JP3708373B2 - 硬貨入出金機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬貨入出金機に関するものであり、さらに詳細には、入金された硬貨を、出金硬貨として利用することができ、機構が簡略化され、前後方向の寸法が小さい硬貨入出金機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどに、硬貨入出金機を設置する要求が高まっており、機構が簡略で、前後方向の寸法が小さい硬貨入出金機の開発が望まれている。
【0003】
米国特許第5,366,407号明細書は、入金された硬貨を、出金硬貨として利用する硬貨入出金機を開示している。この硬貨入出金機は、金種別に、硬貨を貯留する複数の硬貨貯留筒を備え、入金時には、硬貨は硬貨入出金口に投入され、硬貨入出金口の直下に設けられた一時貯留部を介して、回転円板上に落下させ、回転円板から送り出して、受け入れ可能か否かが判別され、受け入れ可能な硬貨は、下方に位置した一時貯留ボックスに貯留された後、機体の前方から後方に、次いで、下方から上方に延びる搬送ベルトにより、上方に設けられた回転円板に送られ、さらに、機体の後方から前方に延びる硬貨選別通路に送られて、センサによって、硬貨の金種が判別されて、複数の硬貨貯留筒の対応する金種の硬貨を収容すべき硬貨貯留筒に貯留されるように構成されている。出金時においては、出金額に応じて、複数の硬貨貯留筒から所定枚数の硬貨が、機体の前方から後方に、次いで、下方から上方に延びる搬送ベルト上に送り出され、上方に設けられた回転円板に送られ、機体の後方から前方に延びる硬貨通路に送られて、硬貨入出金口の直下に設けられた一時貯留部に送られ、硬貨入出金口から出金されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この硬貨入出金機にあっては、回転円板とセンサとが前後方向に配置され、さらに、硬貨選別通路が、機体の後方から前方に向かって延びているため、前後方向の寸法が大きくならざるを得ず、また、機構が複雑であるという問題があった。
したがって、本発明は、入金された硬貨を、出金硬貨として利用することができ、機構が簡略化され、前後方向の寸法が小さい硬貨入出金機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明のかかる目的は、水平方向に対して、角度をもって配置され、硬貨を、1枚づつ、硬貨判別通路に送り出す回転円板と、前記回転円板に接続された硬貨選別通路であって、前記回転円板から、機体の後方に向かって、略水平方向に延びる第一の水平通路部分と、機体の上方に向かって延びる立ち上り通路部分と、前記立ち上り通路部分の上端部に接続され、機体の前方に向かって、略水平方向に延びる第二の水平通路部分とを備え、硬貨を1枚づつ、係合して、搬送する硬貨搬送手段を備えた硬貨選別通路と、硬貨が受け入れ可能か否かおよび硬貨の金種を判別する判別手段と、硬貨を金種別に収納する複数の硬貨収納手段と、硬貨入出金機の前部または後部に着脱可能に取付けられ、収納した硬貨を前記複数の硬貨収納手段に補充可能で、かつ、前記複数の硬貨収納手段に収納しきれない硬貨を収納可能な第一の硬貨カセットと、前記第一の硬貨カセットから補充された硬貨のうち、受け入れ不能な硬貨を収納する硬貨回収ボックスと、前記判別手段の判別結果に基づき、硬貨を選別して、前記複数の硬貨収納手段、前記第一の硬貨カセットおよび前記硬貨回収ボックスに選択的に収納させる複数の選別手段と、前記複数の硬貨収納手段に収納された硬貨を出金する出金硬貨搬送手段を備え、前記判別手段が、前記第一の水平通路部分に設けられるとともに、前記複数の選別手段のうち、硬貨を選別して、前記複数の硬貨収納手段に選択的に収納させる複数の選別手段が、前記第二の水平通路部分に設けられ、硬貨を選別して、前記第一の硬貨カセットおよび前記硬貨回収ボックスに選択的に収納させる複数の選別手段が、前記第一の水平通路部分に設けられたことを特徴とする硬貨入出金機によって達成される。
【0006】
本発明によれば、硬貨選別通路が、回転円板から、機体の後方に向かって、略水平方向に延びる第一の水平通路部分と、機体の上方に向かって延びる立ち上り通路部分と、立ち上り通路部分の上端部に接続され、機体の前方に向かって、略水平方向に延びる第二の水平通路部分とを備え、さらに、硬貨を1枚づつ、係合して、搬送する硬貨搬送手段を備えており、判別手段が、第一の水平通路部分に設けられるとともに、判別手段の判別結果に基づき、硬貨を選別して、複数の硬貨収納手段、第一の硬貨カセットおよび硬貨回収ボックスに選択的に収納させる複数の選別手段のうち、硬貨を選別して、複数の硬貨収納手段に選択的に収納させる複数の選別手段が、第二の水平通路部分に設けられ、硬貨を選別して、第一の硬貨カセットおよび硬貨回収ボックスに選択的に収納させる複数の選別手段が、第一の水平通路部分に設けられているから、上下方向のスペースが有効に活用され、硬貨入出金機の機構を簡略化し、前後方向の寸法を大幅に小さくすることが可能となる。
【0007】
本発明の好ましい実施態様においては、硬貨入出金機が、さらに、前記第一の水平通路部分および前記回転円板の上方で、かつ、前記第二の水平通路部分の下方に、入金された硬貨を一時的に貯留する一時貯留手段を備え、前記第二の水平通路部分に、硬貨を選別して、前記一時貯留手段に選択的に収納させる選別手段を備えている。
【0008】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、硬貨入出金機が、さらに、硬貨入出金機の後部または前部に着脱可能に取付けられ、収納した硬貨を前記複数の硬貨収納手段に補充可能で、かつ、前記複数の硬貨収納手段に収納しきれない硬貨を収納可能な第二の硬貨カセットを備えるとともに、前記第一の水平通路部分に、硬貨を選別して、前記第二の硬貨カセットに選択的に収納させる選別手段を備えている。
【0009】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記硬貨判別通路の前記立ち上り通路部分が、水平方向に対して、角度をもって配置され、硬貨入出金機が、さらに、前記硬貨搬送手段によって前記立ち上り通路部分を搬送される硬貨を支持する支持板を備えている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨判別通路の立ち上り通路部分を、水平方向に対して、角度をもって配置し、上下方向のスペースを有効に活用して、硬貨入出金機の機構を簡略化し、前後方向の寸法を大幅に小さくするようにしても、硬貨を確実に搬送し、選別することが可能となる。
【0010】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記回転円板および前記硬貨判別通路の前記立ち上り通路部分が、水平方向に対して、60度以上の角度をもって、配置されている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨を確実に搬送し、選別することが可能となるとともに、上下方向のスペースを有効に活用して、硬貨入出金機の機構を簡略化し、前後方向の寸法を大幅に小さくすることができる。
【0011】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記回転円板および前記硬貨判別通路の前記立ち上り通路部分が、水平方向に対して、約75度の角度をもって、配置されている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨を確実に搬送し、選別することが可能となるとともに、上下方向のスペースを有効に活用して、硬貨入出金機の機構を簡略化し、前後方向の寸法を大幅に小さくすることができる。
【0013】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記硬貨搬送手段がチェーンによって構成され、前記チェーンに、所定の間隔で、硬貨と係合可能なピンが形成されている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨を確実に搬送し、選別することが可能となる。
【0014】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、硬貨入出金機が、さらに、前記第一の水平通路部分の下方に、前記第一の水平通路部分に沿って、略水平に延び、硬貨を支持する下方水平レール部材を備え、前記第二の水平通路部分の下方に、前記第二の水平通路部分に沿って、略水平に延び、硬貨を支持する上方水平レール部材を備えるとともに、前記立ち上り通路部分の両側に、前記立ち上り通路部分に沿って、上方に延び、硬貨を支持する縦方向レール部材を備えている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨を確実に搬送し、選別することが可能となる。
【0015】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記複数の選別手段が、それぞれ、前記水平レール部材の所定の位置に形成された選別孔と、前記選別孔を開閉可能な開閉部材とを備えている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨を容易に選別することが可能となる。
【0016】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、前記開閉部材が、前記選別孔上に向かって延びる横方向部分と、前記支持板の前記選別孔の反対側の面に沿って延びる縦方向部分を備え、前記複数の選別手段が、それぞれ、さらに、前記開閉部材の前記縦方向部分に取付けられたソレノイドを備えている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨を容易に選別することが可能となる。
【0017】
本発明のさらに好ましい実施態様においては、硬貨を選別して、前記複数の硬貨収納手段に選択的に収納させる前記複数の選別手段が、それぞれ、前記複数の硬貨収納手段と前記選別孔を連通するシュートを備え、硬貨を選別して、前記第一の硬貨カセットに選択的に収納させる前記選別手段が、前記第一の硬貨カセットと前記選別孔を連通するシュートを備えるとともに、硬貨を選別して、前記硬貨回収ボックスに選択的に収納させる前記選別手段が、前記硬貨回収ボックスと前記選別孔を連通するシュートを備えている。
本発明のさらに好ましい実施態様によれば、硬貨を容易に選別することが可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
図1に示されるように、硬貨入出金機は、機体の上方前部に設けられた入出金口(図示せず)に隣接して、ボウル状の入出金部材1を備え、入金時に、硬貨は入出金口を介して、入出金部材1内に投入されて、硬貨入出金機内に受け入れられ、出金時に、硬貨は入出金部材1内に送られて、入出金口を介して、顧客に支払われるように構成されている。入出金部材1は、支持部材(図示せず)に回転可能に支持されており、昇降機構(図示せず)によって、上方の入出金位置と、下方の出金位置との間を移動可能に構成されており、硬貨を入金あるいは出金する際には、入出金位置に保持され、硬貨入出金機内の硬貨を出金する際には、まず、出金位置に移動され、出金すべき硬貨を受け取った後に、入出金位置に移動される。
【0020】
図1に示されるように、硬貨入出金機は、さらに、入出金部材1の下方に、回転円板2を備えている。回転円板2は、水平方向に対して、約75度の傾きをもって、回転可能に機体に取り付けられており、かつ、その表面上には、供給される硬貨と係合して、回転円板2の回転にともない、硬貨をすくい上げる多数のピン(図示せず)が形成されている。さらに、回転円板2の周囲には、環状のガイド部材(図示せず)が設けられ、回転円板2に送られた硬貨は、環状のガイド部材に沿って、1枚づつ、硬貨選別通路3に送られる。
【0021】
図2は、硬貨選別通路3の詳細を示す略正面図であり、図3は、硬貨選別通路3の機体後方から見た略縦断面図である。
図1ないし図3に示されるように、硬貨選別通路3は、スプロケットホイール4に巻回されたエンドレスなチェーン5と、水平方向に対して、約75度の傾きをもって、機体に取り付けられ、硬貨を支持する支持板6を備えており、チェーン5には、一定間隔で、複数のピン7が形成されている。図1に示されるように、硬貨選別通路3は、回転円板2から、略水平方向に、機体の後部に向かって、次いで、上方に延び、機体の上部に沿って、略水平方向に、機体の前部に向かって延びており、機体前部に向かった終端部は、入出金位置にある入出金部材1の上面後方に臨んで、開放状態に形成されている。さらに、チェーン5のみが、機体の後部に向かって、機体のほぼ中央部まで延び、次いで、前方斜め下方に、回転円板2まで延びている。
【0022】
図2に示されるように、回転円板2に接続され、略水平方向に延びる硬貨選別通路3の部分には、硬貨を支持する下方水平レール8aが、チェーン5の下方に設けられており、また、機体の上部に沿って、水平方向に延びる硬貨選別通路3の部分には、硬貨を支持する上方水平レール8bが、チェーン5の下方に設けられている。さらに、水平方向に対して、約75度の方向に延びる硬貨選別通路3の部分には、チェーン5を挟んで、縦レール9、9が設けられている。
【0023】
図2に示されるように、下方水平レール8aおよび上方水平レール8bには、所定の位置に、硬貨Cが落下可能な選別孔10が形成されている。
図4は、選別孔10近傍の詳細を示す略斜視図である。
【0024】
図3および図4に示されるように、選別孔10の近傍には、図3および図4において、逆L字状に形成された開閉部材11が設けられ、支持板6の背部において、支持板6に沿って縦方向に延びる開閉部材11の縦方向部分11aには、ソレノイド12が取付けられている。ソレノイド12は、支持部材13を介して、機体(図示せず)取付けられている。ソレノイド12がオフ状態にあるときは、支持板6介して、開閉部材11の水平レール8上に延びた横方向部分11bが、選別孔10を覆って、選別孔10を閉じ、したがって、横方向部分11bの上を、硬貨Cが通過可能であり、他方、ソレノイド12がオンされたときは、開閉部材11が支持板6の背部に退避し、開閉部材11の横方向部分11bも選別孔10上から退避して、選別孔10が開放され、硬貨Cが選別孔10から落下可能な状態となる。
【0025】
図1に示されるように、回転円板2から機体の後部に向けて、水平方向に延びる硬貨選別通路3の部分には、硬貨Cが受け入れ可能か否かおよび硬貨Cの金種を判別する判別手段20が設けられており、硬貨入出金機の上部を水平方向に延びる硬貨選別通路3の下方には、入金された硬貨Cで、受け入れ可能と判別された硬貨Cを一時的に貯留する一時貯留ボックス21が設けられている。
【0026】
図1に示されるように、硬貨選別通路3の下方には、金種別に、出金用の硬貨Cを収容する複数の硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fが設けられており、硬貨入出金機の前部と後部の硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fとほぼ同一高さレベルには、硬貨カセット23および硬貨カセット24が着脱自在に設けられている。硬貨カセット23および硬貨カセット24は、硬貨Cを硬貨入出金機に補充する硬貨補充カセットおよび複数の硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収容しきれない硬貨Cを収容する硬貨回収カセットとして使用され、硬貨カセット23および硬貨カセット24の一方が、硬貨Cを硬貨入出金機に補充する硬貨補充カセットとして使用されているときは、硬貨カセット23および硬貨カセット24の他方は、複数の硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収容しきれない硬貨Cを収容する硬貨回収カセットとして使用されるように構成されている。
【0027】
図1に示されるように、回転円板2の下方には、入出金部材1を介して、入出金口に出金されたが、顧客が取り忘れた硬貨Cを回収して、収容する第一の硬貨回収ボックス25および硬貨カセット23および硬貨カセット24から、硬貨入出金機に補充された硬貨Cのうち、判別手段20によって、受け入れ不能と判別された硬貨Cを回収して、収容する第二の硬貨回収ボックス26が設けられている。
【0028】
図1に示されるように、硬貨カセット23および硬貨カセット24には、それぞれの内部に、硬貨入出金機内のすべての硬貨Cを回収する際、判別手段20によって、受け入れ不能と判別された硬貨を回収して、収容する硬貨回収部27、28が設けられている。図1に示されるように、硬貨カセット23および硬貨カセット24には、それぞれ、底部に、搬送ベルト30、31が設けられており、硬貨カセット23および硬貨カセット24が硬貨補充カセットとして使用されるときに、硬貨カセット23および硬貨カセット24内の硬貨を、硬貨入出金機内に繰り出し可能に構成されている。
【0029】
図1に示されるように、複数の硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fの下方には、搬送ベルト32が設けられ、搬送ベルト32の下流側には、回転円板33が接続されている。回転円板33と、出金位置に位置している入出金部材1との間には、通過する硬貨の枚数を計数するカウンタ34が設けられている。また、一時貯留ボックス21内には、一時貯留ボックス21内に一時的に貯留された硬貨Cを繰り出すための搬送ベルト35が設けられている。
【0030】
図1および図2に示されるように、下方水平レール8aに沿って水平方向に延びる硬貨選別通路3の部分に設けられた3つの選別孔10は、それぞれ、第一の硬貨回収ボックス25および第二の硬貨回収ボックス26の一方に連通するシュート36、機体後部に装填された硬貨カセット24の硬貨回収部28に連通するシュート37ならびに機体後部に装填された硬貨カセット24に連通するシュート38と接続されている。
【0031】
図1ないし図3に示されるように、上方水平レール8bに沿って、機体上部を水平方向に延びる硬貨選別通路3の上方水平部分に設けられた8つの選別孔10は、それぞれ、硬貨貯留筒22fに連通するシュート40、硬貨貯留筒22eに連通するシュート41、硬貨貯留筒22dに連通するシュート42、硬貨貯留筒22cに連通するシュート43、硬貨貯留筒22bに連通するシュート(図示せず)、硬貨貯留筒22aに連通するシュート(図示せず)、一時貯留ボックス21に連通するシュート(図示せず)ならびに機体前部に装填された硬貨カセット23および硬貨カセット23の硬貨回収部27の一方に連通するシュート44に接続されている。
【0032】
図1に示されるように、第一の硬貨回収ボックス25および第二の硬貨回収ボックス26の一方に連通するシュート36は、下流端部近傍に、ゲート45を備え、シュート36に送られた硬貨Cは、第一の硬貨回収ボックス25および第二の硬貨回収ボックス26の一方に選択的に回収されるように構成されている。また、硬貨カセット23および硬貨カセット23の硬貨回収部27の一方に連通するシュート44は、下流端部近傍に、ゲート46を備え、シュート44に送られた硬貨Cは、硬貨カセット23および硬貨カセット23の硬貨回収部27の一方に選択的に回収されるように構成されている。
【0033】
図5は、硬貨入出金機の検出系、駆動系および制御系を示すブロックダイアグラムである。
図5に示されるように、硬貨入出金機の検出系は、判別手段20およびカウンタ34を備えている。
【0034】
図5に示されるように、硬貨入出金機の駆動系は、第一の硬貨回収ボックス25および第二の硬貨回収ボックス26の一方に連通するシュート36に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12aと、機体後部に装填された硬貨カセット24の硬貨回収部28に連通するシュート37に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12bと、機体後部に装填された硬貨カセット24に連通するシュート38に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12cと、硬貨貯留筒22fに連通するシュート40に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12dと、硬貨貯留筒22eに連通するシュート41に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12eと、硬貨貯留筒22dに連通するシュート42に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12fと、硬貨貯留筒22cに連通するシュート43に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12gと、硬貨貯留筒22bに連通するシュート(図示せず)に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12hと、硬貨貯留筒22aに連通するシュート(図示せず)に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12iと、一時貯留ボックス21に連通するシュート(図示せず)に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12jと、機体前部に装填された硬貨カセット23および硬貨カセット23の硬貨回収部27の一方に連通するシュート44に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12kと、入出金部材1を回転させる回転駆動手段50と、搬送ベルト32を駆動する第一の駆動モータ51と、硬貨カセット23内の搬送ベルト30を駆動する第二の駆動モータ52と、硬貨カセット24内の搬送ベルト31を駆動する第三の駆動モータ53と、一時貯留ボックス21内の搬送ベルト35を駆動する第四の駆動モータ54と、ゲート45を駆動する第一のゲート駆動手段55と、ゲート46を駆動する第二のゲート駆動手段56と、硬貨貯留筒22a内に貯留された硬貨Cを繰り出す第一の硬貨繰り出し手段61と、貯留筒22b内に貯留された硬貨Cを繰り出す第二の硬貨繰り出し手段62と、貯留筒22c内に貯留された硬貨Cを繰り出す第三の硬貨繰り出し手段63と、貯留筒22d内に貯留された硬貨Cを繰り出す第四の硬貨繰り出し手段64と、貯留筒22e内に貯留された硬貨Cを繰り出す第五の硬貨繰り出し手段65と、貯留筒22f内に貯留された硬貨Cを繰り出す第六の硬貨繰り出し手段66と、入出金部材1を昇降させる昇降駆動手段67と、回転円板2を回転させる第一の回転円板駆動手段68と、回転円板33を回転させる第二の回転円板駆動手段69と、スプロケットホイール4を回転させるホイールモータ70を備えている。
【0035】
図5に示されるように、硬貨入出金機の制御系は、コントロールユニット75と、硬貨入出金機全体の制御プログラム、処理すべき硬貨Cに関する基準データなどを記憶しているROM76および判別手段20が検出した硬貨Cのデータおよびカウンタ34の計数結果を記憶するRAM77を備えている。
【0036】
以上のように構成された本実施態様にかかる硬貨入出金機は、以下のようにして、硬貨カセット23または硬貨カセット24から、硬貨入出金機内に、硬貨Cを装填し、硬貨入出金機内に、硬貨Cを入金し、硬貨入出金機から、硬貨Cを出金する。
【0037】
図6は、機体の前部に取付けられた硬貨カセット23から、硬貨を硬貨入出金機内に装填するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
硬貨カセット23を用いて、硬貨入出金機内に、硬貨Cを装填する場合には、硬貨Cが装填された硬貨カセット23が、機体の前部に取付けられるとともに、硬貨Cを収容していない硬貨カセット24が、機体の後部に取付けられる。
【0038】
図6に示されるように、コントロールユニット75は、昇降駆動手段67に駆動信号を出力して、入出金部材1を出金位置に移動させ、第二の駆動モータ52に駆動信号を出力して、硬貨カセット23内の搬送ベルト30を駆動するとともに、第二の回転円板駆動手段69に駆動信号を出力して、回転円板33を回転させる。
【0039】
その結果、図6に示されるように、硬貨カセット23内に収容されている硬貨Cは、硬貨カセット23から繰り出されて、回転円板33上に送られる。回転円板33上に送られた硬貨Cは、公知のように、回転円板33の回転に伴う遠心力によって、1枚づつ、カウンタ34に送られ、枚数が計数されて、出金位置に位置している入出金部材1に送られる。
硬貨カセット23内に収容されていた硬貨Cがすべて、入出金部材1に送られると、コントロールユニット75は、昇降駆動手段67に駆動信号を出力し、図6に示されるように、入出金部材1を入出金位置に上昇させる。
【0040】
次いで、コントロールユニット75は、回転駆動手段50に駆動信号を出力して、入出金位置に上昇した入出金部材1を回転させ、入出金部材1内の硬貨Cを回転円板2に送り込む。
さらに、コントロールユニット75は、第一の回転円板駆動手段68に駆動信号を出力して、回転円板2を回転させ、回転駆動手段50に駆動信号を出力し、入出金部材1を回転させ、硬貨Cを回転円板2上に送り込む。
同時に、コントロールユニット75は、ホイールモータ70に駆動信号を出力して、スプロケットホイール4を回転させる。
【0041】
回転円板2上に送り込まれた硬貨Cは、公知のように、回転円板2の回転にともない、その表面に形成された多数のピン(図示せず)によって、1枚づつ、硬貨選別通路3に送り込まれる。
硬貨選別通路3に送り込まれた硬貨Cは、チェーン5のピン7に、1枚づつ、係合させられ、判別手段20によって、硬貨Cの磁気的性質および/または光学的性質が判別され、判別信号がRAM77に出力される。
【0042】
コントロールユニット75は、RAM77に入力された判別信号を読み出し、ROM76に記憶された基準データと比較して、硬貨Cが受け入れ可能か否かおよび硬貨Cの金種を判別し、判別結果をRAM77に記憶させる。
RAM77に記憶された硬貨Cの判別結果にしたがって、コントロールユニット75は、ソレノイド12a、12c、12d、12e、12f、12g、12h、12iに選択的に駆動信号を出力し、図6に示されるように、硬貨Cを対応する選別孔10から落下させる。
【0043】
すなわち、硬貨Cが受け入れ不能と判別されているときは、コントロールユニット75は、硬貨Cがソレノイド12aに対応する選別孔10上に達した時に、ソレノイド12aに駆動信号を出力するとともに、ゲート駆動手段45にゲート開信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図6に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを第二の硬貨回収ボックス26内に回収する。
【0044】
硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であり、その硬貨Cが硬貨貯留筒22fに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、シュート40が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12dに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図6に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22fに収納する。
他方、硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であり、その硬貨Cが硬貨貯留筒22eに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、シュート41が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12eに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図6に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22eに収納する。
【0045】
また、硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であり、その硬貨Cが硬貨貯留筒22dに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、シュート42が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12fに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図6に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22dに収納する。
【0046】
一方、硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であり、その硬貨Cが硬貨貯留筒22cに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、シュート43が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12gに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図6に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22cに収納する。
【0047】
さらに、硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であり、その硬貨Cが硬貨貯留筒22bに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、硬貨貯留筒22bに連なるシュート(図示せず)が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12hに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図6に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22bに収納する。
また、硬貨Cが受け入れ可能な硬貨であり、その硬貨Cが硬貨貯留筒22aに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、硬貨貯留筒22aに連なるシュート(図示せず)が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12iに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図6に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22aに収納する。
【0048】
これに対して、いずれかの硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納された硬貨Cが所定枚数に達したときは、コントロールユニット75は、その硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納すべき金種の硬貨Cが、シュート38に連通する選別孔10上に達した時点で、ソレノイド12cに駆動信号を出力して、対応する開閉部材11を退避させ、図6に示されるように、硬貨を選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨入出金機の後部に取付けられた硬貨カセット24内に回収させる。
【0049】
図7は、機体の後部に取付けられた硬貨カセット24から、硬貨を硬貨入出金機内に装填するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
他方、硬貨カセット24を用いて、硬貨入出金機内に、硬貨Cを装填する場合には、まず、硬貨Cが装填された硬貨カセット24が、機体の後部に取付けられるとともに、硬貨Cを収容していない硬貨カセット23が、機体の前部に取付けられる。
【0050】
次いで、図7に示されるように、コントロールユニット75は、昇降駆動手段67に駆動信号を出力して、入出金部材1を出金位置に移動させ、第三の駆動モータ53に駆動信号を出力して、硬貨カセット24内の搬送ベルト31を駆動するとともに、第一の駆動モータ51に駆動信号を出力して、搬送ベルト32を駆動し、第二の回転円板駆動手段69に駆動信号を出力して、回転円板33を回転させる。
その結果、図7に示されるように、硬貨カセット24内に収容されている硬貨Cは、硬貨カセット24から繰り出されて、搬送ベルト32によって、回転円板33上に送られる。回転円板33上に送られた硬貨Cは、公知のように、回転円板33の回転に伴う遠心力によって、1枚づつ、カウンタ34に送られ、枚数が計数されて、出金位置に位置している入出金部材1に送られる。
【0051】
前述したの同様に、入出金部材1が出金位置から出金位置に移動した後、硬貨Cは、入出金部材1から、回転円板2に送られ、1枚づつ、硬貨判別通路3に送り込まれ、判別手段20によって検出された硬貨Cの磁気的性質および/または光学的性質に基づいて、コントロールユニット75によって、硬貨Cが受け入れ可能か否かおよび硬貨Cの金種が判別される。
コントロールユニット75は、この判別結果に基づき、機体の前部に取付けられた硬貨カセット23から、硬貨を硬貨入出金機内に装填する場合と全く同様にして、ソレノイド12a、12d、12e、12f、12g、12h、12i、12kに選択的に駆動信号を出力し、図7に示されるように、硬貨Cを対応する選別孔10から落下させる。
【0052】
ただし、いずれかの硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納された硬貨Cが所定枚数に達したときは、機体の前部に取付けられた硬貨カセット23から、硬貨を硬貨入出金機内に装填する場合とは異なり、ソレノイド12cは駆動せず、ソレノイド12kを駆動して、硬貨カセット23内に収納させるように構成されている。
【0053】
すなわち、いずれかの硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納された硬貨Cが所定枚数に達したときには、コントロールユニット70は、その硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納すべき金種の硬貨Cが、シュート44に連通する選別孔10上に達した時に、ソレノイド12kに駆動信号を出力して、対応する開閉部材11を退避させ、図7に示されるように、硬貨を選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨入出金機の後部に取付けられた硬貨カセット23内に回収させる。
【0054】
図8は、硬貨Cを、硬貨入出金機に入金するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
図8に示されるように、硬貨Cが入金される際には、入出金部材1は入出金位置に保持され、入出金口(図示せず)を介して、硬貨Cが入出金部材1内に投入される。
【0055】
硬貨Cが入出金部材1内に投入されると、図8に示されるように、コントロールユニット75は、第一の回転円板駆動手段68に駆動信号を出力して、回転円板2を回転させ、回転駆動手段50に駆動信号を出力し、入出金部材1を回転させて、硬貨Cを回転円板2上に送り込む。
同時に、コントロールユニット75は、ホイールモータ70に駆動信号を出力して、スプロケットホイール4を回転させる。
【0056】
回転円板2上に送り込まれた硬貨Cは、公知のように、回転円板2の回転にともない、その表面に形成された多数のピンによって、1枚づつ、硬貨選別通路3に送り込まれる。
硬貨選別通路3に送り込まれた硬貨Cは、チェーン5のピン7に、1枚づつ、係合させられ、判別手段20によって、硬貨Cの磁気的性質および/または光学的性質が判別され、判別信号がRAM77に出力される。
コントロールユニット75は、RAM77に入力された判別信号を読み出し、ROM76に記憶された基準データと比較して、硬貨Cが受け入れ可能か否かおよび硬貨Cの金種を判別し、判別結果をRAM77に記憶させるとともに、金種別の硬貨Cの枚数を計数し、計数結果をRAM77に記憶させる。
【0057】
コントロールユニット75は、入金された受け入れ可能な硬貨Cが、一時貯留ボックス21に連通するシュート(図示せず)に接続された選別孔10上に達すると、その選別孔10に対応する開閉部材11を進退させるソレノイド12jに駆動信号を出力して、開閉部材11を退避させる。したがって、入金された受け入れ可能な硬貨Cはすべて、選別孔10からシュートを経て、一時貯留ボックス21に、一時的に貯留される。
【0058】
他方、受け入れ不能と判別された硬貨が、一時貯留ボックス21に連通するシュート(図示せず)に接続された選別孔10上に達しても、コントロールユニット75は、ソレノイド12jに駆動信号を出力せず、したがって、受け入れ不能と判別された硬貨は、硬貨選別通路3をそのまま送られ、入出金部材1に送り返される。
【0059】
入金された受け入れ可能なすべての硬貨Cが、一時貯留ボックス21に送られると、コントロールユニット75は、RAM77に記憶された計数結果を読み出し、表示部(図示せず)に表示する。
表示部(図示せず)に表示された入金した硬貨Cの計数結果をにしたがって、顧客が入金を取り消す場合には、一時貯留ボックス21に一時的に貯留された硬貨Cは、入出金部材1を介して、入出金口から、顧客に返却される。
【0060】
図9は、硬貨Cを入金した顧客が、入金を取り消した場合に、硬貨Cが顧客に返却されるプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
顧客から入金取消の指示を受けると、コントロールユニット75は、第一の回転円板駆動手段68に駆動信号を出力して、回転円板2を回転させ、第四の駆動モータ54に駆動信号を出力して、搬送ベルト35を駆動し、図9に示されるように、一時貯留ボックス21内に一時的に貯留された硬貨Cを、回転円板2上に送り込む。
【0061】
同時に、コントロールユニット75は、ホイールモータ70に駆動信号を出力して、スプロケットホイール4を回転させる。
その結果、回転円板2上に送り込まれた硬貨Cは、公知のように、回転円板2の回転にともない、その表面に形成された多数のピンによって、1枚づつ、硬貨選別通路3に送り込まれ、チェーン5のピン7に、1枚づつ、係合させられて、硬貨選別通路3内を送られる。
【0062】
入金された硬貨Cを顧客に返却する場合には、コントロールユニット75は、ソレノイド12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h、12i、12j、12kのいずれにも駆動信号を出力せず、したがって、すべての硬貨Cは、入出金部材1に送られ、入出金口を介して、顧客により受け取られる。
こうして、入出金部材1に送り返された硬貨Cを、顧客が受け取り忘れた場合には、硬貨Cは硬貨入出金機内に回収される。
【0063】
図10は、返却された硬貨Cを、顧客が受け取り忘れた場合に、硬貨Cを硬貨入出金機内に回収するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。入出金部材1に、硬貨Cを送り返した後、所定の時間が経過しても、入出金部材1に、硬貨Cが残されているときは、コントロールユニット75は、まず、第一の回転円板駆動手段68に駆動信号を出力して、回転円板2を回転させ、回転駆動手段50に駆動信号を出力し、入出金部材1を回転させて、図10に示されるように、硬貨Cを回転円板2上に送り込む。
【0064】
同時に、コントロールユニット75は、ホイールモータ70に駆動信号を出力して、スプロケットホイール4を回転させ、第一の硬貨回収ボックス25および第二の硬貨回収ボックス26の一方に選択的に連通するシュート36に接続された選別孔10を開閉する開閉部材11を進退させるソレノイド12aに駆動信号を出力して、開閉部材11を退避させるとともに、ゲート駆動手段55にゲート閉信号を出力して、シュート36と第一の硬貨回収ボックス25とを連通させる。
回転円板2上に送り込まれた硬貨Cは、公知のように、回転円板2の回転にともない、その表面に形成された多数のピンによって、1枚づつ、硬貨選別通路3に送り込まれる。
【0065】
硬貨選別通路3に送り込まれた硬貨Cは、チェーン5のピン7に、1枚づつ、係合させられて、硬貨選別通路3内を送られ、図10に示されるように、選別孔10から落下し、シュート36によって、第一の硬貨回収ボックス25内に回収される。
表示部(図示せず)に表示された入金した硬貨Cの計数結果をにしたがって、顧客が入金を指示した場合には、一時貯留ボックス21に一時的に貯留された硬貨Cが、硬貨入出金機内に入金される。
【0066】
図11は、機体の前部に取付けられた硬貨カセット23から、硬貨Cを硬貨入出金機内に装填された場合に、硬貨Cが硬貨入出金機内に入金されるプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
顧客から入金が指示されると、コントロールユニット75は、まず、第一の回転円板駆動手段68に駆動信号を出力して、第四の駆動モータ54に駆動信号を出力して、搬送ベルト35を駆動し、図11に示されるように、一時貯留ボックス21内に一時的に貯留された硬貨Cを、回転円板2上に送り込む。
【0067】
同時に、コントロールユニット75は、ホイールモータ70に駆動信号を出力して、スプロケットホイール4を回転させる。
その結果、硬貨Cは、回転円板2から、1枚づつ、硬貨判別通路3に送り込まれ、判別手段20によって検出された硬貨Cの磁気的性質および/または光学的性質に基づいて、コントロールユニット75によって、硬貨Cの金種が判別される。ここに、入金され、一時貯留ボックス21に貯留された硬貨Cはすべて受け入れ可能である。
【0068】
コントロールユニット75は、この判別結果に基づいて、ソレノイド12c、12d、12e、12f、12g、12h、12iに選択的に駆動信号を出力して、図11に示されるように、硬貨Cを対応する選別孔10から落下させる。
すなわち、硬貨Cが硬貨貯留筒22fに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、シュート40が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12dに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図11に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22fに収納する。
【0069】
他方、硬貨Cが硬貨貯留筒22eに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、シュート41が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12eに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図11に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22eに収納する。
【0070】
また、硬貨Cが硬貨貯留筒22dに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、シュート42が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12fに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図11に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22dに収納する。
一方、硬貨Cが硬貨貯留筒22cに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、シュート43が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12gに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図11に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22cに収納する。
【0071】
さらに、硬貨Cが硬貨貯留筒22bに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、硬貨貯留筒22bに連なるシュート(図示せず)が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12hに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図11に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22bに収納する。
また、硬貨Cが硬貨貯留筒22aに収納すべき金種の硬貨であると判別したときは、コントロールユニット75は、硬貨貯留筒22aに連なるシュート(図示せず)が連通する選別孔10上に、その硬貨Cが達した時に、ソレノイド12iに駆動信号を出力し、開閉部材11を退避させて、図11に示されるように、硬貨Cを選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨貯留筒22aに収納する。
【0072】
これに対して、いずれかの硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納された硬貨Cが所定枚数に達したときは、コントロールユニット75は、その硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納すべき金種の硬貨Cが、シュート38に連通する選別孔10上に達した時点で、ソレノイド12cに駆動信号を出力して、対応する開閉部材11を退避させ、図11に示されるように、硬貨を選別孔10内に落下させ、硬貨Cを硬貨入出金機の後部に取付けられた硬貨カセット24内に回収させる。
【0073】
図12は、機体の後部に取付けられた硬貨カセット24から、硬貨Cを硬貨入出金機内に装填された場合に、硬貨Cが硬貨入出金機内に入金されるプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
他方、硬貨カセット24を用いて、硬貨入出金機内に、硬貨Cを装填した場合には、いずれかの硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納された硬貨Cが所定枚数に達したとき、その硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納すべき金種の硬貨Cは、硬貨入出金機の前部に取付けられた硬貨カセット23内に回収される。
【0074】
すなわち、この場合には、コントロールユニット75は、図11に示された機体の前部に取付けられた硬貨カセット23から、硬貨Cを硬貨入出金機内に装填し場合に、硬貨Cを硬貨入出金機内に入金するのと全く同様にして、ソレノイド12d、12e、12f、12g、12h、12iに選択的に駆動信号を出力して、図12に示されるように、硬貨Cを対応する選別孔10から落下させ、硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納させる。ただし、いずれかの硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納された硬貨Cが所定枚数に達したとき、その硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納すべき金種の硬貨Cが、シュート38に連通する選別孔10上に達しても、コントロールユニット75は、ソレノイド12cには駆動信号を出力せず、収納された硬貨Cが所定枚数に達した硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに収納すべき金種の硬貨Cが、シュート44に連通する選別孔10上に達したときに、コントロールユニット75は、ソレノイド12kに駆動信号を出力するとともに、ゲート駆動手段56にゲート開信号を出力して、図12に示されるように、硬貨Cを、硬貨カセット23内に回収させる。
これに対して、硬貨入出金機から、硬貨Cを出金する場合には、以下のようにして、硬貨Cが出金される。
【0075】
図13は、硬貨Cを、硬貨入出金機に出金するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
図13に示されるように、コントロールユニット75は、まず、昇降駆動手段67に駆動信号を出力して、入出金部材1を出金位置に移動させ、顧客から指示された出金額に応じて、出金される硬貨Cの枚数が最少になるように、各硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fから出金すべき硬貨Cの枚数を算出する。
【0076】
次いで、コントロールユニット75は、第一の駆動モータ51に駆動信号を出力して、搬送ベルト32を駆動させ、第二の回転円板駆動手段69に駆動信号を出力して、回転円板33を駆動させ、その後、第一の硬貨繰り出し手段61、第二の硬貨繰り出し手段62、第三の硬貨繰り出し手段63、第四の硬貨繰り出し手段64、第五の硬貨繰り出し手段65および第六の硬貨繰り出し手段66のうち、対応する各硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fから、硬貨を出金すべき硬貨繰り出し手段に、順次、繰り出し信号を出力して、公知のように、硬貨Cを搬送ベルト32上に繰り出させる。
搬送ベルト32上に繰り出された硬貨Cは、回転円板33上に送られ、カウンタ34によって、金種別の硬貨Cの枚数が計数されて、出金位置に位置している入出金部材1に送られる。
【0077】
こうして、顧客から指示された出金額に等しい金額の硬貨Cが、入出金部材1に送られると、コントロールユニット75は、昇降駆動手段67に駆動信号を出力し、入出金部材1を入出金位置に上昇させ、入出金口を介して、顧客に払い渡される。
この際、入出金部材1が入出金位置に上昇した後、所定の時間が経過しても、硬貨Cが入出金部材1内に残っているときは、コントロールユニット75は、顧客が、入出金部材1に出金された硬貨Cを取り忘れたと判断し、図10と全く同様にして、入出金位置に位置した入出金部材1内の硬貨を、第一の硬貨回収ボックス25内に回収する。
【0078】
本実施態様によれば、硬貨選別通路3が、回転円板2から、水平方向に、機体の後部に向かって延び、次いで、上方に延び、機体の上部に沿って、機体の前部に向かって延びるように、水平方向に対して、約75度の傾きをもって配置された支持板6と平行な平面内に形成され、硬貨Cが受け入れ可能か否かおよび硬貨Cの金種に応じて、ソレノイド12a、12b、12c、12d、12e、12f、12g、12h、12i、12j、12kに選択的に駆動信号を出力し、対応する選別孔10およびシュートを介して、硬貨Cを、第一の硬貨回収ボックス25、第二の硬貨回収ボックス26、硬貨カセット24の硬貨回収部28、硬貨カセット24、硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22f、一時貯留ボックス21、硬貨カセット23または硬貨カセット23の硬貨収納部27に導いているから、上下方向のスペースが有効に活用され、硬貨入出金機の機構を簡略化し、前後方向の寸法を大幅に小さくすることが可能となる。
また、本実施態様によれば、硬貨カセット23、24に、硬貨Cを装填して、硬貨入出金機にセットすることによって、出金すべき硬貨を補充することが可能となる。
【0079】
本発明は、以上の実施態様に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることがいうまでもない。
【0080】
たとえば、前記実施態様においては、複数の硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに硬貨Cを導く選別孔10を、硬貨入出金機の上部において、水平方向に延びる硬貨選別通路3に設けているが、複数の硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fに硬貨Cを導く選別孔10を、硬貨入出金機の上部において、水平方向に延びる硬貨選別通路3に設けることは、必ずしも必要でなく、複数の硬貨貯留筒22a、22b、22c、22d、22e、22fの配置によっては、その一部に硬貨Cを導く選別孔を、回転円板2から水平方向に延びる硬貨選別通路3に設けることもできる。
【0081】
さらに、前記実施態様においては、一時貯留ボックス21および硬貨カセット23に硬貨Cを導く選別孔10を、硬貨入出金機の上部において、略水平方向に延びる硬貨選別通路3に設け、第一の硬貨回収ボックス25、第二の硬貨回収ボックス26および硬貨カセット24に硬貨Cを導く選別孔10を、回転円板2から略水平方向に延びる硬貨選別通路3に設けているが、一時貯留ボックス21、硬貨カセット23、第一の硬貨回収ボックス25、第二の硬貨回収ボックス26および硬貨カセット24の配置によっては、硬貨入出金機の上部において、略水平方向に延びる硬貨選別通路3に設けた一時貯留ボックス21および硬貨カセット23に硬貨Cを導く選別孔10の全部または一部を、回転円板2から略水平方向に延びる硬貨選別通路3に設け、回転円板2から略水平方向に延びる硬貨選別通路3に設けた第一の硬貨回収ボックス25、第二の硬貨回収ボックス26および硬貨カセット24に硬貨Cを導く選別孔10の全部または一部を、硬貨入出金機の上部において、略水平方向に延びる硬貨選別通路3に設けるようにすることもできる。
【0082】
また、前記実施態様においては、硬貨判別通路3内を、チェーン5を用いて、硬貨Cを搬送しているが、チェーン5に代えて、ピンが形成されたエンドレスベルトを用いてもよい。
さらに、前記実施態様においては、ソレノイド12を用いて、開閉部材11を進退させているが、ソレノイド12に代えて、開閉部材11を進退させることのできるいかなる手段を用いることもできる。
【0083】
また、前記実施態様においては、回転円板2および支持板6、したがって、硬貨判別通路3を、水平方向に対して、約75度の傾きを有する面内に設けているが、水平方向に対する角度は約75度に限定されるものではなく、許容される硬貨入出金機のサイズと硬貨Cの搬送の容易さを総合的に考慮して任意に決定することができるが、硬貨入出金機をコンパクト化する上では、水平方向に対して、約60度以上の傾きをもって、配置されることが好ましい。
【0084】
さらに、前記実施態様においては、回転円板2だけでなく、支持板6も、したがって、硬貨判別通路3も、水平方向に対して、約75度の傾きを有する面内に設けられているが、回転円板2のみを、水平方向に対して、約75度の傾きを有する面内に設け、支持板6と硬貨判別通路3を垂直な面内に設けるようにすることもできる。
【0085】
また、前記実施態様においては、開閉部材11は、図3および図4において、逆L字状に形成されているが、開閉部材11が、図3および図4において、逆L字状に形成されることは、必ずしも必要がなく、ソレノイド12などによって、選別孔10を瞬時に開閉し得るものであれば、その形状は限定されるものではない。
【0086】
【発明の効果】
本発明によれば、入金された硬貨を、出金硬貨として利用することができ、機構が簡略化され、前後方向の寸法が小さい硬貨入出金機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の好ましい実施態様にかかる硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図2】図2は、硬貨選別通路の詳細を示す略正面図である。
【図3】図3は、硬貨選別通路の機体後方から見た略側面図である。
【図4】図4は、選別孔近傍の詳細を示す略斜視図である。
【図5】図5は、硬貨入出金機の検出系、駆動系および制御系を示すブロックダイアグラムである。
【図6】図6は、機体の前部に取付けられた硬貨カセットから、硬貨を硬貨入出金機内に装填するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図7】図7は、機体の後部に取付けられた硬貨カセットから、硬貨を硬貨入出金機内に装填するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図8】図8は、硬貨Cを、硬貨入出金機に入金するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図9】図9は、硬貨を入金した顧客が、入金を取り消した場合に、硬貨が顧客に返却されるプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図10】図10は、返却された硬貨を、顧客が受け取り忘れた場合に、硬貨を硬貨入出金機内に回収するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図11】図11は、機体の前部に取付けられた硬貨カセットから、硬貨を硬貨入出金機内に装填された場合に、硬貨が硬貨入出金機内に入金されるプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図12】図12は、機体の後部に取付けられた硬貨カセットから、硬貨を硬貨入出金機内に装填された場合に、硬貨が硬貨入出金機内に入金されるプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【図13】図13は、硬貨Cを、硬貨入出金機に出金するプロセスを示す硬貨入出金機の前後方向縦断面図である。
【符号の説明】
1 入出金部材
2 回転円板
3 硬貨選別通路
4 スプロケットホイール
5 チェーン
6 支持板
7 ピン
8a 下方水平レール
8b 上方水平レール
9 縦レール
10 選別孔
11 開閉部材
11a 開閉部材の縦方向部分
11b 開閉部材の横方向部分
12 ソレノイド
12a ソレノイド
12b ソレノイド
12c ソレノイド
12d ソレノイド
12e ソレノイド
12f ソレノイド
12g ソレノイド
12h ソレノイド
12i ソレノイド
12j ソレノイド
12k ソレノイド
13 支持部材
20 判別手段
21 一時貯留ボックス
22a 硬貨貯留筒
22b 硬貨貯留筒
22c 硬貨貯留筒
22d 硬貨貯留筒
22e 硬貨貯留筒
22f 硬貨貯留筒
23 硬貨カセット
24 硬貨カセット
25 第一の硬貨回収ボックス
26 第二の硬貨回収ボックス
27 硬貨回収部
28 硬貨回収部
30 搬送ベルト
31 搬送ベルト
32 搬送ベルト
33 回転円板
34 カウンタ
35 搬送ベルト
36 シュート
37 シュート
38 シュート
40 シュート
41 シュート
42 シュート
43 シュート
44 シュート
45 ゲート
46 ゲート
50 回転駆動手段
51 第一の駆動モータ
52 第二の駆動モータ
53 第三の駆動モータ
54 第四の駆動モータ
55 第一のゲート駆動手段
56 第二のゲート駆動手段
61 第一の硬貨繰り出し手段
62 第二の硬貨繰り出し手段
63 第三の硬貨繰り出し手段
64 第四の硬貨繰り出し手段
65 第五の硬貨繰り出し手段
66 第六の硬貨繰り出し手段
67 昇降駆動手段
68 第一の回転円板駆動手段
69 第二の回転円板駆動手段
70 ホイールモータ
75 コントロールユニット
76 ROM
77 RAM

Claims (11)

  1. 水平方向に対して、角度をもって配置され、硬貨を、1枚づつ、硬貨判別通路に送り出す回転円板と、前記回転円板に接続された硬貨選別通路であって、前記回転円板から、機体の後方に向かって、略水平方向に延びる第一の水平通路部分と、機体の上方に向かって延びる立ち上り通路部分と、前記立ち上り通路部分の上端部に接続され、機体の前方に向かって、略水平方向に延びる第二の水平通路部分とを備え、硬貨を1枚づつ、係合して、搬送する硬貨搬送手段を備えた硬貨選別通路と、硬貨が受け入れ可能か否かおよび硬貨の金種を判別する判別手段と、硬貨を金種別に収納する複数の硬貨収納手段と、硬貨入出金機の前部または後部に着脱可能に取付けられ、収納した硬貨を前記複数の硬貨収納手段に補充可能で、かつ、前記複数の硬貨収納手段に収納しきれない硬貨を収納可能な第一の硬貨カセットと、前記第一の硬貨カセットから補充された硬貨のうち、受け入れ不能な硬貨を収納する硬貨回収ボックスと、前記判別手段の判別結果に基づき、硬貨を選別して、前記複数の硬貨収納手段、前記第一の硬貨カセットおよび前記硬貨回収ボックスに選択的に収納させる複数の選別手段と、前記複数の硬貨収納手段に収納された硬貨を出金する出金硬貨搬送手段を備え、前記判別手段が、前記第一の水平通路部分に設けられるとともに前記複数の選別手段のうち、硬貨を選別して、前記複数の硬貨収納手段に選択的に収納させる複数の選別手段が、前記第二の水平通路部分に設けられ、硬貨を選別して、前記第一の硬貨カセットおよび前記硬貨回収ボックスに選択的に収納させる複数の選別手段が、前記第一の水平通路部分に設けられたことを特徴とする硬貨入出金機。
  2. さらに、前記第一の水平通路部分および前記回転円板の上方で、かつ、前記第二の水平通路部分の下方に、入金された硬貨を一時的に貯留する一時貯留手段を備え、前記第二の水平通路部分に、硬貨を選別して、前記一時貯留手段に選択的に収納させる選別手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の硬貨入出金機。
  3. さらに、硬貨入出金機の後部または前部に着脱可能に取付けられ、収納した硬貨を前記複数の硬貨収納手段に補充可能で、かつ、前記複数の硬貨収納手段に収納しきれない硬貨を収納可能な第二の硬貨カセットを備えるとともに、前記第一の水平通路部分に、硬貨を選別して、前記第二の硬貨カセットに選択的に収納させる選別手段を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の硬貨入出金機。
  4. 前記硬貨判別通路の前記立ち上り通路部分が、水平方向に対して、角度をもって配置され、さらに、前記硬貨搬送手段によって前記立ち上り通路部分を搬送される硬貨を支持する支持板を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の硬貨入出金機。
  5. 前記回転円板および前記硬貨判別通路の前記立ち上り通路部分が、水平方向に対して、60度以上の角度をもって、配置されたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の硬貨入出金機。
  6. 前記回転円板および前記硬貨判別通路の前記立ち上り通路部分が、水平方向に対して、約75度の角度をもって、配置されたことを特徴とする請求項5に記載の硬貨入出金機。
  7. 前記硬貨搬送手段がチェーンによって構成され、前記チェーンに、所定の間隔で、硬貨と係合可能なピンが形成されたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の硬貨入出金機。
  8. さらに、前記第一の水平通路部分の下方に、前記第一の水平通路部分に沿って、略水平に延び、硬貨を支持する下方水平レール部材を備え、前記第二の水平通路部分の下方に、前記第二の水平通路部分に沿って、略水平に延び、硬貨を支持する上方水平レール部材を備えるとともに、前記立ち上り通路部分の両側に、前記立ち上り通路部分に沿って、上方に延び、硬貨を支持する縦方向レール部材を備えたことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の硬貨入出金機。
  9. 前記複数の選別手段が、それぞれ、前記水平レール部材の所定の位置に形成された選別孔と、前記選別孔を開閉可能な開閉部材とを備えたことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の硬貨入出金機。
  10. 前記開閉部材が、前記選別孔上に向かって延びる横方向部分と、前記支持板の前記選別孔の反対側の面に沿って延びる縦方向部分を備え、前記複数の選別手段が、それぞれ、さらに、前記開閉部材の前記縦方向部分に取付けられたソレノイドを備えたことを特徴とする請求項9に記載の硬貨入出金機。
  11. 硬貨を選別して、前記複数の硬貨収納手段に選択的に収納させる前記複数の選別手段が、それぞれ、前記複数の硬貨収納手段と前記選別孔を連通するシュートを備え、硬貨を選別して、前記第一の硬貨カセットに選択的に収納させる前記選別手段が、前記第一の硬貨カセットと前記選別孔を連通するシュートを備えるとともに、硬貨を選別して、前記硬貨回収ボックスに選択的に収納させる前記選別手段が、前記硬貨回収ボックスと前記選別孔を連通するシュートを備えたことを特徴とする請求項9または10に記載の硬貨入出金機。
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