JP3629114B2 - 情報処理装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、例えばドロワー方式による光ディスク装置のような、情報記録媒体から情報信号を読み出す手段を備えた移動部とこの移動部を挿入可能であって移動部における読み出し手段を制御する手段を備えた装置筐体から成る情報処理装置において、装置筐体とこの装置筐体に対して移動が行われる移動部との間を電気的に接続し、移動部の装置筐体への接地をとるアース機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ドロワー方式の光ディスク装置においては移動部の装置筐体へのアースをとるために、装置筐体と移動部とを電気的に接続するアースバネが用いられていた。
【0003】
図5に、従来のドロワー方式による光ディスク装置を示す。また、図6には、この図5に示す光ディスク装置のX−Y断面図を模式的に示す。この従来の光ディスク装置は主に、装置筐体51、移動部52、及びアースバネ53を備える。なお、図6(a)は装置筐体51から移動部52が引き出された状態を示し、図6(b)は装置筐体51に移動部52が挿入された状態を示す。
【0004】
装置筐体51は、光ディスク装置を制御するための図示しないメイン基板を有すると共に、後述する機構によって移動部52を挿入可能及び引き出し可能に支持する。メイン基板は、外部コンピュータとの間で信号の送受信を行うと共に、端子54に接続されたフレキシブルプリンテッド回路57を介して、移動部52との間での信号の送受信及び移動部52に対しての電力の供給を行うことによって光ディスク装置の動作を制御する。このメイン基板を設けるために確保される空間を51sで示す。
【0005】
なお、フレキフレキシブルプリンテッド回路57は、曲げ剛性の弱いフレキシブルな材料から成る基板とこの基板に配線された導電体から成る回路とから構成される。このフレキシブルプリンテッド回路57は、装置筐体51に設けられた端子54に一端が接続されると共に移動部52に設けられた端子55に他端が接続され、装置筐体51と移動部52との間で送受信される信号を伝送すると共に装置筐体51から移動部52へ供給される電力を伝送する。このような構成から成るフレキシブルプリンテッド回路57は屈曲自在に変形し、装置筐体51に対して移動部52が挿入された状態及び引き出された状態のどちらの状態にある場合も、装置筐体51と移動部52との間の電気的な接続を可能とする。
【0006】
移動部52は、光ピックアップ61などの光学系、及びスピンドルモータ62やスレッドモータ63などの駆動系を有する。これらの光学系及び駆動系は端子55に接続されたフレキシブルプリンテッド回路57を介して、装置筐体51との間で信号の送受信、及び装置筐体51からの電力の供給を受ける。また、上記の光学系及び駆動系は、電気回路を構成要素の一部とする。
【0007】
この移動部52は、光ディスクが装着されるディスク装着面56を装置筐体51の内部及び外部に位置可能とする機構64によって、即ち、装置筐体51に対して矢印5Aで示される方向に移動部52が移動可能となる機構64によって、ディスク装着面56が装置筐体51の外部に位置するように装置筐体51から引き出されると共に、ディスク装着面56が装置筐体51の内部に位置するように装置筐体51に挿入される。上記機構64は、移動部52と装置筐体51との間をはしごのような構造によって連結することによって構成されている。
【0008】
アースバネ53は、金属製板バネのような導電性の弾性部材から成る。このアースバネ53の一端は、移動部52の所定位置に固定されていて、移動部52に設けられた光学系や駆動系の電気回路における図示しない接地線、いわゆるグランドと接続されている。一方、アースバネ53の他端は、移動部52が装置筐体51に挿入されている場合でも引き出されている場合でも、バネの弾性力によって装置筐体51における天板58の内壁面に接触している。この天板58が導電性の金属板から構成されていることによって、移動部52の装置筐体51への接地、即ちアースが行われている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成から成る従来の光ディスク装置においては、装置の小型化を試みた際に、次のような不具合を生じていた。
図7に、上記した構成から成る従来の光ディスク装置を小型化した場合の断面図を模式的に示す。なお、図7(a)は装置筐体71から移動部72が引き出された状態を示し、図7(b)は装置筐体71に移動部72が挿入された状態を示す。
【0010】
この小型化された光ディスク装置においては、ディスク装着面76によって占有される面積が移動部72のサイズに対して有効に利用されるように、天板78に対向する移動部72の面一杯にディスク装着面76が設けられる。このようなディスク装着面76が設けられた移動部72を装置筐体71から引き出して光ディスクの脱着を支障無く行うためには、移動部72と装置筐体71が泣き別れの状態となるまで、即ち、移動部72の全体が装置筐体71の内部から完全に取り出された状態となるまで、移動部72が装置筐体71から引き出されるように光ディスク装置を構成しなければならない。
【0011】
このように光ディスク装置を構成した場合には、上記のように移動部72と装置筐体71が泣き別れの状態となる。このため、移動部72の装置筐体71へのアースが行われるように、即ち、アースバネ73の一端と天板78が接触するように、アースバネ73の一端を長くしなければならなくなる。
【0012】
しかしながら、移動部72と装置筐体71が泣き別れの状態にあるときに、上記したアースバネ73の一端を、天板78と接触するように長く構成してしまうと、図7(b)に示すように、移動部72を装置筐体71へ挿入する際にアースバネ73の一端が装置筐体71の背板79に突き当たり、このアースバネ73が障害となって移動部72を装置筐体71へ完全に挿入することが不可能となる。
【0013】
このように移動部72を装置筐体71へ完全に挿入することができなくなると、移動部72での情報信号の読み出し動作に支障を来すようになる。また、移動部72が完全に挿入されないことによって装置筐体71の内部に作られる余分な空間が、光ディスク装置の小型化を阻害するようになる。
【0014】
本願発明は上記のような不具合を無くすためになされたものであり、光ディスク装置が小型化された場合においても他の部分に支障を来すことなく、移動部の装置筐体へのアースを行うことが可能なアース機構を有する光ディスク装置の提供を目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係る光ディスク装置は、上記目的を達成するために、開口を有すると共に導電性部材が設けられた装置筐体と、前記開口を通して前記装置筐体内と筐体外とで移動可能な状態で前記装置筐体に設けられ、電気回路が一部を構成する情報記録媒体に記録された情報信号を読み出す読み出し手段を保持する移動部と、前記装置筐体に対する前記移動部の移動方向と略同一方向へ移動可能な状態で前記移動部に保持され、前記導電性部材に一端部を接触させた状態を常に維持すると共に、前記電気回路における接地線と電気的に接続された導電性材料から成る接地手段と、から成ることを特徴とする。
【0016】
このような構成から成る本願発明による光ディスク装置は、移動部における電気回路の接地線と電気的に接続された接地手段が、装置筐体における導電性部材に一端部を接触させた状態を常に維持している。このために、移動部が装置筐体に対して挿入されている場合でも取り出されている場合でも、移動部の装置筐体への接地、即ちアースをとることができる。また、このアースをとっている接地手段は、装置筐体に対する移動部の移動方向と略同一方向へ移動可能な状態で移動部に保持されている。このために、装置筐体に対する移動部の挿入及び引き出しに支障を来さないように、移動部に対して接地手段を移動させることが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、本願発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1に、本願発明の実施の形態に係る光ディスク装置を示す。また、図2には、この図1に示す光ディスク装置のX−Y断面図を模式的に示す。この本発明による光ディスク装置は主に、装置筐体11、移動部12、イジェクトスライダー13によって構成される。なお、この図1及び図2には、装置筐体11から移動部12が完全に引き出された状態にある光ディスク装置を示している。
【0018】
装置筐体11は、移動部12を挿入するための開口11aと、光ディスク装置の動作を制御させるためのメイン基板31とを有する。開口11aを通して、装置筐体11の内部に移動部12が挿入されると共に、外部に移動部12が引き出される。装置筐体11は後述する機構によって、移動部12を挿入可能及び引き出し可能に支持する。メイン基板31は、外部コンピュータとの間で信号の送受信を行うと共に、端子14に接続されたフレキシブルプリンテッド回路17を介して、移動部12との間での信号の送受信及び移動部12に対しての電力の供給などを行い、光ディスク装置の動作制御を行う。この装置筐体11には、メイン基板31を設けるために空間11sが確保される。
【0019】
移動部12は、光ピックアップ32などの光学系、及びスピンドルモータ33やスレッドモータ34などの駆動系を有する。光ピックアップ32は、光ディスク装置に装着された光ディスクなどの情報記録媒体の所定位置に光ビームを照射すると共に、この照射によって生ずる反射光を受光し、受光した光を電気信号に変換することによって、光ディスクに記録された情報信号を読み取るためのものである。スピンドルモータ33は、光ディスクからの情報信号の読み出しが所定の読み出し速度で行われるように、光ディスクを所定の回転速度で回転させるためのものである。スレッドモータ34は、モータ回転軸と図示しないギヤとが連結し合うことによって、光ピックアップ32を光ディスクの半径方向へ移動させ、光ディスク上の所定位置に光照射を行わせるためのものである。これらの光学系及び駆動系は端子15に接続されたフレキシブルプリンテッド回路17を介して、装置筐体11との間で信号の送受信、及び装置筐体11からの電力の供給を受ける。
【0020】
この移動部12は、光ディスクが装着されるディスク装着面16を装置筐体11の内部及び外部に位置することを可能となす機構によって、即ち、装置筐体11に対して矢印1Aで示される方向に移動部12が移動可能となる機構によって、ディスク装着面16が装置筐体11の外部に位置するように装置筐体11から引き出されると共に、ディスク装着面16が装置筐体11の内部に位置するように装置筐体11に挿入される。なお、上記機構は、装置筐体11の内側面及び移動部12の外側面に設けられた図示しない溝部とレール35とが互いに係合した、はしごのように伸縮自在な構成から成る。
【0021】
イジェクトスライダー13は、装置筐体11に完全に挿入された移動部12を、装置筐体11から取り出すときに使用すると共に、装置筐体11への移動部12のアースを行うときに使用するものである。図2に示したイジェクトスライダー13の部分を、図3に拡大して示す。このイジェクトスライダー13は、金属等の導電性材料から成るL字形状の部材であり、移動部12に設けられた光学系や駆動系の電気回路における図示しない接地線、いわゆるグランドと接続されている。また、前記したL字形状の部材は、短冊形状をした第一の部材とこの短冊形状の長手方向と直交する方向に長手方向を有する短冊形状をした第二の部材とから構成される。
【0022】
前記第一の部材においては、前記短冊形状の長手方向に沿って細長形状の孔部13a及び13bを直列に形成する。この細長形状は、例えば、所定の内径を有する円形状の孔を、前記長手方向と平行する方向に連続して形成するとできる形状である。この細長形状を有する孔部13a及び13bのうち、矢印2Aで示す移動部12が装置筐体11へ挿入される挿入方向の側に形成されている孔部13aについては、他方の孔部13bよりも大きい開口面積となるように、即ち、孔部13aにおける前記所定の内径を孔部13bにおける前記所定の内径よりも大きい値に設定して、孔部13a及び13bを形成する。さらに、前記第二の部材においては、バネ21の一端を引っ掛けるための掛引部13cが設けられている。この掛引部13cについては後述する。
【0023】
このような構成のイジェクトスライダー13を移動部12に保持すると共に、前記挿入方向と略同一方向へこのイジェクトスライダー13を移動可能とするために、保持部材23及び24が用いられる。この保持部材23及び24は、例えばネジ等の部材であり、保持される部材に挿通してこの保持される部材を保持するための軸部を有する。このような保持部材23の軸部を孔部13aに挿通して移動部12に固定すると共に、他方の保持部材24の軸部を孔部13bに挿通して移動部12に固定する。この場合には、イジェクトスライダー13が前記挿入方向と略同一方向へ移動可能となるような移動部12上の所定位置に保持部材23及び24を固定する。
【0024】
また、保持部材23における軸部の外径は孔部13aにおける前記所定の内径よりも比較的小さいものに設定し、保持部材24における軸部の外径は孔部13bにおける前記所定の内径と略同一となるように設定する。これによって、孔部13aを挿通する保持部材23によってイジェクトスライダー13は二方向(即ち、移動部12が装置筐体11へ挿入される方向に略同一方向及びこの方向に直交する方向)への移動が可能であるように保持されると共に、孔部13bを挿通する保持部材24によってイジェクトスライダー13は一方向(即ち、移動部12が装置筐体11へ挿入される方向に略同一方向)のみに移動可能に保持される。このような構成により、イジェクトスライダー13は前記挿入方向へ移動可能であると共に、保持部材24によって挿通された位置を中心として回動可能となる。
【0025】
さらに、このイジェクトスライダー13に設けられた掛引部13cにはバネ21の一端が引っ掛けられる。一方、バネ21の他端は、移動部12に設けられた掛引部12cに引っ掛けられる。これらの掛引部12c及び13cに引っ掛けられたバネ21は、イジェクトスライダー13を移動部12に対して前記挿入方向へ保持するための弾性力を移動部12とイジェクトスライダー13との間に与える。また同時に、保持部材24が挿通されている位置を中心としてイジェクトスライダー13を回転させるための回転モーメントをイジェクトスライダー13に与える。この場合、上記弾性力と上記回転モーメントをイジェクトスライダー13に与えるバネは別々に構成されていてもよい。
【0026】
イジェクトスライダー13を移動部12に設ける場合には、バネ21の弾性力を受けて、移動部12に対して前記挿入方向へ保持された状態にあるイジェクトスライダー13が、泣き別れの状態となっている装置筐体11の底板10と接触することができるように、イジェクトスライダー13のサイズや移動部12への取付位置を設定しておく。また、上記した回転モーメントによって、イジェクトスライダー13の一端部13dを装置筐体11の底板10に押し付けるように働く作用がイジェクトスライダー13に発生するように、移動部12に設けられるイジェクトスライダー13の位置及びバネ21によりイジェクトスライダー13に与えられる弾性力の方向などを設定しておく。
【0027】
このようなイジェクトスライダー13の一端部13dが押し付けられる装置筐体11における底板10は、金属等の導電性材料から成る板形状をした部材であって、移動部12に設けられた光学系や駆動系の電気回路における接地線からのアース電流を、イジェクトスライダー13を介して導入することが可能な部材である。
【0028】
この底板10に対して、上記のようにイジェクトスライダー13は常に押し付けられた状態を維持している。このため、移動部12と装置筐体11との間は、イジェクトスライダー13を介して、移動部12に設けられた光学系や駆動系の電気回路における接地線と装置筐体11における底板21とが電気的に常に接続された状態が維持されている。したがって、装置筐体11に対して移動部12が挿入されている場合及び引き出されている場合の何れの場合においても、装置筐体11へ移動部12のアースをとることが可能である。
【0029】
本願発明に係る光ディスク装置におけるその他の構成として、フレキシブルプリンテッド回路17は、装置筐体11に設けられた端子14と接続される一端及び移動部12に設けられた端子15と接続される他端とを有し、装置筐体11と移動部12との間で送受信される信号を伝送すると共に装置筐体11から移動部12へ供給される電力を伝送する。なお、仮に、このフレキシブルプリンテッド回路17を用いてアースを行うと、アースによって流されるアース電流がフレキシブルプリンテッド回路17によって送受信される信号にノイズ等の悪影響を及ぼす可能性があるため、このフレキシブルプリンテッド回路17を使用して移動部12のアースを装置筐体11にとることは適していない。
【0030】
このフレキシブルプリンテッド回路17は、曲げ剛性の弱い材料、いわゆるフレキシブルな材料から成る基板と、端子14に接続されるフレキシブルプリンテッド回路17の一端と端子15に接続されるフレキシブルプリンテッド回路17の他端とが電気的に接続されるように、前記基板に配線された導電体から成る回路とによって構成される。このような構成から成るために、フレキシブルプリンテッド回路17は装置筐体11に対する移動部12の前記移動が行われる際には屈曲自在に変形可能である。このようなフレキシブルプリンテッド回路17は、装置筐体11に対して移動部12が挿入された状態及び引き出された状態のどちらの状態にある場合も、装置筐体11と移動部12との間の電気的な接続を可能とするように、装置筐体11と移動部12との間に配置されている。例えば、装置筐体11の端子14に一端が接続されたフレキシブルプリンテッド回路17は、装置筐体11における底板21の内壁面に沿って配置された後に装置筐体11の内部で折り返され、さらにもう一度、装置筐体11の内部で折り返された後に、移動部12の端子15に他端が接続される。
【0031】
次に、図4に、本願発明に係る光ディスク装置において、装置筐体11に移動部12が完全に収納された状態の断面図を模式的に示す。この状態においては、矢印2Aで示す前記挿入方向側に位置する移動部12の一端部12eが、装置筐体11における背板19の内壁面に突き当たっている。また、図示しない保持機構によって、移動部12が装置筐体11に完全に収納された状態が保持されている。
【0032】
このような状態にあるとき、イジェクトスライダー13は、前記挿入方向側に位置する一端部13eが装置筐体11における背板19の内壁面に突き当たった状態にあると同時に、イジェクトスライダー13にはバネ21の弾性力を受けて、背板19を押す力と底板10を押す力とが働いている。
【0033】
即ち、イジェクトスライダー13は、移動部12が装置筐体11へ挿入される途中に、この挿入方向側にあるイジェクトスライダー13の一端部13eが装置筐体11における背板19の内壁面に突き当たる。この後、さらに移動部12の装置筐体11への挿入が続くと、イジェクトスライダー13の一端部13eが背板19の内壁面に突き当たった状態で、イジェクトスライダー13が移動部12に対して移動を始める。このとき、バネ21の弾性力を受けて、イジェクトスライダー13にはこの一端部13eにおいて装置筐体11の背板19の内壁面を押す力が作用している。また、前記したように、イジェクトスライダー13は、移動部12が装置筐体11に挿入されている状態でも装置筐体11から引き出されている状態でも、装置筐体11における底板10にイジェクトスライダー13の一端部13dを押し付けている。つまり、イジェクトスライダー13は、底板10と摺接した状態で、移動部12を装置筐体11から押し出すように作用している。
【0034】
このイジェクトライダー13は、一端部13dにおいて底板10と常に摺接しているために、前記のように移動部12の装置筐体11へのアースをとることを可能とする。なおかつ、イジェクトスライダー13は移動部12を装置筐体11から押し出すように作用しているため、前記した保持機構によって保持された状態、即ち、移動部12が装置筐体11に完全に挿入された状態を仮に解除した場合に、装置筐体11から実質的に移動部12を押し出す動作を可能とする。
【0035】
以上説明したようなイジェクトスライダー13は、光ディスク装置が小型化された場合に有効である。つまり、光ディスク装置を小型化していった場合には、上記したように装置筐体11から移動部12を完全に引き出すと、装置筐体11と移動部12が泣き別れの状態になるような場合がある。このような光ディスク装置においても、上記したイジェクトスライダー13が設けられた本願発明に係る光ディスク装置であれば、このイジェクトスライダー13によって装置筐体11と移動部12を常に電気的に接続した状態を維持することが可能である。
【0036】
さらに、このようなアース状態を可能とする部材がイジェクトスライダー13であることから、本願発明に係る光ディスク装置においては、装置筐体11から移動部12を押し出すというイジェクトスライダー本来の動作と、上記のようなアース動作とを、イジェクトスライダー13という1つの部材によって行わせることが可能である。このことは光ディスク装置を構成する部品点数を少なくし、光ディスク装置の小型化を一層促進させる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本願発明に係る光ディスク装置は、光ディスク装置が小型化された場合においても他の部分に支障を来すことなく、移動部の装置筐体へのアースを行うことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係る光ディスク装置の外観を模式的に示す図。
【図2】本願発明の実施の形態に係る光ディスク装置の断面を模式的に示す図。
【図3】本願発明の実施の形態に係る光ディスク装置筐体から移動部が取り出された状態におけるイジェクトスライダーを示す図。
【図4】本願発明の実施の形態に係る光ディスク装置筐体に移動部が挿入された状態におけるイジェクトスライダーを示す図。
【図5】従来の光ディスク装置の外観を模式的に示す図。
【図6】従来の光ディスク装置の断面を模式的に示す図。
【図7】従来の光ディスク装置を小型化した場合における装置筐体と移動部との関係を示す図。
【符号の説明】
10 導電性部材(底板)
11 装置筐体
11a 開口
12 移動部
13 接地手段(イジェクトスライダー)
13a、13b 孔部
17 フレキシブルプリンテッド回路
18 天板
19 背板
21 弾性部材(バネ)
23、24 保持手段
32 光ピックアップ
33 スピンドルモータ
34 スレッドモータ

Claims (3)

  1. 開口を有すると共に、導電性部材が設けられた装置筐体と、
    前記開口を通して前記装置筐体内と筐体外とで移動可能な状態で、前記装置筐体に設けられ、かつ情報記録媒体に記録された情報信号を読み出す読み出し手段を保持する移動部と、
    前記装置筐体に対する前記移動部の移動方向と略同一方向へ直列に設けられた開口面積が異なる細長形状の2つの孔部を有し、前記読み出し手段の接地線と電気的に接続された導電性材料から成る接地手段と、
    前記2つの孔部のうち、開口面積が小さい孔部に挿通されると共に前記移動部に固定される軸部を有し、前記装置筐体に対する前記移動部の移動方向と略同一方向へ移動可能な状態で、前記接地手段を前記移動部に保持する第一の保持手段と、
    前記2つの孔部のうち、開口面積が大きい孔部に挿通されると共に前記移動部に固定される軸部を有し、前記装置筐体に対する前記移動部の移動方向と略同一方向及びこの方向に直交する方向へ移動可能な状態で、前記接地手段を前記移動部に保持する第二の保持手段と、
    前記第一の保持手段によって保持された位置において前記接地手段に回転モーメントを発生させる状態で、前記接地手段と前記移動部との間に設けられ、前記回転モーメントによって、前記接地手段の一端部と前記導電性部材とを常に接触した状態に維持する第一の弾性部材と、
    前記装置筐体に対する前記移動部の移動方向と略同一方向に弾性力を発生させる状態で、前記接地手段と前記移動部との間に設けられ、前記装置筐体内に前記移動部が収納された場合には、前記移動部を前記装置筐体外へ移動させる状態に前記接地部材を前記移動部に対して移動させる第二の弾性部材と、
    から成ることを特徴とする情報処理装置。
  2. 開口を有すると共に、導電性部材が設けられた装置筐体と、
    情報信号が記録された光ディスクの所定位置に光を照射し、この光照射に伴う前記光ディスクからの反射光を受光して、受光した光を電気信号に変換する光ピックアップと、前記光ディスクを所定の回転数で回転駆動するスピンドルモータと、前記光ピックアップを前記光ディスクに対して移動させ、光照射される前記光ディスク上の位置を変化させるスレッドモータと、を備え、前記開口を通して前記装置筐体内と筐体外とで移動可能な状態で前記装置筐体に設けられた移動部と、
    前記装置筐体に対する前記移動部の移動方向と略同一方向へ直列に設けられた開口面積が異なる細長形状の2つの孔部を有し、前記光ピックアップ、前記スピンドルモータ、及び前記スレッドモータにおける電気回路の接地線と電気的に接続された導電性材料から成る接地手段と、
    前記2つの孔部のうち、開口面積が小さい孔部に挿通されると共に前記移動部に固定される軸部を有し、前記装置筐体に対する前記移動部の移動方向と略同一方向へ移動可能な状態で、前記接地手段を前記移動部に保持する第一の保持手段と、
    前記2つの孔部のうち、開口面積が大きい孔部に挿通されると共に前記移動部に固定される軸部を有し、前記装置筐体に対する前記移動部の移動方向と略同一方向及びこの方向に直交する方向へ移動可能な状態で、前記接地手段を前記移動部に保持する第二の保持手段と、
    前記第一の保持手段によって保持された位置において前記接地手段に回転モーメントを発生させる状態で、前記接地手段と前記移動部との間に設けられ、前記回転モーメントによって、前記接地手段の一端部と前記導電性部材とを常に接触した状態に維持する第一の弾性部材と、
    前記装置筐体に対する前記移動部の移動方向と略同一方向に弾性力を発生させる状態で、前記接地手段と前記移動部との間に設けられ、前記装置筐体内に前記移動部が収納された場合には、前記移動部を前記装置筐体外へ移動させる状態に前記接地部材を前記移動部に対して移動させる第二の弾性部材と、
    から成ることを特徴とする情報処理装置。
  3. 前記第一の保持手段の軸部の外径が前記開口面積の大きい孔部の内径よりも小さく、かつ前記第二の保持手段の軸部の外径が前記開口面積の小さい孔部の内径と略同一である
    ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれか1項に記載の情報処理装置。
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