JP4147693B2 - 磁気記録再生装置 - Google Patents

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    • G11B33/14Reducing influence of physical parameters, e.g. temperature change, moisture, dust
    • G11B33/1493Electro-Magnetic Interference [EMI] or Radio Frequency Interference [RFI] shielding; grounding of static charges

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記録再生装置に係り、特に、テープカセット装脱着機構を有する磁気記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気記録再生装置の一種としてDAT(Digital Audio Tape Recorder)がある。
図8に示す従来のDAT(以下、単に装置という。)1は、大略するとシャーシ2上にテープカセット装着脱機構3、リール駆動機構4、回転シリンダ5、テープローディング機構6等を配設した構成とされている。
【0003】
テープカセット装着脱機構3は、図示しないテープカセットを装置1内の所定の記録再生処理位置に装着するためのものである。このテープカセット装着脱機構3は、大略するとテープカセットが挿入装着されるカセットホルダ7、シャーシ2上を図8中矢印X1−X2方向に移動可能とされたスライダカム8、および図示しない駆動機構等により構成されている。なお、これらカセットホルダ7、シャーシ2およびスライダカム8は金属材料で形成されている。
【0004】
カセットホルダ7とスライダカム8は金属製のシャフト9により連結されており、スライダカム8の移動に伴いカセットホルダ7も移動する構成とされている。
スライダカム8は、モード切り替え機構10を駆動源とする上記駆動機構が駆動してアーム18を回動、付勢することにより図8中矢印X1−X2方向に移動する。
【0005】
カセットホルダ7の移動軌跡は、スライダカム8に形成されたカム部11のカム溝11aと、樹脂製の側壁12に形成されたL字状の案内溝13とにより決められる。すなわち、駆動機構によりスライダカム8が図中矢印X1方向に移動すると、カセットホルダ7は先ず図8中矢印X1方向に水平移動しその後下動するように構成されている。これにより、カセットホルダ7に装着されたテープカセットが装置1内の上記した所定の記録再生処理位置まで搬送される。なお、カム部11はシャフト9が摺動し易いように樹脂材料によって形成されている。
【0006】
リール駆動機構4は、供給側リールおよび巻き取り側リール(図示せず。)を回転駆動するためのものである。また、回転シリンダ5は、テープカセットから引き出された磁気テープ(図示せず。)が所定角度にわたって巻きつけられ、テープ走行に伴い磁気テープに対して磁気記録再生を行うためのものであり、樹脂製のドラムベース14上に取り付けられる。また、テープローディング機構6は、テープカセットから磁気テープを引き出し、上記の回転シリンダ5に所定の角度にわたり巻きつけるためのものである。
【0007】
モード切替機構10は、図示しないモード切り替え用ギヤ、リンク、モード切り替えプレート等により構成され、モード切り替え用ギヤはモード切り替え用モータ15により回転駆動される構成とされている。なお、参照符号19はモータブラケットを示す。モード切り替え用モータ15を制御する回路基板16はモード切り替え用モータ15に隣接して設けられている。また、モード切り替えプレートにはテープカセット装着脱機構3およびテープローディング機構6等が接続されており、モード切り替えモータ15によりモード切り替えプレートが所定のモード切り替え位置に移動することにより、装置1のモードが切り替えられる構成とされている。
【0008】
なお、参照符号21は、記録信号を増幅するアンプおよび増幅された記録信号を回転シリンダ5に送る配線基板が一体的に配設されたアンプ部を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように構成される従来の装置1において、テープカッセットをカセットホルダ7に装着するときにテープカッセットに帯電した静電気がカセットホルダ7に伝搬することがある。この場合、カセットホルダ7とスライダカム8とを連結する金属製のシャフト9が係合するスライダカム8のカム部11はシャフト9の摺動性を良好にするために樹脂材料で形成されており、また、スライダカム9を移動させるアーム18も同様の目的で樹脂コーティングされているため、静電気はスライダカム8を介して外部に放電、除去されることなくカセットホルダ7に帯電する。そして、この帯電した静電気によって例えば隣接して配置される回路基板に搭載されるICがリセットされたり、誤動作する等の不具合を生じるおそれがある。
【0010】
一方、従来の装置1において、テープカセットをカセットホルダ7に装着してスライダカム8が所定の位置まで移動して、アンプ部21の直上に至ると、配線基板から発生する電磁波がスライダカム8に放射され、スライダカム8が放射アンテナとして作用することがあり、この場合も装置1内の電子部品等にノイズ等の悪影響を及ぼすおそれがある。このため、従来、アンプ部21は図示しないシールドケースで被覆されているが、電子部品が密集するこのような場所にシールドケースを設けることは、設置スペースを確保する観点から必ずしも好ましくない。
【0011】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、主としてテープカッセットをカセットホルダに装着することによってカセットホルダに帯電する静電気を確実に外部に放電、除去することができる磁気記録再生装置を提供することを第1の目的とし、また、アンプ部から発生する電磁波によって隣接するスライダカムが放射アンテナとして作用することが防止される磁気記録再生装置を提供することを第2の目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る磁気記録再生装置(20)は、アース端子に電気的に接続されるシャーシ(2)上に該アース端子と電気的に絶縁した状態で設けられており、テープカセットが挿入装着されるカッセットホルダ(7)と、該カッセットホルダ(7)に連結され、シャーシ(2)上を移動することにより該テープカセットを所定の装着位置に装着するスライダカム(8)とを有するテープカセット装着脱機構(3)を設けた磁気記録再生装置(20)において、該カセットホルダ(7)を該アース端子に電気的に接続する静電気除去機構を設けたことを特徴とする。
【0013】
これにより、主にテープカセットをカセットホルダに装着するときにテープカセットに帯電した静電気がカセットホルダに伝搬することによってカセットホルダに静電気が帯電したときであっても、カセットホルダはアース端子に電気的に接続されているため、静電気を外部に放電、除去することができ、静電気によって生じる回路基板の故障やノイズ等が回避される。
【0014】
また、本発明に係る磁気記録再生装置(20)において、前記静電気除去機構は、前記カセットホルダ(7)を前記スライダカム(8)に電気的に接続する第1の接続手段(28)と、該スライダカム(8)を前記アース端子に電気的に接続する第2の接続手段(26)とから構成されると、第1および第2の接続手段によって、カセットホルダに帯電した静電気を好適に外部に放電、除去することができる。
【0015】
また、本発明に係る磁気記録再生装置(20)において、前記第1の接続手段(28)はトーションスプリング(28)であり、前記第2の接続手段(26)はコイルスプリング(26)であると、移動する機構部間を確実に接続することができて、好適である。また、本発明に係る磁気記録再生装置(20)は、電磁波を発生する電子部品(60)が搭載されるとともにアース端子に電気的に接続されたシャーシ(2)上に配設されており、該シャーシ(2)上を移動することによりテープカセットが挿入装着されるカッセットホルダ(7)を所定の装着位置に移動させるスライダカム(8)を有するテープカセット装着脱機構(3)を設けた磁気記録再生装置(20)において、該アース端子に電気的に接続されており、該スライダカム(8)が該電子部品(60)の電磁波に影響される位置まで移動した際、該スライダカム(8)と当接し、該スライダカム(8)を該アース端子に電気的に接続する電磁波除去機構を設けたことを特徴とする。
【0016】
これにより、スライダカムがアンプ部の直上に移動した際にアンプ部から発生する電磁波がスライダカムに放射されたときであっても、スライダカムがアース端子に電気的に接続されているため、スライダカムが放射アンテナとして作用することがなく、これとは逆に、スライダカムが電子部品を覆うシールドケースとして作用し、主に隣接する電子部品にノイズ等の悪影響を及ぼす事態を回避することができる。
【0017】
また、本発明に係る磁気記録再生装置(20)において、前記電磁波除去機構を板バネ(36)により構成し、該板バネ(36)は、前記シャーシ(2)に対して立設状態となるように固定される固定部(58)と、該固定部(58)より上方へ延出し、可撓変形可能とされた可撓部(61)とを備えると、移動したスライダカムが確実に板バネに当接し、確実にアースされる。
【0018】
また、本発明に係る磁気記録再生装置(20)において、前記シャーシ(2)の後部には後端壁(34)が立設され、前記板バネ(36)は、前記固定部(58)と前記スライダカム(8)が当接する前記可撓部(61)の部位との間に該後端壁(34)に向けて突出した突出部(36b)を形成し、少なくとも該スライダカム(8)が該板バネ(36)に当接したときに該突出部(36b)が該後端壁(34)に当接し、該突出部(36b)は該可撓部(61)が可撓変形する際の固定端として作用するように構成すると、より強いバネ力が発現され、移動したスライダカムがより確実に板バネに当接し、アースされる。ここで、シャーシの後部とは、テープカセットが挿入される側と反対側の部位をいう。
【0019】
また、本発明に係る磁気記録再生装置(20)において、前記可撓部(61)は櫛歯状に形成されていると、スライダカムが斜めに可撓部に当接した場合であっても、櫛歯状の部位が櫛歯毎に可撓して、あたかもスライダカムを包み込むようにスライダカムに当接するため、スライダカムを確実にアースすることができる。
【0020】
なお、上記した発明の各構成要素には後述する発明の実施の形態の対応する構成要素の参照符号を付したが、これは発明の理解を容易にするために例示的に示したものであり、発明の各構成要素を発明の実施の形態のものに限定する趣旨ではない。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明に係る磁気記録再生装置の好適な実施の形態(以下、本実施の形態例という。)について、図を参照して、以下に説明する。
図1に本実施の形態例に係る磁気記録再生装置(以下、単に装置ということがある。)の概略分解斜視図を示し、図2に図1の磁気記録再生装置を裏面側からみた一部省略した概略分解斜視図を示し、図3に本実施の形態例に係る板バネの斜視図を示し、図4に磁気記録再生装置の平面図および正面図を示す。
【0022】
装置20の構成は、本発明の静電気・電磁波除去機構を除く部分については、前記した従来の装置1とほぼ同様であるため、以下の説明では、静電気・電磁波除去機構のみを説明するものとし、他の構成については、従来の装置と基本的に同一のものについては従来の装置と同じ参照符号を付し、説明を省略する。
前記のようにカセット装着脱機構3は、それぞれ金属材料で形成されるカセットホルダ7とスライダカム8とから構成される。カセットホルダ7は、ほぼ平板状の底板7aの図1中Y1−Y2方向の両端に側壁7bが設けられ、側壁7bには高さ(図1中Z1−Z2方向の位置)を変えて前後(X1−X2方向)にそれぞれ1対のシャフト22a、22bが立設されている。なお、シャフト22bの先端部には図示しない雌ネジが形成されている。スライダカム8は、図1中Y1−Y2方向に長尺な基部8aの両端部にX1−X2方向に長尺な1対の側壁8bを有しており、各側壁8bにはそれぞれ傾斜したカム溝11aを有する1対の樹脂製のカム部11が形成されている。また、基部8aの後端部には導電性の金属材料からなる第2の接続手段であるコイルスプリング26が設けられ、コイルスプリング26の一端部26aが基部8aに形成された孔部に掛止されている(図4参照。)。
【0023】
また、樹脂製の側壁12には、上記スライダカム8に対応して、L字状の案内溝13が形成されている。
装置20を組付けるとき、まず、カセットホルダ7の1つのシャフト22bに導電性の金属材料からなる第1の接続手段であるトーションスプリング28のコイル部28aが外嵌される。そして、シャフト22a、22bをスライダカム8のカム部11のカム溝11aに挿通した状態で、トーションスプリング28の一端部28bがカセットホルダ7の側壁7bの下端部に係合されるとともに他端部28cがスライダカム8の側壁8aの上端部に係合される。
【0024】
そして、カセットホルダ7およびスライダカム8をシャーシ2上に取りつけるには、側壁12の案内溝13にシャフト22a、22bの先端を挿通し、外側からブッシュ30をトーションスプリング28のコイル部28aと突起28との間に挿入した状態でブッシュ30をシャフト22bに外嵌し、さらに雄ネジ31をシャフト22bの雌ネジに螺着する。これとあわせて、側壁12に形成された直線状の案内溝50にブッシュ54およびネジ56を挿通し、さらに側壁8bに形成された孔部52にネジ56を螺着する。なお、シャフト22a、22bおよびブッシュ30はいずれも導電性の金属材料から形成される。
【0025】
一方、装置20組付け状態において、スライダカム8の基部8aに設けられたコイルスプリング26の他端部26bは、モータブラケット19に設けられた導電性の金属材料からなるネジ32(図4参照)に掛止される。なお、モータブラケット19はネジ32およびネジ32aによってシャーシ2に固定されている。
また、シヤーシ2の後部には図示しないアース端子に接続された金属製の後端壁34が立設されており、この後端壁34に近接して前方(X2方向)に導電性の金属材料からなる板バネ36が設けられている。
【0026】
シャーシ2を裏面から見た図2および板バネ36の具体的な構成を示す図3を参照して、板バネ36について以下さらに説明する。
シャーシ2の後部(X1方向の端部)には板バネ36の下端部が折り曲げられて形成された底面36aをシャーシ2の裏面に重ねた状態で配設される。なお、シャーシ2への取り付け状態の詳細は後述する。一方、後端壁34の下端部が折り曲げられて形成された底面34aをシャーシ2に、また、ネジ止め用の底面34bを板バネ36の底面36aを介してシャーシ2にネジ止めされることにより、板バネ36およびシャーシ2は後端壁34を介して確実にアースされている。なお、参照符号62はアンプ部21のうち記録信号を増幅するアンプを示す。本実施例ではアンプ62は後端壁34の外側に配設されている。したがって、アンプ62の出力は配線基板60を用いて装置1内に引き込まれている。配線基板60には増幅された記録信号が流れるため、電磁波の発生源となる。
【0027】
板バネ36は、下端部が切り欠かれて突起42が形成されており、この突起42と底面36aとでシャーシ2の端部を挟持することにより、板バネ36がシャーシ2に電気的に接続された状態で固定され、固定部58を構成している。固定部58から立設される可撓部61は、水平方向(Y1−Y2方向)に多数の櫛歯38が上下方向(Z1−Z2方向)に2段にわたって形成されるとともに、上下方向中間部には大きな開口40が複数形成されている。また、果断に位置する櫛歯38は、その中間部が折り曲げられて、後端壁34に向け(X1方向)て突出する突出部36bが形成されている。
【0028】
上記のように構成される装置20の静電気・電磁波除去機構の作用について、以下、順次説明する。
まず、スライダカム8のY2側の側壁8bの左側面図である図5および装置20の部分平面図である図6を参照して、主にテープカセットがカセットホルダ7に挿入装着されるときにカセットホルダ7に帯電される静電気の除去機構について説明する。
【0029】
図5(a)に示すように、カセットホルダ7およびスライダカム8が前進した状態(X2方向に移動した状態)において、シャフト22bはカム部11のカム溝11aの斜め上方端まで移動しており、このとき、トーションスプリング28のコイル部28aは一端部28bがカセットホルダ7の側壁7bの下端部に、また、他端部28cがスライダカム8の側壁8bの上端部にそれぞれ係合しており、シャフト22bに巻回されたコイル部28aはわずかにねじられて、バネ力を生じている。
【0030】
一方、図5(b)に示すように、カセットホルダ7およびスライダカム8が後退した状態(X1方向に移動した状態)において、シャフト22bはカム部11のカム溝11aの水平部まで移動しており、カセットホルダ7はZ2方向に下動している。このとき、トーションスプリング28のコイル部28aは両端部28b、28cをカセットホルダ7およびスライダカム8の各側壁7b、8bに係合した状態のまま摺動して、コイル部28aの上記のねじりはほぼ解消されている。なお、トーションスプリング28のコイル部28aはいわゆる圧縮スプリングとしても作用しており、この圧縮力によりカセットホルダ7およびスライダカム8の各側壁7b、8bを押圧している。
【0031】
上記のように、装置20の使用時にカセットホルダ7およびスライダカム8が絶えず移動する状態において、カセットホルダ7およびスライダカム8はトーションスプリング28を介して常に確実に電気的に接続されている。この場合、トーションスプリング28のZ1−Z2方向のバネ力は最小限となるように設けられており、また、トーションスプリング28と各側壁7b、8bとの接触面積は小さいため、摺動による磨耗粉の発生が少ない。また、トーションスプリング28のZ1−Z2方向のバネ力は小さくても、上記のように圧縮スプリングと同様のバネ力がY1−Y2方向に作用しているため、トーションスプリング28は確実に各側壁7b、8b係合している。なお、トーションスプリング28の両端部28b、28cはフック状であり、容易に組付けることができ、かつ機構部(テープカッセット装着脱機構3)の作用に支障を及ぼすことがない。
【0032】
つぎに、コイルスプリング26について説明する。
コイルスプリング26は、図6(a)に示すように、スライダカム8が前進した状態(X2方向に移動した状態)において、コイル部26cが収縮している。一方、図6(b)に示すように、スライダカム8が後退すると(X1方向に移動)、コイル部26aが伸張する。このとき、常に、コイルスプリング26の一端部26aが基部8aの孔部に掛止されるとともに他端部26bがネジ32に掛止されている。
【0033】
上記のように、装置20の使用時にカセットホルダ7およびスライダカム8が絶えず移動する状態において、スライダカム8はコイルスプリング26を介してネジ32に常に電気的に接続されている。そして、前記のとおり、ネジ32は、シャーシ2を介して、後端壁34に電気的に接続され、さらにアース端子に接続されている。
【0034】
上記したように本発明の静電気除去機構は、カセットホルダ7がトーションスプリング28を介してスライダカム8に、また、スライダカム8がコイルスプリング26を介してモータブラケット19のネジ32に、またさらに、ネジ32がシャーシ2に、そして、シャーシ2はアース端子に接続された後壁部34と接続することによってアースされており、このため、カセットホルダ7は常に確実にアースされている。
【0035】
したがって、カセットホルダ7が静電気を帯電することがあっても、静電気を確実に外部に放電、除去することができ、これにより、静電気によって生じるノイズや回路基板の故障等が回避される。
つぎに、図7を参照して、電磁波除去機構について説明する。
図7(a)に示すように、スライダカム8が前進した状態(X2方向に移動した状態)において、スライダカム8の基部8aの後端部と板バネ36とは離間している。この場合、スライダカム8は、電磁波の発生源となるアンプ部21の配線基板60からも離間しているため、スライダカム8が配線基板60からの電磁波を受けて放射アンテナとして作用する不具合を生じることがない。
【0036】
一方、図7(b)に示すように、スライダカム8が後退すると(X1方向に移動した状態)、スライダカム8の基部8aの後端部が板バネ36に当接し、また、突出部36bが後端壁34に当接する。このため、突出部36bが固定端となって、バネ力が作用する。
上記のように、スライダカム8が後退して基部8aの後端部が配線基板60の直上に至った状態で、基部8aの後端部は板バネ36に当接し、板バネ36は底面36aが後端壁34の底面34aを介して後端壁34に接続されるアース端子に電気的に接続されている。したがって、スライダカム8が配線基板60からの電磁波を受けても、放射アンテナとして作用する不具合を生じることがなく、逆に、スライダカム8は配線基板60のシールドケースとして作用する。
【0037】
また,この場合、図7中板バネ36の長さL2よりも長さL1の方が短いため、バネ定数が大きくなって、板バネ36としてのバネ力が増大し、基部8aの後端部と板バネ36の当接力が増大する。また、スライダカム8が板バネ36に対してY1−Y2方向に斜めに当接することがあっても、板バネ36の櫛歯状の各部位はそれぞれ独立してスライダカム8からの押圧力に応じて可撓変形するため、いわば、板バネ36の後端部を櫛歯状の各部位を包み込むように確実に当接し、電気的に接続される。また、このとき、突出部36bも櫛歯状に形成されているため、上記と同様に、突出部36bの櫛歯状の各部位のうち、所定の押圧力を受けて可撓変形したものが確実に後端壁34に当接し、この結果、スライダカム8は突出部36bを介してもアース端子に電気的に接続されており、スライダカム8のアースが一層確実に行われる。
【0038】
【発明の効果】
また、本発明に係る磁気記録再生装置によれば、カセットホルダをアース端子に電気的に接続する静電気除去機構を設けたため、挿入装着されるテープカセットからカセットホルダに伝搬することによってカセットホルダに帯電する静電気を外部に放電、除去することができ、これにより、静電気によって生じる回路基板の故障やノイズ等が回避される。
【0039】
また、本発明に係る磁気記録再生装置によれば、前記静電気除去機構はカセットホルダをスライダカムに電気的に接続する第1の接続手段と、スライダカムをアース端子に電気的に接続する第2の接続手段とから構成されるため、カセットホルダに帯電した静電気を好適に外部に放電、除去することができる。また、本発明に係る磁気記録再生装置によれば、第1の接続手段はトーションスプリングであり、第2の接続手段はコイルスプリングであるため、移動する機構部間を確実に接続することができて、好適である。
【0040】
また、本発明に係る磁気記録再生装置によれば、アース端子に電気的に接続されており、スライダカムが電磁波を発生する電子部品の電磁波に影響される位置まで移動した際、スライダカムと当接し、スライダカムをアース端子に電気的に接続する電磁波除去機構を設けたため、スライダカムが放射アンテナとして作用することがなく、これとは逆に、スライダカムが電子部品を覆うシールドケースとして作用し、主に隣接する電子部品にノイズ等の悪影響を及ぼす事態を回避することができる。
【0041】
また、本発明に係る磁気記録再生装置によれば、電磁波除去機構を板バネにより構成し、板バネは固定部と、可撓部とを備えるため、移動したスライダカムが確実に板バネに当接し、確実にアースされる。また、本発明に係る磁気記録再生装置によれば、該後端壁に向けて突出した突出部を形成し、突出部は可撓部が可撓変形する際の固定端として作用するように構成するため、より強いバネ力が発現され、移動したスライダカムがより確実に板バネに当接し、アースされる。
【0042】
また、本発明に係る磁気記録再生装置によれば、可撓部は櫛歯状に形成されているため、スライダカムが斜めに可撓部に当接した場合であっても、櫛歯状の部位が、あたかもスライダカムを包み込むように櫛歯毎に可撓してスライダカムに当接するため、スライダカムを確実にアースすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態例に係る磁気記録再生装置の静電気・電磁波除去機構を説明するための磁気記録再生装置の概略分解斜視図である。
【図2】図1の磁気記録再生装置を裏面側からみた一部省略した概略分解斜視図である。
【図3】本実施の形態例に係る板バネを説明するためのものであり、(a)は板バネの斜視図であり、(b)は(a)の板バネを白抜き矢印方向からみた図である。
【図4】(a)は本実施の形態例に係る磁気記録再生装置の平面図であり、(b)は磁気記録再生装置の正面図である。
【図5】本実施の形態例に係るトーションスプリングの作用を説明するためのものであり、(a)はスライダカムが前進した状態を示すスライダカムの一部省略した左側面図であり、(b)はスライダカムが後退した状態を示すスライダカムの一部省略した左側面図である。
【図6】本実施の形態例に係るコイルスプリングの作用を説明するためのものであり、(a)はスライダカムが前進した状態を示す磁気記録再生装置の一部省略した平面図であり、(b)はスライダカムが後退した状態を示す磁気記録再生装置の一部省略した平面図である。
【図7】本実施の形態例に係る板バネの作用を説明するためのものであり、(a)はスライダカムが前進した状態を示すスライダカムおよび板バネの右側面図であり、(b)はスライダカムが後退した状態を示すスライダカムおよび板バネの右側面図である。
【図8】従来の磁気記録再生装置の概略斜視図である。
【符号の説明】
2 シャーシ
3 テープカセット装着脱機構
7 カセットホルダ
8 スライダカム
9 シャフト
10 モード切り替え機構
11 カム部
15 モード切り替え用モータ
16 回路基板
18 アーム
19 モータブラケット
20 磁気記録再生装置
21 アンプ部
22a、22b シャフト
26 コイルスプリング
28 トーションスプリング
30 ブッシュ
32 ネジ
34 後端壁
36 板バネ
36b 突出部
38 櫛歯
58 可撓部
60 配線基板
61 固定部
62 アンプ

Claims (4)

  1. アース端子に電気的に接続されるシャーシ上に該アース端子と電気的に絶縁した状態で設けられており、テープカセットが挿入装着されるカッセットホルダと、該カッセットホルダに連結され、シャーシ上を移動することにより該テープカセットを所定の装着位置に装着するスライダカムとを有するテープカセット装着脱機構を設けた磁気記録再生装置において、
    該カセットホルダを該アース端子に電気的に接続する静電気除去機構を設け
    前記静電気除去機構は、
    前記カセットホルダを前記スライダカムに電気的に接続する第1の接続手段と、該スライダカムを前記アース端子に電気的に接続する第2の接続手段とからなることを特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 前記第1の接続手段はトーションスプリングであり、前記第2の接続手段はコイルスプリングであることを特徴とする請求項1記載の磁気記録再生装置。
  3. 電磁波を発生する電子部品が搭載されるとともにアース端子に電気的に接続されたシャーシ上に配設されており、該シャーシ上を移動することによりテープカセットが挿入装着されるカッセットホルダを所定の装着位置に移動させるスライダカムを有するテープカセット装着脱機構を設けた磁気記録再生装置において、
    該アース端子に電気的に接続されており、該スライダカムが該電子部品の電磁波に影響される位置まで移動した際、該スライダカムと当接し、該スライダカムを該アース端子に電気的に接続する電磁波除去機構を設け
    前記電磁波除去機構を板バネにより構成し、
    該板バネは、前記シャーシに対して立設状態となるように固定される固定部と、
    該固定部より上方へ延出し、可撓変形可能とされた可撓部とを備え、
    前記シャーシの後部には後端壁が立設され、
    前記板バネは、前記固定部と前記スライダカムが当接する前記可撓部の部位との間に該後端壁に向けて突出した突出部を形成し、
    少なくとも該スライダカムが該板バネに当接したときに該突出部が該後端壁に当接し、
    該突出部は該可撓部が可撓変形する際の固定端として作用することを特徴とする磁気記録再生装置。
  4. 前記可撓部は櫛歯状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の磁気記録再生装置。
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