JP2001044837A - ディジタル/アナログ変換回路及びそれを用いたアナログ/ディジタル変換回路 - Google Patents

ディジタル/アナログ変換回路及びそれを用いたアナログ/ディジタル変換回路

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JP2001044837A
JP2001044837A JP11219317A JP21931799A JP2001044837A JP 2001044837 A JP2001044837 A JP 2001044837A JP 11219317 A JP11219317 A JP 11219317A JP 21931799 A JP21931799 A JP 21931799A JP 2001044837 A JP2001044837 A JP 2001044837A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】2段階式のDACにおいて、バッファ回路のオ
フセット電圧誤差の影響を低減でき、高精度かつ高分解
能のDAC及びそれを用いたADCを提供する。 【解決手段】複数ビットを有する入力データを上位ビッ
トグループと下位ビットグループに分割し、基準電圧を
直列接続した複数の抵抗素子により分圧し、上位ビット
グループのデータに応じて選択した抵抗素子の両端の電
圧をそれぞれ第1と第2のバッファ回路に入力し、入力
データが連続的に切り換わったとき、前回選択した抵抗
素子に隣接する抵抗素子を選択し、これらの抵抗素子の
接続中点の電圧をそのまま一方のバッファ回路に入力
し、今回選択した抵抗素子の他方の端子電圧を他方のバ
ッファ回路に入力し、第1と第2のバッファ回路の出力
信号を直列に接続されている複数の抵抗素子によって分
圧し、下位ビットグループのデータに応じて選択した抵
抗素子の端子電圧を変換結果として出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル/アナ
ログ変換回路及びそれを用いたアナログ/ディジタル変
換回路に関し、特に高分解能の変換特性が求められるデ
ィジタル/アナログ変換回路及びアナログ/ディジタル
変換回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】入力データに応じたアナログ信号、例え
ば、電圧信号を出力するディジタル/アナログ変換回路
(DAC)において、入力データを上位ビットグループ
と下位ビットグループに分けて、上位ビットグループの
データに応じて基準電圧を分圧し、その分圧電圧をさら
に下位データグループのデータに応じて細分圧して、得
られた分圧電圧を変換結果として出力する2段階式のデ
ィジタル/アナログ変換回路がある。
【0003】図8は、このようなDACの一例を示す回
路図である。ここでは、例えば、8ビットの入力データ
をアナログ信号に変換するDACを例示している。図示
のように、このDACは、上位変換回路10r、下位変
換回路20r、上位ビットデコーダ30r、下位ビット
デコーダ40r及びバッファアンプAMP1,AMP
2,AMP3によって構成されている。
【0004】図示のように、上位変換回路10rは、基
準電圧VRTとVRBの入力端子の間に直列に接続され
ている16個の抵抗素子Rc0,Rc1,Rc2,RC3,…,
C13 ,RC14 ,RC15 ,RC16 及びスイッチング素子
SWA0,SWB0,SWA1,SWB1,…,SWA15 ,SW
B15 によって構成されている。それぞれの抵抗素子の両
側にタップTP0 ,TP1 ,…,TP16が設けられてい
る。スイッチング素子SWA0,SWA1,…,SWA15
それぞれタップTP0 ,TP1 ,…,TP15とノードN
2 との間に接続され、スイッチング素子SWB0,SW
B1,…,SWB15 はそれぞれタップTP1 ,TP2
…,TP16とノードND1 との間に接続されている。な
お、ノードND1 とノードND2 は、それぞれバッファ
アンプAMP1とAMP2の正の入力端子“+”に接続
されている。
【0005】スイッチング素子SWA0,SWB0,S
A1,SWB1,…,SWA15 ,SWB15はそれぞれ上位
ビットデコーダ30rによって制御される。例えば、上
位ビットデコーダ30rに入力される上位4ビットのデ
ータD7,D6,D5,D4は“0000”のとき、上
位ビットデコーダ30rの制御によって、スイッチング
素子SWA0とSWB0がオンし、他のスイッチング素子が
全てオフする。このため、タップTP0 の電圧がスイッ
チング素子SWA0を介してバッファアンプAMP2に入
力され、タップTP1 の電圧がスイッチング素子SWB0
を介してバッファアンプAMP1に入力される。上位ビ
ットデコーダ30rの入力データが“0001”のと
き、上位ビットデコーダ30rの制御により、スイッチ
ング素子SWA1とSWB1がオンし、他のスイッチング素
子が全てオフする。このため、タップTP1 の電圧がス
イッチング素子SWA1を介してバッファアンプAMP2
に入力され、タップTP2 の電圧がスイッチング素子S
B1を介してバッファアンプAMP1に入力される。
【0006】バッファアンプAMP1及びAMP2の出
力信号は、それぞれ下位基準電圧VRTF,VRBFと
して、下位変換回路20rに供給される。図示のよう
に、下位変換回路20rは、下位基準電圧VRTFとV
RBFの入力端子間に直列に接続されている16個の抵
抗素子Rf0,Rf1,Rf2,Rf3,…,Rf13 ,Rf14
f15 及びスイッチング素子SWF0,SWF1,SWF2
…,SWF14 ,SWF15 によって構成されている。抵抗
素子Rf0,Rf1,Rf2…,Rf13 ,Rf14 の両端にそれ
ぞれタップTF0 ,TF1 ,TF2 ,TF3 ,…,TF
13,TF14,TF15が設けられている。
【0007】スイッチング素子SWF0,SWF1,S
F2,…,SWF14 ,SWF15 はそれぞれタップT
0 ,TF1 ,TF2 ,…,TF14,TF15と変換結果
OUT1の出力端子ND3 との間に接続されている。スイ
ッチング素子SWF0,SWF1,SWF2,…,SWF14
SWF15 はそれぞれ下位ビットデコーダ40rによって
制御される。例えば、下位ビットデコーダ40rに入力
される下位4ビットのデータD3,D2,D1,D0が
“0000”のとき、下位ビットデコーダ40rの制御
により、スイッチング素子SWF0がオンし、他のスイッ
チング素子が全てオフする。このため、タップTF0
電圧が変換結果VOUT1として出力される。下位ビットデ
コーダ40rの入力データが“0001”のとき、下位
ビットデコーダ40rの制御により、スイッチング素子
SWF1がオンし、他のスイッチング素子が全てオフす
る。このため、タップTF1 の電圧が変換結果VOUT1
して出力される。さらに、必要があれば、変換結果V
OUT1がバッファアンプAMP3を通して電圧信号VOUT2
として出力される。
【0008】上述した構成を有するDACによって、上
位変換回路10rによって基準電圧VRT,VRBが分
圧され、入力データの上位ビットに応じて分圧電圧が選
択され、下位変換回路20rの基準電圧VRTF,VR
BFとして下位変換回路に供給される。下位変換回路2
0rにおいて、入力される基準電圧VRTF,VRBF
をさらに細分圧される。そして、入力データの下位ビッ
トに応じて下位変換回路20rの分圧電圧が選択され、
変換結果VOUT1として出力される。このように2段階の
変換動作により、1段階のDACに比べて分圧用抵抗素
子の数を低減でき、高分解能のDACを実現できる。例
えば、12ビットのDACを実現する場合、1段階のD
ACでは分圧用抵抗素子を4096(212)個必要であ
る。これに対して、2段階のDACの場合、分圧用抵抗
素子をわずか128個(26 ×2)必要であり、分圧用
抵抗素子の数を大幅に低減され、回路面積の低減を実現
でき、高分解能のDACを容易に実現可能である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した2
段階のDACでは、上位ビットデコーダ40rの入力デ
ータが切り換わったとき、バッファアンプAMP1,A
MP2両方の入力電圧が同時に切り換わる。このため、
これらのバッファアンプのオフセット電圧差ΔVが大き
い場合、上位ビットの切り換わりポイントでビット欠け
が発生する場合がある。図9は、バッファアンプのオフ
セット電圧差によってビット欠けが生じた場合のDAC
の変換特性を示している。図示のように、上位ビットデ
ータの切り換わりポイントにおいて、出力される変換結
果VOUT1がオフセット電圧差に応じて変動するので、変
換結果に誤差が発生する場合があるという不利益があ
る。
【0010】このため、高分解能のDACを設計する場
合に、バッファアンプを構成するオペアンプのオフセッ
ト電圧を細かく調整する必要があり、オフセットの調整
(トリミング)ができない集積回路では高精度のDAC
を実現することが困難である。このように、従来の2段
階のDACでは、分解能がバッファアンプのオフセット
の差によって決定され、高分解能の特性を容易に実現で
きなかった。
【0011】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、2段階変換式のDACにおい
て、バッファアンプのオフセットの差による変換誤差を
低減でき、高分解能の変換特性を実現できるディジタル
/アナログ変換回路及びそれを用いたアナログ/ディジ
タル変換回路を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のディジタル/アナログ変換回路は、複数ビ
ットのデータを入力し、当該入力データを上位ビットグ
ループと下位ビットグループの2つのグループとに分け
て変換処理を行い、上記入力データに応じたアナログ信
号を出力するディジタル/アナログ変換回路であって、
上記上位ビットグループに応じた第1の変換信号が入力
される第1のバッファ回路と、上記上位ビットグループ
に応じた第2の変換信号が入力される第2のバッファ回
路と、基準電圧源側を一端側として直列に接続され、上
記基準電圧を分圧して、それぞれ一端側から上記第1の
変換信号を出力し、他端側から上記第2の変換信号を出
力する複数の抵抗素子と、上記上位ビットグループのデ
ータに応じて、上記複数の抵抗素子のうちの一つの抵抗
素子による上記第1の変換信号と第2の変換信号を選択
して、各々の変換信号を上記第1及び第2のバッファ回
路に入力させ、かつ、上記上位ビットグループのデータ
値が連続した値として切り換わったとき、前回に選択さ
れた第1の変換信号及び第2の変換信号とは異なる第1
及び第2バッファ回路に入力させる第1の変換回路と、
上記第1と第2のバッファ回路の出力端子の間に直列に
接続されている複数の抵抗素子と、上記下位ビットグル
ープのデータに応じて上記何れかの抵抗素子の分圧電圧
を変換結果として出力する第2の変換回路とを有する。
【0013】また、本発明では、好適には、上記第1の
変換回路における上記複数の抵抗素子のうち奇数番目の
抵抗素子の上記一端側がそれぞれスイッチング素子を介
して上記第1のバッファ回路の入力端子に接続され、上
記第1の変換回路における上記複数の抵抗素子のうち偶
数番目の抵抗素子の上記一端側がそれぞれスイッチング
素子を介して上記第2のバッファ回路の入力端子に接続
されている。
【0014】また、本発明では、好適には、上記上位ビ
ットグループのデータに応じて、上記複数の抵抗素子の
うち一つを選択し、当該選択抵抗素子の両方の端子に接
続されている一対のスイッチング素子をオンさせ、当該
抵抗素子の両端の電圧をそれぞれ上記第1と第2の変換
信号として、上記第1と第2のバッファ回路に入力する
上位ビットデコーダ有し、当該上位ビットデコーダは、
上記上位ビットグループのデータが連続した値を持って
切り換わったとき、前回選択した抵抗素子に隣接する抵
抗素子を選択し、これらの抵抗素子の接続点に接続され
ているスイッチング素子をオン状態に保持し、前回選択
した抵抗素子の他方の端子に接続しているスイッチング
素子をオフさせ、今回選択した隣接の抵抗素子の他方の
端子に接続されているスイッチング素子をオンさせる。
【0015】また、本発明では、好適には、上記第2の
変換回路は、行列状に配置され、上記第1と第2のバッ
ファ回路の出力端子の間に直列に接続されている複数の
抵抗素子と、上記各抵抗素子にそれぞれ接続され、行列
状に配置されている複数のスイッチング素子と、一方の
端子が上記各行のスイッチング素子に共通に接続され、
他方の端子が上記変換結果の出力端子に接続されている
複数の行選択スイッチング素子とを有する。
【0016】また、本発明では、好適には、上記第2の
変換回路は、行列状に配置され、上記第1と第2のバッ
ファ回路の出力端子の間に直列に接続されている複数の
抵抗素子と、上記第1のバッファ回路の出力端子側を一
端側とし、上記第2のバッファ回路の出力端子側を他端
側として、上記第1行から第m行までの各行の抵抗素子
の上記一端側に接続されているm行のスイッチング素子
と、上記第m行の各抵抗素子の上記他端側に接続されて
いる第(m+1)行目のスイッチング素子と、一方の端
子が上記各行のスイッチング素子に共通に接続され、他
方の端子が上記変換結果の出力端子に接続されている
(m+1)個の行選択スイッチング素子とを有する。
【0017】また、本発明では、好適には、上記下位ビ
ットグループのデータに応じて、上記n列のスイッチン
グ素子から一列を選択し、当該選択された列の各スイッ
チング素子をオンさせ、上記上位ビットグループの最下
位ビットのデータ及び上記下位ビットグループのデータ
に応じて、上記第1行から第m行の行選択スイッチング
素子から一つを選択してオンさせ、または上記第2行か
ら第m+1行の行選択スイッチング素子から一つを選択
してオンさせる下位ビットデコーダを有する。
【0018】また、本発明では、好適には、上記第1の
バッファ回路は、正の入力端子が上記第1の変換回路の
奇数番目の各スイッチング素子に接続され、負の入力端
子が出力端子に接続され、当該出力端子が上記第2の変
換回路の第1の入力端子に接続されている第1の差動増
幅回路と、上記第2のバッファ回路は、正の入力端子が
上記第1の変換回路の偶数番目の各スイッチング素子に
接続され、負の入力端子が出力端子に接続され、当該出
力端子が上記第2の変換回路の第2の入力端子に接続さ
れている第2の差動増幅回路とを有する。
【0019】また、本発明では、好適には、上記第1の
バッファ回路の出力端子と上記第2の変換回路の第1の
入力端子間に接続されている第1のスイッチング素子
と、上記第1のバッファ回路の出力端子と上記第2の変
換回路の第2の入力端子間に接続されている第2のスイ
ッチング素子と、上記第2のバッファ回路の出力端子と
上記第2の変換回路の第1の入力端子間に接続されてい
る第3のスイッチング素子と、上記第2のバッファ回路
の出力端子と上記第2の変換回路の第2の入力端子間に
接続されている第4のスイッチング素子と、上記上位ビ
ットデコーダに入力される上記上位グループの最下位ビ
ットのデータに応じて、上記第1〜第4のスイッチング
素子を制御するバッファ切り換え回路とを有する。
【0020】また、本発明では、好適には、上記第1の
バッファ回路において、上記負の入力端子と上記第2の
変換回路の上記第1の入力端子との間に接続されている
第5のスイッチング素子と、上記負の入力端子と上記第
2の変換回路の上記第2の入力端子との間に接続されて
いる第6のスイッチング素子と、上記第2のバッファ回
路において、上記負の入力端子と上記第2の変換回路の
上記第1の入力端子との間に接続されている第7のスイ
ッチング素子と、上記負の入力端子と上記第2の変換回
路の上記第2の入力端子との間に接続されている第8の
スイッチング素子とをさらに有する。
【0021】さらに、本発明のアナログ/ディジタル変
換回路は、入力アナログ信号に応じたn(nは自然数で
ある)ビットのディジタル信号を出力するアナログ/デ
ィジタル変換回路であって、上記アナログ信号を所定の
タイミングでサンプルして、サンプル結果を保持する保
持回路と、入力されるnビットのデータをアナログ信号
に変換するディジタル/アナログ変換回路と、上記ディ
ジタル/アナログ変換回路の出力信号と上記保持回路の
保持信号とを比較する比較回路と、最上位から最下位に
向かって順次所定値に設定したnビットのデータを出力
し、それぞれの設定値における上記比較回路の比較結果
に応じて、上記nビットのデータの最上位から最下位ま
で順次確定する制御回路とを有し、上記ディジタル/ア
ナログ変換回路は、上記nビットの入力データを上位ビ
ットグループと下位ビットグループの2つのグループに
分けて、基準電圧源側を一端側として直列に接続され、
上記基準電圧を分圧して、それぞれ一端側から第1の変
換信号を出力し、他端側から第2の変換信号を出力する
複数の抵抗素子と、上記上位ビットグループのデータに
応じて、上記複数の抵抗素子のうちの一つの抵抗素子に
よる上記第1の変換信号と第2の変換信号を選択して、
各々の変換信号を上記第1及び第2のバッファ回路に入
力させ、かつ、上記上位ビットグループのデータ値が連
続した値として切り換わったとき、前回に選択された第
1の変換信号及び第2の変換信号とは異なる第1及び第
2バッファ回路に入力させる第1の変換回路と、上記第
1の変換信号が入力される第1のバッファ回路と、上記
第2の変換信号が入力される第2のバッファ回路と、上
記第1と第2のバッファ回路の出力端子の間に直列に接
続されている複数の抵抗素子と、上記下位ビットグルー
プのデータに応じて上記何れかの抵抗素子の端子電圧を
変換結果として出力する第2の変換回路とを有する。
【0022】本発明によれば、複数ビットの入力データ
を上位ビットグループと下位ビットグループとに分け
て、上位ビットグループ及び下位ビットグループのデー
タに応じてそれぞれ変換処理を行ういわゆる2段階式デ
ィジタル/アナログ変換回路において、基準電圧を直列
に接続されている複数の抵抗素子によって分圧され、奇
数番目の抵抗素子の一端がそれぞれスイッチング素子を
介して第1のバッファ回路の入力端子に接続され、偶数
番目の抵抗素子の一端がそれぞれスイッチング素子を介
して第2のバッファ回路の入力端子に接続される。上位
ビットデコーダは、上位ビットグループのデータに応じ
て、複数の抵抗素子から一つを選択する。当該選択され
た抵抗素子の両端に接続されているスイッチング素子が
オン状態に制御され、当該選択抵抗素子の両端の電圧を
第1と第2の変換電圧としてそれぞれ第1と第2のバッ
ファ回路に入力される。上位ビットデータが連続して変
化した場合、前回選択した抵抗素子に隣接する抵抗素子
が選択され、これらの抵抗素子の接続中点に接続されて
いるスイッチング素子がオン状態のままに保持され、前
回選択した抵抗素子の他方の端子に接続されているスイ
ッチング素子がオフ状態に制御され、代わりに今回選択
された抵抗素子の他方の端子に接続されているスイッチ
ング素子がオン状態に制御される。このような制御によ
って、上位ビットグループのデータが連続した値を持っ
て切り換わったとき、第1と第2のバッファ回路に入力
される変換電圧のうち、何れか一方が変化せず、他方が
切り換わるので、第1と第2のバッファ回路のオフセッ
ト電圧の誤差による変換特性の非線形誤差を抑制でき、
上位ビットデータの切り換えによる変換誤差を低減でき
る。
【0023】第1と第2のバッファ回路の出力電圧をそ
れぞれ下位基準電圧として下位変換回路に入力され、複
数の直列接続の抵抗素子により下位基準電圧が分圧さ
れ、下位ビットグループのデータに応じて、何れかの抵
抗素子の端子電圧を変換結果として選択されて出力され
る。さらに、当該下位変換回路の抵抗素子を行列上に配
置され、それぞれの抵抗素子にスイッチング素子が設け
られている。下位ビットデコーダにより、それぞれ行及
び列のスイッチング素子が選択され、オン状態に設定さ
れるので、選択された抵抗素子の分圧電圧が出力され
る。このような構成を有する下位変換回路を用いること
により、下位ビットデコーダの構成を簡素化できる。さ
らに、第1及び第2のバッファ回路の出力信号をスイッ
チング素子により切り換えて下位変換回路に入力するこ
とによって、下位変換回路の抵抗素子を流れる電流の方
向を一定に保持することができ、下位ビットデコーダ及
び下位変換回路の構成を簡素化でき、高精度かつ高分解
能のディジタル/アナログ変換回路を実現できる。
【0024】
【発明の実施の形態】第1実施形態 図1は本発明に係るディジタル/アナログ変換回路(D
AC)の第1の実施形態を示す回路図である。図示のよ
うに、本実施形態のDACは、直列に接続されている複
数の抵抗素子及びそれぞれの抵抗素子の接続点に接続さ
れている複数のスイッチング素子からなる上位変換回路
10、直列に接続されている複数の抵抗素子及びそれぞ
れの抵抗素子の接続点に接続されている複数のスイッチ
ング素子からなる下位変換回路20、上位ビットデコー
ダ30、下位ビットデコーダ40、バッファアンプAM
P1,AMP2及びAMP3からなる電圧出力回路(ボ
ルテージフォロワ)によって構成されている。
【0025】なお、図1は8ビットのDACを例示して
いる。上位変換回路10は上位4ビットに応じて、基準
電圧VRTとVRBを分圧して下位4ビット変換用の基
準電圧(以下、下位基準電圧という)VRTFとVRB
Fを発生する。下位変換回路20は、下位4ビットのデ
ータに応じて下位基準電圧VRTFとVRBFをさらに
細分圧する。このような2段階の変換処理によって、入
力される8ビットのデータの値に応じた電圧信号が得ら
れる。
【0026】以下、本実施形態のDACのそれぞれの構
成部分について説明する。まず、上位変換回路10は、
入力されるハイ側の基準電圧VRTとロー側の基準電圧
VRBを受け、8ビットの入力データの内、上位4ビッ
トD7,D6,D5,D4に応じて、下位基準電圧VR
TF及びVRBFを出力する。
【0027】図示のように、上位変換回路10におい
て、16個の抵抗素子Rc0,Rc1,Rc2,RC3,…,R
C13 ,RC14 ,RC15 ,RC16 が直列に接続され、それ
ぞれの抵抗素子の間の接続点にタップTPc1,TPc2
TPC3,…,TPc13 ,TPc14 ,TPc15 が設けられ
ている。さらに、ロー側基準電圧VRBの入力端子にタ
ップTP0 が設けられ、ハイ側基準電圧VRTの入力端
子にタップTP16が設けられている。それぞれのタップ
に、17個のスイッチング素子SWc0,SWc1,S
c2,SWC3,…,SWc13 ,SWc14 ,SWc15 ,S
c16 が接続されている。なお、これらのスイッチング
素子は2つのグループに分けられ、奇数番目のスイッチ
ング素子SWc1,SWc3,…,SWc13 ,SWc15 は、
バッファアンプAMP1の入力端子に接続され、偶数番
目のスイッチング素子SWc0,SWc2,…,SWc14
SWc16 は、バッファアンプAMP2の入力端子に接続
されている。
【0028】バッファアンプAMP1及びAMP2は、
例えば、差動増幅回路によって構成され、それぞれの差
動増幅回路の負の入力端子“−”がその出力端子に接続
され、ボルテージフォロワが構成されている。このた
め、正の入力端子“+”に入力された電圧とほぼ同じレ
ベルの電圧が出力端子に出力される。バッファアンプA
MP1によって、ハイ側の下位基準電圧VRTFが供給
され、バッファアンプAMP2によって、ロー側の下位
基準電圧VRBFが供給される。
【0029】次に、下位変換回路20は、バッファアン
プAMP1及びAMP2から入力されるハイ側の下位基
準電圧VRTFとロー側の下位基準電圧VRBFを受
け、直列に接続されている16個の抵抗素子Rf0
f1,Rf2,Rf3,…,Rf13 ,Rf14 ,Rf15 によっ
て下位基準電圧を分圧し、8ビットの入力データの内、
下位4ビットD3,D2,D1,D0に応じて何れかの
分圧電圧を選択して、変換電圧VOUT1を出力する。
【0030】バッファアンプAMP1とAMP2の出力
端子の間に16個の抵抗素子Rf0,Rf1,Rf2,Rf3
…,Rf13 ,Rf14 ,Rf15 が直列に接続されている。
これらの抵抗素子の間の接続点にそれぞれタップT
1 ,TF2 ,TF3 ,…,TF13,TF14,TF15
設けられている。さらに、抵抗素子Rf0とバッファアン
プAMP2の出力端子との接続点にタップTF0 が設け
られ、抵抗素子Rf15 とバッファアンプAMP1の出力
端子との接続点にタップTF16が設けられている。それ
ぞれのタップに17個のスイッチング素子SWA0,SW
A1,SWA2,SWA3,…,SWA13 ,SWA14 ,SW
A15 ,SWA16 が接続されている。これらのスイッチン
グ素子が共通に接続され、その接続点から変換電圧V
OUT1が出力される。さらに、必要があれば、変換電圧V
OUT1がバッファアンプAMP3を通して電圧信号VOUT2
として出力される。
【0031】なお、上位変換回路10及び下位変換回路
20を構成する各スイッチング素子は、例えば、一対の
pMOSトランジスタとnMOSトランジスタにより構
成されたアナログスイッチである。
【0032】以下、図1を参照しつつ、本実施形態のD
ACの動作について説明する。ここで、図1に示すDA
Cにおいて、入力コードと出力電圧は、表1に示す対応
関係を有するものと仮定する。表1において、Vt はハ
イ側の基準電圧、即ち、図1のVRTの電圧、Vb はロ
ー側の基準電圧、即ち、図1のVRBの電圧を示す。表
1に示すように、入力コードが“00000000”の
場合、ロー側の基準電圧Vb が変換の結果として出力さ
れ、一方入力コードが“11111111”の場合、ハ
イ側の基準電圧Vt よりΔVLSB 分低い電圧が変換電圧
として出力される。ここで、ΔVLSB は下位ビット(L
SB)が“0”から“1”に変化したときの出力電圧の
変化量を示す値である。nビットDACの場合、ΔV
LSB は次式によって与えられる。
【0033】
【数1】ΔVLSB =(Vt −Vb )/2n …(1)
【0034】
【表1】
【0035】上位ビットデコーダ30は、入力される上
位4ビットD7,D6,D5,D4の値に応じて、スイ
ッチング素子SWC0,SWc1,SWc2,SWC3,…,S
c1 3 ,SWc14 ,SWc15 ,SWc16 のオン/オフを
制御する制御信号を出力する。表2は、入力コードと上
位ビット選択スイッチ(即ち、スイッチング素子SWC0
〜SWc16 )のオン/オフの関係を示している。
【0036】表2に示すように、入力データに応じて隣
り合う一対のスイッチング素子が選択され、オン状態に
保持され、それ以外のスイッチング素子がオフする。例
えば、図1に示す例では、上位4ビットのデータが“0
000”の場合、スイッチング素子SWC0とSWC1がオ
ンし、他のスイッチング素子がオフする。このため、抵
抗素子Rc0の両側のタップTP0 とTP1 の電圧がそれ
ぞれバッファアンプAMP2とAMP1に入力される。
【0037】
【表2】
【0038】バッファアンプAMP1とAMP2の出力
信号VRTF及びVRBFをそれぞれハイ側の下位基準
電圧及びロー側の下位基準電圧として下位変換回路20
に供給される。このとき、下位変換回路20の抵抗素子
を流れる電流の方向は、バッファアンプAMP1の出力
端子からバッファアンプAMP2の出力端子に向かう方
向となる。下位変換回路20において、下位ビットデコ
ーダ40からの制御信号に応じて、スイッチング素子S
A16 を除き、スイッチング素子SWA0,SW A1,SW
A2,SWA3,…,SWA13 ,SWA14 ,SWA15 の内何
れか一つが選択され、オン状態に保持される。このた
め、オンするスイッチング素子によりタップTF0 〜T
15の何れかの電圧が変換電圧結果VOUT1として出力さ
れる。
【0039】次に、例えば、上位4ビットのデータが
“0000”から“0001”に変わったとき、上位変
換回路10において、上位4ビットのデータに応じて、
抵抗素子Rc1の両端の電圧が選択される。このとき、上
位ビットデコーダ30からの制御信号に応じて、スイッ
チング素子SWc1とSWC2がオンし、それ以外のスイッ
チング素子がオフし、タップTP1 の電圧がバッファア
ンプAMP1に入力され、タップTP2 の電圧がバッフ
ァアンプAMP2に入力される。即ち、この場合に、バ
ッファアンプAMP1の出力電圧VRTFは、ロー側の
下位基準電圧となり、バッファアンプAMP2の出力電
圧VRBFは、ハイ側の下位基準電圧となる。このと
き、下位変換回路20の抵抗素子を流れる電流の方向
は、上位データが“0000”のときと反対であり、バ
ッファアンプAMP2の出力端子からバッファアンプA
MP1の出力端子に向かって流れる。
【0040】この場合、下位ビットデコーダ40からの
制御信号に応じて、スイッチング素子SWA0を除き、ス
イッチング素子SWA1,SWA2,SWA3,…,S
A13 ,SWA14 ,SWA15 ,SWA16 のうち何れか一
つが選択され、オン状態に保持される。このため、オン
するスイッチング素子によりタップTF1 〜TF16の何
れかの電圧が変換電圧VOUT1として出力される。
【0041】なお、下位ビットデコーダ40は、上位ビ
ットデコーダの入力データに応じて、スイッチング素子
SWA0,SWA1,SWA2,SWA3,…,SWA13 ,SW
A14,SWA15 ,SWA16 を選択する制御信号を切り換
える必要がある。例えば、バッファアンプAMP1の出
力電圧がハイ側下位基準電圧で、バッファアンプAMP
2の出力電圧がロー側下位基準電圧である場合、即ち、
バッファアンプAMP1の出力端子からバッファアンプ
AMP2の出力端子に向かって電流が流れる場合、下位
ビットデコーダ40において、入力データが“000
0”から“1111”に変化するに従って、スイッチン
グ素子SWA16 を除き、スイッチング素子SWA0からS
A15 まで順次オンさせる制御信号が出力される。逆
に、バッファアンプAMP1の出力電圧がロー側下位基
準電圧で、バッファアンプAMP2の出力電圧がハイ側
下位基準電圧である場合、即ち、バッファアンプAMP
2の出力端子からバッファアンプAMP1の出力端子に
向かって電流が流れる場合、下位ビットデコーダ40に
おいて、入力データが“0000”から“1111”に
変化するに従って、スイッチング素子SWA0を除き、ス
イッチング素子SWA16からSWA1まで順次オンさせる
制御信号が出力される。
【0042】このように、上位ビットデコーダ30に入
力される上位4ビットのデータに応じて、下位変換回路
20の抵抗素子を流れる電流の方向が異なるので、下位
ビットデコーダ40は、上記ビットデコーダ30の制御
に応じて制御を切り換える。このため、図1に示すよう
に、上位ビットデコーダ30から制御信号SC が出力さ
れ、下位ビットデコーダ40は、当該制御信号SC に応
じてスイッチング素子のオン/オフを制御する。また、
下位変換回路20の抵抗素子を流れる電流の方向は、上
位4ビットのデータのうち、最下位ビット(D4)のみ
に関係するので、下位ビットデコーダ40は上位ビット
デコーダ30からの制御信号SC の代わりに、上位4ビ
ットの最下位ビットD4を入力し、それに応じてスイッ
チング素子を制御することも可能である。
【0043】図2は、下位変換回路の他の構成例を示す
回路図である。図示のように、この下位変換回路20a
は、アレイ状に配置されている複数の抵抗素子とそれぞ
れの抵抗素子に設けられているスイッチング素子によっ
て構成されている。なお、図示のように各スイッチング
素子は、それぞれCMOSトランジスタからなるアナロ
グスイッチによって構成されている。
【0044】図2に示す下位変換回路20aは4ビット
の下位ビットデータに応じて、バッファアンプAMP1
及びAMP2によって供給される下位基準電圧VRFT
とVRBTの差分を分圧して、変換電圧VOUT1を出力す
る。図示のように、16個の抵抗素子R00,R01
02,…,R32,R33が4行4列の行列状に配置されて
いる。抵抗素子R00〜R03は、下位基準電圧VRBFの
入力端子とノードND10の間に直列に接続され、抵抗素
子R10〜R13は、ノードND10とND11の間に直列に接
続され、抵抗素子R20〜R23は、ノードND11とND12
の間に直列に接続され、さらに抵抗素子R30〜R33は、
ノードND12とND13の間に直列に接続されている。な
お、ノードND13は、下位基準電圧VRTFの入力端子
に接続されている。
【0045】図2に示すように、各抵抗素子にR00,R
01,R02,…,R32,R33にそれぞれスイッチング素子
SW00,SW01,SW02,…,SW32,SW33の一端が
接続されている。各行に配置されているスイッチング素
子の他方の端子がそれぞれノードND00,ND01,ND
02及びND03に共通に接続されている。さらに、ノード
ND00と出力端子TOUT の間にスイッチング素子SW0
が接続され、ノードND01と出力端子TOUT の間にスイ
ッチング素子SW1が接続され、ノードND02と出力端
子TOUT の間にスイッチング素子SW2が接続され、ノ
ードND03と出力端子TOUT の間にスイッチング素子S
W3が接続されている。
【0046】さらに、下位変換回路20aにおいて、ス
イッチング素子SW04,SW14,SW24及びSW34によ
って構成されているスイッチアレイ22が設けられてい
る。スイッチアレイ22において、スイッチング素子S
04,SW14,SW24及びSW34がそれぞれノードND
10,ND11,ND12,ND13とノードND04との間に接
続されている。また、ノードND04と出力端子TOUT
間にスイッチング素子SW4が接続されている。
【0047】上述したように構成された下位変換回路2
0aにおいて、各スイッチング素子は、下位ビットデコ
ーダ40からの制御信号に応じてそれぞれのオン/オフ
が制御される。各列に配置されているスイッチング素子
は、同じ一対の制御信号によって制御される。例えば、
スイッチング素子SW00,SW01,SW02,SW03及び
SW04は、ともに下位ビットデコーダ40によって出力
されている一対の制御信号D20,XD20によって制
御される。なお、制御信号D20,XD20は互いに論
理反転レベルを持つ制御信号である。例えば、制御信号
D20がハイレベル、制御信号XD20がローレベルの
とき、スイッチング素子SW00〜SW04が全てオンし、
逆に制御信号D20がローレベル、制御信号XD20が
ハイレベルのとき、スイッチング素子SW00〜SW04
全てオフする。スイッチング素子SW0,SW1,SW
2,SW3及びSW4は、それぞれ異なる制御信号対に
よって制御される。例えば、スイッチング素子SW0
は、制御信号D10,XD10によって制御され、スイ
ッチング素子SW4は、制御信号D14,XD14によ
って制御される。
【0048】上位ビットデコーダ30に入力される最下
位ビット、即ち、ビットD4に応じて、スイッチング素
子SW0とSW4の何れかが非選択状態に設定される。
例えば、ビットD4が“0”のとき下位基準電圧VRT
FがVRBFより高いレベルに保持されている。このと
き、スイッチング素子SW0,SW1,SW2,SW3
からなるスイッチアレイ24−0が下位ビットD3〜D
0に応じて選択され、スイッチング素子SW4が非選択
状態に保持される。一方、ビットD4が“1”のとき下
位基準電圧VRBFがVRTFより高いレベルに保持さ
れている。このとき、スイッチング素子SW1,SW
2,SW3,SW4からなるスイッチアレイ24−1が
下位ビットD3〜D0に応じて選択され、スイッチング
素子SW0が非選択状態に保持される。
【0049】本実施形態のディジタル/アナログ変換回
路において、上位ビットデコーダ30に入力される上位
ビットのデータが連続して変化したとき、それに応じて
スイッチング素子が切り換わるが、バッファアンプAM
P1,AMP2への入力信号のうち、一つのみが変わ
る。例えば、上位4ビットのデータD7,D6,D5,
D4が“0000”のとき、スイッチング素子SWC0
SWc1がオンし、タップTP0 とTP1 の電圧信号がそ
れぞれバッファアンプAMP2とAMP1に入力され
る。上位4ビットのデータD7,D6,D5,D4が
“0000”から“0001”に変化したとき、スイッ
チング素子SWC0がオフし、スイッチング素子SWC2
オンする。このとき、バッファアンプAMP1にタップ
TP1 の電圧が入力され、バッファアンプAMP2にタ
ップTP2 の電圧が入力される。即ち、上位4ビットの
データが“0000”から“0001”に変わったと
き、バッファアンプAMP1の入力信号が変化せず、バ
ッファアンプAMP2の入力信号のみ変化する。
【0050】上位ビットの変化に応じて、バッファアン
プAMP1,AMP2のうち、何れか一つのみの入力信
号が切り換わり、2つのバッファアンプの入力信号が同
時に切り換わることが回避されるので、バッファアンプ
AMP1,AMP2のオフセット電圧の差が大きい場合
でも、入力データが切り換わることによって生じる変換
特性の非線型性を抑制され、変換精度を改善できる。
【0051】なお、このように2つのバッファアンプの
入力信号を交互に切り換えることによって、バッファア
ンプBUF1とBUF2から出力される下位基準電圧V
RTF,VRBFの電圧差が変化し、下位変換回路20
の抵抗素子を流れる電流の方向が変化するので、下位ビ
ットデコーダ40によって、上位4ビットのうちその最
下位のデータD4に応じて、選択するスイッチング素子
を適宜制御するので、下位ビットのデータに応じて、正
しい変換結果を出力することができる。さらに、図2に
示すような下位変換回路20aを使用することによっ
て、下位変換回路20aの構成を簡素化でき、しかも、
下位ビットデコーダ40による制御を簡略化できる。
【0052】図3は、本実施形態のディジタル/アナロ
グ変換回路の変換特性の一例を示すグラフである。図3
において、横軸は入力データ、縦軸は出力電圧レベルを
それぞれ示している。
【0053】図3においてBP1,BP2及びBP3
は、それぞれ上位ビットのデータの切り換わり点を示し
ている。さらに、BP2における拡大図が示されてい
る。図示のように、上位ビットのデータの切り換わりに
よって、出力電圧が変化するが、上述したように、2つ
のバッファアンプのうち1つのバッファアンプの入力信
号のみが切り換わり、もう一つのバッファアンプの入力
信号が変化しない。このため、バッファアンプのオフセ
ットの影響が低減され、入力データの切り換わり点での
微分直線性誤差が低減される。
【0054】第2実施形態 図4は本発明に係るディジタル/アナログ変換回路の第
2の実施形態を示す回路図である。図示のように、本実
施形態のDACは、直列に接続されている複数の抵抗素
子及びそれぞれの抵抗素子の接続点に接続されている複
数のスイッチング素子からなる上位変換回路10、直列
に接続されている複数の抵抗素子及びそれぞれの抵抗素
子の接続点に接続されている複数のスイッチング素子か
らなる下位変換回路20b、上位ビットデコーダ30、
下位ビットデコーダ40a、バッファ切り替え回路50
及びバッファアンプAMP1,AMP2,AMP3から
なるボルテージフォロワによって構成されている。
【0055】なお、本実施形態のDACにおいては、上
位変換回路10及び上位ビットデコーダ30は、図1に
示す第1の実施形態のそれぞれの部分回路とほぼ同じ構
成を有する。本実施形態において、バッファアンプAM
P1,AMP2の出力信号をそれぞれスイッチング素子
SE1,XSE1及びSE2,XSE2によって切り換
えて下位変換回路20bに供給する。下位変換回路20
bは、第1の実施形態の下位変換回路20に比べて、ス
イッチング素子SWA16 が省略され、回路構成が簡素化
される。図示のように、本実施形態の下位変換回路20
bは、直列に接続されている16個の抵抗素子Rf0〜R
f15 及び16個のスイッチング素子SWF0〜SWF15
よって構成されている。
【0056】バッファ切り替え回路50は、スイッチン
グ素子SE1,XSE1及びSE2,XSE2を制御す
るための制御信号を出力する。例えば、バッファアンプ
AMP1の出力電圧がバッファアンプAMP2の出力電
圧より高い場合、バッファ切り替え回路50の制御によ
って、スイッチング素子SE1,SE2がオンし、スイ
ッチング素子XSE1,XSE2がオフするので、バッ
ファアンプAMP1の出力電圧が下位基準電圧VRTF
として出力され、バッファアンプAMP2の出力電圧が
下位基準電圧VRBFとして出力される。一方、バッフ
ァアンプAMP1の出力電圧がバッファアンプAMP2
の出力電圧より低い場合、バッファ切り替え回路50の
制御によって、スイッチング素子XSE1,XSE2が
オンし、スイッチング素子SE1,SE2がオフするの
で、バッファアンプAMP2の出力電圧が下位基準電圧
VRTFとして出力され、バッファアンプAMP1の出
力電圧が下位基準電圧VRBFとして出力される。この
ため、下位変換回路20bに入力される下位基準電圧V
RTFは、常にVRBFより高い電圧である。即ち、下
位変換回路20bにおいて、抵抗素子を流れる電流の方
向は、常にバッファアンプAMP1の出力端子からバッ
ファアンプAMP2の出力端子に向かう方向となる。
【0057】下位ビットデコーダ40aは、上位ビット
デコーダ30の入力データにかかわらず、下位ビットデ
ータD3,D2,D1,D0に応じてスイッチング素子
SWF0,SWF1,SWF2,…,SWF14 ,SWF15 を選
択する。例えば、下位ビットデータD3,D2,D1,
D0が“0000”から“1111”に順次変化する場
合、下位ビットデコーダ40aは、スイッチング素子S
F0,SWF1,SWF2,…,SWF14 ,SWF15 を順次
選択してオンさせるように制御信号を出力する。
【0058】以下、図4を参照しながら、本実施形態の
DACの動作について説明する。まず、例えば、上位ビ
ットデコーダ30に入力される上位4ビットのデータを
“0000”とすると、上位4ビットデコーダ30から
の制御信号によって、上位変換回路10においてスイッ
チング素子SWC0とSWC1がオンし、他のスイッチング
素子がオフする。これによって、抵抗素子RC0の両方の
端子電圧、即ち、タップTP0 ,TP1 の電圧がそれぞ
れスイッチング素子SWC0とSWC1を通してバッファア
ンプAMP2,AMP1に入力される。このとき、バッ
ファ切り替え回路50の制御によって、スイッチング素
子SE1とSE2がオンし、スイッチング素子XSE
1,XSE2がオフするので、バッファアンプAMP1
の出力信号が下位基準電圧VRTFとして出力され、バ
ッファアンプAMP2の出力信号が下位基準電圧VRB
Fとして出力される。
【0059】次に、上位ビットデコーダ30に入力され
る上位4ビットのデータを“0001”とすると、上位
4ビットデコーダ30からの制御信号によって、上位変
換回路10においてスイッチング素子SWC1とSWC2
オンし、他のスイッチング素子がオフする。これによっ
て、抵抗素子RC1の両方の端子電圧、即ち、タップTP
1 ,TP2 の電圧がそれぞれスイッチング素子SWC1
SWC2を通してバッファアンプAMP1,AMP2に入
力される。このとき、バッファ切り替え回路50の制御
によって、スイッチング素子XSE1とXSE2がオン
し、スイッチング素子SE1,SE2がオフするので、
バッファアンプAMP1の出力信号が下位基準電圧VR
BFとして出力され、バッファアンプAMP2の出力信
号が下位基準電圧VRTFとして出力される。
【0060】上述したように、バッファ切り替え回路5
0の制御によって、下位基準電圧VRTFがハイ側基準
電圧、下位基準電圧VRBFがロー側基準電圧として下
位変換回路20bに供給される。このため、下位変換回
路20bの抵抗素子を流れる電流の方向が常に一定であ
る。下位変換回路20bにおいて、下位ビットデコーダ
40aからの制御信号に応じて、スイッチング素子SW
F0〜SWF15 のうち何れか一つがオンするように制御さ
れるので、これに応じて下位ビットデータに応じた変換
電圧がVOUT1が出力される。
【0061】図5は、本実施形態の下位変換回路の他の
構成例を示す回路図である。図示のように、この下位変
換回路20cは、行列状に配置されている複数の抵抗素
子及びそれぞれの抵抗素子に設けられているスイッチン
グ素子によって構成されている。それぞれのスイッチン
グ素子は、例えば、CMOSトランジスタからなるアナ
ログスイッチによって構成されている。
【0062】なお、図5に示す下位変換回路20cは、
例えば、バッファアンプAMP1とAMP2によって出
力される下位基準電圧VRTFとVRTBを16個の抵
抗素子R00,R01,R02,…,R32,R33によって分圧
し、4ビットの下位ビットデータに応じて、何れかの分
圧電圧を選択して変換電圧VOUT1として出力する。図示
のように、行列状に配置されている16個の抵抗素子R
00,R01,R02,…,R32,R33は直列に接続されてい
る。各抵抗素子間の接続点に図示しないタップがそれぞ
れ設けられ、スイッチング素子SW00,SW01,S
02,…,SW32,SW33の一方の端子がそれぞれタッ
プに接続され、他方の端子がそれぞれノードND00,N
01,ND02,ND03に接続されている。さらに、ノー
ドND00,ND01,ND02,ND03と下位変換回路20
cの出力端子TOUT との間にスイッチング素子SW0,
SW1,SW2,SW3がそれぞれ接続されている。
【0063】スイッチング素子SW00,SW01,S
02,…,SW32,SW33及びSW0,SW1,SW
2,SW3はそれぞれ下位ビットデコーダ40aからの
制御信号によって制御される。このため、下位ビットデ
ータD3,D2,D1,D0に応じ何れかのタップ電圧
が選択されて、変換電圧VOUT1として出力される。
【0064】上述したように、本実施形態のDACによ
れば、バッファ切り替え回路50によって、バッファア
ンプAMP1とAMP2の出力信号が切り替えられ、下
位基準電圧VRTFがVRBFより常に高い電圧に保持
される。このため、下位変換回路20b(または20
c)及び下位ビットデコーダ40aそれぞれの回路構成
を簡素化でき、バッファアンプAMP1とAMP2のオ
フセット電圧の誤差に依存せずに高精度かつ高分解能の
DACを実現できる。
【0065】第3実施形態 図6は本発明に係るディジタル/アナログ変換回路の第
3の実施形態を示す回路図である。図示のように、本実
施形態のDACは、図4に示す第2の実施形態とほぼ同
じように、直列に接続されている複数の抵抗素子及びそ
れぞれの抵抗素子の接続点に接続されている複数のスイ
ッチからなる上位変換回路10、直列に接続されている
複数の抵抗素子及びそれぞれの抵抗素子の接続点に接続
されている複数のスイッチからなる下位変換回路20
b、上位ビットデコーダ30、下位ビットデコーダ40
a、バッファ切り替え回路50b及びバッファアンプA
MP1,AMP2,AMP3からなるボルテージフォロ
ワによって構成されている。
【0066】本実施形態のDACにおいて、上位変換回
路10、下位変換回路20b、上位ビットデコーダ30
及び下位ビットデコーダ40aは図4に示す第2の実施
形態のそれぞれの部分回路とほぼ同じ構成を有する。図
6に示すように、本実施形態のバッファアンプAMP
1,AMP2の負の入力側及び出力側にそれぞれスイッ
チング素子SE1,XSE1,…,SE4,XSE4が
設けられている。
【0067】バッファアンプAMP1の出力端子スイッ
チング素子SE1,XSE1が接続され、その反転入力
端子“−”には、スイッチング素子SE3,XSE3が
接続されている。バッファアンプAMP2の出力端子ス
イッチング素子SE2,XSE2が接続され、その反転
入力端子“−”には、スイッチング素子SE4,XSE
4が接続されている。スイッチング素子SE1,XSE
1,SE2,XSE2,SE3,XSE3,SE4,X
SE4は、それぞれバッファ切り替え回路50bからの
制御信号S1,S2,S3,S4によって制御される。
【0068】バッファ切り替え回路50bは、例えば、
上位ビットデコーダ30に入力される上位4ビットのデ
ータのうち最下位ビットD4に応じて、スイッチング素
子SE1,XSE1,…,SE4,XSE4を制御する
制御信号S1〜S4を出力する。例えば、上記データの
うち最下位ビットD4が“0”であり、バッファアンプ
AMP1の出力電圧がバッファアンプAMP2の出力電
圧より高い場合、スイッチング素子SE1,SE2,S
E3,SE4がオンし、XSE1,XSE2,XSE
3,XSE4がオフするようにバッファ切り替え回路5
0bによって制御信号S1,S2,S3,S4が出力さ
れる。このとき、バッファアンプAMP1の出力電圧が
ハイ側の下位基準電圧VRTFとして出力され、バッフ
ァアンプAMP2の出力電圧がロー側の下位基準電圧V
RBFとして出力される。さらに、バッファアンプAM
P1の出力信号がスイッチング素子SE1,SE3を通
して、バッファアンプAMP1の反転入力端子“−”に
帰還され、バッファアンプAMP2の出力信号がスイッ
チング素子SE2,SE4を通して、バッファアンプA
MP2の反転入力端子“−”に帰還される。
【0069】一方、上記データのうち最下位ビットD4
が“1”であり、バッファアンプAMP1の出力電圧が
バッファアンプAMP2の出力電圧より低い場合、スイ
ッチング素子XSE1,XSE2,XSE3,XSE4
がオンし、SE1,SE2,SE3,SE4がオフする
ようにバッファ切り替え回路50bによって制御信号S
1,S2,S3,S4が出力される。このとき、バッフ
ァアンプAMP1の出力電圧がロー側の下位基準電圧V
RBFとして出力され、バッファアンプAMP2の出力
電圧がハイ側の下位基準電圧VRTFとして出力され
る。さらに、バッファアンプAMP1の出力信号がスイ
ッチング素子XSE1,XSE3を通して、バッファア
ンプAMP1の反転入力端子“−”に帰還され、バッフ
ァアンプAMP2の出力信号がスイッチング素子XSE
2,XSE4を通して、バッファアンプAMP2の反転
入力端子“−”に帰還される。
【0070】上述したように、本実施形態において、バ
ッファアンプAMP1,AMP2のそれぞれの帰還ルー
プの中にスイッチング素子SE1,XSE1,…,SE
4,XSE4がそれぞれ設けられている。これによっ
て、スイッチング素子SE1,XSE1,SE2及びX
SE2のオン抵抗によるバッファアンプAMP1とAM
P2の出力電圧の劣化を回避でき、より高精度なディジ
タル/アナログ変換を実現できる。
【0071】第4実施形態 図7は本発明にの第4の実施形態を示す回路図である。
図示のように、本実施形態は本発明のディジタル/アナ
ログ変換回路を用いて構成されている逐次比較型アナロ
グ/ディジタル変換回路の一構成例を示している。図示
のように、本実施形態の逐次比較型アナログ/ディジタ
ル変換回路(ADC)は、DAC100、サンプリング
ホールド回路(S/H)101、コンパレータ102及
び制御回路103によって構成されている。
【0072】サンプリングホールド回路101は、入力
されるアナログ信号VINを所定の変換タイミングでサン
プルして、サンプルした電圧を保持する。コンパレータ
102は、サンプリングホールド回路101によって保
持したアナログ信号SA1とDAC100により出力され
たアナログ信号SA2とを比較し、比較の結果SC0を制御
回路103に出力する。制御回路103は、nビットの
データDn-1 〜D0 からなる変換結果電圧DOUT を出力
する。
【0073】上述した逐次比較型ADCでは、制御回路
103によって、nビットの出力データDn-1 〜D0
最上位(MSB)から最下位(LSB)まで順次設定し
て、DAC100によって制御回路103から出力され
るnビットのデータがアナログ信号SA2に変換される。
コンパレータ102によって、サンプリングホールド回
路101の出力信号SA1とDAC100の出力信号SA2
とが順次比較される。制御回路103によって、コンパ
レータ102の比較結果に基づき、サンプリングホール
ド回路101の出力信号SA1にもっともレベルの近い信
号SA2に対応するデータを入力アナログ信号VINに応じ
た変換結果DOUT として出力する。
【0074】このような逐次比較型ADCは、その変換
精度が主に制御回路103の出力データDn-1 〜D0
アナログ信号SA2に変換するDACの精度に依存する。
通常、DACは抵抗分圧型の回路を用いるので、その変
換精度は分圧用抵抗素子の精度によって決定される。こ
のため、ビット数の多いDACを構成するために、分圧
用抵抗素子の数が大きくなり、これらの抵抗素子の誤差
が大きくなるので、従来の逐次比較型ADCの最大出力
ビット数nが限られている。本実施形態のADCでは、
ビット数が大きく、且つ変換精度の高いDACが使用さ
れるので、高精度のADCを実現できる。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディジタ
ル/アナログ変換回路及びそれを用いたアナログ/ディ
ジタル変換回路によれば、入力データを上位ビットグル
ープと下位ビットグループとに分けてそれぞれ変換を行
う2段階変換方式を用いることによって、分圧用抵抗素
子の数を低減しながら、高分解能のディジタル/アナロ
グ変換を実現でき、レイアウト面積を低減できる。ま
た、本発明によれば、上記ビットグループのデータが連
続した値を持って切り換わったとき、二つのバッファ回
路の入力信号のうち片側のみが切り換わる回路構成を有
するので、二つのバッファ回路の入力信号が同時に切り
換わる従来のディジタル/アナログ変換回路に比べて、
バッファ回路のオフセット電圧の誤差による影響を低減
でき、高精度のディジタル/アナログ変換回路を実現可
能である。本発明によれば、下位変換回路において抵抗
素子及びスイッチング素子をそれぞれ行列上に配置さ
せ、一列のスイッチング素子を追加することによって、
下位変換回路及び下位ビットデコーダの構成を簡素化で
きる。また、二つのバッファ回路の出力信号をスイッチ
ング素子により切り換えて下位変換回路に入力すること
によって、下位変換回路の抵抗素子を流れる電流の方向
を一定に保持でき、下位ビットデコーダを簡素化でき
る。また、それぞれのバッファ回路の入力側にスイッチ
ング素子を設け、入出力側のスイッチング素子を帰還ル
ープの中に組み込むことによって、出力信号の切り換え
スイッチング素子のオン抵抗による下位変換回路の基準
電圧の誤差を低減でき、変換精度の向上が図れる。さら
に、本発明のディジタル/アナログ変換回路を逐次比較
型アナログ/ディジタル変換回路に用いることで、高精
度かつ高分解能のアナログ/ディジタル変換回路を実現
できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタル/アナログ変換回路の
第1の実施形態を示す回路図である。
【図2】第1の実施形態のディジタル/アナログ変換回
路を構成する下位変換回路の一構成例を示す回路図であ
る。
【図3】第1の実施形態のディジタル/アナログ変換回
路の変換特性を示すグラフである。
【図4】本発明に係るディジタル/アナログ変換回路の
第2の実施形態を示す回路図である。
【図5】第2の実施形態のディジタル/アナログ変換回
路を構成する下位変換回路の一構成例を示す回路図であ
る。
【図6】本発明に係るディジタル/アナログ変換回路の
第3の実施形態を示す回路図である。
【図7】本発明に係るアナログ/ディジタル変換回路の
一実施形態を示す回路図である。
【図8】従来のディジタル/アナログ変換回路の一例を
示す回路図である。
【図9】従来のディジタル/アナログ変換回路の変換特
性を示すグラフである。
【符号の説明】
10…上位変換回路、 20,20a,20b,20c…下位変換回路、 22,24−0,24−1…スイッチアレイ、 30…上位ビットデコーダ、 40,40a…下位ビット変換回路、 50,50a…バッファ切り替え回路、 AMP1,AMP2,AMP3…バッファアンプ。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数ビットのデータを入力し、当該入力デ
    ータを上位ビットグループと下位ビットグループの2つ
    のグループとに分けて変換処理を行い、上記入力データ
    に応じたアナログ信号を出力するディジタル/アナログ
    変換回路であって、 上記上位ビットグループに応じた第1の変換信号が入力
    される第1のバッファ回路と、 上記上位ビットグループに応じた第2の変換信号が入力
    される第2のバッファ回路と、 基準電圧源側を一端側として直列に接続され、上記基準
    電圧を分圧して、それぞれ一端側から上記第1の変換信
    号を出力し、他端側から上記第2の変換信号を出力する
    複数の抵抗素子と、上記上位ビットグループのデータに
    応じて、上記複数の抵抗素子のうちの一つの抵抗素子に
    よる上記第1の変換信号と第2の変換信号を選択して、
    各々の変換信号を上記第1及び第2のバッファ回路に入
    力させ、かつ、上記上位ビットグループのデータ値が連
    続した値として切り換わったとき、前回に選択された第
    1の変換信号及び第2の変換信号とは異なる第1及び第
    2バッファ回路に入力させる第1の変換回路と、 上記第1と第2のバッファ回路の出力端子の間に直列に
    接続されている複数の抵抗素子と、上記下位ビットグル
    ープのデータに応じて上記何れかの抵抗素子の分圧電圧
    を変換結果として出力する第2の変換回路とを有するデ
    ィジタル/アナログ変換回路。
  2. 【請求項2】上記第1の変換回路における上記複数の抵
    抗素子のうち奇数番目の抵抗素子の上記一端側がそれぞ
    れスイッチング素子を介して上記第1のバッファ回路の
    入力端子に接続され、 上記第1の変換回路における上記複数の抵抗素子のうち
    偶数番目の抵抗素子の上記一端側がそれぞれスイッチン
    グ素子を介して上記第2のバッファ回路の入力端子に接
    続されている請求項1記載のディジタル/アナログ変換
    回路。
  3. 【請求項3】上記上位ビットグループのデータに応じ
    て、上記複数の抵抗素子のうち一つを選択し、当該選択
    抵抗素子の両方の端子に接続されている一対のスイッチ
    ング素子をオンさせ、当該抵抗素子の両端の電圧をそれ
    ぞれ上記第1と第2の変換信号として、上記第1と第2
    のバッファ回路に入力する上位ビットデコーダ有する請
    求項2記載のディジタル/アナログ変換回路。
  4. 【請求項4】上記上位ビットデコーダは、上記上位ビッ
    トグループのデータが連続した値を持って切り換わった
    とき、前回選択した抵抗素子に隣接する抵抗素子を選択
    し、前回選択した抵抗素子と今回選択した隣接する抵抗
    素子との接続中点に接続されているスイッチング素子を
    オン状態に保持し、前回選択した抵抗素子の他方の端子
    に接続しているスイッチング素子をオフさせ、今回選択
    した抵抗素子の他方の端子に接続されているスイッチン
    グ素子をオンさせる請求項3記載のディジタル/アナロ
    グ変換回路。
  5. 【請求項5】上記第2の変換回路は、行列状に配置さ
    れ、上記第1と第2のバッファ回路の出力端子の間に直
    列に接続されている複数の抵抗素子と、 上記各抵抗素子にそれぞれ接続され、行列状に配置され
    ている複数のスイッチング素子と、 一方の端子が上記各行のスイッチング素子に共通に接続
    され、他方の端子が上記変換結果の出力端子に接続され
    ている複数の行選択スイッチング素子とを有する請求項
    1記載のディジタル/アナログ変換回路。
  6. 【請求項6】上記第2の変換回路は、m行n列(m,n
    は自然数)を有する行列状に配置され、上記第1と第2
    のバッファ回路の出力端子の間に直列に接続されている
    複数の抵抗素子と、 上記第1のバッファ回路の出力端子側を一端側とし、上
    記第2のバッファ回路の出力端子側を他端側として、上
    記第1行から第m行までの各行の抵抗素子の上記一端側
    に接続されているm行のスイッチング素子と、 上記第m行の各抵抗素子の上記他端側に接続されている
    第(m+1)行目のスイッチング素子と、 一方の端子が上記各行のスイッチング素子に共通に接続
    され、他方の端子が上記変換結果の出力端子に接続され
    ている(m+1)個の行選択スイッチング素子とを有す
    る請求項1記載のディジタル/アナログ変換回路。
  7. 【請求項7】上記下位ビットグループのデータに応じ
    て、上記n列のスイッチング素子から一列を選択し、当
    該選択された列の各スイッチング素子をオンさせ、 上記上位ビットグループの最下位ビットのデータ及び上
    記下位ビットグループのデータに応じて、上記第1行か
    ら第m行の行選択スイッチング素子から一つを選択して
    オンさせ、または上記第2行から第m+1行の行選択ス
    イッチング素子から一つを選択してオンさせる下位ビッ
    トデコーダを有する請求項6記載のディジタル/アナロ
    グ変換回路。
  8. 【請求項8】上記第1のバッファ回路は、正の入力端子
    が上記第1の変換回路の奇数番目の各スイッチング素子
    に接続され、負の入力端子が出力端子に接続され、当該
    出力端子が上記第2の変換回路の第1の入力端子に接続
    されている第1の差動増幅回路と、 上記第2のバッファ回路は、正の入力端子が上記第1の
    変換回路の偶数番目の各スイッチング素子に接続され、
    負の入力端子が出力端子に接続され、当該出力端子が上
    記第2の変換回路の第2の入力端子に接続されている第
    2の差動増幅回路とを有する請求項1記載のディジタル
    /アナログ変換回路。
  9. 【請求項9】上記第1のバッファ回路の出力端子と上記
    第2の変換回路の第1の入力端子間に接続されている第
    1のスイッチング素子と、 上記第1のバッファ回路の出力端子と上記第2の変換回
    路の第2の入力端子間に接続されている第2のスイッチ
    ング素子と、 上記第2のバッファ回路の出力端子と上記第2の変換回
    路の第1の入力端子間に接続されている第3のスイッチ
    ング素子と、 上記第2のバッファ回路の出力端子と上記第2の変換回
    路の第2の入力端子間に接続されている第4のスイッチ
    ング素子と、 上記上位ビットデコーダに入力される上記上位グループ
    の最下位ビットのデータに応じて、上記第1〜第4のス
    イッチング素子を制御するバッファ切り換え回路とを有
    する請求項1記載のディジタル/アナログ変換回路。
  10. 【請求項10】上記第1のバッファ回路において、上記
    負の入力端子と上記第2の変換回路の上記第1の入力端
    子との間に接続されている第5のスイッチング素子と、 上記負の入力端子と上記第2の変換回路の上記第2の入
    力端子との間に接続されている第6のスイッチング素子
    と、 上記第2のバッファ回路において、上記負の入力端子と
    上記第2の変換回路の上記第1の入力端子との間に接続
    されている第7のスイッチング素子と、 上記負の入力端子と上記第2の変換回路の上記第2の入
    力端子との間に接続されている第8のスイッチング素子
    とをさらに有する請求項9記載のディジタル/アナログ
    変換回路。
  11. 【請求項11】上記バッファ切り換え回路は、上記上位
    ビットデコーダに入力される上記上位グループの最下位
    ビットのデータに応じて、上記第5〜第8のスイッチン
    グ素子を制御する請求項10記載のディジタル/アナロ
    グ変換回路。
  12. 【請求項12】入力アナログ信号に応じたn(nは自然
    数である)ビットのディジタル信号を出力するアナログ
    /ディジタル変換回路であって、 上記アナログ信号を所定のタイミングでサンプルして、
    サンプル結果を保持する保持回路と、 入力されるnビットのデータをアナログ信号に変換する
    ディジタル/アナログ変換回路と、 上記ディジタル/アナログ変換回路の出力信号と上記保
    持回路の保持信号とを比較する比較回路と、 最上位から最下位に向かって順次所定値に設定したnビ
    ットのデータを出力し、それぞれの設定値における上記
    比較回路の比較結果に応じて、上記nビットのデータの
    最上位から最下位まで順次設定する制御回路とを有し、 上記ディジタル/アナログ変換回路は、上記nビットの
    入力データを上位ビットグループと下位ビットグループ
    の2つのグループに分けて、 基準電圧源側を一端側として直列に接続され、上記基準
    電圧を分圧して、それぞれ一端側から第1の変換信号を
    出力し、他端側から第2の変換信号を出力する複数の抵
    抗素子と、上記上位ビットグループのデータに応じて、
    上記複数の抵抗素子のうちの一つの抵抗素子による上記
    第1の変換信号と第2の変換信号を選択して、各々の変
    換信号を上記第1及び第2のバッファ回路に入力させ、
    かつ、上記上位ビットグループのデータ値が連続した値
    として切り換わったとき、前回に選択された第1の変換
    信号及び第2の変換信号とは異なる第1及び第2バッフ
    ァ回路に入力させる第1の変換回路と、 上記第1の変換信号が入力される第1のバッファ回路
    と、 上記第2の変換信号が入力される第2のバッファ回路
    と、 上記第1と第2のバッファ回路の出力端子の間に直列に
    接続されている複数の抵抗素子と、上記下位ビットグル
    ープのデータに応じて上記何れかの抵抗素子の端子電圧
    を変換結果として出力する第2の変換回路とを有するア
    ナログ/ディジタル変換回路。
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