JP2001056981A - 磁気記録再生装置 - Google Patents
磁気記録再生装置Info
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- G11B33/14—Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
- G11B33/1493—Electro-Magnetic Interference [EMI] or Radio Frequency Interference [RFI] shielding; grounding of static charges
Abstract
ルダに帯電する静電気および電子部品からスライダカム
に放射される電磁気を放電、除去してノイズ等の発生を
防止できる静電気・電磁波除去機構を有する磁気記録再
生装置を提供する。 【解決手段】 カセットホルダ7およびスライダカム8
は、シャフト22bおよびブッシュ30により連結さ
れ、アース端子に電気的に接続されるシャーシ2とは電
気的に絶縁した状態で配設される。シャフト22bおよ
びブッシュ30はトーションスプリング28に外嵌され
た状態で樹脂製のカム部11に係合され、トーションス
プリング28の両端部28b、28cはカセットホルダ
7とスライダカム8の側壁7b、8bにそれぞれ係合さ
れる。スライダカム8の基部8aとモータブラケット1
9のねじとを連結するコイルスプリング26が設けら
れ、モータブラケット19はネジによってシャーシ2に
固定される。シヤーシ2の後部にはアース端子が接続さ
れた後端壁34が立設され、後端壁34の前方に近接し
て板バネ36が設けられる。
Description
に係り、特に、テープカセット装脱着機構を有する磁気
記録再生装置に関する。
(Digital Audio Tape Recorder)がある。図8に
示す従来のDAT(以下、単に装置という。)1は、大
略するとシャーシ2上にテープカセット装着脱機構3、
リール駆動機構4、回転シリンダ5、テープローディン
グ機構6等を配設した構成とされている。
いテープカセットを装置1内の所定の記録再生処理位置
に装着するためのものである。このテープカセット装着
脱機構3は、大略するとテープカセットが挿入装着され
るカセットホルダ7、シャーシ2上を図8中矢印X1−
X2方向に移動可能とされたスライダカム8、および図
示しない駆動機構等により構成されている。なお、これ
らカセットホルダ7、シャーシ2およびスライダカム8
は金属材料で形成されている。
製のシャフト9により連結されており、スライダカム8
の移動に伴いカセットホルダ7も移動する構成とされて
いる。スライダカム8は、モード切り替え機構10を駆
動源とする上記駆動機構が駆動してアーム18を回動、
付勢することにより図8中矢印X1−X2方向に移動す
る。
カム8に形成されたカム部11のカム溝11aと、樹脂
製の側壁12に形成されたL字状の案内溝13とにより
決められる。すなわち、駆動機構によりスライダカム8
が図中矢印X1方向に移動すると、カセットホルダ7は
先ず図8中矢印X1方向に水平移動しその後下動するよ
うに構成されている。これにより、カセットホルダ7に
装着されたテープカセットが装置1内の上記した所定の
記録再生処理位置まで搬送される。なお、カム部11は
シャフト9が摺動し易いように樹脂材料によって形成さ
れている。
巻き取り側リール(図示せず。)を回転駆動するための
ものである。また、回転シリンダ5は、テープカセット
から引き出された磁気テープ(図示せず。)が所定角度
にわたって巻きつけられ、テープ走行に伴い磁気テープ
に対して磁気記録再生を行うためのものであり、樹脂製
のドラムベース14上に取り付けられる。また、テープ
ローディング機構6は、テープカセットから磁気テープ
を引き出し、上記の回転シリンダ5に所定の角度にわた
り巻きつけるためのものである。
切り替え用ギヤ、リンク、モード切り替えプレート等に
より構成され、モード切り替え用ギヤはモード切り替え
用モータ15により回転駆動される構成とされている。
なお、参照符号19はモータブラケットを示す。モード
切り替え用モータ15を制御する回路基板16はモード
切り替え用モータ15に隣接して設けられている。ま
た、モード切り替えプレートにはテープカセット装着脱
機構3およびテープローディング機構6等が接続されて
おり、モード切り替えモータ15によりモード切り替え
プレートが所定のモード切り替え位置に移動することに
より、装置1のモードが切り替えられる構成とされてい
る。
るアンプおよび増幅された記録信号を回転シリンダ5に
送る配線基板が一体的に配設されたアンプ部を示す。
る従来の装置1において、テープカッセットをカセット
ホルダ7に装着するときにテープカッセットに帯電した
静電気がカセットホルダ7に伝搬することがある。この
場合、カセットホルダ7とスライダカム8とを連結する
金属製のシャフト9が係合するスライダカム8のカム部
11はシャフト9の摺動性を良好にするために樹脂材料
で形成されており、また、スライダカム9を移動させる
アーム18も同様の目的で樹脂コーティングされている
ため、静電気はスライダカム8を介して外部に放電、除
去されることなくカセットホルダ7に帯電する。そし
て、この帯電した静電気によって例えば隣接して配置さ
れる回路基板に搭載されるICがリセットされたり、誤
動作する等の不具合を生じるおそれがある。
ットをカセットホルダ7に装着してスライダカム8が所
定の位置まで移動して、アンプ部21の直上に至ると、
配線基板から発生する電磁波がスライダカム8に放射さ
れ、スライダカム8が放射アンテナとして作用すること
があり、この場合も装置1内の電子部品等にノイズ等の
悪影響を及ぼすおそれがある。このため、従来、アンプ
部21は図示しないシールドケースで被覆されている
が、電子部品が密集するこのような場所にシールドケー
スを設けることは、設置スペースを確保する観点から必
ずしも好ましくない。
であり、主としてテープカッセットをカセットホルダに
装着することによってカセットホルダに帯電する静電気
を確実に外部に放電、除去することができる磁気記録再
生装置を提供することを第1の目的とし、また、アンプ
部から発生する電磁波によって隣接するスライダカムが
放射アンテナとして作用することが防止される磁気記録
再生装置を提供することを第2の目的とする。
再生装置(20)は、アース端子に電気的に接続される
シャーシ(2)上に該アース端子と電気的に絶縁した状
態で設けられており、テープカセットが挿入装着される
カッセットホルダ(7)と、該カッセットホルダ(7)
に連結され、シャーシ(2)上を移動することにより該
テープカセットを所定の装着位置に装着するスライダカ
ム(8)とを有するテープカセット装着脱機構(3)を
設けた磁気記録再生装置(20)において、該カセット
ホルダ(7)を該アース端子に電気的に接続する静電気
除去機構を設けたことを特徴とする。
トホルダに装着するときにテープカセットに帯電した静
電気がカセットホルダに伝搬することによってカセット
ホルダに静電気が帯電したときであっても、カセットホ
ルダはアース端子に電気的に接続されているため、静電
気を外部に放電、除去することができ、静電気によって
生じる回路基板の故障やノイズ等が回避される。
(20)において、前記静電気除去機構は、前記カセッ
トホルダ(7)を前記スライダカム(8)に電気的に接
続する第1の接続手段(28)と、該スライダカム
(8)を前記アース端子に電気的に接続する第2の接続
手段(26)とから構成されると、第1および第2の接
続手段によって、カセットホルダに帯電した静電気を好
適に外部に放電、除去することができる。
(20)において、前記第1の接続手段(28)はトー
ションスプリング(28)であり、前記第2の接続手段
(26)はコイルスプリング(26)であると、移動す
る機構部間を確実に接続することができて、好適であ
る。また、請求項4に係る磁気記録再生装置(20)
は、電磁波を発生する電子部品(60)が搭載されると
ともにアース端子に電気的に接続されたシャーシ(2)
上に配設されており、該シャーシ(2)上を移動するこ
とによりテープカセットが挿入装着されるカッセットホ
ルダ(7)を所定の装着位置に移動させるスライダカム
(8)を有するテープカセット装着脱機構(3)を設け
た磁気記録再生装置(20)において、該アース端子に
電気的に接続されており、該スライダカム(8)が該電
子部品(60)の電磁波に影響される位置まで移動した
際、該スライダカム(8)と当接し、該スライダカム
(8)を該アース端子に電気的に接続する電磁波除去機
構を設けたことを特徴とする。
上に移動した際にアンプ部から発生する電磁波がスライ
ダカムに放射されたときであっても、スライダカムがア
ース端子に電気的に接続されているため、スライダカム
が放射アンテナとして作用することがなく、これとは逆
に、スライダカムが電子部品を覆うシールドケースとし
て作用し、主に隣接する電子部品にノイズ等の悪影響を
及ぼす事態を回避することができる。
(20)において、前記電磁波除去機構を板バネ(3
6)により構成し、該板バネ(36)は、前記シャーシ
(2)に対して立設状態となるように固定される固定部
(58)と、該固定部(58)より上方へ延出し、可撓
変形可能とされた可撓部(61)とを備えると、移動し
たスライダカムが確実に板バネに当接し、確実にアース
される。
(20)において、前記シャーシ(2)の後部には後端
壁(34)が立設され、前記板バネ(36)は、前記固
定部(58)と前記スライダカム(8)が当接する前記
可撓部(61)の部位との間に該後端壁(34)に向け
て突出した突出部(36b)を形成し、少なくとも該ス
ライダカム(8)が該板バネ(36)に当接したときに
該突出部(36b)が該後端壁(34)に当接し、該突
出部(36b)は該可撓部(61)が可撓変形する際の
固定端として作用するように構成すると、より強いバネ
力が発現され、移動したスライダカムがより確実に板バ
ネに当接し、アースされる。ここで、シャーシの後部と
は、テープカセットが挿入される側と反対側の部位をい
う。
(20)において、前記可撓部(61)は櫛歯状に形成
されていると、スライダカムが斜めに可撓部に当接した
場合であっても、櫛歯状の部位が櫛歯毎に可撓して、あ
たかもスライダカムを包み込むようにスライダカムに当
接するため、スライダカムを確実にアースすることがで
きる。
する発明の実施の形態の対応する構成要素の参照符号を
付したが、これは発明の理解を容易にするために例示的
に示したものであり、発明の各構成要素を発明の実施の
形態のものに限定する趣旨ではない。
好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)に
ついて、図を参照して、以下に説明する。図1に本実施
の形態例に係る磁気記録再生装置(以下、単に装置とい
うことがある。)の概略分解斜視図を示し、図2に図1
の磁気記録再生装置を裏面側からみた一部省略した概略
分解斜視図を示し、図3に本実施の形態例に係る板バネ
の斜視図を示し、図4に磁気記録再生装置の平面図およ
び正面図を示す。
波除去機構を除く部分については、前記した従来の装置
1とほぼ同様であるため、以下の説明では、静電気・電
磁波除去機構のみを説明するものとし、他の構成につい
ては、従来の装置と基本的に同一のものについては従来
の装置と同じ参照符号を付し、説明を省略する。前記の
ようにカセット装着脱機構3は、それぞれ金属材料で形
成されるカセットホルダ7とスライダカム8とから構成
される。カセットホルダ7は、ほぼ平板状の底板7aの
図1中Y1−Y2方向の両端に側壁7bが設けられ、側
壁7bには高さ(図1中Z1−Z2方向の位置)を変え
て前後(X1−X2方向)にそれぞれ1対のシャフト2
2a、22bが立設されている。なお、シャフト22b
の先端部には図示しない雌ネジが形成されている。スラ
イダカム8は、図1中Y1−Y2方向に長尺な基部8a
の両端部にX1−X2方向に長尺な1対の側壁8bを有
しており、各側壁8bにはそれぞれ傾斜したカム溝11
aを有する1対の樹脂製のカム部11が形成されてい
る。また、基部8aの後端部には導電性の金属材料から
なる第2の接続手段であるコイルスプリング26が設け
られ、コイルスプリング26の一端部26aが基部8a
に形成された孔部に掛止されている(図4参照。)。
ダカム8に対応して、L字状の案内溝13が形成されて
いる。装置20を組付けるとき、まず、カセットホルダ
7の1つのシャフト22bに導電性の金属材料からなる
第1の接続手段であるトーションスプリング28のコイ
ル部28aが外嵌される。そして、シャフト22a、2
2bをスライダカム8のカム部11のカム溝11aに挿
通した状態で、トーションスプリング28の一端部28
bがカセットホルダ7の側壁7bの下端部に係合される
とともに他端部28cがスライダカム8の側壁8aの上
端部に係合される。
カム8をシャーシ2上に取りつけるには、側壁12の案
内溝13にシャフト22a、22bの先端を挿通し、外
側からブッシュ30をトーションスプリング28のコイ
ル部28aと突起28との間に挿入した状態でブッシュ
30をシャフト22bに外嵌し、さらに雄ネジ31をシ
ャフト22bの雌ネジに螺着する。これとあわせて、側
壁12に形成された直線状の案内溝50にブッシュ54
およびネジ56を挿通し、さらに側壁8bに形成された
孔部52にネジ56を螺着する。なお、シャフト22
a、22bおよびブッシュ30はいずれも導電性の金属
材料から形成される。
イダカム8の基部8aに設けられたコイルスプリング2
6の他端部26bは、モータブラケット19に設けられ
た導電性の金属材料からなるネジ32(図4参照)に掛
止される。なお、モータブラケット19はネジ32およ
びネジ32aによってシャーシ2に固定されている。ま
た、シヤーシ2の後部には図示しないアース端子に接続
された金属製の後端壁34が立設されており、この後端
壁34に近接して前方(X2方向)に導電性の金属材料
からなる板バネ36が設けられている。
ネ36の具体的な構成を示す図3を参照して、板バネ3
6について以下さらに説明する。シャーシ2の後部(X
1方向の端部)には板バネ36の下端部が折り曲げられ
て形成された底面36aをシャーシ2の裏面に重ねた状
態で配設される。なお、シャーシ2への取り付け状態の
詳細は後述する。一方、後端壁34の下端部が折り曲げ
られて形成された底面34aをシャーシ2に、また、ネ
ジ止め用の底面34bを板バネ36の底面36aを介し
てシャーシ2にネジ止めされることにより、板バネ36
およびシャーシ2は後端壁34を介して確実にアースさ
れている。なお、参照符号62はアンプ部21のうち記
録信号を増幅するアンプを示す。本実施例ではアンプ6
2は後端壁34の外側に配設されている。したがって、
アンプ62の出力は配線基板60を用いて装置1内に引
き込まれている。配線基板60には増幅された記録信号
が流れるため、電磁波の発生源となる。
42が形成されており、この突起42と底面36aとで
シャーシ2の端部を挟持することにより、板バネ36が
シャーシ2に電気的に接続された状態で固定され、固定
部58を構成している。固定部58から立設される可撓
部61は、水平方向(Y1−Y2方向)に多数の櫛歯3
8が上下方向(Z1−Z2方向)に2段にわたって形成
されるとともに、上下方向中間部には大きな開口40が
複数形成されている。また、果断に位置する櫛歯38
は、その中間部が折り曲げられて、後端壁34に向け
(X1方向)て突出する突出部36bが形成されてい
る。
・電磁波除去機構の作用について、以下、順次説明す
る。まず、スライダカム8のY2側の側壁8bの左側面
図である図5および装置20の部分平面図である図6を
参照して、主にテープカセットがカセットホルダ7に挿
入装着されるときにカセットホルダ7に帯電される静電
気の除去機構について説明する。
7およびスライダカム8が前進した状態(X2方向に移
動した状態)において、シャフト22bはカム部11の
カム溝11aの斜め上方端まで移動しており、このと
き、トーションスプリング28のコイル部28aは一端
部28bがカセットホルダ7の側壁7bの下端部に、ま
た、他端部28cがスライダカム8の側壁8bの上端部
にそれぞれ係合しており、シャフト22bに巻回された
コイル部28aはわずかにねじられて、バネ力を生じて
いる。
ホルダ7およびスライダカム8が後退した状態(X1方
向に移動した状態)において、シャフト22bはカム部
11のカム溝11aの水平部まで移動しており、カセッ
トホルダ7はZ2方向に下動している。このとき、トー
ションスプリング28のコイル部28aは両端部28
b、28cをカセットホルダ7およびスライダカム8の
各側壁7b、8bに係合した状態のまま摺動して、コイ
ル部28aの上記のねじりはほぼ解消されている。な
お、トーションスプリング28のコイル部28aはいわ
ゆる圧縮スプリングとしても作用しており、この圧縮力
によりカセットホルダ7およびスライダカム8の各側壁
7b、8bを押圧している。
トホルダ7およびスライダカム8が絶えず移動する状態
において、カセットホルダ7およびスライダカム8はト
ーションスプリング28を介して常に確実に電気的に接
続されている。この場合、トーションスプリング28の
Z1−Z2方向のバネ力は最小限となるように設けられ
ており、また、トーションスプリング28と各側壁7
b、8bとの接触面積は小さいため、摺動による磨耗粉
の発生が少ない。また、トーションスプリング28のZ
1−Z2方向のバネ力は小さくても、上記のように圧縮
スプリングと同様のバネ力がY1−Y2方向に作用して
いるため、トーションスプリング28は確実に各側壁7
b、8b係合している。なお、トーションスプリング2
8の両端部28b、28cはフック状であり、容易に組
付けることができ、かつ機構部(テープカッセット装着
脱機構3)の作用に支障を及ぼすことがない。
明する。コイルスプリング26は、図6(a)に示すよ
うに、スライダカム8が前進した状態(X2方向に移動
した状態)において、コイル部26cが収縮している。
一方、図6(b)に示すように、スライダカム8が後退
すると(X1方向に移動)、コイル部26aが伸張す
る。このとき、常に、コイルスプリング26の一端部2
6aが基部8aの孔部に掛止されるとともに他端部26
bがネジ32に掛止されている。
トホルダ7およびスライダカム8が絶えず移動する状態
において、スライダカム8はコイルスプリング26を介
してネジ32に常に電気的に接続されている。そして、
前記のとおり、ネジ32は、シャーシ2を介して、後端
壁34に電気的に接続され、さらにアース端子に接続さ
れている。
は、カセットホルダ7がトーションスプリング28を介
してスライダカム8に、また、スライダカム8がコイル
スプリング26を介してモータブラケット19のネジ3
2に、またさらに、ネジ32がシャーシ2に、そして、
シャーシ2はアース端子に接続された後壁部34と接続
することによってアースされており、このため、カセッ
トホルダ7は常に確実にアースされている。
帯電することがあっても、静電気を確実に外部に放電、
除去することができ、これにより、静電気によって生じ
るノイズや回路基板の故障等が回避される。つぎに、図
7を参照して、電磁波除去機構について説明する。図7
(a)に示すように、スライダカム8が前進した状態
(X2方向に移動した状態)において、スライダカム8
の基部8aの後端部と板バネ36とは離間している。こ
の場合、スライダカム8は、電磁波の発生源となるアン
プ部21の配線基板60からも離間しているため、スラ
イダカム8が配線基板60からの電磁波を受けて放射ア
ンテナとして作用する不具合を生じることがない。
カム8が後退すると(X1方向に移動した状態)、スラ
イダカム8の基部8aの後端部が板バネ36に当接し、
また、突出部36bが後端壁34に当接する。このた
め、突出部36bが固定端となって、バネ力が作用す
る。上記のように、スライダカム8が後退して基部8a
の後端部が配線基板60の直上に至った状態で、基部8
aの後端部は板バネ36に当接し、板バネ36は底面3
6aが後端壁34の底面34aを介して後端壁34に接
続されるアース端子に電気的に接続されている。したが
って、スライダカム8が配線基板60からの電磁波を受
けても、放射アンテナとして作用する不具合を生じるこ
とがなく、逆に、スライダカム8は配線基板60のシー
ルドケースとして作用する。
L2よりも長さL1の方が短いため、バネ定数が大きく
なって、板バネ36としてのバネ力が増大し、基部8a
の後端部と板バネ36の当接力が増大する。また、スラ
イダカム8が板バネ36に対してY1−Y2方向に斜め
に当接することがあっても、板バネ36の櫛歯状の各部
位はそれぞれ独立してスライダカム8からの押圧力に応
じて可撓変形するため、いわば、板バネ36の後端部を
櫛歯状の各部位を包み込むように確実に当接し、電気的
に接続される。また、このとき、突出部36bも櫛歯状
に形成されているため、上記と同様に、突出部36bの
櫛歯状の各部位のうち、所定の押圧力を受けて可撓変形
したものが確実に後端壁34に当接し、この結果、スラ
イダカム8は突出部36bを介してもアース端子に電気
的に接続されており、スライダカム8のアースが一層確
実に行われる。
ば、カセットホルダをアース端子に電気的に接続する静
電気除去機構を設けたため、挿入装着されるテープカセ
ットからカセットホルダに伝搬することによってカセッ
トホルダに帯電する静電気を外部に放電、除去すること
ができ、これにより、静電気によって生じる回路基板の
故障やノイズ等が回避される。
よれば、前記静電気除去機構はカセットホルダをスライ
ダカムに電気的に接続する第1の接続手段と、スライダ
カムをアース端子に電気的に接続する第2の接続手段と
から構成されるため、カセットホルダに帯電した静電気
を好適に外部に放電、除去することができる。また、請
求項3に係る磁気記録再生装置によれば、第1の接続手
段はトーションスプリングであり、第2の接続手段はコ
イルスプリングであるため、移動する機構部間を確実に
接続することができて、好適である。
よれば、アース端子に電気的に接続されており、スライ
ダカムが電磁波を発生する電子部品の電磁波に影響され
る位置まで移動した際、スライダカムと当接し、スライ
ダカムをアース端子に電気的に接続する電磁波除去機構
を設けたため、スライダカムが放射アンテナとして作用
することがなく、これとは逆に、スライダカムが電子部
品を覆うシールドケースとして作用し、主に隣接する電
子部品にノイズ等の悪影響を及ぼす事態を回避すること
ができる。
よれば、電磁波除去機構を板バネにより構成し、板バネ
は固定部と、可撓部とを備えるため、移動したスライダ
カムが確実に板バネに当接し、確実にアースされる。ま
た、請求項6に係る磁気記録再生装置によれば、該後端
壁に向けて突出した突出部を形成し、突出部は可撓部が
可撓変形する際の固定端として作用するように構成する
ため、より強いバネ力が発現され、移動したスライダカ
ムがより確実に板バネに当接し、アースされる。
よれば、可撓部は櫛歯状に形成されているため、スライ
ダカムが斜めに可撓部に当接した場合であっても、櫛歯
状の部位が、あたかもスライダカムを包み込むように櫛
歯毎に可撓してスライダカムに当接するため、スライダ
カムを確実にアースすることができる。
気・電磁波除去機構を説明するための磁気記録再生装置
の概略分解斜視図である。
省略した概略分解斜視図である。
ものであり、(a)は板バネの斜視図であり、(b)は
(a)の板バネを白抜き矢印方向からみた図である。
置の平面図であり、(b)は磁気記録再生装置の正面図
である。
作用を説明するためのものであり、(a)はスライダカ
ムが前進した状態を示すスライダカムの一部省略した左
側面図であり、(b)はスライダカムが後退した状態を
示すスライダカムの一部省略した左側面図である。
を説明するためのものであり、(a)はスライダカムが
前進した状態を示す磁気記録再生装置の一部省略した平
面図であり、(b)はスライダカムが後退した状態を示
す磁気記録再生装置の一部省略した平面図である。
ためのものであり、(a)はスライダカムが前進した状
態を示すスライダカムおよび板バネの右側面図であり、
(b)はスライダカムが後退した状態を示すスライダカ
ムおよび板バネの右側面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 アース端子に電気的に接続されるシャー
シ上に該アース端子と電気的に絶縁した状態で設けられ
ており、テープカセットが挿入装着されるカッセットホ
ルダと、該カッセットホルダに連結され、シャーシ上を
移動することにより該テープカセットを所定の装着位置
に装着するスライダカムとを有するテープカセット装着
脱機構を設けた磁気記録再生装置において、 該カセットホルダを該アース端子に電気的に接続する静
電気除去機構を設けたことを特徴とする磁気記録再生装
置。 - 【請求項2】 前記静電気除去機構は、前記カセットホ
ルダを前記スライダカムに電気的に接続する第1の接続
手段と、該スライダカムを前記アース端子に電気的に接
続する第2の接続手段とからなることを特徴とする請求
項1記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項3】 前記第1の接続手段はトーションスプリ
ングであり、 前記第2の接続手段はコイルスプリングであることを特
徴とする請求項2記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項4】 電磁波を発生する電子部品が搭載される
とともにアース端子に電気的に接続されたシャーシ上に
配設されており、該シャーシ上を移動することによりテ
ープカセットが挿入装着されるカッセットホルダを所定
の装着位置に移動させるスライダカムを有するテープカ
セット装着脱機構を設けた磁気記録再生装置において、 該アース端子に電気的に接続されており、該スライダカ
ムが該電子部品の電磁波に影響される位置まで移動した
際、該スライダカムと当接し、該スライダカムを該アー
ス端子に電気的に接続する電磁波除去機構を設けたこと
を特徴とする磁気記録再生装置。 - 【請求項5】 前記電磁波除去機構を板バネにより構成
し、 該板バネは、前記シャーシに対して立設状態となるよう
に固定される固定部と、該固定部より上方へ延出し、可
撓変形可能とされた可撓部とを備えたことを特徴とする
請求項4記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項6】 前記シャーシの後部には後端壁が立設さ
れ、 前記板バネは、前記固定部と前記スライダカムが当接す
る前記可撓部の部位との間に該後端壁に向けて突出した
突出部を形成し、 少なくとも該スライダカムが該板バネに当接したときに
該突出部が該後端壁に当接し、該突出部は該可撓部が可
撓変形する際の固定端として作用することを特徴とする
請求項5記載の磁気記録再生装置。 - 【請求項7】 前記可撓部は櫛歯状に形成されているこ
とを特徴とする請求項5または6に記載の磁気記録再生
装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP22980999A JP4147693B2 (ja) | 1999-08-16 | 1999-08-16 | 磁気記録再生装置 |
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JP4147693B2 JP4147693B2 (ja) | 2008-09-10 |
Family
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---|---|---|---|
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