JP2001043530A - 情報記録ディスク用保護膜作成方法及び情報記録ディスク用薄膜作成装置 - Google Patents

情報記録ディスク用保護膜作成方法及び情報記録ディスク用薄膜作成装置

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JP2001043530A
JP2001043530A JP11214370A JP21437099A JP2001043530A JP 2001043530 A JP2001043530 A JP 2001043530A JP 11214370 A JP11214370 A JP 11214370A JP 21437099 A JP21437099 A JP 21437099A JP 2001043530 A JP2001043530 A JP 2001043530A
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protective film
substrate
film
chamber
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Hiromi Sasaki
宏美 佐々木
Osamu Watabe
修 渡部
Naoki Watanabe
直樹 渡辺
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Original Assignee
Anelva Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 情報記録ディスクの製作において、保護膜の
前に作成される磁性膜の最適な作成条件と保護膜の最適
な作成条件との相違により生じる問題を解決する。 【解決手段】 磁性膜を作成する磁性膜作成チャンバー
5と保護膜作成チャンバー6との間には中間加熱チャン
バー8が気密に接続されている。保護膜作成チャンバー
6では、バイアス印加機構64によって基板9に負のバ
イアス電圧を与えながら、炭化水素化合物ガスの高周波
放電プラズマ中での分解を利用したプラズマ化学蒸着に
より炭素保護膜が作成される。保護膜作成温度は磁性膜
作成温度よりも高く、磁性膜作成後に保護膜作成温度に
なるよう基板9は中間加熱チャンバー8で輻射加熱ラン
プ81により加熱される。高保磁力の磁性膜の上に高硬
度の炭素保護膜が積層された構造の情報記録ディスクが
得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の発明は、情報記録ディ
スクの製造に関するものであり、特に情報記録層として
の磁性膜の上に作成される保護膜の作成に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】情報記録ディスクは、ハードディスクや
CD−ROM等として従来から良く知られている。この
ような情報記録ディスクは、金属製又は誘電体製の基板
の表面に情報が記録される記録層を形成した構造であ
り、基板に対する表面処理を経て製作される。このよう
な表面処理を、ハードディスクの製作を例にして説明す
る。従来のハードディスクの製作では、NiPコーティ
ングされたアルミニウム製の基板の上にスパッタリング
によりCr等の金属の下地膜を作成し、その上に、スパ
ッタリングによりCoCrTa等の磁性膜を記録層とし
て作成する。そして、磁性膜の上に下地膜や磁性膜の作
成と同様にスパッタリングにより炭素薄膜等の保護膜を
設けることでハードディスクが製作される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した情報記録ディ
スクにおいて、磁性膜の上の保護膜は、記録再生ヘッド
による衝撃や摩耗から磁性膜を守るため及び耐候性を確
保するために設けられるものであり、潤滑性のある強固
な膜が必要とされている。その一方で、記録密度が増加
するにつれ、保護膜は、厚さがより薄いものが要求され
ている。即ち、記録密度が増加すると、セクタ間距離が
短くなる。セクタ間距離が短くなると、磁性膜と記録再
生ヘッドとの距離も短くしなければならない。つまり、
保護膜は、より薄い厚さでかつ十分な硬度で作成される
ことが要求されている。
【0004】このような要請を背景として、従来のスパ
ッタリングに代え、化学蒸着(Chemical Vapor Deposit
ion, CVD)法により保護膜を作成することが検討されて
いる。CVDは、所定の原料ガスにエネルギーを与えて
活性化し、気相反応を利用して基板上に所定の薄膜を作
成する手法である。CVDによって炭素薄膜を保護膜と
して作成する場合は、CH 等の炭化水素化合物ガス
を用いる。そして、このCH 等のガスにエネルギー
を与えてプラズマを生成する。プラズマ中でCH
のガスが分解し、生成された炭素が基板の表面に達する
ことにより炭素薄膜が作成される。
【0005】そして、このような炭化水素化合物ガスを
用いたCVDでは、ダイヤモンドライクカーボン(Diam
ond Like Carbon,DLC)膜と呼ばれる薄膜が作成でき
る。DLC膜は、原料ガスが分解し生成された炭素が基
板の表面に堆積する際にダイヤモンドに類似した構造で
結晶化した膜である。DLC膜は、ダイヤモンド構造を
有するため、グラファイトターゲットを使用してスパッ
タリングにより作成した膜に比べて、薄くてもより高い
硬度になると期待される。
【0006】しかしながら、このような保護膜の最適な
作成条件についての報告はされていなかった。そこで、
保護膜の最適な作成条件について発明者が研究したとこ
ろ、保護膜の前に作成される磁性膜の最適な作成条件と
保護膜の最適な作成条件との相違から、一定の問題があ
ることが判明した。本願の発明は、このような課題を解
決するために成されたものであり、保護膜の前に作成さ
れる磁性膜の最適な作成条件と保護膜の最適な作成条件
との相違により生じる問題を解決するという技術的意義
を有している。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、情報記録ディスク用
の基板の表面に情報記録層としての磁性膜を作成した後
にこの磁性膜の上に保護膜を作成する情報記録ディスク
用保護膜作成方法であって、情報記録ディスク用の基板
の表面に情報記録層としての磁性膜を作成した後にこの
磁性膜の上に保護膜を作成する情報記録ディスク用保護
膜作成方法であって、前記保護膜を作成する際の基板の
温度である保護膜作成温度は、前記磁性膜を作成する際
の基板の温度である磁性膜作成温度よりも高く、前記磁
性膜を作成した後、保護膜作成の際に保護膜作成温度に
なるよう基板を加熱するという構成を有する。また、上
記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、情報記
録ディスク用の基板の表面に情報記録層としての磁性膜
を作成した後にこの磁性膜の上に保護膜を作成する情報
記録ディスク用薄膜作成装置であって、前記保護膜を作
成する際の基板の温度である保護膜作成温度は、前記磁
性膜を作成する際の基板の温度である磁性膜作成温度よ
りも高く、前記磁性膜を作成した後、保護膜作成の際に
保護膜作成温度になるよう基板を加熱する加熱機構を備
えているという構成を有する。また、上記課題を解決す
るため、請求項3記載の発明は、上記請求項2の構成に
おいて、前記加熱機構を備えた中間加熱チャンバーが設
けられており、この中間加熱チャンバーは、前記基板の
表面に磁性膜を作成する磁性膜作成チャンバーと、作成
された磁性膜の上に保護膜を作成して積層する保護膜作
成チャンバーとの間に設けられており、磁性膜作成チャ
ンバーと中間加熱チャンバー、及び、中間加熱チャンバ
ーと保護膜作成チャンバーとは気密に接続されており、
基板を大気に晒すことなく、磁性膜の作成、中間加熱、
保護膜の作成が連続して行えるようになっているという
構成を有する。また、上記課題を解決するため、請求項
4記載の発明は、上記請求項2又は3の構成において、
前記保護膜作成チャンバーは、プラズマ化学蒸着によっ
て保護膜を作成するものであるとともに、基板に高周波
電圧を印加して高周波とプラズマとの相互作用により基
板に負のバイアス電圧を与えてプラズマ中の正イオンを
基板に入射させるバイアス印加機構を備えているという
構成を有する。また、上記課題を解決するため、請求項
5記載の発明は、上記請求項2又は3の構成において、
前記保護膜作成チャンバーは、イオン源を備えており、
イオンビーム蒸着により保護膜を作成するものであると
いう構成を有する。また、上記課題を解決するため、請
求項6記載の発明は、上記請求項2又は3の構成におい
て、前記保護膜作成チャンバーは、電子サイクロトン共
鳴プラズマを形成するプラズマ形成手段を備え、このプ
ラズマ形成手段が形成させたプラズマによりプラズマ化
学蒸着を行うものであるという構成を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本願発明の実施形態に係
る情報記録ディスク用薄膜作成装置の概略構成を示す平
面図である。本実施形態の装置は、インライン式の薄膜
作成装置になっている。インライン式とは、複数のチャ
ンバーが一列に縦設され、それらのチャンバーを経由し
て基板の搬送路が設定されている装置の総称である。本
実施形態の装置では、複数のチャンバー1,2,3,
4,5,6,7,8が方形の輪郭に沿って縦設されてお
り、これに沿って方形の搬送路が設定されている。
【0009】各チャンバー1,2,3,4,5,6,
7,8は、専用又は兼用の排気系によって排気される真
空容器である。各チャンバー1,2,3,4,5,6,
7,8の境界部分には、ゲートバルブ10が設けられて
いる。基板9は、キャリア90に搭載されて図1中不図
示の搬送機構によって搬送路に沿って搬送されるように
なっている。複数のチャンバー1,2,3,4,5,
6,7,8のうち、方形の一辺に隣接して配置された二
つのチャンバー1,2が、キャリア90への基板9の搭
載を行うロードロックチャンバー1及びキャリア90か
らの基板9の回収を行うアンロードロックチャンバー2
になっている。
【0010】また、方形の他の三辺に配置されたチャン
バー3,4,5,6,8は、各種処理を行う処理チャン
バーになっている。これらのチャンバー3,4,5,
6,8は、薄膜の作成の前に基板9を予め加熱するプリ
ヒートチャンバー3と、プリヒートされた基板9に下地
膜を作成する下地膜作成チャンバー4と、下地膜の作成
された基板9に磁性膜を作成する磁性膜作成チャンバー
5と、磁性膜の作成された基板9を加熱する中間加熱チ
ャンバー8と、加熱された基板9に保護膜を作成する保
護膜作成チャンバー6になっている。また、方形の角の
部分のチャンバー7は、基板9の搬送方向を90度転換
する方向転換機構を備えた方向転換チャンバーになって
いる。
【0011】プリヒートチャンバー3は、成膜に先だっ
て基板9を所定温度まで加熱するチャンバーである。成
膜の際の維持すべき基板9の温度は室温以上であること
が多く、下地膜作成チャンバー4等に到達した際に基板
9が所定の高温になっているよう、プリヒートチャンバ
ー3で基板9が加熱される。また、加熱の別の目的は、
脱ガス即ち吸蔵ガスの放出である。下地膜作成チャンバ
ー4及び磁性膜作成チャンバー5は、ともにスパッタリ
ングによって下地膜や磁性膜を作成するようになってい
る。両チャンバーの構成は、ターゲットの材質が異なる
のみであり、他の構成は基本的に同じである。一例とし
て、磁性膜作成チャンバー5の構成について図2を使用
して説明する。図2は、磁性膜作成チャンバー5の構成
を説明する平面断面概略図である。
【0012】磁性膜作成チャンバー5は、内部を排気す
る排気系51と、内部にプロセスガスを導入するガス導
入系52と、内部の空間に被スパッタ面を露出させて設
けたターゲット53と、ターゲット53にスパッタ放電
用の電圧を印加するスパッタ電源54と、ターゲット5
3の背後に設けられた磁石機構55とから主に構成され
ている。排気系51は、クライオポンプ等の真空ポンプ
を備えており、磁性膜作成チャンバー5内を10-6Pa
程度まで排気可能に構成されている。ガス導入系52
は、プロセスガス(処理に用いるガス)としてアルゴン
等のガスを所定の流量で導入できるよう構成されてい
る。
【0013】スパッタ電源54は、ターゲット53に−
300V〜−600V程度の負の高電圧を印加できるよ
う構成されている。磁石機構55は、マグネトロン放電
を達成するためのものであり、中心磁石551と、この
中心磁石551を取り囲むリング状の周辺磁石552
と、中心磁石551と周辺磁石552とをつなぐ板状の
ヨーク553とから構成されている。尚、ターゲット5
3や磁石機構55は、絶縁ブロック571を介して磁性
膜作成チャンバー5に固定されている。また、磁性膜作
成チャンバー5は、電気的には接地されている。
【0014】ガス導入系52によってプロセスガスを導
入しながら排気系51によって磁性膜作成チャンバー5
内を所定の圧力に保ち、この状態でスパッタ電源54を
動作させる。この結果、スパッタ放電が生じてターゲッ
ト53がスパッタされ、スパッタされたターゲット53
の材料が基板9に達して基板9の表面に所定の磁性膜が
作成される。例えば、ターゲット53はCoCrTaで
形成され、基板9の表面にCoCrTa膜が作成され
る。尚、下地膜作成チャンバー5の場合、ターゲットの
材料としては、Cr又はCr合金等が用いられる。尚、
図2から分かるように、ターゲット53、磁石機構55
及びスパッタ電源54の組は、磁性膜作成チャンバー5
内の基板配置位置を挟んで両側に設けられており、基板
9の両面に同時に下地膜又は磁性膜が作成されるように
なっている。
【0015】また、図2に示すように、各ターゲット5
3の大きさは、一枚の基板9よりも少し大きい程度とな
っている。キャリア90は、磁性膜作成チャンバー5内
で移動し、二枚の基板9が順次ターゲット53の正面に
位置するようになっている。即ち、最初は搬送方向前方
の基板9がターゲット53の正面に位置する状態となっ
てこの基板9に成膜が行われる。そして、その後、所定
距離前進して搬送方向後方の基板9がターゲット53の
正面に位置する状態となり、この基板9への成膜が行わ
れる。
【0016】次に、図3及び図4を用いて保護膜作成チ
ャンバー6について説明する。図3及び図4は、図1に
示す装置の保護膜作成チャンバー6の詳細を示す図であ
って、図3は平面断面概略図、図4は側断面概略図であ
る。本実施形態の装置の特徴点の一つは、プラズマCV
D法によって保護膜を作成するようになっている点であ
る。即ち、保護膜作成チャンバー6は、内部を排気する
排気系61と、原料となるガスを含むプロセスガスを導
入するガス導入系62と、導入されたプロセスガスにエ
ネルギーを与えてプラズマを形成するプラズマ形成手段
63とを備えている。
【0017】排気系61は、ターボ分子ポンプ等の真空
ポンプを備えて保護膜作成チャンバー6内を10−4
a程度まで排気可能に構成されている。ガス導入系62
は、プロセスガスとしてCH とH の混合ガスを所
定の流量で導入できるよう構成されている。プラズマ形
成手段63は、導入されたプロセスガスに高周波放電を
生じさせてプラズマを形成するようになっている。
【0018】プラズマ形成手段63は、保護膜作成チャ
ンバー6内に設けられた高周波電極631と、高周波電
極631に整合器632を介して高周波電力を供給する
プラズマ用高周波電源633とから主に構成されてい
る。高周波電極631は、保護膜作成チャンバー6内へ
のプロセスガスの供給経路にも兼用されている。具体的
には、高周波電極631は、中空状であり、保護膜チャ
ンバー6内に搬入された基板9と対向する表面にガス吹
き出し孔を多数均等に有している。ガス導入系62の配
管は、高周波電極631に接続されており、ガス導入系
62より導入されたガスは、高周波電極631の内部空
間に一旦溜まった後、ガス吹き出し孔から吹き出すよう
になっている。プラズマ用高周波電源633は、周波数
13.56MHzで、出力700W程度の高周波電力を
高周波電極631に供給するようになっている。尚、保
護膜作成チャンバー6は、電気的には接地されている。
また、高周波電極631は、絶縁材632を介して保護
膜作成チャンバー6に設けられている。
【0019】キャリア90が保護膜作成チャンバー6内
に進入してゲートバルブ10が閉じられると、保護膜チ
ャンバー6内にプロセスガスが導入される。排気系61
が、保護膜作成チャンバー6内の圧力を所定の値に維持
し、この状態で高周波電極631に高周波電圧が印加さ
れる。これにより、高周波電極631の前方の空間に高
周波電界が設定され、プロセスガスに高周波放電が生じ
る。この結果、プロセスガスのプラズマPが形成され
る。プラズマP中では、CH ガスの分解が生じて炭
素が生成され、基板9の表面に炭素薄膜が保護膜して堆
積する。
【0020】また、保護膜作成チャンバー6は、上述し
た磁性膜作成チャンバー5と同様に、基板9の両側の面
に同時に成膜できるようになっている。具体的には、図
3に示すように、ガス導入系62と、プラズマ形成手段
63の組は、保護膜作成チャンバー6内の基板配置位置
を挟んで両側に設けられており、基板9の両側の面に同
時に保護膜が作成されるようになっている。
【0021】さて、本実施形態の大きな特徴点は、磁性
膜作成チャンバー5と保護膜作成チャンバー6との間に
プリヒートチャンバー3とは別の中間加熱チャンバー8
が設けられている点である。即ち、磁性膜が作成された
後であって保護膜が作成される前に、基板9を加熱する
構成が採用されている。この構成は、保護膜の作成条件
並びに磁性膜の作成条件について研究した発明者の研究
結果に基づいている。
【0022】発明者が、保護膜の硬度と保護膜の作成条
件との関係について鋭意研究を行ったところ、保護膜の
硬度は、保護膜が作成される際の基板9の温度(以下、
保護膜作成温度)に大きく依存していることが判明し
た。図5は、保護膜作成温度と保護膜の硬度との関係に
ついて調べた実験の結果について示す図である。この実
験では、以下の条件により保護膜を作成した。 保護膜作成チャンバー内の圧力:4Pa プロセスガス:CH 及びH の混合ガス プロセスガスの流量:CH 100cc/分,H
00cc/分 プラズマ用高周波電源:13.56MHz、出力700
W 上記条件により保護膜を作成するとともに、保護膜作成
温度を変え、成膜実験を行った。従って、図5の横軸
は、保護膜作成温度である。尚、図5の縦軸は、保護膜
の硬度(GPa,ギガパスカル)である。
【0023】図5から解るように、保護膜作成温度が上
昇するに従い、保護膜の硬度も直線的に上昇している。
即ち、保護膜作成温度がより高い方が、保護膜の硬度も
より高くなる。この種の保護膜について一般的に必要と
される30GPa以上の硬度を得るには、図5において
は、保護膜作成温度が230℃以上であることが必要で
あることが解る。
【0024】このような保護膜の硬度の保護膜作成温度
に対する依存性は、炭素薄膜が成長する際のエネルギー
に原因していると考えられる。上述したCH がプラ
ズマ中で分解して炭素が基板9の表面に堆積する際、エ
ネルギーが低いと、C−Hの結合が完全に解かれずC−
H結合が多く残った状態で炭素薄膜が成長するものと考
えられる。また、エネルギーが低いと、炭素同士の結合
による結晶も、グラファイトの結晶構造である六方最密
構造の割合が多く、ダイヤモンドの結晶構造である面心
立方の割合が少ないものと考えられる。そして、基板9
の温度が高くなり、炭素薄膜が成長する際に多くのエネ
ルギーを基板9から受け取ると、面心立方の結晶構造の
割合が高くなる。この結果、硬度が高くなるものと考え
られる。
【0025】一方、発明者は、磁性膜の磁気特性と磁性
膜の作成条件との関係についても、鋭意研究を行った。
本願発明が対象とする情報記録ディスク用の磁性膜で
は、磁気記録の安定性や信頼性などから、保磁力が重要
な磁気特性となっている。そこで、発明者は、磁性膜を
作成する際の基板9の温度(以下、磁性膜作成温度)と
磁性膜の保磁力との関係について研究を行った。図6
は、磁性膜作成温度と磁性膜の保磁力との関係について
調べた実験の結果について示す図である。この実験で
は、以下の条件により磁性膜を作成した。 ターゲットの材料:CoCrTa 磁性膜作成チャンバー内の圧力:0.67Pa プロセスガス:アルゴン プロセスガスの流量:100cc/分 スパッタ電源の電圧及び電力:−400V,900W
【0026】上記条件によりCoCrTaより成る磁性
膜を作成するとともに、磁性膜作成温度を変え、成膜実
験を行った。従って、図6の横軸は、磁性膜作成温度で
ある。尚、図6の縦軸は、磁性膜の保磁力(Oe)であ
る。図6から解るように、磁性膜の保磁力は、磁性膜作
成温度の上昇とともに高くなるものの、あるピークを境
にして逆に減少する傾向がある。保磁力がピークとなる
際の温度は、図6に示す例では230℃程度である。こ
れは、高保磁力をもたらす磁性膜作成温度がある温度範
囲に限定されることを意味している。この理由は、一概
に明らかではないが、結晶構造の問題に起因していると
推測される。つまり、高保磁力をもたらすあるタイプの
結晶構造があり、ピークより低い温度やピークより高い
温度では、結晶構造が異なってしまい、保磁力が低下す
るものと推測される。
【0027】ここで興味深いことは、一般的に必要とさ
れる30GPaの硬度をもたらす保護膜作成温度より
も、保磁力のピークをもたらす磁性膜作成温度の方が低
いことである。つまり、発明者の研究成果に従うと、磁
性膜作成温度よりも保護膜作成温度を高くしなければ、
磁性膜の高保磁力と保護膜の高硬度とを同時に達成する
ことはできない。発明者の研究によると、このような傾
向は、他の多くの材料の磁性膜についても同様であり、
高硬度をもたらす保護膜作成温度より低い温度で成膜し
なければ高保磁力が得られないことが判明した。本実施
形態の装置では、このような発明者の新たな知見に基づ
き、磁性膜作成チャンバー5と保護膜作成チャンバー6
との間に別の中間加熱チャンバー8を介在させ、保護膜
作成に先だって加熱工程を行うようにしている。
【0028】本実施形態の中間加熱チャンバー8につい
て、図7を用いて具体的に説明する。図7は、中間加熱
チャンバー8の構成を示した平面断面概略図である。本
実施形態における中間加熱チャンバー8は、輻射加熱に
より基板9を加熱するようになっている。即ち、中間加
熱チャンバー8内には、加熱機構として輻射加熱ランプ
81が設けられている。輻射加熱ランプ81は、例えば
棒状の赤外線ランプであり、背後に反射ミラー82を備
えている。輻射加熱ランプ81は、基板9と平行な面内
に複数設けられている。複数の輻射加熱ランプ81の配
置は、基板9を均一に加熱できる配置とされている。
尚、輻射加熱ランプ81の封体は、基板9の汚損防止の
ため石英ガラス等で形成されている。
【0029】輻射加熱ランプ81による基板9の加熱温
度は、前述した説明から解るように、保護膜作成チャン
バー6における保護膜作成温度に依存する。例えば、保
護膜作成温度が240℃である場合、基板9は240℃
又はそれより若干高い温度に加熱される。若干高い温度
(例えば250℃)に加熱するのは、基板9が中間加熱
チャンバー8から保護膜作成チャンバー6に搬送される
際の温度低下を見込んだものである。
【0030】上述した例では、加熱機構は、輻射加熱ラ
ンプ81であったが、レーザーによって加熱する構成を
採用することもできる。レーザーによる場合には、基板
9の面内にレーザーを走査するための走査機構が設けら
れる。また、カーボンヒータ(カーボン素材を使用した
抵抗発熱方式等のヒータ)を使用して加熱する構成を採
用することも可能である。
【0031】さらに、伝導伝達により加熱する加熱機構
を採用することも可能である。例えば、キャリア90に
接触するよう加熱ブロックを設け、加熱ブロック内に抵
抗発熱方式のヒータを設ける。そして、キャリア90
は、基板9の周縁のなるべく多くの領域で基板90に接
触するようにする。加熱ブロックをキャリア90に接触
させ、キャリア90を介して基板9を加熱するようにす
る。但し、この構成では、キャリア90の移動の際には
加熱ブロックをキャリアから離す必要があり、従って、
加熱ブロックの移動機構が必要になる。このため、機構
的に複雑になる欠点がある。また、両面成膜を行う場
合、基板9の周縁しか接触できる箇所が無いので、加熱
効率が悪いという欠点もある。これらの欠点が無い点
で、ランプ又はレーザー等による輻射加熱の構成は優れ
ている。
【0032】中間加熱チャンバー8は、内部を排気する
排気系83を備えている。排気系83は、ターボ分子ポ
ンプ又はクライオポンプ等の真空ポンプから構成されて
おり、中間加熱チャンバー8内を10-6Pa程度まで排
気できるようになっている。排気系83によって中間加
熱チャンバー8内を排気することにより、基板9に作成
された薄膜が加熱される際に酸化等の汚損が生じること
を防いでいる。酸化等の汚損を防止するには、窒素等の
不活性ガスを置換のため導入する場合もある。
【0033】磁性膜作成後であって保護膜作成前に基板
9を加熱する構成としては、本実施形態のように専用の
中間加熱チャンバー8を設ける構成ではなく、保護膜作
成チャンバー6内に加熱手段を設けることも考えられ
る。例えば、保護膜作成チャンバー6内に輻射加熱ラン
プを設け、プラズマを形成しての保護膜作成の前に輻射
加熱ランプにより基板9を所定温度まで加熱するように
する。しかしながら、このような構成であると、保護膜
作成チャンバー6での全体の処理時間が長く掛かってし
まう欠点がある。プラズマCVDによる保護膜作成は、
スパッタリングによる下地膜や磁性膜の作成に比べて長
く掛かる傾向があり、保護膜作成チャンバー6が装置全
体のタクトタイムを律するチャンバーになっていること
が多い。従って、さらに中間加熱に要する時間が加わる
と、タクトタイムがさらに長くなってしまい、装置の生
産性が大きく低下してしまう。尚、タクトタイムとは、
一つのキャリア90から処理済みの基板9が取り出され
てから次のキャリア90から処理済みの基板9が取り出
されるまでの時間である。タクトタイム毎に、各キャリ
ア90は次のチャンバーに移動する。また、保護膜作成
チャンバー6内に輻射加熱ランプを設けると、ランプに
次第に薄膜が堆積して輻射線が遮られる問題がある。こ
のため、堆積した薄膜を取り除いたり、ランプを交換す
る作業等が必要になり、大きな労力やコストを必要とす
る問題がある。
【0034】一方、本実施形態のように、専用の中間加
熱チャンバー8を設けると、上記のようなタクトタイム
の増加の問題はなく、装置の生産性は本質的に低下しな
い。そして、中間加熱チャンバー8内には薄膜を堆積さ
せる化学種は本質的に存在していないので、輻射加熱ラ
ンプ81への膜堆積に起因した問題は生じない。また、
中間加熱チャンバー8は、磁性膜作成チャンバー5及び
保護膜作成チャンバー6に対して気密に設けられてお
り、従って、基板9を大気に晒すことなく、磁性膜の作
成、中間加熱、保護膜の作成、という工程を踏むことが
できる。このため、磁性膜や保護膜の品質の低下の問題
もない。
【0035】次に、本実施形態の他の構成について説明
する。図8は、キャリア90及びキャリア90に保持さ
れた基板9を搬送する搬送機構の構成について説明する
正面図である。キャリア90は、全体が板状の部材であ
り、絶縁材903を挟んで上側部901と、下側部90
2とからなっている。上側部902は、ステンレス又は
アルミ等の金属で形成されている。キャリア90は、基
板9の直径よりも少し大きい二つのほぼ円形の開口を有
している。そして、各開口の下側の縁と、左右両側の縁
には、基板9を支持する支持爪91,92が設けられて
いる。支持爪91,92は、上側部901と同様、ステ
ンレス等の金属で形成されている。
【0036】キャリア90の下縁には、小さな磁石(以
下、キャリア側磁石)93が多数設けられている。キャ
リア側磁石93は、交互に逆の磁極となっている。そし
て、キャリア90の下方には、図8に示すように、隔壁
94を介して磁気結合ローラ95が設けられている。磁
気結合ローラ95は、二重螺旋状の磁石列951を有し
ている。各磁石列951は、小さな磁石(以下、ローラ
側磁石)に区分されている。そして、磁石列951の各
ローラ側磁石は、図8に示すように、上側のキャリア側
磁石93に対して磁気結合している。
【0037】磁気結合ローラ95には、回転機構952
が設けられている。回転機構952によって磁気結合ロ
ーラ95が回転すると、キャリア90が水平方向(磁気
結合ローラ95の軸方向)に移動するようになってい
る。これにより、キャリア90に保持された基板9が搬
送されるようになっている。尚、上記キャリア90は、
図4に示すように、水平な回転軸の回りに回転する主プ
ーリ96に載せられているとともに、下端が垂直な回転
軸の回りに回転する副プーリ97に接している。キャリ
ア90は、上述した搬送機構が動作する際、主プーリ9
6及び副プーリ97にガイドされながら移動するように
なっている。
【0038】また、本実施形態の装置の別の特徴点は、
プラズマCVDにより炭素保護膜を作成する際、基板9
に負のバイアス電圧を印加し、これによってプラズマ中
のイオンを基板9に入射させるバイアス印加機構64を
備えている点である。この点について、再び図4を使用
して説明する。図4に示すように、バイアス印加機構6
4は、所定の高周波を発生するバイアス用高周波電源6
5と、バイアス用高周波電源65とキャリア90とを繋
ぐ高周波線路66と、高周波線路66の先端に設けられ
た可動接点67とから構成されている。
【0039】バイアス用高周波電源65は、周波数1
3.56MHz、出力1000W程度のものである。高
周波線路66には、同軸ケーブル等が使用される。高周
波線路66上には、不図示の整合器が設けられている。
可動接点67は、先端がキャリア90の上側部901に
接触する電極ロッド671と、電極ロッド671を絶縁
材を介して先端に取り付けた電極駆動棒673と、電極
駆動棒673を駆動する電極駆動源674とから主に構
成されている。電極駆動棒673は、磁性流体を用いた
メカニカルシール等のような真空シール675を介在さ
せながら、保護膜作成チャンバー6を気密に貫通してい
る。電極ロッド671は、電極駆動棒673内の高周波
導入棒675を介して高周波線路671に接続されてい
る。高周波導入棒676と電極駆動棒673とは、絶縁
されている。電極駆動源674には、例えばエアシリン
ダが使用されており、電極駆動棒673を所定のストロ
ークで前後運動させるようになっている。
【0040】保護膜作成チャンバー6内にキャリア90
が進入して所定位置で停止すると、電極駆動源674が
動作して、電極駆動棒673が所定のストロークだけ前
進する。この結果、電極ロッド671も前進し、図4に
示すようにキャリア90の上側部901に電極ロッド6
71の先端が接触する。この結果、上側部901を介し
て基板9に高周波電圧が印加される。尚、キャリア90
の下側部902は絶縁材903で絶縁されているので、
主プーリ96等には高周波電圧は印加されないようにな
っている。
【0041】図3に示すようにプラズマPが形成されて
いる状態で、基板9に高周波電圧が印加されると、プラ
ズマP中のイオンと電子の移動度の違いにより、基板9
の表面に負のバイアス電圧(自己バイアス電圧)が生じ
る。この負のバイアス電圧により、プラズマP中のイオ
ンが効率良く基板9の表面に入射して表面を衝撃する。
このため、炭素薄膜は、イオン衝撃によるエネルギーを
入射イオンからもらいながら基板9の表面で成長する。
この結果、作成される炭素薄膜の結晶構造は、ダイヤモ
ンド構造の割合が増え、硬度の高い良好なDLC膜が得
られる。
【0042】次に、請求項1の方法の発明の説明を兼ね
て本実施形態の装置の動作について説明する。まず、ロ
ードロックチャンバー1内で未処理の二枚の基板9が最
初のキャリア90に搭載される。このキャリア90はプ
リヒートチャンバー3に移動して、基板9がプリヒート
される。この際、次のキャリア90への二枚の未処理の
基板9の搭載動作が行われる。1タクトタイムが経過す
ると、キャリア90は下地膜作成チャンバー4に移動
し、基板9に下地膜が作成される。この際、次のキャリ
ア90はプリヒートチャンバー3に移動し、基板9がプ
リヒートされ、ロードロックチャンバー1内でさらに次
のキャリア90への基板9の搭載動作が行われる。
【0043】このようにして、1タクトタイム毎にキャ
リア90が移動し、プリヒート、下地膜の作成、磁性膜
の作成、中間加熱、保護膜の作成の順で処理が行われ
る。そして、保護膜の作成の後、キャリア90はアンロ
ードロックチャンバー2に達し、このキャリア90から
処理済みの二枚の基板9の回収動作が行われる。尚、本
実施形態では、下地膜作成チャンバー4は二つ設けられ
ている。従って、最初の下地膜作成チャンバー4で半分
の厚さの成膜を行い、次に下地膜作成チャンバー4で残
りの半分の厚さの成膜を行う。この点は、磁性膜作成チ
ャンバー5や保護膜作成チャンバー6でも同じである。
【0044】上記動作において、磁性膜の作成温度は、
150℃〜250℃程度である。そして、基板9は磁性
膜の作成の後、前述したように中間加熱チャンバー8で
200〜300℃程度に中間加熱される。そして、その
後、保護膜作成チャンバー6に搬送されて炭素薄膜より
成る保護膜(以下、炭素保護膜)が作成される。このた
め、高保磁力の磁性膜の上に、高硬度の炭素保護膜が積
層された構造が得られる。従って、本実施形態の装置に
よると、高性能の磁気記録媒体の製造に貢献できる。
【0045】次に、本願発明の他の実施形態について説
明する。図9は、本願発明の別の実施形態であって、保
護膜作成チャンバー6がイオンビーム蒸着により保護膜
を作成する実施形態の構成について示した平面断面概略
図である。この図9に示す実施形態では、CH 等の
原料となるガスを含んだプロセスガスを導入するガス導
入系62と、プロセスガスを分解させて炭素を生成する
イオンを供給するイオン源68とを備えている。図9か
ら解るように、ガス導入系62は、プロセスガスを基板
9の表面付近に導入する。イオン源68は、アルゴン、
酸素、窒素又は水素等のイオンを充分な量でプロセスガ
スに供給する。イオンを加速する加速電極や、イオン流
の方向を変える偏向器等が必要に応じて設けられる。プ
ロセスガスは、基板9の表面付近でイオンと混ざり合っ
て分解し、基板9の表面に炭素保護膜が堆積する。原料
となるガスを直接イオン化して成膜するタイプのイオン
ビーム蒸着も採用し得る。この場合には、イオン源68
によってCH、C22等の原料ガスのイオンビームを
基板9の表面に照射し、これによって炭素保護膜を堆積
させる。
【0046】また、図10は、本願発明のさらに別の実
施形態であって、保護膜作成チャンバー6が電子サイク
ロトン共鳴(ECR)プラズマCVDにより成膜を行う
実施形態の構成について示した平面断面概略図である。
この図10に示す実施形態では、保護膜作成チャンバー
6は、原料となるガスを含んだプロセスガスを内部に導
入するガス導入系62と、ECRプラズマを形成するE
CRプラズマ形成手段69が設けられている。
【0047】ECRプラズマ形成手段69は、保護膜作
成チャンバー6に内部が連通するようにして設けたプラ
ズマ形成容器691と、プラズマ形成容器691内にマ
イクロ波を導入するマイクロ波導入系692と、ECR
条件が成立するようプラズマ形成容器691内に磁場を
設定する電磁石693と、プラズマ形成用のガスを導入
するプラズマ形成用ガス導入系694とから主に構成さ
れている。マイクロ波導入系692は、2.45GHz
のマイクロ波を100〜140W程度の電力でプラズマ
形成容器691に導入する。電磁石693は、ECR条
件が成立するよう875ガウス程度の磁場をプラズマ形
成容器691内に設定している。また、プラズマ形成用
ガス導入系694は、アルゴン、酸素、窒素又は水素等
のガスをプラズマ形成容器691内に導入する。導入さ
れたマイクロ波の角周波数と、サイクロトロン運動を行
う電子の角周波数が一致して共鳴し、導入されたプラズ
マ形成用ガスが高効率でイオン化する。この結果、EC
Rプラズマが形成される。ECRプラズマは、プラズマ
形成容器691から基板9に向けて拡散し、導入された
CH 等の原料ガスがこの拡散プラズマで分解し、基
板9の表面に炭素保護膜が作成される。尚、プラズマ形
成用ガス導入系694によって原料ガスをプラズマ形成
容器691に導入し、原料ガスのプラズマをプラズマ形
成容器691内で形成して成膜する構成が採用されるこ
ともある。
【0048】図9や図10に示す構成の実施形態の装置
も、前述したのと同様の中間加熱チャンバーを備えてお
り、磁性膜作成の際の成膜温度よりも高い所定の温度に
基板を加熱してから、基板を保護膜作成チャンバーに搬
送する。従って、高保磁力の磁性膜の上に高硬度の炭素
保護膜を作成でき、高性能の情報記録ディスクの製造に
貢献できる。尚、上述した各実施形態では、炭素保護膜
を作成する際の原料は、CH、C 、C
他、C、C等の炭化水素化合物でもよく、
またCCH等の液体ソースでもよい。また、必
要に応じてH、N等のガスを添加してもよい。尚、
磁性膜としては、前述したCoCrTaの他、CoCr
PtTa等が挙げられる。
【0049】
【発明の効果】以上説明した通り、本願の各請求項の発
明によれば、高保磁力の磁性膜の上に高硬度の保護膜が
積層された構造が得られる。従って、高性能の磁気記録
媒体の製造に貢献できる。また、請求項3の発明によれ
ば、上記請求項2の発明の効果に加え、専用の中間加熱
チャンバーを有するのでタクトタイムの増加の問題がな
く、また、磁性膜の作成、中間加熱、保護膜の作成が真
空中で連続して行えるので、磁性膜の汚損等の品質低下
の問題も生じない。また、請求項4の発明によれば、上
記請求項2又は3の発明の効果に加え、保護膜の作成の
際、基板の表面に負のバイアス電圧が与えられてイオン
が入射するので、保護膜の硬度がより高くなり、より特
性の良好な保護膜が作成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施形態に係る情報記録ディスク用
薄膜作成装置の概略構成を示す平面図である。
【図2】磁性膜作成チャンバー5の構成を説明する平面
断面概略図である。
【図3】図1に示す装置の保護膜作成チャンバー6の詳
細を示す平面断面概略図である。
【図4】図1に示す装置の保護膜作成チャンバー6の詳
細を示す側断面概略図である。
【図5】保護膜作成温度と保護膜の硬度との関係につい
て調べた実験の結果について示す図である。
【図6】磁性膜作成温度と磁性膜の保磁力との関係につ
いて調べた実験の結果について示す図である。
【図7】中間加熱チャンバー8の構成を示した平面断面
概略図である。
【図8】キャリア90及びキャリア90に保持された基
板9を搬送する搬送機構の構成について説明する正面図
である。
【図9】本願発明の別の実施形態であって、保護膜作成
チャンバーがイオンビーム蒸着により保護膜を作成する
実施形態の構成について示した平面断面概略図である。
【図10】本願発明のさらに別の実施形態であって、保
護膜作成チャンバーが電子サイクロトン共鳴(ECR)
プラズマCVDにより成膜を行う実施形態の構成につい
て示した平面断面概略図である。
【符号の説明】
1 ロードロックチャンバー 10 ゲートバルブ 2 アンロードロックチャンバー 3 プリヒートチャンバー 4 下地膜作成チャンバー 5 磁性膜作成チャンバー 51 排気系 52 ガス導入系 53 ターゲット 54 スパッタ電源 55 磁石機構 6 保護膜作成チャンバー 61 排気系 62 ガス導入系 63 プラズマ形成手段 64 バイアス印加機構 65 バイアス用高周波電源 66 高周波線路 67 可動接点 68 イオン源 69 ECRプラズマ形成手段 8 中間加熱チャンバー 81 輻射加熱ランプ 82 反射ミラー 83 排気系 9 基板 90 キャリア
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月31日(2000.7.3
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の請求項1記載の発明は、情報記録ディスク用
の基板の表面に情報記録層としての磁性膜を作成した後
にこの磁性膜の上に保護膜を作成する情報記録ディスク
用保護膜作成方法であって、前記保護膜を作成する際の
基板の温度である保護膜作成温度は、前記磁性膜を作成
する際の基板の温度である磁性膜作成温度よりも高く、
前記磁性膜を作成した後、保護膜作成の際に保護膜作成
温度になるよう基板を加熱するという構成を有する。ま
た、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、
情報記録ディスク用の基板の表面に情報記録層としての
磁性膜を作成した後にこの磁性膜の上に保護膜を作成す
る情報記録ディスク用薄膜作成装置であって、前記保護
膜を作成する際の基板の温度である保護膜作成温度は、
前記磁性膜を作成する際の基板の温度である磁性膜作成
温度よりも高く、前記磁性膜を作成した後、保護膜作成
の際に保護膜作成温度になるよう基板を加熱する加熱機
構を備えているという構成を有する。また、上記課題を
解決するため、請求項3記載の発明は、上記請求項2の
構成において、前記加熱機構を備えた中間加熱チャンバ
ーが設けられており、この中間加熱チャンバーは、前記
基板の表面に磁性膜を作成する磁性膜作成チャンバー
と、作成された磁性膜の上に保護膜を作成して積層する
保護膜作成チャンバーとの間に設けられており、磁性膜
作成チャンバーと中間加熱チャンバー、及び、中間加熱
チャンバーと保護膜作成チャンバーとは気密に接続され
ており、基板を大気に晒すことなく、磁性膜の作成、中
間加熱、保護膜の作成が連続して行えるようになってい
るという構成を有する。また、上記課題を解決するた
め、請求項4記載の発明は、上記請求項2又は3の構成
において、前記保護膜作成チャンバーは、プラズマ化学
蒸着によって保護膜を作成するものであるとともに、基
板に高周波電圧を印加して高周波とプラズマとの相互作
用により基板に負のバイアス電圧を与えてプラズマ中の
正イオンを基板に入射させるバイアス印加機構を備えて
いるという構成を有する。また、上記課題を解決するた
め、請求項5記載の発明は、上記請求項2又は3の構成
において、前記保護膜作成チャンバーは、イオン源を備
えており、イオンビーム蒸着により保護膜を作成するも
のであるという構成を有する。また、上記課題を解決す
るため、請求項6記載の発明は、上記請求項2又は3の
構成において、前記保護膜作成チャンバーは、電子サイ
クロトン共鳴プラズマを形成するプラズマ形成手段を備
え、このプラズマ形成手段が形成させたプラズマにより
プラズマ化学蒸着を行うものであるという構成を有す
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 直樹 東京都府中市四谷5丁目8番1号アネルバ 株式会社内 Fターム(参考) 5D006 AA05 BB07 DA03 EA03 5D112 AA05 AA07 AA24 FA02 FA10 FB21 FB26

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記録ディスク用の基板の表面に情報
    記録層としての磁性膜を作成した後にこの磁性膜の上に
    保護膜を作成する情報記録ディスク用保護膜作成方法で
    あって、 前記保護膜を作成する際の基板の温度である保護膜作成
    温度は、前記磁性膜を作成する際の基板の温度である磁
    性膜作成温度よりも高く、前記磁性膜を作成した後、保
    護膜作成の際に保護膜作成温度になるよう基板を加熱す
    ることを特徴とする情報記録ディスク用保護膜作成方
    法。
  2. 【請求項2】 情報記録ディスク用の基板の表面に情報
    記録層としての磁性膜を作成した後にこの磁性膜の上に
    保護膜を作成する情報記録ディスク用薄膜作成装置であ
    って、 前記保護膜を作成する際の基板の温度である保護膜作成
    温度は、前記磁性膜を作成する際の基板の温度である磁
    性膜作成温度よりも高く、前記磁性膜を作成した後、保
    護膜作成の際に保護膜作成温度になるよう基板を加熱す
    る加熱機構を備えていることを特徴とする情報記録ディ
    スク用薄膜作成装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱機構を備えた中間加熱チャンバ
    ーが設けられており、この中間加熱チャンバーは、前記
    基板の表面に磁性膜を作成する磁性膜作成チャンバー
    と、作成された磁性膜の上に保護膜を作成して積層する
    保護膜作成チャンバーとの間に設けられており、磁性膜
    作成チャンバーと中間加熱チャンバー、及び、中間加熱
    チャンバーと保護膜作成チャンバーとは気密に接続され
    ており、基板を大気に晒すことなく、磁性膜の作成、中
    間加熱、保護膜の作成が連続して行えるようになってい
    ることを特徴とする請求項2記載の情報記録ディスク用
    薄膜作成装置。
  4. 【請求項4】 前記保護膜作成チャンバーは、プラズマ
    化学蒸着によって保護膜を作成するものであるととも
    に、基板に高周波電圧を印加して高周波とプラズマとの
    相互作用により基板に負のバイアス電圧を与えてプラズ
    マ中の正イオンを基板に入射させるバイアス印加機構を
    備えていることを特徴とする請求項2、又は3記載の情
    報記録ディスク用薄膜作成装置。
  5. 【請求項5】 前記保護膜作成チャンバーは、イオン源
    を備えており、イオンビーム蒸着により保護膜を作成す
    るものであることを特徴とする請求項2又は3記載の情
    報記録ディスク用薄膜作成装置。
  6. 【請求項6】 前記保護膜作成チャンバーは、電子サイ
    クロトン共鳴プラズマを形成するプラズマ形成手段を備
    え、このプラズマ形成手段が形成させたプラズマにより
    プラズマ化学蒸着を行うものであることを特徴とする請
    求項2又は3記載の情報記録ディスク用薄膜作成装置。
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