JP2001048316A - 倉庫管理装置 - Google Patents

倉庫管理装置

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JP2001048316A
JP2001048316A JP23091799A JP23091799A JP2001048316A JP 2001048316 A JP2001048316 A JP 2001048316A JP 23091799 A JP23091799 A JP 23091799A JP 23091799 A JP23091799 A JP 23091799A JP 2001048316 A JP2001048316 A JP 2001048316A
Authority
JP
Japan
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article
warehouse
storage
date
lot
Prior art date
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Pending
Application number
JP23091799A
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English (en)
Inventor
Shigeru Yasuda
茂 安田
Masayuki Sato
雅之 佐藤
Masayuki Kawatsu
公志 川津
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Lion Corp
Lion Engineering Co Ltd
Original Assignee
Lion Corp
Lion Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造日の古い物品が製造日の新しい物品より
も後から入庫した場合には、入庫日基準ではなく製造日
基準で古い製品が先に出荷される倉庫管理装置を提供す
る。 【解決手段】 物品の入庫日時を記憶して、先入れ先出
しにより物品の出荷を行う倉庫管理装置において、前記
物品の製造日時を記憶する手段と、前記物品の出荷順序
は、製造日時が古い物品から先入れ先出しにより出荷を
行い、製造日時が同一であるときは入庫日時の古い物品
から先入れ先出しにより出荷を行わせる出荷物品選定手
段とを具備するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入庫・在庫・出庫情
報を生産管理情報や物流管理情報との間で情報共有し
て、低廉で間違いのない倉庫管理のできる装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、倉庫としては工場保管倉庫や流通
センター倉庫が知られている。図18は工場保管倉庫の
構成図である。原料・製品・仕掛品等の物品は、工場棟
から工場保管倉庫に入庫される。入庫される物品は、最
初に物品に貼付されたバーコードがITFバーコードリ
ーダを用いて読み取られ、バッファーコンベアーNo.
1〜No.10の何れかのラインに送られ、Aラインで
パレタイザーによってパレット積載される。パレット積
載された物品は平場に置かれたり、或いは倉庫棚に送ら
れる。
【0003】Bラインでは、コンベアーで搬送された物
品が積付ロボットによりパレット積載されて、倉庫棚に
送られる。Cラインでは、原料・製品・仕掛品等の物品
がフォークリフトを用いて入庫されるものである。倉庫
棚では、棚がX列xY連xZ段にアドレス付けされてお
り、パレット自動搬送装置により、物品が倉庫棚の所定
アドレス(X、Y、Z)に搬入される。平場は、フォー
クリフトの作業エリアとしても用いられており、パレッ
ト積載されていないバラ物品や直ちに出荷されるパレッ
トが、作業者の管理の元に臨時に置かれる。
【0004】トラック等の輸送機械への物品の積込みや
出荷を行う出荷ヤードでは、倉庫棚から出庫コンベアー
によりパレット積載された物品が搬出されたり、平場か
らフォークリフトにより物品が搬出される。搬出された
物品は、作業者がトラックの積載効率を高める態様で、
トラックに積込まれる。尚、この出荷ヤードはトラッ
ク、貨車等の陸上輸送用のほか、船舶のような海上輸
送、航空機のような航空輸送でも差し支えない。
【0005】図19は流通センター倉庫の構成図であ
る。流通センター倉庫は、大規模製造業者、運送業者、
卸業者、大規模小売業者等によって設けられるもので、
ここではトラック輸送を例に説明する。トラックで搬送
された物品は、運転者や作業者によって荷降しと入庫作
業が荷捌き場で行われ、フォークリフトにより物品が平
場や倉庫棚に収納される。倉庫棚はパレットを単位とし
て入出庫がなされており、フォークリフトと入出庫コン
ベアーによりパレット積載された物品が倉庫棚の所定ア
ドレス(X、Y、Z)に搬入される。積込みと出荷で
は、平場や倉庫棚に収納された物品が荷捌き場で各行き
先のトラックに区分けされて、トラックへの積込みがな
される。トラックは需要先へ物品を搬送する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術で
は、以下のような課題があった。第1は、倉庫では入庫
日や入庫時間を基準とする先入れ先出し管理をしている
ことに起因するもので、製造日の古い物品が製造日の新
しい物品よりも後から入庫した場合、製造日の新しい製
品が先に出荷されてしまうという課題があった。図20
は倉庫入庫日付管理の説明図で、工場保管倉庫を例に説
明してある。工場における1運用日は、例えば6月5日
の午前8時30分から翌日の午前8時30分を単位とし
ている。製造や包装におけるロットは、例えば日用品業
界では1日単位で1ロットとする運用をしている。例え
ば、製造ロット“990604A”は、A工場の199
9年の6月04日(工場運用日基準)製造にかかる物品
であることを示している。製造と包装とのタイムラグに
よって、製造ロット“990604A”で包装ロット
“990605A”のように、製造ロットと包装ロット
が一致しないこともある。倉庫入庫ロット“99060
5A”では、1999年の6月05日(工場運用日基
準)に入庫されたことを示している。このように、生産
と倉庫の管理情報は、互いに独立して定められており、
整合性に乏しいという課題があった。
【0007】第2は倉庫棚や平場在庫の物品のなかで出
荷禁止の物品が存在する場合に、誤って出荷がなされる
ことを防止する必要のあることである。出荷要求がある
と、品質検査の結果合格した物品を出荷し、品質検査の
結果待ちの物品は出荷しないことが必要である。
【0008】図21は、倉庫での品質管理の説明図で、
1ロットパレット出荷の場合を示している。倉庫棚に
は、工場から品質検査未了の物品が次々に搬入される。
後日、品質検査の結果が合格となったロットの物品につ
いては、出荷が可能となる。出庫の際には、倉庫棚に品
質検査という試験の合格品と未試験品とが混在するの
で、作業者が在庫製品のロット確認をして出荷操作を行
う。1パレットには1ロットの物品が収納されているの
で、ロット確認はパレット単位ですればよい。
【0009】図22は、倉庫での品質管理の説明図で、
2ロットパレット出荷の場合を示している。倉庫棚に
は、工場から品質検査未了の物品が次々に搬入される。
1パレットには2ロットの物品が混載されているので、
ロット確認は包装単位、若しくは物品単位で行う必要が
ある。ある製品について14ケースの出庫要求があり、
Aロットは試験合格、Bロットは未試験品とする。倉庫
棚の棚1には、1パレット中にAロット5個、Bロット
4個が混載されている。倉庫棚の棚2には、1パレット
中にAロット9個が格納されている。作業者は、出荷指
示として棚1のAロット5個と棚2のAロット9個を出
荷指示する。棚1のBロット4個については、平場戻し
としている。しかし、このような手順では、在庫管理が
在庫台帳による人手管理の為、混載ロット棚が分かりに
くい。そこで、図示するように未試験品のBロット4個
を誤って出荷し、また出荷すべきAロット4個を誤って
平場戻しとする虞があった。
【0010】第3は倉庫棚ではパレット自動搬送装置を
用いた自動処理、平場では作業者による在庫管理とする
と、管理エリアが増加して、在庫管理が煩雑になり、管
理工数が増大するという課題である。図23は倉庫棚と
平場の一括管理の説明図である。平場は人が帳簿で在庫
管理をしている。倉庫棚はコンピュータが在庫管理をし
ている。この場合、パレット単位の大まかな管理はコン
ピュータが管理を行い、ケース単位の細かな管理は人手
で行われているが、流通業務の更なる効率化と信頼性向
上の為に、倉庫棚と平場を統合して管理することが必要
となってきた。
【0011】本発明は上述する課題を解決するもので、
第1の目的は製造日が古い物品が製造日の新しい物品よ
りも後から入庫した場合には、入庫日基準ではなく製造
日基準で古い製品が先に出荷される倉庫管理装置を提供
することにある。第2の目的は、倉庫棚や平場在庫の物
品のなかで出荷禁止の物品が存在する場合に、誤って出
荷がなされることを防止する倉庫管理装置を提供するこ
とにある。第3の目的は、倉庫棚と平場の在庫物品を統
合して管理する倉庫管理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
る請求項1に記載の倉庫管理装置は、物品の入庫日時を
記憶して、先入れ先出しにより物品の出荷を行う倉庫管
理装置において、前記物品の製造日時を記憶する手段
と、前記物品の出荷順序は、製造日時が古い物品から先
入れ先出しにより出荷を行い、製造日時が同一であると
きは入庫日時の古い物品から先入れ先出しにより出荷を
行わせる出荷物品選定手段とを具備することを特徴とし
ている。
【0013】このように構成された倉庫管理装置におい
ては、物品の入庫日時と製造日時を物品毎に記憶し、出
荷物品選定手段においては、製造日時を第1順位、入庫
日時を第2順位として先入れ先出しにより出荷を行って
いるので、製造日時が古い物品が製造日時の新しい物品
よりも後から入庫した場合でも、確実に製造日時基準で
古い製品が先に出荷される。
【0014】好ましくは、請求項2に記載のように、製
造日時は工場の稼働日を基準に日単位で定められる構成
とすると、物品の品質を保証する管理単位であるロット
が工場の稼働日単位とする業界、例えば日用品や耐久消
費財の工場保管倉庫に適する。また、請求項3に記載の
ように、製造日時は代替としてロット単位を用いる構成
とすると、物品の品質を保証する管理単位であるロット
が工場の稼働日単位ばかりでなく、食品や医薬品のよう
に1稼働日を細分化したロットを有する業種にも適す
る。
【0015】上記第2の目的を達成する請求項4に記載
の倉庫管理装置は、入庫された物品の収納位置を記憶す
る手段と、入庫された物品のロット番号とロット品質検
査での合格情報を記憶するロット番号記憶手段と、出庫
命令に対して該ロット品質検査で合格の物品を収納して
いる位置を、該収納位置記憶手段と該ロット番号記憶手
段を参照して定め、該収納位置に収納されている物品に
ついて該出庫命令に適合する出庫指示を行う出荷物品選
定手段とを具備することを特徴としている。
【0016】このように構成された倉庫管理装置におい
ては、最初に物品の入庫作業に伴って、入庫された物品
のロット番号と収納位置が記憶される。続いて、ロット
品質検査の結果が送られるので、ロット番号記憶手段に
合格したロット番号を記憶する。出庫命令があると、出
荷物品選定手段は、物品の入庫作業情報とロット品質検
査情報を統合して、合格したロット番号の物品を収納し
ている位置を特定して、出庫指示をする。すると、倉庫
棚の物品のなかで出荷禁止の物品が存在しても、誤って
出庫されることがない。
【0017】上記第2の目的を達成する請求項5に記載
の倉庫管理装置は、入庫された物品の収納位置を記憶す
る手段と、入庫された物品のロット番号とロット品質検
査での未判定又は不合格情報を記憶するロット番号記憶
手段と、出庫命令に対して該ロット品質検査で未判定又
は不合格となったロット番号の物品を除外したロット番
号の収納している位置を、該収納位置記憶手段と該ロッ
ト番号記憶手段を参照して定め、該収納位置に収納され
ている物品について該出庫命令に適合する出庫指示を行
う出荷物品選定手段とを具備することを特徴とするもの
である。このように構成しても、請求項4に記載の倉庫
管理装置と同様の作用をする。
【0018】好ましくは、前記収納位置記憶手段は、物
品を積載するパレット単位、該物品の包装単位、若しく
は該物品の個単位で収納位置を記憶する構成とすると、
倉庫運営者の管理方針に応じて柔軟に物品の収納位置が
管理できる。また、前記収納位置記憶手段は、物品を棚
アドレス単位で記憶する構成とすると、物品の収納位置
が棚アドレスという概念を用いて簡便に記述できる。ま
た、前記棚アドレスは、倉庫棚での棚の列、連、段から
定められる構成とすると、パレット単位で管理する自動
倉庫との合性が良くなる。
【0019】上記第3の目的を達成する請求項6に記載
の倉庫管理装置は、請求項4又は請求項5に記載の倉庫
管理装置において、収納位置記憶手段を物品の収納位置
が倉庫棚か平場かを区別して記憶する構成とするもので
ある。平場と倉庫棚とは、物品の収納効率や入出庫作業
の効率に差異があるため、区別して管理するのがよい。
【0020】好ましくは、請求項7に記載の倉庫管理装
置のように、前記出荷物品選定手段は、前記平場に収納
された物品を優先して出庫し、前記平場に収納された物
品では不足する数量を前記倉庫棚より出庫する構成とす
ると、平場には物品が一時的に滞留するだけなので、平
場での作業効率が高まる。
【0021】好ましくは、請求項8に記載の倉庫管理装
置のように、前記出荷物品選定手段は、前記倉庫棚の棚
アドレスに収納されたパレットに端数の物品が積載され
ているときは、該パレットを優先して出庫する構成とす
ると、倉庫棚には物品を満載したパレットが常時収納さ
れるので、倉庫棚の物品収納効率が最大になると共に、
倉庫棚の空スペースが常に最大領域確保できるので、物
品の入庫作業が円滑に行える。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。 図1は、本発明の一実施の形態を
説明する構成ブロック図である。図において、物品入庫
情報10は、倉庫に入庫される物品の情報であり、例え
ば物品に貼付されるバーコードから読み取られる。物品
情報の態様としては、製造日時、物品の重量、寸法(高
さ・幅・奥行き)、禁水品、危険物、貴金属等の倉庫での
保管に当り必要とされる情報や、前述した製造ロット、
包装ロット、物品を包装したケース、1パレット当りの
積載ケース数や物品数が含まれる。ここで、入庫とは物
品を外部より倉庫内に保管して管理を開始する行為をい
う。ロットとは、物品の品質を保証する管理単位をい
い、バッチ単位、生産ライン単位、製造日単位等、メー
カによりまちまちである。医薬品の場合はGMP(Good
Manufacturing Practice )、食品の場合はHACCP
等、業界別に品質保証基準の定められている場合は、そ
の基準に準拠させるとよい。
【0023】ロット品質検査情報20は、製品が需要家
の通常の使用に耐える品質を備えているか検査した結果
で、例えばシャンプーの場合、成分分析の結果は1日程
度で得られるが、菌培養の結果は7日程度経たないと得
られない。日用品、医薬品、食品の場合は、品質検査結
果が判定されるまで、倉庫に保管しておくことも多い。
もし不合格物品が需要者の手に渡って需要者に迷惑を及
ぼすと、製品の回収、信頼の失墜、或いは損害賠償等の
思わぬコストを支払う為である。
【0024】出荷物品選定部30は、出庫命令受信部6
0で受信した出庫命令に対して、在庫管理部40の情報
を用いて、出荷すべき最適な物品を選定するもので、こ
こでは倉庫の使用効率を最大に発揮するように選定して
いる。具体的な選定内容は、製造ロット基準の先入れ先
出し、ロット品質検査の結果合格したロットの物品の出
庫、倉庫が倉庫棚と平場で構成されている場合の倉庫の
効率利用をする出庫管理で、後で図12〜図17を用い
て詳細に説明する。ここで、出庫とは物理的に保管中の
物品を倉庫外に出す行為をいい、倉庫管理上は在庫が継
続されるものである。また、出荷とは、物品を出庫し、
かつ管理上も在庫から抹消する行為をいい、供給先に物
品を供給するものである。
【0025】在庫管理部40は、倉庫に格納された物品
の情報を統合して管理するもので、ここでは、入庫日時
記憶部42、製造日時記憶部44、収納位置記憶部4
6、並びにロット番号記憶部(合格ロット記憶部、未判
定ロット記憶部)48を備えている。収納位置記憶部4
6は、パレット収納棚アドレス記憶部46aと平場収納
物品記憶部46bを有している。ORACLE等のリレ
ーショナル・データベースを用いることで、任意の物品
の入庫日時、製造日時、収納位置、ロット番号、ロット
品質検査の結果が紐付けられて統合して処理できる。
【0026】入庫日時記憶部42は、物品の入庫日時を
記憶したもので、日を単位としても良く、また時刻を単
位としてもよい。製造日時記憶部44は、物品の製造日
時を記憶したもので、日を単位としても良く、また時刻
を単位としても良く、また製造ロット番号から製造日時
を紐付けするものでもよい。入庫日時記憶部42と製造
日時記憶部44の情報は、物品入庫情報10から得られ
るもので、後述の在庫マスターファイルの品名コード
欄、ロットナンバー欄(ここではロットナンバーは製造
日を表している)、入庫年月日欄に相当している。
【0027】収納位置記憶部46は、入庫された物品の
収納位置を記憶したもので、倉庫棚を管理対象としてい
る場合はパレット収納棚アドレス記憶部46aを備え、
倉庫棚と平場を管理対象としている場合はパレット収納
棚アドレス記憶部46aと平場収納物品記憶部46bを
備えている。パレット収納棚アドレス記憶部46aは、
任意のパレットがどの棚アドレスに収納されているか記
憶するものである。1パレットは棚アドレスの1単位に
収納される構成を基礎としているが、複数のパレットが
1つの棚アドレスを占有するものでもよい。棚アドレス
は、倉庫棚での収納単位を基準に定められ、物品を積載
するパレットが置かれた棚の位置を表している。平場収
納物品記憶部46bは、平場に置かれているバラの物品
の個数や平面位置、平場に積み置かれたパレットの個数
や平面位置を記憶している。収納位置記憶部46は、後
述の在庫マスターファイルの棚アドレス欄と品名コード
欄に相当している。
【0028】ロット番号記憶部48は、倉庫棚や平場に
入庫された物品のロット番号を物品の個、ケース、又は
パレット単位で記憶したもので、物品入庫情報10から
得られる。ロット番号記憶部48は、後述の在庫マスタ
ーファイルの品名コード欄とロットナンバー欄に相当し
ている。ロット番号記憶部48の合格ロット記憶部は、
ロット品質検査情報20で合格したロット番号を記憶し
ている。ロット番号記憶部48の未判定ロット記憶部
は、ロット品質検査情報20が未判定のロット番号と、
極めて稀にしか存在しないロット品質検査情報20で不
合格となったロット番号を記憶している。合格ロット記
憶部と未判定ロット記憶部は、後述の合否判定ファイル
のロットナンバー欄と判定区分欄、又は在庫マスターフ
ァイルの合否判定欄に相当している。
【0029】出庫命令受信部60は、営業所や代理店等
の販売拠点、流通センターから送信された納品指示を受
信して、出荷物品選定部30に知らせる。自動倉庫70
は、倉庫棚の収納されたパレットの入出庫作業を搬送装
置を用いて機械が行うもので、出荷物品選定部30から
の出庫指示に従いパレットの出庫や出荷を行う。出庫担
当者80は、搬送機械の無い倉庫棚や平場で、フォーク
リフト、電動運搬車、作業員により、出荷物品選定部3
0からの出庫指示に従いパレットの出庫や出荷を行う。
【0030】図2は、本発明を具体的に実施するシステ
ム概要図である。倉庫管理装置は、現場入庫管理装置、
倉庫管理装置、在庫サーバーから構成されると共に、リ
レーショナル・データベースを用いて蓄積された情報が
統合された状態で運用される。倉庫管理装置は、企業内
LAN(Local Area Network)を介して出荷指示を行う
物流情報システムや、ロット品質検査情報20を用いて
出荷許可をだす生産情報システムと接続されている。ま
た、倉庫管理装置は、フィールドバスを介して制御PL
C(Programmable Logic Controller)と接続されてお
り、各制御PLCが制御する積付ロボット、コンベア
ー、バーコードリーダの制御情報を授受する。倉庫管理
装置では、Windows N/TやUNIXのようなネットワー
ク環境に適するOS言語を用いてシステム構築を行って
いる。
【0031】図3は倉庫管理範囲の説明図である。対象
倉庫としては、工場保管倉庫、流通センター倉庫やその
他の一般倉庫がある。取扱い対象としては、工場生産
品、仕入れ品、購入品等がある。取扱品としては、製
品、商品、仕掛品、原材料、パレット、資材等がある。
管理場所としては、立体自動倉庫(クレーン)、棚置き
場、平場(床置き)がある。管理単位としては、満載パ
レット、端数積載パレット、バラ置きがある。取扱い設
備としては、入庫品バッファーコンベアー、パレット積
載設備、パレット搬送コンベアー(入庫・出庫)、フォ
ークリフト等がある。
【0032】図4は倉庫管理装置の機能概要説明図であ
る。倉庫管理装置には、入庫管理、在庫管理、出庫管理
が基本的な機能となっている。入庫管理では、在庫品マ
スター管理、パレタイザー・ロボット積付け品種、パタ
ーン管理、手動入庫処理、入庫情報付与(品種、入庫
日、棚アドレス)がある。在庫管理では、倉庫の在庫情
報管理がある。出庫管理では、出荷製品予約登録、出荷
引当(先入先出)処理、車番単位の出庫処理、品質確認
時の任意指定出庫処理がある。その他の機能としては、
マスターデータ管理、在庫データ情報修正がある。
【0033】図5は倉庫管理装置の機能詳細説明図であ
る。倉庫管理装置の機能詳細としては、入出庫処理、出
庫管理、受払い日報管理、棚管理、平置場入出庫処理、
マスターデータ管理、入出庫モニター、帳票、入出庫復
旧処理がある。入出庫処理では、入庫ストレージ品名設
定、入庫禁止レーン、ロット切替え等がある。出庫管理
は、出荷予約取込み、予約済みトラックリスト、出庫予
約指示等ある。受払い日報管理は、受払い日報、受払い
実績、実績表示等ある。棚管理は、在庫棚問合せ、空棚
問合せ、棚禁止/設定、保留等がある。平置場入出庫処
理では、平置入庫管理、平置在庫、在庫問合せ、出庫管
理等がある。ここで、平置場や平置は平場の意味で使用
される他の術語である。マスターデータ管理は、パスワ
ード、入庫ゾーン設定等がある。入出庫モニターは、入
庫モニターリスト、入庫強制完了、出庫モニターリスト
等がある。帳票は、保管棚、端数棚、禁止棚、長期保管
在庫棚等がある。入出庫復旧処理は、入庫設定台品名不
明品入庫、入出庫クレーントラブル復旧等がある。
【0034】図6は商品マスターファイルのファイル仕
様の一例を示す図である。商品マスターファイルの1レ
コードは、140桁の容量を有し、各桁は次のように割
当てられている。品名情報としては、第0桁から第5桁
まではKEY1の品名コード欄、第6桁から第12桁ま
ではKEY2の品名区分欄と品名コード欄、第13桁か
ら第24桁まではKEY3の品名記号欄、第25桁から
第48桁までは品名欄、第49桁は薬事区分欄が割当て
られている。梱包/パレット情報としては、第50桁か
ら第54桁までは梱重量(kg)欄、第55桁から第5
7桁までは1パレット当りの梱(ケース)数欄、第58
桁から第62桁までは1梱当りの物品の入り個数欄、第
63桁から第65桁までは段当りの梱数欄、第66桁か
ら第69桁までは1パレット当りの重量欄、第70桁か
ら第71桁までは1パレット当りの段数欄、第72桁か
ら第75桁までは梱当りの高さ欄、第76桁から第79
桁までは1パレット当りの高さ欄、第80桁は棚の上
段、中段、下段の別を表す入庫区分欄が割当てられてい
る。
【0035】商品在庫管理の便宜の為、第81桁から第
93桁まではJAN(Japan ArticleNumber)コード欄、
第94桁から第109桁まではITF(Interleaved Two
ofFive)コード欄、第110桁から第117桁までは使
用開始年月日欄、第118桁から第125桁までは使用
終了年月日欄、第126桁から第130桁までは部門コ
ード欄が割当てられている。ここで、JANは、JIS
−X−0501により規格化されたバーコードで、PO
Sシステムの普及により、現在ほとんどの商品にマーキ
ングされている。ITFは、段ボールに印刷されている
標準物流コードや、ビデオ録画予約用バーコードとして
広く利用されているコードで、バーで表した数字の間
に、スペースで表わした数字を挟み込んだ形になってい
る。第131桁から第139桁までは予備欄、第140
桁は改行CR(Carriage Return)、第141桁は行送り
LF(Line Feed)を割当てて、1レコードの終了を明確
にしている。部門コード欄は、多角化した大企業におい
て、事業部毎の製造・売上を把握するのを容易にするの
に用いられる。
【0036】図7は在庫マスターファイルのファイル仕
様の一例を示す図である。在庫マスターファイルの1レ
コードは、75桁の容量を有し、各桁は次のように割当
てられている。棚アドレス欄としては、列欄、連欄、段
欄に2桁ずつ合計で6桁、即ち第0桁から第5桁まで割
当てられている。列欄は倉庫棚に適合して定められるも
ので、ここでは棚が“01”〜“08”、平置が“0
9”〜“12”、外部が“13”で表されている。連欄
は倉庫棚に適合して定められるもので、ここでは“0
1”〜“45”で表している。段欄は倉庫棚に適合して
定められるもので、ここでは“01”〜“09”で表し
ている。
【0037】品名コード欄は、商品マスターファイルで
も用いられているもので、第6桁から第11桁までを使
用している。ロットナンバー欄は、ロット品質検査情報
20を含む合格判定ファイルでも用いられる製造ロット
番号に対応するもので、第12桁から第21桁までを使
用している。ロットナンバーは10桁分を確保している
が、例えば前述の製造ロット“990604A”のよう
に1ロット7桁で表示されている。ラインコード欄は、
包装ラインの包装ロット番号に対応するもので、第22
桁から第26桁までを使用している。入庫年月日欄と入
庫時分秒欄は、それぞれ第27桁から第32桁までと第
33桁から第38桁までを使用している。
【0038】禁止フラグ欄は“0”が解除、“1”が入
庫禁止、“2”が出庫禁止、“3”が入出庫禁止を表す
もので、第39桁が割当てられている。保留/解除欄は
“0”が解除、“1”が保留設定を表すもので、第40
桁が割当てられている。出庫ロック欄は“0”が解除、
“1”が設定を表すもので、第41桁が割当てられてい
る。合否判定欄はロット品質検査情報20の結果を反映
させるもので、“0”が合格、“1”が不合格、“2”
が未判定を表すもので、第42桁が割当てられている。
許可判定欄は“0”が許可、“1”が不許可を表すもの
で、第43桁が割当てられている。再入庫欄は“0”が
新規、“1”が再入庫を表すもので、第44桁が割当て
られている。端数フラグ欄は“0”がパレット満載、
“1”が端数を表すもので、第45桁が割当てられてい
る。混載フラグ欄は“0”がパレットに積載の物品が単
一ロット、“1”がパレットに積載の物品が複数ロット
混載を表すもので、第46桁が割当てられている。第4
7桁から第51桁までは予備欄で、入出庫の判定に有用
な他の要素があるときに用いられる。薬事区分欄は
“0”が無、“1”が一般、“2”が部外品、“3”が
薬品を表すもので、第52桁が割当てられている。
【0039】梱数欄は該当する棚アドレスでの梱数で、
第53桁から第60桁までが割当てられている。個数欄
は該当する棚アドレスでの物品の個数で、第61桁から
第68桁までが割当てられている。梱数欄と個数欄も各
8桁分確保してある。梱包日欄は第69桁から第74桁
までが割当てられている。第75桁は改行CR、第76
桁は行送りLFを割当てて、1レコードの終了を明確に
している。
【0040】図8は合否判定ファイルのファイル仕様の
一例を示す図である。合否判定ファイルの1レコード
は、48桁の容量を有し、各桁は次のように割当てられ
ている。品名コード欄は、商品マスターファイル、在庫
マスターファイルでも用いられているもので、第0桁か
ら第5桁までを使用している。ロットナンバー欄は、製
造ロット番号に対応するもので、第6桁から第15桁ま
でを使用している。ラインコード欄は、包装ラインの包
装ロット番号に対応するもので、第16桁から第20桁
までを使用している。部門コード欄は、第21桁から第
25桁までを使用している。判定区分欄は、在庫マスタ
ーファイルの第42桁の合否判定と共通の情報で、“1
0”が合格、“20”が不合格、“30”が未判定を表
すもので、第26桁から第27桁までを使用している。
入荷製造日欄は、包装日基準のもので、第28桁から第
33桁までを使用している。試験判定日欄は、ロット品
質検査情報20の結果を判定した日で、第34桁から第
39桁までを使用している。第40桁から第47桁まで
は予備欄としており、第48桁は改行CR、第49桁は
行送りLFを割当てて、1レコードの終了を明確にして
いる。
【0041】このように構成された装置の動作を次に説
明する。図9は入庫動作での処理を説明する流れ図であ
る。まず、現場入庫管理装置を用いて入庫動作を開始す
る(S10)。入庫しようとするパレット上の情報を現
場入庫管理装置に入力する(S11)。入力項目として
は、品名、ロット番号、入庫日、入庫時間、入庫数量等
の在庫マスターファイルで用いられる情報である。入力
が終了すると、現場入庫管理装置に入庫開始の指示を与
える(S12)。現場入庫管理装置は、S11で入力さ
れたデータと、S12で入庫されたパレットのデータと
の間に不具合が無いかチェックをする(S13)。入力
項目が適性であるか判断し(S14)、適性でない入力
データは入庫されたパレットと適合するようにデータの
訂正入力が行われる(S15)。
【0042】入力項目が適性となると、現場入庫管理装
置はパレットを置くことができる空棚を在庫マスターフ
ァイル等を検索して見出す(S16)。検索結果は、入
庫対象となる棚アドレスとして表示され、作業機関に入
庫指示を行う(S17)。作業機関は、指示された棚に
パレットを入庫する作業を遂行する(S18)。作業機
関は、入庫作業が完了すると、完了したことを現場入庫
管理装置に通知する(S19)。現場入庫管理装置は、
倉庫管理装置と連携をとって在庫マスターファイルにつ
いて、パレットの収納された棚アドレスに対して、S1
1で入力された項目とその付加情報、例えば在庫マスタ
ーファイルの第42桁の合否判定に未判定を表す“2”
を登録して、在庫計上する(S20)。これにより、入
庫作業の1バッチが終了する(S21)。尚、作業機関
とは、実際に入庫作業を行う機関をいい、フォークリフ
ト等による人手作業の場合には人間であり、自動クレー
ン等による無人作業の場合には自動クレーン等の機械で
ある。
【0043】図10は棚合否情報の管理を説明する流れ
図である。倉庫管理装置は、合格判定ファイルを定周期
に検索し(S22)、検査部門からロット品質検査情報
20の結果が入力されているか確認する(S23)。新
規なロット品質検査情報20を検出すると、合格判定フ
ァイルで指定された品名コードとロットナンバーが一致
する棚アドレスを在庫マスターファイルから検索して、
倉庫管理装置がリストアップする(S24)。倉庫管理
装置は、リストアップされた在庫マスターファイルの棚
アドレスの合否判定欄を、合格判定ファイルの判定区分
欄で指定された情報に更新する(S25)。即ち、合否
判定欄は、未判定から合格又は不合格に更新される。そ
して、今回の棚合否情報の管理が終了して、戻しとなる
(S26)。
【0044】図11は出庫動作での処理を説明する流れ
図である。まず、現場入庫管理装置を用いて入庫動作を
開始する(S30)。物流情報システムで品名と出荷数
量が入力項目として入力される(S31)。もしロット
指定出荷の場合は、ロットナンバーも入力項目となる。
すると、物流情報システムからの出荷指示が出庫命令受
信部60に受信され、出荷物品選定部30は出荷準備を
はじめる(S32)。出荷物品選定部30は、例えば倉
庫管理装置にインストールされたエージェントで、入力
項目が在庫マスターファイルに適合したものであるかチ
ェックし(S33)、入力項目に過誤があれば訂正入力
をして(S35)、S33に戻す。
【0045】入力項目が適性であれば(S34)、在庫
マスターファイルを棚検索して、入力項目の品名で、合
否判定欄が合格の棚アドレスをリストアップする(S3
6)。リストアップされた棚アドレスは、第1優先順位
を製造日(ロットナンバー)順、第2優先順位を入庫日
順として昇順又は降順にソートする(S37)。ソート
順に先入れ先出しが実現するように、指定数量分に限定
した出荷棚アドレスをリストアップする(S38)。そ
して、リストアップされた出荷棚アドレスは、作業機関
に連絡される(S39)。作業機関は指示された棚アド
リスのパレットを出荷する作業を行う(S40)。作業
機関は出荷作業が完了すると、完了したことを倉庫管理
装置に通知する(S41)。倉庫管理装置は、在庫マス
ターファイルの内容を出荷情報に基づいて更新する(S
42)。即ち、出荷済みの棚アドレスは空棚として取扱
われる。そして、今回の出荷指示に対する処理が完了す
る(S43)。
【0046】次に、本発明による倉庫内の物品の流れ
を、場合を分けて説明する。図12は倉庫入庫日付管理
の実施例の説明図である。尚、前出の従来例の説明図2
0と重複する部位は説明を省略して、本実施例に特有の
構成を説明する。ここでは、在庫マスターファイルに入
庫日とロットナンバーが関連付けて記載されているの
で、生産と倉庫管理との連携がとれる。そこで、第1優
先順位を製造日(ロットナンバー)順、第2優先順位を
入庫日順として、先入れ先出しが実現できる。
【0047】図13は、倉庫棚のみの倉庫における出庫
の説明図で、従来方式と本実施例とを対比して説明す
る。ここでは、製品2パレット(18ケース)の出荷要
求があった場合を取り上げる。倉庫棚の棚1には7月1
0日分のロットで入庫日が7月12日のパレットが収納
されている。倉庫棚の棚2には7月12日分のロットで
入庫日が7月13日のパレットが収納されている。倉庫
棚の棚3には7月10日分のロットで入庫日が7月15
日のパレットが収納されている。
【0048】図20に示す従来方式によれば、出荷引当
順位がクレーン使用可、入庫年月日、入庫時分秒であっ
たため、入庫日基準の先入れ先出しが実現されて、棚1
と棚2が引当てられる。すると、前述したように製造日
の古い棚3が残ってしまう。これに対して、本実施例に
よる出荷では、出荷引当順位がクレーン使用可、合否判
定欄や許可判定欄、ロットナンバー、入庫年月日、ロッ
ト混載、平場と棚、入庫時分秒、包装ライン、端数パレ
ットの順であるため、製造日基準の先入れ先出しが実現
されて、棚1と棚3が引当てられる。
【0049】図14は合格ロットを確実に出荷する実施
例の説明図である。尚、前出の従来例の説明図21と重
複する部位は説明を省略して、本実施例に特有の構成を
説明する。ここでは、在庫マスターファイルに合否判定
欄を設けて、入庫当初は未判定と記載し、ロット品質検
査情報20の結果が合格とされたものを出荷対象物品と
し、未判定品や未試験品は出荷対象から外しているの
で、従来行われていた作業者による出荷製品のロット確
認が不要となる。
【0050】図15は倉庫管理装置に表示される倉庫棚
における出荷可能パレットと出荷抑止パレットの分布図
の説明図である。倉庫管理装置により在庫マスターファ
イルの合否判定欄の内容を反映した、倉庫棚毎の未試験
品と合格品の収納状態が容易に理解できる。この結果、
出庫においては試験合格品が確実に出荷できる。
【0051】図16は2ロット混載パレットの出荷にお
ける実施例の説明図である。尚、前出の従来例の説明図
22と重複する部位は説明を省略して、本実施例に特有
の構成を説明する。ここでは、在庫マスターファイルで
2ロット分を確保すると共に、梱数と個数についても1
パレット中のロット毎に把握できるようにしている。こ
のように構成すると、出荷物品選定部30は、出荷指示
として棚1のAロット5個、棚2のBロット9個が対象
となる。棚1のBロット4個は未試験品なので出荷でき
ず、また棚1に置いたままでは端数パレットとなって棚
の利用効率が低下する。そこで、出荷物品選定部30
は、棚1のBロット4個を平場戻しとして指示する。
【0052】図17は、倉庫棚と平場を有する倉庫にお
ける出庫の説明図で、従来方式と本実施例とを対比して
説明する。倉庫棚の棚1〜棚3については図13と同様
である。平場には7月10日分のロットで入庫日が7月
12日のケースが5個置かれている。なお、1パレット
には満載時に9ケース積載されるものとする。図20に
示す従来方式によれば、出荷引当順位がクレーン使用
可、入庫年月日、入庫時分秒、作業者の判断であるた
め、パレット単位での出荷を優先して棚1と棚2が引当
てられる。平場のケースは入庫日基準では棚2に優先し
て出荷されるべきであるが、作業者が恣意的に出庫作業
の効率を優先しているため、平場の物品の回転が低下す
る。その結果、製造日基準で先入れ先出しが実現でき
ず、また平場に物品が置かれたままとなって、平場をフ
ォークリフトの作業エリアとして併用する場合の荷役作
業の効率が低下する。
【0053】これに対して、本実施例による出荷では、
出荷引当順位がクレーン使用可、合否判定欄や許可判定
欄、ロットナンバー、入庫年月日、ロット混載、平場と
棚、入庫時分秒、包装ライン、端数パレットの順であ
る。また、在庫マスターファイルの棚アドレス欄は倉庫
棚のアドレスのほか、平場のアドレスについても梱毎に
に把握できるようにしている。そこで、入庫日基準の先
入れ先出しが実現されて、平場、棚1、棚3の順で引当
てられる。この結果、作業者が恣意的に出庫作業の効率
を優先する事態が防止され、その結果顧客に対する供給
責任である製造日基準で先入れ先出しや、平場における
荷役作業の効率が高く維持できる。また、図23に示す
従来方式では実現できなかった倉庫棚と平場の一括管理
ができる。
【0054】尚、上記実施例においては在庫管理部40
の記憶部として商品マスターファイル、在庫マスターフ
ァイル、合否判定ファイルを用いる場合を示したが、本
発明はこれに限定されるものではなく、要するに出荷引
当順位が合否判定欄や許可判定欄、ロットナンバー、入
庫年月日、ロット混載、平場と棚の区別を用いて指定で
きるものであればよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
倉庫管理装置においては、物品の入庫日時と製造日時を
物品毎に記憶し、出荷物品選定手段においては、製造日
時を第1順位、入庫日時を第2順位として先入れ先出し
により出荷を行っているので、製造日時が古い物品が製
造日時の新しい物品よりも後から入庫した場合でも、確
実に製造日時基準で古い製品が先に出荷され、物流品質
が向上する。
【0056】また、請求項4に記載の倉庫管理装置にお
いては、最初に物品の入庫作業に伴って、入庫された物
品のロット番号と収納位置が記憶され、続いてロット品
質検査の結果が送られるので、合格ロット記憶部に合格
したロット番号を記憶する。次に、出庫命令があると、
出荷物品選定手段は、物品の入庫作業情報とロット品質
検査を統合して、合格したロット番号の物品を収納して
いる位置を特定して、出庫指示をする構成としている。
そこで、倉庫棚の物品のなかで出荷禁止の物品が存在し
ても、誤って出庫されることがない。即ち、倉庫におけ
るロットの管理強化がなされ、物流品質が向上する。
【0057】また、請求項6に記載の倉庫管理装置は、
請求項4又は請求項5に記載の倉庫管理装置において、
収納位置記憶手段を物品の収納位置が倉庫棚か平場かを
区別して記憶する構成としているので、平場と倉庫棚を
統一して運用することができ、倉庫棚と平場全体での物
品の収納効率や入出庫作業の効率を最適化できるという
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態を説明する構成ブロッ
ク図である。
【図2】 本発明を具体的に実施するシステム概要図で
ある。
【図3】 倉庫管理範囲の説明図である。
【図4】 倉庫管理装置の機能概要説明図である。
【図5】 倉庫管理装置の機能詳細説明図である。
【図6】 商品マスターファイルのファイル仕様の一例
を示す図である。
【図7】 在庫マスターファイルのファイル仕様の一例
を示す図である。
【図8】 合否判定ファイルのファイル仕様の一例を示
す図である。
【図9】 入庫動作での処理を説明する流れ図である。
【図10】 棚合否情報の管理を説明する流れ図であ
る。
【図11】 出庫動作での処理を説明する流れ図であ
る。
【図12】 倉庫入庫日付管理の実施例の説明図であ
る。
【図13】 倉庫棚のみの倉庫における出庫の説明図で
ある。
【図14】 合格ロットを確実に出荷する実施例の説明
図である。
【図15】 倉庫管理装置に表示される倉庫棚における
出荷可能パレットと出荷抑止パレットの分布図の説明図
である。
【図16】 2ロット混載パレットの出荷における実施
例の説明図である。
【図17】 倉庫棚と平場の倉庫における出庫の説明図
である。
【図18】 工場保管倉庫の構成図である。
【図19】 流通センター倉庫の構成図である。
【図20】 倉庫入庫日付管理の説明図で、工場保管倉
庫を例に説明してある。
【図21】 倉庫での品質管理の説明図で、1ロットパ
レット出荷の場合を示している。
【図22】 倉庫での品質管理の説明図で、2ロットパ
レット出荷の場合を示している。
【図23】 倉庫棚と平場の一括管理の説明図である。
【符号の説明】
10 物品入庫情報 20 ロット品質検査情報 30 出荷物品選定部 40 在庫管理部 42 入庫日時記憶部 44 製造日時記憶部 46 収納位置記憶部 46a パレット収納棚アドレス記憶部 46b 平場収納物品記憶部 48 ロット番号記憶部(合格ロット記憶部、未判定ロ
ット記憶部) 60 出庫命令受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 雅之 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン流通サービス株式会社内 (72)発明者 川津 公志 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ンエンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 3F022 MM07 MM22 MM28 MM38 MM49 MM59

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物品の入庫日時を記憶して、先入れ先出
    しにより物品の出荷を行う倉庫管理装置において、 前記物品の製造日時を記憶する手段と、 前記物品の出荷順序は、製造日時が古い物品から先入れ
    先出しにより出荷を行い、製造日時が同一であるときは
    入庫日時の古い物品から先入れ先出しにより出荷を行わ
    せる出荷物品選定手段と、 を具備することを特徴とする倉庫管理装置。
  2. 【請求項2】 前記製造日時は、工場の稼働日を基準に
    日単位で定められることを特徴とする請求項1に記載の
    倉庫管理装置。
  3. 【請求項3】 前記製造日時は、代替としてロット単位
    を用いることを特徴とする請求項1に記載の倉庫管理装
    置。
  4. 【請求項4】 入庫された物品の収納位置を記憶する手
    段と、 入庫された物品のロット番号とロット品質検査での合格
    情報を記憶するロット番号記憶手段と、 出庫命令に対して該ロット品質検査で合格となったロッ
    ト番号の物品を収納している位置を、該収納位置記憶手
    段と該ロット番号記憶手段を参照して定め、該収納位置
    に収納されている物品について該出庫命令に適合する出
    庫指示を行う出荷物品選定手段とを具備することを特徴
    とする倉庫管理装置。
  5. 【請求項5】 入庫された物品の収納位置を記憶する手
    段と、 入庫された物品のロット番号とロット品質検査での未判
    定又は不合格情報を記憶するロット番号記憶手段と、 出庫命令に対して該ロット品質検査で未判定又は不合格
    となったロット番号の物品を除外したロット番号の収納
    している位置を、該収納位置記憶手段と該ロット番号記
    憶手段を参照して定め、該収納位置に収納されている物
    品について該出庫命令に適合する出庫指示を行う出荷物
    品選定手段とを具備することを特徴とする倉庫管理装
    置。
  6. 【請求項6】 前記収納位置記憶手段は、物品の収納位
    置が倉庫棚か平場かを区別して記憶することを特徴とす
    る請求項4又は請求項5に記載の倉庫管理装置。
  7. 【請求項7】 前記出荷物品選定手段は、前記平場に収
    納された物品を優先して出庫し、前記平場に収納された
    物品では不足する数量を前記倉庫棚より出庫することを
    特徴とする請求項6に記載の倉庫管理装置。
  8. 【請求項8】 前記出荷物品選定手段は、前記倉庫棚の
    棚アドレスに収納されたパレットに端数の物品が積載さ
    れているときは、該パレットを優先して出庫することを
    特徴とする請求項6又は請求項7に記載の倉庫管理装
    置。
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