JP2001047970A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

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JP2001047970A
JP2001047970A JP11223647A JP22364799A JP2001047970A JP 2001047970 A JP2001047970 A JP 2001047970A JP 11223647 A JP11223647 A JP 11223647A JP 22364799 A JP22364799 A JP 22364799A JP 2001047970 A JP2001047970 A JP 2001047970A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラッチ板によるタングプレートのロックを解
除し、タングプレートをバックル本体から解離させる解
離動作中において、ロック部材の非ロック位置への移動
の信頼性を向上したバックル装置を備えたシートベルト
装置を提供する。 【解決手段】 バックルベース11と、タングプレート
5をロック可能なラッチ板14と、ラッチ板14のロッ
ク位置と、非ロック位置との間の移動を制御する少なく
とも一つのロック部材であるホルダ部材17と、タング
プレート5のロックを解除させると共に、ホルダ部材1
7を非ロック位置へ移動させる傾斜部63B及び63C
を備えた解離ボタン18と、を備え、解離ボタン18の
前記ロック解除動作時に、ホルダ部材17を非ロック位
置へ移動させるよう解離ボタン18を誘導する窓穴33
B及び33Cを、バックルベース11に形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車等の乗り物
の座席に装備されるウエビング(ベルト)を着脱可能に
ロックするバックル装置を備えたシートベルト装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の乗り物の座席に
は、乗員の安全を図るために、シートベルトが取り付け
られている。このシートベルト用のバックル装置は、通
常、ベルト端に設けられたタングプレート(舌片)と、
タングプレートを係脱するバックル本体と、を備えて構
成されている。このようなシートベルト用のバックル装
置としては、例えば、特公平6−69403号公報や、
特公平7−16445号公報に開示されたものなどがあ
る。
【0003】特公平6−69403号公報に開示されて
いるバックル装置は、ベースと、このベースに設けら
れ、挿入されたタングプレートに押されて移動するスラ
イダと、このスライダをタングプレートの抜き取り方向
に付勢するコイルスプリングと、前記スライダの押圧に
よりタングプレートのロック位置に移動するラッチ板
と、このラッチ板のロック状態を保持するブロック部材
なるロック部材と、このロック部材をタングプレートの
抜き取り方向に付勢するコイルスプリングと、前記ロッ
ク状態を解除すると共に、前記ロック部材を非ロック位
置へ移動させる傾斜面を備えた解離ボタンと、を備えて
構成されている。
【0004】また、特公平7−16445号公報に開示
されているバックル装置は、ベースと、このベースに設
けられ、挿入されたタングプレートに押されて移動する
スライダと、このスライダとアーム部材とによって結合
され、ロック位置と非ロック位置との間を移動するロッ
ク部材と、前記アーム部材を付勢するコイルスプリング
と、前記スライダの押圧による前記アーム部材とロック
部材の移動により前記ロック位置に移動するラッチ板
と、前記ロック状態を解除すると共に、前記ロック部材
を非ロック位置へ移動させる傾斜面を備えた解離ボタン
と、を備えて構成されている。
【0005】これらの公報に開示されているバックル装
置は、解離ボタンの操作によって、前記ラッチ板のロッ
ク位置と非ロック位置との切り換え動作を行う際に、前
記解離ボタンに形成された傾斜面により前記ロック部材
を非ロック位置へ移動させることで、ロック部材の非ロ
ック方向(解離方向)への分力を発生させている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
6−69403号公報及び特公平7−16445公報に
開示されているバックル装置は、例えば、バックル装置
内部への異物などの侵入により、解離ボタンに形成され
た傾斜面と、ロック部材との間に生じる摩擦係数が増加
したり、前記傾斜面とロック部材とが固着が発生する場
合がある。この場合、解離ボタンの傾斜面のみによる非
ロック方向(解離方向)への分力が不十分となる虞があ
り、解離ボタンを押圧してもタングプレートが解離し難
い、あるいは解離できなくなるという事象が発生する虞
がある。
【0007】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、ラッチ板によるタン
グプレートのロックを解除させてタングプレートをバッ
クル本体から解離させる解離動作中において、ロック部
材の非ロック位置への移動の信頼性を向上させたバック
ル装置を備えたシートベルト装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、タングプレートと、当該タングプレート
が挿脱されると共に、挿入されたタングプレートを係脱
可能にロックするバックル本体と、を備えたバックル装
置を有するシートベルト装置であって、前記バックル本
体は、ベースと、前記ベースに支持されて、タングプレ
ートをロックするロック位置と、このロックを開放する
非ロック位置との間を移動するラッチ板と、前記ラッチ
板の前記移動を制御する少なくとも一つのロック部材
と、前記ベースに移動可能に設けられ、前記ロック部材
を非ロック位置へ移動させる駆動部を備えると共に、前
記ロックを解除させる解離ボタンと、を備え、前記解離
ボタンの前記ロック解除動作時に、前記ロック部材を非
ロック位置へ移動させるよう前記解離ボタンを誘導する
ガイド部を、前記ベースに形成したシートベルト装置を
提供するものである。
【0009】この構成を備えたシートベルト装置のバッ
クル装置は、解離ボタンを押圧し、ラッチ板によるタン
グプレートのロックを解除させてタングプレートをバッ
クル本体から解離させる解離動作中において、ベース部
に形成されたガイド部によって、前記解離ボタンが前記
ロック部材を非ロック位置へ移動させるよう誘導され
る。このため、例えば、バックル本体内部に異物などが
侵入しても、解離ボタンの解離動作中における、解離ボ
タンの駆動部のみによる非ロック方向(解離方向)への
分力を十分に得ることができる。したがって、前記ロッ
ク部材の非ロック位置への移動の信頼性を向上させるこ
とができる。
【0010】前記ガイド部は、解離ボタンがロック部材
を非ロック位置方向にねじる(こじる)ことができるよ
う屈曲または湾曲した窓穴から構成することができる。
さらに具体的には、前記窓穴は、ベースの両側壁に各々
形成され、解離ボタンの押圧方向側が前記該両側壁の上
方(ベースの底面から離れる方向)に向けて屈曲または
湾曲した構成とすることもできる。
【0011】また、前記ガイド部は、解離ボタンがロッ
ク部材を非ロック位置方向にねじる(こじる)ことがで
きるよう屈曲または湾曲したガイド突起から構成するこ
ともできる。
【0012】また、本発明に係るバックル装置は、前記
ロック部材の動作を制御するロック制御部材をさらに備
え、前記ガイド部は、前記解離ボタンが、前記ロック部
材を前記ロック制御部材から開放させる位置近傍まで押
圧される位置付近から屈曲する構成とすることができ
る。
【0013】このような形状のガイド部を備えること
で、解離ボタンは解離動作中に、当該ガイド部の誘導に
よって、解離ボタンの駆動部とロック部材との当接が一
定でなくなるため、両者のバランスを崩すことができ
る。また、解離ボタンがロック部材を非ロック位置方向
にねじる(こじる)動きにより、前記駆動部とロック部
材との固着を開放する効果を得ることもできる。したが
って、タングプレートの解離のための信頼性をさらに向
上することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態に係る
バックル装置について、図面を参照して説明する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に係るシート
ベルト装置の概略図、図2は、本実施の形態にバックル
装置の組立分解図、図3〜図6は、本実施の形態に係る
バックル装置の動作を示す断面図、図7は、本実施の形
態に係るバックル装置の構成要素であるバックルベース
の断面図である。
【0016】本実施の形態に係るシートベルト装置1
は、特に図1に示すように、乗員を支持するウエビング
2が、例えば、センターピラー3の下方に設けられたリ
トラクタ4に巻き取られて収納されている。リトラクタ
4から上方へ引き出されたウエビング2は、車体上方に
設けられたスルーアンカ金具8で折り返されて下方へ案
内されて、タングプレート5のウエビング連結穴6に挿
通され、アンカープレート9を介して車体の支持体等に
固定されている。また、タングプレート5は、車体に取
り付けられた支持体7の先端に設けられたバックル本体
10に嵌め込まれる。
【0017】本実施の形態に係るバックル装置100
は、図1〜図7に示すようにウエビング連結穴6にウエ
ビング2を挿通させるタングプレート5と、タングプレ
ート5を係脱するバックル本体10と、を備えて構成さ
れている。
【0018】タングプレート5は、一方の先端にラッチ
穴60が、他方の先端にウエビング2を挿通させるため
のベルト連結穴6が形成されている。
【0019】バックル本体10は、フレームとして機能
するバックルベース11と、タングプレート5の挿脱に
応じて移動するスライダ12と、スライダ12の移動を
行うコイルスプリング13と、タングプレート5をロッ
クするラッチ板14と、ラッチ板14を揺動させるコイ
ルスプリング15と、ラッチ板14の揺動を制御するロ
ックピン16と、コイルスプリング15を支持すると共
に、ロックピン16を移動可能に支持するホルダ部材1
7と、タングプレート5のロックを解除する解離ボタン
18と、解離ボタン18をタングプレート5の抜脱方向
に付勢するコイルスプリング19と、このコイルスプリ
ング19が当接するスプリングホルダー20と、タング
プレート5の係脱状態を検出するスイッチ21と、これ
らを収容するロアカバー22L及びアッパーカバー22
Uと、を備えて構成されている。
【0020】本実施の形態では、ロック部材が、ホルダ
部材17とロックピン16とからなる場合について説明
する。
【0021】なお、バックル本体10には、支持体7の
先端が、ピン23によって固定される。
【0022】バックルベース11は、底板11Aと、こ
れの両側に立設された一対の対向した側壁11B及び1
1Cとを備えた略コ字状を有している。底板11Aのタ
ング抜脱方向(図2〜図6の左方向、以下、この方向を
「左」とする)端部には、タングプレート5を挿脱する
際に、タングプレート5を案内するガイド片26が形成
されている。また、底板11Aには、スライダ12をタ
ングプレート5の挿脱方向にスライド可能にするための
開口部25が設けられている。この開口部25のタング
挿入方向(図2〜図6の右方向、以下、この方向を
「右」とする)端部の略中央部には、コイルスプリング
13の右端部を係止する係止凸部45が形成されてい
る。
【0023】側壁11B及び11Cの略中央部には、特
に図2及び図7に詳細に示すように、ロックピン16の
両端を、左右方向に移動可能に支持する水平方向に長い
窓穴33B及び33Cが開口されている。この窓33B
及び33Cの下部には、後に詳述する解離ボタン18の
凸部29B及び29Cを移動可能に支持する窓穴34B
及び34Cが形成されている。この窓穴34B及び34
Cは、左右方向略中央部付近から右側が上方に向けて屈
曲し、さらに右側が再び略水平となった略クランク形状
を備えている。すなわち、解離ボタン18が、ホルダ部
材17を、後に詳述するロック制御部31から開放させ
る位置近傍まで押圧される位置から屈曲する構成となっ
ている。
【0024】また、窓穴34B及び34Cの右側には、
後に詳述するラッチ板14の右端部両側に形成された支
持部46B及び46Cが揺動可能に挿入・支持される挿
入穴36B及び36Cが形成されている。
【0025】スライダ12は、断面略コ字状を備えてお
り、略平板状の上板37と、上板37の下面に設けられ
た断面L字状の下部38との間に形成された凹部39
に、コイルスプリング13の左端を保持する構成となっ
ている。スライダ12の左端の両側には、後に詳述する
ラッチ板14の脚44B及び44Cを押圧する押圧部3
5B及び35Cが形成されている。なお、コイルスプリ
ング13の右端は、底面11Aの係止凸部45に固定さ
れる。
【0026】このスライダ12は、下部38がバックル
ベース11の開口部25に嵌められてスライド自在に支
持される。そして、タングプレート5をバックル本体1
0に挿入した際に、タングプレート5の先端に押され、
コイルスプリング13の付勢力に逆らって、右方向にス
ライドされ、後に詳述するラッチ板14の両端部下端に
設けられた脚44B及び44Cを押圧してラッチ板14
を反時計回り(タングプレート5をロックする方向)に
回転させる。一方、タングプレート5が抜脱された際に
は、コイルスプリング13の付勢力によって、スライダ
12は左方向に戻される。
【0027】ラッチ板14は、その略中央部に、後に詳
述するホルダ部材17の一部が挿入される開口部40が
形成されている。このラッチ板14の左側には、タング
プレート5がバックル本体10に挿入された際に、タン
グプレート5のラッチ穴60に挿入されてタングプレー
ト5をロックするラッチ部41が、下方に向けて延出形
成されている。ラッチ部41と開口部40との間には、
後に詳述するロックピン16に当接可能な支持面42が
形成されている。
【0028】また、ラッチ板14の右端の両側には、側
壁11B及び11Cの支持穴36B及び36Cに揺動
(回転)自在に支持される支持部46B及び46Cが突
設されている。すなわち、ラッチ板14は、支持部46
B及び46Cを支点として揺動し、タングプレート5を
ロックするロック位置あるいはロックを解除する非ロッ
ク位置への移動を行う。また、ラッチ板14の右端の両
側には、下方に向けて延出された脚44B及び44Cが
設けられており、この脚44B及び44Cには、前述し
たように、スライダ12の押圧部35B及び35Cが、
各々押圧可能である。
【0029】ラッチ板14の右側略中央部には、上方に
向けて立設した当接部43が形成されており、この当接
部43の略中央部には、後に詳述するシャフト47の先
端が進退可能に挿入される開口部49が形成されてい
る。
【0030】ホルダ部材17は、本体51と、本体51
の両側に形成された側壁52B及び52Cと、本体51
の右端部略中央部に形成されたシャフト47と、を備え
て構成されている。
【0031】本体51は、左端に配置された湾曲面54
と、湾曲面54の上部に連続して形成された上面55
と、上面55に連続した傾斜面56と、傾斜面56の略
中央部から下方に向けて延出した凸部58と、から構成
されている。
【0032】凸部58は、ラッチ板14の開口部40に
挿入され、その幅方向端面には、該幅方向外側に突出し
た爪部58B及び58Cが、それぞれ形成されている。
そして、この両爪部58B及び58Cが、ラッチ板14
の開口部40付近の底面に摺動可能に係合するようにな
っている。すなわち、ホルダ部材17は、この両爪部5
8B及び58Cによって、ラッチ板14を抱え込むよう
に配置されている。
【0033】なお、この本体51は、上面55に対向す
る面(下面)が解放されており、後に詳述する側壁52
B及び52Cに形成された支持穴57B及び57Cに挿
入されるロックピン16が、この面から露出するよう構
成されている。
【0034】側壁52B及び52Cは、その略中央部
に、上面55に対して傾斜した長穴状の支持穴57B及
び57Cが開口されている。支持穴57B及び57Cに
は、ロックピン16が移動可能に挿入される。この支持
穴57B及び57Cを貫通したロックピン16の両端部
は、窓穴33B及び33Cに、左右方向に移動可能に挿
入される。また、側壁52B及び52Cの左側下端に
は、後に詳述する解離ボタンを押圧してタングプレート
5の解離を行う際に、解離ボタン18の傾斜部63B及
び63Cが当接可能な当接部59B及び59Cが形成さ
れている。
【0035】ここで、支持穴57B及び57Cは、タン
グプレート5が挿入されていない段階(図3及び図6参
照)では、ホルダ部材17がコイルスプリング15によ
って左側に付勢されているため、ロックピン16は、支
持穴57B及び57Cと、窓穴33B及び33Cの右端
に位置し、支持穴57B及び57Cは、窓穴33B及び
33Cに対し、傾斜した状態、すなわち所定の角度を持
って配置されることになる。
【0036】シャフト47は、右先端が、左先端より径
が細くなるよう構成されている。シャフト47には、コ
イルスプリング15が挿入され、このシャフト47の存
在によって、コイルスプリング15は、伸縮する際に、
曲がったり、折れたりすることが防止される。シャフト
47の径が小さい部分は、ラッチ板14の当接部43に
形成された開口部49を進退自在に貫通することができ
るようになっている。また、シャフト47の径の大きい
部分は、開口部49の径より大きい径を有している。
【0037】このように、ホルダ部材17は、シャフト
47が、ラッチ板14の開口部49を進退可能に貫通
し、爪部58B及び58Cが、ラッチ板14を抱え込む
ように摺動可能にラッチ板14に係合しているため、ラ
ッチ板14の移動に応じて、ラッチ板14上を摺動する
ことができる。
【0038】スプリングホルダー20は、バックルベー
ス11の左側に設けられる。スプリングホルダー20の
左先端面の略中央部には、コイルスプリング19の右端
を固定する固定部28が形成されている。このスプリン
グホルダー20の下面と、バックルベース11の底面1
1Aとの間には、タングプレート5を挿入可能な空間が
形成され、ここがタング出入口53となる。
【0039】スプリングホルダ20の上部には開口部3
2が形成されており、タングプレート5がロック状態と
なった際(図4及び図5参照)には、この開口部32の
左側を画定する部分の下方に、ホルダ部材17の湾曲面
54と上面55部がもぐり込めるように構成されてい
る。また、バックル本体10にタングプレート5が挿入
されていない際(図3及び図6参照)には、この開口部
32にホルダ部材17の先端側が挿入され、ホルダ部材
17の湾曲面54が、開口部32の左側を画定する面3
2Aに当接する。なお、この開口部32の左側を画定す
る部分が、ホルダ部材17の動作を制御するロック制御
部31となる。
【0040】解離ボタン18は、使用者が押圧可能な操
作部61と、操作部61の両側に右方向に向けて水平に
延出されたアーム62B及び62Cと、タングプレート
5をバックル本体10から解離させるために解離ボタン
18を右側に押圧した際に、ホルダ部材17の当接部5
9B及び59Cに当接してホルダ部材17を非ロック位
置へ移動させる駆動部としての傾斜部63B及び63C
を備えている。
【0041】この解離ボタン18は、アーム62B及び
62Cの右先端の内側に各々形成された凸部29B及び
29Cが、側壁11B及び11Cに形成された窓穴34
B及び34Cに移動可能に支持されて、側壁11B及び
11Cにスライド可能に設けられている。すなわち、こ
の解離ボタン18は、タングプレート5をバックル本体
10から解離させるために右側に押圧された際に、凸部
29B及び29Cが、窓穴34B及び34Cにガイドさ
れて、非ロック位置方向へと、その進行が誘導されるよ
うになっている。
【0042】操作部61の内側面であって、その略中央
部には、コイルスプリング19の左端を保持する保持部
64が形成されている。この保持部64に保持されたコ
イルスプリング19の右端は、スプリングホルダー20
の固定部28に固定されている。したがって、解離ボタ
ン18は、コイルスプリング19によって、常に左方向
に付勢されている。
【0043】次に、本実施の形態に係るバックル装置の
具体的動作について説明する。
【0044】タングプレート5がバックル本体10に挿
入されておらず、ラッチ板14が非ロック位置にある際
は、図3及び図6に示すように、スライダ12は、コイ
ルスプリング13の付勢力により左側に置かれている。
【0045】また、ホルダ部材17は、コイルスプリン
グ15により左斜め上方に付勢されており、ホルダ部材
17の支持穴57B及び57Cと、側壁11B及び11
Cの窓33B及び33Cは、互いにある角度をもって配
置されている。
【0046】そしてまた、ロックピン16は、支持穴5
7B及び57Cの右端、並びに窓穴33B及び33Cの
右端に位置している。この時、ラッチ板14は、コイル
スプリング15の付勢力により、ラッチ部41が上方に
位置する状態を維持可能となっている。
【0047】次に、タングプレート5をバックル本体1
0にロックするには、タングプレート5をタング出入口
53からバックル本体10内に挿入させる。この時、タ
ングプレート5の先端がスライダ12を右側に移動さ
せ、コイルスプリング13を押し縮める。スライダ12
の押圧部35B及び35Cがラッチ板14の脚44B及
び44Cに当接すると、ラッチ板14は、支持部46B
及び46Cを支点としてロック位置方向(図に示す反時
計方向)に回転し始める。
【0048】この動作と同時に、ホルダ部材17は、ラ
ッチ板14の回転に伴って、湾曲面54をロック制御部
31に接触させながら、かつコイルスプリング15を押
し縮めながら回動(移動)し始める。すなわち、ホルダ
部材17は、ロック制御部31によって、左方向への動
きが阻止された状態で前記回動を始める。このホルダ部
材17の回動によって、ロックピン16は、支持穴57
B及び57Cの上部面に押されて、側壁11B及び11
Cの窓穴33B及び33C内を左方向に移動し始める。
すなわち、ロックピン16は、支持穴57B及び57C
と、窓穴33B及び33Cとのカム作用によってロック
方向への移動を行う。
【0049】さらにタングプレート5を挿入すると、図
4に示すように、ラッチ板14及びホルダ部材17がさ
らに回動(移動)し、ホルダ部材17の湾曲面54がロ
ック制御部31を乗り越えて、ロック制御部31の下方
にもぐり込む。これによって、ホルダ部材17は、左方
向へ移動可能となる。この瞬間は、ロックピン16は、
ホルダ部材17の支持穴57B及び57Cの左端に移動
を完了しており、ラッチ板14のラッチ部41は、タン
グプレート5のラッチ穴60との係合を完了している。
【0050】ホルダ部材17の左方向への動きは、コイ
ルスプリング15の付勢力によってバックルベース11
の窓穴33B及び33Cの左端まで移動したロックピン
16に当接する位置まで移動してロック完了となる。
【0051】なお、ラッチ板14の非ロック方向(解離
方向)の強度分布は、ラッチ板14の支持面42と、ロ
ックピン16と、窓穴33B及び33Cで受ける構造と
なっている。したがって、前記強度が分散するため、強
度に対する信頼性を向上することができる。
【0052】次に、バックル本体10からタングプレー
ト5を抜き取る際には、図5に示すように、解離ボタン
18を右方向に押し込むと、解離ボタン18の傾斜部6
3B及び63Cがホルダ部材17の当接部59B及び5
9Cに当接する。解離ボタン18をさらに押すと、ホル
ダ部材17が右方向(略水平方向)に移動し始める。こ
のホルダ部材17を介してロックピン16が押されて右
方向(非ロック位置方向)に移動し始め、ロックピン1
6は、ラッチ板14の支持面42との接触が解除され
る。
【0053】この時点では、ホルダ部材17の上面55
の左先端がロック制御部31の下面に位置しているた
め、ラッチ板14は、ホルダ部材17に押さえられて、
ロック位置に止まっており、まだ非ロック位置に移動し
ない。さらに解離ボタン18を押すと、ホルダ部材17
の上面55の左先端がロック制御部31を乗り越えて、
ロック制御部31の下面から外れる。これによって、ホ
ルダ部材17は、略垂直方向の動きが行えるようにな
る。
【0054】この動作中、解離ボタン18は、凸部29
B及び29Cが、窓穴34B及び34Cにガイドされて
移動する。ここで、窓穴34B及び34Cは、前述した
ような略クランク形状となっているため、解離ボタン1
8は、非ロック位置方向(図5では、反時計方向)にね
じられる(こじられる)動きをすることになる。
【0055】ここで、例えば仮に、バックル本体10内
に、埃や、糖分を含んだジュース類などの異物が侵入
し、解離ボタン18の傾斜部29B及び29Cと、ホル
ダ部材17の当接部59B及び59Cとの摺動性が悪化
しても、前記ねじられる(こじられる)動きにより、非
ロック方向(略垂直方向)の動きを確実に行うことがで
きる。
【0056】この解離ボタン18の作用により、図6に
示すように、ホルダ部材17は、コイルスプリング15
及び13の付勢力によって、一気に非ロック位置方向に
移動する。
【0057】これと同時に、ロックピン16は、ホルダ
部材17の支持穴57B及び57Cの下面に押されて、
側壁11B及び11Cの窓穴33B及び33C内を一気
に非ロック方向(右側)に移動する。ここで、ロックピ
ン16は、支持穴57B及び57Cと、窓穴33B及び
33Cとのカム作用によって移動するが、この時、ロッ
クピン16は、支持穴57B及び57Cと、窓33B及
び33Cのみに支持されており、ラッチ板14とは接触
していないため、不完全な位置で停止することなく、前
記非ロック位置に移動する。
【0058】また同時に、ラッチ板14は、コイルスプ
リング15の付勢力によって、支持部46B及び46C
を支点として、非ロック位置方向(時計方向)に回転し
て、非ロック位置に移動し、タングプレート5のロック
を解除する。
【0059】なお、本実施の形態では、窓穴34B及び
34Cの形状を略クランク形状とした場合について説明
したが、これに限らず、例えば、図8に示すように、左
右方向略中央部分から右側が上方に向けて屈曲した略L
字状や、図9に示すように、右側が上方に向けて湾曲し
た形状など、解除ボタン18を非ロック方向にねじる
(こじる)動作を生じさせることができれば、特に窓穴
34B及び34Cの形状は、特に限定されるものではな
い。
【0060】また、前記と同じ動作を生じさせることが
できれば、窓穴34B及び34Cの代わりに、凸部29
B及び29Cをガイドするガイド突起などを設けてもよ
い。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
トベルト装置のバックル装置は、解離ボタンによるタン
グプレートのロック解除動作時に、ラッチ板のロック位
置と非ロック位置との間の移動を制御するロック部材
を、非ロック位置へ移動させるよう前記解離ボタンを誘
導するガイド部を、前記ベースに形成したため、例え
ば、バックル本体内部に異物などが侵入しても、解離ボ
タンの解離動作中における、解離ボタンの解離方向(非
ロック方向)への分力を十分に得ることができる。した
がって、前記ロック部材の非ロック位置への移動の信頼
性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るシートベルト装置の
概略図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るバックル装置の組立
分解図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るバックル装置の動作
の一部を示す断面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係るバックル装置の動作
の一部を示す断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るバックル装置の動作
の一部を示す断面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係るバックル装置の動作
の一部を示す断面図である。
【図7】本発明の実施の形態に係るバックル装置の構成
要素であるバックルベースの断面図である。
【図8】本発明の他の本実施の形態に係るバックル装置
の構成要素であるバックルベースの断面図である。
【図9】本発明の他の本実施の形態に係るバックル装置
の構成要素であるバックルベースの断面図である。
【符号の説明】
1 シートベルト装置 5 タングプレート 6 ウエビング連結穴 10 バックル本体 11 バックルベース 12 スライダ 13、15、19 コイルスプリング 14 ラッチ板 16 ロックピン 17 ホルダ部材 18 解離ボタン 29B、29C 凸部 31 ロック制御部 33B、33C 窓穴 34B、34C 窓穴 42 支持面 52B、52C 側壁 54 湾曲面 55 上面 57B、57C 支持穴 59B、59C 当接部 63B、63C 傾斜部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングプレートと、当該タングプレート
    が挿脱されると共に、挿入されたタングプレートを係脱
    可能にロックするバックル本体と、を備えたバックル装
    置を有するシートベルト装置であって、 前記バックル本体は、 ベースと、 前記ベースに支持されて、タングプレートをロックする
    ロック位置と、このロックを開放する非ロック位置との
    間を移動するラッチ板と、 前記ラッチ板の前記移動を制御する少なくとも一つのロ
    ック部材と、 前記ベースに移動可能に設けられ、前記ロック部材を非
    ロック位置へ移動させる駆動部を備えると共に、前記ロ
    ックを解除させる解離ボタンと、を備え、 前記解離ボタンの前記ロック解除動作時に、前記ロック
    部材を非ロック位置へ移動させるよう前記解離ボタンを
    誘導するガイド部を、前記ベースに形成したシートベル
    ト装置。
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