JP2007309622A - 外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置 - Google Patents

外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】外熱式ロータリーキルンで廃棄物を熱分解処理する場合に、伝熱能力を向上させると共に、気体として回収する可燃ガスや油に熱分解残渣の微粒子が多量に混入しガスや油の清浄化装置が大規模になったり操業の安定化が困難になったりすることのない廃棄物の処理をおこなう装置を提供する。
【解決手段】外熱式ロータリーキルン11を用いた高分子化合物を含有する廃棄物の処理装置であって、前記ロータリーキルンの内壁に、当該内壁からの法線方向の設置高さにおいて5mm以上前記ロータリーキルン直径の25%未満、且つ、前記ロータリーキルンの長手方向の設置範囲において前記ロータリーキルン加熱長の20%以上90%以下、且つ、前記ロータリーキルンの円周方向の設置間隔において120度以下の円周角で、滑り落下防止抵抗物42を設置する。
【選択図】図4

Description

本発明は、高分子化合物を含有する廃棄物を処理する外熱式ロータリーキルンを用いた熱分解処理装置に関するものであり、特に、熱分解ガスを回収する場合に、廃棄物の熱分解反応の促進と回収ガス中ダスト濃度の抑制とを両立させることができる処理装置に関するものである。
近年資源循環社会を実現するために廃棄物を資源化する技術が益々必要となっている。高分子化合物を含有する廃棄物を熱分解処理する方法は特許文献1で説明されているとおり、外熱式ロータリーキルン方式やシャフト炉方式等がある。外熱式ロータリーキルンは設備容積に対する処理能力は大きくはないが、雑多な種類で構成される廃棄物を安定して処理できることが特徴である。
また、外熱式ロータリーキルンでは、図1に示すとおり、廃棄物を被処理物投入口14から投入し、大気を遮断した状態で加熱炉12の内側に設置されたロータリーキルン11内の加熱長13で廃棄物を加熱熱分解することにより、可燃ガスや油を熱分解回収気体として回収し、また熱分解回収残渣から炭素分、有価金属も回収することが可能である。
この場合には、特許文献2、特許文献3、および特許文献4で説明されているとおり熱分解成分が熱分解の途中で軟化することにより融着や塊状化し、熱分解反応を阻害したり操業を安定して継続できなくなることがある。
この融着や塊状化を防止するために、ロータリーキルンの内壁に、特許文献2で提案されている転動防止板や特許文献3で提案されている掻き上げ羽根を設置すると、被処理材の攪拌性が向上し熱分解効率は向上するが、気体として回収する可燃ガスや油に熱分解残渣の微粒子(ダスト)が多量に混入しガスや油の清浄化装置が大規模になったり操業の安定化が困難になったりすることがあった。
特許文献3では掻き上げ羽根の設置長さを制約することにより問題の解決を提案しているが、これだけでは問題を解決できず熱分解回収気体中に大量のダストが混入することが多かった。
特開平8−110024号公報 特開昭51−36287号公報 特開2000−153523号公報 特開平8−155419号公報
上述したように、外熱式ロータリーキルンにて高分子化合物を含有する廃棄物を熱分解処理し気体状の可燃ガスや油を回収する際、廃棄物中の熱分解成分が熱分解の途中で軟化することにより融着や塊状化し、外熱式ロータリーキルンの伝熱面からの熱を効率的に廃棄物に伝えることが出来なくなり廃棄物の熱分解反応が阻害されることがある。
これを改善するために、前述のようにロータリーキルン内被処理物の攪拌性を向上すべく掻き上げ板(転動防止板もしくは掻き上げ羽根)を設置する方法があるが、一方被処理物の熱分解により気体として回収する可燃ガスや油に熱分解残渣の微粒子(ダスト)が多量に混入しガスや油の清浄化装置が大規模になったり操業の安定化が困難になったりする問題があった。
図2に示すように、従来の掻き上げ板22は、設置高さを被処理物1のキルン11内での最大層厚以上を基本としていることにより、被処理物1がロータリーキルン11の回転中心軸高さ41以上まで持ち上げられた後にロータリーキルン下部へ自由落下することになる。この被処理物の自由落下運動と下部に衝突したときの衝撃により大量のダストがロータリーキルン内に舞い上がり発塵し、回収気体中のダスト濃度を増大させてしまう。
そこで本発明の目的は、外熱式ロータリーキルン内被処理物の攪拌能力を向上し、廃棄物の融着や塊状化を抑制及び防止しながら伝熱促進を図りつつも、熱分解回収気体中のダスト混入量も従来の掻き上げ板を使用した技術に比べて大幅に削減することができる外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置を提供することを目的とする。
本発明は、下記(1)〜(4)の廃棄物処理装置を提供することにより、上記目的を達成する。
(1)外熱式ロータリーキルンを用いた高分子化合物を含有する廃棄物の処理装置であって、前記ロータリーキルンの内壁に、滑り落下防止抵抗物を、当該内壁からの法線方向の設置高さにおいて5mm以上ロータリーキルン直径の25%未満、且つ、前記ロータリーキルンの長手方向の設置範囲においてロータリーキルン加熱長の20%以上90%以下で設置するとともに、前記ロータリーキルンの円周方向の設置間隔において120度以下の円周角で設置することを特徴とする外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置。
(2)前記滑り落下防止抵抗物が平板であって、前記ロータリーキルンの長手方向に連続的又は断続的に設置されていることを特徴とする(1)記載の外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置。
(3)前記平板が、前記ロータリーキルンの長手方向に対して−5〜+5度傾斜して取り付けられていることを特徴とする(2)記載の外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置。
(4)前記落下防止抵抗物が、点状突起物、ピン状突起物、棒状突起物、又は波状突起物であって、前記ロータリーキルンの長手方向に断続的に設置されていることを特徴とする(1)記載の外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置。
ここで、本発明における高分子化合物とは、加熱乾留処理により低分子化合物となり可燃性気体もしくは可燃性液体を回収可能な化合物である。特にプラスチック類、ゴム類、木材、下水汚泥、又は、これらの混合物が主な構成素材となる。
廃棄物中に含有される高分子化合物の割合は、廃棄物により異なるが20質量%から70質量%程度となることが一般的である。
本発明の適用により、外熱式ロータリーキルン内での被処理物の攪拌を適正化した結果、廃棄物の融着や塊状化を抑制及び防止しながら伝熱が促進され、外熱式ロータリーキルンでの処理能力の増大化、又は、処理能力一定であれば熱分解に必要な外熱温度の低減化を図ることができると共に、被処理物の熱分解回収気体中のダスト濃度をロータリーキルン内被処理物の攪拌性を向上させる前と同程度に抑えることが可能となった。
本発明は、外熱式ロータリーキルンを用いた高分子化合物を含有する廃棄物の処理装置であって、前記ロータリーキルンの内壁に、適正形状かつ適正サイズの滑り落下防止抵抗物を、適正範囲および間隔で配置することにより、課題を解決できる顕著な効果を発揮するものである。すなわち、滑り落下防止抵抗物を、ロータリーキルン内壁からの法線方向の設置高さにおいて5mm以上ロータリーキルン直径の25%未満とし、且つ、ロータリーキルンの長手方向の設置範囲においてロータリーキルン加熱長の20%以上90%以下とし、且つ、ロータリーキルンの円周方向の設置間隔において120度以下の円周角として、設置するものである。
以下に、本発明の具体的な実施形態を説明する。
外熱式ロータリーキルンは、キルンの外部を加熱することによりロータリーキルンの内部にある被処理物を加熱する設備である。外熱温度は被処理物や処理速度によって異なるが300℃から800℃程度が一般的である。下限は被処理物の熱分解に必要な下限温度で制約され、上限はロータリーキルンの高温機械強度や高温耐食性で制約される。熱の伝達効率を高くするために外熱式ロータリーキルンは金属素材で製作し、外周面及び内周面(内壁とも呼称する)は耐火物等を施工せずに金属素材を被覆なしで使用することが一般的である。
被処理物が接触するロータリーキルン内壁は被覆のない金属素材であるため摩擦係数が小さく、本発明の滑り落下防止抵抗物が設置されていない場合は、図3に示すように、被処理物1はロータリーキルン11が回転してもロータリーキルン内壁をわずかに上昇するだけでロータリーキルン回転中心軸の高さに到達する前にロータリーキルン内壁を滑り落ち被処理物の混合攪拌作用は小さく被処理物温度が上昇し軟化することにより被処理物同士が融着し塊状化31する場合があり、ロータリーキルン外部からロータリーキルン内部の被処理物への熱の伝達が悪化する。このため外熱温度をロータリーキルン耐熱温度限界まで上昇させるか処理速度を低下させる必要が生じる。
本発明においては、図4に示すように、被処理物がロータリーキルン内壁を滑り落ちないように滑り落下防止抵抗物42を設置することにより、被処理物1はロータリーキルン回転中心軸高さ41まで持ち上げられ、その後ロータリーキルン回転の水平速度成分43がロータリーキルン長手方向の外側43aから内側43bに変わることにより回転中心軸以上に持ち上げられた被処理物はロータリーキルン底部に向かってロータリーキルン回転中心軸高さ41より低い被処理物の表面を緩やかに崩れ落ちる。
そして、緩やかとはいえ確実に被処理物が攪拌混合されるので、被処理物の融着や塊状化を生じないうえに、被処理物内の温度偏差が小さくなりロータリーキルン外部からの熱が被処理物に効率よく伝わる。更に被処理物は自由落下することなく傾斜面を緩やかに崩れ落ちるのみであるので、確実に混合攪拌できる上に、被処理物の熱分解回収気体中のダスト濃度をロータリーキルン内被処理物の攪拌性を向上させる前と同程度に抑えることが可能となった。
被処理物がロータリーキルン内壁51を滑り落ちないようにする滑り落下防止抵抗物の形状は、攪拌板として一般的な平板を使用することができるが、図5に示したように、(A)点状突起物52、(B)ピン状突起物53、(C)棒や板の直線状突起物54、(D)波線棒や溶接ビードの波線状突起物55や(E)コルゲート状板突起物56等の曲線状突起物、等のロータリーキルンと被処理物との間の摩擦力をアップする機能を有するものであれば如何なる形状も使用できる。
ここで、点状突起物52とはロータリーキルン長手方向(回転中心軸方向)の長さ57が突起物高さ58以上であるものであり、ピン状突起物53とはキルン長手方向長さが突起物高さ58より小さいものである。点状突起物やピン状突起物のキルン回転軸方向の長さ(高さ)は200mm以下が好ましい。また、波線棒やコルゲート状板(板は内壁に対し幅方向に垂直に立てて設置し、波はキルンの長手方向に延びて、キルンの周方向に振幅する)の曲線状突起物のキルン円周上の波高さ59(波の振幅に相当)はキルン内径の30%もしくは200mmのどちらか大きい値以下が好ましく、波ピッチ60は波高さ59の50%以上が好ましい。
よって、特許文献4で記載されているような鋭利な円錐状突起は先端鋭利なため被処理物を切断あるいはすり抜ける作用はあるがキルン内壁を滑り落下する被処理物を滑り落下しないように保持する効果が小さいので好ましくない。
更に、落下防止抵抗物の設置高さ(ロータリーキルン内壁51の法線方向の高さ、言い換えれば、キルン内壁からロータリーキルン回転中心軸への高さ)は、ロータリーキルン回転中心軸の高さ以上に持ち上げられた被処理物が、ロータリーキルン底部に向かってロータリーキルン回転中心軸より低い被処理物の表面を緩やかに崩れ落ちるのを阻害しないようにロータリーキルン内の被処理物の最大層厚以下とすることが必要で、好ましくは被処理物の最大層厚の半分以下とするのが良い。
ロータリーキルン内への被処理物充填率は、キルン内混合攪拌を確実にするためには通常5%から20%であるから、内容物層厚はキルン直径の0.1倍から0.25倍となる。そうすると、落下防止抵抗物の高さはキルン直径の0.25倍未満が必要である。またその高さは5mm未満では効果を発揮することは難しい。従って、落下防止抵抗物の高さは、内壁の法線方向の高さにおいて5mm以上前記ロータリーキルン直径の25%未満が好ましい。
滑り落下防止抵抗物のロータリーキルン内壁51への取り付け方法としては、溶接により行うことが好ましい。また、ピン状突起物53等は溶接強度を確保するためにキルン壁に孔を開けて滑り落下防止抵抗物を貫通しキルン内壁51に加えて外壁でも溶接することも可能である。更には、取り付け台と本体との2種構造とし土台のみを溶接し本体は溶接、ボルト止め、はめ込み、差し込みとすることも可能である。
この被処理物がロータリーキルン内壁を滑り落ちないようにするために必要な、ロータリーキルン長手方向における滑り落下防止抵抗物の設置範囲は、ロータリーキルン加熱長13の全長に設置することも可能ではあるが、被処理物は熱分解乾留するとロータリーキルンの混合攪拌作用により残渣中カーボンや灰分が粉化している割合が多くなるので、加熱長13の入口側から加熱長の90%以下に抑えることが好ましい。
また、落下防止抵抗物は設置範囲が20%未満ではその効果を充分発揮できない。設置位置は、被処理物が熱分解乾留すると粉化しやすくなるので、キルン長手方向の被処理物投入口側から加熱長の20%以上90%以下設置することが望ましい。但し、連続的に設置する必要はなく途中で途切れる断続的な構造とすることも可能である。
断続的に設置する場合は、滑り落下防止抵抗物のキルン長手方向設置間隔は、密に設置するほうが好ましい。設置間隔上限は滑り落下防止抵抗物のキルン長手方向長さの10倍もしくは500mmのどちらか小さいほうとすべきである。設置間隔がキルン長手方向長さの10倍より長いと滑り落下抵抗物の間で被処理物が自由に滑り落下しキルン内での被処理物の攪拌が不十分となる。設置間隔が狭い場合には設置費用が高くなり経済的に不利ではあるが被処理物攪拌機能上は問題ない。
加熱長13から外れるキルン11部分についてはキルン外部から加熱操作していないので滑り落下防止抵抗物を設置する必要はない。特に出口部分については無用の攪拌により回収ガス中のダスト量を増大させることになるので滑り落下防止抵抗物は設置しないことが好ましい。
また、被処理物がロータリーキルン内壁を滑り落ちないようにする滑り落下防止抵抗物はロータリーキルンと被処理物との間の摩擦力をアップする機能を有するものであれば如何なるものも可であるが、図6に示すように、工業的にはロータリーキルン回転軸に平行な平板61とすることがロータリーキルンの加工が容易で経済的である。
滑り落下防止抵抗物42のロータリーキルン円周方向取り付け間隔φ72は、図7に示すように、被処理物がロータリーキルン円周上で滑ることがないようキルン円周に対する処理物の占める扇角度θ73以下となることが望ましい。被処理物充填率が5%から20%を考慮すると扇角度θは60度から120度となるので扇角度θは120度以下が必要で、設置間隔狭いほうが確実に滑り落下を防止できるため好ましい。但し、被処理物が滑り落下防止抵抗物42間に入る量を考慮して適宜設定する。
滑り落下防止抵抗物としての平板設置により被処理物の熱分解進行が設置なし時より速くなるので、これに合わせて被処理物のキルン内移動速度を速くするために、滑り落下防止抵抗平板の一部もしくは全部の取り付け角度をキルン傾斜より大きくしたり、処理速度を更に向上させるために被処理物のキルン内移動速度を遅くするために、滑り落下防止抵抗平板の一部もしくは全部の取り付け角度をキルン傾斜より小さくすることも可能である。
平板設置の変更角度はキルン傾斜角度方向を+として+5度〜−5度が適当である。キルン傾斜角度は通常0.5度〜5度程度であり、平板の設置角度が+5度を超えると当初傾斜の2倍以上となりキルン内滞留時間が半分以下と極端に短くなるので本来の熱分解処理が完全には行なえなくなる。また、−5度未満では逆にキルン傾斜角度を完全に打ち消すだけでなくキルン傾斜と逆傾斜を生じることとなり被処理物のキルン内滞留時間が極端に長くなりキルン内の充填率が適正な20%を大幅に超過する可能性がある。キルン内での被処理物の移動速度はキルン傾斜と被処理物の安息角およびキルン回転数から経験式を求め決定することができる。平板状滑り落下防止抵抗物は傾斜をキルン回転中心軸と平行な角度零度から変更することによりキルン傾斜角度を変更した場合と同じ効果を発揮することができる。図11に+2°のケースを示す。
以下、滑り落下防止抵抗物を図8〜11のように設置した本発明の実施例についてさらに説明する。また、実施例、比較例の結果の一覧を表1に示す。
(実施例1)
実施例1は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として図10に示した高さ5mm、幅20mmの板状突起物61を円周上に10度毎に配置して、加熱炉入側から加熱長の80%の範囲でロータリーキルン円筒軸に平行な角度で板状突起物を溶接して設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、620℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は32g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生はなかった。
(実施例2)
実施例2は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として図10に示した高さ500mm、幅20mmの板状突起物61を円周上4箇所90度間隔配置にて、加熱炉入側から加熱長の80%の範囲でロータリーキルン円筒軸に平行な角度で板状突起物を溶接して設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、600℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は34g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生はなかった。
(比較例1)
滑り落下防止抵抗物がキルン内壁に設置されていない以外は、実施例1、実施例2と同様の条件で処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための外熱温度は、700℃であった。また、熱分解ガス中のダスト濃度は30g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生は散見された。
実施例1、実施例2と比較例1の結果から、本発明では、熱分解に必要な外熱温度を低減させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同レベルに抑制することが可能であり被処理物の融着塊状化にも効果があることが判る。
(比較例2)
比較例2は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として高さ3mm、幅20mmの板状突起物を円周上に10度毎に配置して、加熱炉入側から加熱長の80%の範囲でロータリーキルン円筒軸に平行な角度で板状突起物を溶接して設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、680℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は32g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生は散見された。
実施例1と比較例1、比較例2の結果から、本発明範囲内では、熱分解に必要な外熱温度を低減させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同レベルに抑制することが可能であり被処理物の融着塊状化にも効果があることが判る。
(比較例3)
比較例3は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として高さ750mm、幅20mmの板状突起物を円周上4箇所90度間隔配置にて、加熱炉入側から加熱長の80%の範囲でロータリーキルン円筒軸に平行な角度で板状突起物を溶接して設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、630℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は100g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生はなかった。
実施例2と比較例1、比較例3の結果から、本発明範囲内では、熱分解に必要な外熱温度を低減させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同レベルに抑制することが可能であることが判る。
(実施例3)
実施例3は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として図10に示した高さ500mm、幅20mmの板状突起物61を円周上3箇所120度間隔配置にて、加熱炉入側から加熱長の80%の範囲でロータリーキルン円筒軸に平行な角度で板状突起物を溶接して設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、600℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は37g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生はなかった。
(比較例4)
比較例4は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として高さ500mm、幅20mmの板状突起物を円周上2箇所180度間隔配置にて、加熱炉入側から加熱長の80%の範囲でロータリーキルン円筒軸に平行な角度で板状突起物を溶接して設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、690℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は32g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生は散見された。
実施例3と比較例4の結果から、本発明範囲内では、熱分解に必要な外熱温度を低減させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同レベルに抑制することが可能であり被処理物の融着塊状化にも効果があることが判る。
(実施例4)
実施例4は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として図10に示した高さ300mm、幅20mmの板状突起物を円周上4箇所90度間隔配置にて、加熱炉入側から加熱長の20%の範囲でロータリーキルン円筒軸に平行な角度で板状突起物を溶接して設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、630℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は28g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生はなかった。
(実施例5)
実施例5は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として図10に示した高さ300mm、幅20mmの板状突起物を円周上4箇所90度間隔配置にて、加熱炉入側から加熱長の90%の範囲でロータリーキルン円筒軸に平行な角度で板状突起物を溶接して設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、600℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は33g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生はなかった。
(比較例5)
比較例5は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として高さ300mm、幅20mmの板状突起物を円周上4箇所90度間隔配置にて、加熱炉入側から加熱長の15%の範囲でロータリーキルン円筒軸に平行な角度で板状突起物を溶接して設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、700℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は32g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生は散見された。
実施例4、実施例5と比較例5の結果から、本発明範囲内では、熱分解に必要な外熱温度を低減させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同レベルに抑制することが可能であり被処理物の融着塊状化にも効果があることが判る。
(比較例6)
比較例6は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として高さ300mm、幅20mmの板状突起物を円周上4箇所90度間隔配置にて、加熱炉入側から加熱長の100%の範囲でロータリーキルン円筒軸に平行な角度で板状突起物を溶接して設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、600℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は80g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生はなかった。
実施例4、実施例5と比較例6の結果から、本発明範囲内では、熱分解に必要な外熱温度を低減させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同レベルに抑制することが可能であることが判る。
(実施例6)
実施例6は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理で破砕したものを原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として図8に示した直径φ10mm、高さ10mm、間隔30mmの点状突起物をキルン内壁に千鳥配置にて、加熱炉入側から加熱長の80%の範囲で溶接にて設置した場合である。
3t/hの廃タイヤを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量を7%とするための加熱炉温度は、600℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は32g/Nm3であり廃タイヤの融着塊状化の発生はなかった。
(実施例7)
実施例7は、市中から発生する一般ゴミを破袋処理のみ実施したものを原料とし、内径1m、加熱長7mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として図9に示したアーク溶接棒による溶接線(溶接線幅約5mm、溶接線高さ約5mm、間隔約50mmの概並行な直線近似溶接線)を、ロータリーキルン回転中心軸に並行に加熱炉入側から加熱長の90%の範囲で設置した場合である。
200kg/hの市中一般ゴミを外熱温度700℃で熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量が約7%の熱分解が得られた。熱分解ガス中のダスト濃度は29g/Nm3であり被処理物の融着塊状化はなかった。
(比較例7)
滑り落下防止抵抗物がキルン内壁に設置されていない以外は、実施例7と同様の条件で処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量が約7%とするための処理速度は150kg/hであった。また、熱分解ガス中のダスト濃度は30g/Nm3であり被処理物の融着塊状化が散見された。
実施例7と比較例27の結果から、本発明では、熱処理速度を増加させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同じレベルに抑制することが可能であり被処理物の融着塊状化にも効果があることが判る。
(実施例8)
実施例8は、自動車破砕解体屑(ASR=Automobile Shredder Residue)を原料とし、内径1m、加熱長7mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として図10に示した高さ100mm、幅20mmの板状突起物を円周上4箇所90度間隔配置にて、加熱炉入側から加熱長の80%の範囲で溶接にて設置した場合である。
200kg/hのASRを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量が約7%とするための外熱温度は600℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は35g/Nm3であり被処理物の融着塊状化はなかった。
(比較例8)
滑り落下防止抵抗物がキルン内に設置されていない以外は、実施例8と同様の条件で処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量が約7%とするための外熱温度は、700℃であった。また、熱分解ガス中のダスト濃度は30g/Nm3であり被処理物の融着塊状化が散見された。
実施例8と比較例8の結果から、本発明では、熱分解に必要な外熱温度を低減させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同じレベルに抑制することが可能であり被処理物の融着塊状化にも効果があることが判る。
(比較例9)
比較例9は、自動車破砕解体屑(ASR)を原料とし、内径1m、加熱長7mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として高さ300mm、円周配置4箇所90度間隔配置を加熱炉入側から加熱長の80%について板状突起物を設置した場合である。
200kg/hのASRを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量が7%とするための外熱温度は630℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は135g/Nm3であり被処理物の融着塊状化はなかった。
実施例8と比較例38、及び比較例9の結果から、本発明では、熱分解に必要な外熱温度を低減させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同レベルに抑制することが可能であり被処理物の融着塊状化にも効果があることが判る。
(比較例10)
比較例10は、自動車破砕解体屑(ASR)を原料とし、内径1m、加熱長7mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として高さ100mm、円周配置2箇所180度間隔設置を加熱炉入側から加熱長の80%について板状突起物を設置した場合である。
200kg/hのASRを処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量が7%とするための外熱温度は670℃であった。また、回収した熱分解ガス中のダスト濃度は33g/Nm3と僅かな増加に止まり被処理物の融着塊状化が散見された。
実施例8と比較例38、及び比較例10の結果から、本発明では、熱分解に必要な外熱温度を低減させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同レベルに抑制することが可能であり被処理物の融着塊状化にも効果があることが判る。
(実施例9)
実施例9は、廃タイヤを2軸破砕機で約50mmに前処理したものを重量比70%と、一般廃棄物プラスチックを選別破砕後に約5mmに造粒したもの重量比20%、廃棄木材を破砕機で約50mmに前処理したもの重量比で10%の混合物を原料とし、内径3m、加熱長20mの外熱式ロータリーキルンを使用し、滑り落下防止抵抗物として高さ100mm、幅20mmの板状突起物を円周配置4箇所90度間隔に配置して、加熱炉入側から加熱長の80%の範囲で、図11に示すように、ロータリーキルン円筒軸に平行な線から2度傾斜させて、キルン設置基準水平より傾斜を増加させるよう板状突起物を溶接して設置した場合である。
2.5t/hの廃タイヤ、一般廃棄物プラスチック、廃棄木材の混合物を処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量が約7%とするための外熱温度は700℃、ロータリーキルン内部滞留時間は60minであった。また、熱分解ガス中のダスト濃度は36g/Nm3であり被処理物の融着塊状化は発生しなかった。
(比較例11)
比較例11は、滑り落下防止抵抗物がキルン内壁に設置されていない以外は、実施例9と同様の条件で処理したところ、熱処理残渣カーボン中の揮発成分重量が約7%とするための外熱温度は700℃、ロータリーキルン内部滞留時間は90minであった。また、熱分解ガス中のダスト濃度は30g/Nm3であり被処理物の融着塊状化は散見された。
実施例9と比較例11の結果から、本発明では、熱分解に必要なロータリーキルン滞留時間を低減させつつ、回収した熱分解ガス中のダスト濃度を、滑り落下防止抵抗物を設置しない場合と同じレベルに抑制することが可能であり被処理物の融着塊状化にも効果があることが判る。
Figure 2007309622
本発明に係る外熱式ロータリーキルン設備の概要を示す図である。 従来の掻き上げ板設置時のロータリーキルン内被処理物運動を示す図である。 滑り落下防止抵抗物を設置しない場合のロータリーキルン内被処理物運動図である。 本発明に係る滑り落下防止抵抗物を設置した場合のロータリーキルン内被処理物運動図である。 本発明に係る滑り落下防止抵抗物の例を示した図である。 本発明に係る滑り落下防止抵抗物に平板を使用した例を示した図である。 本発明に係る滑り落下防止抵抗物の円周断面設置間隔の説明図である。 実施例6で使用した滑り落下防止抵抗物の配置を示した図である。 実施例7で使用した滑り落下防止抵抗物の配置を示した図である。 実施例1、2、3、4,5、8で使用した滑り落下防止抵抗物の配置を示した図である。 実施例9で使用した滑り落下防止抵抗物の配置を示した図である。
符号の説明
1 被処理物
11 ロータリーキルン
12 加熱炉
13 加熱長
14 被処理物投入口
22 掻き上げ板
31 融着塊状化
41 ロータリーキルン回転中心軸高さ
42 滑り落下防止抵抗物
43a 水平速度成分(外向き)
43b 水平速度成分(内向き)
51 ロータリーキルン内壁面
52 点状突起物
53 ピン状突起物
54 直線上突起物
55 波線状突起物
56 コルゲート状板状突起物
57 突起物のキルン長手方向長さ
58 突起物の高さ
59 波状突起物のキルン円周方向の波高さ
60 波状突起物の波ピッチ
61 平板
71 被処理物最大層厚
72 落下防止抵抗物設置間隔角度
73 被処理物の占める扇角度

Claims (4)

  1. 外熱式ロータリーキルンを用いた高分子化合物を含有する廃棄物の処理装置であって、前記ロータリーキルンの内壁に、滑り落下防止抵抗物を、当該内壁からの法線方向の設置高さにおいて5mm以上ロータリーキルン直径の25%未満、且つ、前記ロータリーキルンの長手方向の設置範囲においてロータリーキルン加熱長の20%以上90%以下で設置するとともに、前記ロータリーキルンの円周方向の設置間隔において120度以下の円周角で設置することを特徴とする外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置。
  2. 前記滑り落下防止抵抗物が平板であって、前記ロータリーキルンの長手方向に連続的又は断続的に設置されていることを特徴とする請求項1記載の外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置。
  3. 前記平板が、前記ロータリーキルンの長手方向に対して−5〜+5度傾斜して取り付けられていることを特徴とする請求項2記載の外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置。
  4. 前記落下防止抵抗物が、点状突起物、ピン状突起物、棒状突起物、又は曲線状突起物であって、前記ロータリーキルンの長手方向に断続的に設置されていることを特徴とする請求項1記載の外熱式ロータリーキルンを用いた廃棄物処理装置。
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