JP2001080457A - シートベルト装置 - Google Patents

シートベルト装置

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JP2001080457A
JP2001080457A JP25686199A JP25686199A JP2001080457A JP 2001080457 A JP2001080457 A JP 2001080457A JP 25686199 A JP25686199 A JP 25686199A JP 25686199 A JP25686199 A JP 25686199A JP 2001080457 A JP2001080457 A JP 2001080457A
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buckle
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 所定の加速度が加えられた際に、この加速度
を利用してラッチ板がタングプレートから解離すること
を防止することが可能であり、かつ小型化が達成された
バックル装置を備えたシートベルト装置を提供する。 【解決手段】 タングプレート6と、タングプレート6
が挿脱されると共に、挿入されたタングプレート6を係
脱可能にロックするバックル本体10とを備え、バック
ル本体10は、ベース11に支持されて、タングプレー
ト6をロックするロック位置と、このロックを開放する
非ロック位置との間を移動するラッチ板14と、ラッチ
板14の前記移動を制御するロック部材と、ベース11
に回動及び移動可能に支持されてロック部材の移動を制
御し、ラッチ板14の非ロック位置への移動を阻止可能
な阻止部材21と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車等の乗り物
の座席に装備されるウエビング(ベルト)を着脱可能に
ロックするバックル装置を備えたシートベルト装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車等の乗り物の座席に
は、乗員の安全を図るために、シートベルトが取り付け
られている。このシートベルト用のバックル装置は、通
常、ベルト端に設けられたタングプレート(舌片)と、
タングプレートを係脱するバックル本体と、を備えて構
成されている。
【0003】また、バックルプリテンショナを備えたバ
ックル装置としては、例えば、特表平4−505265
号公報に記載されたものがある。この公報に記載されて
いるバックル装置は、ベース(ケース)と、当該ベース
に揺動可能に支持されてタングプレートをロックするラ
ッチ板(かんぬき片)と、当該ラッチ板をロック位置に
拘束するロック部材(拘束片)と、前記タングプレート
のロックを解除するリリースボタンと、前記ベースに移
動可能に設けられると共に、前記リリースボタンの押込
み方向と同じ向きの加速度(G)により、前記ロック部
材を直接保持する慣性体(平衡質量)と、を備えて構成
されている。すなわち、このバックル装置は、バックル
プリテンショナの作動が終了した際に発生する加速度を
利用して、ラッチ板がタングプレートから解離する、す
なわち、ラッチ板がタングプレートのロックを解除する
ことを防止している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特表平
4−505265号公報に記載されたバックル装置は、
バックルプリテンショナの作動が終了した際に発生する
加速度を利用して、ラッチ板がタングプレートから解離
することを防止しているため、慣性体が、ロック部材を
直接保持する位置まで移動するストローク(距離)以上
に、リリースボタンのストロークを長くする必要があ
る。
【0005】具体的には、ラッチ板をタングプレートか
ら解離させるには、リリースボタンを押して、リリース
ボタンで第2ラッチ部材を押圧する動作を行っている。
したがって、慣性体によって前記解離を防止するために
は、リリースボタンがロック部材を押す前に、ロック部
材を慣性体で保持する(押さえる)必要がある。ここ
で、リリースボタンも慣性体も、バックルプリテンショ
ナの作動が終了した際に発生する加速度によって同時に
動くため、慣性体が第2の部材を保持するまで、リリー
スボタンがロック部材を押圧しないように、リリースボ
タンの押込みストロークを長くする必要がある。このた
め、バックル装置が大型化していた。
【0006】本発明は、このような従来の問題点を解決
することを課題とするものであり、所定の加速度が加え
られた際に、この加速度を利用してラッチ板がタングプ
レートから解離することを防止することが可能であり、
かつ小型化が達成されたバックル装置を備えたシートベ
ルト装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、タングプレートと、当該タングプレート
が挿脱されると共に、挿入されたタングプレートを係脱
可能にロックするバックル本体と、を備えたバックル装
置を有するシートベルト装置であって、前記バックル本
体は、ベースと、前記ベースに支持されて、タングプレ
ートをロックするロック位置と、このロックを開放する
非ロック位置との間を移動するラッチ板と、前記ラッチ
板の前記移動を制御するロック部材と、前記ベースに回
動及び移動可能に支持されて、前記ロック部材の移動を
制御し、前記ラッチ板の非ロック位置への移動を阻止可
能な阻止部材と、を備えたシートベルト装置を提供する
ものである。
【0008】この構成を備えたシートベルト装置のバッ
クル装置は、阻止部材が、ベースに回動及び移動可能に
支持されている。このため、前記回動によって前記阻止
部材のロック部材側端面をロック部材に近づけることが
でき、両者の間隔を短くすることができる。すなわち、
この回動によって、阻止部材がロック部材の移動を阻止
するために相対的に移動するストロークを短くすること
ができる。したがって、リリースボタンの押込みストロ
ークも短くすることができるため、バックル本体を大型
化する必要がなく、小型化を達成することができる。
【0009】前記阻止部材は、前記ベースの側壁に設け
た穴や切欠きに、遊動可能に設けることもできる。
【0010】また、前記ロック部材は、前記ベースに移
動可能に支持されて前記ラッチ板の移動を制御する補助
ロック部材と、当該補助ロック部材を移動可能に支持す
るホルダ部材と、を備えて構成することもできる。
【0011】そしてまた、前記阻止部材は、前記ホルダ
部材の移動を制御する構成とすることもできる。
【0012】また、前記阻止部材は、所定の加速度が加
えられた際に、この加速度を利用して前記回動を行うこ
とができるよう構成することもできる。また、この所定
の加速度は、バックルプリテンショナの作動によって生
じる加速度とすることもできる。
【0013】そしてまた、前記阻止部材は、所定の加速
度が加えられた際に、この加速度を利用して前記移動を
行うことができるよう構成することもできる。また、こ
の所定の加速度は、バックルプリテンショナの作動が終
了した際に発生する加速度とすることもできる。
【0014】さらにまた、前記阻止部材は、バックルプ
リテンショナの作動が終了した際に発生する加速度が加
えられた際には、前記回動がなされた状態のままで、前
記移動のみを行うよう構成することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態に係る
シートベルト装置について、図面を参照して説明する。
【0016】図1は、本発明の実施の形態に係るバック
ル装置を備えたシートベルト装置の概略図、図2は、本
実施の形態に係るバックル装置の組立分解図、図3〜図
6は、本実施の形態に係るバックル装置の動作を示す断
面図である。
【0017】図1に示すように、本実施の形態に係るシ
ートベルト装置は、シート2に着座する乗員3は、ウエ
ビング(シートベルト)4を装着できるようになってい
る。このウエビング4は、一端がアンカープレート5で
車両側壁下部に取付られ、中間部は、タングプレート6
を経て車両側壁の上方に取付られたスルーリング7に、
移動可能に巻きかけられて折り返され、他端側が巻取り
装置8に巻き取られている。タングプレート6は、車両
中央部の床に設けられたバックルプリテンショナ9の先
端に設けられたバックル本体10のタングプレート出入
口53から挿入されてバックル本体10に係合するよう
になっている。
【0018】本実施の形態に係るバックル装置1は、タ
ングプレート6と、バックル本体10と、バックルプリ
テンショナ9と、を備えて構成されている。
【0019】タングプレート6は、一方の先端にラッチ
穴60が、他方の先端にウエビング4を挿通させるため
のベルト連結穴(図示せず)が形成されている。
【0020】バックル本体10は、フレームとして機能
するバックルベース11と、タングプレート6の挿脱に
応じて移動するスライダ12と、スライダ12の移動を
行うコイルスプリング13と、タングプレート6をロッ
クするラッチ板14と、ラッチ板14を揺動させるコイ
ルスプリング15と、ラッチ板14の揺動を制御する補
助ロック部材としてのロックピン16と、コイルスプリ
ング15を支持すると共に、ロックピン16を移動可能
に支持するホルダ部材17と、タングプレート6のロッ
クを解除するリリースボタン18と、リリースボタン1
8をタングプレート6の抜脱方向に付勢するコイルスプ
リング19と、このコイルスプリング19が当接するス
プリングホルダー20と、ホルダ部材17の移動を制御
し、ラッチ板14の非ロック位置への移動を阻止可能な
阻止部材21と、阻止部材21を付勢するコイルスプリ
ング22と、を備えて構成されている。
【0021】なお、本実施の形態では、ロック部材が、
ホルダ部材17とロックピン16とからなる場合につい
て説明する。
【0022】バックルベース11は、底板11Aと、こ
れの両側に立設された一対の対向した側壁11B及び1
1Cとを備えた略コ字状を有している。底板11Aのタ
ングプレート抜脱方向(図3〜図6でいう左方向、以
下、この方向を「左」とする)端部には、タングプレー
ト6を挿脱する際に、タングプレート6を案内するガイ
ド片26が形成されている。また、底板11Aには、ス
ライダ12をタングプレート6の挿脱方向にスライド可
能にするための開口部25が設けられている。この開口
部25のタングプレート挿入方向(図3〜図6でいう右
方向、以下、この方向を「右」とする)端部の略中央部
には、コイルスプリング13の右端部を係止する係止凸
部45が形成されている。また、底板11Aには、コイ
ルスプリング22の一端を係止する係止部30(図3〜
図6参照)が形成されている。
【0023】側壁11B及び11Cの略中央部には、特
に図2に詳細に示すように、ロックピン16の両端を、
左右方向に移動可能に支持する水平方向に長い窓穴33
B及び33Cが開口されている。この窓33B及び33
Cの下部には、後に詳述するリリースボタン18の凸部
29B及び29Cを移動可能に支持する窓穴34B及び
34Cが形成されている。この窓穴34B及び34C
は、左右方向略中央部付近から右側が上方に向けて屈曲
し、さらに右側が再び略水平となった略クランク形状を
備えている。
【0024】また、窓穴34B及び34Cの右側には、
後に詳述するラッチ板14の右端部両側に形成された支
持部46B及び46Cが揺動可能に挿入・支持される挿
入穴36B及び36Cが形成されている。
【0025】側壁11B及び11Cのさらに右側には、
後に詳述する阻止部材21の第2の腕24の両端が、各
々移動可能かつ係合可能な切欠き27B及び27Cが形
成されている。切欠き27B及び27Cの右側には、阻
止部材21の第1の腕23の両端が各々揺動及び移動可
能に挿入・支持される切欠き28B及び28Cが形成さ
れている。
【0026】スライダ12は、断面略コ字状を備えてお
り、略平板状の上板37と、上板37の下面に設けられ
た断面L字状の下部38との間に形成された凹部39
に、コイルスプリング13の左端を保持する構成となっ
ている。スライダ12の左端の両側には、後に詳述する
ラッチ板14の脚44B及び44Cを押圧する押圧部3
5B及び35Cが形成されている。なお、コイルスプリ
ング13の右端は、底面11Aに形成された係止凸部4
5に固定される。
【0027】このスライダ12は、下部38がバックル
ベース11の開口部25に嵌められてスライド自在に支
持される。そして、タングプレート6をバックル本体1
0に挿入した際に、タングプレート6の先端に押され、
コイルスプリング13の付勢力に逆らって、右方向にス
ライドされ、後に詳述するラッチ板14の両端部下端に
設けられた脚44B及び44Cを押圧してラッチ板14
を反時計回り(タングプレート6をロックする方向)に
回動させる。一方、タングプレート6が抜脱された際に
は、コイルスプリング13の付勢力によって、スライダ
12は左方向に戻される。
【0028】ラッチ板14は、その略中央部に、後に詳
述するホルダ部材17の一部が挿入される開口部40が
形成されている。このラッチ板14の左側には、タング
プレート6がバックル本体10に挿入された際に、タン
グプレート6のラッチ穴60に挿入されてタングプレー
ト6をロックするラッチ部41が、下方に向けて延出形
成されている。ラッチ部41と開口部40との間には、
後に詳述するロックピン16に当接可能な支持面42が
形成されている。
【0029】また、ラッチ板14の右端の両側には、側
壁11B及び11Cの支持穴36B及び36Cに揺動
(回動)自在に支持される支持部46B及び46Cが突
設されている。すなわち、ラッチ板14は、支持部46
B及び46Cを支点として揺動し、タングプレート6を
ロックするロック位置あるいはロックを解除する非ロッ
ク位置への移動を行う。また、ラッチ板14の右端の両
側には、下方に向けて延出された脚44B及び44Cが
設けられており、この脚44B及び44Cには、前述し
たように、スライダ12の押圧部35B及び35Cが、
各々押圧可能である。
【0030】ラッチ板14の右側略中央部には、上方に
向けて立設した当接部43が形成されており、この当接
部43の略中央部には、後に詳述するホルダ部材17の
シャフト47の先端が進退可能に挿入される開口部49
が形成されている。
【0031】ホルダ部材17は、本体51と、本体51
の両側に形成された側壁52B及び52Cと、本体51
の右端部略中央部に形成されたシャフト47と、を備え
て構成されている。
【0032】本体51は、左端に配置された湾曲面54
と、湾曲面54の上部に連続して形成された上面55
と、上面55に連続した傾斜面56と、傾斜面56の略
中央部から下方に向けて延出した凸部58と、から構成
されている。
【0033】凸部58は、ラッチ板14の開口部40に
挿入され、その幅方向端面には、該幅方向外側に突出し
た爪部58B及び58Cが、それぞれ形成されている。
そして、この両爪部58B及び58Cが、ラッチ板14
の開口部40付近の底面に摺動可能に係合するようにな
っている。すなわち、ホルダ部材17は、この両爪部5
8B及び58Cによって、ラッチ板14を抱え込むよう
に配置されている。
【0034】なお、この本体51は、上面55に対向す
る面(下面)が解放されており、後に詳述する側壁52
B及び52Cに形成された支持穴57B及び57Cに挿
入されるロックピン16が、この面から露出するよう構
成されている。
【0035】側壁52B及び52Cは、その略中央部
に、上面55に対して傾斜した長穴状の支持穴57B及
び57Cが開口されている。支持穴57B及び57Cに
は、ロックピン16が移動可能に挿入される。この支持
穴57B及び57Cを貫通したロックピン16の両端部
は、窓穴33B及び33Cに、左右方向に移動可能に挿
入される。また、側壁52B及び52Cの左側下端に
は、後に詳述するリリースボタンを押圧してタングプレ
ート6の解離を行う際に、リリースボタン18の傾斜部
63B及び63Cが当接可能な当接部59B及び59C
が形成されている。
【0036】ここで、支持穴57B及び57Cは、タン
グプレート6が挿入されていない段階(図3参照)で
は、ホルダ部材17がコイルスプリング15によって左
側に付勢されているため、ロックピン16は、支持穴5
7B及び57Cと、窓穴33B及び33Cの右端に位置
し、支持穴57B及び57Cは、窓穴33B及び33C
に対し、傾斜した状態、すなわち所定の角度を持って配
置されることになる。
【0037】シャフト47は、右先端が、左先端より径
が細くなるよう構成されている。シャフト47には、コ
イルスプリング15が挿入され、このシャフト47の存
在によって、コイルスプリング15は、伸縮する際に、
曲がったり、折れたりすることが防止される。シャフト
47の径が小さい部分は、ラッチ板14の当接部43に
形成された開口部49を進退自在に貫通することができ
るようになっている。また、シャフト47の径の大きい
部分は、開口部49の径より大きい径を有している。
【0038】このように、ホルダ部材17は、シャフト
47が、ラッチ板14の開口部49を進退可能に貫通
し、爪部58B及び58Cが、ラッチ板14を抱え込む
ように摺動可能にラッチ板14に係合しているため、ラ
ッチ板14の移動に応じて、ラッチ板14上を摺動する
ことができる。
【0039】スプリングホルダー20は、バックルベー
ス11の左側に設けられる。スプリングホルダー20の
左先端面の略中央部には、コイルスプリング19の右端
を固定する固定部48が形成されている。このスプリン
グホルダー20の下面と、バックルベース11の底面1
1Aとの間には、タングプレート6を挿入可能な空間が
形成され、ここがタング出入口53となる。
【0040】スプリングホルダ20の上部には開口部3
2が形成されており、タングプレート6がロック状態と
なった際(図4〜図6参照)には、この開口部32の左
側を画定する部分の下方に、ホルダ部材17の湾曲面5
4と上面55部がもぐり込めるように構成されている。
また、バックル本体10にタングプレート6が挿入され
ていない際(図3参照)には、この開口部32にホルダ
部材17の先端側が挿入され、ホルダ部材17の湾曲面
54が、開口部32の左側を画定する面32Aに当接す
る。なお、この開口部32の左側を画定する部分が、ホ
ルダ部材17の動作を制御するロック制御部31とな
る。
【0041】リリースボタン18は、使用者が押圧可能
な操作部61と、操作部61の両側に右方向に向けて水
平に延出されたアーム62B及び62Cと、タングプレ
ート6をバックル本体10から解離させるためにリリー
スボタン18を右側に押圧した際に、ホルダ部材17の
当接部59B及び59Cに当接してホルダ部材17を非
ロック位置へ移動させる駆動部としての傾斜部63B及
び63Cを備えている。
【0042】このリリースボタン18は、アーム62B
及び62Cの右先端の内側に各々形成された凸部29B
及び29Cが、側壁11B及び11Cに形成された窓穴
34B及び34Cに移動可能に支持されて、側壁11B
及び11Cにスライド可能に設けられている。すなわ
ち、このリリースボタン18は、タングプレート6をバ
ックル本体10から解離させるために右側に押圧された
際に、凸部29B及び29Cが、窓穴34B及び34C
にガイドされて、非ロック位置方向へと、その進行が誘
導されるようになっている。
【0043】操作部61の内側面であって、その略中央
部には、コイルスプリング19の左端を保持する保持部
64が形成されている。この保持部64に保持されたコ
イルスプリング19の右端は、スプリングホルダー20
の固定部28に固定されている。したがって、リリース
ボタン18は、コイルスプリング19によって、常に左
方向に付勢されている。
【0044】阻止部材21は、図2〜図6に示すように
断面略L字状を備えている。阻止部材21は、断面略L
字状に形成された本体50と、本体50の図2〜図6で
いう下端に形成された第1の腕23と、本体50の第1
の腕23とは反対側の端部に形成された第2の腕24
と、を備えて構成されている。
【0045】第1の腕23は、バックルベース11の幅
方向に延びており、この第1の腕23の両端が、側壁1
1B及び11Cに形成された切欠き28B及び28Cに
各々揺動及び移動可能に支持される。
【0046】第2の腕24は、バックルベース11の幅
方向に延びており、この第2の腕24の両端が、側壁1
1B及び11Cに形成された切欠き27B及び27C
に、各々移動可能に係合される。すなわち、第2の腕2
4の下端には、切欠き27B及び27Cの右側縁部65
B及び65Cに当接し、係合するフック部66が形成さ
れている。
【0047】このように、阻止部材21は、バックルベ
ース11に対して遊動可能に支持される。
【0048】また、阻止部材21の下端部略中央には、
コイルスプリング22の一端を固定する固定部67が形
成されている。このコイルスプリング22の他端は、底
板11Aに形成された係止部30に固定される。
【0049】この阻止部材21は、通常の状態(図3及
び図4に示す状態)の際は、コイルスプリング22の付
勢力によって、第1の腕23の両端部と切欠き28B及
び28Cの左側縁部68B及び68Cとが接触している
状態となっており、第2の腕24は、切欠部27B及び
27Cには係合されていない。
【0050】また、この阻止部材21は、バックルプリ
テンショナ9の作動時にかかる左方向への加速度によっ
て、第1の腕23を支点として反時計回りに回動し、切
欠き27B及び27Cに第2の腕24が入り込むように
なっている。この状態では、図5に示すように、フック
部66と縁部65B及び65Cとの間には隙間が形成さ
れている。
【0051】ここで、この阻止部材21は、後に詳述す
るが、ホルダ部材17のシャフト47の右端面を当接さ
せることで、ホルダ部材17が非ロック位置に移動する
ことを阻止するものであるが、阻止部材21は、前記回
動によってシャフト47までの距離を短縮することがで
き、すなわち、第2の腕24をシャフト47の右端面に
近づけることができる。したがって、阻止部材21がホ
ルダ部材17の移動を阻止するために相対的に移動する
ストロークを短くすることができるため、リリースボタ
ン18の押込みストロークも短くすることができ、バッ
クル本体10の小型化を達成することができる。
【0052】さらに、バックルプリテンショナ9の作動
終了時にかかる右方向への加速度によって、阻止部材2
1は、この状態のまま右方向に移動(スライド)し、フ
ック部66が縁部65B及び65Cに当接して係合し、
これ以上右側に移動することはない。
【0053】次に、本実施の形態に係るバックル装置の
具体的動作について説明する。
【0054】タングプレート6がバックル本体10に挿
入されておらず、ラッチ板14が非ロック位置にある際
は、図3に示すように、スライダ12は、コイルスプリ
ング13の付勢力により左側に置かれている。また、阻
止部材21は、コイルスプリング22の付勢力によっ
て、第1の腕23の両端部と、切欠き28B及び28C
の左側縁部68B及び68Cとが接触している状態とな
っており、第2の腕24は、切欠部27B及び27Cに
は挿入されていない。
【0055】また、ホルダ部材17は、コイルスプリン
グ15により左斜め上方に付勢されており、ホルダ部材
17の支持穴57B及び57Cと、側壁11B及び11
Cの窓33B及び33Cは、互いにある角度をもって配
置されている。
【0056】そしてまた、ロックピン16は、支持穴5
7B及び57Cの右端、並びに窓穴33B及び33Cの
右端に位置している。この時、ラッチ板14は、コイル
スプリング15の付勢力により、ラッチ部41が上方に
位置する状態を維持可能となっている。
【0057】次に、タングプレート6をバックル本体1
0にロックするには、タングプレート6をタング出入口
53からバックル本体10内に挿入させる。この時、タ
ングプレート6の先端がスライダ12を右側に移動さ
せ、コイルスプリング13を押し縮める。スライダ12
の押圧部35B及び35Cがラッチ板14の脚44B及
び44Cに当接すると、ラッチ板14は、支持部46B
及び46Cを支点としてロック位置方向(図に示す反時
計方向)に回動し始める。
【0058】この動作と同時に、ホルダ部材17は、ラ
ッチ板14の回動に伴って、湾曲面54をロック制御部
31に接触させながら、かつコイルスプリング15を押
し縮めながら回動(移動)し始める。すなわち、ホルダ
部材17は、ロック制御部31によって、左方向への動
きが阻止された状態で前記回動を始める。このホルダ部
材17の回動によって、ロックピン16は、支持穴57
B及び57Cの上部面に押されて、側壁11B及び11
Cの窓穴33B及び33C内を左方向に移動し始める。
すなわち、ロックピン16は、支持穴57B及び57C
と、窓穴33B及び33Cとのカム作用によってロック
方向への移動を行う。
【0059】さらにタングプレート6を挿入すると、図
4に示すように、ラッチ板14及びホルダ部材17がさ
らに回動(移動)し、ホルダ部材17の湾曲面54がロ
ック制御部31を乗り越えて、ロック制御部31の下方
にもぐり込む。これによって、ホルダ部材17は、左方
向へ移動可能となる。この瞬間は、ロックピン16は、
ホルダ部材17の支持穴57B及び57Cの左端に移動
を完了しており、ラッチ板14のラッチ部41は、タン
グプレート6のラッチ穴60との係合を完了している。
【0060】ホルダ部材17の左方向への動きは、コイ
ルスプリング15の付勢力によってバックルベース11
の窓穴33B及び33Cの左端まで移動したロックピン
16に当接する位置まで移動してロック完了となる。
【0061】この状態において、バックルプリテンショ
ナ9が作動すると、バックル本体10に左方向への加速
度がかかる。この時、阻止部材21は、この加速度によ
って第1の腕23を支点として反時計回りに回動し、図
5に示すように、切欠き27B及び27Cに第2の腕2
4が入り込む。この時、フック部66と縁部65B及び
65Cとの間には隙間が形成されており、両者は接触し
ていない。また、ホルダ部材17のシャフト47の右端
面と、阻止部材21との間にも隙間が形成されている。
【0062】次に、バックルプリテンショナ9の作動終
了時には、バックル本体10に右方向への加速度がかか
る。この時、阻止部材21は、この加速度によって、現
状態のまま右方向に移動し、図6に示すように、フック
部66が縁部65B及び65Cに当接して係合する。
【0063】この動作と同時に、この右方向の加速度に
よって、リリースボタン18と、ホルダ部材17も右側
に移動する。ここで、阻止部材21は、図6に示すよう
にフック部66が縁部65B及び65Cに当接して係合
した状態となっているため、ホルダ部材17は、シャフ
ト47の右端面が阻止部材21に当接するまで移動した
後、係止される。このため、ロックピン16及びリリー
スボタン18の右方向への移動、すなわち非ロック位置
への移動が阻止され、ラッチ板14がタングプレート6
のロックを解除することを阻止できる。
【0064】ここで、阻止部材21は、第1の腕23を
支点として回動することで、第2の腕24の両端を切欠
き27B及び27Cに挿入させ係合させるため、阻止部
材21と、ホルダ部材17との間隔を短くすることがで
きる。したがって、阻止部材21がホルダ部材17の移
動を阻止するために相対的に移動するストロークを短く
することができる。このため、リリースボタン18の押
込みストロークも短くすることができ、バックル本体1
0の小型化を達成することができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るシー
トベルト装置は、ベースに回動及び移動可能に支持され
てロック部材の移動を制御し、ラッチ板の非ロック位置
への移動を阻止する阻止部材を備えている。この構造に
より、阻止部材は、前記回動によって前記ロック部材が
非ロック位置に移動することを阻止するために相対的に
移動するストロークを短くすることができる。この結
果、リリースボタンの押込みストロークも短くすること
ができるため、バックル本体を大型化する必要がなく、
小型化を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るバックル装置を備え
たシートベルト装置の概略図である。
【図2】本発明の本実施の形態に係るバックル装置の組
立分解図である。
【図3】本発明の本実施の形態に係るバックル装置の動
作を示す断面図であって、タングプレートをロックして
いない状態を示す図である。
【図4】本発明の本実施の形態に係るバックル装置の動
作を示す断面図であって、タングプレートをロックした
状態を示す図である。
【図5】本発明の本実施の形態に係るバックル装置の動
作を示す断面図であって、タングプレートをロックして
いる際に、バックルプリテンショナが作動した状態を示
す図である。
【図6】本発明の本実施の形態に係るバックル装置の動
作を示す断面図であって、タングプレートをロックして
いる際に、バックルプリテンショナの作動が終了した状
態を示す図である。
【符号の説明】 1 バックル装置 9 バックルプリテンショナ 10 バックル本体 11 ベース 14 ラッチ板 16 ロックピン 17 ホルダ部材 18 リリースボタン 21 阻止部材 22 コイルスプリング 23 第1の腕 24 第2の腕 27、28 切欠き

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タングプレートと、当該タングプレート
    が挿脱されると共に、挿入されたタングプレートを係脱
    可能にロックするバックル本体と、を備えたバックル装
    置を有するシートベルト装置であって、 前記バックル本体は、 ベースと、 前記ベースに支持されて、タングプレートをロックする
    ロック位置と、このロックを開放する非ロック位置との
    間を移動するラッチ板と、 前記ラッチ板の前記移動を制御するロック部材と、 前記ベースに回動及び移動可能に支持されて、前記ロッ
    ク部材の移動を制御し、前記ラッチ板の非ロック位置へ
    の移動を阻止可能な阻止部材と、 を備えたシートベルト装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20110146034A1 (en) * 2009-12-23 2011-06-23 Wei-Loong Ng Seat belt buckle

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