JP2001048046A - 作業車両のブレーキ制御装置 - Google Patents
作業車両のブレーキ制御装置Info
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Abstract
動でブレーキをかけるものや、旋回時のブレーキペダル
の踏み込み力を補助するブレーキ制御装置が知られてる
が、これらのブレーキ装置を利用して走行時に左右後輪
にブレーキをかける構成とすると急ブレーキとなって車
両の操作性を損なう。 【解決手段】 トラクタには、左右後輪1R,1Rを夫
れ夫れ独立、若しくは同時にブレーキをかける油圧シリ
ンダ4を備えたブレーキ装置と、前記後輪1R,1Rの
ブレーキ力を変更する比例圧力制御弁と、「作業/走
行」モード切替スイッチ5を設ける。そして「作業」モ
ードでは、旋回操作に連動して旋回内側の後輪1Rのみ
にブレーキをかけ、「走行」モードでは前記旋回時より
も弱いブレーキ力で左右両後輪1R,1Rにブレーキを
かける構成とした。
Description
や田植機、または芝刈機といった作業車両のブレーキ力
制御装置の構成に関する。
後輪を夫れ夫れ独立、若しくは同時にブレーキをかける
油圧式のブレーキ装置と、前記油圧式のブレーキ装置の
作動量を変更することでブレーキ力を変更するブレーキ
力調整手段とを備えるものがあった。そして、このブレ
ーキ装置は、車両の旋回操作を検出して自動で作動させ
たり、オペレータのブレーキペダル踏み込み操作を補助
するべく作動させるものであった。
レーキ装置は、作業時には枕地にて小回り旋回を容易に
するべく旋回内側の後輪のみを略ロックする程度のブレ
ーキ力でブレーキを掛けるものであるが、同ブレーキ装
置を利用して、走行時にも左右両後輪にブレーキをかけ
る構成とすると、急ブレーキとなって車両の操作性を損
なうという課題があった。
みて作業車両のブレーキ制御装置を以下のように構成し
た。即ち、左右一対の後輪1R,1Rを夫れ夫れ独立、
若しくは同時にブレーキをかけるブレーキ装置2,2
と、前記後輪1R,1Rのブレーキ力を変更するブレー
キ力調整手段7,7とを備えると共に、前記車両には作
業状態若しくは非作業状態を指定する手段5を設け、車
両の作業状態では旋回内側の後輪1Rのみにブレーキを
かけ、且つ車両の非作業状態では前記旋回時よりも弱い
ブレーキ力で左右両後輪1R,1Rにブレーキをかける
制御手段8を設けたことを特徴とする作業車両のブレー
キ制御装置とした。
キ制御装置は、非作業時、例えば一般道を移動するとき
に、旋回したり、ブレーキペダルを踏み込むと作業時と
比較して、弱いブレーキ力で左右両後輪にブレーキがか
かることとなるので、前記急ブレーキを防止し車両の操
作性を損なうことが無い。
業車両である農業用トラクタ(以下、トラクタ10)の
ブレーキ制御装置について説明する。トラクタ10は、
ボンネット11の内部に搭載されたディーゼルエンジン
12からクラッチハウジング、ミッションケース13等
を一体的に連結して車体の剛体主枠とし、前記主枠の前
部左右に一対の前輪1F,1Fを、ミッションケース1
3後側部に左右一対の後輪1R,1Rを設けている。ま
た前記ミッションケース13には、各種変速装置を内装
し、エンジン12の回転動力を適宜減速して、前記前輪
1F,1Fまたは前後輪1F,1F,1R,1Rへ伝達
して走行する構成となっている。
ポスト14を設け、この上端部にステアリングハンドル
15を突出し前記前輪1F,1Fを操向する構成となっ
ている。またこのハンドル15を支持するシャフトに
は、車体の旋回操作を検出する手段であるハンドル切角
センサ9を設けている。ハンドルポスト14の下方に
は、左右一対の後輪1R,1Rを夫れ夫れ独立して制動
するブレーキペダル3,3を設け、同ペダル3と、後述
するブレーキディスク40とをロッドやスプリングなど
で構成したリンク機構を介して連結する構成となってい
る。また、この左右のペダル3,3間には、両ペダル
3,3を一体回動するように連結片を設け、ペダル3の
片側には、前記連結片が両ペダル3,3を連結状態とし
たときにONするブレーキペダル連結スイッチ6を設け
ている。
明する。操縦席17の側方には、変速レバー18や車体
後部の作業機19の高さを変更する作業機昇降用レバー
20を設け、前記変速レバー18の回動基部には、車両
の速度を検出する手段としてポテンショメータ21を設
け、前記作業機昇降用レバー20の回動基部にも同レバ
ーの操作位置を検出するポテンショメータ22を設けて
いる。
傍には、車両が作業状態若しくは非作業状態を指定する
手段である「作業/走行」モード切替スイッチ5を設け
ている。そして、前記センサやスイッチ類は、操縦席1
7下方の制御手段であるコントローラ8に接続する構成
となっている。尚、前記車両が作業状態、若しくは非作
業状態であるかを検出する構成では、前記ブレーキ連結
スイッチ6がOFFであるときに、作業状態と判定す
る。
用油圧シリンダ25を内装するシリンダケース26を備
え、前記シリンダ25のピストン伸縮によりケース左右
に支持するリフトアーム27,27を上下回動する構成
となっている。更に、左右片側のリフトアーム27に
は、リフトアーム角センサ23を設け、前記作業機昇降
用レバー20のポテンショメータ22の検出角とリフト
アーム27の設定角が一致するようにリフトアームを上
下回動する構成となっている。
のロワーリンクからなる三点リンク機構を設け、同リン
ク機構に作業機18を連結する構成となっている。図中
ではロータリ作業機を連結した構成となっている。また
更に、図2に示すように、前記トラクタ10の左右夫れ
夫れの後輪フェンダー28後端部には、2つのランプ収
納部32,32を併設し、各収納部32の奥にランプ装
着穴33,33を設け、左右外側のランプ装着穴33に
ウインカランプ34を設けている。そして、左右後輪フ
ェンダー28間には、前記作業機18へ電気を送る為の
トレーラ用カプラ30を設け、前記三点リンク機構に、
送電を必要とする作業機18を連結する場合は、同カプ
ラ30に作業機側のカプラを装着する構成となってい
る。また、三点リンク機構20に送電を必要としない作
業機18を連結する場合は、このカプラ30に、従来の
ウインカランプ34だけを装着するハーネスに替えて、
ウインカランプ34及び車幅灯35を接続するオプショ
ン用ハーネス31を接続し、前記作業機18側へ送る送
電線を利用して車幅灯35を点灯する構成となってい
る。
について、図1乃至図3に基づき説明する。前記ミッシ
ョンケース13の後部左右側部には、ブレーキディスク
40を内装するリヤアクスルケース41を設け、この左
右ブレーキディスク40を、リヤアクスルケース41外
部に突出したブレーキ操作アーム46を前後に回動する
ことで圧着する構成となっている。そしてこのブレーキ
アーム46は、前記ブレーキペダル3,3の踏込み操作
によりリンク機構を介して回動すると共に、前記リヤア
クスルケース41に設けたブレーキ操作用油圧シリンダ
4のピストン伸縮によっても回動する構成となってい
る。
4は、同シリンダ4を接続する油圧回路中に、ブレーキ
力調整手段である比例圧力制御弁7,7を設け、前記コ
ントローラ8の通電指令によりこの比例圧力制御弁7,
7の開度を変更することでブレーキ圧を変更する構成と
なっている。尚、図中符号Pは、ミッションケース13
から圧油を吸い上げる油圧ポンプであり、Rは減圧弁、
Sはパワーステアリング用油圧回路を示す。
処理するCPUと、この発明の制御プログラムを格納し
たEEPROMと、各種信号を一時記憶するRAM等を
有する構成となっており、この入力部には、変速レバー
18のポテンショメータ21と、作業機昇降用レバー2
0のポテンショメータ22、リフトアーム角センサ23
と、「作業/走行」モード切替スイッチ5と、ブレーキ
連結スイッチ6、ハンドル切角センサ9等を接続して設
けている。
力制御弁36,37のソレノイド36s,37sと、左
右ブレーキ用の比例圧力制御弁7,7のソレノイド7
s,7s等を接続して設けている。以上のように構成し
たトラクタ10では、図5に示す制御プログラムの概要
を示すフローチャートのようにブレーキ制御が行われ
る。
10の操舵状態を検出し、これが枕地旋回と想定される
程度の角度を超えると、STEP2で、前記モード切替
スイッチ5の設定状態を判定する。そしてこの設定モー
ドが「作業」モードに切り替えられている場合、STE
P4へ進み、旋回内側の後輪1Rのみにブレーキをかけ
るべく前記比例圧力制御弁7のソレノイド7sへ通電を
行う。この際、前記コントローラ8は、前記旋回内側の
後輪1Rが略ロックする程度に前記比例圧力制御弁7の
ソレノイド7sへ所定の電流を流す。
えられている場合、STEP6へ進み、左右両後輪1R
にブレーキをかけるべく前記比例圧力制御弁7のソレノ
イド7sへ通電を行う。この際、前記コントローラ8
は、左右両後輪のブレーキ用比例圧力制御弁7のソレノ
イド7sへ前記旋回時の通電よりも少ない電流を流す。
即ち、前記ブレーキ力を小さくする。
クさせる程度にブレーキをかけて、圃場での小回り旋回
を容易にすると共に、走行時には前記作業時と比較して
ブレーキ力が小さくなるので急減速が防止されトラクタ
10の操作性を損なうことが無い。次に、この発明の別
形態について説明する。
ペダル3を変更したもので、このペダル(以下、メイン
ペダル3’)は、単一のブレーキアーム50よって回動
自在に支持され、同ペダル3’には、ペダル上方と左方
の間を回動するサブペダル51を設けた構成となってい
る。そしてこのペダル3’には、前記サブペダル51の
回動した位置に接触してONするリミットスイッチ52
を設けている。
時には、前記サブペダル51をメインペダル3’の側方
に位置させて、例えば、条合わせ時にオペレータが左右
に体を移動させても容易にブレーキペダル3’の踏込み
操作が行えると共に、この際リミットスイッチ52がO
Nとなるので、コントローラ8は「作業」状態を検出す
る。
には、後輪1Rがロックする程度にブレーキが為され
る。尚、前記リミットスイッチ52がOFFの時には、
別途設けたペダル3’の踏込み操作を検出して前記比例
圧力制御弁7,7のソレノイド7s,7sへ左右両後輪
1R,1Rを弱ブレーキをかけるべく通電を行う。図7
は、前記オペレータのブレーキペダル3踏込み操作を補
助するもので、この補助力を大小変更するものである。
ここではブレーキペダル3,3の回動基部にポンプ5
5,55を設け、同ペダル3の踏込み操作によりポンプ
55内の圧油をポンプ外へ流出させると共に、リヤアク
スルケース41側には大小径の異なる油圧シリンダ4’
L,4’Sを設け、その間を油路56によって接続する
構成となっている。そして前記油路56には、前記ポン
プ55,55からの圧油をどちらか一方の油圧シリンダ
4’L,4’Sへ連通させる切替制御弁57,57を設
けている。
前述のように「作業」モードに設定しているときには、
コントローラ8により切替制御弁が切り替えられて、油
路56が小径の油圧シリンダ4’S側へ接続される。ま
た「走行」モードまたは前記ブレーキ連結スイッチがO
Nのときには、コントローラ8により油路56が大径の
油圧シリンダ4’L側へ接続される。
業中と比較して同じようにブレーキペダル3’を踏み込
み操作しても弱いブレーキがかかり、前述同様、急ブレ
ーキとなって車両の操作性を損なうことが無い。
Claims (1)
- 【請求項1】 左右一対の後輪1R,1Rを夫れ夫れ独
立、若しくは同時にブレーキをかけるブレーキ装置2,
2と、前記後輪1R,1Rのブレーキ力を変更するブレ
ーキ力調整手段7,7とを備えると共に、前記車両には
作業状態若しくは非作業状態を指定する手段5を設け、
車両の作業状態では旋回内側の後輪1Rのみにブレーキ
をかけ、且つ車両の非作業状態では前記旋回時よりも弱
いブレーキ力で左右両後輪1R,1Rにブレーキをかけ
る制御手段8を設けたことを特徴とする作業車両のブレ
ーキ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22014699A JP4207322B2 (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 作業車両のブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22014699A JP4207322B2 (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 作業車両のブレーキ制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001048046A true JP2001048046A (ja) | 2001-02-20 |
JP4207322B2 JP4207322B2 (ja) | 2009-01-14 |
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ID=16746626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22014699A Expired - Fee Related JP4207322B2 (ja) | 1999-08-03 | 1999-08-03 | 作業車両のブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4207322B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248267A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Kubota Corp | 草刈り機 |
-
1999
- 1999-08-03 JP JP22014699A patent/JP4207322B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006248267A (ja) * | 2005-03-08 | 2006-09-21 | Kubota Corp | 草刈り機 |
JP4605647B2 (ja) * | 2005-03-08 | 2011-01-05 | 株式会社クボタ | 草刈り機 |
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---|---|
JP4207322B2 (ja) | 2009-01-14 |
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