JP2001060524A - コイル部品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のコイルと、この複数のコイルに接続さ
れる端子の構成が明確に規定されたコイル部品を提供す
る。 【解決手段】 鍔３、４を有するコア２の表面に、導体
膜を設ける。鍔３の導体膜に、第１、第２の分割溝７、
８および連結溝９を設け、第１、第２の端子１０、１１
を形成する。鍔４の導体膜に第３、第４の分割溝１２、
１３および連結溝１４を設け、第３、第４の端子１５、
１６を形成する。各分割溝に連続し、互いに並行な第
１、第２の周回溝１７、１８を設け、第１、第３の端子
１０、１５に接続されたコイル１９と、第２、第４の端
子１１、１６に接続されたコイル２０を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インダクタ、チョ
ークコイル、ＬＣフィルタ、トランスおよびバルントラ
ンス等を構成するコイル部品に関し、特にコアの表面に
設けられた導体の一部がレーザ光線により除去され、コ
イルが規定されるコイル部品に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のコイル部品として、特開平５−４
１３２４号公報に開示されたものを例に取り、図９を用
いて説明する。

【０００３】同図において、１００はソレノイドコイル
であり、フェライト等の絶縁性の磁性体からなる円柱状
のボビン１０１を備える。ボビン１０１の表面には、導
体膜１０２が形成されており、この導体膜１０２に、レ
ーザ光線等で螺旋状の周回溝１０３が形成される。この
導体膜１０２の残余部分によりコイル１０４が形成され
る。

【０００４】また、同公報には、同一ボビン上に、上記
と同様に導体膜を切削することにより、２組あるいはそ
れ以上のコイルを形成することも可能であるとの記載が
ある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところが、従来は、特
に複数のコイルを形成する場合、各コイルを規定する周
回溝をどのように設けるのか、あるいは、各コイルを接
続する端子をどのように設けるのかについて、具体的に
開示されたものがなく、実際にソレノイドコイル等のコ
イル部品を製造することができなかった。

【０００６】そこで、本発明においては、上記問題点を
解決するため、複数のコイルと、この複数のコイルに接
続される端子の構成が規定されたコイル部品を提供する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
目的を達成するため、略柱状のコアの表面に設けられた
導体膜の一部が除去されることにより、コイルが形成さ
れてなるコイル部品において、前記コアの一端部で、前
記導体膜に第１の分割溝および第２の分割溝が形成され
ることにより、互いに絶縁された第１の端子および第２
の端子が形成され、 前記コアの他端部で、前記導体膜
に第３の分割溝および第４の分割溝が形成されることに
より、互いに絶縁された第３の端子および第４の端子が
形成され、 前記第１の分割溝から前記第３または第４
の分割溝に連続して、前記導体膜に第１の周回溝が形成
され、 前記第２の分割溝から前記第４または第３の分
割溝に連続して、前記導体膜に、前記第１の周回溝に並
行する第２の周回溝が形成され、 前記第１、第２の周
回溝により、互いに並行する第１のコイルおよび第２の
コイルが形成されたことを特徴とする。

【０００８】また、前記第１のコイルの一端が前記第１
の端子に接続され、他端が前記第３の端子に接続され、
前記第２のコイルの一端が前記第２の端子に接続さ
れ、他端が前記第４の端子に接続されてなることを特徴
とする。

【０００９】また、前記第１のコイルの一端が前記第１
の端子に接続され、他端が前記第４の端子に接続され、
前記第２のコイルの一端が前記第２の端子に接続さ
れ、他端が前記第３の端子に接続されてなることを特徴
とする。

【００１０】また、前記コアの一端で、前記導体膜に、
前記第１および第２の分割溝を互いに連結させる第１の
連結溝が形成され、前記第１および第２の端子が前記コ
アの一端に延在していることを特徴とする。

【００１１】また、前記コアの他端で、前記導体膜に、
前記第３および第４の分割溝を互いに連結させる第２の
連結溝が形成され、前記第３および第４の端子が前記コ
アの他端に延在していることを特徴とする。

【００１２】また、前記第１〜第４の分割溝の幅寸法
が、前記第１、第２の周回溝の幅寸法より大きいことを
特徴とする。

【００１３】また、前記コアの一端部および他端部に、
それぞれ前記コアの径方向に突出した鍔が形成されたこ
とを特徴とする。

【００１４】また、前記第１〜第４の分割溝と、前記第
１、第２の周回溝との境界が、前記鍔の前記コアの表面
に連続する面にあることを特徴とする。

【００１５】また、前記鍔の前記コアの表面に連続する
面が、前記コアの径方向に対して傾斜していることを特
徴とする。

【００１６】また、前記鍔が、前記コアの径方向に平行
で略長方形状の端面を有することを特徴とする。

【００１７】また、前記コアがフェライトからなり、前
記コアの表面に被覆膜が設けられ、前記被覆膜の上に前
記導体膜が設けられてなることを特徴とする。

【００１８】また、前記被覆膜がガラスからなることを
特徴とする。

【００１９】また、前記コアの前記鍔に挟まれた部分に
外装膜が設けられ、前記外装膜の表面が、前記鍔の表面
と連続した面、または、前記鍔の表面より前記コアの軸
心側に位置する面を構成していることを特徴とする。

【００２０】また、前記コアの一端部または他端部に、
方向性を示す凹部または凸部が形成されたことを特徴と
する。

【００２１】

【発明の実施の形態】本発明の第１の実施例にかかるコ
イル部品の構成を説明する。

【００２２】図１において、１はコイル部品であり、フ
ェライトからなるコア２と、コア２の一部を被覆する外
装膜２１とを備える。

【００２３】ここで、図２に示すように、コア２は略四
角柱状をなし、四つの側面２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄを有
する。また、コア２の一端部および他端部には、それぞ
れコア２の径方向に突出する略鼓状の鍔３、４が形成さ
れる。このうち、鍔３は、端面３ａ、コア２の各側面に
平行な四つの側面３ｂ、および、コア２の各側面に連続
し、コア２の径方向に対して傾斜する四つの傾斜面３ｃ
を有してなる。鍔４も同様に、端面４ａ、四つの側面４
ｂおよび四つの傾斜面４ｃを有してなる。

【００２４】そして、鍔３においては、第１の分割溝
７、第２の分割溝８および第１の連結溝９が設けられる
ことにより、第１の端子１０および第２の端子１１が規
定される。鍔４においては、第３の分割溝１２、第４の
分割溝１３および第２の連結溝１４が設けられることに
より、第３の端子１５および第４の端子１６が規定され
る。また、コア２の鍔３、４に挟まれた部分において
は、第１の周回溝１７および第２の周回溝１８が設けら
れることにより、第１のコイル１９および第２のコイル
２０が規定される。

【００２５】また、図３に示すように、コア２の表面に
は、ガラスからなる被覆膜５が設けられ、さらに、被覆
膜５の上に導体膜６が形成される。ここで、導体膜６
は、コア２の表面全体に形成された第１の導体膜６ａ
と、鍔３、４に、第１の導体膜６ａに重ねて形成された
第２の導体膜６ｂとからなる。なお、図３に示す断面に
おいては、各分割溝７、８、１２、１３および第１、第
２の周回溝１７、１８により、第１の導体膜６ａの一部
および第２の導体膜６ｂの全部が除去されているため、
図示していない。

【００２６】第１の導体膜６ａは、無電界メッキ法によ
り、銅メッキまたはニッケルメッキが設けられ、その上
に電解メッキ法により、銅メッキが設けられてなる。こ
のように２層重ねてメッキが設けられるのは、一定の厚
みを確保するためである。したがって、一定の厚みのメ
ッキが形成されるのであれば、２層重ねる必要はなく、
例えば、電解メッキ法により、銅メッキを一度に所望の
厚みまで形成してもよい。

【００２７】また、第２の導体膜６ｂは、第１の導体膜
６ａの上に、無電解メッキ法によるニッケルメッキが設
けられ、さらに、その上に電解メッキ法により、錫メッ
キが設けられてなる。

【００２８】導体膜６の予め設定された部分には、レー
ザ光線が照射され、その部分が除去されることにより、
各種の溝が形成される。以下、図２、図４を参照し、そ
れぞれの溝の構成を説明する。なお、図４は理解を容易
にするため、コア２を展開して示したものであり、鍔
３、４の凹凸は図示せず、コアと面一なものとして図示
している。

【００２９】まず、鍔３の対向する一対の側面３ｂから
一対の傾斜面３ｃにかけて、第２の導体膜６ｂに、第１
の分割溝７および第２の分割溝８が形成され、端面３ａ
には、第１、第２の分割溝７、８を連結する連結溝９が
形成される。これらの溝により、鍔３において第２の導
体膜６ｂが分割され、互いに絶縁された第１の端子１０
および第２の端子１１が形成される。

【００３０】また、鍔４の対向する一対の側面４ｂから
一対の傾斜面４ｃにかけて、第２の導体膜６ｂに、第３
の分割溝１２および第４の分割溝１３が形成され、端面
４ａには、第３、第４の分割溝１２、１３を連結する連
結溝１４が形成される。これらの溝により、鍔４に互い
に絶縁された第３の端子１５および第４の端子１６が形
成される。

【００３１】さらに、コア２の各側面上の第１の導体膜
６ａに、互いに並行して周回する第１の周回溝１７およ
び第２の周回溝１８が形成される。ここで、第１の周回
溝１７の一端は、鍔３の傾斜面３ｃ上で、第１の分割溝
７に連続しており、他端は、鍔４の傾斜面４ｃ上で、第
３の分割溝１２に連続している。また、第２の周回溝１
８の一端は、鍔３の傾斜面３ｃ上で、第２の分割溝８に
連続しており、他端は、鍔４の傾斜面４ｃ上で、第４の
分割溝１３に連続している。

【００３２】ここで、各分割溝７、８、１２、１３の幅
寸法は、各周回溝１７、１８の幅寸法より大きく設定さ
れている。このため、分割溝に連続させて周回溝を形成
する際、レーザの照射位置がずれても、一定の範囲内の
ずれであれば、周回溝を確実に分割溝に連続させること
ができる。

【００３３】第１、第２の周回溝１７、１８により、互
いに並行する第１のコイル１９および第２のコイル２０
が形成される。図４においては、第１、第２のコイル１
９、２０の識別を容易にするため、第１のコイル１９に
斜線を施した。ここで、第１のコイル１９は、一端が第
１の端子１０に接続されており、コア２の側面２ａ、２
ｄ、２ｃから側面２ｂを経由して周回し、他端が第３の
端子１５に接続されている。一方、第２のコイル２０
は、一端が第２の端子１１に接続されており、コア２の
側面２ｂ、２ａ、２ｄから側面２ｃを経由して周回し、
他端が第４の端子１６に接続されている。

【００３４】なお、レーザ光線の照射により、第１、第
２の導体膜６ａ、６ｂにのみ溝を形成すれば、コイル１
９、２０が形成されることとなるが、実際の製造作業に
おいては、溝の底部が被覆膜５またはコア２の表面まで
達する場合がある。このように、コアの表面部分がレー
ザ光線により除去された場合、コアを構成するフェライ
トの絶縁抵抗が低下するが、被覆膜５を構成するガラス
の絶縁抵抗により、低下した絶縁抵抗が補償される。こ
れにより、コイル部品１の特性を所望の値に設定するこ
とが可能である。

【００３５】そして、コア２の鍔３、４に挟まれた部分
に、樹脂からなる外装膜２１が設けられ、コイル１９、
２０が保護される。外装膜２１の表面は、鍔３、４の表
面、すなわち鍔３、４に設けられた第２の導体膜６ｂの
表面と連続した面を構成しており、コイル部品１全体と
しては、鍔３、４とコア２との段差が埋められ、四角柱
状をなしている。

【００３６】コイル部品１は表面実装型部品であり、鍔
３、４の第１、第３の分割溝７、１２が形成された側面
３ｂ、４ｂまたは第２、第４の分割溝８、１３が形成さ
れた側面３ｂ、４ｂを実装面として実装される。ここ
で、特に図示しないが、コア２の一端部または他端部、
すなわち、鍔３または鍔４に、方向性を示す凹部または
凸部を形成しておけば、電極とコイルの形成および実装
を適切に行うことができる。

【００３７】また、第１〜第４の分割溝７、８、１２、
１３は、それぞれ鍔３、４の傾斜面３ｃ、４ｃに延在し
ており、これら分割溝と第１、第２の周回溝１７、１８
との境界は、この傾斜面３ｃ、４ｃにある。したがっ
て、第１、第２のコイル１９、２０は、それぞれ、一端
から他端までの全体が実装面に露出することなく、外装
膜２１により被覆され、保護される。

【００３８】図５に、上記実施例の変形例を示す。同図
に示すコイル部品１ａは、各端子とコイルの接続が異な
るものである。第１のコイル１９は、一端が第１の端子
１０に接続され、他端が第４の端子１６に接続されてい
る。また、第２のコイル２０は、一端が第２の端子１１
に接続され、他端が第３の端子１５に接続されている。
その他の構成はコイル部品１と同一であるため、説明を
省略する。

【００３９】このように構成されるコイル部品１ａの実
装に際しては、コイル部品１と同様に、鍔３、４の第
１、３の分割溝７、１２が形成された側面３ｂ、４ｂま
たは第２、４の分割溝８、１３が形成された側面３ｂ、
４ｂを実装面とすることができる。また、鍔３、４の第
１〜第４の分割溝７、８、１２、１３が形成されていな
い側面３ｂ、４ｂを実装面とすることもできる。

【００４０】また、図６に示すように、鍔３、４の端面
３ａ、４ａに導体膜を設けず、第１、第２の端子１０、
１１が、端面３ａ、４ａに延在しないように形成しても
よい。なお、図６には、鍔３のみ示した。さらに、特に
図示しないが、第３、第４の端子１５、１６についても
同様である。

【００４１】また、コアに設ける鍔の形状は、上記実施
例に示したものに限定されるものではない。例えば、図
７に示す鍔３ａのような形状でもよく、図８に示す鍔３
ｂのような形状でもよい。また、コアに鍔がなくともよ
い。

【００４２】また、外装膜の表面は、鍔の表面より前記
コアの軸心側に位置する面を構成していてもよい。すな
わち、特に図示しないが、外装膜が鍔の表面から窪んで
いてもよい。

【００４３】さらに、コアを構成する材料はフェライト
以外の磁性体でもよい。また、ガラス、誘電体、プラス
チック、アルミナ等の絶縁体でコアを構成してもよい。
ここで、ガラスまたはアルミナを用いてコアを構成する
場合には、レーザ加工により絶縁抵抗が低下する恐れが
ないため、コアの表面に設ける被覆膜は、必ずしも必要
ではない。また、コアの形状は角柱状に限らず、円柱状
その他の形状でもよい。

【００４４】

【発明の効果】本発明にかかるコイル部品によれば、複
数のコイルと、この複数のコイルを接続する端子の構成
が明確に規定されたコイル部品が得られる。

【００４５】また、本発明にかかるコイル部品において
は、コアに設ける分割溝の幅寸法が、周回溝の幅寸法よ
り大きいため、分割溝に連続させて周回溝を形成する
際、レーザ光線の照射位置がずれても、一定の範囲内の
ずれであれば、周回溝を確実に分割溝に連続させること
ができる。

【００４６】また、本発明にかかるコイル部品において
は、コアが磁性体または誘電体からなる場合、コアの表
面にガラス等の被覆膜が設けられる。これにより、コア
に周回溝を設ける際、レーザ光線により、磁性体または
誘電体が変質し、コアの絶縁抵抗が低下しても、被覆膜
の絶縁抵抗により、絶縁抵抗が確保される。これによ
り、一対のコイル間の絶縁抵抗を所望の値に設定するこ
とが可能である。

【００４７】また、本発明にかかるコイル部品において
は、コアの一端部または他端部に、方向性を示す凹部ま
たは凸部が形成されているため、電極とコイルの形成お
よび実装を適切に行うことができる。

【００４８】また、本発明にかかるコイル部品において
は、コアに設けられる分割溝と周回溝との境界が、コア
から突出した一対の鍔の傾斜面にある。このため、コア
の鍔に挟まれた部分に外装膜が充填されることにより、
周回溝により規定されるコイルは、一端から他端までの
全体が実装面に露出することなく、外装膜により被覆さ
れ、保護される。

【００４９】また、本発明にかかるコイル部品において
は、前記コアの前記鍔に挟まれた部分に外装膜が設けら
れ、前記外装膜の表面が、前記鍔の表面と連続した面、
または、前記鍔の表面より前記コアの軸心側に位置する
面を構成しているため、低背化が可能である。

【００５０】また、一対のコイルが、互いに並行な２条
の周回溝により規定されるため、コイル間の分布容量が
均等に発生することとなり、分布定数型のコイル部品が
得られる。

【００５１】また、コアまたは外装膜を構成する材料と
して、どのような誘電率のものを選択するかで、異なる
容量値が実現されるため、コイル部品の分布定数を所望
の値に設定することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例にかかるコイル部品を示す斜
視図である。

【図２】図１のコイル部品の一部透視斜視図であり、
（ａ）は、コイル部品の長手方向の一方の端部側から見
たもの、（ｂ）は他方の端部側から見たものである。

【図３】図１のコイル部品の切断線Ａ−Ａによる断面図
である。

【図４】図１のコイル部品を展開した模式図である。

【図５】本発明の他の実施例にかかるコイル部品の一部
を示す斜視図である。

【図６】本発明のさらに他の実施例にかかるコイル部品
の一部を示す斜視図である。

【図７】本発明のさらに他の実施例にかかるコイル部品
を構成するコアの一部を示す斜視図である。

【図８】本発明のさらに他の実施例にかかるコイル部品
を構成するコアの一部を示す斜視図である。

【図９】従来のコイル部品を示す斜視図である。

【符号の説明】

１、１ａ コイル部品 ２ コア ３、３ａ、３ｂ、４ 鍔 ５ 被覆膜 ６ａ 第１の導体膜 ６ｂ 第２の導体膜 ７ 第１の分割溝 ８ 第２の分割溝 ９ 第１の連結溝 １０ 第１の端子 １１ 第２の端子 １２ 第３の分割溝 １３ 第４の分割溝 １４ 第２の連結溝 １５ 第３の端子 １６ 第４の端子 １７ 第１の周回溝 １８ 第２の周回溝 １９ 第１のコイル ２０ 第２のコイル ２１ 外装膜

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉田 稔 京都府長岡京市天神二丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Ｆターム(参考） 5E070 AA01 AB01 BA03 BA07 BB01 CC03 CC10 EA01

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 略柱状のコアの表面に設けられた導体膜
   の一部が除去されることにより、コイルが形成されてな
   るコイル部品において、 前記コアの一端部で、前記導体膜に第１の分割溝および
   第２の分割溝が形成されることにより、互いに絶縁され
   た第１の端子および第２の端子が形成され、 前記コアの他端部で、前記導体膜に第３の分割溝および
   第４の分割溝が形成されることにより、互いに絶縁され
   た第３の端子および第４の端子が形成され、 前記第１の分割溝から前記第３または第４の分割溝に連
   続して、前記導体膜に第１の周回溝が形成され、 前記第２の分割溝から前記第４または第３の分割溝に連
   続して、前記導体膜に、前記第１の周回溝に並行する第
   ２の周回溝が形成され、 前記第１、第２の周回溝により、互いに並行する第１の
   コイルおよび第２のコイルが形成されたことを特徴とす
   るコイル部品。
2. 【請求項２】 前記第１のコイルの一端が前記第１の端
   子に接続され、他端が前記第３の端子に接続され、 前記第２のコイルの一端が前記第２の端子に接続され、
   他端が前記第４の端子に接続されてなることを特徴とす
   る請求項１に記載のコイル部品。
3. 【請求項３】 前記第１のコイルの一端が前記第１の端
   子に接続され、他端が前記第４の端子に接続され、 前記第２のコイルの一端が前記第２の端子に接続され、
   他端が前記第３の端子に接続されてなることを特徴とす
   る請求項１に記載のコイル部品。
4. 【請求項４】 前記コアの一端で、前記導体膜に、前記
   第１および第２の分割溝を互いに連結させる第１の連結
   溝が形成され、前記第１および第２の端子が前記コアの
   一端に延在していることを特徴とする請求項１〜３のい
   ずれかに記載のコイル部品。
5. 【請求項５】 前記コアの他端で、前記導体膜に、前記
   第３および第４の分割溝を互いに連結させる第２の連結
   溝が形成され、前記第３および第４の端子が前記コアの
   他端に延在していることを特徴とする請求項１〜４のい
   ずれかに記載のコイル部品。
6. 【請求項６】 前記第１〜第４の分割溝の幅寸法が、前
   記第１、第２の周回溝の幅寸法より大きいことを特徴と
   する請求項１〜５のいずれかに記載のコイル部品。
7. 【請求項７】 前記コアの一端部および他端部に、それ
   ぞれ前記コアの径方向に突出した鍔が形成されたことを
   特徴とする請求項１〜６のいずれかに記載のコイル部
   品。
8. 【請求項８】 前記第１〜第４の分割溝と、前記第１、
   第２の周回溝との境界が、前記鍔の前記コアの表面に連
   続する面にあることを特徴とする請求項７に記載のコイ
   ル部品。
9. 【請求項９】 前記鍔の前記コアの表面に連続する面
   が、前記コアの径方向に対して傾斜していることを特徴
   とする請求項８に記載のコイル部品。
10. 【請求項１０】 前記鍔が、前記コアの径方向に平行で
    略長方形状の端面を有することを特徴とする請求項７〜
    ９のいずれかに記載のコイル部品。
11. 【請求項１１】 前記コアがフェライトからなり、前記
    コアの表面に被覆膜が設けられ、前記被覆膜の上に前記
    導体膜が設けられてなることを特徴とする請求項１〜１
    ０のいずれかに記載のコイル部品。
12. 【請求項１２】 前記被覆膜がガラスからなることを特
    徴とする請求項１１に記載のコイル部品。
13. 【請求項１３】 前記コアの前記鍔に挟まれた部分に外
    装膜が設けられ、前記外装膜の表面が、前記鍔の表面と
    連続した面、または、前記鍔の表面より前記コアの軸心
    側に位置する面を構成していることを特徴とする請求項
    ７〜１２のいずれかに記載のコイル部品。
14. 【請求項１４】 前記コアの一端部または他端部に、方
    向性を示す凹部または凸部が形成されたことを特徴とす
    る請求項１〜１３のいずれかに記載のコイル部品。