JP2001043420A - 硬貨入出金機 - Google Patents

硬貨入出金機

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JP2001043420A
JP2001043420A JP11214914A JP21491499A JP2001043420A JP 2001043420 A JP2001043420 A JP 2001043420A JP 11214914 A JP11214914 A JP 11214914A JP 21491499 A JP21491499 A JP 21491499A JP 2001043420 A JP2001043420 A JP 2001043420A
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coins
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Hitoshi Kamata
仁 鎌田
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Laurel Bank Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 入金された硬貨を、出金硬貨として利用する
ことができ、機構が簡略化され、前後方向の寸法が小さ
い硬貨入出金機を提供する。 【解決手段】 硬貨を1枚づつ、係合するピンが形成さ
れたチェーンを備えた硬貨選別通路と、硬貨が受け入れ
可能か否かおよび硬貨の金種を判別する判別手段20
と、硬貨を金種別に収納する複数の硬貨収納手段22
a、22b、22c、22d、22e、22fと、判別
手段の判別結果に基づき、硬貨を選別して、少なくとも
複数の硬貨収納手段に収納させる複数の選別手段と、複
数の硬貨収納手段に収納された硬貨を出金する硬貨搬送
手段32、33、1を備え、判別手段が、第一の水平通
路部分に設けられ、複数の硬貨選別手段が、第二の水平
通路部分に設けられた硬貨入出金機。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、硬貨入出金機に関
するものであり、さらに詳細には、入金された硬貨を、
出金硬貨として利用することができ、機構が簡略化さ
れ、前後方向の寸法が小さい硬貨入出金機に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、スーパーマーケットやコンビニエ
ンスストアなどに、硬貨入出金機を設置する要求が高ま
っており、機構が簡略で、前後方向の寸法が小さい硬貨
入出金機の開発が望まれている。
【0003】米国特許第5,366,407号明細書
は、入金された硬貨を、出金硬貨として利用する硬貨入
出金機を開示している。この硬貨入出金機は、金種別
に、硬貨を貯留する複数の硬貨貯留筒を備え、入金時に
は、硬貨は硬貨入出金口に投入され、硬貨入出金口の直
下に設けられた一時貯留部を介して、回転円板上に落下
させ、回転円板から送り出して、受け入れ可能か否かが
判別され、受け入れ可能な硬貨は、下方に位置した一時
貯留ボックスに貯留された後、機体の前方から後方に、
次いで、下方から上方に延びる搬送ベルトにより、上方
に設けられた回転円板に送られ、さらに、機体の後方か
ら前方に延びる硬貨選別通路に送られて、センサによっ
て、硬貨の金種が判別されて、複数の硬貨貯留筒の対応
する金種の硬貨を収容すべき硬貨貯留筒に貯留されるよ
うに構成されている。出金時においては、出金額に応じ
て、複数の硬貨貯留筒から所定枚数の硬貨が、機体の前
方から後方に、次いで、下方から上方に延びる搬送ベル
ト上に送り出され、上方に設けられた回転円板に送ら
れ、機体の後方から前方に延びる硬貨通路に送られて、
硬貨入出金口の直下に設けられた一時貯留部に送られ、
硬貨入出金口から出金されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この硬
貨入出金機にあっては、回転円板とセンサとが前後方向
に配置され、さらに、硬貨選別通路が、機体の後方から
前方に向かって延びているため、前後方向の寸法が大き
くならざるを得ず、また、機構が複雑であるという問題
があった。したがって、本発明は、入金された硬貨を、
出金硬貨として利用することができ、機構が簡略化さ
れ、前後方向の寸法が小さい硬貨入出金機を提供するこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のかかる目的は、
水平方向に対して、角度をもって配置され、硬貨を、1
枚づつ、硬貨判別通路に送り出す回転円板と、前記回転
円板に接続され、水平方向に対して、角度をもって配置
された硬貨選別通路であって、前記回転円板から、機体
の後方に向かって、略水平方向に延びる第一の水平通路
部分と、機体の上方に向かって延びる立ち上り通路部分
と、前記立ち上り通路部分の上端部に接続され、機体の
前方に向かって、略水平方向に延びる第二の水平通路部
分とを備え、硬貨を1枚づつ、係合して、搬送する硬貨
搬送手段を備えた硬貨選別通路と、硬貨が受け入れ可能
か否かおよび硬貨の金種を判別する判別手段と、硬貨を
金種別に収納する複数の硬貨収納手段と、前記判別手段
の判別結果に基づき、硬貨を選別して、少なくとも前記
複数の硬貨収納手段に収納させる複数の選別手段と、前
記複数の硬貨収納手段に収納された硬貨を出金する硬貨
搬送手段を備え、前記判別手段が、前記第一の水平通路
部分に設けられ、前記複数の硬貨選別手段が、前記第二
の水平通路部分に設けられた硬貨入出金機によって達成
される。
【0006】本発明によれば、硬貨選別通路が、回転円
板から、機体の後方に向かって、略水平方向に延びる第
一の水平通路部分と、機体の上方に向かって延びる立ち
上り通路部分と、立ち上り通路部分の上端部に接続さ
れ、機体の前方に向かって、略水平方向に延びる第二の
水平通路部分とを備え、さらに、硬貨を1枚づつ、係合
して、搬送する硬貨搬送手段を備えており、判別手段
が、第一の水平通路部分に設けられ、判別手段の判別結
果に基づき、硬貨を選別して、少なくとも、金種別に硬
貨を収納する複数の硬貨収納手段に収納させる複数の硬
貨選別手段が設けられているから、上下方向のスペース
が有効に活用され、硬貨入出金機の機構を簡略化し、前
後方向の寸法を大幅に小さくすることが可能となる。
【0007】本発明の好ましい実施態様においては、さ
らに、前記第一の水平通路部分および前記回転円板の上
方で、かつ、前記第二の水平通路部分の下方に、入金さ
れた硬貨を一時的に貯留する一時貯留手段を備え、前記
第二の水平通路部分に設けられた前記選別手段の一つ
が、硬貨を選別して、前記一時貯留手段に収納させるよ
うに構成されている。
【0008】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、前記選別手段が前記第一の水平通路部分に
も設けられ、硬貨入出金機の前部または後部に着脱可能
に取付けられ、前記複数の硬貨収納手段に収納しきれな
い硬貨を収納可能な第一の硬貨カセットを備え、前記前
記第一の水平通路部分にも設けられた前記選別手段が、
前記複数の硬貨収納手段に収納しきれない硬貨を選別し
て、前記第一の硬貨カセットに収納させるように構成さ
れている。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、
金種別に、硬貨を収納する複数の硬貨収納手段に収納し
きれない硬貨を、第一の硬貨カセットに収納することが
でき、硬貨が、複数の硬貨収納手段に収納しきれなって
も、硬貨の入出金を続けることができ、作業効率を向上
させることが可能となるとともに、上下方向のスペース
が有効に活用され、硬貨入出金機の機構を簡略化し、前
後方向の寸法を大幅に小さくすることが可能となる。
【0009】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、硬貨入出金機の後部または前部に着脱可能
に取付けられ、収納した硬貨を前記複数の硬貨収納手段
に補充可能な第二の硬貨カセットを備えている。本発明
のさらに好ましい実施態様によれば、さらに、硬貨入出
金機の後部または前部に着脱可能に取付けられ、収納し
た硬貨を複数の硬貨収納手段に補充可能な第二の硬貨カ
セットを備えているから、出金すべき硬貨を硬貨入出金
機に補充することができ、複数の硬貨収納手段のいずれ
かの硬貨収納手段内の硬貨がなくなっても、硬貨の入出
金を続けることができ、作業効率を向上させることが可
能となる。
【0010】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、前記硬貨判別通路が、水平方向に対して、
角度をもって配置され、前記硬貨搬送手段によって搬送
される硬貨を支持する支持板を備えている。本発明のさ
らに好ましい実施態様によれば、硬貨判別通路を、水平
方向に対して、角度をもって配置し、上下方向のスペー
スを有効に活用して、硬貨入出金機の機構を簡略化し、
前後方向の寸法を大幅に小さくするようにしても、硬貨
を確実に搬送し、選別することが可能となる。
【0011】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記回転円板および前記硬貨選別通路が、水平方向
に対して、60度以上の角度をもって、配置されてい
る。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨を
確実に搬送し、選別することが可能となるとともに、上
下方向のスペースを有効に活用して、硬貨入出金機の機
構を簡略化し、前後方向の寸法を大幅に小さくすること
ができる。
【0012】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記回転円板および前記硬貨選別通路が、水平方向
に対して、約75度の角度をもって、配置されている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨を確実
に搬送し、選別することが可能となるとともに、上下方
向のスペースを有効に活用して、硬貨入出金機の機構を
簡略化し、前後方向の寸法を大幅に小さくすることがで
きる。
【0013】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記硬貨搬送手段がチェーンによって構成され、前
記チェーンに、所定の間隔で、硬貨と係合可能なピンが
形成されている。本発明のさらに好ましい実施態様によ
れば、硬貨を確実に搬送し、選別することが可能とな
る。
【0014】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、さらに、前記第一の水平通路部分の下方に、前記第
一の水平通路部分に沿って、略水平に延び、硬貨を支持
する下方水平レール部材を備え、前記第二の水平通路部
分の下方に、前記第二の水平通路部分に沿って、略水平
に延び、硬貨を支持する上方水平レール部材を備え、前
記立ち上り通路部分の両側に、前記立ち上り通路部分に
沿って、上方に延び、硬貨を支持する縦方向レール部材
を備えている。本発明のさらに好ましい実施態様によれ
ば、硬貨を確実に搬送し、選別することが可能となる。
【0015】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記各選別手段が、前記水平レール部材の所定の位
置に形成された選別孔と、前記選別孔を開閉可能な開閉
部材とを備えている。本発明のさらに好ましい実施態様
によれば、硬貨を容易に選別することが可能となる。
【0016】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記開閉部材が、前記選別孔上に向かって延びる横
方向部分と、前記支持板の前記選別孔の反対側の面に沿
って延びる縦方向部分を備え、前記各選別手段が、さら
に、前記開閉部材の前記縦方向部分に取付けられたソレ
ノイドを備えている。本発明のさらに好ましい実施態様
によれば、硬貨を容易に選別することが可能となる。
【0017】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、前記選別手段が、さらに、前記複数の硬貨収納手段
と前記選別孔を連通するシュートおよび前記第一の硬貨
カセットと前記選別孔を連通するシュートを備えてい
る。本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨を
容易に選別することが可能となる。
【0018】本発明のさらに好ましい実施態様において
は、二以上の前記選別手段が前記第一の水平通路部分に
設けられている。本発明のさらに好ましい実施態様によ
れば、上下方向のスペースを有効に活用して、硬貨入出
金機の機構を簡略化し、前後方向の寸法を大幅に小さく
することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の好ましい実施態
様にかかる硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。図
1に示されるように、硬貨入出金機は、機体の上方前部
に設けられた入出金口(図示せず)に隣接して、ボウル
状の入出金部材1を備え、入金時に、硬貨は入出金口を
介して、入出金部材1内に投入されて、硬貨入出金機内
に受け入れられ、出金時に、硬貨は入出金部材1内に送
られて、入出金口を介して、顧客に支払われるように構
成されている。入出金部材1は、支持部材(図示せず)
に回転可能に支持されており、昇降機構(図示せず)に
よって、上方の入出金位置と、下方の出金位置との間を
移動可能に構成されており、硬貨を入金あるいは出金す
る際には、入出金位置に保持され、硬貨入出金機内の硬
貨を出金する際には、まず、出金位置に移動され、出金
すべき硬貨を受け取った後に、入出金位置に移動され
る。
【0020】図1に示されるように、硬貨入出金機は、
さらに、入出金部材1の下方に、回転円板2を備えてい
る。回転円板2は、水平方向に対して、約75度の傾き
をもって、回転可能に機体に取り付けられており、か
つ、その表面上には、供給される硬貨と係合して、回転
円板2の回転にともない、硬貨をすくい上げる多数のピ
ン(図示せず)が形成されている。さらに、回転円板2
の周囲には、環状のガイド部材(図示せず)が設けら
れ、回転円板2に送られた硬貨は、環状のガイド部材に
沿って、1枚づつ、硬貨選別通路3に送られる。
【0021】図2は、硬貨選別通路3の詳細を示す略正
面図であり、図3は、硬貨選別通路3の機体後方から見
た略縦断面図である。図1ないし図3に示されるよう
に、硬貨選別通路3は、スプロケットホイール4に巻回
されたエンドレスなチェーン5と、水平方向に対して、
約75度の傾きをもって、機体に取り付けられ、硬貨を
支持する支持板6を備えており、チェーン5には、一定
間隔で、複数のピン7が形成されている。図1に示され
るように、硬貨選別通路3は、回転円板2から、略水平
方向に、機体の後部に向かって、次いで、上方に延び、
機体の上部に沿って、略水平方向に、機体の前部に向か
って延びており、機体前部に向かった終端部は、入出金
位置にある入出金部材1の上面後方に臨んで、開放状態
に形成されている。さらに、チェーン5のみが、機体の
後部に向かって、機体のほぼ中央部まで延び、次いで、
前方斜め下方に、回転円板2まで延びている。
【0022】図2に示されるように、回転円板2に接続
され、略水平方向に延びる硬貨選別通路3の部分には、
硬貨を支持する下方水平レール8aが、チェーン5の下
方に設けられており、また、機体の上部に沿って、水平
方向に延びる硬貨選別通路3の部分には、硬貨を支持す
る上方水平レール8bが、チェーン5の下方に設けられ
ている。さらに、水平方向に対して、約75度の方向に
延びる硬貨選別通路3の部分には、チェーン5を挟ん
で、縦レール9、9が設けられている。
【0023】図2に示されるように、下方水平レール8
aおよび上方水平レール8bには、所定の位置に、硬貨
Cが落下可能な選別孔10が形成されている。図4は、
選別孔10近傍の詳細を示す略斜視図である。
【0024】図3および図4に示されるように、選別孔
10の近傍には、図3および図4において、逆L字状に
形成された開閉部材11が設けられ、支持板6の背部に
おいて、支持板6に沿って縦方向に延びる開閉部材11
の縦方向部分11aには、ソレノイド12が取付けられ
ている。ソレノイド12は、支持部材13を介して、機
体(図示せず)取付けられている。ソレノイド12がオ
フ状態にあるときは、支持板6介して、開閉部材11の
水平レール8上に延びた横方向部分11bが、選別孔1
0を覆って、選別孔10を閉じ、したがって、横方向部
分11bの上を、硬貨Cが通過可能であり、他方、ソレ
ノイド12がオンされたときは、開閉部材11が支持板
6の背部に退避し、開閉部材11の横方向部分11bも
選別孔10上から退避して、選別孔10が開放され、硬
貨Cが選別孔10から落下可能な状態となる。
【0025】図1に示されるように、回転円板2から機
体の後部に向けて、水平方向に延びる硬貨選別通路3の
部分には、硬貨Cが受け入れ可能か否かおよび硬貨Cの
金種を判別する判別手段20が設けられており、硬貨入
出金機の上部を水平方向に延びる硬貨選別通路3の下方
には、入金された硬貨Cで、受け入れ可能と判別された
硬貨Cを一時的に貯留する一時貯留ボックス21が設け
られている。
【0026】図1に示されるように、硬貨選別通路3の
下方には、金種別に、出金用の硬貨Cを収容する複数の
硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、
22fが設けられており、硬貨入出金機の前部と後部の
硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、
22fとほぼ同一高さレベルには、硬貨カセット23お
よび硬貨カセット24が着脱自在に設けられている。硬
貨カセット23および硬貨カセット24は、硬貨Cを硬
貨入出金機に補充する硬貨補充カセットおよび複数の硬
貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、2
2fに収容しきれない硬貨Cを収容する硬貨回収カセッ
トとして使用され、硬貨カセット23および硬貨カセッ
ト24の一方が、硬貨Cを硬貨入出金機に補充する硬貨
補充カセットとして使用されているときは、硬貨カセッ
ト23および硬貨カセット24の他方は、複数の硬貨貯
留筒22a、22b、22c、22d、22e、22f
に収容しきれない硬貨Cを収容する硬貨回収カセットと
して使用されるように構成されている。
【0027】図1に示されるように、回転円板2の下方
には、入出金部材1を介して、入出金口に出金された
が、顧客が取り忘れた硬貨Cを回収して、収容する第一
の硬貨回収ボックス25および硬貨カセット23および
硬貨カセット24から、硬貨入出金機に補充された硬貨
Cのうち、判別手段20によって、受け入れ不能と判別
された硬貨Cを回収して、収容する第二の硬貨回収ボッ
クス26が設けられている。
【0028】図1に示されるように、硬貨カセット23
および硬貨カセット24には、それぞれの内部に、硬貨
入出金機内のすべての硬貨Cを回収する際、判別手段2
0によって、受け入れ不能と判別された硬貨を回収し
て、収容する硬貨回収部27、28が設けられている。
図1に示されるように、硬貨カセット23および硬貨カ
セット24には、それぞれ、底部に、搬送ベルト30、
31が設けられており、硬貨カセット23および硬貨カ
セット24が硬貨補充カセットとして使用されるとき
に、硬貨カセット23および硬貨カセット24内の硬貨
を、硬貨入出金機内に繰り出し可能に構成されている。
【0029】図1に示されるように、複数の硬貨貯留筒
22a、22b、22c、22d、22e、22fの下
方には、搬送ベルト32が設けられ、搬送ベルト32の
下流側には、回転円板33が接続されている。回転円板
33と、出金位置に位置している入出金部材1との間に
は、通過する硬貨の枚数を計数するカウンタ34が設け
られている。また、一時貯留ボックス21内には、一時
貯留ボックス21内に一時的に貯留された硬貨Cを繰り
出すための搬送ベルト35が設けられている。本実施態
様においては、回転円板2に接続され、下方水平レール
8aに沿って水平方向に延びる硬貨選別通路3の下方水
平部分には、判別手段20の下流側に、3つの選別孔1
0が設けられ、上方水平レール8bに沿って、水平方向
に延びる硬貨選別通路3の部分には、8つの選別孔10
が設けられている。
【0030】図1および図2に示されるように、下方水
平レール8aに沿って水平方向に延びる硬貨選別通路3
の部分に設けられた3つの選別孔10は、それぞれ、第
一の硬貨回収ボックス25および第二の硬貨回収ボック
ス26の一方に連通するシュート36、機体後部に装填
された硬貨カセット24の硬貨回収部28に連通するシ
ュート37ならびに機体後部に装填された硬貨カセット
24に連通するシュート38と接続されている。
【0031】図1ないし図3に示されるように、上方水
平レール8bに沿って、機体上部を水平方向に延びる硬
貨選別通路3の上方水平部分に設けられた8つの選別孔
10は、それぞれ、硬貨貯留筒22fに連通するシュー
ト40、硬貨貯留筒22eに連通するシュート41、硬
貨貯留筒22dに連通するシュート42、硬貨貯留筒2
2cに連通するシュート43、硬貨貯留筒22bに連通
するシュート(図示せず)、硬貨貯留筒22aに連通す
るシュート(図示せず)、一時貯留ボックス21に連通
するシュート(図示せず)ならびに機体前部に装填され
た硬貨カセット23および硬貨カセット23の硬貨回収
部27の一方に連通するシュート44に接続されてい
る。
【0032】図1に示されるように、第一の硬貨回収ボ
ックス25および第二の硬貨回収ボックス26の一方に
連通するシュート36は、下流端部近傍に、ゲート45
を備え、シュート36に送られた硬貨Cは、第一の硬貨
回収ボックス25および第二の硬貨回収ボックス26の
一方に選択的に回収されるように構成されている。ま
た、硬貨カセット23および硬貨カセット23の硬貨回
収部27の一方に連通するシュート44は、下流端部近
傍に、ゲート46を備え、シュート44に送られた硬貨
Cは、硬貨カセット23および硬貨カセット23の硬貨
回収部27の一方に選択的に回収されるように構成され
ている。
【0033】図5は、硬貨入出金機の検出系、駆動系お
よび制御系を示すブロックダイアグラムである。図5に
示されるように、硬貨入出金機の検出系は、判別手段2
0およびカウンタ34を備えている。
【0034】図5に示されるように、硬貨入出金機の駆
動系は、第一の硬貨回収ボックス25および第二の硬貨
回収ボックス26の一方に連通するシュート36に接続
された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させる
ソレノイド12aと、機体後部に装填された硬貨カセッ
ト24の硬貨回収部28に連通するシュート37に接続
された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させる
ソレノイド12bと、機体後部に装填された硬貨カセッ
ト24に連通するシュート38に接続された選別孔10
を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12c
と、硬貨貯留筒22fに連通するシュート40に接続さ
れた選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソ
レノイド12dと、硬貨貯留筒22eに連通するシュー
ト41に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11
を進退させるソレノイド12eと、硬貨貯留筒22dに
連通するシュート42に接続された選別孔10を開閉す
る開閉部材11を進退させるソレノイド12fと、硬貨
貯留筒22cに連通するシュート43に接続された選別
孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド
12gと、硬貨貯留筒22bに連通するシュート(図示
せず)に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11
を進退させるソレノイド12hと、硬貨貯留筒22aに
連通するシュート(図示せず)に接続された選別孔10
を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12i
と、一時貯留ボックス21に連通するシュート(図示せ
ず)に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を
進退させるソレノイド12jと、機体前部に装填された
硬貨カセット23および硬貨カセット23の硬貨回収部
27の一方に連通するシュート44に接続された選別孔
10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド1
2kと、入出金部材1を回転させる回転駆動手段50
と、搬送ベルト32を駆動する第一の駆動モータ51
と、硬貨カセット23内の搬送ベルト30を駆動する第
二の駆動モータ52と、硬貨カセット24内の搬送ベル
ト31を駆動する第三の駆動モータ53と、一時貯留ボ
ックス21内の搬送ベルト35を駆動する第四の駆動モ
ータ54と、ゲート45を駆動する第一のゲート駆動手
段55と、ゲート46を駆動する第二のゲート駆動手段
56と、硬貨貯留筒22a内に貯留された硬貨Cを繰り
出す第一の硬貨繰り出し手段61と、貯留筒22b内に
貯留された硬貨Cを繰り出す第二の硬貨繰り出し手段6
2と、貯留筒22c内に貯留された硬貨Cを繰り出す第
三の硬貨繰り出し手段63と、貯留筒22d内に貯留さ
れた硬貨Cを繰り出す第四の硬貨繰り出し手段64と、
貯留筒22e内に貯留された硬貨Cを繰り出す第五の硬
貨繰り出し手段65と、貯留筒22f内に貯留された硬
貨Cを繰り出す第六の硬貨繰り出し手段66と、入出金
部材1を昇降させる昇降駆動手段67と、回転円板2を
回転させる第一の回転円板駆動手段68と、回転円板3
3を回転させる第二の回転円板駆動手段69と、スプロ
ケットホイール4を回転させるホイールモータ70を備
えている。
【0035】図5に示されるように、硬貨入出金機の制
御系は、コントロールユニット75と、硬貨入出金機全
体の制御プログラム、処理すべき硬貨Cに関する基準デ
ータなどを記憶しているROM76および判別手段20
が検出した硬貨Cのデータおよびカウンタ34の計数結
果を記憶するRAM77を備えている。
【0036】以上のように構成された本実施態様にかか
る硬貨入出金機は、以下のようにして、硬貨カセット2
3または硬貨カセット24から、硬貨入出金機内に、硬
貨Cを装填し、硬貨入出金機内に、硬貨Cを入金し、硬
貨入出金機から、硬貨Cを出金する。
【0037】図6は、機体の前部に取付けられた硬貨カ
セット23から、硬貨を硬貨入出金機内に装填するプロ
セスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。硬
貨カセット23を用いて、硬貨入出金機内に、硬貨Cを
装填する場合には、硬貨Cが装填された硬貨カセット2
3が、機体の前部に取付けられるとともに、硬貨Cを収
容していない硬貨カセット24が、機体の後部に取付け
られる。
【0038】図6に示されるように、コントロールユニ
ット75は、昇降駆動手段67に駆動信号を出力して、
入出金部材1を出金位置に移動させ、第二の駆動モータ
52に駆動信号を出力して、硬貨カセット23内の搬送
ベルト30を駆動するとともに、第二の回転円板駆動手
段69に駆動信号を出力して、回転円板33を回転させ
る。
【0039】その結果、図6に示されるように、硬貨カ
セット23内に収容されている硬貨Cは、硬貨カセット
23から繰り出されて、回転円板33上に送られる。回
転円板33上に送られた硬貨Cは、公知のように、回転
円板33の回転に伴う遠心力によって、1枚づつ、カウ
ンタ34に送られ、枚数が計数されて、出金位置に位置
している入出金部材1に送られる。硬貨カセット23内
に収容されていた硬貨Cがすべて、入出金部材1に送ら
れると、コントロールユニット75は、昇降駆動手段6
7に駆動信号を出力し、図6に示されるように、入出金
部材1を入出金位置に上昇させる。
【0040】次いで、コントロールユニット75は、回
転駆動手段50に駆動信号を出力して、入出金位置に上
昇した入出金部材1を回転させ、入出金部材1内の硬貨
Cを回転円板2に送り込む。さらに、コントロールユニ
ット75は、第一の回転円板駆動手段68に駆動信号を
出力して、回転円板2を回転させ、回転駆動手段50に
駆動信号を出力し、入出金部材1を回転させ、硬貨Cを
回転円板2上に送り込む。同時に、コントロールユニッ
ト75は、ホイールモータ70に駆動信号を出力して、
スプロケットホイール4を回転させる。
【0041】回転円板2上に送り込まれた硬貨Cは、公
知のように、回転円板2の回転にともない、その表面に
形成された多数のピン(図示せず)によって、1枚づ
つ、硬貨選別通路3に送り込まれる。硬貨選別通路3に
送り込まれた硬貨Cは、チェーン5のピン7に、1枚づ
つ、係合させられ、判別手段20によって、硬貨Cの磁
気的性質および/または光学的性質が判別され、判別信
号がRAM77に出力される。
【0042】コントロールユニット75は、RAM77
に入力された判別信号を読み出し、ROM76に記憶さ
れた基準データと比較して、硬貨Cが受け入れ可能か否
かおよび硬貨Cの金種を判別し、判別結果をRAM77
に記憶させる。RAM77に記憶された硬貨Cの判別結
果にしたがって、コントロールユニット75は、ソレノ
イド12a、12c、12d、12e、12f、12
g、12h、12iに選択的に駆動信号を出力し、図6
に示されるように、硬貨Cを対応する選別孔10から落
下させる。
【0043】すなわち、硬貨Cが受け入れ不能と判別さ
れているときは、コントロールユニット75は、硬貨C
がソレノイド12aに対応する選別孔10上に達した時
に、ソレノイド12aに駆動信号を出力するとともに、
ゲート駆動手段45にゲート開信号を出力し、開閉部材
11を退避させて、図6に示されるように、硬貨Cを選
別孔10内に落下させ、硬貨Cを第二の硬貨回収ボック
ス26内に回収する。
【0044】硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であり、その
硬貨Cが硬貨貯留筒22fに収納すべき金種の硬貨であ
ると判別したときは、コントロールユニット75は、シ
ュート40が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達
した時に、ソレノイド12dに駆動信号を出力し、開閉
部材11を退避させて、図6に示されるように、硬貨C
を選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22f
に収納する。他方、硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であ
り、その硬貨Cが硬貨貯留筒22eに収納すべき金種の
硬貨であると判別したときは、コントロールユニット7
5は、シュート41が連通する選別孔10上に、その硬
貨Cが達した時に、ソレノイド12eに駆動信号を出力
し、開閉部材11を退避させて、図6に示されるよう
に、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯
留筒22eに収納する。
【0045】また、硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であ
り、その硬貨Cが硬貨貯留筒22dに収納すべき金種の
硬貨であると判別したときは、コントロールユニット7
5は、シュート42が連通する選別孔10上に、その硬
貨Cが達した時に、ソレノイド12fに駆動信号を出力
し、開閉部材11を退避させて、図6に示されるよう
に、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯
留筒22dに収納する。
【0046】一方、硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であ
り、その硬貨Cが硬貨貯留筒22cに収納すべき金種の
硬貨であると判別したときは、コントロールユニット7
5は、シュート43が連通する選別孔10上に、その硬
貨Cが達した時に、ソレノイド12gに駆動信号を出力
し、開閉部材11を退避させて、図6に示されるよう
に、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯
留筒22cに収納する。
【0047】さらに、硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であ
り、その硬貨Cが硬貨貯留筒22bに収納すべき金種の
硬貨であると判別したときは、コントロールユニット7
5は、硬貨貯留筒22bに連なるシュート(図示せず)
が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、
ソレノイド12hに駆動信号を出力し、開閉部材11を
退避させて、図6に示されるように、硬貨Cを選別孔1
0内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22bに収納す
る。また、硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であり、その硬
貨Cが硬貨貯留筒22aに収納すべき金種の硬貨である
と判別したときは、コントロールユニット75は、硬貨
貯留筒22aに連なるシュート(図示せず)が連通する
選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド
12iに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させ
て、図6に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落
下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22aに収納する。
【0048】これに対して、いずれかの硬貨貯留筒22
a、22b、22c、22d、22e、22fに収納さ
れた硬貨Cが所定枚数に達したときは、コントロールユ
ニット75は、その硬貨貯留筒22a、22b、22
c、22d、22e、22fに収納すべき金種の硬貨C
が、シュート38に連通する選別孔10上に達した時点
で、ソレノイド12cに駆動信号を出力して、対応する
開閉部材11を退避させ、図6に示されるように、硬貨
を選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨入出金機の後
部に取付けられた硬貨カセット24内に回収させる。
【0049】図7は、機体の後部に取付けられた硬貨カ
セット24から、硬貨を硬貨入出金機内に装填するプロ
セスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。他
方、硬貨カセット24を用いて、硬貨入出金機内に、硬
貨Cを装填する場合には、まず、硬貨Cが装填された硬
貨カセット24が、機体の後部に取付けられるととも
に、硬貨Cを収容していない硬貨カセット23が、機体
の前部に取付けられる。
【0050】次いで、図7に示されるように、コントロ
ールユニット75は、昇降駆動手段67に駆動信号を出
力して、入出金部材1を出金位置に移動させ、第三の駆
動モータ53に駆動信号を出力して、硬貨カセット24
内の搬送ベルト31を駆動するとともに、第一の駆動モ
ータ51に駆動信号を出力して、搬送ベルト32を駆動
し、第二の回転円板駆動手段69に駆動信号を出力し
て、回転円板33を回転させる。その結果、図7に示さ
れるように、硬貨カセット24内に収容されている硬貨
Cは、硬貨カセット24から繰り出されて、搬送ベルト
32によって、回転円板33上に送られる。回転円板3
3上に送られた硬貨Cは、公知のように、回転円板33
の回転に伴う遠心力によって、1枚づつ、カウンタ34
に送られ、枚数が計数されて、出金位置に位置している
入出金部材1に送られる。
【0051】前述したの同様に、入出金部材1が出金位
置から出金位置に移動した後、硬貨Cは、入出金部材1
から、回転円板2に送られ、1枚づつ、硬貨判別通路3
に送り込まれ、判別手段20によって検出された硬貨C
の磁気的性質および/または光学的性質に基づいて、コ
ントロールユニット75によって、硬貨Cが受け入れ可
能か否かおよび硬貨Cの金種が判別される。コントロー
ルユニット75は、この判別結果に基づき、機体の前部
に取付けられた硬貨カセット23から、硬貨を硬貨入出
金機内に装填する場合と全く同様にして、ソレノイド1
2a、12d、12e、12f、12g、12h、12
i、12kに選択的に駆動信号を出力し、図7に示され
るように、硬貨Cを対応する選別孔10から落下させ
る。
【0052】ただし、いずれかの硬貨貯留筒22a、2
2b、22c、22d、22e、22fに収納された硬
貨Cが所定枚数に達したときは、機体の前部に取付けら
れた硬貨カセット23から、硬貨を硬貨入出金機内に装
填する場合とは異なり、ソレノイド12cは駆動せず、
ソレノイド12kを駆動して、硬貨カセット23内に収
納させるように構成されている。
【0053】すなわち、いずれかの硬貨貯留筒22a、
22b、22c、22d、22e、22fに収納された
硬貨Cが所定枚数に達したときには、コントロールユニ
ット70は、その硬貨貯留筒22a、22b、22c、
22d、22e、22fに収納すべき金種の硬貨Cが、
シュート44に連通する選別孔10上に達した時に、ソ
レノイド12kに駆動信号を出力して、対応する開閉部
材11を退避させ、図7に示されるように、硬貨を選別
孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨入出金機の後部に取
付けられた硬貨カセット23内に回収させる。
【0054】図8は、硬貨Cを、硬貨入出金機に入金す
るプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図であ
る。図8に示されるように、硬貨Cが入金される際に
は、入出金部材1は入出金位置に保持され、入出金口
(図示せず)を介して、硬貨Cが入出金部材1内に投入
される。
【0055】硬貨Cが入出金部材1内に投入されると、
図8に示されるように、コントロールユニット75は、
第一の回転円板駆動手段68に駆動信号を出力して、回
転円板2を回転させ、回転駆動手段50に駆動信号を出
力し、入出金部材1を回転させて、硬貨Cを回転円板2
上に送り込む。同時に、コントロールユニット75は、
ホイールモータ70に駆動信号を出力して、スプロケッ
トホイール4を回転させる。
【0056】回転円板2上に送り込まれた硬貨Cは、公
知のように、回転円板2の回転にともない、その表面に
形成された多数のピンによって、1枚づつ、硬貨選別通
路3に送り込まれる。硬貨選別通路3に送り込まれた硬
貨Cは、チェーン5のピン7に、1枚づつ、係合させら
れ、判別手段20によって、硬貨Cの磁気的性質および
/または光学的性質が判別され、判別信号がRAM77
に出力される。コントロールユニット75は、RAM7
7に入力された判別信号を読み出し、ROM76に記憶
された基準データと比較して、硬貨Cが受け入れ可能か
否かおよび硬貨Cの金種を判別し、判別結果をRAM7
7に記憶させるとともに、金種別の硬貨Cの枚数を計数
し、計数結果をRAM77に記憶させる。
【0057】コントロールユニット75は、入金された
受け入れ可能な硬貨Cが、一時貯留ボックス21に連通
するシュート(図示せず)に接続された選別孔10上に
達すると、その選別孔10に対応する開閉部材11を進
退させるソレノイド12jに駆動信号を出力して、開閉
部材11を退避させる。したがって、入金された受け入
れ可能な硬貨Cはすべて、選別孔10からシュートを経
て、一時貯留ボックス21に、一時的に貯留される。
【0058】他方、受け入れ不能と判別された硬貨が、
一時貯留ボックス21に連通するシュート(図示せず)
に接続された選別孔10上に達しても、コントロールユ
ニット75は、ソレノイド12jに駆動信号を出力せ
ず、したがって、受け入れ不能と判別された硬貨は、硬
貨選別通路3をそのまま送られ、入出金部材1に送り返
される。
【0059】入金された受け入れ可能なすべての硬貨C
が、一時貯留ボックス21に送られると、コントロール
ユニット75は、RAM77に記憶された計数結果を読
み出し、表示部(図示せず)に表示する。表示部(図示
せず)に表示された入金した硬貨Cの計数結果をにした
がって、顧客が入金を取り消す場合には、一時貯留ボッ
クス21に一時的に貯留された硬貨Cは、入出金部材1
を介して、入出金口から、顧客に返却される。
【0060】図9は、硬貨Cを入金した顧客が、入金を
取り消した場合に、硬貨Cが顧客に返却されるプロセス
を示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。顧客か
ら入金取消の指示を受けると、コントロールユニット7
5は、第一の回転円板駆動手段68に駆動信号を出力し
て、回転円板2を回転させ、第四の駆動モータ54に駆
動信号を出力して、搬送ベルト35を駆動し、図9に示
されるように、一時貯留ボックス21内に一時的に貯留
された硬貨Cを、回転円板2上に送り込む。
【0061】同時に、コントロールユニット75は、ホ
イールモータ70に駆動信号を出力して、スプロケット
ホイール4を回転させる。その結果、回転円板2上に送
り込まれた硬貨Cは、公知のように、回転円板2の回転
にともない、その表面に形成された多数のピンによっ
て、1枚づつ、硬貨選別通路3に送り込まれ、チェーン
5のピン7に、1枚づつ、係合させられて、硬貨選別通
路3内を送られる。
【0062】入金された硬貨Cを顧客に返却する場合に
は、コントロールユニット75は、ソレノイド12a、
12b、12c、12d、12e、12f、12g、1
2h、12i、12j、12kのいずれにも駆動信号を
出力せず、したがって、すべての硬貨Cは、入出金部材
1に送られ、入出金口を介して、顧客により受け取られ
る。こうして、入出金部材1に送り返された硬貨Cを、
顧客が受け取り忘れた場合には、硬貨Cは硬貨入出金機
内に回収される。
【0063】図10は、返却された硬貨Cを、顧客が受
け取り忘れた場合に、硬貨Cを硬貨入出金機内に回収す
るプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図であ
る。入出金部材1に、硬貨Cを送り返した後、所定の時
間が経過しても、入出金部材1に、硬貨Cが残されてい
るときは、コントロールユニット75は、まず、第一の
回転円板駆動手段68に駆動信号を出力して、回転円板
2を回転させ、回転駆動手段50に駆動信号を出力し、
入出金部材1を回転させて、図10に示されるように、
硬貨Cを回転円板2上に送り込む。
【0064】同時に、コントロールユニット75は、ホ
イールモータ70に駆動信号を出力して、スプロケット
ホイール4を回転させ、第一の硬貨回収ボックス25お
よび第二の硬貨回収ボックス26の一方に選択的に連通
するシュート36に接続された選別孔10を開閉する開
閉部材11を進退させるソレノイド12aに駆動信号を
出力して、開閉部材11を退避させるとともに、ゲート
駆動手段55にゲート閉信号を出力して、シュート36
と第一の硬貨回収ボックス25とを連通させる。回転円
板2上に送り込まれた硬貨Cは、公知のように、回転円
板2の回転にともない、その表面に形成された多数のピ
ンによって、1枚づつ、硬貨選別通路3に送り込まれ
る。
【0065】硬貨選別通路3に送り込まれた硬貨Cは、
チェーン5のピン7に、1枚づつ、係合させられて、硬
貨選別通路3内を送られ、図10に示されるように、選
別孔10から落下し、シュート36によって、第一の硬
貨回収ボックス25内に回収される。表示部(図示せ
ず)に表示された入金した硬貨Cの計数結果をにしたが
って、顧客が入金を指示した場合には、一時貯留ボック
ス21に一時的に貯留された硬貨Cが、硬貨入出金機内
に入金される。
【0066】図11は、機体の前部に取付けられた硬貨
カセット23から、硬貨Cを硬貨入出金機内に装填され
た場合に、硬貨Cが硬貨入出金機内に入金されるプロセ
スを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。顧客
から入金が指示されると、コントロールユニット75
は、まず、第一の回転円板駆動手段68に駆動信号を出
力して、第四の駆動モータ54に駆動信号を出力して、
搬送ベルト35を駆動し、図11に示されるように、一
時貯留ボックス21内に一時的に貯留された硬貨Cを、
回転円板2上に送り込む。
【0067】同時に、コントロールユニット75は、ホ
イールモータ70に駆動信号を出力して、スプロケット
ホイール4を回転させる。その結果、硬貨Cは、回転円
板2から、1枚づつ、硬貨判別通路3に送り込まれ、判
別手段20によって検出された硬貨Cの磁気的性質およ
び/または光学的性質に基づいて、コントロールユニッ
ト75によって、硬貨Cの金種が判別される。ここに、
入金され、一時貯留ボックス21に貯留された硬貨Cは
すべて受け入れ可能である。
【0068】コントロールユニット75は、この判別結
果に基づいて、ソレノイド12c、12d、12e、1
2f、12g、12h、12iに選択的に駆動信号を出
力して、図11に示されるように、硬貨Cを対応する選
別孔10から落下させる。すなわち、硬貨Cが硬貨貯留
筒22fに収納すべき金種の硬貨であると判別したとき
は、コントロールユニット75は、シュート40が連通
する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノ
イド12dに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避さ
せて、図11に示されるように、硬貨Cを選別孔10内
に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22fに収納する。
【0069】他方、硬貨Cが硬貨貯留筒22eに収納す
べき金種の硬貨であると判別したときは、コントロール
ユニット75は、シュート41が連通する選別孔10上
に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12eに駆動
信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図11に示
されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨
Cを硬貨貯留筒22eに収納する。
【0070】また、硬貨Cが硬貨貯留筒22dに収納す
べき金種の硬貨であると判別したときは、コントロール
ユニット75は、シュート42が連通する選別孔10上
に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12fに駆動
信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図11に示
されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨
Cを硬貨貯留筒22dに収納する。一方、硬貨Cが硬貨
貯留筒22cに収納すべき金種の硬貨であると判別した
ときは、コントロールユニット75は、シュート43が
連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソ
レノイド12gに駆動信号を出力し、開閉部材11を退
避させて、図11に示されるように、硬貨Cを選別孔1
0内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22cに収納す
る。
【0071】さらに、硬貨Cが硬貨貯留筒22bに収納
すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロー
ルユニット75は、硬貨貯留筒22bに連なるシュート
(図示せず)が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが
達した時に、ソレノイド12hに駆動信号を出力し、開
閉部材11を退避させて、図11に示されるように、硬
貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒2
2bに収納する。また、硬貨Cが硬貨貯留筒22aに収
納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロ
ールユニット75は、硬貨貯留筒22aに連なるシュー
ト(図示せず)が連通する選別孔10上に、その硬貨C
が達した時に、ソレノイド12iに駆動信号を出力し、
開閉部材11を退避させて、図11に示されるように、
硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒
22aに収納する。
【0072】これに対して、いずれかの硬貨貯留筒22
a、22b、22c、22d、22e、22fに収納さ
れた硬貨Cが所定枚数に達したときは、コントロールユ
ニット75は、その硬貨貯留筒22a、22b、22
c、22d、22e、22fに収納すべき金種の硬貨C
が、シュート38に連通する選別孔10上に達した時点
で、ソレノイド12cに駆動信号を出力して、対応する
開閉部材11を退避させ、図11に示されるように、硬
貨を選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨入出金機の
後部に取付けられた硬貨カセット24内に回収させる。
【0073】図12は、機体の後部に取付けられた硬貨
カセット24から、硬貨Cを硬貨入出金機内に装填され
た場合に、硬貨Cが硬貨入出金機内に入金されるプロセ
スを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。他
方、硬貨カセット24を用いて、硬貨入出金機内に、硬
貨Cを装填した場合には、いずれかの硬貨貯留筒22
a、22b、22c、22d、22e、22fに収納さ
れた硬貨Cが所定枚数に達したとき、その硬貨貯留筒2
2a、22b、22c、22d、22e、22fに収納
すべき金種の硬貨Cは、硬貨入出金機の前部に取付けら
れた硬貨カセット23内に回収される。
【0074】すなわち、この場合には、コントロールユ
ニット75は、図11に示された機体の前部に取付けら
れた硬貨カセット23から、硬貨Cを硬貨入出金機内に
装填し場合に、硬貨Cを硬貨入出金機内に入金するのと
全く同様にして、ソレノイド12d、12e、12f、
12g、12h、12iに選択的に駆動信号を出力し
て、図12に示されるように、硬貨Cを対応する選別孔
10から落下させ、硬貨貯留筒22a、22b、22
c、22d、22e、22fに収納させる。ただし、い
ずれかの硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、
22e、22fに収納された硬貨Cが所定枚数に達した
とき、その硬貨貯留筒22a、22b、22c、22
d、22e、22fに収納すべき金種の硬貨Cが、シュ
ート38に連通する選別孔10上に達しても、コントロ
ールユニット75は、ソレノイド12cには駆動信号を
出力せず、収納された硬貨Cが所定枚数に達した硬貨貯
留筒22a、22b、22c、22d、22e、22f
に収納すべき金種の硬貨Cが、シュート44に連通する
選別孔10上に達したときに、コントロールユニット7
5は、ソレノイド12kに駆動信号を出力するととも
に、ゲート駆動手段56にゲート開信号を出力して、図
12に示されるように、硬貨Cを、硬貨カセット23内
に回収させる。これに対して、硬貨入出金機から、硬貨
Cを出金する場合には、以下のようにして、硬貨Cが出
金される。
【0075】図13は、硬貨Cを、硬貨入出金機に出金
するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図で
ある。図13に示されるように、コントロールユニット
75は、まず、昇降駆動手段67に駆動信号を出力し
て、入出金部材1を出金位置に移動させ、顧客から指示
された出金額に応じて、出金される硬貨Cの枚数が最少
になるように、各硬貨貯留筒22a、22b、22c、
22d、22e、22fから出金すべき硬貨Cの枚数を
算出する。
【0076】次いで、コントロールユニット75は、第
一の駆動モータ51に駆動信号を出力して、搬送ベルト
32を駆動させ、第二の回転円板駆動手段69に駆動信
号を出力して、回転円板33を駆動させ、その後、第一
の硬貨繰り出し手段61、第二の硬貨繰り出し手段6
2、第三の硬貨繰り出し手段63、第四の硬貨繰り出し
手段64、第五の硬貨繰り出し手段65および第六の硬
貨繰り出し手段66のうち、対応する各硬貨貯留筒22
a、22b、22c、22d、22e、22fから、硬
貨を出金すべき硬貨繰り出し手段に、順次、繰り出し信
号を出力して、公知のように、硬貨Cを搬送ベルト32
上に繰り出させる。搬送ベルト32上に繰り出された硬
貨Cは、回転円板33上に送られ、カウンタ34によっ
て、金種別の硬貨Cの枚数が計数されて、出金位置に位
置している入出金部材1に送られる。
【0077】こうして、顧客から指示された出金額に等
しい金額の硬貨Cが、入出金部材1に送られると、コン
トロールユニット75は、昇降駆動手段67に駆動信号
を出力し、入出金部材1を入出金位置に上昇させ、入出
金口を介して、顧客に払い渡される。この際、入出金部
材1が入出金位置に上昇した後、所定の時間が経過して
も、硬貨Cが入出金部材1内に残っているときは、コン
トロールユニット75は、顧客が、入出金部材1に出金
された硬貨Cを取り忘れたと判断し、図10と全く同様
にして、入出金位置に位置した入出金部材1内の硬貨
を、第一の硬貨回収ボックス25内に回収する。
【0078】本実施態様によれば、硬貨選別通路3が、
回転円板2から、水平方向に、機体の後部に向かって延
び、次いで、上方に延び、機体の上部に沿って、機体の
前部に向かって延びるように、水平方向に対して、約7
5度の傾きをもって配置された支持板6と平行な平面内
に形成され、硬貨Cが受け入れ可能か否かおよび硬貨C
の金種に応じて、ソレノイド12a、12b、12c、
12d、12e、12f、12g、12h、12i、1
2j、12kに選択的に駆動信号を出力し、対応する選
別孔10およびシュートを介して、硬貨Cを、第一の硬
貨回収ボックス25、第二の硬貨回収ボックス26、硬
貨カセット24の硬貨回収部28、硬貨カセット24、
硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、
22f、一時貯留ボックス21、硬貨カセット23また
は硬貨カセット23の硬貨収納部27に導いているか
ら、上下方向のスペースが有効に活用され、硬貨入出金
機の機構を簡略化し、前後方向の寸法を大幅に小さくす
ることが可能となる。また、本実施態様によれば、硬貨
カセット23、24に、硬貨Cを装填して、硬貨入出金
機にセットすることによって、出金すべき硬貨を補充す
ることが可能となる。
【0079】本発明は、以上の実施態様に限定されるこ
となく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種
々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含
されるものであることがいうまでもない。
【0080】たとえば、前記実施態様においては、複数
の硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22
e、22fに硬貨Cを導く選別孔10を、硬貨入出金機
の上部において、水平方向に延びる硬貨選別通路3に設
けているが、複数の硬貨貯留筒22a、22b、22
c、22d、22e、22fに硬貨Cを導く選別孔10
を、硬貨入出金機の上部において、水平方向に延びる硬
貨選別通路3に設けることは、必ずしも必要でなく、複
数の硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22
e、22fの配置によっては、その一部に硬貨Cを導く
選別孔を、回転円板2から水平方向に延びる硬貨選別通
路3に設けることもできる。
【0081】さらに、前記実施態様においては、一時貯
留ボックス21および硬貨カセット23に硬貨Cを導く
選別孔10を、硬貨入出金機の上部において、略水平方
向に延びる硬貨選別通路3に設け、第一の硬貨回収ボッ
クス25、第二の硬貨回収ボックス26および硬貨カセ
ット24に硬貨Cを導く選別孔10を、回転円板2から
略水平方向に延びる硬貨選別通路3に設けているが、一
時貯留ボックス21、硬貨カセット23、第一の硬貨回
収ボックス25、第二の硬貨回収ボックス26および硬
貨カセット24の配置によっては、硬貨入出金機の上部
において、略水平方向に延びる硬貨選別通路3に設けた
一時貯留ボックス21および硬貨カセット23に硬貨C
を導く選別孔10の全部または一部を、回転円板2から
略水平方向に延びる硬貨選別通路3に設け、回転円板2
から略水平方向に延びる硬貨選別通路3に設けた第一の
硬貨回収ボックス25、第二の硬貨回収ボックス26お
よび硬貨カセット24に硬貨Cを導く選別孔10の全部
または一部を、硬貨入出金機の上部において、略水平方
向に延びる硬貨選別通路3に設けるようにすることもで
きる。
【0082】また、前記実施態様においては、硬貨判別
通路3内を、チェーン5を用いて、硬貨Cを搬送してい
るが、チェーン5に代えて、ピンが形成されたエンドレ
スベルトを用いてもよい。さらに、前記実施態様におい
ては、ソレノイド12を用いて、開閉部材11を進退さ
せているが、ソレノイド12に代えて、開閉部材11を
進退させることのできるいかなる手段を用いることもで
きる。
【0083】また、前記実施態様においては、回転円板
2および支持板6、したがって、硬貨判別通路3を、水
平方向に対して、約75度の傾きを有する面内に設けて
いるが、水平方向に対する角度は約75度に限定される
ものではなく、許容される硬貨入出金機のサイズと硬貨
Cの搬送の容易さを総合的に考慮して任意に決定するこ
とができるが、硬貨入出金機をコンパクト化する上で
は、水平方向に対して、約60度以上の傾きをもって、
配置されることが好ましい。
【0084】さらに、前記実施態様においては、回転円
板2だけでなく、支持板6も、したがって、硬貨判別通
路3も、水平方向に対して、約75度の傾きを有する面
内に設けられているが、回転円板2のみを、水平方向に
対して、約75度の傾きを有する面内に設け、支持板6
と硬貨判別通路3を垂直な面内に設けるようにすること
もできる。
【0085】また、前記実施態様においては、開閉部材
11は、図3および図4において、逆L字状に形成され
ているが、開閉部材11が、図3および図4において、
逆L字状に形成されることは、必ずしも必要がなく、ソ
レノイド12などによって、選別孔10を瞬時に開閉し
得るものであれば、その形状は限定されるものではな
い。
【0086】
【発明の効果】本発明によれば、入金された硬貨を、出
金硬貨として利用することができ、機構が簡略化され、
前後方向の寸法が小さい硬貨入出金機を提供することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる硬
貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図2】図2は、硬貨選別通路の詳細を示す略正面図で
ある。
【図3】図3は、硬貨選別通路の機体後方から見た略側
面図である。
【図4】図4は、選別孔近傍の詳細を示す略斜視図であ
る。
【図5】図5は、硬貨入出金機の検出系、駆動系および
制御系を示すブロックダイアグラムである。
【図6】図6は、機体の前部に取付けられた硬貨カセッ
トから、硬貨を硬貨入出金機内に装填するプロセスを示
す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図7】図7は、機体の後部に取付けられた硬貨カセッ
トから、硬貨を硬貨入出金機内に装填するプロセスを示
す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図8】図8は、硬貨Cを、硬貨入出金機に入金するプ
ロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図9】図9は、硬貨を入金した顧客が、入金を取り消
した場合に、硬貨が顧客に返却されるプロセスを示す硬
貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図10】図10は、返却された硬貨を、顧客が受け取
り忘れた場合に、硬貨を硬貨入出金機内に回収するプロ
セスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図11】図11は、機体の前部に取付けられた硬貨カ
セットから、硬貨を硬貨入出金機内に装填された場合
に、硬貨が硬貨入出金機内に入金されるプロセスを示す
硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図12】図12は、機体の後部に取付けられた硬貨カ
セットから、硬貨を硬貨入出金機内に装填された場合
に、硬貨が硬貨入出金機内に入金されるプロセスを示す
硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図13】図13は、硬貨Cを、硬貨入出金機に出金す
るプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1 入出金部材 2 回転円板 3 硬貨選別通路 4 スプロケットホイール 5 チェーン 6 支持板 7 ピン 8a 下方水平レール 8b 上方水平レール 9 縦レール 10 選別孔 11 開閉部材 11a 開閉部材の縦方向部分 11b 開閉部材の横方向部分 12 ソレノイド 12a ソレノイド 12b ソレノイド 12c ソレノイド 12d ソレノイド 12e ソレノイド 12f ソレノイド 12g ソレノイド 12h ソレノイド 12i ソレノイド 12j ソレノイド 12k ソレノイド 13 支持部材 20 判別手段 21 一時貯留ボックス 22a 硬貨貯留筒 22b 硬貨貯留筒 22c 硬貨貯留筒 22d 硬貨貯留筒 22e 硬貨貯留筒 22f 硬貨貯留筒 23 硬貨カセット 24 硬貨カセット 25 第一の硬貨回収ボックス 26 第二の硬貨回収ボックス 27 硬貨回収部 28 硬貨回収部 30 搬送ベルト 31 搬送ベルト 32 搬送ベルト 33 回転円板 34 カウンタ 35 搬送ベルト 36 シュート 37 シュート 38 シュート 40 シュート 41 シュート 42 シュート 43 シュート 44 シュート 45 ゲート 46 ゲート 50 回転駆動手段 51 第一の駆動モータ 52 第二の駆動モータ 53 第三の駆動モータ 54 第四の駆動モータ 55 第一のゲート駆動手段 56 第二のゲート駆動手段61 第一の硬貨繰り出し
手段 62 第二の硬貨繰り出し手段 63 第三の硬貨繰り出し手段 64 第四の硬貨繰り出し手段 65 第五の硬貨繰り出し手段 66 第六の硬貨繰り出し手段 67 昇降駆動手段 68 第一の回転円板駆動手段 69 第二の回転円板駆動手段 70 ホイールモータ 75 コントロールユニット 76 ROM 77 RAM

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に対して、角度をもって配置さ
    れ、硬貨を、1枚づつ、硬貨判別通路に送り出す回転円
    板と、前記回転円板に接続され、水平方向に対して、角
    度をもって配置された硬貨選別通路であって、前記回転
    円板から、機体の後方に向かって、略水平方向に延びる
    第一の水平通路部分と、機体の上方に向かって延びる立
    ち上り通路部分と、前記立ち上り通路部分の上端部に接
    続され、機体の前方に向かって、略水平方向に延びる第
    二の水平通路部分とを備え、硬貨を1枚づつ、係合し
    て、搬送する硬貨搬送手段を備えた硬貨選別通路と、硬
    貨が受け入れ可能か否かおよび硬貨の金種を判別する判
    別手段と、硬貨を金種別に収納する複数の硬貨収納手段
    と、前記判別手段の判別結果に基づき、硬貨を選別し
    て、少なくとも前記複数の硬貨収納手段に収納させる複
    数の選別手段と、前記複数の硬貨収納手段に収納された
    硬貨を出金する硬貨搬送手段を備え、前記判別手段が、
    前記第一の水平通路部分に設けられ、前記複数の選別手
    段が、前記第二の水平通路部分に設けられたことを特徴
    とする硬貨入出金機。
  2. 【請求項2】 さらに、前記第一の水平通路部分および
    前記回転円板の上方で、かつ、前記第二の水平通路部分
    の下方に、入金された硬貨を一時的に貯留する一時貯留
    手段を備え、前記第二の水平通路部分に設けられた前記
    選別手段の一つが、硬貨を選別して、前記一時貯留手段
    に収納させるように構成されたことを特徴とする請求項
    1に記載の硬貨入出金機。
  3. 【請求項3】 さらに、前記選別手段が前記第一の水平
    通路部分にも設けられ、硬貨入出金機の前部または後部
    に着脱可能に取付けられ、前記複数の硬貨収納手段に収
    納しきれない硬貨を収納可能な第一の硬貨カセットを備
    え、前記前記第一の水平通路部分にも設けられた前記選
    別手段が、前記複数の硬貨収納手段に収納しきれない硬
    貨を選別して、前記第一の硬貨カセットに収納させるよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の硬貨入出金機。
  4. 【請求項4】 さらに、硬貨入出金機の後部または前部
    に着脱可能に取付けられ、収納した硬貨を前記複数の硬
    貨収納手段に補充可能な第二の硬貨カセットを備えたこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    の硬貨入出金機。
  5. 【請求項5】 さらに、前記硬貨判別通路が、水平方向
    に対して、角度をもって配置され、前記硬貨搬送手段に
    よって搬送される硬貨を支持する支持板を備えたことを
    特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の硬
    貨入出金機。
  6. 【請求項6】 前記回転円板および前記硬貨選別通路
    が、水平方向に対して、60度以上の角度をもって、配
    置されたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか
    1項に記載の硬貨入出金機。
  7. 【請求項7】 前記回転円板および前記硬貨選別通路
    が、水平方向に対して、約75度の角度をもって、配置
    されたことを特徴とする請求項6に記載の硬貨入出金
    機。
  8. 【請求項8】 前記硬貨搬送手段がチェーンによって構
    成され、前記チェーンに、所定の間隔で、硬貨と係合可
    能なピンが形成されたことを特徴とする請求項1ないし
    7のいずれか1項に記載の硬貨入出金機。
  9. 【請求項9】 さらに、前記第一の水平通路部分の下方
    に、前記第一の水平通路部分に沿って、略水平に延び、
    硬貨を支持する下方水平レール部材を備え、前記第二の
    水平通路部分の下方に、前記第二の水平通路部分に沿っ
    て、略水平に延び、硬貨を支持する上方水平レール部材
    を備え、前記立ち上り通路部分の両側に、前記立ち上り
    通路部分に沿って、上方に延び、硬貨を支持する縦方向
    レール部材を備えたことを特徴とする請求項1ないし8
    のいずれか1項に記載の硬貨入出金機。
  10. 【請求項10】 前記各選別手段が、前記水平レール部
    材の所定の位置に形成された選別孔と、前記選別孔を開
    閉可能な開閉部材とを備えたことを特徴とする請求項1
    ないし9のいずれか1項に記載の硬貨入出金機。
  11. 【請求項11】 前記開閉部材が、前記選別孔上に向か
    って延びる横方向部分と、前記支持板の前記選別孔の反
    対側の面に沿って延びる縦方向部分を備え、前記各選別
    手段が、さらに、前記開閉部材の前記縦方向部分に取付
    けられたソレノイドを備えたことを特徴とする請求項1
    0に記載の硬貨入出金機。
  12. 【請求項12】 前記選別手段が、さらに、前記複数の
    硬貨収納手段と前記選別孔を連通するシュートおよび前
    記第一の硬貨カセットと前記選別孔を連通するシュート
    を備えたことを特徴とする請求項10または11に記載
    の硬貨入出金機。
  13. 【請求項13】 二以上の前記選別手段が前記第一の水
    平通路部分に設けられたことを特徴とする請求項3ない
    し12に記載のいずれか1項に記載の硬貨入出金機。
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