JP3694728B2 - 車両用シートロック装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シートロック装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の車両用シートロック装置としては、例えば、実開平7−18964号公報に開示されているように、車体に支持された周知のストライカに、係脱自在なると共に前記ストライカから離脱する方向に常時付勢されてなるラッチ部材(ロックレバー)と、該ラッチ部材の離脱方向への移動を阻止可能なる拘束位置及び前記ラッチ部材の移動を拘束しない非拘束位置に移動可能に支持されてなるロッキングプレート(レリーズレバー)と、前記ラッチ部材と前記ストライカとの係合・非係合状態を知らしめる表示部と、前記ロッキングプレートを拘束位置及び非拘束位置の何れかに操作制御自在に支持されてなる操作手段(操作ノブ)とより少なくとも構成されてなり、かかるシートロック装置をシートバックに備えることで、シートバックが車体に確実にロックされているか否かを乗員が容易に確認できるものがある。
【0003】
即ち、操作手段(操作ノブ)を押し込むと、ラッチ部材(ロックレバー)が回転してストライカから離脱すると共に操作手段(操作ノブ)の後ろ側に配されている表示部が露出するので、そこに「UNLOCK」の表示が見えることで、車体にロックされていないことが明白となる。そして、再びストライカにラッチ部材(ロックレバー)がロックされれば、操作手段(操作ノブ)が表示部を表面側から覆うことになり、「UNLOCK」の表示が隠れることで、車体にシートバックがロックされていることが認識できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、かかる「UNLOCK」を表示する表示部が、表示している時も表示していない時も、常時シートバックから突出しているので、突起感を乗員に与えることになる。また、操作手段(操作ノブ)を押圧してロッキングプレート(レリーズレバー)に達するまでに複数の機構部品を必要とし、構造が複雑であって、原価高騰の一原因になり、改善が求められている。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、シートが車体にロックされていることを確実に知らせる機能を維持しつつ、常時突起感がないものとすると共に原価が低減されてなる車両用シートロック装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、車体に支持されたストライカに係脱自在なると共に前記ストライカから離脱する方向に常時付勢されてなるラッチ部材及び該ラッチ部材の離脱方向への移動を阻止可能なる拘束位置及び前記ラッチ部材の移動を拘束しない非拘束位置に移動可能に支持されてなるロッキングプレートがシートバック内に固設されたベースにより支持されてなり、前記シートバックの頂部には、前記ラッチ部材が前記ストライカを拘束している状態では前記シートバックの頂部に対して略面一状態になり且つ前記ラッチ部材が前記ストライカを拘束していない非拘束状態では前記シートバックの頂部より突出することで前記ラッチ部材と前記ストライカとの拘束・非拘束状態を知らしめる表示部と、前記ロッキングプレートを拘束位置及び非拘束位置の何れかに操作制御自在に支持されてなる操作手段とを少なくとも備えてなる車両用シートロック装置であって、前記ベースには、リンク部材を上下回転自在に軸支してなると共に該リンク部材の一方を、前記操作手段の下端部に対向した位置に配し、該リンク部材の他方を前記表示部の下端部に対向した位置に配してなり且つ前記リンク部材の他方側には、前記ロッキングプレートをバーを介して連結支持してなることにより、前記ラッチ部材が前記ストライカを拘束している状態において、前記操作手段を下側に押圧操作すると、前記操作手段の下端部が前記リンク部材の一方側に接して該一方側を下側に押圧回転させることが可能であり且つ前記リンク部材の他方側が上昇回転されることにより前記バーを介して前記ロッキングプレートがラッチ部材から離脱される方向に回転すると共に前記ラッチ部材のカム部にロッキングプレートを沿わせることでラッチ部材からストライカが離脱した状態を保持し且つ前記表示部が非拘束状態にあることを報知するように構成されてなることを特徴とする。
【0007】
請求項1記載の発明によれば、前記表示部は、前記ラッチ部材が前記ストライカを拘束している状態では、前記シートバックの頂部と略面一状態に配されてなるので、シートバックから突出していない分、突起感を乗員に生じさせないことになる。また、前記ラッチ部材と前記ストライカとを支持したベースには、リンク部材を回転自在に軸支してなると共に該リンク部材の一方を、前記操作手段に対向した位置に配し、該リンク部材の他方を前記表示部に対向した位置に配してなり、前記リンク部材と前記ロッキングプレートとを連結支持してなり、前記操作手段を押圧操作することで、前記ロッキングプレートが、非拘束位置に移動されると共に表示部が非拘束を報知するように構成されてなるので、前記操作手段を押圧操作すると、回転したリンク部材の他方側で、表示部が非拘束状態を報知することができる。また、同時にリンク部材の一方側により、バーによって、ロッキングプレートが、ラッチ部材から離脱させる非拘束位置に移動されることで、ラッチ部材がストライカとの係合を解除するから、構成部材が簡易で原価低減が図れることになる。また、ロッキングプレートがラッチ部材から離脱後に、ラッチ部材のカム部に沿うことで、ロッキングプレートが所定位置に保持される。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1に記載の車両用シートロック装置であって、前記表示部は、前記ラッチ部材が前記ストライカを拘束していない状態では、前記リンク部材の他方側が上昇回転されることで持ち上げられて、シートバックの頂部より突出してなることを特徴とする。
【0009】
請求項2記載の発明によれば、前記リンク部材の他方側で、表示部を持ち上げ且つリンク部材の他方側で下側から保持することにより、非拘束状態を表示した表示部自体の位置が下降せず、シートバックから非拘束状態でのみ突出して、非拘束であることを知らしめることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図1乃至図6に基づいて説明する。図1において、符号1は、自動車のシートで、シートクッション2と前後何れかに折り畳み可能なシートバック3とよりなる。符号4は、シートバック3の後ろ側に形成されている荷室5の床部材であり、該床部材4上に配置された荷物6が所定の重量を有するから減加速度により矢印で示すような荷重がシートバック3に加わったも、シートバック3は前側FRに回転しないように、シートバック3に支持されたシートロック装置7により「車体」としてのサイドインナパネル8に確実に保持されている。
【0013】
前記シートロック装置7は、前記シートバック3に支持されてなるベース10と、前記サイドインナパネル8に支持されたストライカ9に係脱自在なると共に前記ベース10にピン11により回転自在に軸支されてなるラッチ部材12と、図5に示すように、該ラッチ部材12の離脱方向への移動を阻止可能なる拘束位置及び図4に示すように、前記ラッチ部材12の移動を拘束しない非拘束位置に移動可能にベース10にピン13により回転自在に軸支されてなるロッキングプレート14と、前記ラッチ部材12のボス12a及び前記ロッキングプレート14に軸支されてなる後述するバー16の一端部16aの間に懸架されてなることで前記ストライカ9から前記ラッチ部材12が離脱する方向に常時付勢されてなるコイル状のスプリング15と、前記ラッチ部材12と前記ストライカ9との係合・非係合状態を知らしめる表示部17と、前記ロッキングプレート14を拘束位置及び非拘束位置の何れかに操作制御自在に支持されてなる操作手段18とを少なくとも備えてなる。符号28は、ベース10にラッチ部材12等を収納した状態で閉じるカバーである。
【0014】
前記ラッチ部材12と前記ロッキングプレート14とは、前記ラッチ部材12がストライカ9に係合している状態から、前記操作手段18によってリンク部材19の一方19a側が押圧されることで、該一方19a側が下降回転されると共に該リンク部材19の他方19b側が上昇回転され、バー16を介して前記ロッキングプレート14をラッチ部材12から離脱されるように構成されてなる。また、図4に示すように、該ラッチ部材12のカム部12bにロッキングプレート14を沿わせることで、ロッキングプレート14は、ピン13を中心に反時計方向に回転せず、リンク部材19の他方19b側が、上昇した位置に保持される関係にある。
【0015】
前記表示部17は、前記ラッチ部材12が前記ストライカ9を拘束している図5に示す状態では、前記シートバック3の頂部3aと略面一状態に配されてなる。前記ラッチ部材12と前記ストライカ9とを支持したベース10には、リンク部材19をピン20により回転自在に軸支してなる。
【0016】
該リンク部材19の一方19aは、前記操作手段18の後述する下端部18cに対向した位置に配されてなり、該リンク部材19の他方19bは、前記表示部17の後述する下端部17cに対向した位置に配してなる。該リンク部材19の双方の端部19a,19bは、下弦円弧状に形成されてなる。
【0017】
前記リンク部材19の他方19b側に寄った位置と、前記ロッキングプレート14とは、前記バー16により連結支持してなることで、前記操作手段18を下側に押圧操作することで、ピン20を中心にリンク部材19が回転をし、持ち上がった他方19b側によった位置に配されたバー16により、前記ロッキングプレート14が、引っ張られて、ラッチ部材12との係合が離脱し、ラッチ部材12の非拘束位置に移動される。それと同じくして、リンク部材19の他方19bが表示部17を下側から持ち上げるので、シートバック3の頂部3aから突出して非拘束を報知するように構成されてなる。
【0018】
前記表示部17及び操作手段18は、共にシートバック3の頂部3aに固定された合成樹脂製のハウジング21に配設されてなる。該表示部17が操作手段18より前側に配されている。
【0019】
前記表示部17は、前記ハウジング21の第1開口22に対して、図3及び図4に示すような突出した位置と、図2及び図5に示すようなハウジング21と同一面に没する位置とに上下移動自在である。即ち、円柱状の本体17aより鍔状に突出されてなるフランジ部17bと、ハウジング21の第1開口22の裏面22aとの間にコイル状のスプリング23が装設され、該本体17aは、常時没する方向に付勢されている。ハウジング21の第1開口22に対応して前記本体17aを収納するボックス24には、本体17aの下端部17cが図5に示すように、突出可能なる開口部24aが形成されていると共に前記フランジ部17bを受け止める受け部24bが形成されている。
【0020】
前記操作手段18は、前記ハウジング21の第2開口25に対して、押圧が可能なる角状のボタン部18aと、該ボタン部18aより垂下されてなる本体部18bとよりなり、該ボタン部18aの裏面と、ハウジング21の第2開口25に対応して操作手段18を収納するボックス26の底面26aとの間にコイル状のスプリング27が装設され、該ボタン部18aは、常時突出する方向、即ち上方向に付勢されている。前記ボックス26の底面26aには、前記本体部18bが通り抜ける開口部26bが形成されていると共に前記本体部18bの下端にあって、常時底面26aより下側に突出している下端部18cに、ボタン部18aがスプリング27によって持ち上げられても、ハウジング21と面一になるように停止させるストッパ部18dが形成されている。前記ボタン部18aの中央には、押圧操作する指が入り易いように上弦円弧状の溝18aaが形成されている。
【0021】
次に、本発明の一実施形態に係わる作用について説明する。前記表示部17は、図5に示すように、前記ラッチ部材12が前記ストライカ9を拘束している状態では、図2及び図5に示すように、前記シートバック3の頂部3aと略面一状態に配されてなるので、シートバック3の頂部3aから突出していない分、突起感を乗員に生じさせないことになる。
【0022】
また、前記ラッチ部材12と前記ストライカ9とを支持したベース10には、リンク部材19をピン20により回転自在に軸支してなると共に該リンク部材19の一方19aを、前記操作手段18の下端部18cに対向した位置に配し、該リンク部材19の他方19b側を前記表示部17の下端部17cに対向した位置に配してなり、前記リンク部材19と前記ロッキングプレート14とをバー16で連結支持してなり、前記操作手段18のボタン部18aを押圧操作することで、前記ロッキングプレート14が、非拘束位置に移動されると共に表示部17が非拘束を報知するように構成されてなるので、前記操作手段18のボタン部18aを押圧操作すると、前記リンク部材19の他方19b側で、表示部17が非拘束状態を報知することができる。また、同時にリンク部材19により、ロッキングプレート14が、非拘束位置に移動されることで、ラッチ部材12がストライカ9との係合を解除するから、構成部材が簡易で原価低減が図れることになる。
【0023】
また、前記リンク部材19の他方19b側で、表示部17を図4に示すように持ち上げることにより、表示部17自体がシートバック3の頂部3aから非拘束状態でのみ突出して、非拘束であることを知らしめることができる。
【0024】
また、前記操作手段18のボタン部18aの操作により、回転したリンク部材19は、バー16によって、ロッキングプレート14をラッチ部材12から離脱させる動きを付加することができる。また、ロッキングプレート14がラッチ部材12から離脱後に、ラッチ部材12のカム部12bに沿うことで、ロッキングプレート14が所定位置に保持されるから、バー16を介して、リンク部材19の他方19b側を下側から保持することになり、非拘束状態を表示した表示部17の位置が下降しない状態に保持されることになる。
【0025】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、前記表示部は、前記ラッチ部材が前記ストライカを拘束している状態では、前記シートバックの頂部と略面一状態に配されてなるので、シートバックから突出していない分、突起感を乗員に生じさせないことになる。また、前記ラッチ部材と前記ストライカとを支持したベースには、リンク部材を回転自在に軸支してなると共に該リンク部材の一方を、前記操作手段に対向した位置に配し、該リンク部材の他方を前記表示部に対向した位置に配してなり、前記リンク部材と前記ロッキングプレートとを連結支持してなり、前記操作手段を押圧操作することで、前記ロッキングプレートが、非拘束位置に移動されると共に表示部が非拘束を報知するように構成されてなるので、前記操作手段を押圧操作すると、回転したリンク部材の他方側で、表示部が非拘束状態を報知することができる。また、同時にリンク部材の一方側により、バーによって、ロッキングプレートが、ラッチ部材から離脱させる非拘束位置に移動されることで、ラッチ部材がストライカとの係合を解除するから、構成部材が簡易で原価低減が図れることになる。また、ロッキングプレートがラッチ部材から離脱後に、ラッチ部材のカム部に沿うことで、ロッキングプレートが所定位置に保持される。
【0026】
請求項2記載の発明によれば、前記リンク部材の他方側で、表示部を持ち上げ且つリンク部材の他方側で下側から保持することにより、非拘束状態を表示した表示部自体の位置が下降せず、シートバックから非拘束状態でのみ突出して、非拘束であることを知らしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる車両用シートの側面図。
【図2】図1の要部拡大斜視図。
【図3】図2のSA−SA線に沿った車両用シートロック装置の非拘束状態の断面図。
【図4】図3のシートロック装置の非拘束状態の関係詳細説明図。
【図5】図3のシートロック装置の拘束状態の関係詳細説明図。
【図6】図4及び図5のロック装置の分解斜視図。
【符号の説明】
1 シート
3 シートバック
3a 頂部
7 シートロック装置
9 ストライカ
10 ベース
12 ラッチ部材
12b カム部
14 ロッキングプレート
16 バー
17 表示部
17c 表示部の下端部
18 操作手段
18c 操作手段の下端部
19 リンク部材
19a リンク部材の一方
19b リンク部材の他方
Claims (2)
- 車体に支持されたストライカに係脱自在なると共に前記ストライカから離脱する方向に常時付勢されてなるラッチ部材及び該ラッチ部材の離脱方向への移動を阻止可能なる拘束位置及び前記ラッチ部材の移動を拘束しない非拘束位置に移動可能に支持されてなるロッキングプレートがシートバック内に固設されたベースにより支持されてなり、
前記シートバックの頂部には、前記ラッチ部材が前記ストライカを拘束している状態では前記シートバックの頂部に対して略面一状態になり且つ前記ラッチ部材が前記ストライカを拘束していない非拘束状態では前記シートバックの頂部より突出することで前記ラッチ部材と前記ストライカとの拘束・非拘束状態を知らしめる表示部と、前記ロッキングプレートを拘束位置及び非拘束位置の何れかに操作制御自在に支持されてなる操作手段とを少なくとも備えてなる車両用シートロック装置であって、
前記ベースには、リンク部材を上下回転自在に軸支してなると共に該リンク部材の一方を、前記操作手段の下端部に対向した位置に配し、該リンク部材の他方を前記表示部の下端部に対向した位置に配してなり且つ前記リンク部材の他方側には、前記ロッキングプレートをバーを介して連結支持してなることにより、
前記ラッチ部材が前記ストライカを拘束している状態において、前記操作手段を下側に押圧操作すると、前記操作手段の下端部が前記リンク部材の一方側に接して該一方側を下側に押圧回転させることが可能であり且つ前記リンク部材の他方側が上昇回転されることにより前記バーを介して前記ロッキングプレートがラッチ部材から離脱される方向に回転すると共に前記ラッチ部材のカム部にロッキングプレートを沿わせることでラッチ部材からストライカが離脱した状態を保持し且つ前記表示部が非拘束状態にあることを報知するように構成されてなることを特徴とする車両用シートロック装置。 - 請求項1に記載の車両用シートロック装置であって、
前記表示部は、前記ラッチ部材が前記ストライカを拘束していない状態では、前記リンク部材の他方側が上昇回転されることで持ち上げられて、シートバックの頂部より突出してなることを特徴とする車両用シートロック装置。
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