JP2001057450A - 強磁性トンネル磁気抵抗効果素子およびその製造方法 - Google Patents

強磁性トンネル磁気抵抗効果素子およびその製造方法

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JP2001057450A
JP2001057450A JP11316443A JP31644399A JP2001057450A JP 2001057450 A JP2001057450 A JP 2001057450A JP 11316443 A JP11316443 A JP 11316443A JP 31644399 A JP31644399 A JP 31644399A JP 2001057450 A JP2001057450 A JP 2001057450A
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悟 荒木
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 生産性および品質の安定性に優れ、TMR効
果が格段と優れる強磁性トンネル磁気抵抗効果素子を提
供する。 【解決手段】 トンネルバリア層30と、トンネルバリ
ア層を挟むようにして形成された第1の強磁性層20と
第2の強磁性層40が積層された多層膜構造3を有する
強磁性トンネル磁気抵抗効果素子1であって、前記トン
ネルバリア層は、非磁性金属層をラジカル酸化法にて酸
化処理された酸化膜として構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体等の
磁界強度を信号として読み取るための磁気抵抗効果膜の
うち、特に小さな磁場変化を大きな電気抵抗変化信号と
して読み取ることができる強磁性トンネル磁気抵抗効果
素子に関する。これらは主として、例えば、ハードディ
スクドライブ装置に組み込まれて使用される。
【0002】
【従来の技術】ハードディスク(HDD)の高密度化に
伴い、高感度、高出力の磁気ヘッドが要求されてきてい
る。このような要求に対して、強磁性層/トンネルバリ
ア層/強磁性層という多層構造からなる強磁性トンネル
磁気抵抗効果を利用した強磁性トンネル磁気抵抗効果素
子が注目されている。
【0003】強磁性トンネル磁気抵抗効果とは、トンネ
ルバリア層を挟む一対の強磁性層間の積層方向に電流を
流す場合に、両方の強磁性層間における互いの磁化の相
対角度に依存してトンネルバリア層を流れるトンネル電
流が変化する現象をいう。
【0004】この場合のトンネルバリア層は、薄い絶縁
膜であって、トンネル磁気抵抗効果によりスピンを保存
しながら電子が通過できるものである。両強磁性層間に
おける互いの磁化の相対角度が小さければトンネル確率
は高くなるので、両者間に流れる電流の抵抗は小さくな
る。これとは逆に、両強磁性層間における互いの磁化の
相対角度が大きければトンネ確率は低くなるので、両者
間に流れる電流の抵抗は大きくなる。
【0005】従来の強磁性トンネル磁気抵抗効果素子
(以下、単に「TMR素子」と称す)は、基板上に下部
の強磁性層を形成させ、この強磁性体上にAlに代表さ
れる非磁性体層を形成させた後、当該非磁性体層(A
l)を自然酸化法、もしくはプラズマ酸化法等で酸化さ
せ、トンネルバリア層を完成させる。しかる後、当該ト
ンネルバリア層の上に上部の強磁性層が形成される。
【0006】ところで、TMR素子のHDD用ヘッドへ
の応用を考えた場合、素子の低抵抗化(抵抗を下げるこ
と)は必須である。その理由は以下の通り。つまり、T
MR素子の抵抗は基本的には、下記式(1)で表され
る。
【0007】 Rσ=Cσ exp(-2 κ d) 式(1)
【0008】κ=(2 m φ/h2)1/2
【0009】ここで、dは障壁の厚さ、φはフェルミ準
位から測った障壁ポテンシャルの高さである。Cσは磁
性層と絶縁層の電子状態で決まる量であり、近似的に二
つの磁性層のフェルミ準位の積に比例すると考えて良
い。
【0010】上記式(1)に従うと、素子の低抵抗化を
図るためには障壁の厚さdを小さくするか、あるいは障
壁ポテンシャルφを小さくすれば良いことが分かる。し
かしながら、障壁ポテンシャルφを小さくした場合、ト
ンネル電流自体が減少してしまい、結果としてTMR効
果を減少させてしまうので好ましくない。
【0011】この一方で、同程度の障壁厚さdであって
も、トンネルバリア層の形成方法の違いにより接合抵抗
が大きく変わる旨の報告もなされている(The 43rd MMM
Conference 1998, GA-03)。具体的には、プラズマ酸
化法と自然酸化法で酸化物であるトンネルバリア層を形
成した場合を比較した場合、自然酸化法で形成されたト
ンネルバリア層は、プラズマ酸化法のそれとくらべて2
桁以上の小さな抵抗値を持つようになる旨が報告されて
いる。従って、HDDヘッドの適用を考えた場合、自然
酸化法は、非常に好ましい酸化方法と言える。しかしな
がら、自然酸化法にも全く問題がないわけではない。つ
まり第1の問題は、バリア層形成のために1時間以上の
酸化時間を要し、生産性が悪い点にある。第2の問題
は、酸化力が弱いために、例えばAl等の非磁性金属層
表面に酸化膜が形成された後には、その後の酸化がなか
なか進行せず、非磁性金属層の内部にいわゆる「酸化残
り」が発生する。このような「酸化残り」は、不純物と
して作用し、TMR効果を著しく損なわせる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような実
状のものに創案されたものであって、その目的は、生産
性および品質の安定性に優れ、TMR効果が格段と優れ
る強磁性トンネル磁気抵抗効果素子およびその製造方法
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、トンネルバリア層と、トンネルバリア層
を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
磁性層が積層された多層膜構造を有する強磁性トンネル
磁気抵抗効果素子であって、前記トンネルバリア層は、
非磁性金属層をラジカル酸化法にて酸化処理した非磁性
酸化膜として構成される。
【0014】本発明の好ましい態様として、前記非磁性
酸化膜は、酸素ラジカルを酸化すべき非磁性金属層に接
触させることにより形成された膜として構成される。
【0015】本発明の好ましい態様として、前記第1の
強磁性層と第2の強磁性層には、前記多層膜構造の厚さ
方向に電流を流すための一対の電極が電気的に接続され
てなるように構成される。
【0016】本発明の好ましい態様として、前記第1お
よび第2の強磁性層のうちいずれか一方の強磁性層は、
磁気情報である外部磁場に応答して自由に磁化の向きが
変えられるように作用し、他方の強磁性層側には磁化の
向きを固定するためのピン止め層が形成されてなるよう
に構成される。
【0017】本発明の好ましい態様として、前記第1の
強磁性層は、反強磁性型磁気結合をしている一対の磁性
層と、その間に挟まれた非磁性金属層の組み合わせから
なるように構成される。
【0018】本発明の好ましい態様として、前記第2の
強磁性層は、反強磁性型磁気結合をしている一対の磁性
層と、その間に挟まれた非磁性金属層の組み合わせから
なるように構成される。
【0019】また、本発明は、トンネルバリア層を挟む
ようにして形成された第1の強磁性層と第2の強磁性層
が積層された多層膜構造を有する強磁性トンネル磁気抵
抗効果素子の製造方法であって、当該方法は、前記第1
の強磁性層または第2の強磁性層を形成する工程と、当
該第1の強磁性層または第2の強磁性層の上に、非磁性
金属層を形成し、しかる後、当該非磁性金属層をラジカ
ル酸化法にて酸化処理してトンネルバリア層を形成する
工程を含むように構成される。
【0020】本発明の好ましい態様として、前記ラジカ
ル酸化法は、酸素ラジカルを酸化すべき非磁性金属層に
接触させることにより行なわれる。
【0021】本発明の好ましい態様として、酸素ラジカ
ルを含む酸素ラジカル源から供給される酸化気体を酸化
すべき非磁性金属層に連続的に接触させることにより酸
化処理が行なわれる。
【0022】本発明の好ましい態様として、酸化される
べき非磁性金属層と酸素ラジカル源との間の距離は、酸
素ラジカルが非磁性金属層に到着するまでラジカル状態
を維持できるような距離として設定される。
【0023】本発明の好ましい態様として、非磁性金属
層と酸素ラジカル源との間の距離は、300mm以下に
設定される。
【0024】本発明の好ましい態様として、ラジカル酸
化時間は、1〜30minに設定される。
【0025】本発明において、素子抵抗を小さくするこ
とにより大きな電流を流すことが可能となり、その結果
大きな出力電圧を取り出すことが可能となる。また、静
電破壊(ESD)防止の観点からも素子の抵抗を下げる
ことが好ましい。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的実施の形態
について詳細に説明する。
【0027】図1は、本発明の強磁性トンネル磁気抵抗
効果素子1(以下、単に「TMR素子」と称す)の好適
な一例を示す断面図である。この実施の形態において、
TMR素子1は、スピントンネル磁気抵抗効果を示すト
ンネル多層膜3を備えている。すなわち、トンネル多層
膜3は、トンネルバリア層30と、トンネルバリア層3
0を挟むようにして形成された第1の強磁性層20と第
2の強磁性層40が積層された多層膜構造を有してい
る。
【0028】このようなトンネル多層膜3の構造におい
て、さらに前記第1の強磁性層20と第2の強磁性層4
0の外部方向にはそれぞれ、トンネル多層膜3の厚さ方
向((α)方向)に電流を流すための一対の電極71お
よび電極75が積層され、電気的に接続される。すなわ
ち、図1に示される実施の形態では、基板5の上に、電
極71、第2の強磁性層40、トンネルバリア層30、
第1の強磁性層20、電極75が順次形成される。
【0029】2つの強磁性層20,40のうち、例え
ば、前記第1の強磁性層20は、磁気情報である外部磁
場に応答して自由に磁化の向きが変えられるようないわ
ゆるフリー層として機能させられ、前記第2の強磁性層
40は、当該強磁性層40の磁化の向きが一定方向に固
定された磁化固定層として機能させられることが一般的
である。このような実施の態様では強磁性層40の磁化
を固定するためのピン止め層が形成される。もちろん、
2つの強磁性層20,40の位置および機能は逆にして
もよい。
【0030】強磁性層20,40を構成する材質は、高
いTMR変化量が得られるように高スピン分極材料が好
ましく、例えば、Fe,Co,Ni,FeCo,NiF
e,CoZrNb,FeCoNi等が用いられる。強磁
性層20の膜厚は、20〜200Å、好ましくは40〜
100Åとされる。膜厚が厚くなりすぎると、ヘッド動
作時の出力が低下する傾向があり、また、膜厚が薄くな
りすぎると、磁気特性が不安定となりヘッド動作時のノ
イズが増大するという不都合が生じる。強磁性層40の
膜厚は、10〜50Å、好ましくは20〜30Åとされ
る。膜厚が厚くなりすぎると、後述するような反強磁性
体による磁化のピンニングが弱まり、また、膜厚が薄く
なりすぎると、TMR変化率が減少する傾向が生じる。
【0031】このような第1の強磁性層20および第2
の強磁性層40は、単層に限定されることはなく、反強
磁性型磁気結合をしている一対の磁性層と、その間に挟
まれた非磁性金属層の組み合わせからなる積層体も、特
に好ましい態様の一つである。このような積層体として
は、例えば、CoFe(厚さ30Å)/Ru(厚さ7
Å)/CoFe(厚さ20Å)の3層積層体からなる強
磁性層が挙げられる。
【0032】ピン止め層は図1に図示されていないが、
図1において第2の強磁性層40の磁化をピンニングす
るためには、通常、電極71と第2の強磁性層40との
間に反強磁性層からなるピン止め層が形成される。2つ
の強磁性層20,40の機能を逆にした場合、電極75
と第1の強磁性層20との間に反強磁性層からなるピン
止め層が形成される。
【0033】ここで、強磁性トンネル磁気抵抗効果につ
いて図4を参照しつつ簡単に説明しておく。強磁性トン
ネル磁気抵抗効果とは、トンネルバリア層30を挟む一
対の強磁性層20,40間の積層方向に電流を流す場合
に、両方の強磁性層20,40間における互いの磁化の
相対角度に依存してトンネルバリア層を流れるトンネル
電流が変化する現象をいう。この場合のトンネルバリア
層30は、薄い絶縁膜であって、トンネル磁気抵抗効果
によりスピンを保存しながら電子が通過できるものであ
る。図4(A)に示されるように両強磁性層20,40
間における互いの磁化が平行である場合(あるいは互い
の磁化の相対角度が小さい場合)、電子のトンネル確率
は高くなるので、両者間に流れる電流の抵抗は小さくな
る。これとは逆に、図4(B)に示されるように両強磁
性層20,40間における互いの磁化が反平行である場
合(あるいは互いの磁化の相対角度が大きい場合)、電
子のトンネル確率は低くなるので、両者間に流れる電流
の抵抗は大きくなる。このような磁化の相対角度の変化
に基づく抵抗変化を利用して、例えば外部磁場の検出動
作が行われる。
【0034】本発明における第1の特徴は、前記トンネ
ルバリア層30が、ラジカル酸化法により酸化処理され
て形成された酸化膜であることにある。
【0035】すなわち、図2(A)に示されるようにト
ンネルバリア層の基礎層となるAl,Ni,Gd,M
g,Ta,Ti,W,Mo等の非磁性金属層30aを第
2の強磁性層40の上に形成した後に、当該非磁性金属
層30aの上部膜面に向けて、酸素ラジカルを酸化すべ
き非磁性金属層30aに接触させることにより非磁性金
属層30aの全体が酸化処理されてトンネルバリア層3
0が形成される。より具体的な好適な手法を説明する
と、強磁性トンネル磁気抵抗効果素子の成膜は、真空成
膜装置内で行う。そして、トンネルバリア層を形成する
際に、トンネルバリア層の基礎層となる非磁性金属層3
0aを成膜した後、酸素ラジカルを含む酸素ラジカル源
(酸素ラジカル源は、酸素を主成分としその中にラジカ
ル状態になったラジカル酸素を一部含んでいる)から圧
力差を利用して(酸素ラジカル源の圧力と真空成膜装置
の槽内の圧力との圧力差をdriving forceとする)、酸
化気体(実質的に酸素ラジカル源と同じ成分)を真空成
膜槽内に連続的に供給し、酸化すべき非磁性金属層30
aに連続的に接触させることにより行なわれる。
【0036】この際、非磁性金属層30aと酸素ラジカ
ル源との間の距離は、酸素ラジカル源中の酸素ラジカル
が非磁性金属層30aに到着するまでラジカル状態を維
持できるように設定されることが必要である。この一つ
の基準として、非磁性金属層30aと酸素ラジカル源と
の間の距離Tsは、300mm以下、特に、30〜28
0mmに設定することが望ましい。この値(距離)が大
きくなり過ぎると(例えば300mmを超える場合)、
例えば60分以上の長時間の酸化処置を行っても十分な
酸化膜が得られず、十分なトンネルバリア特性および大
きなTMR変化率が得られない傾向にある。また、非磁
性金属層30aと酸素ラジカル源との間の距離が近く成
り過ぎると、急激な酸化処理となるために酸化の程度に
ばらつきが生じ、結果として特性のばらつきにつながる
傾向が生じる。良好な素子特性を得るためには、急激な
酸化よりはマイルド酸化が望ましく、酸化処理時間であ
るラジカル酸化時間は、30min以下、特に、1〜3
0min、好ましくは1〜25minに設定するのが良
い。
【0037】酸素ラジカル源を作るには、例えば、ラジ
カルガンを用いて酸素ラジカルを発生させる。上述のご
とく本発明ではその酸素ラジカルの酸化力を用いて酸化
層であるトンネルバリア層30を形成する。ラジカルガ
ンは、分子のラジカル状態を作り出すための装置であ
り、当該プラズマガンは、磁場中に閉じ込められたプラ
ズマに、電子サイクロトロン共鳴(ECR)条件を満た
す周波数のマイクロ波を導入することによって、プラズ
マ中の電子にエネルギーを与え、その結果、分子のラジ
カル状態を作り出すように作用している。また、当然の
ことではあるが、酸素ラジカル発生の際に用いたプラズ
マがサンプルに当たらないような処置をほどこしておく
ことは必須である。例えば、プラズマ発生源と基板との
間に通過孔を有する石英の仕切り板を介在させておくこ
とが必要である。また、酸素ラジカルを発生させる方法
としては、高周波加速(RF:Radio-frequency accele
ration)を用いる方法もある。
【0038】ここでラジカルについて簡単に説明する。
多くの分子の安定な基底状態では、電子の全スピンの大
きさに対する量子数は0である。ところが、ある種の分
子では不対電子をもつ電子構造が基底状態となってい
る。不対電子とは、本来、互いに反対の方向を向いたス
ピンを持つ2個の対電子により構成されるべきものが、
何らかの条件によりスピン対がこわされているものを言
う。従って、ラジカル状態においては電子の全スピンの
大きさに対する量子数は0ではない。このような分子種
は遊離基(Free Radical)と呼ばれて反応性に富んだ性
質を有している。
【0039】このような酸素ラジカルにより酸化処理さ
れて形成されたトンネルバリア層30は、Al23,N
iO,GdO,MgO,Ta25,MoO2,TiO2
WO 2等から構成される。トンネルバリア層30の厚さ
は、素子の低抵抗化のためできるだけ薄いことが望まし
いが、あまり薄すぎてピンホールが生じるとリーク電流
がながれてしまい好ましくない。一般には、5〜20Å
程度とされる。
【0040】本発明において、酸素ラジカルを用いて形
成されるトンネルバリア層30は、特に、以下に示すよ
うな特徴を有する。
【0041】(1)トンネルバリア層30のみの酸化が
確実に行なわれ、しかもその酸化膜はTMR効果に良好
な特性を示す。すなわち、トンネルバリア層30は十分
なトンネルバリア特性を有するようになり、しかも、ト
ンネルバリア層30の下部に位置する強磁性層への酸化
の悪影響がほとんど無いために大きなTMR変化率が得
られる。
【0042】(2)酸化力が程よくマイルドであるため
に、仮に酸化時間の多少のばらつきが生じたとしても、
実質的な膜特性にはほとんど影響を及ぼさない。また、
いわゆる膜中の酸化残りの発生もほとんど無い。従っ
て、高品質かつ品質の安定性に優れる。生産性も十分満
足できると思慮される。
【0043】次いで、本発明の強磁性トンネル磁気抵抗
効果素子をトンネル磁気ヘッドの一例として発展させた
実施形態が図3に示される。この図においてトンネル磁
気ヘッドは、基板5の上に、電極71、ピン止め層5
0、第2の強磁性層40、トンネルバリア層30、第1
の強磁性層20、電極75を順次有しており、さらに、
電極71と電極75の絶縁を保持するための絶縁層8,
8を介して、第1の強磁性層20へバイアス磁界を付与
するためのハードマグネット層61,61が形成されて
いる。この実施形態はピン止め層50がボトムに位置す
るタイプを例示しているが、もちろんピン止め層50が
トップに位置するタイプであってもよい。このトップタ
イプでは、基板5の上に、電極71、第1の強磁性層2
0、トンネルバリア層30、第2の強磁性層40、ピン
止め層50、電極75を順次有する形態をとる。
【0044】
【実施例】上述してきた強磁性トンネル磁気抵抗効果素
子の発明を、以下に示す具体的実施例によりさらに詳細
に説明する。
【0045】(実験例I)
【0046】ラジカル酸化法(本発明)と、従来法であ
るプラズマ酸化法(比較例I−B)、自然酸化法(比較
例I−C)との比較実験をそれぞれ行った。
【0047】ラジカル酸化法による本発明実験I−A
【0048】下記に示すような強磁性トンネル磁気抵抗
効果素子サンプルを作製した。すなわち、基板5(Al
付きのAlTiC)の上に、電極層71(Ta;
厚さ50Å)、いわゆるフリー層として機能する強磁性
層20(NiFe層(厚さ100Å)とCoFe(厚さ
20Å)の積層体)、トンネルバリア層30(酸化アル
ミニウム;厚さ10Å)、磁化方向が検出磁界方向に固
定されたいわゆるピンニングされた強磁性層40(Co
Fe;厚さ30Å)、強磁性層40の磁化をピンニング
するためのピン止め層50(RuRhMn;厚さ100
Å)、電極層75(Ta;厚さ50Å)を順次、薄膜積
層してサンプルを作製した。完成した素子サイズは2μ
m×2μmの大きさとした。
【0049】トンネルバリア層30(酸化アルミニウ
ム;厚さ10Å)の作製に際しては、バリア層のベース
となるAl膜を厚さ10Åに成膜した後、本発明に基づ
くラジカル酸化法を用いて、酸化アルミニウム(アルミ
ナ)膜とした。なお、ラジカル酸化法の操作条件は、ラ
ジカル発生源(ラジカルガン使用)におけるラジカル発
生のためのプラズマ電極の投入電力50Wとし、酸素ラ
ジカル処理を行うチャンバー内のO2圧力=2.5Pa
雰囲気中とし、酸素ラジカルを供給するラジカル発生源
から真空成膜装置内に置かれたトンネルバリア層30ま
での距離Tsは、100mmとした。酸化時間を下記表
1に示すように種々変えて、種々のサンプル(I−A−
1〜I−A−12)を作製した。
【0050】これらの各サンプルについて、下記の要領
で、(1)抵抗値Rおよび(2)TMR変化率を測定し
た。
【0051】(1)抵抗値R(Ω・μm2)
【0052】サンプルに印加される電圧がゼロ磁界で5
0mV程度となるように定電流を流し、±900(O
e)の磁界を印加した時の電圧の最小値から抵抗値Rmi
nを求め、これを抵抗値R(Ω・μm2)とした。
【0053】(2)TMR変化率(%)
【0054】サンプルに印加される電圧がゼロ磁界で5
0mV程度となるように定電流を流し、±900(O
e)の磁界を印加した時の電圧の最小値から最小抵抗値
Rminを求め、また、電圧の最大値から最大抵抗値Rmax
を求め、以下の算出式(1)からTMR変化率(%)を
求めた。
【0055】 TMR変化率(%)=(Rmax−Rmin)/Rmin ×100 …式(1)
【0056】これらの結果を下記表1に示した。
【0057】
【表1】
【0058】なお、上記強磁性層40(CoFe;厚さ
30Å)の構成を、Ru層を介して2つの強磁性体で積
層した、CoFe(厚さ30Å)/Ru(厚さ7Å)/
CoFe(厚さ20Å)の3層積層体からなる強磁性層
に変えた場合についても同様な実験を行った。このよう
な態様を採択することにより、ヘッド動作時の出力波形
の対称性をコントロールすることが可能となり、この点
でより好ましい態様といえる。しかしながら、ラジカル
酸化法の実験結果は、酸化条件と、抵抗値RやTMR変
化率との関係は、単に1層の強磁性層CoFe(厚さ3
0Å)を用いた場合と同様であったために、特にデータ
としての記載は行っていない。
【0059】従来法であるプラズマ酸化法による比較例
実験I−B(比較例I−B)
【0060】上記本発明実験I−Aのサンプル作製要領
のなかで、トンネルバリア層30(酸化アルミニウム;
厚さ10Å)の作製方法のみ変え、それ以外は実質的に
上記実験I−Aのサンプルと同様にして比較例I−Bの
各種サンプルを作製した。すなわち、バリア層のベース
となるAl膜を厚さ10Åに成膜した後、プラズマ酸化
法を用いて、酸化アルミニウム(アルミナ)膜とした。プ
ラズマ酸化法の操作条件は、O2圧力=0.5Pa、R
F出力(高周波出力)=0・01W/cm2、真空成膜
装置内に置かれたトンネルバリア層30までの距離Ts
は、100mmとした。酸化時間を下記表2に示すよう
に種々変えて、種々の比較サンプル(I−B−1〜I−
B−6)を作製した。
【0061】これらの各比較サンプルについて、上記と
同様に、(1)抵抗値Rおよび(2)TMR変化率を測
定した。
【0062】これらの結果を下記表2(比較例I−B)
に示した。
【0063】
【表2】
【0064】従来法であるプラズマ酸化法による比較例
実験I−C(比較例I−C)
【0065】上記実験I−A(本発明)のサンプル作製
要領のなかで、トンネルバリア層30(酸化アルミニウ
ム;厚さ10Å)の作製方法のみ変え、それ以外は実質
的に上記実験I−Aのサンプルと同様にして比較例I−
Cの各種サンプルを作製した。すなわち、バリア層のベ
ースとなるAl膜を厚さ10Åに成膜した後、自然酸化
法を用いて、酸化アルミニウム(アルミナ)膜とした。自
然酸化法の操作条件は、O2圧力=25000Pa雰囲
気で行った。酸化時間を下記表3に示すように種々変え
て、種々の比較サンプル(I−C−1〜I−C−10)
を作製した。
【0066】これらの各比較サンプルについて、上記と
同様に、(1)抵抗値Rおよび(2)TMR変化率を測
定した。
【0067】これらの結果を下記表3(比較例I−C)
に示した。
【0068】
【表3】
【0069】上記表1〜3に示される結果より以下のこ
とが確認できる。
【0070】表1に示されるように本発明のサンプル
は、酸化時間10分〜30分の間で良好なトンネルバリ
ア層が形成されており、この間で、10%以上の高いT
MR変化率(最高で13.0%)が得られていることが
わかる。特に酸化時間15〜20分の間では12%以上
の極めて高いTMR変化率が得られている。逆な見方を
すれば、この12%以上の極めて高いTMR変化率が得
られる良好な酸化時間帯域は、極めて広く、多少の酸化
時間のばらつきがあっても、得られる素子品質は極めて
安定していることがわかる。
【0071】これに対して、表2に示される比較例I−
Bのプラズマ酸化法では、酸化処理速度は早いものの、
低い抵抗値の素子を得ることは困難である。また、安定
した品質の素子を供給するという観点からみても、当該
方法の現実性は乏しい。酸化時間が少し多くなっただけ
でバリア層の下部に位置する強磁性層までが酸化ダメー
ジを受けてしまう。
【0072】また、表3に示される比較例I−Cの自然
酸化法では、酸化処理速度が遅く10%以上の高いTM
R変化率の素子を得ようとすると、処理時間が60分以
上かかり生産性が良くない。また、酸化力が弱く酸化残
りが発生するせいか、10.7%を超えるような高いT
MR変化率は得られていない(表1の本発明では最高で
13.0%が得られている)。
【0073】(実験例II)
【0074】上記本発明のラジカル酸化法による実験I
−Aにおいて、ラジカル発生のためのプラズマ源への投
入電力を50Wから100Wに変えた。さらに、酸素ラ
ジカルを供給するラジカル発生源から真空成膜装置内に
置かれたトンネルバリア層30までの距離Tsを30m
m(実験II−1)、100mm(実験II−2)、200
mm(実験II−3)、300mm(実験II−4)とし
た。これらの各距離Tsにおいてそれぞれ、酸化時間を
下記表4〜7に示すように種々変えて、種々のサンプル
を作製した。表4がTs=30mmの場合、表5がTs=
100mmの場合、表6がTs=200mmの場合、表
7がTs=300mmの場合である。
【0075】これらの各サンプルについて、上記の要領
で、(1)抵抗値Rおよび(2)TMR変化率を測定し
た。
【0076】これらの結果を下記表4〜7(本発明)に
示した。
【0077】
【表4】
【0078】
【表5】
【0079】
【表6】
【0080】
【表7】
【0081】下記表4〜7(本発明)に示される結果よ
り、ラジカル源と酸化すべき薄膜までの距離Tsに依存
して最適酸化時間が存在することがわかる。当該装置構
成では、投入電力を100W以上に上げたとしてもTs
=300mm程度が限界に思われる。
【0082】また、素子品質の安定性を考慮すれば、T
sの最小値は、Ts=30mm程度が妥当であると思われ
る。
【0083】(実験例III)
【0084】上記本発明のラジカル酸化法による実験I
−Aにおいて、ラジカル発生のためのプラズマ源への投
入電力を50Wから150Wに変えた。投入電力を上げ
るとそれに応じてラジカルの密度が上がる。それ以外
は、実験I−Aと実質的に同様にして酸化時間を種々変
えて、種々のサンプルを作製した。
【0085】これらの各サンプルについて、上記の要領
で、(1)抵抗値Rおよび(2)TMR変化率を測定し
た。
【0086】これらの結果を下記表8(本発明)に示し
た。
【0087】
【表8】
【0088】この表8のデータおよび前記表1および前
記表5のデータをそれぞれ比較する。すると、これらは
投入電力の大きさの違いだけであり、投入電力の大きさ
に依存して最適な酸化時間が存在することがわかる。投
入電力を大きくするとラジカルの密度が上がり、酸化時
間を短縮することができる。しかしながら、TMRの最
大値を比較するに、かなずしもラジカルの密度を大きく
すれば良いと言うものではなく、最適範囲が存在するも
のと考えられる。急激な酸化過程は好ましくなく投入電
力は50〜100Wが好適範囲である。
【0089】
【発明の効果】上記の結果より本発明の効果は明らかで
ある。すなわち、本発明は、トンネルバリア層と、トン
ネルバリア層を挟むようにして形成された第1の強磁性
層と第2の強磁性層が積層された多層膜構造を有する強
磁性トンネル磁気抵抗効果素子であって、前記トンネル
バリア層は、非磁性金属層をラジカル酸化法にて酸化処
理された酸化膜として構成されているので、生産性およ
び品質の安定性に優れ、TMR効果が格段と優れる強磁
性トンネル磁気抵抗効果素子が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の強磁性トンネル磁気抵抗効果
素子の好適な一例を示す断面図である。
【図2】図2(A)および図2(B)は、本発明の強磁
性トンネル磁気抵抗効果素子の好適な製造方法の一例を
経時的に示す断面図である。
【図3】図3は、本発明の強磁性トンネル磁気抵抗効果
素子をトンネル磁気ヘッドに適用させた場合の一例を示
す断面図である。
【図4】図4(A)および(B)は、強磁性トンネル磁
気抵抗効果を説明するための概略説明図である。
【符号の説明】
1…強磁性トンネル磁気抵抗効果素子 3…トンネル多層膜 5…基板 20…第1の強磁性層 30…トンネルバリア層 40…第2の強磁性層 71,75…電極(層)

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トンネルバリア層と、トンネルバリア層
    を挟むようにして形成された第1の強磁性層と第2の強
    磁性層が積層された多層膜構造を有する強磁性トンネル
    磁気抵抗効果素子であって、 前記トンネルバリア層は、非磁性金属層をラジカル酸化
    法にて酸化処理した非磁性酸化膜であることを特徴とす
    る強磁性トンネル磁気抵抗効果素子。
  2. 【請求項2】 前記非磁性酸化膜は、酸素ラジカルを酸
    化すべき非磁性金属層に接触させることにより形成され
    た膜である請求項1に記載の強磁性トンネル磁気抵抗効
    果素子。
  3. 【請求項3】 前記第1の強磁性層と第2の強磁性層に
    は、前記多層膜構造の厚さ方向に電流を流すための一対
    の電極が電気的に接続されてなる請求項1または請求項
    2に記載の強磁性トンネル磁気抵抗効果素子。
  4. 【請求項4】 前記第1および第2の強磁性層のうちい
    ずれか一方の強磁性層は、磁気情報である外部磁場に応
    答して自由に磁化の向きが変えられるように作用し、他
    方の強磁性層側には磁化の向きを固定するためのピン止
    め層が形成されてなる請求項1ないし請求項3のいずれ
    かに記載の強磁性トンネル磁気抵抗効果素子。
  5. 【請求項5】 前記第1の強磁性層は、反強磁性型磁気
    結合をしている一対の磁性層と、その間に挟まれた非磁
    性金属層の組み合わせからなる請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載の強磁性トンネル磁気抵抗効果素子。
  6. 【請求項6】 前記第2の強磁性層は、反強磁性型磁気
    結合をしている一対の磁性層と、その間に挟まれた非磁
    性金属層の組み合わせからなる請求項1ないし請求項5
    のいずれかに記載の強磁性トンネル磁気抵抗効果素子。
  7. 【請求項7】 トンネルバリア層を挟むようにして形成
    された第1の強磁性層と第2の強磁性層が積層された多
    層膜構造を有する強磁性トンネル磁気抵抗効果素子の製
    造方法であって、当該方法は、 前記第1の強磁性層または第2の強磁性層を形成する工
    程と、 当該第1の強磁性層または第2の強磁性層の上に、非磁
    性金属層を形成し、しかる後、当該非磁性金属層をラジ
    カル酸化法にて酸化処理してトンネルバリア層を形成す
    る工程を含むことを特徴とする強磁性トンネル磁気抵抗
    効果素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記ラジカル酸化法は、酸素ラジカルを
    酸化すべき非磁性金属層に接触させることにより行なわ
    れる請求項7に記載の強磁性トンネル磁気抵抗効果素子
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 酸素ラジカルを含む酸素ラジカル源から
    供給される酸化気体を酸化すべき非磁性金属層に連続的
    に接触させることにより酸化処理が行なわれる請求項8
    に記載の強磁性トンネル磁気抵抗効果素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 酸化されるべき非磁性金属層と酸素ラ
    ジカル源との間の距離は、酸素ラジカルが非磁性金属層
    に到着するまでラジカル状態を維持できるような距離と
    して設定される請求項7ないし請求項9のいずれかに記
    載の強磁性トンネル磁気抵抗効果素子の製造方法。
  11. 【請求項11】 非磁性金属層と酸素ラジカル源との間
    の距離は、300mm以下である請求項10に記載の強
    磁性トンネル磁気抵抗効果素子の製造方法。
  12. 【請求項12】 ラジカル酸化時間は、1〜30min
    である請求項7ないし請求項11のいずれかに記載の強
    磁性トンネル磁気抵抗効果素子の製造方法。
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