JP2001062920A - 枝管ライニング工法 - Google Patents

枝管ライニング工法

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JP2001062920A
JP2001062920A JP23914799A JP23914799A JP2001062920A JP 2001062920 A JP2001062920 A JP 2001062920A JP 23914799 A JP23914799 A JP 23914799A JP 23914799 A JP23914799 A JP 23914799A JP 2001062920 A JP2001062920 A JP 2001062920A
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JP
Japan
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branch pipe
pipe lining
lining material
flange
head collar
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JP23914799A
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English (en)
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Takao Kamiyama
隆夫 神山
Yasuhiro Yokoshima
康弘 横島
Shigeru Endo
茂 遠藤
Hiroyuki Aoki
啓之 青木
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GET Inc
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
All KK
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ALL KK
GET Inc
Shonan Plastic Manufacturing Co Ltd
Yokoshima and Co
All KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 枝管ライニング材の鍔部とヘッドカラーとを
確実にシールして枝管ライニング材の枝管内への反転挿
入を安定して行うことができる枝管ライニング工法を提
供すること。 【構成】 枝管ライニング材1の鍔部5を、本管20内
に導入された作業用ロボット6に支持されたヘッドカラ
ー10上にセットしてこれを本管20の枝管開口部周縁
に押圧した状態で、枝管ライニング材1を流体圧によっ
て枝管21内に反転挿入し、該枝管ライニング材1を枝
管21の内壁に押圧したまま硬化性樹脂を硬化させるこ
とによって枝管21をライニングするようにした枝管ラ
イニング工法において、前記作業用ロボット6に複数の
電動モータ11を取り付け、各手電動モータ11によっ
て螺着手段(ボルト17とナット部材)を駆動して前記
枝管ライニング材1の鍔部5をヘッドカラー10に密着
させてセットし、枝管ライニング材1の硬化が終了する
と各電動モータ11によって前記螺着手段を駆動してヘ
ッドカラー10を枝管ライニング材1の鍔部5から切り
離す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、未硬化の熱硬化性
樹脂を含浸して成る枝管ライニング材を用いて枝管をラ
イニングしてこれを補修する枝管ライニング工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】斯かる枝管ライニング工法は、硬化性樹
脂を含浸し、一端に鍔部を有して成る枝管ライニング材
の鍔部を、本管内に導入された作業用ロボットに支持さ
れたヘッドカラー上にセットしてこれを本管の枝管開口
部周縁に押圧した状態で、枝管ライニング材を流体圧に
よって枝管内に本管側から地上に向かって反転挿入し、
該枝管ライニング材を枝管の内壁に押圧したまま、枝管
ライニング材に含浸された硬化性樹脂を硬化させること
によって枝管をライニングしてこれを補修する工法であ
る。
【0003】ところで、上記枝管ライニング工法におい
て枝管ライニング材を流体圧によって反転挿入する場
合、該枝管ライニング材の鍔部とヘッドカラーとは気密
にシールされている必要がある。このため、従来、図1
2及び図13或は図14及び図15に示すシール構造が
採用されていた。
【0004】即ち、図12及び図13に示すシール構造
においては、図12に示すように本管120内に導入さ
れた作業用ロボット106に支持されたヘッドカラー1
10と圧力バッグ107とがガイドチューブ135で接
続され、ガイドチューブ135の内側には引き剥しチュ
ーブ136が配され、該引き剥しチューブ136の一端
は圧力バッグ107側に取り付けられ、他端は枝管ライ
ニング材101の内周面に引き剥し可能に仮接着されて
いる。
【0005】而して、枝管ライニング材101の鍔部1
05を枝管121の開口部周縁に位置決めした後、不図
示のコンプレッサーを駆動して圧力バッグ107とエア
ーマット137に圧縮エアーを供給すると、図12に示
すように、エアーマット137が膨張して枝管ライニン
グ材101の鍔部105を枝管121の開口部周縁に密
着せしめる。又、圧力バッグ107内の枝管ライニング
材101は、圧力バッグ107内に供給される圧縮エア
ーの圧力を受けて反転しながら枝管121内を図示矢印
方向に地上に向かって挿入されていく。
【0006】そして、上記枝管ライニング材101の枝
管121内への反転挿入が終了すると、枝管ライニング
材101が枝管121の内壁に押圧された状態で、該枝
管ライニング材101に含浸された硬化性樹脂が硬化せ
しめられ、硬化した枝管ライニング材101によって枝
管121の内壁がライニングされて補修される。
【0007】上述のように枝管121がライニングされ
ると、図13に示すように、圧力バッグ107が図示矢
印方向に移動せしめられる。すると、圧力バッグ107
と作業用ロボット106とはガイドチューブ135によ
って連結されているため、作業用ロボット106も一体
的に移動し、枝管ライニング材101に仮接着されてい
た引き剥しチューブ136は仮接着部分から引き剥され
て圧力バッグ107等と共に本管120内を移動する。
【0008】又、図14及び図15に示すシール構造に
おいては、図14に示すように本管220内に導入され
た作業用ロボット06に支持されたヘッドカラー210
に凹溝210aを形成し、枝管ライニング材201の鍔
部205には突起205aを突設し、枝管ライニング材
201の枝管221内への反転挿入に際して該枝管ライ
ニング材201の鍔部205に突設された突起205a
をヘッドカラー210の凹溝210aに嵌合せしめるこ
とによって鍔部205とヘッドカラー210とを気密に
シールする。そして、図14に示す状態において、不図
示のコンプレッサーを駆動して圧縮エアーをエアーホー
ス226から圧力バッグ207内に供給すれば、枝管ラ
イニング材201は圧縮エアーの圧力を受けて反転しな
がら図示のように枝管221内を地上に向かって挿入さ
れていく。
【0009】そして、上記枝管ライニング材201の枝
管221内への反転挿入が終了すると、枝管ライニング
材201が枝管221の内壁に押圧された状態で、該枝
管ライニング材201に含浸された硬化性樹脂が硬化せ
しめられ、硬化した枝管ライニング材201によって枝
管221の内壁がライニングされて補修される。
【0010】上述のように枝管221がライニングされ
ると、図15に示すように、作業用ロボット206を駆
動してヘッドカラー210を枝管ライニング材201の
鍔部205から離脱させれば、該ヘッドカラー210の
凹溝210aへの枝管ライニング材201の鍔部205
に突設された突起205aの嵌合が解除される。そし
て、作業用ロボット206を図15の矢印方向に移動さ
せれば、ヘッドカラー210に取り付けられた圧力バッ
グ207も作業用ロボット206と共に同方向に移動
し、枝管221に対するライニング作業が終了する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図12及び
図13に示すシール構造においては、図13に示すよう
に引き剥しチューブ136を枝管ライニング材101か
ら引き剥すと、該引き剥しチューブ136の仮接着部分
が剥れないで枝管ライニング材101側に残ってしま
い、その残った部分が枝管121内での流体の流れを阻
害する等の問題が発生する。
【0012】又、図14及び図15に示すシール構造に
おいては、枝管ライニング材201の鍔部205に突設
された突起205aをヘッドカラー210の凹溝210
aに嵌合させた状態で作業用ロボット206等と共に枝
管ライニング材201を移動させてこれをセットする場
合、振動等によって枝管ライニング材201の鍔部20
5の突起205aとヘッドカラー210の凹溝210a
との嵌合が外れ、その後の作業を継続することができな
いという問題があった。
【0013】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、枝管ライニング材の鍔部とヘ
ッドカラーとを確実にシールして枝管ライニング材の枝
管内への反転挿入を安定して行うことができるととも
に、ライニング後の枝管ライニング材に残留物を残すこ
とがない枝管ライニング工法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、硬化性樹脂を含浸し、一端
に鍔部を有して成る枝管ライニング材の鍔部を、本管内
に導入された作業用ロボットに支持されたヘッドカラー
上にセットしてこれを本管の枝管開口部周縁に押圧した
状態で、枝管ライニング材を流体圧によって枝管内に本
管側から地上に向かって反転挿入し、該枝管ライニング
材を枝管の内壁に押圧したまま、枝管ライニング材に含
浸された硬化性樹脂を硬化させることによって枝管をラ
イニングするようにした枝管ライニング工法において、
前記作業用ロボットに複数のモータを取り付け、各モー
タによって螺着手段を駆動して前記枝管ライニング材の
鍔部をヘッドカラーに密着させてセットし、枝管ライニ
ング材の硬化が終了すると各モータによって前記螺着手
段を駆動してヘッドカラーを枝管ライニング材の鍔部か
ら切り離すようにしたことを特徴とする。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記ヘッドカラーに前記枝管ライニング材
の鍔部との間に気密を保持するためのシール部材を設け
たことを特徴とする。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記枝管ライニング材の鍔部の内周部に円
筒状の穿孔保護カラーを取り付けたことを特徴とする。
【0017】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記螺着手段を前記枝管ライニング材の鍔
部に取り付けられたナット部材と前記ヘッドカラーに回
転自在に支持されたボルトで構成したことを特徴とす
る。
【0018】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記螺着手段を前記枝管ライニング材の鍔
部に取り付けられたナット部材と前記モータの出力軸に
一体に形成されたボルト軸で構成したことを特徴とす
る。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記螺着手段を前記枝管ライニング材の鍔
部に取り付けられたボルトと前記モータの出力軸に設け
られたナット部材で構成したことを特徴とする。
【0020】従って、本発明によれば、作業用ロボット
に取り付けられた各モータによって螺着手段を駆動して
枝管ライニング材の鍔部をヘッドカラーに密着させてセ
ットすれば、枝管ライニング材の鍔部とヘッドカラーと
が気密にシールされるため、枝管ライニング材の枝管内
への反転挿入を確実に安定して行うことができる。そし
て、枝管ライニング材による枝管のライニングが終了し
た後、各モータによって螺着手段を駆動してヘッドカラ
ーを枝管ライニング材の鍔部から切り離せば枝管に対す
るライニングが終了し、ライニング後の枝管ライニング
材に残留物が残ることがない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0022】図1は本発明工法に使用される枝管ライニ
ング材の一部を破断した斜視図、図2は図1のA−A線
拡大断面図である。
【0023】図1に示す枝管ライニング材1は、その内
外周面が気密性の高いプラスチックフィルム2,3(図
2参照)で被覆されたポリエステル、ポリプロピレン、
アクリル等の不織布から成る管状樹脂吸着材4に未硬化
の熱硬化性樹脂を含浸させて構成されている。尚、プラ
スチックフィルム2,3の材質としてはポリウレタン、
ポリエチレン、ポリエチレン/ナイロン共重合体、塩化
ビニール等が選定される。又、管状樹脂吸着材4に含浸
される熱硬化性樹脂には不飽和ポリエステル樹脂、エポ
キシ樹脂、ビニールエステル樹脂等が使用される。
【0024】又、図1に示すように、上記枝管ライニン
グ材1の一端は外側へ折り返されて鍔部5を構成してお
り、この鍔部5は後述の本管20(図3参照)の曲率に
等しい曲率で円弧面状に成形されている。尚、枝管ライ
ニング材1の鍔部5の外径は後述の枝管21(図3参
照)の内径よりも大きく設定されており、これに含浸さ
れた硬化性樹脂が硬化することによって当該鍔部5はそ
の形状を保持している。
【0025】ここで、上記枝管ライニング材1を用いた
本発明に係る枝管ライニング工法を図3〜図7に基づい
て説明する。尚、図3〜図5は本発明に係る枝管ライニ
ング工法をその工程順に示す断面図、図6は図3のB部
拡大詳細図、図7はヘッドカラーの平面図である。
【0026】図3において、20は本管、21は本管2
0に合流する小径の枝管であって、本管20内には、地
上で予め組付一体化された作業用ロボット6、圧力バッ
グ7、枝管ライニング材1等が引き込まれている。
【0027】上記作業用ロボット6は油圧で駆動される
ものであって、そのヘッド8には油圧シリンダ9が設置
されている。そして、この油圧シリンダ9のロッド9a
にはヘッドカラー10が着脱自在に取り付けられてお
り、油圧シリンダ9には4つの電動モータ11が支持枠
12によって着脱自在に取り付けられている。尚、作業
用ロボット6の上部にはモニター用のTVカメラ13が
設置され、このTVカメラ13は地上に設置された不図
示のモニター装置に電気ケーブル14を介して接続され
ている。又、作業用ロボット6には地上に設置された不
図示の油圧ポンプから導出する油圧ホース15が接続さ
れており、前記各電動モータ11は地上に設置された不
図示の電源設備に電気ケーブル16を介して接続されて
いる。尚、電動モータ11に代えて油圧モータ等の他の
モータを用いても良い。
【0028】ところで、前記ヘッドカラー10は筒状部
10aとフランジ部10bを有しており、両者の接続部
分にはリング状の凹部10cが形成されている。そし
て、このヘッドカラー10のフランジ部10bの同一円
周上にはステンレス製の4つのボルト17が下方から挿
通しており、フランジ部10bの上面の各ボルト17を
挟む内外には2つのリング状のシール部材(パッキン)
18,19が同心円状に取り付けられている(図6及び
図7参照)。
【0029】一方、図3に示すように、前記枝管ライニ
ング材1の鍔部5はヘッドカラー10のフランジ部10
b上に載置されてセットされているが、この鍔部5の前
記ボルト17に対応する位置には、図6に詳細に示すよ
うに、ステンレス製の筒状ナット部材22がそれぞれ挿
通しており、各ナット部材22は鍔部5に埋設された金
属板23によって保持されている。尚、ボルト17とナ
ット部材22は螺着手段を構成している。
【0030】又、図3に示すように、枝管ライニング材
1の鍔部5の内周部分には金属で構成された筒状の穿孔
保護カラー24が取り付けられており、この穿孔保護カ
ラー24の下半部はヘッドカラー10に形成された前記
凹溝10c内に収納されている。
【0031】而して、図3に示すセット状態において
は、ヘッドカラー10に挿通した前記各ボルト17の頭
部には前記電動モータ11の出力軸端に一体に形成され
たボルトキャップ25が嵌合しており、各ボルト17を
枝管ライニング材1の鍔部5に保持された前記各ナット
部材22に合わせた状態で各電動モータ11を駆動して
ボルト17を回せば、各ボルト17はナット部材22に
螺合して枝管ライニング材1の鍔部5がヘッドカラー1
0に締め付けられ、両者の間に介在する前記シール部材
18,19の圧縮変形によって管ライニング材1の鍔部
5とヘッドカラー10とは気密にシールされる。
【0032】以上のように、本実施の形態では各電動モ
ータ11を駆動してボルト17を回し、各ボルト17を
枝管ライニング材1の鍔部5に保持されたナット部材2
2に螺合せしめることによって枝管ライニング材1の鍔
部5をヘッドカラー10に密着させるようにしたため、
枝管ライニング材1をセットする途中で振動等によって
鍔部5がヘッドカラー10から脱落することがなく、枝
管ライニング材1のセットを確実に安定して行うことが
できる。
【0033】一方、図3に示すように、前記圧力バッグ
7はその一端が閉塞されて、他端の開口部は前記ヘッド
カラー10の筒状部10aの外周に取り付けられてい
る。そして、この圧力バッグ7は、地上に設置された不
図示のコンプレッサーにエアーホース26を介して接続
されている。尚、枝管ライニング材1の鍔部5を除く他
の未反転部分は図3に示すようにヘッドカラー10の筒
状部10aを通って圧力バッグ7内に収容されている。
【0034】ところで、以上説明した圧力バッグ7のヘ
ッドカラー10への取り付けや枝管ライニング材1の鍔
部5のヘッドカラー10へのセット等の作業は予め地上
で行われ、組付一体化された枝管ライニング材1、作業
用ロボット6及び圧力バッグ7は本管20内に一体的に
導入される。
【0035】而して、作業用ロボット6に設置された前
記TVカメラ13によって地上で本管20内の様子をモ
ニタリングしながら、枝管ライニング材1の鍔部5を枝
管開口部(枝管21が本管20内に開口する部分)に位
置決めした後、作業用ロボット6の前記油圧シリンダ9
を駆動してそのロッド9aを上動させることによって、
枝管ライニング材1の鍔部5を図3に示すように本管2
0の内周面の枝管開口部の周縁に押圧してこれを密着さ
せる。
【0036】次に、地上に設置された不図示のコンプレ
ッサーを駆動して圧縮エアーを前記エアーホース26を
介して圧力バッグ7内に供給すれば、図3に示すように
枝管ライニング材1は圧縮エアーの圧力を受けて反転し
ながら枝管21内を図示矢印方向に本管20側から地上
に向かって挿入されていく。このとき、枝管ライニング
材1の鍔部5とヘッドカラー10とは前述のように気密
にシールされているため、両者の間から圧縮エアーが漏
れ出ることがなく、枝管ライニング材1の枝管21内へ
の反転挿入が確実に安定して行われる。又、枝管ライニ
ング材1の管状樹脂吸着材4は前述のようにその内外周
面が気密性の高いプラスチックフィルム2,3で被覆さ
れているため(図2参照)、枝管21の勾配が急であっ
ても、該管状樹脂吸着材4に含浸された熱硬化性樹脂が
流れ落ちることがない。
【0037】而して、上記枝管ライニング材1の枝管2
1内への反転挿入が枝管21の全長に亘って終了する
と、図4に示すように枝管ライニング材1の内部の圧力
を一定に保って該枝管ライニング材1を枝管21の内壁
に押圧した状態で、枝管ライニング材1を任意の加熱手
段によって加熱する。すると、枝管ライニング材1に含
浸された熱硬化性樹脂が硬化し、硬化した枝管ライニン
グ材によって枝管21はその内周壁がライニングされて
補修される。
【0038】上述のように枝管21が枝管ライニング材
1によってライニングされると、各電動モータ11を再
駆動してボルト17を逆転させれば、各ボルト17は図
5に示すようにナット部材22から外れて枝管ライニン
グ材1の鍔部5のヘッドカラー10への密着が解除さ
れ、ヘッドカラー10は枝管ライニング材1の鍔部5か
ら容易に離脱する。従って、作業用ロボット5を例えば
図5の右方に移動させれば、ヘッドカラー10と電動モ
ータ11及び圧力バック7も作業用ロボット6と共に移
動して本管20内から取り出され、ここに枝管21に対
する一連のライニング作業が終了する。
【0039】以上のように、本実施の形態では、枝管ラ
イニング材1による枝管21のライニングが終了した
後、各電動モータ11によってボルト17を回してヘッ
ドカラー10を枝管ライニング材1の鍔部5から切り離
せば、ライニング後の枝管ライニング材1に残留物(引
き剥しチューブの仮接着部分等)が残ることがない。
尚、枝管ライニング材1の鍔部5の内周部に取り付けら
れた前記穿孔保護カラー24は、その後に施工される本
管ライニングにおける穿孔作業において鍔部5をカッタ
ーによる切削から保護するものであるとともに、穿孔の
目印となるものである。
【0040】次に、本発明工法における枝管ライニング
材の鍔部とヘッドカラーとのシール構造の他の形態を図
8〜図11に基づいて説明する。尚、図8、図10及び
図11は枝管ライニング材の鍔部とヘッドカラーとのシ
ール構造の他の形態を示す部分断面図、図9は図8のC
部拡大詳細図であり、これらの図においては図1〜図7
に示したと同一要素には同一符号を付しており、以下、
それらについての説明は省略する。
【0041】図8及び図9に示すシール構造において
は、枝管ライニング材1の鍔部5は硬質プラスチック製
の内部挿入部材27と外部挿入部材28及び内面層29
によって挟持されて所定の円弧曲面形状を保持してお
り、該鍔部5と内面層29には穿孔保護カラー24が挟
み込まれて保持されている。そして、穿孔保護カラー2
4と前記内部挿入部材27との間には、枝管ライニング
材1の外周面の一部に接着されたプラスチックフィルム
製のシール部材30が挟み込まれている。
【0042】ところで、図9に詳細に示すように、前記
穿孔保護カラー24のフランジ部にはステンレス製の複
数の筒状ナット部材22が挿通固着されており、各ナッ
ト部材22は枝管ライニング材1の鍔部5と外部挿入部
材28及び内面層29を貫通しており、その上下の外周
に螺合するステンレス製のナット31,32を締め付け
ることによって外部挿入部材28と内面層29及び穿孔
保護カラー24が枝管ライニング材1の鍔部5を上下か
ら挟持するようにして組付一体化される。
【0043】而して、各ナット部材22の内周には雌ネ
ジが刻設されており、この雌ネジには各電動モータ11
の出力軸に一体に形成されたボルト軸11aがヘッドカ
ラー10を貫通して螺合している。尚、本シール構造に
おいては、ボルト軸11aとナット部材22によって螺
着手段が構成されている。
【0044】従って、上記状態において各電動モータ1
1を駆動してそのボルト軸11aを回転させ、該ボルト
軸11aをナット部材22にネジ込めば、枝管ライニン
グ材1の鍔部5が外部挿入部材28と穿孔保護カラー2
4及び内面層29と共にヘッドカラー10に押圧され、
これらの間に介在するシール部材18,19によって枝
管ライニング材1の鍔部5(及び外部挿入部材28と穿
孔保護カラー24及び内面層29)とヘッドカラー10
とが気密にシールされる。
【0045】そして、枝管に対するライニングが終了し
た後に各電動モータ11を再駆動してそのボルト軸11
aを逆転させれば、各ボルト軸11aがナット部材22
から外れてヘッドカラー10が枝管ライニング材1の鍔
部5(及び外部挿入部材28と穿孔保護カラー24及び
内面層29)から容易に離脱する。
【0046】又、図10に示すシール構造においては、
枝管ライニング材1の硬化した鍔部5に複数のナット部
材22が挿通保持されている。即ち、各ナット部材22
は穿孔保護カラー24のフランジ部に挿通固着されてお
り、これには電動モータ11の出力軸に一体に形成され
たボルト軸11aが螺合している。尚、本シール構造に
おいても、ボルト軸11aとナット部材22によって螺
着手段が構成されている。
【0047】従って、各電動モータ11を駆動してボル
ト軸11aを回転させれば、該ボルト軸11aがナット
部材22にネジ込まれて枝管ライニング材1の鍔部5が
ヘッドカラー10に密着して両者間に高いシール性が確
保され、各電動モータ11を再駆動してボルト軸11a
を逆転させれば、該ボルト軸11aがナット部材22か
ら外れてヘッドカラー10が鍔部5から容易に離脱す
る。
【0048】更に、図11に示すシール構造において
は、以上説明したシール構造とは逆に、枝管ライニング
材1の鍔部5に複数のボルト33が下方に向かって突設
され、各電動モータ11の出力軸端にはナット部材34
が一体に形成されている。尚、各ボルト33は穿孔保護
カラー24のフランジ部に溶着され、ヘッドカラー10
を貫通してこれの下方へ突出してている。そして、本シ
ール構造においては、ボルト33とナット部材34によ
って螺着手段が構成されている。
【0049】而して、各電動モータ11の出力軸端に形
成されたナット部材34をボルト33に螺合せしめ、各
電動モータ11を駆動してナット部材34を回転させれ
ば、該ナット部材34がボルト33にネジ込まれて枝管
ライニング材1の鍔部5がヘッドカラー10に密着して
両者間に高いシール性が確保され、各電動モータ11を
再駆動してナット部材34を逆転させれば、該ナット部
材34がボルト33から外れてヘッドカラー10が枝管
ライニング材1の鍔部5から容易に離脱する。
【0050】而して、以上説明したシール構造を用いて
本発明に係る枝管ライニング工法を実施しても前記実施
の形態と同様の効果が得られる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、硬化性樹脂を含浸し、一端に鍔部を有して成る
枝管ライニング材の鍔部を、本管内に導入された作業用
ロボットに支持されたヘッドカラー上にセットしてこれ
を本管の枝管開口部周縁に押圧した状態で、枝管ライニ
ング材を流体圧によって枝管内に本管側から地上に向か
って反転挿入し、該枝管ライニング材を枝管の内壁に押
圧したまま、枝管ライニング材に含浸された硬化性樹脂
を硬化させることによって枝管をライニングするように
した枝管ライニング工法において、前記作業用ロボット
に複数のモータを取り付け、各モータによって螺着手段
を駆動して前記枝管ライニング材の鍔部をヘッドカラー
に密着させてセットし、枝管ライニング材の硬化が終了
すると各モータによって前記螺着手段を駆動してヘッド
カラーを枝管ライニング材の鍔部から切り離すようにし
たため、枝管ライニング材の鍔部とヘッドカラーとを確
実にシールして枝管ライニング材の枝管内への反転挿入
を確実に安定して行うことができるとともに、ライニン
グ後の枝管ライニング材への残留物の付着等を防ぐこと
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明工法に使用される枝管ライニング材の一
部を破断した斜視図である。
【図2】図1のA−A線拡大断面図である。
【図3】本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図
である。
【図4】本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図
である。
【図5】本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面図
である。
【図6】図3のB部拡大詳細図である。
【図7】ヘッドカラーの平面図である。
【図8】枝管ライニング材の鍔部とヘッドカラーとのシ
ール構造の他の形態を示す部分断面図である。
【図9】図8のC部拡大詳細図である。
【図10】枝管ライニング材の鍔部とヘッドカラーとの
シール構造の他の形態を示す部分断面図である。
【図11】枝管ライニング材の鍔部とヘッドカラーとの
シール構造の他の形態を示す部分断面図である。
【図12】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
【図13】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
【図14】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
【図15】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 枝管ライニング材 5 鍔部 6 作業用ロボット 10 ヘッドカラー 11 電動モータ(モータ) 11a ボルト軸(螺着手段) 17 ボルト(螺着手段) 18,19 シール部材 20 本管 21 枝管 22 ナット部材(螺着手段) 24 穿孔保護カラー 33 ボルト(螺着手段) 34 ナット部材(螺着手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592004301 株式会社オール 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4 (72)発明者 神山 隆夫 神奈川県平塚市代官町31番27号株式会社湘 南合成樹脂製作所内 (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有限 会社 横島内 (72)発明者 遠藤 茂 茨城県つくば市花畑2−12−4株式会社ゲ ット内 (72)発明者 青木 啓之 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4株式会 社オール内 Fターム(参考) 3H025 EA01 EB23 EC11 ED02 EE05 4F211 AA36 AD03 AD05 AD12 AD16 AG03 AG08 AG09 SA14 SC03 SD18 SD23 SJ22 SP12 SP43

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬化性樹脂を含浸し、一端に鍔部を有し
    て成る枝管ライニング材の鍔部を、本管内に導入された
    作業用ロボットに支持されたヘッドカラー上にセットし
    てこれを本管の枝管開口部周縁に押圧した状態で、枝管
    ライニング材を流体圧によって枝管内に本管側から地上
    に向かって反転挿入し、該枝管ライニング材を枝管の内
    壁に押圧したまま、枝管ライニング材に含浸された硬化
    性樹脂を硬化させることによって枝管をライニングする
    ようにした枝管ライニング工法において、 前記作業用ロボットに複数のモータを取り付け、各モー
    タによって螺着手段を駆動して前記枝管ライニング材の
    鍔部をヘッドカラーに密着させてセットし、枝管ライニ
    ング材の硬化が終了すると各モータによって前記螺着手
    段を駆動してヘッドカラーを枝管ライニング材の鍔部か
    ら切り離すようにしたことを特徴とする枝管ライニング
    工法。
  2. 【請求項2】 前記ヘッドカラーに前記枝管ライニング
    材の鍔部との間に気密を保持するためのシール部材を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の枝管ライニング工
    法。
  3. 【請求項3】 前記枝管ライニング材の鍔部の内周部に
    円筒状の穿孔保護カラーを取り付けたことを特徴とする
    請求項1記載の枝管ライニング工法。
  4. 【請求項4】 前記螺着手段は、前記枝管ライニング材
    の鍔部に取り付けられたナット部材と前記ヘッドカラー
    に回転自在に支持されたボルトで構成されることを特徴
    とする請求項1記載の枝管ライニング工法。
  5. 【請求項5】 前記螺着手段は、前記枝管ライニング材
    の鍔部に取り付けられたナット部材と前記モータの出力
    軸に一体に形成されたボルト軸で構成されることを特徴
    とする請求項1記載の枝管ライニング工法。
  6. 【請求項6】 前記螺着手段は、前記枝管ライニング材
    の鍔部に取り付けられたボルトと前記モータの出力軸に
    設けられたナット部材で構成されることを特徴とする請
    求項1記載の枝管ライニング工法。
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