JP2001058356A - 螺旋状山形リブを持つ樹脂管のシール方法 - Google Patents

螺旋状山形リブを持つ樹脂管のシール方法

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JP2001058356A
JP2001058356A JP2000178933A JP2000178933A JP2001058356A JP 2001058356 A JP2001058356 A JP 2001058356A JP 2000178933 A JP2000178933 A JP 2000178933A JP 2000178933 A JP2000178933 A JP 2000178933A JP 2001058356 A JP2001058356 A JP 2001058356A
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joining
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Shigeru Yamada
繁 山田
Hiroyuki Matsumoto
洋幸 松元
Katsuya Seki
勝也 関
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接合個所のシール性を向上させる。 【解決手段】 山形リブ202が螺旋状に連続形成され
た樹脂管200を突き合わせてその継目を両端の接合フ
ランジ同士を接合してバンドを締め付けてバンド接合す
る樹脂管のシール方法において、バンド101の有効巾
より狭い位置に有る山形リブ202間の谷間201に沿
って独立気泡又は半独立気泡のやや硬めのフォーム材1
Aからなる充填部材1をその断面積が山形リブ202間
の谷間201の断面積より0.9〜2倍になるように計
算して谷間201の一部に充填し、この充填部材1を覆
うように内面に糊加工2Aしたフォームシート2を巻き
付けてラッピングした後にバンド接合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、螺旋状山形リブ
を持つ樹脂管のシール方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の樹脂管は、軽量で施工が容易な
ことから、ゴルフ場などの造成地の土木排水管用として
広く用いられている。このような螺旋状山形リブを持つ
樹脂管同士を突き合わせて接合するには、小口径の樹脂
管では山形リブ間の谷間部をパテで埋め、大口径の樹脂
管200では、図8に示すような谷間201を軟質ウレ
タンフォームの矩形断面の棒状体か台形断面のゴムで埋
め、その周囲をパテで覆う。このように谷間201の一
部を埋め、山形リブ202からあふれるようにした後、
ポリエチレンフォームのシート(シール材104)をか
ぶせ、一部をラップしテープで仮止めし、この個所を接
合バンドで締め付けている。この接合バンド100は、
図9及び図10に示すように樹脂管200の山形リブ2
02上に巻かれるバンド101と、このバンド101の
両端側に設けた接合フランジ102,103とを有し、
一方の接合フランジ102を設けたバンド101の端部
は、他方の接合フランジ103を設けた端部バンド10
1Aの下に差し込まれるようになっている。この端部バ
ンド101Aはバンド101の一端に固着してある。こ
の接合バンド100としては、樹脂製と金属製のものが
あり、内側に谷間部に突き出る突起部があり、接合バン
ド100が軸方向にずれるのを防止している。接合バン
ド100のバンド101は、山形リブ202上のポリエ
チレンフォームのシートからなるシール材104を締め
付ける。接合フランジ102,103は、ボルト105
とナット106で締め付けられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したような従来の
接合方法では、シール性に不安があった。なぜなら、シ
ール材104で谷間部に埋めこんだ部材(充填部材)を
十分に圧潰することができず、その結果接合部分に充填
部材が密着せず、あるいは谷間部に埋め込んだ充填部材
とシール材104との夫々の硬さが異なることにより締
付バンド100を締め付けるときにシール材104に損
傷を与えたり、シール材104を移動させてしわを発生
させたりすることがあったからである。図10の状態に
おいて、ボルト105とナット106とをさらに締め付
けると、バンド100の両端の隙間が無くなり、この締
め付けで矢印Xで示すシール材104の部分にしわがよ
り、シール性を損ねていた。また、パテを谷間部に充填
し、接合バンドの締付力により変形させる方法は、パテ
の硬さによりうまくいくケースもあるが、パテは接着す
ることでシール効果を発揮するもので、柔らかいものほ
ど接着力が強い傾向にある。しかし、柔らかいものほど
外力により変形するため、接合バンドの締付力によって
パテが流れ易い。したがって、パテ状のものでシール性
能を保持することは難しかった。さらに、大口径の樹脂
管の接合において、軟質ウレタンフォーム(連続気泡)
とパテとを併用する場合、ウレタンフォームが柔らかす
ぎるので、このウレタンフォームでパテをつぶすために
は非常に柔らかいパテを用いる必要があったが、柔らか
すぎるパテは上述のように流れ易いという欠点があっ
た。さらに、軟質ポリウレタンフォームは、連続気泡の
ために内部を伝わって水が流れるという欠点もあった。
さらに、シール材104にポリエチレンフォームが使わ
れており、これが重なる部分の潰れが不十分でここに水
路が発生するという欠点もあった。
【0004】そこで、この発明は、接合個所のシール性
を向上させたシール方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、この発明は、山形リブが螺旋状に連続形成された樹
脂管を突き合わせてその継目を両端の接合フランジ同士
を接合してバンドを締め付けてバンド接合する樹脂管の
シール方法において、バンドの有効巾より狭い位置に有
る山形リブ間の谷間に沿って独立気泡又は半独立気泡の
やや硬めのフォーム材からなる充填部材をその断面積が
山形リブ間の谷間の断面積より0.9〜2倍、好ましく
は1.1〜1.5倍になるように計算して谷間の一部に
充填し、この充填部材を覆うように内面に糊加工したフ
ォームシートを巻き付けてラッピングした後にバンド接
合するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の好適な実施例
を図面を参照にして説明する。
【0007】図1は、樹脂管200の接合個所の拡大断
面を示し、谷間201に沿って柔らかいフォーム材1A
からなる充填部材1をこの谷間201の断面積より0.
9〜2倍、好ましくは1.1〜1.5倍になるように計
算して谷間201の一部に充填してある。充填部材1は
バンド101の有効巾より狭い位置にある谷間201の
一部に充填される(図7参照)。この充填部材1は断面
形状を逆台形状とし、独立気泡又は半独立気泡の押出成
形されたやや硬めのフォーム材1Aである。適用する樹
脂管200としては、ポリエチレン製の口径300〜1
000mmのものが好適である。樹脂管200の谷間2
01に充填部材1を充填した後、この充填部材1を覆う
ように内面に糊加工2Aを施したフォームシート2を巻
き付けてラッピングする。次いで、図10に示すと同様
の方法でバンド接合する。フォームシート2としては、
密度0.04〜0.4、好ましくは0.08〜0.4で
あって、JIS C硬度5〜40、又はJIS K67
67における50%圧縮硬度100〜1000gf/c
の性能を満足するフォーム体を使用するのが好適で
ある。また、フォームシート2の外側(バンド101に
接触する面)にポリオレフィン系シートを予め貼り合わ
せておくか、図10に示すX個所相当部分に巻き付けた
後に同様のシートを貼り付けておくことが好ましい。
【0008】図2に示す実施例では、充填部材1として
板状のフォーム材1Aを中間で折り曲げ、この折り曲げ
て重ね合う部分に粘着糊1Bを塗布しておき、重ね合う
部分を接着したものを示す。この実施例で用いるフォー
ム材1Aもやや硬めのものを用いる。このフォーム材1
Aも独立気泡又は半独立気泡で、谷間201の断面積の
0.9〜2倍、好ましくは1.1〜1.5倍の大きさに
形成した。図1及び図2に示す実施例のいずれの充填部
材1も断面形状を台形状とし、やや硬めのフォーム材1
Aを用い、谷間201の形状に合わせた台形状としたの
は、バンド接合による圧縮力による変形率が小さく、比
重の大きな材料を使用可能にするためである。充填部材
1の変形率は、樹脂管200の接合作業が、現場作業の
ためバラツキが大きく、そのため変形率が大きい充填部
材1を用いると腰が折れて、シール性を阻害することが
あるので、変形率の小さい台形断面の充填部材1を用い
た。図2の実施例では、板状のフォーム材1Aを中間部
で折り曲げて重ね合わせるため、予め充填部材1を金型
で所定の形状に押出成形せずに、いろいろなサイズの谷
間201の形状に合わせることができる利点がある。
【0009】図3に示す実施例では、充填部材1をコア
1Cとその周囲に設けた柔らかめのフォーム材1Dとか
ら構成したものを示す。コア1Cとしては硬めのフォー
ム材又はソリッドゴム材が用いられ、密度0.1〜0.
4の範囲内であって、JISC硬度5〜40、又はJI
S K6767における50%圧縮硬度100〜100
0gf/cmの性能を満足する独立気泡又は半独立気
泡のフォーム材が好適に使用できる。コア1Cの周囲の
フォーム材1Dとしては、密度0.04〜0.3の範囲
内、好ましくは0.04〜0.2の範囲内であって、J
IS C硬度5〜35、又はJIS K6767におけ
る50%圧縮硬度100〜1000gf/cmの性能
を満足する独立気泡又は半独立気泡のフォーム材を使用
するのが好適である。この充填部材1は、谷間201の
断面積の0.9〜2倍、好ましくは1.1〜1.5倍の
大きさに形成した。
【0010】図4乃至図6に示す各実施例も、図3に示
す実施例と同様に充填部材1をコア1Cとその周囲のフ
ォーム材1Dとから構成した例を示し、それぞれ全体形
状あるいはコア1Cの形状を異にしたものを示す。図6
では、フォーム材1Dをコア1Cの全周囲に設けず、コ
ア1Cの上面側を残してフォーム材1Dを設けた例を示
す。図3乃至図6に示す各実施例の充填部材1は、押出
2色成形により容易に形成することができる。
【0011】充填部材1(1A,1C,1D)及びフォ
ームシート2を形成する材料としては、CR(クロロプ
レンゴム)、NBR・PVC(部分的に架橋したニトリ
ルゴムを塩化ビニル樹脂に混ぜたブレンドタイプのゴ
ム)、IIR(ブチルゴム)、EPDM(エチレンプロ
ピレンゴム)、NR(天然ゴム)、NR・SBR(天然
ゴム・スチレンブタジエンゴム)の発泡ゴム、PVCフ
ォーム、スチレン系、ウレタン系、オレフィン系エラス
トマーなどから選択することができる。なお、フォーム
シート2としては、EPDM(エチレン・プロピレンゴ
ム)の発泡材料であって、独立気泡タイプのセル数30
〜100、密度0.1のものがバンド接合による変形が
大きいので止水効果が大きく、好適に使用することがで
きる。フォームシート2の内面に糊加工2Aを施し、こ
の糊加工2Aの糊を利用してテンションを軽くかけなが
ら巻き付け、端部はオーバーラップする長さとする。こ
の糊加工を不織布等の基布付で行なうと配管の末端の接
続部では内圧により、軸力が発生し、基布の破断による
フォームシート2を破損することになるので基布無しが
望ましい。この糊加工2Aを施した面とは反対側のフォ
ームシート2の面には、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリオレフィン
系シートをドライラミネートなどにより接着しておく。
このようなシートを接着することによりバンド接合時に
おいて端部バンド101Aによりフォームシート2が損
傷を受けるのを防止できる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、バンドの有効巾より狭い位置に有る山形リブ間の谷
間に沿って独立気泡又は半独立気泡のやや硬めのフォー
ム材からなる充填部材をその断面積が山形リブ間の谷間
の断面積より0.9〜2倍、好ましくは1.1〜1.5
倍になるように計算して谷間の一部に充填し、この充填
部材を覆うように内面に糊加工したフォームシートを巻
き付けてラッピングした後にバンド接合するようにした
ので、谷間に充填した充填部材がバンド接合による圧縮
力によりほど良く変形するとともに接合部に密着してシ
ール性能を発揮することができる。なお、フォーム材は
連続気泡ではないために内部に水を通さない。また、充
填部材として硬めのフォーム材又はソリッドゴム材をコ
アとし、その周囲に柔らかめのフォーム材を設けたもの
では、バンド接合による圧縮力による変形率がコアは小
さく、周囲のフォーム材は大きいので、充填部材として
は圧縮力により腰が折れてシール性を阻害することもな
く、かつ充填部材の断面積は谷間の断面積の0.9〜2
倍、好ましくは1.1〜1.5倍としたので周囲のフォ
ーム材は谷間に密着し、接合部のシール性を確かなもの
とする。また、フォームシートの内面には糊加工が施さ
れているので、充填部材を谷間の内部に密着させるよう
に巻き付けていくことができ、このフォームシートを巻
き付けた状態、すなわち仮シール状態において、バンド
接合により大きな圧縮力をフォームシート及び充填部材
に加えることによりシール性が確実なものとなる。ま
た、フォームシートの外面にポリオレフィン系シートを
接着したものにあっては、接合バンドに端部バンドを設
けたものを使用した場合でも、この端部バンドでフォー
ムシートの外面が損傷する恐れがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の好適な実施例を示す断面図。
【図2】他の実施例を示す断面図。
【図3】さらに別の実施例を示す断面図。
【図4】図3の実施例の変形例を示す断面図。
【図5】図3の別の変形例を示す断面図。
【図6】図3のさらに別の変形例を示す断面図。
【図7】樹脂管接合個所におけるバンド接合を説明する
簡略斜視図。
【図8】一般的な樹脂管の山部と谷間の形状を示す簡略
図。
【図9】従来例を示す正面図。
【図10】従来例における接合フランジ個所の断面図。
【符号の説明】
1 充填部材 1A フォーム材 1C コア 1D フォーム材 2 フォームシート 2A 糊加工 100 接合バンド 200 樹脂管 201 谷間 202 山形リブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 山形リブが螺旋状に連続形成された樹脂
    管を突き合わせてその継目を両端の接合フランジ同士を
    接合してバンドを締め付けてバンド接合する樹脂管のシ
    ール方法において、 バンドの有効巾より狭い位置に有る山形リブ間の谷間に
    沿って独立気泡又は半独立気泡のやや硬めのフォーム材
    からなる充填部材をその断面積が山形リブ間の谷間の断
    面積より0.9〜2倍になるように計算して谷間の一部
    に充填し、 この充填部材を覆うように内面に糊加工したフォームシ
    ートを巻き付けてラッピングした後にバンド接合するこ
    とを特徴とする螺旋状山形リブを持つ樹脂管のシール方
    法。
  2. 【請求項2】 山形リブが螺旋状に連続形成された樹脂
    管を突き合わせてその継目を両端の接合フランジ同士を
    接合してバンドを締め付けてバンド接合する樹脂管のシ
    ール方法において、 バンドの有効巾より狭い位置に有る山形リブ間の谷間に
    沿って硬めのフォーム材又はソリッドゴム材をコアと
    し、その周囲に柔らかめのフォーム材を設けた充填部材
    をその断面積が山形リブ間の谷間の断面積より0.9〜
    2倍になるように計算して谷間の一部に充填し、 この充填部材を覆うように内面に糊加工したフォームシ
    ートを巻き付けてラッピングした後にバンド接合するこ
    とを特徴とする螺旋状山形リブを持つ樹脂管のシール方
    法。
  3. 【請求項3】 充填部材のコアとして、密度0.1〜
    0.4の範囲内であって、JIS C硬度5〜40、又
    はJIS K6767における50%圧縮硬度100〜
    1000gf/cmの性能を満足する独立気泡又は半
    独立気泡のフォーム材を使用したことを特徴とする請求
    項2に記載の螺旋状山形リブを持つ樹脂管のシール方
    法。
  4. 【請求項4】 充填部材のコアの周囲のフォーム材とし
    て、密度0.04〜0.3の範囲内であって、JIS
    C硬度5〜35、又はJIS K6767における50
    %圧縮硬度100〜1000gf/cmの性能を満足
    する独立気泡又は半独立気泡のフォーム材を使用したこ
    とを特徴とする請求項2又は3に記載の螺旋状山形リブ
    を持つ樹脂管のシール方法。
  5. 【請求項5】 フォームシートとして、密度0.04〜
    0.4であって、JIS C硬度5〜40、又はJIS
    K6767における50%圧縮硬度100〜1000
    gf/cmの性能を満足するフォーム体を使用したこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載
    の螺旋状山形リブを持つ樹脂管のシール方法。
  6. 【請求項6】 フォームシートの外面にポリオレフィン
    系シートを接着したことを特徴とする請求項1ないし5
    のいずれか1項に記載の螺旋状山形リブを持つ樹脂管の
    シール方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101057634B1 (ko) * 2009-08-10 2011-08-19 주식회사 누리텍 복합 단면 구조를 이루는 코러게이트 합성 수지관

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101057634B1 (ko) * 2009-08-10 2011-08-19 주식회사 누리텍 복합 단면 구조를 이루는 코러게이트 합성 수지관

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