JP2001056412A - 染料系偏光膜 - Google Patents
染料系偏光膜Info
- Publication number
- JP2001056412A JP2001056412A JP11234058A JP23405899A JP2001056412A JP 2001056412 A JP2001056412 A JP 2001056412A JP 11234058 A JP11234058 A JP 11234058A JP 23405899 A JP23405899 A JP 23405899A JP 2001056412 A JP2001056412 A JP 2001056412A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- polarizing film
- water
- dye
- formula
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polarising Elements (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
領域における色もれの少ない偏光板の開発。 【解決手段】遊離酸の形で下記式(1) 【化1】 (式中、nは0または1を、Xはニトロ基またはアミノ
基を表す。R1 、R2 、R3 、R4 は各々独立に水素
原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、
アセチルアミノ基を表す。R5 はヒドロキシ基および
無置換のもしくは置換されたアミノ基を表す。R6 は
水素原子、ヒドロキシ基、無置換のもしくは置換された
アミノ基、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ
基を表す。)で表される水溶性染料またはこの銅錯塩染
料を含有することを特徴とするポリビニルアルコール系
偏光膜。
Description
アルコール系偏光膜に関するものである。
は、光のスイッチング機能を有する液晶とともに液晶デ
ィスプレイ(LCD)の基本的な構成要素である。この
LCDの適用分野も初期の頃の電卓および時計等の小型
機器から、ノートパソコン、ワープロ、液晶プロジェク
タ、液晶テレビ、カーナビゲーションおよび屋内外の計
測機器等の広範囲に広がり、使用条件も低温〜高温、低
湿度〜高湿度の幅広い条件で使用されることから、偏光
性能が高くかつ耐久性に優れた偏光板が求められてい
る。
ルコール又はその誘導体のフィルムに、偏光素子として
ヨウ素や二色性染料を含有せしめて製造される。あるい
は、ポリ塩化ビニルフィルムの脱塩酸又はポリビニルア
ルコール系フィルムの脱水によりポリエンを生成して配
向せしめたポリエン系のフィルムなどから製造される。
これらのうち、偏光素子としてヨウ素を用いたヨウ素系
偏光膜は、初期偏光性能には優れるものの、水および熱
に対して弱く、高温、高湿の状態で長時間使用する場合
にはその耐久性に問題がある。耐久性を向上させるため
にホルマリン、あるいは、ほう酸を含む水溶液で処理し
たり、また透湿度の低い高分子フィルムを保護膜として
用いる方法などが考えられているが十分とはいえない。
一方、偏光素子として二色性染料を用いた染料系偏光膜
はヨウ素系偏光膜に比べ、耐湿性および耐熱性は優れる
ものの、一般に初期偏光性能が十分ではない。
を吸着・配向させてなる中性色の偏光膜において、2枚
の偏光膜をその配向方向が直交するように重ね合わせた
状態(直交位)で、可視光領域、特に400〜700n
mの波長領域における特定波長の光漏れ(色漏れ)があ
ると、偏光膜を液晶パネルに装着したとき、暗状態にお
いて液晶表示の色相が変わってしまうことがある。そこ
で、偏光膜を液晶表示装置に装着したとき、暗状態にお
いて特定波長の色漏れによる液晶表示の変色を防止する
ためには、高分子フィルムに数種の二色性染料を吸着・
配向させてなる中性色の偏光膜において、可視光領域、
特に400〜700nmの波長領域における直交位の透
過率(直交透過率)を一様に低くしなければならない。
れる染料としては、例えば特許第2844360号公報
の実施例1に下記式(2)の水溶性染料が記載されてい
る。
有してなる偏光膜は、偏光特性、吸収波長領域、色相等
の観点から、需要家のニーズを十分に満足させるに至っ
ていない。
よび耐湿性・耐熱性を有する高性能な偏光膜を提供する
ことにある。さらに、本発明の他の目的は、高分子フィ
ルムに二種類以上の二色性染料を吸着・配向せしめてな
る中性色の偏光膜であって、可視光領域、特に400〜
700nmの波長領域における直交位の色もれがなく、
優れた偏光性能及び耐湿性、耐熱性を有する高性能な偏
光膜を提供することにある。
的を達成すべく鋭意研究を進めた結果、特定の染料を含
有する偏光膜が、優れた偏光性能及び耐湿性、耐熱性を
有することを見いだし、さらにはかかる特定の染料とと
もに、中性色を有する偏光膜とするための特定の選択さ
れた染料を含有させることにより、偏光性能及び耐久性
に優れるとともに、可視光領域における色もれも少ない
偏光膜が得られることを見いだし、本発明を完成した。
すなわち本発明は、(1)遊離酸の形で下記式(1)
またはアミノ基を表す。R1 、R2 、R3 、R4 は各
々独立に水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、
エトキシ基、またはアセチルアミノ基を表す。R5 は
ヒドロキシ基または無置換もしくは置換されたアミノ基
を表す。R6 は水素原子、ヒドロキシ基、無置換もし
くは置換されたアミノ基、メチル基、エチル基、メトキ
シ基、またはエトキシ基を表す。)で表される水溶性染
料またはこの銅錯体染料を含有することを特徴とするポ
リビニルアルコール系偏光膜、(2)さらに式(1)で
表される水溶性染料またはこの銅錯体染料以外の有機染
料を少なくとも一種以上含有することを特徴とする
(1)に記載のポリビニルアルコール系偏光膜、に関す
る。
その銅錯体染料を一種以上含有してなる偏光膜は、偏光
性能に優れ、しかも耐湿性、耐熱性に優れる特徴を有す
る。さらに上記式(1)で表される水溶性染料またはそ
の銅錯体染料を一種以上含有した偏光膜は別の有機染料
を含有させることにより、偏光性能に優れ、しかも耐湿
性、耐熱性に優れた特徴を有する中性色(グレー)の偏
光膜が得られる。
される水溶性染料またはその銅錯塩染料を少なくとも一
種以上含有する。式(1)において、Xはニトロ基また
はアミノ基を表す。R1 、R2 、R3 、R4 はそれぞ
れ独立に水素原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、
エトキシ基、アセチルアミノ基を表す。また、R5 は
ヒドロキシ基および無置換のもしくは置換されたアミノ
基を表す。R6 は水素原子、ヒドロキシ基、無置換の
もしくは置換されたアミノ基、メチル基、エチル基、メ
トキシ基、エトキシ基を表す。R5 、R6 において、
置換されたアミノ基としては、例えばメチルアミノ基、
カルバモイルアミノ基、アセチルアミノ基等があげられ
る。
は、例えば式(1)において、Xがニトロ基、R1 、R
2 がメトキシ基で、nが0、R5 がヒドロキシ基、R6
が水素原子またはヒドロキシ基があげられ、またR6
の置換位置としてはアゾ基に対してオルト位が好まし
い。次に本発明で使用する式(1)で表される水溶性染
料の代表例を以下にあげる。
アゾ染料の製法に従い、公知のジアゾ化、カップリング
法で容易に製造できる。即ち、4ーニトロー4´アミノ
スチルベンー2、2´ージスルホン酸ナトリウムをジア
ゾ化し、置換基を有していてもよいアニリン類と一次カ
ップリングさせ、モノアゾアミノ化合物を得る。次い
で、このモノアゾアミノ化合物をジアゾ化し、置換基を
有していてもよいアニリン類と2次カップリングさせ、
ジスアゾアミノ化合物を得る。このジスアゾアミノ化合
物をジアゾ化し、R5 、R6 で置換されたナフトール
類とアルカリ性で3次カップリングさせることにより、
nが1の式(1)で表される水溶性染料が得られる。n
が0の水溶性染料は、モノアゾアミノ化合物のジアゾ化
物と、R5、R6 で置換されたナフトール類と2次カッ
プリングさせることにより、nが0である式(1)で表
される水溶性染料が得られる。さらに硫酸銅等を用いて
常法により銅錯体化すれば式(1)で表される水溶性染
料の銅錯体化物が得られる。
の塩酸、硫酸などの鉱酸水溶液または、けん濁液に亜硝
酸ナトリウムなどの亜硝酸塩を混合するという順法によ
るか、あるいはジアゾ成分の中性もしくは弱アルカリ性
の水溶液に亜硝酸塩を加えておき、これと鉱酸を混合す
るという逆法によってもよい。ジアゾ化の温度は、−1
0〜40℃が適当である。また、カップリングはアミン
類の塩酸、酢酸などの酸性水溶液と上記ジアゾ液を混合
し中和してPH2〜7にすればよい。カップリングの温
度は−10〜40℃が適当である。
及びジスアゾ化合物はそのままあるいは酸析や塩析によ
り析出させ濾過して取り出すか、溶液またはけん濁液の
まま次の工程へ進むこともできる。ジアゾニウム塩が難
溶性でけん濁液となっている場合は濾過してプレスケー
キとして次のジアゾ化工程で使うこともできる。
ミノ化合物のジアゾ化物と、置換されたナフトール類と
の2次または3次カップリング反応は、温度が−10〜
40℃でPH7〜10のアルカリ性条件で行われる。反
応終了後、塩析により析出させ濾過して取り出す。さら
に銅錯体化物とするには、その水溶液を、例えばアンモ
ニア、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン等の
存在下に硫酸銅、塩化銅、酢酸銅と95〜100℃で反
応させ、塩析等により析出させ濾過して取り出せばよ
い。また精製が必要な場合には、塩析を繰り返すか、ま
たは有機溶媒を使用して水中から析出させればよい。有
機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール等のア
ルコール類、アセトン等のケトン類等の水溶性有機溶媒
があげられる。
ための出発原料は4ーニトロー4´アミノスチルベンー
2、2´ージスルホン酸ナトリウムである。
いてもよいアニリン類における置換基としては、メチル
基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、アセチルアミ
ノ基が挙げられる。これらの置換基は1つまたは2つ以
上結合しても良い。その結合位置は、アミノ基に対し
て、2位、3位、2位と5位が好ましい。置換基を有し
ていてもよいアニリン類としては、例えばアニリン、2
ーメチルアニリン、3ーメチルアニリン、2ーエチルア
ニリン、3ーエチルアニリン、2、5ージメチルアニリ
ン、2、5ージエチルアニリン、2ーメトキシアニリ
ン、3ーメトキシアニリン、2ーメトキシー5ーメチル
アニリン、2、5ージメトキシアニリン、3ーアセチル
アミノアニリン、2ーメトキシー5ーアセチルアミノア
ニリン、等が挙げられる。これらのアニリン類はアミノ
基が保護されていても良い。保護基としては、例えばそ
のωーメタンスルホン酸基があげられる。1次カップリ
ングに使用するアニリン類と2次カップリングに使用す
るアニリン類は同じであっても異なっていても良い。
6ー(4´ーヒドロキシフェニルアゾ)ー3ースルフォ
ン酸ー1ーナフトール、6ー(2´、4´ージヒドロキ
シフェニルアゾ)ー3ースルフォン酸ー1ーナフトー
ル、6ー(4´ーアミノフェニルアゾ)ー3ースルフォ
ン酸ー1ーナフトール、6ー(4´ーNメチルアミノフ
ェニルアゾ)ー3ースルフォン酸ー1ーナフトール、等
が挙げられる。置換されたナフトール類はJ酸を公知の
方法で、トシル化した後ジアゾ化し、フェノール類また
はアニリン類とカップリングした後、脱トシル化すれば
得られる。あるいはモノアゾアミノ化合物または、ジス
アゾアミノ化合物のジアゾ化物と、J酸をカップリング
した後、J酸のアミノ基をジアゾ化しフェノール類また
はアニリン類とカップリングして得ることもできる。ま
たXをアミノ基とするには、ニトロ基を硫化ナトリウム
等を用いて還元すれば、Xがアミノ基である、式(1)
で表される化合物が得られる。
用される他、それら同士、あるいは他の色素と配合する
ことにより、各種の色相及び中性色を有する偏光素子ま
たは偏光板を製造することができる。配合する他の有機
染料としては、本発明の水溶性染料の吸収波長領域と異
なる波長領域に吸収特性を有する染料であって二色性の
高いものであれば、いかなる染料であってもよく、例え
ば、シー.アイ.ダイレクト.イエロー12、シー.ア
イ.ダイレクト.イエロー28、シー.アイ.ダイレク
ト.イエロー44、シー.アイ.ダイレクト.オレンジ
26、シー.アイ.ダイレクト.オレンジ39、シー.
アイ.ダイレクト.オレンジ107、シー.アイ.ダイ
レクト.レッド 2、シー.アイ.ダイレクト.レッド
31、シー.アイ.ダイレクト.レッド 79、シ
ー.アイ.ダイレクト.レッド 81、シー.アイ.ダ
イレクト.レッド 247 、シー.アイ.ダイレク
ト.グリーン 80、シー.アイ.ダイレクト.グリー
ン 59および特開昭59−145255号、特開昭6
0−156759号、特開平3−12606号、特願平
10−32407号の各公報に記載された染料等が挙げ
られ、これらの色素は遊離酸、あるいはアルカリ金属
塩、アンモニウム塩、アミン類の塩として用いられる。
溶性染料を、偏光膜材料である高分子フィルムに公知の
方法で含有せしめることにより、製造することができ
る。
ィルム)は、ポリビニアルコールまたはその誘導体、こ
れらのいずれかをエチレン、プロピレンのようなオレフ
ィンや、クロトン酸、アクリル酸、メタクリル酸、マレ
イン酸のような不飽和カルボン酸などで変性したもの、
EVA(エチレン/ビニルアセテート)樹脂、ケン化E
VA樹脂、ナイロン樹脂、ポリエステル樹脂などからな
るものが利用される。なかでも、ポリビニアルコールま
たはその誘導体からなるフィルムが、染料の吸着性およ
び配向性の点から、好適に用いられる。
される水溶性染料を含有せしめるにあたっては、通常、
高分子フィルムを染色する方法が採用される。染色は、
例えば次のように行われる。まず、式(1)で表される
水溶性染料を水に溶解して染浴を調整する。染浴中の染
料濃度は特に制限されないが、通常は0.001〜10
重量%程度の範囲から選択される。また、必要により染
色助剤を用いてもよく、例えば、芒硝を0.1〜10重
量%程度の濃度で用いるのが好適である。このようにし
て調整した染浴に高分子フィルムを浸漬し、染色を行
う。染色温度は、好ましくは40〜80℃程度である。
高分子フィルムを延伸することによって行われる。延伸
する方法としては、例えば湿式法、乾式法など、公知の
いずれの方法を用いてもよい。高分子フィルムの延伸
は、染色の前に行ってもよい。式(1)で表される水溶
性染料を含有・配向せしめた高分子フィルムは、必要に
応じて公知の方法によりホウ酸処理などの後処理が施さ
れる。このような後処理は、偏光膜の光線透過率および
偏光度を向上させる目的で行われる。ホウ酸処理の条件
は、用いる高分子フィルムの種類や用いる染料の種類に
よって異なるが、一般的にはホウ酸水溶液のホウ酸濃度
を0.1〜15重量%、好ましくは1〜10重量%の範
囲とし、処理は30〜80℃、好ましくは40〜75℃
の温度範囲で行われる。更に必要に応じて、カチオン系
高分子化合物を含む水溶液で、フィックス処理を併せて
行ってもよい。
その片面または両面に、光学的透明性および機械的強度
に優れる保護膜を貼合して、偏光板とすることができ
る。保護膜を形成する材料は、従来から使用されている
ものでよく、例えば、セルロースアセテート系フィルム
やアクリル系フィルムのほか、四フッ化エチレン/六フ
ッ化プロピレン系共重合体のようなフッ素系フィルム、
ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂またはポリアミ
ド系樹脂からなるフィルムが用いられる。
えて前記の有機染料を少なくとも一種以上用いることに
よっても本発明のポリビニルアルコール系偏光膜が得ら
れる。この場合、それぞれの配合割合は特に限定される
ものではないが、一般的には、式(1)で表される水溶
性染料の重量を基準として、前記の有機染料の少なくと
も一種以上の合計で0.1〜10重量部の範囲で用いる
のが好ましい。このように構成した偏光膜は中性色を有
し、可視光領域、特に400〜700nmの波長領域に
おいて直交位の色もれがなく、偏光性能に優れ、さらに
高温、高湿状態でも変色や偏光性能の低下を起こさない
という特徴を有する。
つ耐湿性、耐熱性に優れた偏光膜を得ることができる。
また式(1)で表される水溶性染料と他の有機染料を併
用することによって、耐湿性、耐熱性の優れた中性色の
偏光膜を得ることができる。この場合、有機染料として
前記した染料から一種以上を併用することによって、耐
湿性、耐熱性に優れ、可視光領域における直交位での光
もれの少ない偏光膜を得ることができる。
明するが、これらは例示的なものであって、本発明をな
んら限定するものではない。例中にある%および部は、
特にことわらないかぎり重量基準である。
ホン酸ナトリウム44.4部を水600部に加え70℃
として溶解する。冷却し30℃以下で、35%塩酸32
部を加え、次に亜硝酸ナトリウム6.9部を加え、25
〜30℃で2時間攪拌する。そこへ 2、5ジメトキシ
アニリン15.3部を加え、25〜30℃で2時間攪拌
したのち、炭酸ナトリウムを加えてpH3とし、さらに
攪拌してカップリング反応を完結させ、濾過して、モノ
アゾ化合物を得る。得られたモノアゾ化合物を水600
部に分散させたのち、35%塩酸32部を、次に亜硝酸
ナトリウム6.9部を加え、25〜30℃で2時間攪拌
してジアゾ化し、モノアゾジアゾ反応液を得る。
させ、水酸化ナトリウム12部を加えて溶解し、塩化ト
シル19部を加えて35〜40℃で1時間攪拌する。こ
の液に35%塩酸42部を、次に亜硝酸ナトリウム6.
9部を加え、10〜15℃で2時間攪拌する。次いでフ
ェノール9.4部を加えた後、水酸化ナトリウムを加え
てPH9とし10〜15℃で攪拌してカップリング反応
を完結させる。この反応液に水酸化ナトリウム6部を加
え、80℃で3時間攪拌して加水分解させる。20〜3
0℃に冷却した後、35%塩酸を加えてPH7とし、次
いで塩化ナトリウムを加えて塩析し、濾過してモノアゾ
化合物である6ー(4´ーヒドロキシフェニルアゾ)ー
3ースルフォン酸ー1ーナフトールを得る。このモノア
ゾ化合物を水300部に加え、水酸化ナトリウムを加え
て溶解しておく。
ノアゾ化合物の溶解液に炭酸ナトリウムで弱アルカリ性
を保ちながら加え、15〜25℃で攪拌してカップリン
グ反応を完結させる。反応液に塩化ナトリウムを加えて
塩析し、濾過して化合物No.1のトリスアゾ化合物の
水溶性染料を得た。
せ、結晶硫酸銅15部およびモノエタノールアミン10
部を加えて95℃に加熱し、10時間反応させる。反応
液に塩化ナトリウムを加えて塩析し、濾過して、化合物
No.2の銅錯体染料である水溶性染料を得た。
ークレシジンを用いて化合物No.3の水溶性染料を得
た。
および芒硝0.1%の濃度とした45℃の水溶液に、厚
さ75μmのポリビニルアルコールを4分間浸漬した。
このフィルムを3%ホウ酸水溶液中で50℃で5倍に延
伸し、緊張状態を保ったまま水洗、乾燥して偏光膜を得
た。得られた偏光膜は、最大吸収波長615nmであ
り、この偏光膜は高い偏光度を有し、しかも、高温、高
湿の状態でも長時間にわたる耐久性をしめした。
および芒硝0.1%の濃度とした45℃の水溶液に、厚
さ75μmのポリビニルアルコールを4分間浸漬した。
このフィルムを3%ホウ酸水溶液中で50℃で5倍に延
伸し、緊張状態を保ったまま水洗、乾燥して偏光膜を得
た。得られた偏光膜は、最大吸収波長665nmであ
り、この偏光膜は高い偏光度を有し、しかも、高温、高
湿の状態でも長時間にわたる耐久性をしめした。
%、合成例3で得られた化合物No.3の染料の0.0
4%、シー.アイ.ダイレクト.オレンジ39を0.0
3%、シー.アイ.ダイレクト.レッド81を0.03
%、および芒硝を0.1%の濃度とした45℃の水溶液
に、厚さ75μmのポリビニルアルコールを4分間浸漬
した。このフィルムを3%ホウ酸水溶液中で50℃で5
倍に延伸し、緊張状態を保ったまま水洗、乾燥して偏光
膜を得た。得られた偏光膜は、中性色を示し、高い偏光
度を有し、しかも、高温、高湿の状態でも長時間にわた
る耐久性をしめした。
シー・アイダイレクト・オレンジ39を0.03%、シ
ー.アイ.ダイレクト.レッド81を0.03%、特願
平10ー32407号明細書、実施例1に記載されてい
る下記構造式で示される染料0.04%、および芒硝を
0.1%の濃度とした45℃の水溶液に、厚さ75μm
のポリビニルアルコールを4分間浸漬した。このフィル
ムを3%ホウ酸水溶液中で50℃で5倍に延伸し、緊張
状態を保ったまま水洗、乾燥して偏光膜を得た。得られ
た偏光膜は、中性色を示し、高い偏光度を有し、しか
も、高温、高湿の状態でも長時間にわたる耐久性を示し
た。
の染料として有用である。そしてこの化合物を含有する
偏光膜は、ヨウ素を用いた偏光膜に匹敵する高い偏光性
能を有し、且つ耐久性にも優れるので、各種液晶表示
体、なかでも高い偏光性能と耐久性を必要とする車載用
途、各種環境で用いられる工業計器類の表示用途に好適
である。
Claims (2)
- 【請求項1】偏光膜基材に、遊離酸の形で下記式(1) 【化1】 (式中、nは0または1を、Xはニトロ基またはアミノ
基を表す。R1 、R2 、R3 、R4 は各々独立に水素
原子、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、
またはアセチルアミノ基を表す。R5 はヒドロキシ基
または無置換もしくは置換されたアミノ基を表す。R6
は水素原子、ヒドロキシ基、無置換もしくは置換され
たアミノ基、メチル基、エチル基、メトキシ基、または
エトキシ基を表す。)で表される水溶性染料またはこの
銅錯体染料を含有することを特徴とするポリビニルアル
コール系偏光膜。 - 【請求項2】さらに式(1)で表される水溶性染料また
はこの銅錯体染料以外の有機染料を少なくとも1種以上
含有することを特徴とする請求項1に記載のポリビニル
アルコール系偏光膜。
Priority Applications (12)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23405899A JP4162336B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 染料系偏光膜 |
EP00946278A EP1203969B1 (en) | 1999-07-14 | 2000-07-12 | Polarizer comprising dye |
US10/018,851 US6790490B1 (en) | 1999-07-14 | 2000-07-12 | Dye type polarizing plate |
CNB008100969A CN1175289C (zh) | 1999-07-14 | 2000-07-12 | 聚乙烯醇型偏振膜,聚乙烯醇型偏振板以及具有该偏振板的彩色液晶投影仪 |
TW089113874A TW440715B (en) | 1999-07-14 | 2000-07-12 | Dyeing polarizing film and polarizing plate |
DE60020976T DE60020976T2 (de) | 1999-07-14 | 2000-07-12 | Farbstoff-polarisator |
CA2379139A CA2379139C (en) | 1999-07-14 | 2000-07-12 | Dye type polarizing plate |
KR1020017016279A KR100653318B1 (ko) | 1999-07-14 | 2000-07-12 | 염료계 편광판 |
KR1020067014918A KR100730227B1 (ko) | 1999-07-14 | 2000-07-12 | 염료계 편광판 |
PCT/JP2000/004658 WO2001006281A1 (fr) | 1999-07-14 | 2000-07-12 | Polariseur renfermant une teinture |
HK02108755.6A HK1047319B (zh) | 1999-07-14 | 2002-12-02 | 聚乙烯醇型偏振膜,聚乙烯醇型偏振板以及具有該偏振板的彩色液晶投影儀 |
US10/898,817 US7108897B2 (en) | 1999-07-14 | 2004-07-26 | Dye type polarizing plate |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23405899A JP4162336B2 (ja) | 1999-08-20 | 1999-08-20 | 染料系偏光膜 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001056412A true JP2001056412A (ja) | 2001-02-27 |
JP4162336B2 JP4162336B2 (ja) | 2008-10-08 |
Family
ID=16964935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23405899A Expired - Fee Related JP4162336B2 (ja) | 1999-07-14 | 1999-08-20 | 染料系偏光膜 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4162336B2 (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007145210A1 (ja) | 2006-06-13 | 2007-12-21 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | アゾ化合物及びそれらを含有する染料系偏光膜 |
WO2009057676A1 (ja) | 2007-11-02 | 2009-05-07 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | アゾ化合物及びそれらを含有する染料系偏光膜 |
WO2012165224A1 (ja) | 2011-05-31 | 2012-12-06 | 日本化薬株式会社 | 染料系偏光素子及び偏光板 |
WO2012165222A1 (ja) | 2011-05-30 | 2012-12-06 | 日本化薬株式会社 | 染料系偏光素子及び偏光板 |
WO2012165223A1 (ja) | 2011-05-30 | 2012-12-06 | 日本化薬株式会社 | 染料系偏光素子及び偏光板 |
US8477268B2 (en) | 2008-06-17 | 2013-07-02 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound and salts thereof, as well as dye-based polarization films and polarizing plates comprising the same |
US8643809B2 (en) | 2006-06-01 | 2014-02-04 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound and salt thereof, and dye-containing polarizing film comprising the compound or salt |
US8940059B2 (en) | 2006-06-22 | 2015-01-27 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound and dye polarizing film containing the same |
US9354371B2 (en) | 2008-05-20 | 2016-05-31 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compounds, and dye-based polarizing films and polarizing plates comprising the same |
KR20160061956A (ko) | 2013-09-27 | 2016-06-01 | 니폰 가야꾸 가부시끼가이샤 | 염료계 편광소자 또는 염료계 편광판 |
WO2020137705A1 (ja) | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 日本化薬株式会社 | アゾ化合物又はその塩、並びにこれを含有する染料系偏光膜及び染料系偏光板 |
-
1999
- 1999-08-20 JP JP23405899A patent/JP4162336B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (18)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9213130B2 (en) | 2006-06-01 | 2015-12-15 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound and salt thereof, and dye-containing polarizing film comprising the compound or salt |
US8771378B2 (en) | 2006-06-01 | 2014-07-08 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound and salt thereof, and dye-containing polarizing film comprising the compound or salt |
US8643809B2 (en) | 2006-06-01 | 2014-02-04 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound and salt thereof, and dye-containing polarizing film comprising the compound or salt |
US8389122B2 (en) | 2006-06-13 | 2013-03-05 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound and dye polarizing film containing the same |
EP2031027A1 (en) * | 2006-06-13 | 2009-03-04 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound and dye polarizing film containing the same |
EP2031027A4 (en) * | 2006-06-13 | 2009-08-26 | Nippon Kayaku Kk | AZOVER BINDING AND COLORING POLARIZATION FILM CONTAINING THEM |
WO2007145210A1 (ja) | 2006-06-13 | 2007-12-21 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | アゾ化合物及びそれらを含有する染料系偏光膜 |
US8940059B2 (en) | 2006-06-22 | 2015-01-27 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound and dye polarizing film containing the same |
US8232375B2 (en) | 2007-11-02 | 2012-07-31 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound, and dye-containing polarizing film comprising the same |
WO2009057676A1 (ja) | 2007-11-02 | 2009-05-07 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | アゾ化合物及びそれらを含有する染料系偏光膜 |
US9354371B2 (en) | 2008-05-20 | 2016-05-31 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compounds, and dye-based polarizing films and polarizing plates comprising the same |
US8477268B2 (en) | 2008-06-17 | 2013-07-02 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound and salts thereof, as well as dye-based polarization films and polarizing plates comprising the same |
WO2012165223A1 (ja) | 2011-05-30 | 2012-12-06 | 日本化薬株式会社 | 染料系偏光素子及び偏光板 |
WO2012165222A1 (ja) | 2011-05-30 | 2012-12-06 | 日本化薬株式会社 | 染料系偏光素子及び偏光板 |
WO2012165224A1 (ja) | 2011-05-31 | 2012-12-06 | 日本化薬株式会社 | 染料系偏光素子及び偏光板 |
KR20160061956A (ko) | 2013-09-27 | 2016-06-01 | 니폰 가야꾸 가부시끼가이샤 | 염료계 편광소자 또는 염료계 편광판 |
WO2020137705A1 (ja) | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 日本化薬株式会社 | アゾ化合物又はその塩、並びにこれを含有する染料系偏光膜及び染料系偏光板 |
US12098287B2 (en) | 2018-12-27 | 2024-09-24 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | Azo compound or salt thereof, and dye-based polarizing film and dye-based polarizing plate containing same |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4162336B2 (ja) | 2008-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4162334B2 (ja) | 染料系偏光膜 | |
EP1203969B1 (en) | Polarizer comprising dye | |
EP1712595B1 (en) | Azo compound and polarizing film and polarizing plate each containing the same | |
TWI406907B (zh) | 偶氮化合物及含有彼等之染料系偏光膜 | |
JP7214789B2 (ja) | 偏光素子並びにそれを用いた偏光板及び表示装置 | |
CA2586123A1 (en) | Azo compounds and dye-type polarizing films or plates containing the same | |
EP1614719B1 (en) | Azo compound and salt thereof | |
TW201011075A (en) | Azo compound and salt thereof, and dye containing polarizing film and polarizing plate containing the same | |
TWI665265B (zh) | 偶氮化合物及含有該化合物之染料系偏光膜,以及偏光板 | |
JP2001240762A (ja) | アゾ化合物又はその塩及びそれらを含有する染料系偏光膜 | |
JP4049229B2 (ja) | 新規偏光膜 | |
JP4162336B2 (ja) | 染料系偏光膜 | |
JP2002296417A (ja) | 染料系偏光膜 | |
JP2002275381A (ja) | ポリアゾ化合物又はその塩及びそれらを含有する染料系偏光膜 | |
JP6736549B2 (ja) | アゾ化合物及びそれらを含有する染料系偏光膜並びに偏光板 | |
JP2003327858A (ja) | アゾ化合物又はその塩、及びそれらの偏光膜への適用 | |
KR20070113119A (ko) | 염료계 편광필름 | |
JP2001108828A (ja) | トリスアゾ化合物を含有する染料系偏光膜 | |
JP2002105348A (ja) | トリスアゾ化合物又はその塩及びそれらを含有する染料系偏光膜 | |
TW201741402A (zh) | 偶氮化合物、使用該偶氮化合物之偏光元件與偏光板,及顯示裝置 | |
JP2002220544A (ja) | テトラキスアゾ化合物又はその塩、及びそれらを含有する染料系偏光膜 | |
JP2002155218A (ja) | トリスアゾ化合物又はその塩及びそれらを含有する染料系偏光膜 | |
CN110114417B (zh) | 偶氮化合物或其盐,以及含有偶氮化合物或其盐的染料系偏光膜及染料系偏光板 | |
JP2002179937A (ja) | アゾ化合物又はその塩及びそれらを含有する染料系偏光膜 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050711 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080428 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080623 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080716 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080722 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 4162336 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110801 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140801 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |