JP3485033B2 - Lc部品 - Google Patents
Lc部品Info
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- component
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- Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
- Filters And Equalizers (AREA)
Description
に、ノイズフィルタ等として使用される表面実装型のL
C部品に関する。
ば図14に示すものが知られている。このLC部品1
は、スパイラル状コイルを外周面に設けた柱状巻芯部材
の両端部にそれぞれ端子電極2,3を形成している。巻
芯部材の中央部には、スパイラル状コイルを覆って誘電
体層7が形成されている。さらに、誘電体層7の上に
は、巻芯部材を外周方向に一周する環状コンデンサ電極
8が形成されている。図15はLC部品1の電気等価回
路図である。
ンサ電極8は、巻芯部材の外周を一周しているので、1
回巻きのコイル、いわゆるショートリングとして機能す
る。このため、スパイラル状コイルを電流が流れること
によって発生した磁束が、環状コンデンサ電極8と鎖交
して環状コンデンサ電極8内を誘起電流が流れる。この
誘起電流は、コンデンサ電極8の中を循環しながらエネ
ルギーを消費する。従って、従来のLC部品1は、スパ
イラル状コイルのQ値やインダクタンス値が低いという
問題があった。
がショートリングとして機能するのを阻止し、Q値やイ
ンダクタンス値の高いコイルを有したLC部品を提供す
ることにある。
め、本発明に係るLC部品は、横断面が矩形の巻芯部材
と、前記巻芯部材の外周面をスパイラル状に周回するコ
イル導体と、前記コイル導体を覆って形成された誘電体
層と、前記誘電体層の上に形成され、前記巻芯部材の外
周方向に略一周したコンデンサ電極と、前記コンデンサ
電極の第1面の一端から該第1面に隣接した第2面の他
端に渡る第1分断溝と、前記コンデンサ電極の第3面の
一端から該第3面に隣接した第4面の他端に渡る第2分
断溝と、を備えたことを特徴とする。
円形の巻芯部材と、前記巻芯部材の外周面をスパイラル
状に周回するコイル導体と、前記コイル導体を覆って形
成された誘電体層と、前記誘電体層の上に形成され、前
記巻芯部材の外周方向に略一周されると共に、前記巻芯
部材の外周方向に四つの領域を有するコンデンサ電極
と、前記コンデンサ電極の第1領域の一端から該第1領
域に隣接した第2領域の他端に渡る第1分断溝と、前記
コンデンサ電極の第3領域の一端から該第3領域に隣接
した第4領域の他端に渡る第2分断溝と、を備えたこと
を特徴とする。
るので、ショートリングとして機能しない。つまり、コ
イル導体を電流が流れることによって発生した磁束が、
コンデンサ電極に鎖交しても、コンデンサ電極には循環
電流が流れない。
施の形態について添付の図面を参照して説明する。
を、その製造方法と共に説明する。図1に示すように、
巻芯部材11は、横断面が矩形の柱状胴部12と、この
胴部12の両端に設けた端子部13とで構成されてい
る。巻芯部材11の材料としては、フェライト等の磁性
体材料、非磁性のアルミナ等セラミック材料や樹脂材料
等が使用される。この巻芯部材11の全面に、めっきや
スパッタリング等の方法によって、薄膜導体14を形成
する。薄膜導体14は、Cu,Ag,Ag−Pd等から
なる。
ザ加工機のスピンドル(図示せず)にチャッキングす
る。そして、スピンドルを駆動させて、巻芯部材11
を、図2に示すように、矢印Aの方向に回転させる。同
時に、レーザビーム24を、巻芯部材11の胴部12に
照射し、巻芯部材11の長手方向に走査する。これによ
り、レーザビーム24が照射された部分の薄膜導体14
が除去され、スパイラル状の溝15が形成される。こう
して、巻芯部材11の胴部12の外周面をスパイラル状
に周回するコイル導体16が形成される。
胴部12の表面に、コイル導体16を覆うようにして誘
電体層17を形成する。誘電体層17が、セラミック材
料からなるときはスパッタリング法等で形成され、樹脂
材料からなるときは塗布乾燥等で形成される。この後、
巻芯部材11の全面に、無電解めっきや真空蒸着やスパ
ッタリング等の方法を用いて、導体膜を形成する。次
に、この導体膜を、必要な部分だけを残して、不要な部
分をレーザビーム照射やエッチング等の方法により除去
する。
10が得られる。つまり、巻芯部材11の端子部13、
言い換えると、LC部品10の両端部には、入出力端子
電極19,20が形成されている。これら入出力端子電
極19,20には、巻芯部材11の胴部12の表面に形
成されたコイル導体16(図2参照)の端部がそれぞれ
接続されている。LC部品10の中央部の誘電体層17
の表面には、LC部品10の外周方向に略一周するよう
に、コンデンサ電極18が形成されている。
面(第1面)18a、手前側の側面(第2面)18b、
底面(第3面)18c及び奥側の側面(第4面)18d
からなる。図5は、コンデンサ電極18の展開図であ
る。コンデンサ電極18は、二つの分断溝21,22に
よって分断されている。分断溝21は、第1面18aの
一端から第2面18bの他端に向かってコンデンサ電極
18を斜めに横切って設けられている。同様に、分断溝
22は、第3面18cの一端から第4面18dの他端に
向かってコンデンサ電極18を斜めに横切って設けられ
ている。このように、分断溝21,22を四つの面18
a〜18dに形成することにより、後で詳細に説明する
ように、LC部品10を実装する際の方向性をなくすこ
とができる。このコンデンサ電極18は、グランド端子
電極としても機能している。なお、図5において、〜
は、分断溝21,22によって分断された各面18a
〜18dの電極片を示す。
9,20及びコンデンサ電極18を残して、絶縁性の外
装樹脂を塗布焼き付けする。この後、外装樹脂から露出
した部分に、ニッケルめっきやスズめっき等を行い、電
極18,19,20のはんだ付け性を向上させる。
に示すような等価回路を有しており、入出力端子電極1
9,20の間にはコイル導体16が接続され、該コイル
導体16にコンデンサ電極18が対向している。そし
て、コンデンサ電極18とコイル導体16の間に形成さ
れる静電容量により、コンデンサCを形成している。
18は、分断溝21,22により分断されているので、
ショートリングとして機能しない。つまり、コイル導体
16(図2参照)に流れる電流により発生する磁束が、
コンデンサ電極18に鎖交しても、コンデンサ電極18
には循環電流が流れない。これにより、エネルギー損失
が抑えられ、コイル導体16のQ値が低下するのが防止
される。
のパターン27上に、はんだ26により表面実装した状
態の一例を示している。なお、図6に示した断面図は、
図4の切断線VI−VIにてLC部品10を切断したと
きの断面図である。コンデンサ電極18は、第3面18
cをパターン27に接触させた状態で、はんだ26によ
ってパターン27に電気的に接続されている。これによ
り、電極片,(図5参照)がパターン27に電気的
に接続される。電極片は電極片,,に電気的に
接続され、電極片は電極片,,に電気的に接続
されている。従って、この場合、全ての電極片〜、
言い換えるとコンデンサ電極18の全体がコンデンサ電
極として機能することになる。
2面18bに形成された分断溝21によって阻止され、
電極片,と電極片,(図5参照)は分断溝21
によって電気的に分断される。従って、分断溝21によ
って、コンデンサ電極18のショートリングは確実に阻
止される。以下の表1は、コンデンサ電極18の各面1
8a〜18dを、それぞれパターン27に接触させた状
態で、LC部品10をはんだ付けしたときの結果を示
す。
るものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更するこ
とができる。例えば、コイル導体は、巻芯部材の外周面
に導電線を巻回したものであってもよい。
2をそれぞれ複数本設けることにより、分断効果をより
確実なものとしてもよい。さらに、分断溝21,22
は、図8に示すように、展開図において平行に配置され
ている必要もない。あるいは、分断溝21,22は、図
9に示すように湾曲していてもよいし、図10に示すよ
うに屈曲していてもよいし、図11に示すように階段状
であってもよい。
であってもよい。このLC部品40は、スパイラル状コ
イル導体を外周面に設けた円筒状巻芯部材41の両端部
に入出力端子電極42,43を形成したものである。巻
芯部材41の中央部にはスパイラル状コイル導体を覆っ
て誘電体層47が形成されている。さらに、誘電体層4
7の上には、LC部品40の外周方向に略一周するよう
にコンデンサ電極48が形成されている。
周方向に第1ないし第4の四つの領域48a,48b,
48c,48dに等しく区分けされている。図13は、
コンデンサ電極48の展開図である。コンデンサ電極4
8は、二つの分断溝49,50によって分断されてい
る。分断溝49は、第1領域48aの一端から第2領域
48bの他端に向かってコンデンサ電極48を斜めに横
切って設けられている。同様に、分断溝50は、第3領
域48cの一端から第4領域48dの他端に向かってコ
ンデンサ電極48を斜めに横切って設けられている。以
上の構成からなるLC部品40は、前記実施形態のLC
部品10と同様の作用効果を奏する。
明によれば、コンデンサ電極は、分断溝により分断され
ているので、ショートリングとして機能しない。従っ
て、エネルギー損失が抑えられ、コイルのQ値が低下し
たり、インダクタンス値が低下するのが防止され、特性
の優れたLC部品を得ることができる。
手順を示す斜視図。
装したときの状態を示すVI−VI断面図。
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 横断面が矩形の巻芯部材と、 前記巻芯部材の外周面をスパイラル状に周回するコイル
導体と、 前記コイル導体を覆って形成された誘電体層と、 前記誘電体層の上に形成され、前記巻芯部材の外周方向
に略一周したコンデンサ電極と、 前記コンデンサ電極の第1面の一端から該第1面に隣接
した第2面の他端に渡る第1分断溝と、 前記コンデンサ電極の第3面の一端から該第3面に隣接
した第4面の他端に渡る第2分断溝と、 を備えたことを特徴とするLC部品。 - 【請求項2】 横断面が円形の巻芯部材と、 前記巻芯部材の外周面をスパイラル状に周回するコイル
導体と、 前記コイル導体を覆って形成された誘電体層と、 前記誘電体層の上に形成され、前記巻芯部材の外周方向
に略一周されると共に、前記巻芯部材の外周方向に四つ
の領域を有するコンデンサ電極と、 前記コンデンサ電極の第1領域の一端から該第1領域に
隣接した第2領域の他端に渡る第1分断溝と、 前記コンデンサ電極の第3領域の一端から該第3領域に
隣接した第4領域の他端に渡る第2分断溝と、 を備えたことを特徴とするLC部品。
Priority Applications (3)
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Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP19633899A JP3485033B2 (ja) | 1999-07-09 | 1999-07-09 | Lc部品 |
Publications (2)
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JP2001023861A JP2001023861A (ja) | 2001-01-26 |
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Family
ID=16356180
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19633899A Expired - Lifetime JP3485033B2 (ja) | 1999-06-30 | 1999-07-09 | Lc部品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3485033B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005079273A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Lc複合部品 |
Families Citing this family (2)
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---|---|---|---|---|
WO2008047777A1 (fr) | 2006-10-16 | 2008-04-24 | Nec Corporation | Élément capacitif hélicoïdal et son procédé de fabrication |
JP7230882B2 (ja) * | 2020-05-27 | 2023-03-01 | 株式会社村田製作所 | コイル部品 |
-
1999
- 1999-07-09 JP JP19633899A patent/JP3485033B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2005079273A (ja) * | 2003-08-29 | 2005-03-24 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Lc複合部品 |
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