JPH11139247A - バックル装置 - Google Patents

バックル装置

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JPH11139247A
JPH11139247A JP9304061A JP30406197A JPH11139247A JP H11139247 A JPH11139247 A JP H11139247A JP 9304061 A JP9304061 A JP 9304061A JP 30406197 A JP30406197 A JP 30406197A JP H11139247 A JPH11139247 A JP H11139247A
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JP
Japan
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tongue
main body
buckle
reed switch
arrow
Prior art date
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Application number
JP9304061A
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English (en)
Inventor
Masaru Morinaga
勝 森永
Noritoshi Imaide
典敏 今出
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バックル装置が被水して、タング挿入口から
バックル本体内に水等が浸入してもスイッチ自身に水等
が接触することがない、優れた防水性を備えた信頼性の
高いバックル装置を提供する。 【解決手段】 タング5と、タング5が挿脱されかつ挿
入されたタング5を係脱可能にロックするバックル本体
10と、バックル本体10に設けられ、タングの係脱状
態を検出するスイッチ部80とを備えている。スイッチ
部80は、リードスイッチ本体81と、リードスイッチ
本体81を作動する磁石90と、リードスイッチ本体8
1に接続されたハーネス部82とを備え、少なくともリ
ードスイッチ本体81と、リードスイッチ本体81とハ
ーネス部82との接続部分とを、絶縁性材料で被覆し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、バックル装置に係
り、特に、自動車等の乗り物の座席に装備されるシート
ベルト用のバックル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の乗り物の座席に
は、乗員の安全を図るために、シートベルトが取り付け
られている。このシートベルト用のバックル装置は、通
常、ベルト端に設けられたタング(舌片)と、タングを
係脱するバックル本体と、を備えて構成されている。
【0003】前記バックル本体は、タングをロックする
ラッチ部を備えたラッチ板と、このラッチ板が移動自在
に支持されるバックルベースと、タングの挿脱に応じて
移動し、この移動によって前記ラッチ板を移動させるス
ライダと、前記タングのバックル本体に対する係脱状態
を検出するスイッチと、を備えている。
【0004】このような構成を備えたバックル装置とし
ては、例えば、実開平4−101611号公報に記載さ
れたものがある。この公報に記載されたバックル装置
は、バックル本体のタング挿脱方向に沿ってスライド移
動可能に配置され、タングの挿入によってスライド移動
されると共に、このタングを抜脱方向に付勢するイジェ
クタ(スライダ)と、該イジェクタの移動軌跡に対応し
て配置されかつ固定接点が取付けられた固定プレート
と、固定プレートとイジェクタとの間に配置されかつ移
動接点が取付けられたスイッチスライダと、を備えて構
成されている。前記スイッチスライダは、前記固定接点
に沿ってスライド移動可能であり、前記イジェクタが移
動する際に、該イジェクタに係合して移動することで、
前記移動接点と固定接点との接触状態が変化するように
なっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
バックル装置は、前記スイッチの防水性について何ら考
慮がなされていない。すなわち、例えば、誤ってバック
ル装置に水をこぼす等してバックル装置が被水すると、
バックル本体のタング挿入口から水が浸入し、前記スイ
ッチが被水することがある。前記スイッチが被水する
と、水の通電性によって、接点の切換えが行えなくなる
等の通電不良が起こる虞がある。また、例えば、ジュー
ス等の飲み物がバックル本体内に浸入した場合には、ス
ライダ(イジェクタ)が固着されて動かなくなる等の作
動不良が発生する虞もある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、バックル装置が被水
して、タング挿入口からバックル本体内に水等が浸入し
てもスイッチ自身に水等が接触することがない、優れた
防水性を備えた信頼性の高いバックル装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、タングと、当該タングが挿脱されると共
に、挿入されたタングを係脱可能にロックするバックル
本体と、当該バックル本体に設けられ、前記タングの係
脱状態を検出するスイッチ部と、を備えたバックル装置
であって、前記スイッチ部は、リードスイッチ本体と、
当該リードスイッチ本体を作動する磁石と、前記リード
スイッチ本体に接続されたハーネス部とを備え、少なく
とも前記リードスイッチ本体及び該リードスイッチ本体
と前記ハーネス部との接続部分を絶縁性材料で被覆して
なるバックル装置を提供するものである。
【0008】この構造を備えたバックル装置は、リード
スイッチ本体と、該リードスイッチ本体とハーネス部と
の接続部分とが、絶縁性材料によって被覆されているた
め、バックル装置が被水して、タング挿入口からバック
ル本体内に水等が浸入しても、前記絶縁性材料が被覆さ
れた部分は、該絶縁性材料によって確実に防水される。
このため、スイッチ部自身に水等が接触することが防止
される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る実施の形態に
ついて、図面を参照して説明する。
【0010】図1は、本発明の実施の形態に係るバック
ル装置を構成するバックル本体の分解斜視図、図2は、
図1に示すバックル本体を組み立てた状態の側断面図、
図3は、図2に示すバックル本体に、タングをロックさ
せた状態を示す側断面図、図4は、図1に示すバックル
装置のロアカバーにリードスイッチを配置した状態を示
す平面図である。
【0011】図1〜図3に示すように、本実施の形態に
係るバックル装置1は、ベルト端に設けられたタング5
と、タング5を係脱するバックル本体10と、を備えて
構成されている。
【0012】タング5は、通常のシートベルト用タング
が使用でき、一方の先端に係止孔6を、他方の先端に、
特に図示しないが、ベルトを連結するためのベルト連結
孔が形成されている。
【0013】バックル本体10は、フレームとして機能
するバックルベース11と、タング5の挿脱に応じて移
動するスライダ12と、スライダ12の移動を行うコイ
ルスプリング13と、タング5をロックするラッチ板1
4と、ラッチ板14を揺動させるコイルスプリング15
と、コイルスプリング15を支持するスプリングシャフ
ト16と、スプリングシャフト16の先端に支持されて
ラッチ板14の移動を制御する案内ピン17と、タング
5のロックを解除するリリースボタン18と、リリース
ボタン18をタングの抜脱方向に付勢するコイルスプリ
ング19と、このコイルスプリング19が当接するスプ
リングホルダ20と、リリースボタン18の動きに応じ
てラッチ板14をロック方向に押さえ込む回転自在なウ
エイト21と、ウエイト21を前記回転方向に付勢する
スプリング22と、タング5の係脱状態を検出するリー
ドスイッチ80と、これらの部品のハウジングであるロ
アーカバー2及びアッパーカバー3と、を備えて構成さ
れている。なお、バックル本体10には、タング5と同
様に、図示しないベルトが連結される。
【0014】バックルベース11は、底板11Aと、こ
れの両側に立設された一対の対向した側壁11B及び1
1Cとを備えた略コ字状を有している。底板11Aのタ
ング抜脱方向(図2〜図4に矢印Xで示す方向;以下、
この方向を「矢印X方向」という)端部には、タング5
を挿脱する際に、タング5を案内するガイド片26が形
成されている。また、底板11Aには、スライダ12を
タング5の挿脱方向にスライド可能にするための開口部
25が設けられている。この開口部25の矢印Y方向
(図2〜図4に矢印Yで示す方向;以下、この方向を
「矢印Y方向」という)端部の略中央部には、コイルス
プリング13の矢印Y方向端部を係止する係止凸部45
が形成されている。
【0015】側壁11B及び11Cの矢印X方向端部に
は、スプリングホルダ20が固定されるためのL字状切
り欠き29B及び29Cと、その下方に形成された略コ
字状の切り欠き30B及び30C、及び底板11Aに近
接され、内側に延出された環状突起32B及び32Cが
形成されている。この環状突起32B及び32Cは、タ
ング5を挿入するためのタング出入口53の一部を構成
する。
【0016】側壁11B及び11Cの略中央部には、案
内ピン17の両端が移動可能に支持される略L字状の窓
33B及び33Cが開口されている。この窓33B及び
33Cのタング挿入方向側には、矢印X方向に開口され
た水平孔34B及び34Cと、水平孔34B及び34C
の入口に連設して下方に設けられた支持孔35B及び3
5Cが形成されている。なお、この水平孔34B及び3
4Cは、後に詳述するが、リリースボタン18が移動す
る際に、これをガイドするためのものである。また、支
持孔35B及び35Cには、後に詳述するが、ラッチ板
14の揺動(回転)の支点である支持部46B及び46
Cが、回転自在に支持される。
【0017】側壁11B及び11Cの上部であって、切
り欠き29B及び29Cの近傍には、ウエイト21の回
転支点である回転軸60が回転自在に支持されるU字状
溝36B及び36Cが上下方向に開口されている。ま
た、U字状溝36B及び36Cの下方であって、側壁1
1B及び11Cの内側には、タング5が挿入された際
に、タング5が上方に動くことを抑制する凸部23が形
成されている。
【0018】スライダ12は、特に図2及び図3に示す
ように、断面略コ字状を備えており、略平板状の上板3
7と、上板37の下面に設けられた断面L字状の下部3
8との間に形成された凹部39に、コイルスプリング1
3の一端側を保持する構成となっている。なお、コイル
スプリング13の他端は、底面11Aの係止部45に固
定される。このスライダ12は、下部38が底面11A
に開口された開口部25を通して下側(ロアカバー2
側)に下がり、上板37が底面11A上をスライドする
ようになっている。この下部38の矢印X方向側の下側
には、リードスイッチ80のオン/オフを行うための永
久磁石90が設けられている。
【0019】このスライダ12は、タング5をバックル
本体10に挿入した際に、タング5の先端に押され、コ
イルスプリング13の付勢力に逆らって、矢印Y方向に
スライドされ、ラッチ板14の脚部62を押圧してラッ
チ板14を反時計回りに回転させる。一方、タング5が
抜脱された際には、コイルスプリング13の付勢力によ
って、スライダ12は矢印X方向に戻される。
【0020】ラッチ板14は、その略中央部に、スプリ
ングシャフト16の一部が挿入される略T字形状の開口
部40が設けられており、その矢印X方向端部の略中央
部には、タング5がバックル本体10に挿入された際
に、タング5の係止孔6に挿入されてタング5をロック
するラッチ部41が下方に向けて延出形成されている。
ラッチ板14の矢印Y方向側端部の両側には、側壁11
B及び11Cの支持孔35B及び35Cに回転自在に支
持される支持部46B及び46Cが突設されている。す
なわち、ラッチ板14は、支持部46B及び46Cを支
点として回転し、タング5のロック位置、非ロック位置
への移動を行う。また、ラッチ板14の矢印Y方向側端
部の両側には、下方に向けて延出された脚部62が設け
られており、この脚部62には、前述したように、スラ
イダ12が押圧可能である。
【0021】さらに、ラッチ板14の矢印XY方向略央
には、矢印X方向に向けて下がる傾斜部42が形成され
ている。また、ラッチ板14の矢印Y方向側端部の略中
央部には、ラッチ板14の回転方向に対し略垂直に突出
され、コイルスプリング15が当接される当接部43が
設けられている。このように、この当接部43は、ラッ
チ板14の回転の支点(回転中心)より上部に設けるこ
とが好適である。この当接部43の略中央部には、スプ
リングシャフト16のシャフト先端が進退自在に挿入さ
れる開口部44が形成されている。
【0022】スプリングシャフト16は、略L字状本体
50を挟んで矢印Y方向側にシャフト47が、矢印X方
向側に案内ピン17を支持する鉤状の支持部48が形成
されている。このスプリングシャフト16は、本体50
の下部がラッチ板14の開口部40を介してラッチ板1
4の下側に置かれ、支持部48に保持された案内ピン1
7は、ラッチ板14の上面であって、ラッチ部41のほ
ぼ上部から傾斜部42近傍までの所定位置を移動する。
シャフト47には、コイルスプリング15が遊嵌され、
このシャフト47の存在によって、コイルスプリング1
5は伸縮する際に、曲がったり、折れたりすることが防
止される。
【0023】また、シャフト47の長手方向略中央部か
ら矢印Y方向側は、矢印X方向側より径が小さく構成さ
れており、この径が小さい部分は、ラッチ板14に形成
された開口部44を進退自在に貫通することができるよ
うになっている。また、径の大きい部分は、開口部44
を貫通せずに、コイルスプリング15と共に、当接部4
3に当接可能となっている。本体50の両側には、ラッ
チ板14の下面に当接可能な凸部51が形成されてい
る。この凸部51によって、スプリングシャフト16が
ラッチ板14から上方に抜け出すことを防止している。
【0024】スプリングホルダ20は、その両側の上部
に凸部27B及び27Cが、下部に凸部28B及び28
Cが形成されている。また、スプリングホルダ20の両
側端より若干内側であって、矢印Y方向側上部には、凸
部52B及び52Cが形成されている。そしてまた、ス
プリングホルダ20の下部には、タング出入口53の上
壁となり、タング5の挿脱時にタング5を案内するタン
グガイド部31が、矢印X方向側に突出形成されてい
る。さらに、スプリングホルダ20の略中央部には、コ
イルスプリング19の矢印Y方向端部を係止するための
凹部61が形成されている。
【0025】このスプリングホルダ20は、バックルベ
ース11の矢印X方向側に固定される。両者の固定は、
凸部27B及び27Cが切り欠き29B及び29Cに、
凸部28B及び28Cが切り欠き30B及び30Cに、
各々係合することにより行われる。また、タングガイド
部31と、環状突起32B及び32C及びガイド片26
によって、タング出入口53が構成される。また、凸部
52B及び52Cは、U字状溝36B及び36Cの上部
をバックルベース11の内側から閉鎖するように構成さ
れている。
【0026】リリースボタン18は、断面略コ字状の操
作部54と、操作部54の両側に、矢印Y方向に向けて
水平に延出されたアーム55B及び55Cとを備えてい
る。アーム55B及び55Cの矢印Y方向先端には、内
側に突出された突起56B及び56Cが設けられてい
る。この突起56B及び56Cは、側壁11B及び11
Cの水平孔34B及び34Cにスライド自在に支持され
て、リリースボタン18の矢印XY方向の移動をガイド
する。さらに、リリースボタン18は、リリースボタン
18を矢印Y方向に移動させた際に、案内ピン17の両
端を矢印Y方向に押し戻す押し戻し部66B及び66C
が設けられている。
【0027】操作部54の内側面であって、その略中央
部には、コイルスプリング19を保持する保持部57が
形成されている。この保持部57の上部両側には、ウエ
イト21を押圧可能な押圧部125が設けられている。
保持部57に保持されたコイルスプリング19の他端
は、スプリングホルダ20の凹部61に係止される。こ
のリリースボタン18は、コイルスプリング19によっ
て、常に矢印X方向に付勢されている。
【0028】ウエイト21は、断面カム形状を備えた本
体58の両端面に、この両端面から外側にフランジ状に
形成されたカム状片59B及び59Cが設けられた構造
を有している。本体58及びカム状片59B及び59C
の上部偏心位置には、これらの回転軸60が、カム状片
59B及び59Cの外側に延出して設けられている。カ
ム状片59B及び59Cの上部には、リリースボタン1
8の押圧部125が当接される当接部65B及び65C
が形成されている。このウエイト21には、回転軸60
を支点としてウエイト21を反時計回り方向に付勢する
スプリング22が設けられる。
【0029】また、このウエイト21は、リリースボタ
ン18を押さない時には、リリースボタン18の押圧部
125と、当接部65B及び65Cとの間に所定の隙
間、すなわち遊びが形成されるようになっている。
【0030】このウエイト21は、回転軸60の両端が
側壁11B及び11CのU字状溝36B及び36Cに回
転自在に支持される。この時、前述したが、スプリング
ホルダ20の凸部52B及び52Cが、U字状溝36B
及び36Cの上部をバックルベース11の内側から閉鎖
するため、回転軸60がU字状溝36B及び36Cから
外れることがない。
【0031】このように配置されたウエイト21は、タ
ング5挿入時(図3参照)には、ラッチ板14の上部に
位置し、スプリング22の付勢力によってラッチ板14
をロック方向に押さえつける。一方、タング5が抜脱さ
れた際には、ラッチ板14のラッチ部41によって時計
回りに回転され(図2参照)、ラッチ板14をロック方
向に押さえ込まなくなる。
【0032】スイッチ部80は、リードスイッチ本体8
1と、リードスイッチ本体81に接続されたハーネス部
82と、スライダ12に設けられた永久磁石90と、を
備えて構成されている。リードスイッチ本体81及びハ
ーネス部82は、ロアカバー2に配設されている。この
スイッチ部80は、スライダ12に設置された永久磁石
90が、スライダ12の移動と共に移動して、リードス
イッチ本体81に近接した際に、リードスイッチ81の
接点に磁界を加えてオン状態とし、リードスイッチ本体
81から遠ざかると、オフ状態となるよう設計されてい
る。
【0033】なお、このスイッチ部80は、特に図示し
ないが、例えば、運転席のパネル等にある、シートベル
トが乗員に装着されたか否かを確認する表示部に接続さ
れており、スイッチ部80のオン/オフに応じて装着の
有無を表示するようになっている。
【0034】ロアカバー2は、特に図1及び図4に示す
ように、略中央部に、リードスイッチ本体81と、リー
ドスイッチ本体81とハーネス部82との接続部分を収
容する略長方形の収容部83を備えている。すなわち、
この収容部83は、タング5がバックル本体10に挿入
され、スライダ12が矢印Y方向に移動された際に、永
久磁石90が、リードスイッチ本体81の接点付近に位
置することができる場所に設けられている。収容部83
の矢印Y方向にある側壁には、両ハーネス部82に嵌合
する嵌合部84B及び84Cが形成されている。ロアカ
バー2の矢印Y方向端部には、ハーネス部82をガイド
して固定する円形状の固定部85が形成されている。こ
の固定部85にガイドされたハーネス部82は、ロアカ
バー2の矢印Y方向側先端に開口されたハーネス部出口
87から外部に延出される。収容部83と固定部85と
の間には、バックル本体10内に浸入した水等を外部に
排出させる排出孔86が形成されている。
【0035】リードスイッチ本体81と、リードスイッ
チ本体81とハーネス部82との接続部分が収容された
ロアカバー2の収容部83には、樹脂等の絶縁性材料8
8が充填される。この絶縁性材料88によって、リード
スイッチ本体81と、リードスイッチ本体81とハーネ
ス部82との接続部分が被覆された構成となっている。
【0036】次に、このバックル装置1の具体的動作に
ついて説明する。
【0037】タング5をバックル本体10にロックする
には、先ず、タング5をタング出入口53からバックル
本体10内に挿入させる。この時、タング5の先端がス
ライダ12を矢印Y方向に移動させ、両脚部62を押圧
して支持部46B及び46Cを支点としてラッチ板14
を反時計方向に回転させる。このスライダ12の移動に
よって、コイルスプリング13が押し縮められる。
【0038】この動作と同時に、スプリングシャフト1
6が反時計回りに回転すると共に、案内ピン17を、ラ
ッチ板14をタングロック位置に保持する係止位置方向
に付勢し、ラッチ板14をタングロック方向に付勢す
る。この時、スプリングシャフト16は当接部43に対
し、ラッチ板14のロック方向に前進し、案内ピン17
をタングロック方向に移動させる。この案内ピン17の
移動は、案内ピン17の両端が略L字状の窓33B及び
33C内を移動することによって行われる。具体的に
は、案内ピン17の両端は、先ず、窓33B及び33C
のL字に沿って垂直に移動する。次に、案内ピン17の
両端が窓33B及び33Cのコーナー部を通過して、水
平に移動して前記係止位置で停止し、ラッチ板14のラ
ッチ部41近傍の上面を押さえることになる。この時、
案内ピン17は、窓33B及び33Cの水平な上縁によ
って、上方に動かないようにロックされるため、ラッチ
板14を確実に係止することができる。
【0039】なお、案内ピン17が移動する際には、窓
33B及び33Cの縁に対し、線接触することになるた
め、移動の際に生じる摩擦力を少なくすることができ
る。
【0040】また、案内ピン17を移動させるコイルス
プリング15は、スプリングシャフト16に支持されて
いるため、案内ピン17を移動させる際に、コイルスプ
リング15が曲がったり、折れたりすることがないた
め、案内ピン17はコイルスプリング15に対し常に垂
直に位置される。さらにまた、案内ピン17は、その略
中央部が支持部48によって支持されている。このた
め、案内ピン17の両側は、常に同様に作動され、例え
ば、案内ピン17の片側のみが進退する等、擬似ラッチ
現象を発生させる不適切な動作が起こることを防止する
ことができる。
【0041】そしてまた、案内ピン17は、仮に擬似ラ
ッチが起ころうとしても、傾斜部42の存在により、所
定のラッチ板係止位置に戻されるため、擬似ラッチの発
生を防止することができる。
【0042】さらに前記動作と同時に、ウエイト21
が、スプリング22の付勢力によって反時計回りに回転
し、ラッチ板14をロック方向に押さえ込む。
【0043】この動作によって、バックル本体10は、
図2に示す状態から、図3に示す状態になり、タング5
の係止孔6に、ラッチ板14のラッチ部41が挿入され
て両者がロック状態となる。このようにして、図3及び
図4に示すように、バックル本体10にタング5をロッ
クする。
【0044】このタング5をバックル本体10にロック
した際には、特に、図3に示すように、ラッチ板14
は、案内ピン17と、ウエイト21とによって、確実に
ロック位置に保持されることになる。また、ウエイト2
1の当接部65B及び65Cと、リリースボタン18の
押圧部125との間に遊びがあるため、例えば、車両衝
突等の衝撃等により、いわゆるプリテンショナーにシー
トベルトが引き込まれた際に、リリースボタン18に矢
印Y方向Gがかかり、リリースボタン18が慣性により
矢印Y方向に多少移動しても、このGが設定値以下であ
れば、ウエイト21がリリースボタン18に押されるこ
とを防止できる。したがって、タング5がバックル本体
10から外れることを防止することができる。
【0045】また同時に、このスライダ12の矢印Y方
向への移動によって、図3に示すように、永久磁石90
がリードスイッチ本体81の接点部分に近接し、該接点
部分に磁界を加えてリードスイッチ本体81をオン状態
とする。これによって、例えば、運転席のパネルにある
シートベルト装着確認表示部に示されていたシートベル
トが未装着である旨の警告表示を消して、シートベルト
が装着されたことを示す。
【0046】次に、バックル本体10からタング5を抜
き取る際には、リリースボタン18を矢印Y方向に押し
込み、リリースボタン18の押圧部125をウエイト2
1の当接部65B及び65Cに当接させて、ウエイト2
1を時計回りに回転させ、ラッチ板14の押さえ込みを
解除する。
【0047】これと同時にリリースボタン18の押し戻
し部66B及び66Cが、案内ピン17の両端を押し
て、案内ピン17を、ラッチ板14がタング非ロック位
置を取ることを許容する非係止位置(図2に示す位置)
に戻す。この時、コイルスプリング15は押し縮めら
れ、案内ピン17を前記非係止位置に付勢する(引き寄
せる)ことにより、シャフト47の先端が開口部44か
ら徐々に延出され、コイルスプリング15が当接部43
を時計回り、すなわちタング非ロック方向に付勢する。
このコイルスプリング15の動作により、さらに小さな
解離力によって、タング5をバックル本体10から抜き
取ることができる。また、この時も、前記と同じよう
に、案内ピ17の両側は常に同様に作動される。
【0048】タング5がバックル本体10から抜脱され
始めると、スプリング13の付勢力により、タング5の
移動に応じてスライド12が矢印X方向に戻され、バッ
クル本体10は、再び図2に示す状態となる。
【0049】このスライダ12の矢印X方向への移動に
より、図2に示すように、永久磁石90がリードスイッ
チ本体81の接点部分から遠ざかり、リードスイッチ本
体81に磁界を加えなくなるため、スイッチ本体81を
オフ状態とする。これによって、シートベルト装着確認
表示部に、シートベルトが未装着である旨の警告を表示
する。
【0050】この構造を備えたバックル本体10は、付
勢部材であるコイルスプリング15により、案内ピン1
7の前記係止位置方向への付勢及びラッチ板14のタン
グロック方向への付勢と、案内ピン17の前記非係止位
置方向への付勢及びラッチ板14のタング非ロック方向
への付勢とを行うことができる。
【0051】さらに、この構造を備えたバックル本体1
0は、シートベルト装着の有無、すなわち、タング5の
バックル本体10に対する係脱状態を検出するスイッチ
部80としてガラス管で覆われたリードスイッチを採用
している。また、リードスイッチ本体81と、リードス
イッチ本体81とハーネス部82との接続部分を樹脂等
の絶縁性材料88で被覆した状態としてある。このた
め、誤ってバックル本体10に飲み物等をこぼして、バ
ックル本体10が被水し、バックル本体10内に水や飲
み物等が浸入しても、リードスイッチ本体81と、リー
ドスイッチ本体81とハーネス部82との接続部分に水
や飲み物等が接触することがない。したがって、従来、
被水が原因で発生していた、水等の通電性による通電不
良や、ジュース等の飲み物によるスライダの作動不良等
の問題が生じることを防止することができる。
【0052】また、バックル本体10内に浸入した水な
どは、排出孔86から外部に排出されるため、バックル
本体10内に水等が残存することを最低限に抑えること
ができる。
【0053】なお、本実施の形態では、スイッチ部を、
前述した構造のバックル本体に採用した場合について説
明したが、これに限らず、本発明に係るバックル装置
は、どのタイプのバックル本体にも応用可能であること
は勿論である。
【0054】また、本実施の形態では、スライダ12に
永久磁石90を設けた場合について説明したが、これに
限らず、リードスイッチのオン/オフを行うための磁石
は、タングがバックル本体に係合(ロック)されている
時に、リードスイッチをオンさせることができ、タング
とバックル本体との係合が絶たれた時に、リードスイッ
チをオフさせることができれば、他の部材に設けてもよ
い。
【0055】さらに、本実施の形態では、リードスイッ
チ本体81と、リードスイッチ本体81とハーネス部8
2との接続部分とを、樹脂等の絶縁性材料88で被覆し
た場合について説明したが、これに限らず、例えば、前
記接触部分を超えて、バックル本体10内にあるハーネ
ス部82の大部分を樹脂で被覆してもよい。また、絶縁
性材料88としては、樹脂を用いることが一般的である
が、他の部材を使用することもできる。
【0056】また、本実施の形態では、付勢部材とし
て、コイル状のスプリングを使用した場合について説明
したが、これに限らず、クリップ状、板状、ヘアピン状
等、種々の形状を備えたものが使用できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るバック
ル装置は、タングの係脱状態を検出するスイッチ部の、
少なくともリードスイッチ本体と、該リードスイッチ本
体と前記ハーネス部との接続部分とを、絶縁性材料で被
覆した構造を備えているため、バックル本体が被水し、
該バックル本体内に水等が浸入しても、これらの部材に
水等が接触することを防止することができる。この結
果、被水による悪影響を受けることが防止された信頼性
の高いバックル装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るバックル装置を構成
するバックル本体の分解斜視図である。
【図2】図1に示すバックル本体を組み立てた状態の側
断面図である。
【図3】図2に示すバックル本体に、タングをロックさ
せた状態を示す側断面図である。
【図4】図1に示すバックル装置のロアカバーにリード
スイッチを配置した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 バックル装置 5 タング 10 バックル本体 11 バックルベース 12 スライダ 13、15、19 コイルスプリング 14 ラッチ板 16 スプリングシャフト 17 案内ピン 18 リリースボタン 20 スプリングホルダ 21 ウエイト 22 スプリング 80 スイッチ部 81 リードスイッチ本体 82 ハーネス部 83 収容部 86 排水孔 88 絶縁性材料 90 永久磁石

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングと、当該タングが挿脱されると共
    に、挿入されたタングを係脱可能にロックするバックル
    本体と、当該バックル本体に設けられ、前記タングの係
    脱状態を検出するスイッチ部と、を備えたバックル装置
    であって、 前記スイッチ部は、リードスイッチ本体と、当該リード
    スイッチ本体を作動する磁石と、前記リードスイッチ本
    体に接続されたハーネス部とを備え、少なくとも前記リ
    ードスイッチ本体及び該リードスイッチ本体と前記ハー
    ネス部との接続部分を絶縁性材料で被覆してなるバック
    ル装置。
JP9304061A 1997-11-06 1997-11-06 バックル装置 Pending JPH11139247A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002362312A (ja) * 2001-06-04 2002-12-18 Nsk Autoliv Co Ltd シートベルト装置
KR20040034131A (ko) * 2002-10-21 2004-04-28 강진희 버클

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JP2002362312A (ja) * 2001-06-04 2002-12-18 Nsk Autoliv Co Ltd シートベルト装置
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