JP2001060766A - 低温焼成セラミック回路基板及びその製造方法 - Google Patents

低温焼成セラミック回路基板及びその製造方法

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JP2001060766A
JP2001060766A JP11233230A JP23323099A JP2001060766A JP 2001060766 A JP2001060766 A JP 2001060766A JP 11233230 A JP11233230 A JP 11233230A JP 23323099 A JP23323099 A JP 23323099A JP 2001060766 A JP2001060766 A JP 2001060766A
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Junzo Fukuda
順三 福田
Masashi Fukaya
昌志 深谷
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Sumitomo Metal SMI Electronics Device Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 拘束焼成法で低温焼成セラミック回路基板を
製造する場合に、ワイヤボンディング性等の電気的特性
を損なわずに、生産性を向上させる。 【解決手段】 最上層の低温焼成セラミック層11の上
面には、Ag系導体ペーストで金線/アルミ線ワイヤボ
ンディングパッド用のAg系導体15,16を印刷し、
最下層の低温焼成セラミック層11の下面には、同じA
g系導体ペーストで厚膜抵抗体接続ターミナル用のAg
系導体17を印刷する。各層の低温焼成セラミック層1
1を積層・圧着し、その両面にアルミナグリーンシート
18を圧着した状態で拘束焼成し、基板10とAg系導
体15〜17を同時焼成する。焼成後、基板10の両面
に残ったアルミナグリーンシート18の残存物を研磨等
により除去した後、ワイヤボンディングパッド用のAg
系導体15,16の表面に無電解めっき法でNi/Au
めっき被膜20,21を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる拘束焼成
法で焼成する低温焼成セラミック回路基板及びその製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、低温焼成セラミック基板を焼成す
る際に、基板の面方向の焼成収縮を小さくして基板寸法
精度を向上させる焼成法として、拘束焼成法が開発され
ている。この拘束焼成法では、焼成前の低温焼成セラミ
ック基板の両面に、800〜1000℃では焼結しない
拘束焼成用アルミナグリーンシートを圧着し、この状態
で、該低温焼成セラミック基板を加圧しながら(又は加
圧しないで)、800〜1000℃で焼成した後、該低
温焼成セラミック基板の両面から拘束焼成用アルミナグ
リーンシートの残存物を研磨して取り除いて低温焼成セ
ラミック基板を製造する。
【0003】一般に、低温焼成セラミック基板の最外層
には、金線用のワイヤボンディングパッド、アルミ線用
のワイヤボンディングパッド、厚膜抵抗体接続ターミナ
ル等の表層導体が導体ペーストで印刷・焼成されてい
る。金線用のワイヤボンディングパッドは、半導体チッ
プを金線で接続するのに用い、アルミ線用のワイヤボン
ディングパッドは、低温焼成セラミック基板をアルミ線
で外部基板に接続するのに用い、厚膜抵抗体接続ターミ
ナルは、厚膜抵抗体を接続するのに用いる。これらの表
層導体の形成方法は、低温焼成セラミック基板と同時焼
成する同時焼成法と、基板焼成後に印刷焼成する後付け
焼成法の2通りがある。
【0004】基板両面に拘束焼成用アルミナグリーンシ
ートを圧着せずに焼成する通常の焼成法では、ワイヤボ
ンディングパッド等の表層導体を同時焼成法と後付け焼
成法のいずれでも形成できるが、基板寸法精度が悪いと
いう欠点がある。
【0005】一方、拘束焼成法では、基板寸法精度が良
いという利点がある反面、ワイヤボンディングパッド等
の表層導体を同時焼成できないと考えられていた。その
理由は、拘束焼成法でワイヤボンディングパッドを同時
焼成すると、ワイヤボンディングパッドの表面に拘束焼
成用アルミナグリーンシートを圧着した跡が残ったり、
焼成後に拘束焼成用アルミナグリーンシートの残存物を
研磨して取り除く際に、ワイヤボンディングパッドの表
面も研磨されて荒れてしまい、ワイヤボンディング性が
悪くなるためである。そのため、従来の拘束焼成法で
は、図3に示すように、ワイヤボンディングパッド等の
表層導体を後付け焼成法で形成するようにしている。そ
の際、金線用のワイヤボンディングパッドは、金線の接
続に適したAu導体ペーストで形成し、アルミ線用のワ
イヤボンディングパッドは、アルミ線の接続に適したA
g/Pd導体ペーストで形成し、厚膜抵抗体接続ターミ
ナルは、Ag又はAg/Pd導体ペーストで形成するよ
うにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の拘束焼成法で
は、図3に示すように、金線用のワイヤボンディングパ
ッドとアルミ線用のワイヤボンディングパッドとをそれ
ぞれ別の導体で別々に後付け焼成し、場合によっては、
厚膜抵抗体接続ターミナルも別の導体で後付け焼成する
ため、後付け焼成の回数が多くなり、生産性が低下し
て、生産コストが高くつくという欠点があった。
【0007】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、従ってその目的は、拘束焼成法で低温焼
成セラミック回路基板を製造する場合に、ワイヤボンデ
ィング性等の電気的特性を損なわずに、生産性向上、生
産コスト低減を実現できる低温焼成セラミック回路基板
及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、拘束焼成法で低温焼成セラミック基板を
焼成する際に、焼成前の低温焼成セラミック基板の最外
層にAg系導体ペーストでワイヤボンディングパッド用
のAg系導体を印刷して、このAg系導体を拘束焼成法
で低温焼成セラミック基板と同時焼成し、焼成後、低温
焼成セラミック基板の両面から拘束焼成用グリーンシー
トの残存物を取り除いた後、ワイヤボンディングパッド
用のAg系導体の表面にNi/Auめっき被膜を形成し
てワイヤボンディングパッドを形成する(請求項1,
4)。
【0009】つまり、本発明の特徴は、拘束焼成法で
ワイヤボンディングパッドの導体を基板と同時焼成する
こと、ワイヤボンディングパッドの導体としてAg系
導体を用いること、ワイヤボンディングパッド用のA
g系導体の表面にNi/Auめっき被膜を形成すること
である。このように、ワイヤボンディングパッド用のA
g系導体の表面に、ワイヤボンディング性の良いNi/
Auめっき被膜を形成すれば、たとえ、Ag系導体の表
面が拘束焼成、研磨で荒れていても、その表面を覆うN
i/Auめっき被膜によって良好なワイヤボンディング
性を確保できる。これにより、拘束焼成法でもワイヤボ
ンディングパッドの導体の同時焼成が可能になる共に、
ワイヤボンディングパッドの導体として、従来の導体
(Au導体等)よりも安価なAg系導体を用いることが
可能となる。
【0010】この場合、Ni/Auめっき被膜は、金
線、アルミ線のいずれに対しても良好なワイヤボンディ
ング性を示すため、金線用のワイヤボンディングパッド
とアルミ線用のワイヤボンディングパッドとを異なる導
体で形成する必要がなく、両者を同じ導体で同時に形成
することが可能となり、印刷工程が1回で済む(請求項
2,5)。
【0011】また、ワイヤボンディングパッド用のAg
系導体とアルミ線ワイヤボンディングパッド用のAg系
導体を印刷する工程で、同じAg系導体ペーストを用い
て厚膜抵抗体接続ターミナル用のAg系導体を印刷し
て、これらのAg系導体を低温焼成セラミック基板と同
時焼成しても良い。その際、厚膜抵抗体接続ターミナル
用のAg系導体の表面には、Ni/Auめっき被膜を形
成せずに厚膜抵抗体を直接接続するようにしても良い
(請求項3,5)。つまり、厚膜抵抗体接続ターミナル
用のAg系導体の表面が拘束焼成、研磨で荒れていて
も、このAg系導体と厚膜抵抗体との密着面積を十分に
確保できるため、良好な接続性を確保できる。従って、
厚膜抵抗体接続ターミナル用のAg系導体の表面には、
Ni/Auめっき被膜を形成する必要がなく、その分、
めっき処理のコストを低減できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した低温焼
成セラミック回路基板の構成例及びその製造方法を図1
及び図2に基づいて説明する。
【0013】低温焼成セラミック層11は、CaO−A
2 3 −SiO2 −B2 3 系ガラス粉末:50〜6
5重量%(好ましくは60重量%)とAl2 3 粉末:
50〜35重量%(好ましくは40重量%)との混合物
からなるグリーンシートにより形成されている。ここ
で、低温焼成セラミックは、上記の系の他に、MgO−
Al2 3 −SiO2 −B2 3 系のガラス粉末とAl
2 3 粉末との混合物、又は、SiO2 −B2 3 系の
ガラス粉末とAl2 3 粉末との混合物等、800〜1
000℃で焼成できるセラミックを用いれば良い。
【0014】各低温焼成セラミック層11(グリーンシ
ート)の所定位置には、ビアホール12を形成し、各層
のビアホール12には、Ag、Ag/Pd、Ag/P
t、Cu、Au等の電気抵抗値の小さい低融点金属のペ
ーストを充填してビア導体13を形成する。各層の低温
焼成セラミック層11を積層する前に、最上層の低温焼
成セラミック層11を除く、各層の低温焼成セラミック
層11の上面には、上記低融点金属の導体ペーストで内
層配線パターン14をスクリーン印刷する。
【0015】更に、最上層の低温焼成セラミック層11
の上面には、Ag系導体ペーストで金線ワイヤボンディ
ングパッド用のAg系導体15とアルミ線ワイヤボンデ
ィングパッド用のAg系導体16をスクリーン印刷し、
最下層の低温焼成セラミック層11の下面には、同じA
g系導体ペーストを用いて厚膜抵抗体接続ターミナル用
のAg系導体17をスクリーン印刷する。ここで、Ag
系導体15〜17は、Agを主として含む導体であり、
Agが100%でも良く、勿論、微量の不純物や少量の
他の低融点金属を含んでいても良い。尚、このAg系導
体ペーストを用いて、パッドや厚膜抵抗体接続ターミナ
ルの他に、表層配線パターン等の他の表層導体も印刷し
ても良い。
【0016】印刷工程終了後、各層の低温焼成セラミッ
ク層11(グリーンシート)を積層して生基板10を作
り、これを例えば80〜150℃、50〜250kgf
/cm2 の条件で加熱圧着して一体化する。更に、図1
(a)に示すように、生基板10の両面に、拘束焼成用
のアルミナグリーンシート18を重ね合わせて、上述と
同様の方法で加熱圧着する。尚、各層の低温焼成セラミ
ック層11とアルミナグリーンシート18とを同時に積
層して加熱圧着しても良い。
【0017】この後、2枚のアルミナグリーンシート1
8間に挟まれた生基板10を、例えば20kgf/cm
2 以下の圧力で加圧しながら800〜1000℃(好ま
しくは900℃)で拘束焼成して、低温焼成セラミック
基板10、ビア導体13、内層配線パターン14及び最
外層のAg系導体15〜17を同時焼成する。この場
合、低温焼成セラミック基板10の両面に積層されたア
ルミナグリーンシート18は、1550〜1600℃ま
で加熱しないと焼結しないので、800〜1000℃で
焼成すれば、アルミナグリーンシート18は未焼結のま
ま残される。但し、焼成の過程で、アルミナグリーンシ
ート18中のバインダーが飛散してアルミナ粉体として
残る。焼成後、低温焼成セラミック基板10の両面に残
ったアルミナグリーンシート18の残存物(アルミナ粉
体)を研磨等により除去する。
【0018】この後、厚膜抵抗体22の後付け焼成を次
のようにして行う。まず、RuO2とCaO−Al2
3 −SiO2 −B2 3 系ガラスとの混合物よりなる厚
膜抵抗体ペーストを用いて、低温焼成セラミック基板1
0の下面に厚膜抵抗体22を印刷して、厚膜抵抗体22
の両端部を接続ターミナル用のAg系導体17上に重ね
合わせる。その後、CaO−Al2 3 −SiO2 −B
2 3 系ガラスよりなるオーバーコート23も印刷す
る。印刷後、厚膜抵抗体22とオーバーコート23を例
えば900℃で同時焼成する。
【0019】厚膜抵抗体22の後付け焼成後、図1
(b)に示すように、金線・アルミ線ワイヤボンディン
グパッド用のAg系導体15,16の表面に無電解めっ
き法でNi/Auめっき被膜20,21を次のようにし
て形成する。まず、Ag系導体15,16の表面をPd
触媒で活性化した後、Ni無電解めっきによりAg系導
体15,16の表面に例えば3μm膜厚のNiめっき被
膜20を形成する。この後、置換型Au無電解めっき液
を用いてNiめっき被膜20の表面に例えば0.05μ
m膜厚のAuめっき被膜21を形成して、金線・アルミ
線用の各ワイヤボンディングパッド24,25に形成す
る。
【0020】尚、Ni/Auめっき被膜20,21を形
成するめっき工程は、厚膜抵抗体22の後付け焼成工程
の前に行っても良い。
【0021】以上説明した本実施形態の製造方法で製造
した低温焼成セラミック回路基板の金線・アルミ線用の
各ワイヤボンディングパッド24,25に、金線、アル
ミ線をボンディングし、5000本の金線と100本の
アルミ線について不良率を測定したところ、いずれも不
良率は0%であった。また、温度サイクル(−40℃〜
150℃、100サイクル)経過後の抵抗値変動を測定
したところ、抵抗値変動は1%未満であった。この試験
結果により、本実施形態の製造方法でも、ワイヤボンデ
ィング性と温度サイクルに対する信頼性が十分に良好で
あることが確認された。
【0022】本実施形態の特徴は、拘束焼成法でワイ
ヤボンディングパッド24,25の導体15,16を基
板10と同時焼成すること、ワイヤボンディングパッ
ド24,25の導体15,16としてAg系導体を用い
ること、ワイヤボンディングパッド用のAg系導体1
5,16の表面にNi/Auめっき被膜20,21を形
成することである。このように、ワイヤボンディングパ
ッド用のAg系導体15,16の表面に、ワイヤボンデ
ィング性の良いNi/Auめっき被膜20,21を形成
すれば、たとえ、Ag系導体15,16の表面が拘束焼
成、研磨で荒れていても、その表面を覆うNi/Auめ
っき被膜20,21によって良好なワイヤボンディング
性を確保できる。これにより、拘束焼成法でもワイヤボ
ンディングパッド24,25の導体15,16の同時焼
成が可能になる共に、ワイヤボンディングパッド24,
25の導体15,16として、従来の導体(Au導体
等)よりも安価なAg系導体を用いることが可能とな
り、導体コストも低減することができる。
【0023】しかも、Ni/Auめっき被膜20,21
は、金線、アルミ線のいずれに対しても良好なワイヤボ
ンディング性を示すため、金線用のワイヤボンディング
パッド24とアルミ線用のワイヤボンディングパッド2
5とを異なる導体で形成する必要がなく、両者を同じA
g系導体で形成することが可能となり、印刷工程が1回
で済む。
【0024】更に、ワイヤボンディングパッド24,2
5のAg系導体15,16を印刷する工程で、同じAg
系導体ペーストを用いて厚膜抵抗体接続ターミナル用の
Ag系導体17を印刷するので、厚膜抵抗体接続ターミ
ナルも後付け焼成する必要がない。
【0025】この厚膜抵抗体接続ターミナル用のAg系
導体17の表面には、Ni/Auめっき被膜を形成する
必要がない。これは、厚膜抵抗体接続ターミナル用のA
g系導体17の表面が拘束焼成、研磨で荒れていても、
このAg系導体17と厚膜抵抗体22との密着面積を十
分に確保できるため、良好な接続性を確保できるからで
ある。但し、厚膜抵抗体接続ターミナル用のAg系導体
17の表面にも、Ni/Auめっき被膜を形成しても良
い。
【0026】尚、図1の構成例では、ワイヤボンディン
グパッド24,25と厚膜抵抗体接続ターミナル用のA
g系導体17とを互いに基板10の反対側の面に形成し
たが、これらを同じ面に形成しても良い。
【0027】また、本実施形態では、拘束焼成で、基板
10を加圧しながら焼成したが、加圧せずに焼成しても
良い。この場合でも、基板10の両面に圧着した拘束焼
成用のアルミナグリーンシート18によって基板10の
焼成収縮量を少なくする効果が得られる。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の請求項1,4によれば、焼成前の低温焼成セラミック
基板の最外層にAg系導体ペーストでワイヤボンディン
グパッド用のAg系導体を印刷して、このAg系導体を
拘束焼成法で低温焼成セラミック基板と同時焼成し、焼
成後、低温焼成セラミック基板の両面から拘束焼成用グ
リーンシートの残存物を取り除いた後、ワイヤボンディ
ングパッド用のAg系導体の表面にNi/Auめっき被
膜を形成してワイヤボンディングパッドを形成するよう
にしたので、ワイヤボンディングパッドを後付け焼成す
る必要がなく、ワイヤボンディング性を損なわずに、生
産性を向上でき、生産コストを低減することができる。
【0029】また、請求項2,5では、金線用のワイヤ
ボンディングパッドとアルミ線用のワイヤボンディング
パッドとをそれぞれ別の導体で別々に後付け焼成する必
要がなく、工程数を大幅に削減することができる。
【0030】また、請求項3,5では、ワイヤボンディ
ングパッド用のAg系導体を印刷する工程で、厚膜抵抗
体接続ターミナル用のAg系導体を印刷して、これらの
Ag系導体を低温焼成セラミック基板と同時焼成するよ
うにしたので、厚膜抵抗体接続ターミナルを後付け焼成
する必要がなく、その分、工程数を削減することができ
る。しかも、厚膜抵抗体接続ターミナル用のAg系導体
の表面には、Ni/Auめっき被膜を形成しないので、
めっき処理のコストも低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(c)は本発明の一実施形態における
低温焼成セラミック回路基板の製造方法を説明する部分
拡大縦断面図
【図2】本発明の一実施形態における低温焼成セラミッ
ク回路基板の製造工程を示す工程フローチャート
【図3】従来の低温焼成セラミック回路基板の製造工程
を示す工程フローチャート
【符号の説明】
10…低温焼成セラミック基板、11…低温焼成セラミ
ック層、13…ビア導体、14…内層配線パターン、1
5…金線ワイヤボンディングパッド用のAg系導体、1
6…アルミ線ワイヤボンディングパッド用のAg系導
体、17…厚膜抵抗体接続ターミナル用のAg系導体、
18…拘束焼成用のアルミナグリーンシート、20…N
iめっき被膜、21…Auめっき被膜、22…厚膜抵抗
体、23…オーバーコート、24…金線用ワイヤボンデ
ィングパッド、25…アルミ線用ワイヤボンディングパ
ッド。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E346 AA12 AA14 AA15 BB01 BB16 BB20 CC18 CC37 CC38 CC39 CC60 DD02 DD22 DD34 EE24 EE27 EE29 FF18 FF45 GG03 GG06 GG09 GG10 HH32

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成前の低温焼成セラミック基板の両面
    に800〜1000℃では焼結しない拘束焼成用グリー
    ンシートを圧着した状態で、該低温焼成セラミック基板
    を800〜1000℃で焼成した後、該低温焼成セラミ
    ック基板の両面から前記拘束焼成用グリーンシートの残
    存物を取り除いて製造した低温焼成セラミック回路基板
    において、 前記低温焼成セラミック基板の最外層にAg系導体ペー
    ストで印刷されて該低温焼成セラミック基板と同時焼成
    されたワイヤボンディングパッド用のAg系導体と、 焼成後の前記低温焼成セラミック基板の両面から前記拘
    束焼成用グリーンシートの残存物を取り除いた後に前記
    ワイヤボンディングパッド用のAg系導体の表面に形成
    されたNi/Auめっき被膜とからワイヤボンディング
    パッドが形成されていることを特徴とする低温焼成セラ
    ミック回路基板。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤボンディングパッドは、金線
    用のワイヤボンディングパッドとアルミ線用のワイヤボ
    ンディングパッドとが形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の低温焼成セラミック回路基板。
  3. 【請求項3】 前記低温焼成セラミック基板の最外層に
    前記Ag系導体ペーストで印刷されて該低温焼成セラミ
    ック基板と同時焼成された厚膜抵抗体接続ターミナル用
    のAg系導体を備え、該厚膜抵抗体接続ターミナル用の
    Ag系導体の表面には、Ni/Auめっき被膜を形成せ
    ずに厚膜抵抗体を直接接続することを特徴とする請求項
    1又は2に記載の低温焼成セラミック回路基板。
  4. 【請求項4】 焼成前の低温焼成セラミック基板の両面
    に800〜1000℃では焼結しない拘束焼成用グリー
    ンシートを圧着した状態で、該低温焼成セラミック基板
    を800〜1000℃で焼成した後、該低温焼成セラミ
    ック基板の両面から前記拘束焼成用グリーンシートの残
    存物を取り除いて低温焼成セラミック回路基板を製造す
    る方法において、 焼成前の低温焼成セラミック基板の最外層にAg系導体
    ペーストでワイヤボンディングパッド用のAg系導体を
    印刷して、このAg系導体を前記低温焼成セラミック基
    板と同時焼成し、 焼成後、前記低温焼成セラミック基板の両面から前記拘
    束焼成用グリーンシートの残存物を取り除いた後、前記
    ワイヤボンディングパッド用のAg系導体の表面にNi
    /Auめっき被膜を形成してワイヤボンディングパッド
    を形成することを特徴とする低温焼成セラミック回路基
    板の製造方法。
  5. 【請求項5】 焼成前の低温焼成セラミック基板の最外
    層にAg系導体ペーストで金線ワイヤボンディングパッ
    ド用のAg系導体、アルミ線ワイヤボンディングパッド
    用のAg系導体及び厚膜抵抗体接続ターミナル用のAg
    系導体を印刷して、これらのAg系導体を前記低温焼成
    セラミック基板と同時焼成し、 焼成後、前記低温焼成セラミック基板の両面から前記拘
    束焼成用グリーンシートの残存物を取り除いた後、前記
    金線ワイヤボンディングパッド用のAg系導体の表面及
    び前記アルミ線ワイヤボンディングパッド用のAg系導
    体の表面にそれぞれNi/Auめっき被膜を形成して金
    線用及びアルミ線用の各ワイヤボンディングパッドを形
    成することを特徴とする請求項4に記載の低温焼成セラ
    ミック回路基板の製造方法。
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Cited By (6)

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