JP3344055B2 - カセットローディング装置 - Google Patents

カセットローディング装置

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JP3344055B2 JP00031294A JP31294A JP3344055B2 JP 3344055 B2 JP3344055 B2 JP 3344055B2 JP 00031294 A JP00031294 A JP 00031294A JP 31294 A JP31294 A JP 31294A JP 3344055 B2 JP3344055 B2 JP 3344055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばテープカセットの
駆動装置においてカセットのローディングを行なうため
のカセットローディング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えばいわゆるDAT(デジタルオーデ
ィオテープレコーダー)用カセット等のリッド(テープ
保護蓋)を有するテープカセットを用いた記録再生装置
においては、テープローディング、リッドの開閉及びカ
セットのリールハブとメカデッキ側のハブ駆動軸の嵌合
のために、カセットローディング機構は、先ずテープカ
セットを水平に引き込み、テープカセットのリールハブ
がメカデッキのハブ駆動軸と同軸上に対応された状態で
テープカセットを垂直に下降させる方式が採られてい
る。
【0003】このような方式では、略テープカセットの
厚み分がカセットローディングのために装置内でのデッ
ドスペースとなり、薄型化設計の際の大きな妨げとなっ
ている。
【0004】一方、近年コンピューターのデータストリ
ーマーとしてDATカセットが注目されており、このD
ATカセットを用いたデータストリーマーとしてDDS
(デジタルデータストレイジ)と呼ばれる記録再生装置
が知られている。
【0005】このデータストリーマーは基本的にコンピ
ューター本体に組み込んで使われる形態が多く、この場
合、DDS装置本体の寸法は、既存のマイクロフロッピ
ーディスク装置(いわゆる3.5インチMFD装置)と
同じスロットサイズに設計する必要がある。即ちこうす
れば、現在多くのコンピューターに装備されているマイ
クロフロッピーディスク装置に代えて、そのスペースに
DDS装置を組み込むことができる。
【0006】現在マイクロフロッピーディスク装置は、
コンピューターのダウンサイジング化に伴ない、1イン
チ(25.4mm)の厚み(高さ)のものが主流となり
つつあり、そのためこの1インチ厚のマイクロフロッピ
ーディスク装置のスペースにDDS装置を組み込むため
には、DDS装置を1インチ厚に形成する必要がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たようにカセットローディングのためのスペースを考慮
すると、従来のローディング機構では1インチ厚の薄型
構造を実現することは極めて困難である。即ち、DAT
用カセットは厚さが10.5mmであり、これにメカデ
ッキのテープ駆動機構部の厚みを含めると、それだけで
1インチ近い厚みになり、カセットをローディングさせ
るスペースを捻出するにはかなり大幅な設計変更を伴な
い、設計的にも相当な冒険をしなければならない。
【0008】本発明は斯る点に鑑みてなされたもので、
従来には無い新規のカセットローディング機構を提供す
ることにより、1インチ厚の薄型構造を実現可能とする
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明のカセットローディング装置は、前面に開口
を有する筐体と、この筐体の開口から引出し/収納可能
に設けられ、カセット内の記録媒体の駆動機構が備えら
れるメカデッキと、カセットが挿入保持され、メカデッ
キの駆動機構部の上方にカセットが対応する第1の位置
(上昇位置)と、駆動機構部にカセットが装着される第
2の位置(下降位置)との間を昇降動作するカセットホ
ルダーと、メカデッキの引出し/収納動作に連動してカ
セットホルダーを、メカデッキの引出し時に第1の位置
に、収納時に第2の位置に昇降動作させる昇降手段と、
を有し、筐体の厚さは1インチとなされ、更に筐体内に
は、筐体側に固定される回路基板と、メカデッキ側に固
定される回路基板と、を有し、メカデッキの収納時には
メカデッキ側の回路基板が筐体側の回路基板と重なるよ
うにした構造となされ、 筐体側の回路基板上に設けら
れたコネクターと、メカデッキ側の回路基板上に設けら
れたコネクターとの間をフレキシブル基板によって接続
し、この構成では、筐体側の回路基板のコネクターに対
するフレキシブル基板の挿入方向と、メカデッキ側の回
路基板のコネクターに対するフレキシブル基板の挿入方
向とが同一方向に設定されてなるものである。
【0010】
【作用】このように構成される本発明のカセットローデ
ィング装置は、メカデッキが筐体から引出された状態で
はカセットホルダーが上昇位置にあり、この状態でカセ
ットホルダーにテープカセットを挿入し、メカデッキが
筐体に対し収納方向に移動されると、カセットホルダー
が昇降手段によって下降して、テープカセットがメカデ
ッキのテープ駆動機構部に装着される如く動作する。こ
のように動作される本発明のカセットローディング装置
によれば、筐体の内部にカセットローディングスペース
を必要としないため、その分筐体の厚み(高さ)を従来
よりも薄く形成でき、1インチ厚の薄型構造を実現でき
る。そしてこの薄型構造のカセットローディング装置に
おいて特に本発明では、筐体側の回路基板のコネクター
に対するフレキシブル基板の挿入方向と、メカデッキ側
の回路基板のコネクターに対するフレキシブル基板の挿
入方向を同一方向に設定したことにより、メカデッキの
収納時にメカデッキ側の回路基板と筐体側の回路基板と
が重なった状態において両回路基板間のスペースにフレ
キシブル基板を効率よく配置でき、フレキシブル基板は
大きな曲率が維持されるので、カセットローディング動
作が多く繰り返されてもフレキシブル基板のダメージは
少なく、従ってフレキシブル基板の耐久性が向上され
る。
【0011】
【実施例】これより、図面を参照しながら本発明の実施
例について説明する。本例では、コンピューター本体に
組み込まれるDDS(デジタルデータストレイジ)用の
記録再生装置(以下DDS装置という)に本発明を適用
した例を示す。
【0012】このDDS装置1は、図1に示す如く、D
AT(デジタルオーディオテープレコーダー)用のテー
プカセット100を用いて記録再生を行なうものであ
る。このDAT用のテープカセット(以下単にカセット
という)について簡単に説明すると、このカセット10
0はプラスチック製のカセット匣体101の中に記録媒
体としての磁気テープを巻装する一対のリールハブ10
2が回転可能に収納されてなる。このリールハブ102
に巻回される磁気テープはカセット匣体101の前面に
導出露呈されているも、このカセット匣体101の前面
のテープ露出部はリッド103によって保護されてい
る。
【0013】このリッド103はカセット匣体101の
前部に上下方向に回動可能に取り付けられているもの
で、通常の状態ではテープ露出部を閉じるように回動偏
倚されており、後述するようにカセット100がDDS
装置1に装着されるときに装置内のリッド開放機構によ
って開かれるようになっている。
【0014】このカセット100を用いて記録再生を行
なうDDS装置1は、現在多くのコンピューターに装備
されているマイクロフロッピーディスク装置と同様に、
コンピューター本体に組み込んで使用されるものであ
り、その筐体2の外形寸法は、上記マイクロフロッピー
ディスク装置に代えてそのスペースに組み込める大き
さ、即ちマイクロフロッピーディスク装置の外形と同じ
大きさ〔奥行aが約150mm、幅bが約100mm、
そして厚さ(高さ)cが1インチ(25.4mm)〕に
形成されている。このように1インチ厚の薄型化を可能
とした構造を図3〜図8において詳細に説明する。
【0015】本例のDDS装置1の筐体2は前面に開口
を有し、この開口から水平方向に引出し/収納可能にメ
カデッキ3が設けられている。4はこのメカデッキ3の
前端に固定される前面パネルである。このメカデッキ3
上には、カセット100内の磁気テープを走行させるた
めのテープ駆動機構、即ち一対のハブ駆動軸5をはじ
め、詳細な図示は省略するもキャプスタン、ピンチロー
ラー、テープローディング用のガイド部材等が設けられ
ていると共に、これらの駆動源としてのモーターが備え
られており、さらには磁気テープに信号を記録し再生す
るための回転ヘッド装置6が設けられている。
【0016】このメカデッキ3は、筐体2の左右両側部
2a,2bの内面側との間に設けられたガイド手段によ
って筐体2に対し円滑に引出し/収納方向に移動される
ように支持されている。
【0017】即ち、筐体2の右側部2bの内面側には、
図5に示すように直線状のガイド軸7が前後方向に固定
され、これに対応してメカデッキ3側にはガイド軸受8
が固定されており、このガイド軸受8に上記ガイド軸7
が挿通されている。
【0018】一方、筐体2の左側部2aの内面側には、
図3で明らかなように前後方向に直線状のガイド溝9が
形成され、これに対応してメカデッキ3に立設された立
壁3aにはガイドローラー10が枢支されており、この
ガイドローラー10が上記ガイド溝9内に嵌合されてい
る。
【0019】そしてガイド軸受8がガイド軸7に沿って
摺動すると共に、ガイドローラー10がガイド溝9に沿
って転動することにより、メカデッキ3は筐体2に対し
円滑に引出し/収納方向に移動されるようになってい
る。
【0020】また、筐体2の右側部2bの内面側には、
図5で明らかなようにメカデッキ3の移動方向と同方向
即ち前後方向にラックギヤ11が固定されており、この
ラックギヤ11にメカデッキ3側に枢支される駆動ギヤ
12が噛合されている。駆動ギヤ12は減速ギヤ群13
を介してモーター14と噛合連結されており、即ちモー
ター14が作動すると減速ギヤ群13で回転が減速され
て駆動ギヤ12に伝達され、この駆動ギヤ12の回転に
よって駆動ギヤ12がラック11に沿って移動すること
でメカデッキ3が筐体2に対し引出し/収納方向に移動
される如くなされている。
【0021】上記の如く筐体2に対し移動可能に設けら
れるメカデッキ3には、カセット100をテープ駆動機
構部に装着するためのカセットホルダー15が取り付け
られている。このカセットホルダー15は、図1におい
て明らかなように、カセット100の上面部に沿う上板
部15aと、この上板部15aの両端から垂直に折曲さ
れ、カセット100の側面部に沿う左右の側板部15
b,15cと、この両側板部15b,15cの先端から
内側へ突出し、カセット100の下面部を支持する支持
板部15d,15eとを一体に有してなり、このカセッ
トホルダー15にカセット100が挿入保持される。1
6a,16bはこのカセットホルダー15に挿入された
カセット100をガタ付かないように押さえるための板
ばねである。
【0022】そしてこのカセットホルダー15は、その
両側板部15b,15cから後方に延長形成されるアー
ム部15b1 ,15c1 において、メカデッキ3に立設
された立壁3a,3bに軸17a,17bを介して上下
方向に起伏回動可能に軸支されており、このカセットホ
ルダー15が上方の回動位置(上昇位置)にある状態で
カセット100をカセットホルダー15に挿入するとカ
セット100はメカデッキ3のテープ駆動機構部の上方
においてリールハブ102がハブ駆動軸5と対応し、こ
の状態からカセットホルダー15が下方に回動(下降)
すると、カセットホルダー内のカセット100はメカデ
ッキ3のテープ駆動機構部に装着されてリールハブ10
2がハブ駆動軸5に係合される如くなされている。
【0023】このカセットホルダー15の上下回動動作
即ち昇降動作は、筐体2に対するメカデッキ3の引出し
/収納動作と連動して行なわれる構造となっている。
【0024】このようなカセットホルダーの昇降機構の
構成を説明すると、先ずカセットホルダー15は、その
左側の軸支部(軸17a)に装着されたスプリング18
の力によって常に上方向に回動偏倚されている。またカ
セットホルダー15の左側アーム部15b1 は、軸17
aによる軸支部よりさらに延びる延長部15b2 を有
し、この延長部15b2 の先端部にはローラー19が枢
支されている。
【0025】一方、このローラー19に対応して筐体2
の左側部2aの内面側には、カム縁部20が形成されて
いる。このカム縁部20は、後部から中央部にかけての
部分が略水平で、中央部から前方に向って緩やかに低く
傾斜し、前端部分が急角度で低く傾斜するカム形状に形
成されており、このカム縁部20に上記カセットホルダ
ー15のローラー19がスプリング18の力によって押
し付けられるように転接されている。
【0026】そして筐体2に対しメカデッキ3が引出し
/収納方向に移動されると、ローラー19がカム縁部2
0に沿ってガイドされながら移動することにより、カセ
ットホルダー15は軸17a,17bを支点として上下
方向に回動し、即ちカセットホルダー15の昇降動作が
行なわれる構造となっている。
【0027】またカセットホルダー15の左右両側板部
15b,15cには夫々ピン21a,21bが外側に向
って対称的に突設され、これに対応して筐体2の左右両
側部2a,2bの内面側には押さえ部材22a,22b
があり、メカデッキ3が筐体2に収納された状態ではこ
の押さえ部材22a,22bの下側にピン21a,21
bが入り込むことによりカセットホルダー15がガタ付
かないように押さえ込まれるようになっている。
【0028】さらにメカデッキ3には、カセットローデ
ィング動作に伴なってカセット100のリッド103を
開くためのリッド開放機構が備えられている。
【0029】即ち、カセットホルダー15のアーム部1
5b1 にはリッド開放レバー23が軸部材24によって
枢着されており、このリッド開放レバー23の一端(前
方端)には、カセット100のリッド103に当接して
これを開くための作用ピン23aが植設され、また他方
(後方端)には操作ピン23bが植設されている。
【0030】またこのリッド開放レバー23の枢着部
(軸部材24)には図5に表われているようにスプリン
グ26が装着されており、このスプリング26の力によ
ってリッド開放レバー23は、図3に示す状態、即ちメ
カデッキ3が筐体2から引出された状態においてカセッ
トホルダー15に挿入されたカセット100のリッド1
03の下方に作用ピン23aが対応する状態に保たれる
ようになっている。
【0031】またこのリッド開放レバー23の後方に位
置してメカデッキ3の立壁3aには中継レバー27が軸
部材28によって枢着されており、さらにこの中継レバ
ー27に対応して筐体2の奥部においては左側部2aの
内面側に操作突片29が設けられている。尚、中継レバ
ー27は図には表われていないスプリングの力によって
図3に示すような水平状態に保たれるようになってい
る。
【0032】そして後に詳述するように、メカデッキ3
が筐体2に収納されると、操作突片29に中継レバー2
7が当たって傾斜回動し、これによってリッド開放レバ
ー23が操作されてカセット100のリッド103が完
全に開放される如くなされている。
【0033】また上記の如く構成されるカセットローデ
ィング機構を有する本例のDDS装置1においては、筐
体2にメカデッキ3が完全に収納された状態でさらにそ
の奥にスペースを有しており、この筐体2の最奥部のス
ペースに回路基板30が配されている。この回路基板3
0は、テープ駆動機構の駆動回路や信号処理回路、ホス
トコンピューターに対するインターフェース回路等が構
成されているもので、図3で明らかな如く複数段(本例
では2段)に所定間隔をもって重なる状態で水平に筐体
2に固定してある。31はホストコンピューター側のコ
ネクター部と接続される端子ピンである。
【0034】一方、この筐体2側の回路基板30に対し
てメカデッキ3側にも回路基板32が固定されている。
即ち、回転ヘッド装置6によって磁気テープから読み取
られた再生信号を増幅するRFアンプはノイズの混入防
止のために回転ヘッド装置6の近傍に設置する必要があ
るため、回転ヘッド装置6が載ったメカデッキ3側に一
枚回路基板32を設け、この回路基板32上にRFアン
プを搭載してある。33はこのRFアンプが載った回路
基板32と回転ヘッド装置6とを接続するフレキシブル
基板である。
【0035】この回路基板32はメカデッキ3の後端部
に立設された立壁3cの上端部に水平に固定してあり、
メカデッキ3が筐体2に収納された状態ではこの回路基
板32が筐体側の回路基板30の上方に所定の間隔をも
って重なるようになっている。
【0036】そしてこのメカデッキ側の回路基板32
と、筐体側の回路基板30とは、信号の受け渡しを行な
うためにフレキシブル基板34によって接続されてい
る。即ち、筐体側の回路基板(上段の回路基板)30に
は、その上面側の前端部にコネクター35が固定され、
一方メカデッキ側の回路基板32には、その上面側の後
端部にコネクター36が固定されており、このコネクタ
ー35と36とに、フレキシブル基板34の両端末の接
続端子部を挿入して固定してあり、これによって両回路
基板30と32の電子回路が電気的に接続されている。
【0037】この場合、筐体側の回路基板30上のコネ
クター35に対するフレキシブル基板34の挿入方向
と、メカデッキ側の回路基板32上のコネクター36に
対するフレキシブル基板34の挿入方向とが同一となる
ように構成されており、即ち本例においては両コネクタ
ー35,36は、何れもフレキシブル基板34を挿入す
る挿入口を後方に向けた状態で回路基板に固定してあ
る。このような構成によってフレキシブル基板34は、
図3で明らかな如くU字形に曲げられた状態で両コネク
ター35と36間に接続される形となる。
【0038】続いて以上のように構成される本例装置に
おけるカセットローディング動作を説明する。
【0039】図1、図3及び図5はカセットローディン
グ前の状態を示し、図2、図4及び図6はカセットロー
ディング完了状態を示している。図1、図3及び図5に
示すカセットローディング前の状態においては、図で明
らかなように筐体2に対しメカデッキ3が最前方まで引
出され、この状態でカセットホルダー15はスプリング
18の力によって上方へ持ち上げられた回動位置(上昇
位置)にあり、この状態でカセットホルダー15に対し
カセット100の脱着が行なわれる。
【0040】カセットホルダー15にカセット100を
挿入した状態では、カセット100はメカデッキ3の上
方に位置してリールハブ102がハブ駆動軸5と対応さ
れ、またリッド103の先端部がリッド開放レバー23
の作用ピン23aと対応される。
【0041】そしてこの状態からモーター14が始動さ
れることにより、メカデッキ3は筐体2に対し収納方向
に移動される。尚、このモーター14の起動は図示しな
い操作ボタンを押すことによって行なわれ、またメカデ
ッキ3が完全に筐体2に収納された状態では、図には表
われていない検出スイッチでこの状態が検出されること
によりモーター14の動作が停止されるようになってい
る。
【0042】上記の如くしてメカデッキ3が収納方向に
移動されると、この動作に伴なって図7A〜Cに連続し
て示す如く、カム縁部20に沿ってローラー19がガイ
ドされることにより、カセットホルダー15は軸17a
(17b)を支点として下方へ回動(下降)し、このた
めカセット100はメカデッキ3のテープ駆動機構部に
装着され、リールハブ102がハブ駆動軸5と係合され
る。
【0043】そしてメカデッキ3が完全に筐体2に収納
された状態では前述した如くカセットホルダー15の両
側板部15b,15cのピン21a,21bが筐体2側
の押さえ部材22a,22bの下側に入り込む状態とな
ることにより、カセットホルダー15はガタ付くことの
ないように押さえ込まれ、このためカセット100が確
実にメカデッキ3のテープ駆動機構部上に装着される。
【0044】またこのメカデッキ3の収納方向の移動動
作においては、カセットホルダー15の下方への回動に
伴ない、このカセットホルダーに枢着されているリッド
開放レバー23も一体に移動し、その端部の操作ピン2
3bが中継レバー27の直下に対応される状態となる。
【0045】そしてメカデッキ3が筐体2に完全に収納
される直前で操作突片29に中継レバー27が当たって
傾斜回動し、これによってリッド開放レバー23の操作
ピン23bが下方へ押されてリッド開放レバー23は軸
部材24を支点として作用ピン23aが上方へ移動する
ように回動される。そのためこの作用ピン23aがカセ
ット100のリッド103の先端部を押し上げてリッド
103を開き方向(上方向)へ回動させ、メカデッキ3
が筐体2に完全に収納された状態では、図4に示す如く
リッド103が完全に開かれた状態となる。
【0046】このようにしてカセット100がメカデッ
キ3のテープ駆動機構部に装着されると共にカセット1
00のリッド103が開かれて、一連のカセットローデ
ィング動作が完了すると、引き続きメカデッキ3上のテ
ープローディング機構が作動し、カセット100の前面
に露出した磁気テープを引出して回転ヘッド装置6に巻
き付ける動作(テープローディング動作)が行なわれる
ものであるが、このテープローディング機構は本発明と
は直接の関係はないので、本例ではその図示を省略して
ある。
【0047】また、上記のようにメカデッキ3が筐体2
に収納された状態では、図4に示す如くメカデッキ側の
回路基板32が筐体側の回路基板30の上方に重なる状
態となり、この回路基板30と32を接続するフレキシ
ブル基板34は回路基板30と32の間のスペースに効
率よく収まる状態となる。
【0048】以上に説明した本例のDDS装置における
カセットローディング機構は、下記のような特筆すべき
特長を有している。即ちこのカセットローディング機構
は、メカデッキ3を筐体2から全体的に引出してカセッ
ト100の着脱を行なう構造であり、この構造では筐体
2の外にカセットローディングスペースがあるため、従
来は筐体2の内部にあったカセットローディングスペー
スを省略できるので、その分筐体2の厚み(高さ)cを
従来より薄くできる。つまり筐体2は、メカデッキ3の
厚みとカセット100の厚みとを合わせた厚み分に僅か
の隙間分を考慮しただけの厚み寸法で形成できるので、
設計的に無理なく1インチ(25.4mm)厚の超薄型
構造を実現でき、また信頼性も高い。
【0049】また、この機構においてメカデッキ3は、
従来からあるメカデッキをそのまま流用可能であるた
め、高信頼性と低コストでの製品化を実現でき、また短
かい開発期間で実施できるものである。
【0050】またこのカセットローディング機構では、
メカデッキ3が筐体2に収納された状態でメカデッキ側
の回路基板32と筐体側の回路基板30とが重なる構造
としたことにより、筐体2内の基板配置スペースを広く
とれるので、設計の自由度が向上し、コストダウンにも
繋がる。
【0051】そしてこの回路基板30と32の間におい
ては、本例に示した如きフレキシブル基板34の接続構
造を採用したことにより、両回路基板30と32の間の
スペースにフレキシブル基板34を効率よく配置できフ
レキシブル基板34の曲率を大きく保てるので、フレキ
シブル基板34の耐久性が向上する。
【0052】即ち、図8に示す如くフレキシブル基板3
4は、メカデッキ側の回路基板32が筐体側の回路基板
30の前方にあるカセットローディング前の状態(同図
実線)と、メカデッキ側の回路基板32が回路基板30
の上方に重なるように移動した状態(同図破線)とで、
曲げ形状が殆ど変化することなく常に大きな曲率が維持
されるので、メカデッキ3の移動動作(カセットローデ
ィング動作)が数多く繰り返されてもフレキシブル基板
34のダメージは少なく、従ってフレキシブル基板34
の耐久性が良好に保たれるものである。
【0053】尚、このフレキシブル基板34の接続構造
は、図9のようにしても同じ効果を得ることができる。
【0054】図10及び図11は、本発明によるカセッ
トローディング機構におけるカセットホルダーの昇降機
構の他の構成例を示している。尚、この図10及び図1
1の実施例において、前述した実施例と対応する部分に
は同一符号を付しその説明は省略する。
【0055】本例においては、メカデッキ3に対しカセ
ットホルダー15をX形リンク機構40によって昇降可
能に支持してある。このX形リンク機構40は、2本の
リンク部材即ち第1のリンク部材41と第2のリンク部
材42とをX形に交差させてなり、これがカセットホル
ダー15の左右両側に対称的に設けられている。
【0056】第1のリンク部材41は、その前方端部が
メカデッキ3の側壁3dに軸部材43によって枢着され
ると共に、後方端部がカセットホルダー15の側板部に
軸部材44によって枢着されている。一方、第2のリン
ク部材42は、その後方部がメカデッキ3の側壁3dに
軸部材45によって枢着されると共に、前方端部がカセ
ットホルダー15の側板部に連結軸部材46を介して遊
結されている。即ちこの第2のリンク部材42の前方端
部には長孔47が形成されており、この長孔47を通し
て連結軸部材46をカセットホルダー15の側板部に固
定してある。
【0057】またこれら第1のリンク部材41と第2の
リンク部材42とは、その交差部において互いに連結さ
れており、即ち第1のリンク部材41側に形成された長
孔48に、第2のリンク部材42側に設けられた係合軸
部材49を挿通係合させてあり、これによって両リンク
部材41と42が連動して対称的に回動されるようにな
っている。
【0058】また第2のリンク部材42は、軸部材45
による枢着部よりさらに後方へ延びる延長部42aを有
し、この延長部42aの先端部にローラー19が枢支さ
れており、このローラー19が筐体2の側部の内面側に
設けられたカム縁(溝)部20に係合されている。
【0059】そしてメカデッキ3が筐体2に対して引出
し/収納方向に移動されると、このローラー19がカム
縁(溝)部20に沿ってガイドされながら移動すること
によって第2のリンク部材42が軸部材45を支点とし
て上下方向に回動すると共に、これと連動して第1のリ
ンク部材41も軸部材43を支点として対称的に上下方
向に回動し、この両リンク部材41と42の回動、即ち
X形リンク機構40の作動によってカセットホルダー1
5が昇降される構造となっている。
【0060】以上、本発明によるカセットローディング
機構の実施例について説明したが、本発明はこれらの実
施例に限定されるものではない。また本発明は、DAT
用カセットを用いて記録再生を行なうDDS装置に限る
ことなく、各種記録再生装置のカセットローディング機
構に広く適用可能であることは勿論である。
【0061】
【発明の効果】以上の説明によって明らかな如く、本発
明のカセットローディング装置は、メカデッキが筐体か
ら引出された状態ではカセットホルダーが上昇位置にあ
り、この状態でカセットホルダーにテープカセットを挿
入し、メカデッキが筐体に対し収納方向に移動される
と、カセットホルダーが昇降手段によって下降して、テ
ープカセットがメカデッキのテープ駆動機構部に装着さ
れる如く動作する構成である。このように構成される本
発明のカセットローディング装置は、カセットローディ
ングスペースが筐体の外にある構造であるため、従来は
筐体の内部にあったカセットローディングスペースを省
略できるので、その分筐体の厚みを薄く形成でき、従っ
て設計的に無理なく1インチ厚の薄型構造を実現でき
る。そしてこのように筐体を1インチ厚の薄型としたこ
とにより、現在多くのコンピューターに装備されている
マイクロフロッピーディスク装置と同様にコンピュータ
ー本体に組み込むことができる。
【0062】そしてこの1インチ厚の薄型構造のカセッ
トローディング装置において特に本発明では、筐体側の
回路基板のコネクターに対するフレキシブル基板の挿入
方向と、メカデッキ側の回路基板のコネクターに対する
フレキシブル基板の挿入方向を同一方向に設定したこと
により、メカデッキの収納時にメカデッキ側の回路基板
と筐体側の回路基板とが重なった状態において両回路基
板間のスペースにフレキシブル基板を効率よく配置で
き、フレキシブル基板は大きな曲率が維持されるので、
カセットローディング動作が多く繰り返されてもフレキ
シブル基板のダメージは少なく、従ってフレキシブル基
板の耐久性が向上し信頼性が確保される効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す斜視図で、カセットロー
ディング前の状態である。
【図2】同、カセットローディング完了状態である。
【図3】同、側面図で、カセットローディング前の状態
である。
【図4】同、カセットローディング完了状態である。
【図5】同、平面図で、カセットローディング前の状態
である。
【図6】同、カセットローディング完了状態である。
【図7】同、カセットローディング動作を説明する側面
図である。
【図8】同、カセットローディング動作によるフレキシ
ブル基板の動きの説明図である。
【図9】フレキシブル基板の接続部における他の実施例
の説明図である。
【図10】昇降機構の他の実施例を示す斜視図である。
【図11】同、側面図である。
【符号の説明】
2 筐体 3 メカデッキ 5 ハブ駆動軸 6 回転ヘッド装置 15 カセットホルダー 19 ローラー 20 カム縁部 30 回路基板 32 回路基板 34 フレキシブル基板 35 コネクター 36 コネクター 100 カセット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/675 G11B 33/02 G11B 33/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面に開口を有する筐体と、 この筐体の開口から引出し/収納可能に設けられ、カセ
    ット内の記録媒体の駆動機構が備えられるメカデッキ
    と、 カセットが挿入保持され、上記メカデッキの駆動機構部
    の上方にカセットが対応する第1の位置と、駆動機構部
    にカセットが装着される第2の位置との間を昇降動作す
    るカセットホルダーと、 上記メカデッキの引出し/収納動作に連動して上記カセ
    ットホルダーを、上記メカデッキの引出し時に第1の位
    置に、収納時に第2の位置に昇降動作させる昇降手段
    と、 を有し、 上記筐体の厚さは1インチとなされ、 更に上記筐体内には、 上記筐体側に固定される回路基板と、 上記メカデッキ側に固定される回路基板と、 を有し、 上記メカデッキの収納時には上記メカデッキ側の回路基
    板が上記筐体側の回路基板と重なるようにした構造とな
    され、 上記筐体側の回路基板上に設けられたコネクターと、上
    記メカデッキ側の回路基板上に設けられたコネクターと
    の間をフレキシブル基板によって接続し、 この構成では、筐体側の回路基板のコネクターに対する
    フレキシブル基板の挿入方向と、メカデッキ側の回路基
    板のコネクターに対するフレキシブル基板の挿入方向と
    が同一方向に設定されてなるカセットローディング装
    置。
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