液体) 7 圧力液体膜(液体源) 8 ガラス基板 9 洗浄液噴霧ノズル 10 液体送入パイプ 11 圧縮機 12 圧力計 13 停止板ガード 14 非接触型浮上搬送装置

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多孔質セラミックス焼結体基板から成る
    基材にあつて、前記基材の気孔率が20〜48%、平均
    気孔径20〜120μmの範囲内にあつて、前記基材の
    側面部に、ガラス質部材で密封封止被膜層が形成された
    事を特徴とする電子部品部材の洗浄または液体浮上用多
    孔質セラミックス焼結体基板
  2. 【請求項2】 多孔質セラミックス焼結体基板から成る
    基材にあつて、前記基材の表面部が研磨または研削され
    た平面を有する事を特徴とする請求項1記載の電子部品
    部材の洗浄または液体浮上用多孔質セラミックス焼結体
    基板
  3. 【請求項3】 多孔質セラミックス焼結体基板から成る
    基材にあつて、前記基材が、アルミナ、炭化珪素、ジル
    コン成分を主体とした基材の一種または複合体より成る
    事を特徴とする請求項1〜2記載の電子部品部材の洗浄
    または液体浮上用多孔質セラミックス焼結体基板
  4. 【請求項4】 多孔質セラミックス焼結体基板から成る
    基材にあつて、前記基材の表面部から裏面部にかけて平
    均気孔径のおおきさが大から小に傾斜している事を特徴
    とする請求項1〜3記載の電子部品部材の洗浄または液
    体浮上用多孔質セラミックス焼結体基板
  5. 【請求項5】 多孔質セラミックス焼結体基板から成る
    基材にあつて、前記基材の形状が、長方形、ひし形、台
    形、円形、あるいはこれらの複合形から成る事を特徴と
    する請求項1〜4記載の電子部品部材の洗浄または液体
    浮上用多孔質セラミックス焼結体基板
  6. 【請求項6】 多孔質セラミックス焼結体基板の基材に
    あって、前記基材の機械的曲げ強度を100Mpa以
    上、気孔率を20〜48%、平均気孔径を20〜120
    μmの範囲内に制御するため、前記基材が、アルミナ、
    炭化珪素、ジルコン成分を主体とした組成物の一種また
    は複合体より成る組成物100に対して添加物としてS
    iO2、TiO2、CaO、MgO、BaO、Li2
    O、Al2O3、K2O、Na2O成分の内、1種また
    は2種以上の合計を2〜25.0wt%の範囲内で添加
    し1300〜1600℃の温度範囲で焼成した事を特徴
    とする電子部品部材の洗浄または液体浮上用多孔質セラ
    ミックス焼結体基板の製造方法
  7. 【請求項7】 多孔質セラミックス焼結体基板の基材に
    あって、前記基材のアルミナ、炭化珪素、ジルコン主成
    分の各原料粉末の粒子径が28μm〜290μmの範囲
    内に有る原料粉末を用いた事を特徴とする請求項6記載
    の電子部品部材の洗浄または液体浮上用多孔質セラミッ
    クス焼結体基板の製造方法
  8. 【請求項8】 多孔質セラミックス焼結体基板の基材に
    あって、前記基材の側面部に、ガラス質部材で密封封止
    被膜層を形成するガラス化剤としてSiO2成分20〜
    85wt%、PbO成分10〜50wt%、B2O3成
    分5〜30wt%の範囲内にある組成物100に対して
    添加物としてTiO2、CaO、MgO、Al2O3、
    ZnO、Li2O、K2O、Na2O成分の内、1種ま
    たは2種以上の合計が3〜25.0wt%の範囲内で添
    加し溶解されたガラスフリット粉末成分の焼付温度が7
    50〜1300℃の範囲内で熱処理した事を特徴とする
    電子部品部材の洗浄または液体浮上用多孔質セラミック
    ス焼結体基板の製造方法
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010109106A (ja) * 2008-10-30 2010-05-13 Kyocera Corp 吸着盤および真空吸着装置

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