JP2001049869A - 鉄筋カバー - Google Patents

鉄筋カバー

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JP2001049869A
JP2001049869A JP11225803A JP22580399A JP2001049869A JP 2001049869 A JP2001049869 A JP 2001049869A JP 11225803 A JP11225803 A JP 11225803A JP 22580399 A JP22580399 A JP 22580399A JP 2001049869 A JP2001049869 A JP 2001049869A
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Japan
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reinforcing bar
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concrete
bar cover
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JP11225803A
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English (en)
Inventor
Mitsuhiro Washino
光弘 鷲野
Shigeo Kimura
木村  茂雄
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Inoac Corp
Original Assignee
Inoue MTP KK
Inoac Corp
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  • Piles And Underground Anchors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 紐等の結束作業を要することなく脱落防止と
コンクリートの流入防止を図った鉄筋カバーを提供す
る。 【解決手段】 鉄筋カバー10は、鉄筋かごを構成する
主鉄筋32の上側延出部分34に被着される本体部12
が、熱可塑性の合成樹脂発泡体により細長円筒状に成形
される。この本体部12の内周面12aにおける所要位
置に、上側延出部分34の外径より僅かに小さい内径に
設定した係着保持部14を突出形成する。これにより、
本体部12を上側延出部分34に外挿した際には、係着
保持部14が該上側延出部分34の外周面に密着するの
で、主鉄筋32に対する本体部12の脱落を防止すると
共に、本体部12と上側延出部分34の間へ打設時のコ
ンクリートCの流入を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、鉄筋カバーに関
し、更に詳細には、場所打ちコンクリート杭に実施され
る鉄筋かごを構成する主鉄筋の上側延出部分に外挿被着
されて、打設時のコンクリートが該上側延出部分に付着
するのを防止する鉄筋カバーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】土木構造物や建築構造物等の上部構造物
の基礎工として、場所打ちコンクリート杭(「場所打杭」
とも云う)が広く実施されている。この場所打ちコンク
リート杭を施工する工法は掘削式工法と貫入式工法とに
大別され、掘削式工法は更にオールケーシング工法と素
掘工法に区分される。このうち例えば素掘工法では、施
工現場における施工位置を掘削機械で掘削して支持層ま
で貫通する所要長のせん孔を形成し、このせん孔内に別
途組立てた鉄筋かごを吊込んで仮固定した後にトレミー
管を建込み、このトレミー管を介してコンクリートを打
設することで前記場所打ちコンクリート杭が施工され
る。ここで、場所打ちコンクリート杭における杭頭部分
で硬化したコンクリートは、前記せん孔内に残留してい
た泥水や砂等の不純物を多く含んでいるため強度不充分
となることから、この杭頭部分の所謂不良コンクリート
を除去(「はつる」と云う)して前記鉄筋かごにおける主鉄
筋の上側延出部分を露出させるようになっている。
【0003】一般的に、前記主鉄筋と硬化したコンクリ
ートとは付着力が比較的大きいので、前記不良コンクリ
ートの除去作業の容易化を図るために、鉄筋かごをせん
孔内に吊込んでコンクリートを打設するに先立ち、前記
各主鉄筋の上側延出部分にシート状のフィルムや布また
は合成樹脂発泡体等からなる鉄筋カバーを被着すること
で、不良コンクリートが主鉄筋に付着するのを防止する
方法が採られる。例えば図7〜図9は、細長円筒状の合
成樹脂発泡体からなる鉄筋カバー50を実施した場合の
場所打ちコンクリート杭40の施工工程を概略的に示し
た説明図であるる。すなわち、複数の主鉄筋32を帯鉄
筋36で連結してなる鉄筋かご30を組立てた際に各主
鉄筋32の上側延出部分34に前記鉄筋カバー50を外
挿被着しておき(図7)、この状態でコンクリートCを打
設すれば該上側延出部分34にコンクリートC(不良コ
ンクリートCa)が付着せずに硬化するようになる。従
って、場所打ちコンクリート杭40の杭頭部分42で硬
化した不良コンクリートCa(図8)を除去するに際して
は、この不良コンクリートCaが各主鉄筋32に付着し
ていないので、該不良コンクリートCaの除去作業を簡
単かつ容易に短時間で行ない得る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、細長円筒状
の合成樹脂発泡体からなる前記鉄筋カバー50をはじ
め、前述したフィルムや布製の鉄筋カバーでは、何れの
形態も実施に際して欠点や課題を内在していた。例えば
フィルムや布等からなる鉄筋カバー(図示せず)は、シー
ト状を呈して前記主鉄筋32に巻付け被着する形態であ
るから、様々な外径の主鉄筋32に好適に対応し得る利
点がある。しかるに、巻付け作業は面倒かつ煩雑で時間
がかかってしまうことや、破断し易く弾力性もないので
主鉄筋32を保護し得る機能を有さないことから不良コ
ンクリートCaの除去作業に際して該主鉄筋32の損傷
を防止し得ない欠点等があった。
【0005】一方、前述した合成樹脂発泡体からなる鉄
筋カバー50は、主鉄筋32への装着作業が簡単かつ短
時間で行ない得ることや、破断し難く弾力性があるので
主鉄筋32を保護し得る利点がある。しかるに、単純円
筒形状を呈しているので、1つの鉄筋カバー50で対応
し得る主鉄筋32も限定され、複数の異なる外径の主鉄
筋32がある場合には夫々に対応する鉄筋カバーを準備
する必要がある。しかも図10(a)に示すように、鉄筋
カバー50の内径52よりも小さい外径dを有する主鉄
筋32に外挿した場合には、主鉄筋32から該鉄筋カバ
ー50が容易に脱落するうえに、該鉄筋カバー50と主
鉄筋32との隙間に打設時のコンクリートCが侵入して
該主鉄筋32に付着してしまうから、少なくとも該鉄筋
カバー50の上端部近傍と下端部近傍とを紐54で締付
けて結束する必要があり(図10(b))、この作業が極め
て面倒かつ煩雑で時間がかかるものとなっていた。しか
も、単一径の単純円筒形状であるから径方向への押圧に
対して容易に変形してしまい、施工現場への搬送中に押
し潰されると主鉄筋32に対して外挿被着するに先立ち
変形を矯正しなければならない不都合もあった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたもので、細長円筒状の合成樹脂発泡体
からなる鉄筋カバーにおいて、本体部の内周面に被着対
象である主鉄筋の外径よりも適宜小径となる係着保持部
を突出形成し、該係着保持部を主鉄筋の外周面に密着さ
せたもとで本体部を外挿被着するよう構成したことで、
紐等の結束作業を要することなく脱落防止とコンクリー
トの流入防止を図った鉄筋カバーを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、所期
の目的を達成するため、本発明に係る鉄筋カバーは、場
所打ちコンクリート杭を施工するに際し、鉄筋かごを構
成する複数の各主鉄筋における上側延出部分に外挿被着
されて、打設時のコンクリートが該上側延出部分に付着
するのを防止鉄筋カバーにおいて、前記主鉄筋の上側延
出部分に被着される本体部を熱可塑性の合成樹脂発泡体
により細長円筒状に成形すると共に、該本体部の内周面
における所要位置に前記上側延出部分の外径より僅かに
小さい内径に設定した係着保持部を突出形成し、前記本
体部を前記上側延出部分に外挿した際に前記係着保持部
が該上側延出部分の外周面に密着して、主鉄筋に対する
本体部の脱落を防止すると共に、該本体部と上側延出部
分の間へ打設時のコンクリートの流入を防止するよう構
成したことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る鉄筋カバーに
つき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら
以下説明する。なお、従来技術の項で既出の部材と同一
部材は、同一の符号を付して説明する。
【0009】
【第1実施例】図1は、本発明の第1実施例に係る鉄筋
カバーを、鉄筋かごを構成する各主鉄筋の上側延出部分
に外挿被着した状態を示す斜視図であり、また図2は、
鉄筋カバーに係着保持部を成形している状態を示す全体
斜視図である。この鉄筋カバー10は、全体として細長
円筒状を呈する本体部12を主体とし、この本体部12
は例えばポリエチレン,ポリプロピレン等のポリオレフ
ィン系の合成樹脂を発泡させて得られる合成樹脂発泡体
から形成されている。また、前記本体部12を形成する
前記合成樹脂発泡体は独立気泡構造を有しており、鉄筋
カバー10としての使用形態を前提とすると、発泡倍率
が10〜60倍程度、肉厚が4〜10mm程度が適当と
される。
【0010】そして第1実施例の鉄筋カバー10では、
長尺の前記本体部12における長手方向の両端から適宜
内側に、該本体部12の内周面12aから半径方向内方
へ突出した係着保持部14,14が形成されている。す
なわち前記本体部12は、図3に示すように、その内径
Dが被着する主鉄筋32における上側延出部分34の外
径dよりも適宜大きい寸法に設定されると共に、前記係
着保持部14の内径D 1は該上側延出部分34の外径d
よりも僅かに小さい寸法に設定されている。これにより
鉄筋カバー10は、前記主鉄筋32の上側延出部分34
に外挿被着した際に、各係着保持部14,14の内周面
14aが該上側延出部分34の外周面34aに密着する
ようになり、所謂「しまりばめ」の関係で外挿被着される
よう設定されている。なお、前記合成樹脂発泡体は弾力
性を有した素材であるから、前記各係着保持部14,1
4は半径方向外方へ弾性変形して本体部12の内径Dと
同一寸法まで拡開的に圧縮変形することが許容され、該
本体部12の内径Dと略同一寸法の外径dの主鉄筋32
に対しても好適に外挿被着することができる。すなわち
第1実施例の鉄筋カバー10は、外径D〜D1の範囲内
の外径dを有する主鉄筋32であれば好適に対応し得
る。
【0011】このような形状およびサイズに成形された
第1実施例の鉄筋カバー10を前記主鉄筋32の上側延
出部分34に外挿被着した際には、前記各係着保持部1
4,14の内周面14aが当該の主鉄筋32における該
上側延出部分34の外周面34aに密着するので、本体
部12が主鉄筋32の上側延出部分34に好適に係着さ
れて脱落防止が図られる。また、本体部12の上端部近
傍および下端部近傍で各係着保持部14,14が上側延
出部分34の外周面34aに密着するようになるので、
図4に示すように、該上側延出部分34と本体部12と
の隙間16へのコンクリートCの侵入防止も好適に図り
得る。また、前記各係着保持部14,14は所謂リブと
しての機能も有しており、これにより本体部12の径方
向への押圧に対する強度が向上して、例えば輸送中等に
押し潰されて変形する等の不都合を回避し得る。
【0012】なお前記鉄筋カバー10は、例えば押出し
発泡成形等により成形される。すなわち、前述した樹脂
素材を押出し成形機で溶融させると共に発泡剤を混入す
ることにより、円形のスリットダイからは発泡した筒状
体の合成樹脂発泡体が連続的に押出し成形される。そし
て、図2に示すように、押出し成形された直後の筒状体
を挟んで対向的に位置する一対の成形ダイ18,18を
互いに近接移動することにより前記係着保持部14が成
形され、次いで該係着保持部14の近傍で適宜切断する
ことにより所要長の鉄筋カバー10が形成される。な
お、この他に、前記本体部12と同一形状のキャビティ
を有する金型内で一体的に発泡成形することも可能であ
る。
【0013】
【第1実施例の作用】前述のように構成された第1実施
例に係る鉄筋カバー10は、場所打ちコンクリート杭4
0の施工現場において、地面の所要位置を掘削したせん
孔(図示せず)に鉄筋かご30を吊込むに際し、該鉄筋か
ご30における各主鉄筋32の上側延出部分34に外挿
被着する(図1)。このとき、本体部12は対応の主鉄筋
32における上側延出部分34を好適に被覆して保護す
る一方、各係着保持部14,14が該上側延出部分34
の外周面34aに密着的に係着しているので、施工作業
中の衝撃等によって鉄筋カバー10が主鉄筋32から脱
落することはない。
【0014】そして、せん孔内へ流し込んだコンクリー
トCが前記各主鉄筋32の上側延出部分34に到達した
際には、図4に示すように、該上側延出部分34を被覆
した本体部12によって上側延出部分34とコンクリー
トCとの付着が阻止されると共に、上側延出部分34の
外周面34aに密着した各係着保持部14,14により
該主鉄筋32と鉄筋カバー10との隙間16へのコンク
リートC(不良コンクリートCa)の侵入も阻止され、該
不良コンクリートCaと主鉄筋32の上側延出部分34
とが付着しない。なお図4は、下側の係着保持部14か
ら下端側部分における隙間に少量のコンクリートCが侵
入した状態として図示してあるが、実際には打設された
前記コンクリートCの圧力により鉄筋カバー10全体が
上側延出部分34の外周面34aへ押付けられるので、
下端部側の隙間にコンクリートCが侵入することも殆ど
ない。また、鉄筋カバー10の上端部側はコンクリート
Cの上面から適宜突出しているので、上側の係着保持部
14から上端側部分における隙間に該コンクリートCは
侵入しない。
【0015】そして第1実施例の鉄筋カバー10は、場
所打ちコンクリート杭40における杭頭部分42で硬化
した不良コンクリートCaと主鉄筋32との付着を好適
に阻止しているので、該不良コンクリートCaの除去作
業の容易化が図られる。しかも鉄筋カバー10は、所要
厚の合成樹脂発泡体から形成されているので、不良コン
クリートCaの除去に供される工具と主鉄筋32との緩
衝効果も期待し得る。なお、夫々の上側延出部分34に
被着した各鉄筋カバー10は、不良コンクリートCaの
除去と共に該上側延出部分34から取り除かれる。
【0016】
【第2実施例】図5は、本発明の第2実施例に係る鉄筋
カバーを示す概略斜視図である。この第2実施例の鉄筋
カバー20では、合成樹脂発泡体からなる本体部12の
長手方向へ所要間隔毎に係着保持部14を複数個形成し
たものである。このような形態の鉄筋カバー10では、
前記主鉄筋32の上側延出部分34に外挿被着するに際
し、夫々の係着保持部14が該上側延出部分34の外周
面34aに所要間隔毎に密着するようになるので、係着
力が高まって脱落防止の更なる向上が図られる。また、
鉄筋カバー10と主鉄筋32との隙間に対する前記コン
クリートCの侵入防止の向上も図り得る。更には、前述
した押出し発泡成形を利用してかなりの長尺に成形して
おき、施工現場で所望の長さに切断しながら使用する等
の方法も可能となる。すなわち、係着保持部14が所要
間隔毎に連続的に形成されているので、如何なる長さに
切断したとしても常に本体部12の切断端部に該係着保
持部14が隣接位置するようになり、主鉄筋32に装着
した際にコンクリートの侵入防止を図り得る。更にま
た、所要間隔毎に形成された係着保持部14により径方
向への押圧に対する変形強度が向上し、施工現場へ搬送
中等に押し潰される等の不都合も好適に回避し得る。
【0017】
【第3実施例】図6は、本発明の第3実施例に係る鉄筋
カバーを示す概略斜視図である。この第3実施例の鉄筋
カバー22では、合成樹脂発泡体からなる本体部12の
長手方向へ所要間隔毎に、横断面が楕円形状の係着保持
部14を形成したものである。しかも各係着保持部14
は、図6(c)および図6(d)に示すように、形成向きが
90度異なった第1係着保持部14Aと第2係着保持部
14Bとが互い違いに形成されている。このような形態
の鉄筋カバー10では、前記主鉄筋32の上側延出部分
34に外挿被着するに際し、各係着保持部14(14A,
14B)が該上側延出部分34の外周面34aに沿った
円形状に弾性変形して該外周面34aに略密着するよう
になるので、前記第2実施例の鉄筋カバー10と同様に
脱落防止の向上が図られる。また、各係着保持部14が
円形状に弾性変形して上側延出部分34の外周面34a
に密着するので、鉄筋カバー10と主鉄筋32との隙間
に対する前記コンクリートCの侵入防止の向上も図り得
る。更には、前述した押出し発泡成形を利用してかなり
の長尺に成形しておき、施工現場で必要とする長さに切
断しても使用することが可能となる。すなわち、係着保
持部14が所要間隔毎に連続的に形成されているので、
如何なる長さに切断したとしても常に本体部12の切断
端部に該係着保持部14が隣接位置するようになり、主
鉄筋32に装着した際のコンクリートの侵入防止を図り
得る。更にまた、所要間隔毎に形成された係着保持部1
4により径方向への押圧に対する強度が向上し、搬送中
等に押し潰されて変形することも防止できる。
【0018】このように前記第1実施例〜第3実施例の
各鉄筋カバー10,20,22では、合成樹脂発泡体から
なる本体部12に、主鉄筋32の上側延出部分34の外
径dよりも僅かに小さい内径の係着保持部14,14を
形成したことにより、この係着保持部14の内径D1
本体部12の内径Dとの寸法範囲の外径dを有する主鉄
筋32であれば、前記紐54等を結束せずとも脱落する
ことなく好適に外挿被着することができ、被着作業の大
幅な合理化および簡素化を図り得る。しかも前記係着保
持部14,14は、前記本体部12の少なくとも両端部
近傍に形成されているから、主鉄筋32の上側延出部分
34を好適に被覆した状態において、打設時のコンクリ
ートCが主鉄筋32と本体部12との隙間16に侵入す
ることを好適に防止し、これにより該主鉄筋32と硬化
した不良コンクリートCaとが付着しないので該不良コ
ンクリートCaの除去作業の容易化を図り得る。
【0019】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係る鉄筋カ
バーによれば、長尺円筒状の合成樹脂発泡体からなる本
体部の内周面に、主鉄筋の上側延出部分の外径よりも僅
かに小さい内径に設定した係着保持部を突出形成したこ
とにより、紐等の結束を要することなく前記上側延出部
分に外挿被着することができ、被着作業の大幅な合理化
および簡素化を図り得る。すなわち、前記係着保持部の
内周面が主鉄筋の上側延出部分の外周面に密着して係着
されているので、主鉄筋に対する鉄筋カバーの脱落防止
が好適に図られる利点がある。しかも、前記係着保持部
を前記本体部の少なくとも両端部近傍に形成すれば、打
設時のコンクリートが主鉄筋と本体部との隙間に侵入す
ることも好適に阻止され、該主鉄筋と硬化した不良コン
クリートの付着を防止して該不良コンクリートの除去作
業の容易化を図り得る有益な利点がある。更に、前記係
着保持部を前記本体部の長手方向へ所要間隔毎に複数個
形成すれば、主鉄筋に対する脱落防止の更なる向上と、
該主鉄筋と本体部との隙間に対するコンクリートの侵入
防止の更なる向上を図り得る。一方、本体部は合成樹脂
発泡体から形成されているので、不良コンクリートの除
去作業に際して主鉄筋の上側延出部分を好適に保護し得
る。更に、所要位置に形成した前記係着保持部により、
本体部の径方向への押圧に対する強度が向上し、輸送中
等に押し潰されて変形する不都合等も回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る鉄筋カバーを、鉄筋
かごを構成する主鉄筋の上側延出部分に被着した状態を
示す斜視図である。
【図2】第1実施例の鉄筋カバーに係着保持部を成形し
ている状態を示す全体斜視図である。
【図3】(a)は、図2に示した鉄筋カバーおよび主鉄筋
の中間省略断面図、(b)は(a)のI−I線断面図、(c)
は(a)のII−II線断面図である。
【図4】図2に示した鉄筋カバーを主鉄筋の上側延出部
分に被着した状態でコンクリートを打設した際の要部断
面図である。
【図5】本発明の第2実施例に係る鉄筋カバーの斜視図
である。
【図6】(a)は本発明の第3実施例に係る鉄筋カバーの
斜視図、(b)は(a)のIII−III線断面図、(c)は(a)の
IV−IV線断面図、(d)は(a)のV−V線断面図である。
【図7】従来実施されている鉄筋カバーの一例であっ
て、鉄筋かごを構成する主鉄筋の上側延出部分に該カバ
ーを被着した状態を示す斜視図である。
【図8】図7に示した鉄筋かごを吊込んだ垂直な孔にコ
ンクリートを打設することで、夫々の鉄筋カバーが該コ
ンクリートに埋った状態を示す場所打ちコンクリート杭
の斜視図である。
【図9】図8に示した場所打ちコンクリート杭に関し
て、杭頭部分の不良コンクリートを除去することによ
り、各主鉄筋の上側延出部分が再び露出した状態を示す
斜視図である。
【図10】(a)は図7に示した従来の鉄筋カバーおよび
主鉄筋の斜視図、(b)は主鉄筋の上側延出部分に被着し
た鉄筋カバーの上端部近傍,中央部,下端部近傍を紐等で
結束して固定した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
12 本体部 12a 内周面 14 係着保持部 30 鉄筋かご 32 主鉄筋 34 上側延出部分 40 場所打ちコンクリート杭 C コンクリート D1 内径 d 外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 茂雄 愛知県名古屋市中村区名駅南2丁目13番4 号 株式会社イノアックコーポレーション 内 Fターム(参考) 2D041 AA01 BA37 DA03 2E164 AA04 BA19 BA50

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 場所打ちコンクリート杭(40)を施工する
    に際し、鉄筋かご(30)を構成する複数の各主鉄筋(32)に
    おける上側延出部分(34)に外挿被着されて、打設時のコ
    ンクリート(C)が該上側延出部分(34)に付着するのを防
    止鉄筋カバーにおいて、 前記主鉄筋(32)の上側延出部分(34)に被着される本体部
    (12)を熱可塑性の合成樹脂発泡体により細長円筒状に成
    形すると共に、該本体部(12)の内周面(12a)における所
    要位置に前記上側延出部分(34)の外径(d)より僅かに小
    さい内径(D1)に設定した係着保持部(14)を突出形成し、 前記本体部(12)を前記上側延出部分(34)に外挿した際に
    前記係着保持部(14)が該上側延出部分(34)の外周面に密
    着して、主鉄筋(32)に対する本体部(12)の脱落を防止す
    ると共に、該本体部(12)と上側延出部分(34)の間へ打設
    時のコンクリート(C)の流入を防止するよう構成したこ
    とを特徴とする鉄筋カバー。
  2. 【請求項2】 前記係着保持部(14)は、前記本体部(12)
    の少なくとも両端部の近傍に設けられている請求項1記
    載の鉄筋カバー。
  3. 【請求項3】 前記係着保持部(14)は、前記本体部(12)
    の長手方向へ所要間隔毎に設けられている請求項1記載
    の鉄筋カバー。
  4. 【請求項4】 前記係着保持部(14)は、横断面が円形状
    に形成された請求項1〜3の何れかに記載の鉄筋カバ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記係着保持部(14)は、横断面が楕円形
    状に形成された請求項1〜3の何れかに記載の鉄筋カバ
    ー。
  6. 【請求項6】 前記本体部(12)を形成する合成樹脂発泡
    体は、ポリオレフィン系樹脂を素材とする請求項1記載
    の鉄筋カバー。
  7. 【請求項7】 合成樹脂発泡体は、例えばポリエチレ
    ン,ポリプロピレンである請求項6記載の鉄筋カバー。
JP11225803A 1999-08-09 1999-08-09 鉄筋カバー Pending JP2001049869A (ja)

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