JP2001043002A - 対角方式座標検出装置 - Google Patents
対角方式座標検出装置Info
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Abstract
シンプルな一層の面抵抗体を使用した、全面アナログ方
式の二次元座標検出装置の省電力化を図る。または4頂
点の検出端子の信号電流の増大を図る。 【解決手段】 電位勾配または電流配分を対角方向(斜
め方向)とする。
Description
使用した全面アナログ方式の二次元座標検出装置に関
し、特に一層の長方形または疑似長方形の面抵抗体を使
用した装置に関する。
構造の、通称感圧式タッチパネルと言われている二次元
座標検出装置、またはペンから信号を発信し、静電容量
結合を介して面抵抗体がこの信号を受信する座標検出装
置、及び信号伝達の方向がこれと逆の、面抵抗体の各部
を信号駆動し、ペンで受信する座標検出装置、更には面
抵抗体全体を電圧振動させて、指または導電物が近接ま
たは接触した点の位置を検出するタッチパネル装置、ま
た特殊な例では光の当たる位置を検出するPSD装置等
が知られているが、これらはすべてX、Y直交座標系の
X軸及びY軸に平行な電圧印加または電流配分を利用し
て座標検出していた。
種に分類出来て、面抵抗体にDCまたはACの電位勾配
を強制的に与えて、指示座標点の電圧レベルを検出する
ものと、面抵抗体の一点に出入りする電流の、4隅へ配
分される電流値を計測するものである。前者は面抵抗体
に電位勾配を与える駆動電流が大きく、後者は4点へ同
時に電流配分されるため、それぞれの信号電流値が小さ
くなり信号のS/N比が悪化する。
を対角方向(斜め方向)とする。
抵抗値が大きくなり、駆動電流値が小さくて済む。ま
た、対角方向に電流配分する場合、対角2点に配分する
ので、4点に配分される従来の場合に比し、それぞれの
信号電流値が大きい。
似長方形の、一層の均一な面抵抗体を使用した全面アナ
ログ方式の、4頂点の接続点をスイッチ切換えにより対
角方向の電位勾配または電流配分から指示座標を検出す
る装置であり、機械的、電気的、光学的に面抵抗体表面
への接触または近接する二次元位置を検出する装置であ
る。
する。図1はDC電位勾配による対角方式の、感圧式座
標検出装置(タッチパネル装置)の一例を示す構成概要
図である。パネル部1の構造から先ず説明する。可撓板
2は透明または不透明の樹脂フィルムまたは0.2mm
厚程度の薄手のガラスの下側(内面側)に導電膜3が成
膜されている。導電膜3は抵抗性である必要はなく、抵
抗性であっても均一な抵抗値分布の必要性はない。この
導電膜3の少なくとも1ヶ所に引き出し線4が接続され
ている。
明な絶縁基板またはガラス基板6の上面(内面側)に均
一な面抵抗体5(抵抗膜)が成膜されている。抵抗膜5
は不透明なカーボン膜または透明なITO(インジウム
錫酸化物)膜、NESA(酸化錫)膜等であり、本実施
例では面抵抗値を約1kΩ/□とした。抵抗膜5を取り
囲む低抵抗性周囲電極7を配設し、その4頂点(A,
B,C,D点)にそれぞれ引き出し線4が接続されてい
る。周囲電極7はカーボンまたは銀カーボン等による均
一な線状抵抗電極であり、本実施例において、AB間及
びCD間を約90Ωとし、AD間及びBC間を約60Ω
とした。
域である。導電膜3及び抵抗膜5は、実際には互いに狭
い間隔で平行に配置されている。通常は互いに接触しな
い様に一定間隔で配置された絶縁性スペーサ(図示せ
ず)で離されている。指またはスタイラス状の押圧物8
が可撓板2上の一点(P)を押圧するとP点を中心に可
撓板2が撓み、その点の導電膜3が抵抗膜5のp点に接
触し、その点で上下2層の導電膜3及び抵抗膜5が導通
する。
時分割で各方向に与えられ、それぞれのP点の電圧をA
/Dコンバータ14でデジタル化し、プロセッサ15
(CPU)がP点の座標を計算し出力する。
について説明する。スイッチA9(SWA)〜スイッチ
D12(SWD)のON/OFF状態の組合せにより、
DC電源13の電圧がA〜D点に印加される。DC電源
13の電圧をEとすると、従来はX座表検出時はA及び
D点の電圧を零とし、B及びC点の電圧をEとしてい
た。この場合に、抵抗膜5の全面を均一な電位勾配とす
ることが望まれるが、特開昭47−36923号公報、
特許第1536723号、特開平8−63274号公
報、特開平9−152940号公報等でも各種の改善策
が述べられている。
動)する時はB及びD点をOFFとし、BD間に電圧E
を印加する時はA及びC点をOFFとする。従ってDC
電源13から見た負荷抵抗が、平均として従来の方法に
比し約2倍になり、低消費電流である。
する方法について述べる。今、AC間に電圧Eを印加
(駆動)した時の、抵抗膜5上の電位勾配を示す等電位
線の実測例を図2に示す。良く見るとこれは等間隔では
なく、各等電位線も直線ではない。面抵抗体5(抵抗
膜)の面抵抗値を更に大きくするか、または周囲電極7
の抵抗値を更に小さくすれば、図2の等電位線を更に理
想に近づけることは可能である。
態に近い近似式である。それぞれの周囲電極7の単位長
当たりの抵抗値はどれも等しいので、p点を通る等電位
線は周囲電極7と約45°の角をなす。図3に示すよう
に、A点(座標原点とする)を電圧基準点(零電圧点)
として、C点に電圧Eを印加した時、p(x、y)点の
電位(電圧)ECは上記の関係から EC =E(x+y)/(H+V)・・・・・・・[式1] である。ここでHとVは抵抗膜5の横と縦のサイズであ
る。
印加した時のp点の電圧EAは EA =E(H−x+V−y)/(H+V)・・・・[式2] である。同様にD点を電位零としてB点へ電圧Eを印加
した時のp点の電圧EBは、 EB =E(x+V−y)/(H+V)・・・・・・[式3] である。同様にB点を電圧零としてD点へ電圧Eを印加
した時のp点の電圧EDは、 ED =E(H−x+y)/(H+V)・・・・・・[式4] である。これらの関係式は、周囲電極7の内側の任意の
p位置で成立する。
式1〜式4から EA+EB+EC+ED=2E・・・・・・[式7] の関係があるので式7と式5及び式6を組み合わせるこ
とで各種の計算式を導出できるがここでの説明は省略す
る。
なわちパネル部1が上下、左右に対称性があることか
ら、中心部を座標原点とし、任意のパネルサイズに容易
に適応させるため、正規化したX,Y値を使用する。す
なわち −1≦X≦1・・・・・・[式8] −1≦Y≦1・・・・・・[式9] 及び両座標系の変換式 x/H=(X+1)/2・・・・・・[式10] y/V=(Y+1)/2・・・・・・[式11] を得る。式5,式6を式10,式11で変換すると、 正規化X=(1+V/H)(EB+EC−EA−ED)/(EA+EB+EC+ ED) ・・・・・・[式12] 正規化Y=(1+H/V)(EC+ED−EA−EB)/(EA+EB+EC+ED) ・・・・・・[式13] を得る。
は、 EA、EB、EC、EDを計測すれば、それから正規化
X、Yが求まる。 Eの値には無関係にX,Y値が求まる。つまり、DC
電源13のドリフト及び出力インピーダンスのゆっくり
した変動等に影響されない。 図1の導電膜3が長期使用でかなり劣化しても、電圧
さえ伝われば良いので、耐久性が高い。 式12、式13から求めた座標値は、実際のX,Y値に
良く近似している。
実測座標図について説明する。図3の例ではAB間の周
囲電極7の方が、AD間の周囲電極7よりも両端間抵抗
値が大きいためにAB間の周囲電極7に近いエリアの検
出座標の湾曲性が、AD間の周囲電極7に近いエリアの
検出座標の湾曲性よりも多い。AB間,AD間、BC
間、CD間の抵抗値を同じにすることでこれは改善され
た。この場合の電位勾配を示す等電位線は図3と少し変
わるが、図3の距離を周囲電極7の抵抗値に置き変えて
解析すると上述と同様に出来て、結果を記すと、 正規化X=2(EB+EC−EA−ED)/(EA+EB+EC+ED) ・・・・・・[式14] 正規化Y=2(EC+ED−EA−EB)/(EA+EB+EC+ED) ・・・・・・[式15] を得る。この結果は式12及び式13からも類推できる
ことは理解されるであろう。
を図8、図9に示す。図8の実線は、周囲電極7の各辺
の両端間抵抗値を約300Ωとした時のX検出等座標線
であり、破線は約60Ωとした時のY検出等座標線の周
辺付近と中央部について示したものである。図9は、図
8に対応したYとX検出等座標線を示したものである。
周囲電極7の抵抗値を小さくした場合の効果は湾曲エラ
ーの少なさとして明らかであるが、消費電流との兼ね合
いで決定すればよい。本実施例では、プロセッサ15が
これらの湾曲性を補正して座標値を出力している。
同じにした場合は、A,B,C,D点の内のOFFされ
ている点を、DC電源13の電圧Eの1/2の電圧に接
続すれば、パネル部1の個々のバラツキを少なくする効
果がある。
りにAC電源の場合にも成立する。その場合、検出電圧
をAC信号のまま高精度でレベル計測するのは難しいの
でDC化するなどのアナログ信号処理をした方が良い。
図4は、面抵抗体22に信号発生器33によりAC電位
勾配を与える、対角方式の静電容量結合型の座標検出装
置の一例を示す構成概要図である。スイッチA29〜ス
イッチD32の4個のスイッチの機能は図1のものと同
じである。パネル部21は図1のものの下側長方形板と
同様のものであるが、信号検出ペン26の先端は面抵抗
体22に直接に接触する必要がないので、面抵抗体22
の表面は絶縁層で覆われている。
置のAC信号レベルは、静電容量結合25を介してペン
26に伝わり、更にペンケーブル27を介してアナログ
信号処理部34に伝わる。アナログ信号処理部34内に
は、増幅器、バンドパスフィルタ、AC/DC変換器
(AM検波器)等があり、入力AC信号レベルに比例し
たDCレベルを出力する。A/Dコンバータ35及びプ
ロセッサ36は図1のものと同様である。
部21を駆動するための消費電流は、従来のものに比し
平均的に約1/2で済む。座標計算式は、上述のものが
すべて使用可能である。その理由は、上述のすべての計
算式は、各計測レベルの比に基づいているために、リニ
アなアナログ処理を重ねても計算結果に影響しない。つ
まり、静電容量25が大きく変わっても、AC信号発生
器の出力レベルが個々にバラツイても、アナログ処理部
34のゲインがバラツイても、ペン26の先端のパネル
部21上の座標が高精度に検出される。
加する対角方式の座標検出装置の一例を図5に示す。パ
ネル部41は図4のものと同様であるが、DC信号電流
を利用しているので、面抵抗体42の表面の絶縁層はな
い。パネル部41のA,B,C,D点は、スイッチA4
8、スイッチB49、スイッチC50、スイッチD51
をそれぞれ介して、演算増幅器58,・・・・のインバ
ート入力端子に図5に示すように接続されている。各演
算増幅器58,・・・はそのインバート入力端子の電圧
を、DC電源52と同じ(例えば1.5V)に保持する
様に働く、と共に入力電流を出力電圧に変換する。その
トランスインピーダンス値はフィードバック抵抗57
(例えば150kΩ)と同じ値になる。
スイッチD51のすべてをONにしたのと同じ接続で使
用していた。スイッチ55がONしている時に、電流印
加ペン45の先端が面抵抗体42の表面に接触すると、
電流印加抵抗53(例えば75kΩ)を介して面抵抗体
42にDC電流(本実施例では約20μA)が流れる。
この約20μAのDC電流は周囲電極43を介して4頂
点(A,B,C,D点)に配分され、前述の電圧に変換
され、アナロク゛マルチフ゜レクサ59により順次A/Dコンバータ
60に印加される。
の座標指示を無効にする。抵抗54はペン45が静電気
等により帯電することを防止する高抵抗(例えば330
kΩ)である。フィードバックコンデンサ56は、不要
なAC成分を少なくすることと、演算増幅器58の安定
動作のための、例えば680pFである。
る電流配分と検出座標について説明する。図6はパネル
部41に流れる電流のA,B,C,D点への電流配分説
明図である。今、スイッチA48(SWA)〜スイッチ
D51(SWD)のすべてがONしているとする。また
電流iがp(X、Y)点に印加されているとする。A,
B,C,D点に流れる電流を図示するように計測出来る
ようにし、しかしその計測部の抵抗値は零とする。従っ
てA,B,C,D点は等電位に保持される。
規化したX、Y値を使用する。XとYの範囲は式8及び
式9と同じである。この場合の近似式を求めることは出
来た。今、p点を通るX、Y軸に平行な線により有効エ
リアを図示するように4分割して考える。その面積をそ
れぞれS1,S2,S3,S4とする。
値は、その対角方向の面積に比例すると仮定してみる。
例えばA点に流れる電流値はS3に比例すると仮定す
る。すなわち、 iA=iS3/(S1+S2+S3+S4)・・・・[式16] iB=iS4/(S1+S2+S3+S4)・・・・[式17] iC=iS1/(S1+S2+S3+S4)・・・・[式18] iD=iS2/(S1+S2+S3+S4)・・・・[式19] また各面積は、 S1 =(1+X)(1+Y)・・・・・[式20] S2 =(1−X)(1+Y)・・・・・[式21] S3 =(1−X)(1−Y)・・・・・[式22] S4 =(1+X)(1−Y)・・・・・[式23] である。また式20〜式23から (S1+S2+S3+S4)=4・・・・・[式24] を得る。
メータと、実験誤差を少なくするために同一パラメータ
により製作した多数個のパネルにより得た実験結果によ
ると、周囲電極43の各辺の両端間抵抗値が低くなるに
従い、実測iA〜iDは任意のp点について限りなく上記
仮定式の値に近づくことが判明した。また、面抵抗体4
2の面抵抗値を低くした場合は、それに比例して周囲電
極43の抵抗値を低くすると、仮定式による値と実測値
の誤差範囲が同じになることも判明した。
抵抗値が1kΩ/□であり、周囲電極43の各辺の両端
間抵抗値が35Ωの場合、iA〜iDの仮定計算値と実測
値との差は、任意のp点位置で、最大でも1.5%であ
った。ここまで計算値が一致すると、実際上は面抵抗体
42の不均一性による誤差の方が多くなる。従って、周
囲電極43の抵抗値が面抵抗体42の面抵抗値に比し、
充分に低い場合、式16〜式19は非常に良い近似式と
言い得る。
電流iを配分しないで、対角方向の2点に同時に配分す
ることを考えてみる。つまりiAとiCを計測する時はス
イッチA48(SWA)とスイッチC50(SWC)とを
ONし、スイッチB49(SWB)とスイッチD51
(SWD)とをOFFする。またiBとiDを計測する時
は、スイッチB49(SWB)とスイッチD51(S
WD)とをONし、スイッチA48(SWA)とスイッチ
C50(SWC)とをOFFする。これらの対角方向へ
の電流配分の計測を時分割で行う。これらの配分電流値
を以後iA〜iDと表記する。
Aは、同時4点配分時のA点に流れる電流と、同時4点
配分時のB点に流れる電流の内のA点に配分される電
流、つまり(4配分時のB電流)RY/(RX+RY)
と、同時4点配分時のD点に流れる電流の内のA点に配
分される電流、つまり(4配分時のD電流)RX/(RX
+RY)との和となる。ここでRXは周囲電極43のAB
間及びCD間の抵抗値であり、RYは周囲電極43のA
D間及びBC間の抵抗値である。
X、Yについて解き、iA,iB,iC,iDで表現する
と、 X=(1+RY/RX)(iB+iC−iA−iD)/(iA+iB+iC+iD) ・・・・[式29] Y=(1+RX/RY)(iC+iD−iA−iB)/(iA+iB+iC+iD) ・・・・[式30] を得る。
12及び式13と形が全く同じである。また iA+iC=iB+iD・・・・・・[式31] の関係があるので、式29及び式30は各種の変形が出
来るが、ここでの説明は省略する。
各辺の両端間抵抗値を同じにすることで、縦と横の周辺
近くの湾曲性を同程度とすることが出来た。この場合の
座標計算式は式29及び式30から、 X=2(iB+iC−iA−iD)/(iA+iB+iC+iD) ・・・・[式32] Y=2(iC+iD−iA−iB)/(iA+iB+iC+iD) ・・・・[式33] となる。
実測座標パターンは、図1のパネル部1の下側長方形板
と同条件の時、図8及び図9に示したものと同じであっ
た。式29〜式33はDC信号のみならずAC信号でも
成立する。またDC信号時、電流の向きは正でも負でも
よい。図5に示す回路は、負の電流をパネル部41に印
加する例である。
置について説明する。図7に示す実施例は、AC電流配
分による対角方式の座標検出装置(タッチパネル装置)
としたものである。パネル部71は図4または図5のも
のと同じである。AC信号源としての振動電圧発生器8
2が、アナログ信号処理部83内の各振動電圧印加回路
84(パネル部71の信号入力回路)に振動電圧を与え
る。振動電圧印加回路84は、そのパネル入力部を低イ
ンピーダンスで振動させ、且つアナログマルチプレクサ
85にパネルからの電流を出力する。その簡単な例は、
トランジスタのベースをAC信号で振動させ、エミッタ
をパネルと接続し、コレクタから電流出力するものがあ
る。
図5に示したものと同じである。従って面抵抗体72は
全面が振動電圧発生器82の出力電圧に従い電圧振動す
る。また人体は、従来から知られている様にAC信号に
対して接地効果を持っており、その指75が面抵抗体7
2に接触または近接した時に、その指先を通して面抵抗
体72にAC信号電流が流れる。座標の算出方法は図5
の例と同じである。A,B,C,D点を流れる電流に比
例した電圧をA/Dコンバータ86に印加するので、式
29,式30または式32,式33の各電流値の代わり
に、それに比例した各電圧値で計算してよい。また指7
5に流れる電流の大きさは、本質的に計算結果に影響し
ない。
点に同時に電流を配分する場合よりも、各頂点の電流が
平均的に約2倍になり、信号のS/N比が良いので算出
座標の精度が従来よりも良くなる効果を得た。
場合について説明する。図1,図4,図5,図7のもの
に、周囲電極が無い面抵抗体のパネルを使用し、式1
2,式13または式29,式30により座標を算出する
と、皆同様の座標パターンとなり、図10及び図11に
示す。これらの検出等座標線のX側とY側パターンが略
平行となる4頂点付近は、略一次元要素のみの情報量し
かなく、そこは使用に耐えないが、中央付近は内蔵する
プロセッサで補正を掛けながら使用可能となる。このパ
ネル構造でも、本発明の対角方式は、面抵抗体を駆動す
る場合の駆動電流が少なくなり、電流配分を利用する場
合の各頂点に流れる電流が多くなるメリットを持つ。
す様な、中心点に関して対象な、凹パラボラ条の4辺で
閉じられた形(疑似長方形)を有する場合について述べ
る。長方形の面抵抗体の場合、図8〜図11で示した様
に、多かれ少なかれ湾曲した検出座標パターンとなる
が、それを改善する為に考えられたものが図12に示す
形状の面抵抗体のパネル90である。この形状でも周囲
電極があるものと無いものとが可能だが、いずれにして
も本発明の対角方式を利用出来て、同様のメリットを持
つ。
た装置について述べる。光が当たった位置に発生する電
荷が、抵抗層を通じて外周部に配分され、それを検出し
て光位置を判定する。その内、一層の抵抗層とその周辺
4点の検出端子を持つものは、本発明の対角方式によ
り、各端子の検出電流が平均的に約2倍になり検出精度
が従来より向上する。
より座標情報を検出する場合は、パネル部を駆動するた
めの消費電流が削減され、またパネル部の電流配分から
座標を検出する場合は、パネル部の各検出端子の電流が
多くなり、S/N比が良くなり検出座標精度が向上し
た。
検出装置(タッチパネル装置)の一例を示す構成概要図
の、面抵抗体5上の等電位線の実測図の一例
算の説明図
静電容量結合型座標検出装置の一例を示す構成概要図
置の一例を示す構成概要図
算の説明図
置(タッチパネル装置)の一例を示す構成概要図
X方向の実測図の一例
Y方向の実測図の一例
囲の抵抗性電極が無い場合の、検出等座標線のX方向の
実測図
囲の抵抗性電極が無い場合の、検出等座標線のY方向の
実測図
式の面抵抗体の疑似長方形の形状図
F) 57 フィードバック兼電流/電圧変換抵抗(例えば
150kΩ) 58 演算増幅器 59 アナログマルチプレクサ 60 A/Dコンバータ 61 プロセッサ 71 パネル部 72 面抵抗体 73 周囲電極 74 基板 75 指 76 接地効果等価容量 77 接地効果等価抵抗 78 スイッチA 79 スイッチB 80 スイッチC 81 スイッチD 82 振動電圧発生器 83 アナログ信号処理部 84 振動電圧印加回路 85 アナログマルチプレクサ 86 A/Dコンバータ 87 プロセッサ 90 面抵抗体パネル
Claims (4)
- 【請求項1】 凹パラボラ状の4辺で閉じられ且つ中心
点に関しては対称な疑似長方形または長方形の一層の面
抵抗体と、該面抵抗体の4頂点と制御部とに接続された
スイッチ回路とを少なくとも備え、前記スイッチ回路は
前記面抵抗体に対して対角方向の電位勾配を作るかまた
は前記対角方向の電流配分を作る手段であることを特徴
とする対角方式座標検出装置。 - 【請求項2】 前記面抵抗体を取囲む抵抗性周囲電極を
配設したことを特徴とする請求項1記載の対角方式座標
検出装置。 - 【請求項3】 前記周囲電極の各辺の両端間抵抗値をす
べて等しくしたことを特徴とする請求項2記載の対角方
式座標検出装置。 - 【請求項4】 前記電流配分が、光の照射により発生し
た電荷による電流配分であることを特徴とする請求項1
記載の対角方式座標検出装置。
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JP21667299A JP4168537B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 対角方式座標検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP21667299A JP4168537B2 (ja) | 1999-07-30 | 1999-07-30 | 対角方式座標検出装置 |
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JP4168537B2 JP4168537B2 (ja) | 2008-10-22 |
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ID=16692125
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