JP2001047005A - 被処理物の加熱処理装置 - Google Patents
被処理物の加熱処理装置Info
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- JP2001047005A JP2001047005A JP11228090A JP22809099A JP2001047005A JP 2001047005 A JP2001047005 A JP 2001047005A JP 11228090 A JP11228090 A JP 11228090A JP 22809099 A JP22809099 A JP 22809099A JP 2001047005 A JP2001047005 A JP 2001047005A
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- JP
- Japan
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- heating
- cylinder
- coil
- furnace
- heating coil
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- Processing Of Solid Wastes (AREA)
- Muffle Furnaces And Rotary Kilns (AREA)
- General Induction Heating (AREA)
- Gasification And Melting Of Waste (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回転円筒体から成る加熱処理炉に被処理物と
脱塩素剤とを添加・混合して加熱処理し、発生した分解
ガスと脱塩素剤とを接触反応して脱塩素処理を行い、こ
れを減容処理する場合、加熱処理の加熱手段として回転
円筒体の外周に加熱コイルを巻回して誘導加熱により加
熱することが行われる。この場合、加熱コイルによる回
転円筒体の受熱面積はコイルの幅で決まり、受熱面積を
拡大するには、コイルの幅を増す必要がある。 【解決手段】 誘導加熱手段９を形成する加熱コイルを
回転円筒体２の軸線方向に傾斜して配設し、回転円筒体
２が回転することで受熱面積を拡大する。
脱塩素剤とを添加・混合して加熱処理し、発生した分解
ガスと脱塩素剤とを接触反応して脱塩素処理を行い、こ
れを減容処理する場合、加熱処理の加熱手段として回転
円筒体の外周に加熱コイルを巻回して誘導加熱により加
熱することが行われる。この場合、加熱コイルによる回
転円筒体の受熱面積はコイルの幅で決まり、受熱面積を
拡大するには、コイルの幅を増す必要がある。 【解決手段】 誘導加熱手段９を形成する加熱コイルを
回転円筒体２の軸線方向に傾斜して配設し、回転円筒体
２が回転することで受熱面積を拡大する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の廃棄物を加
熱処理炉内で加熱処理して減容化処理する被処理物の加
熱処理装置に関し、特に、加熱処理炉を外部加熱手段で
加熱する際、誘導加熱手段を利用した加熱処理装置に関
する。
熱処理炉内で加熱処理して減容化処理する被処理物の加
熱処理装置に関し、特に、加熱処理炉を外部加熱手段で
加熱する際、誘導加熱手段を利用した加熱処理装置に関
する。
【０００２】
【従来の技術】一般廃棄物（都市ゴミ等）、産業廃棄物
（シュレッダスト等）その他各種有機物含有物などの被
処理物の処理方法として、被処理物を、加熱処理炉で燃
焼させるのではなく、蒸し焼き状態で加熱して熱分解
し、発生した分解ガスとアルカリ特質からなる脱塩剤と
を接触反応させて分解ガス中の有害物質を除去し、熱分
解後の残渣を炭化、灰化により減容処理する方法が知ら
れている。
（シュレッダスト等）その他各種有機物含有物などの被
処理物の処理方法として、被処理物を、加熱処理炉で燃
焼させるのではなく、蒸し焼き状態で加熱して熱分解
し、発生した分解ガスとアルカリ特質からなる脱塩剤と
を接触反応させて分解ガス中の有害物質を除去し、熱分
解後の残渣を炭化、灰化により減容処理する方法が知ら
れている。
【０００３】この加熱処理炉の加熱手段として、回転円
筒体（ロータリーキルン）の外部から加熱する外部加熱
手段がある。この外部加熱手段としては、円筒部材又は
回転円筒体の外周に誘導加熱コイルを設け、この誘導加
熱コイルに交流電力を供給して誘導加熱する誘導加熱手
段が知られている。（例えば、特開平９−１５５３２６
号，特開平１１−５７６４８号，特開平１１−２１５７
３号）
筒体（ロータリーキルン）の外部から加熱する外部加熱
手段がある。この外部加熱手段としては、円筒部材又は
回転円筒体の外周に誘導加熱コイルを設け、この誘導加
熱コイルに交流電力を供給して誘導加熱する誘導加熱手
段が知られている。（例えば、特開平９−１５５３２６
号，特開平１１−５７６４８号，特開平１１−２１５７
３号）
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】加熱処理炉の加熱手段
として誘導加熱手段を用いると、加熱コイルに供給する
電力又は周波数を制御することで温度制御ができるの
で、制御が容易で、しかも迅速、且つ正確な制御ができ
る特徴を有する。
として誘導加熱手段を用いると、加熱コイルに供給する
電力又は周波数を制御することで温度制御ができるの
で、制御が容易で、しかも迅速、且つ正確な制御ができ
る特徴を有する。
【０００５】また、誘導加熱手段を部分的に使用する場
合、例えば回転円筒体の中央部を熱ガスによる熱ガス加
熱手段を用い、両端側に誘導加熱手段を用いた場合は、
両端側の温度低下をこの誘導加熱手段で補償して回転円
筒体内の温度むらを無くすことができる。
合、例えば回転円筒体の中央部を熱ガスによる熱ガス加
熱手段を用い、両端側に誘導加熱手段を用いた場合は、
両端側の温度低下をこの誘導加熱手段で補償して回転円
筒体内の温度むらを無くすことができる。
【０００６】しかし、従来の誘導加熱手段に用いられる
加熱コイルは、回転円筒体の外周にコイル素線を回転円
筒体の軸線方向に平行に巻回して構成しているため、次
のような課題があった。
加熱コイルは、回転円筒体の外周にコイル素線を回転円
筒体の軸線方向に平行に巻回して構成しているため、次
のような課題があった。
【０００７】（１）加熱コイルにより加熱される加熱部
は、加熱コイルと対向した部分から開始されることか
ら、受熱部が限られたものとなる。
は、加熱コイルと対向した部分から開始されることか
ら、受熱部が限られたものとなる。
【０００８】（２）誘導加熱による加熱は、回転円筒体
を加熱することにより、内部の被処理物を加熱するもの
であるから、回転円筒体を早期に加熱して内部温度を昇
温することが必要であり、受熱面積が限られることは昇
温に時間がかかることになる。
を加熱することにより、内部の被処理物を加熱するもの
であるから、回転円筒体を早期に加熱して内部温度を昇
温することが必要であり、受熱面積が限られることは昇
温に時間がかかることになる。
【０００９】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
ので、回転円筒体の外周に配設する加熱コイルによる受
熱面積を拡大して昇温時間を短縮することを目的とす
る。
ので、回転円筒体の外周に配設する加熱コイルによる受
熱面積を拡大して昇温時間を短縮することを目的とす
る。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は、回転円筒体が
回転していることに着目し、加熱コイルの幅が同じで
も、加熱コイルを、回転円筒体の軸線方向に傾斜して配
設することにより、加熱コイルと対向する面積が拡大
し、受熱面積が大きくなり、昇温時間の短縮を図ること
ができ、充分回転円筒体を加熱できることを見出し、こ
の知見を基になされたものである。
回転していることに着目し、加熱コイルの幅が同じで
も、加熱コイルを、回転円筒体の軸線方向に傾斜して配
設することにより、加熱コイルと対向する面積が拡大
し、受熱面積が大きくなり、昇温時間の短縮を図ること
ができ、充分回転円筒体を加熱できることを見出し、こ
の知見を基になされたものである。
【００１１】しかして、上記の課題を解決するための手
段は、被処理物を回転加熱処理炉内の回転円筒体に供給
し、外部加熱手段により加熱処理して被処理物を減容化
処理する被処理物の加熱処理装置において、前記外部加
熱手段は、加熱コイルからなる誘導加熱手段を用い、加
熱コイルは、コイル素線を回転円筒体の外周に、該回転
円筒体と非接触で、且つ回転円筒体の軸線方向に傾斜し
て巻回して形成したことを特徴とする。
段は、被処理物を回転加熱処理炉内の回転円筒体に供給
し、外部加熱手段により加熱処理して被処理物を減容化
処理する被処理物の加熱処理装置において、前記外部加
熱手段は、加熱コイルからなる誘導加熱手段を用い、加
熱コイルは、コイル素線を回転円筒体の外周に、該回転
円筒体と非接触で、且つ回転円筒体の軸線方向に傾斜し
て巻回して形成したことを特徴とする。
【００１２】前記の加熱コイルは、回転円筒体の全長又
は一部のいずれに設けてもよい。この一部に設ける場合
は、被処理物の投入側、加熱後の被処理物の排出側のい
ずれか、又は両側に設けてもよいが、少なくとも、投入
側に設けることが望ましい。
は一部のいずれに設けてもよい。この一部に設ける場合
は、被処理物の投入側、加熱後の被処理物の排出側のい
ずれか、又は両側に設けてもよいが、少なくとも、投入
側に設けることが望ましい。
【００１３】また、加熱コイルのコイル素線は、中空導
体とし、内部に冷却水を流通して冷却する構成とするこ
とが望ましい。
体とし、内部に冷却水を流通して冷却する構成とするこ
とが望ましい。
【００１４】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
によって説明する。
によって説明する。
【００１５】図１は、本発明の被処理物の加熱処理装置
の概念図で、同じ構成の回転加熱処理炉を２基用い、第
１の回転加熱処理炉に、被処理物を乾燥し脱塩素処理の
機能を持たせ（以下、脱塩炉と称す）、第２の回転加熱
処理炉に、炭化又は灰化処理による減容化処理の機能を
持たせ（以下、減容炉と称す）、加熱手段は、熱ガスと
誘導加熱により形成した場合である。
の概念図で、同じ構成の回転加熱処理炉を２基用い、第
１の回転加熱処理炉に、被処理物を乾燥し脱塩素処理の
機能を持たせ（以下、脱塩炉と称す）、第２の回転加熱
処理炉に、炭化又は灰化処理による減容化処理の機能を
持たせ（以下、減容炉と称す）、加熱手段は、熱ガスと
誘導加熱により形成した場合である。
【００１６】１はこの脱塩炉で、該脱塩炉１は、回転自
在の回転円筒体２と、この回転円筒体２の外周にガスダ
クトを形成して熱ガスを導入して回転円筒体２を外部か
ら加熱する外部加熱手段としての加熱ジャケット３と、
回転円筒体２を両端側で回転自在に支承する支持ローラ
４，４’と、回転円筒体２を回転駆動する回転駆動手段
５，５’とで構成され、また回転円筒体２には一端側に
被処理物を搬入する供給口６、他端側に被処理物を排出
する排出口７を有し、内部には図２に示すように回転円
筒体の軸線に対して傾斜した送り羽根２ｂが径方向及び
軸方向に複数枚設けられ、回転円筒体２の回転により、
被処理物を供給口６側から排出口７側に攪拌しながら移
送する。なお、図２は、回転円筒体２の断面図である。
在の回転円筒体２と、この回転円筒体２の外周にガスダ
クトを形成して熱ガスを導入して回転円筒体２を外部か
ら加熱する外部加熱手段としての加熱ジャケット３と、
回転円筒体２を両端側で回転自在に支承する支持ローラ
４，４’と、回転円筒体２を回転駆動する回転駆動手段
５，５’とで構成され、また回転円筒体２には一端側に
被処理物を搬入する供給口６、他端側に被処理物を排出
する排出口７を有し、内部には図２に示すように回転円
筒体の軸線に対して傾斜した送り羽根２ｂが径方向及び
軸方向に複数枚設けられ、回転円筒体２の回転により、
被処理物を供給口６側から排出口７側に攪拌しながら移
送する。なお、図２は、回転円筒体２の断面図である。
【００１７】回転駆動手段５，５’は、例えば、図１に
示すように、駆動モータ５ａ，５’ａ，駆動歯車５ｂ，
５’ｂおよび回転円筒体２の外周に設けた従動歯車２
ａ，２’ａから成り、駆動モータ５ａ，５’ａは図示を
省略したモータ制御装置で制御される。
示すように、駆動モータ５ａ，５’ａ，駆動歯車５ｂ，
５’ｂおよび回転円筒体２の外周に設けた従動歯車２
ａ，２’ａから成り、駆動モータ５ａ，５’ａは図示を
省略したモータ制御装置で制御される。
【００１８】なお、この回転駆動手段は、駆動モータか
らの動力の伝達手段として歯車を使用した場合について
説明したが、必ずしも歯車による必要はなく、ローラチ
ェーン用のスプロケットを設け、ローラチェーンで伝達
するようにしてもよい。
らの動力の伝達手段として歯車を使用した場合について
説明したが、必ずしも歯車による必要はなく、ローラチ
ェーン用のスプロケットを設け、ローラチェーンで伝達
するようにしてもよい。
【００１９】９は誘導加熱手段で、加熱コイルを有し、
該加熱コイルは、加熱ジャケット３の両端側における回
転円筒体２の外周に、該回転円筒体２と微小間隙をもっ
て（非接触的に）巻回され、回転円筒体２の両端側の温
度の低下を補充加熱する。この誘導加熱手段９は、図３
に詳述するように、コイル素線９ａを回転円筒体２の外
周に、該回転円筒体２の軸線方向に傾斜して複数回巻回
して形成し、端子９ｂ，９ｃ間に交流電力を供給するこ
とにより回転円筒体２を加熱する。このコイル素線９ａ
は、断面が角形又は丸形でもよいが、中空とし、中空内
に冷却水を流通して、加熱コイルの過度の温度上昇を抑
えるようにすることが好ましい。
該加熱コイルは、加熱ジャケット３の両端側における回
転円筒体２の外周に、該回転円筒体２と微小間隙をもっ
て（非接触的に）巻回され、回転円筒体２の両端側の温
度の低下を補充加熱する。この誘導加熱手段９は、図３
に詳述するように、コイル素線９ａを回転円筒体２の外
周に、該回転円筒体２の軸線方向に傾斜して複数回巻回
して形成し、端子９ｂ，９ｃ間に交流電力を供給するこ
とにより回転円筒体２を加熱する。このコイル素線９ａ
は、断面が角形又は丸形でもよいが、中空とし、中空内
に冷却水を流通して、加熱コイルの過度の温度上昇を抑
えるようにすることが好ましい。
【００２０】この誘導加熱手段９と加熱ジャケット３に
よる熱ガス加熱手段で外部加熱手段を構成している。
よる熱ガス加熱手段で外部加熱手段を構成している。
【００２１】２０は減容化処理機能を有する減容炉で、
該滅容炉２０は脱塩炉１と同じ構成をなす。従って、脱
塩炉１と同じ部分には、２０の１の桁に脱塩炉１と同じ
符号を付して詳細な説明を省略する。
該滅容炉２０は脱塩炉１と同じ構成をなす。従って、脱
塩炉１と同じ部分には、２０の１の桁に脱塩炉１と同じ
符号を付して詳細な説明を省略する。
【００２２】脱塩炉１と減容炉２０とは、上下方向で、
且つ減容炉２０の供給口２６側を脱塩炉１の排出口７側
にして配置する。そして、脱塩炉１の供給口６側に、被
処理物を回転円筒体２内に供給するための供給側ダクト
１０を設け、脱塩炉１の排出口７と減容炉２０の供給口
２６側には、これら排出口７と供給口２６を覆って連通
する連通ダクト１１を設け、脱塩炉１で加熱処理した被
処理物（残渣）を滅容炉２０に導入する。１２はこの連
通ダクト１１の中間部に設けられたロータリーバルブで
ある。
且つ減容炉２０の供給口２６側を脱塩炉１の排出口７側
にして配置する。そして、脱塩炉１の供給口６側に、被
処理物を回転円筒体２内に供給するための供給側ダクト
１０を設け、脱塩炉１の排出口７と減容炉２０の供給口
２６側には、これら排出口７と供給口２６を覆って連通
する連通ダクト１１を設け、脱塩炉１で加熱処理した被
処理物（残渣）を滅容炉２０に導入する。１２はこの連
通ダクト１１の中間部に設けられたロータリーバルブで
ある。
【００２３】３０は熱ガス発生手段で、ＬＮＧ又はＬＰ
Ｇ等の燃料を燃焼して熱ガスを発生させる。発生した熱
ガスは、減容炉２０の加熱ジャケット２３に供給し、減
容炉２０の回転円筒体２２を加熱した後、連絡管３１を
介して脱塩炉１の加熱ジャケット３内に供給される。こ
のとき、温度調整空気３２を送り込み、熱ガスの温度を
調整する、３３はホッパで、被処理物と脱塩素剤とを混
合した混合物、又は混合しながら供給側ダクト１０を介
して脱塩炉１の回転円筒体２内に供給する。
Ｇ等の燃料を燃焼して熱ガスを発生させる。発生した熱
ガスは、減容炉２０の加熱ジャケット２３に供給し、減
容炉２０の回転円筒体２２を加熱した後、連絡管３１を
介して脱塩炉１の加熱ジャケット３内に供給される。こ
のとき、温度調整空気３２を送り込み、熱ガスの温度を
調整する、３３はホッパで、被処理物と脱塩素剤とを混
合した混合物、又は混合しながら供給側ダクト１０を介
して脱塩炉１の回転円筒体２内に供給する。
【００２４】３４はガス燃焼炉で、脱塩炉１および減容
炉２０で加熱処理中に発生した分解ガス（排ガス）を、
ガス導管３５，３６から導入し、タール分等の可燃性分
を燃焼処理し、排ガス冷却手段３７で冷却した後、バグ
フィルタ３８で浄化して煙突３９から排出する。この排
ガス冷却手段３７での冷却は、冷却空気又は冷却液を噴
霧することで冷却できる。
炉２０で加熱処理中に発生した分解ガス（排ガス）を、
ガス導管３５，３６から導入し、タール分等の可燃性分
を燃焼処理し、排ガス冷却手段３７で冷却した後、バグ
フィルタ３８で浄化して煙突３９から排出する。この排
ガス冷却手段３７での冷却は、冷却空気又は冷却液を噴
霧することで冷却できる。
【００２５】４０は溶解槽で、減容炉２０で減容化した
被処理物と、脱塩炉１内で脱塩素剤と反応して生成され
た塩化物等を排出側ダクト１３から排出されるのを受
け、これを水洗いして塩化物等を除去した後、脱水手段
４１で脱水し、乾燥手段４２で乾燥して炭化物等を取り
出す。
被処理物と、脱塩炉１内で脱塩素剤と反応して生成され
た塩化物等を排出側ダクト１３から排出されるのを受
け、これを水洗いして塩化物等を除去した後、脱水手段
４１で脱水し、乾燥手段４２で乾燥して炭化物等を取り
出す。
【００２６】４３は排水処理手段で、溶解槽４０からの
水、および脱水時に発生する水分を無害化処理した後、
排水する。
水、および脱水時に発生する水分を無害化処理した後、
排水する。
【００２７】乾燥手段４２には、熱源として、脱塩炉１
を加熱した後の熱ガスを排気管４４からガス管４５を介
して導入して加熱する。
を加熱した後の熱ガスを排気管４４からガス管４５を介
して導入して加熱する。
【００２８】図３は上記の誘導加熱手段９（２９も同
様）の説明図で、該誘導加熱手段９は、コイル素線９ａ
を回転円筒体２の外周に、該回転円筒体２と非接触で、
且つ回転円筒体２の軸線Ｓに対し、軸線方向にα角傾斜
して巻回して加熱コイルを形成し、巻き始めと巻き終わ
りに端子９ｂおよび９ｃを夫々設けたものである。
様）の説明図で、該誘導加熱手段９は、コイル素線９ａ
を回転円筒体２の外周に、該回転円筒体２と非接触で、
且つ回転円筒体２の軸線Ｓに対し、軸線方向にα角傾斜
して巻回して加熱コイルを形成し、巻き始めと巻き終わ
りに端子９ｂおよび９ｃを夫々設けたものである。
【００２９】このように加熱コイルを傾斜して設けるこ
とにより、受熱部は、従来は加熱コイルの幅Ｗ1だけで
あったものが、回転円筒体２が回転することによりＷ1
＋Ｗ2と拡大される。
とにより、受熱部は、従来は加熱コイルの幅Ｗ1だけで
あったものが、回転円筒体２が回転することによりＷ1
＋Ｗ2と拡大される。
【００３０】加熱コイルの傾斜する方向は、回転円筒体
の全長に設ける場合は、軸線に対していずれの方向に傾
斜してもよいが、図１のように、加熱ジャケット３の両
側に設け、回転円筒体２の下部に支持ローラ４，４’が
存在する場合は、内側（加熱ジャケット側）が軸線に対
して鋭角となるように傾斜することで、回転円筒体２の
支持ローラ４，４’で支持されている部分の加熱も可能
となる。
の全長に設ける場合は、軸線に対していずれの方向に傾
斜してもよいが、図１のように、加熱ジャケット３の両
側に設け、回転円筒体２の下部に支持ローラ４，４’が
存在する場合は、内側（加熱ジャケット側）が軸線に対
して鋭角となるように傾斜することで、回転円筒体２の
支持ローラ４，４’で支持されている部分の加熱も可能
となる。
【００３１】次に、被処理物の一連の処理方法について
説明する。まず、熱ガス発生手段３０でＬＮＧ等の燃料
を燃焼して熱ガスを発生させ、減容炉２０の加熱ジャケ
ット２３に供給して回転円筒体２２を加熱した後、連絡
管３１を介して脱塩炉１の加熱ジャケット３に送り込
み、回転円筒体２を加熱する。
説明する。まず、熱ガス発生手段３０でＬＮＧ等の燃料
を燃焼して熱ガスを発生させ、減容炉２０の加熱ジャケ
ット２３に供給して回転円筒体２２を加熱した後、連絡
管３１を介して脱塩炉１の加熱ジャケット３に送り込
み、回転円筒体２を加熱する。
【００３２】次に、ハロゲン物質等の有害成分を含有す
る被処理物を破砕して細かくしたもの（または混合しな
がら破砕）と脱塩素剤とを混合したもの、又は混合しな
がらホッパ３３から供給側ダクト１０を介して脱塩炉１
の回転円筒体２内に供給する。
る被処理物を破砕して細かくしたもの（または混合しな
がら破砕）と脱塩素剤とを混合したもの、又は混合しな
がらホッパ３３から供給側ダクト１０を介して脱塩炉１
の回転円筒体２内に供給する。
【００３３】この脱塩炉１での加熱処理は、被処理物か
ら塩素系ガスが析出する温度と時間を事前に調査して、
被処理物の性質を把握し、この調査結果を十分にカバー
できる温度（例えば、２００℃〜３５０℃）と時間で処
理する。この温度の調整は、基本的には連絡管３１に供
給する温度調整空気３２の供給量によって行う。
ら塩素系ガスが析出する温度と時間を事前に調査して、
被処理物の性質を把握し、この調査結果を十分にカバー
できる温度（例えば、２００℃〜３５０℃）と時間で処
理する。この温度の調整は、基本的には連絡管３１に供
給する温度調整空気３２の供給量によって行う。
【００３４】また、供給側ダクト１０から回転円筒体２
に投入される被処理物は低温であるため、加熱ジャケッ
ト３による加熱温度を所定温度に調整しても、加熱ジャ
ケット３の供給口側端部は被処理物に熱が吸収され、中
央部分との温度差（温度むら）が生ずる。そこで、供給
口側の誘導加熱手段９で加熱することで温度むらを無く
する。また、加熱ジャケット３の排出口側の端部でも温
度むらが生ずる可能性があるので、これを誘導加熱手段
９で加熱し、温度むらを防止する。
に投入される被処理物は低温であるため、加熱ジャケッ
ト３による加熱温度を所定温度に調整しても、加熱ジャ
ケット３の供給口側端部は被処理物に熱が吸収され、中
央部分との温度差（温度むら）が生ずる。そこで、供給
口側の誘導加熱手段９で加熱することで温度むらを無く
する。また、加熱ジャケット３の排出口側の端部でも温
度むらが生ずる可能性があるので、これを誘導加熱手段
９で加熱し、温度むらを防止する。
【００３５】この脱塩炉１での加熱は、燃焼、焼却では
なく、低酸素雰囲気中での蒸し焼き、熱分解での処理と
し、熱分解により析出したＨＣｌガス等の有害成分と脱
塩素剤とを接触反応させる。
なく、低酸素雰囲気中での蒸し焼き、熱分解での処理と
し、熱分解により析出したＨＣｌガス等の有害成分と脱
塩素剤とを接触反応させる。
【００３６】被処理物と混合又は添加する脱塩素剤は、
少なくともＨＣｌ（塩化水素）と接触反応して無害な塩
化物を生成するアルカリ物質を使用する。例えば、本願
の出願人が先に出願した特開平９−１５５３２６号，特
開平１０−４３７３１号，特開平１０−２３５１８６
号，特開平１０−２３５１８７号に示すように、アルカ
リ土類金属，アルカリ土類金属化合物，アルカリ金属，
アルカリ金属化合物で、具体的には、カルシウム、石
灰、消石灰、炭酸カルシウム、ドロマイト、珪酸塩（珪
駿カルシウムなど）、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、セスキ炭酸ナトリウム、天然ソーダ、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリ
ウムの中から１種類選択するか、数種類混合して便用す
る。使用量としては、被処理物に対して５〜３０重量％
を混合又は添加する。
少なくともＨＣｌ（塩化水素）と接触反応して無害な塩
化物を生成するアルカリ物質を使用する。例えば、本願
の出願人が先に出願した特開平９−１５５３２６号，特
開平１０−４３７３１号，特開平１０−２３５１８６
号，特開平１０−２３５１８７号に示すように、アルカ
リ土類金属，アルカリ土類金属化合物，アルカリ金属，
アルカリ金属化合物で、具体的には、カルシウム、石
灰、消石灰、炭酸カルシウム、ドロマイト、珪酸塩（珪
駿カルシウムなど）、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、セスキ炭酸ナトリウム、天然ソーダ、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、炭酸水素カリウム、炭酸カリ
ウムの中から１種類選択するか、数種類混合して便用す
る。使用量としては、被処理物に対して５〜３０重量％
を混合又は添加する。
【００３７】例えば、上記の炭酸水素ナトリウム（Ｎａ
ＨＣＯ3）を使用した場合、第１の加熱処理炉である脱
塩炉内においてＨＣｌ成分の分解ガスが発生するが、直
ちに炭酸水素ナトリウムと反応して（ＮａＨＣＯ3）＋
（ＨＣｌ）→（ＮａＣｌ）＋（Ｈ2Ｏ）＋（ＣＯ2）とな
り、無害な塩化ナトリウム（ＮａＣｌ）を生成し、分解
ガスから有害なＨＣｌが無くなる。このことによって、
分解ガス中のＨＣｌ成分の無害化と残渣の無害化が同時
に行われる。
ＨＣＯ3）を使用した場合、第１の加熱処理炉である脱
塩炉内においてＨＣｌ成分の分解ガスが発生するが、直
ちに炭酸水素ナトリウムと反応して（ＮａＨＣＯ3）＋
（ＨＣｌ）→（ＮａＣｌ）＋（Ｈ2Ｏ）＋（ＣＯ2）とな
り、無害な塩化ナトリウム（ＮａＣｌ）を生成し、分解
ガスから有害なＨＣｌが無くなる。このことによって、
分解ガス中のＨＣｌ成分の無害化と残渣の無害化が同時
に行われる。
【００３８】この有害成分を析出し、無害化した後の被
処理物（残渣）は、連通ダクト１１，ロータリーバルブ
１２を介して第２の回転加熱処理炉である滅容炉２０の
回転円筒体２２に供給口２６から送り込まれ、ここで乾
留処理し、被処理物が炭化する温度（紙類は３５０℃程
度で炭化が始まる。）３５０℃〜７００℃に加熱して炭
化処理、又は８００℃以上に加熱して灰化処理して減容
化する。この場合も必要に応じて誘導加熱手段２９で加
熱し、温度むらを生じないようにする。
処理物（残渣）は、連通ダクト１１，ロータリーバルブ
１２を介して第２の回転加熱処理炉である滅容炉２０の
回転円筒体２２に供給口２６から送り込まれ、ここで乾
留処理し、被処理物が炭化する温度（紙類は３５０℃程
度で炭化が始まる。）３５０℃〜７００℃に加熱して炭
化処理、又は８００℃以上に加熱して灰化処理して減容
化する。この場合も必要に応じて誘導加熱手段２９で加
熱し、温度むらを生じないようにする。
【００３９】この減容化した被処理物と、反応後の塩化
ナトリウムは、排出側ダクト１３およびロータリーバル
ブ１４を介して溶解槽４０に排出される。この溶解槽４
０内で、減容化された被処理物、反応後の脱塩素剤（塩
化ナトリウム）を水に溶解し、水に溶解した塩化ナトリ
ウムを排水処理手段４３に排出し、残りの固形物は脱水
手段４１で脱水してこれを乾燥手段４２で乾燥し、炭化
物等の固形物を取り出す。取り出された固形物は、物性
に応じて分別して、再利用に供する。
ナトリウムは、排出側ダクト１３およびロータリーバル
ブ１４を介して溶解槽４０に排出される。この溶解槽４
０内で、減容化された被処理物、反応後の脱塩素剤（塩
化ナトリウム）を水に溶解し、水に溶解した塩化ナトリ
ウムを排水処理手段４３に排出し、残りの固形物は脱水
手段４１で脱水してこれを乾燥手段４２で乾燥し、炭化
物等の固形物を取り出す。取り出された固形物は、物性
に応じて分別して、再利用に供する。
【００４０】一方、脱塩炉１および減容炉２０内で加熱
処理中に発生した排ガス（分解ガス，乾留ガス）は、ガ
ス導出管３５および３６からガス燃焼炉３４に送り込ま
れ、ここで燃焼処理される。
処理中に発生した排ガス（分解ガス，乾留ガス）は、ガ
ス導出管３５および３６からガス燃焼炉３４に送り込ま
れ、ここで燃焼処理される。
【００４１】この排ガスには、塩化水素などの有害成分
は、脱塩炉１における反応処理によって基本的には除去
されるが、何等かの事由によって反応しきれず、排気ガ
ス中に残存する可能性もある。また、タール等の可燃成
分も含まれているので、ガス燃焼手段３４で燃焼処理し
た後、排ガス冷却手段３７で、バグフィルタ３８の耐熱
許容温度以下に下げて、バグフィルタ３８で清浄して煙
突３９から排出する。
は、脱塩炉１における反応処理によって基本的には除去
されるが、何等かの事由によって反応しきれず、排気ガ
ス中に残存する可能性もある。また、タール等の可燃成
分も含まれているので、ガス燃焼手段３４で燃焼処理し
た後、排ガス冷却手段３７で、バグフィルタ３８の耐熱
許容温度以下に下げて、バグフィルタ３８で清浄して煙
突３９から排出する。
【００４２】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は廃
棄物の被処理物から塩素系ガス等の有害成分を分解析出
し、この析出した有害成分とアルカリ物質の脱塩素剤と
を接触反応させて無害な塩化物を生成し、発生する分解
ガスの大気中への放出と残渣の減容化までの一連の過程
における各工程を有益的に結合し、熱源の有効利用をは
かることなどによって被処理物の処理装置全体として高
効率で安全な装置が得られるとともに、誘導加熱手段を
構成する加熱コイルは、回転円筒体の軸線方向に傾斜し
て巻回して配設したので、回転円筒体が回転することに
より、加熱コイルと対向する回転円筒体の表面は広く確
保でき、昇温時間の短縮ができ、内部の被加熱物の加熱
を効果的に行え、被処理物の処理を安定に行うことがで
きる等の効果を奏する。
棄物の被処理物から塩素系ガス等の有害成分を分解析出
し、この析出した有害成分とアルカリ物質の脱塩素剤と
を接触反応させて無害な塩化物を生成し、発生する分解
ガスの大気中への放出と残渣の減容化までの一連の過程
における各工程を有益的に結合し、熱源の有効利用をは
かることなどによって被処理物の処理装置全体として高
効率で安全な装置が得られるとともに、誘導加熱手段を
構成する加熱コイルは、回転円筒体の軸線方向に傾斜し
て巻回して配設したので、回転円筒体が回転することに
より、加熱コイルと対向する回転円筒体の表面は広く確
保でき、昇温時間の短縮ができ、内部の被加熱物の加熱
を効果的に行え、被処理物の処理を安定に行うことがで
きる等の効果を奏する。
【図１】本発明の実施の形態の概念図。
【図２】図１の回転円筒体の断面図。
【図３】本発明の誘導加熱手段の説明図。
１…脱塩炉 ２０…減容炉 ２，２２…回転円筒体 ３，２３…加熱ジャケット ４，２４…支持ローラ ５，２５…回転駆動手段 ６，２６…供給口 ７，２７…排出口 ８…メカニカルシール ９，２９…誘導加熱手段 ９ａ…コイル素線 ９ｂ，９ｃ…端子 １０…供給側ダクト １１…連通ダクト １２…ロータリーバルブ １３…排出側ダクト １４…ロータリーバルブ ３０…熱ガス発生手段 ３１…連絡管 ３２…温度調節空気 ３３…ホッパ ３４…ガス燃焼炉 ３５，３６…ガス導入管 ３７…排ガス冷却手段 ３８…バグフィルタ ３９…煙突 ４０…溶解槽 ４１…脱水手段 ４２…乾燥手段 ４３…排水処理手段 ４４…排気管 ４５…ガス管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｆ２３Ｇ 5/14 ＺＡＢ Ｆ２３Ｇ 5/14 ＺＡＢＦ 5/20 ＺＡＢ 5/20 ＺＡＢＡ Ｆターム(参考） 3K059 AA08 AA10 AB00 AB04 AB09 AB15 AB20 AC54 AD03 AD07 AD10 AD15 CD48 CD52 CD73 CD77 3K061 AA07 AB02 AB03 AC01 AC12 AC17 BA03 BA05 BA06 CA13 KA02 KA15 3K078 AA05 BA08 BA19 BA26 CA03 CA11 4D004 AA01 AA21 AA28 AA46 AB06 CA24 CA34 CB05 CB09 CB33 CB36 CC11 4K061 AA01 AA08 BA12 CA08 DA05 EA03 EA07
Claims (4)
- 【請求項１】 被処理物を回転加熱処理炉内の回転円筒
体に供給し、外部加熱手段により加熱処理して被処理物
を減容化処理する被処理物の加熱処理装置において、 前記外部加熱手段は、加熱コイルからなる誘導加熱手段
を用い、加熱コイルは、コイル素線を回転円筒体の外周
に、該回転円筒体と非接触で、且つ回転円筒体の軸線方
向に傾斜して巻回して形成したことを特徴とする被処理
物の加熱処理装置。 - 【請求項２】 加熱コイルは、回転円筒体の全長又は一
部に設けたことを特徴とする請求項１記載の被処理物の
加熱処理装置。 - 【請求項３】 加熱コイルを回転円筒体の一部に設ける
場合は、少なくとも回転円筒体の供給側に設けたことを
特徴とする請求項１又は２記載の被処理物の加熱処理装
置。 - 【請求項４】 加熱コイルのコイル素線は、中空導体と
し、内部に冷却水を流通するようにしたことを特徴とす
る請求項１ないし３のいずれか１項に記載した被処理物
の加熱処理装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11228090A JP2001047005A (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 被処理物の加熱処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11228090A JP2001047005A (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 被処理物の加熱処理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001047005A true JP2001047005A (ja) | 2001-02-20 |
Family
ID=16871040
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11228090A Pending JP2001047005A (ja) | 1999-08-12 | 1999-08-12 | 被処理物の加熱処理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001047005A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006138509A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Taiheiyo Kinzoku Kk | 焼却灰の溶融装置 |
| JP2007309622A (ja) * | 2006-05-22 | 2007-11-29 | Nippon Steel Corp | 外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置 |
| US7573613B2 (en) | 2003-08-07 | 2009-08-11 | Mitsubishi Heavy Industries Ltd. | Method and apparatus for controlling picture color tone of printing press |
-
1999
- 1999-08-12 JP JP11228090A patent/JP2001047005A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7573613B2 (en) | 2003-08-07 | 2009-08-11 | Mitsubishi Heavy Industries Ltd. | Method and apparatus for controlling picture color tone of printing press |
| JP2006138509A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Taiheiyo Kinzoku Kk | 焼却灰の溶融装置 |
| JP2007309622A (ja) * | 2006-05-22 | 2007-11-29 | Nippon Steel Corp | 外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置 |
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