JP2001041944A - 超音波検査装置 - Google Patents
超音波検査装置Info
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Abstract
ず、被検体の端部まで高い精度で被検体表層の健全性を
評価可能な超音波検査装置を提供する。 【解決手段】 水などの超音波媒体Wを介して被検体S
の表面に超音波を二次元走査する超音波プローブ1を備
えた超音波走査部10と、当該超音波走査部の駆動部2
0と、当該駆動部を介して前記超音波走査部を制御し、
被検体である母材表面に形成された皮膜の欠陥検査を実
行する演算処理部30とから超音波検査装置を構成す
る。超音波プローブ1から被検体Sに漏洩弾性表面波を
励起させる斜角入射波の送信を送信し、被検体Sからの
漏洩波を超音波プローブ1にて受信する。密着性が良好
である場合には、漏洩波の受信レベルは小さくなり、密
着性が悪い場合には、漏洩波の受信レベルが大きくな
る。演算処理部30は、漏洩波の受信レベルから母材に
対する溶射皮膜の密着度を評価する。
Description
検査に適用される超音波検査装置に係り、特に、被検体
表層の健全性を評価するに好適な超音波検査装置に関す
る。
5号公報等に記載されているように、超音波を用いて金
属材料の表面に形成された溶射皮膜の密着性を非破壊で
評価する技術が知られている。
価するについては、集束型の超音波プローブを被検体と
対向に配置して、当該超音波プローブから送信される超
音波の焦点を2つの材料の界面に合致し、界面からのエ
コー強度を検出するという方法がとられる。しかしなが
ら、被検体が母材の表面に形成された溶射皮膜である場
合には、溶射皮膜が0.1〜0.3mm程度の薄い膜で
あるため、溶射皮膜側から超音波を被検体に送信した場
合、溶射皮膜の表面からのエコーと界面からのエコーと
を分離することが事実上不可能であり、母材に対する溶
射皮膜の密着性を評価することができない。例えば、母
材の表面に形成された厚さ0.1mmのWC系溶射皮膜
について考察すると、当該溶射皮膜は高周波減衰が大き
く、かつ表面に数μm〜数十μm程度の凹凸があるため
に周波数が5〜20MHzの超音波(周期にして200
〜50ns)しか検査に適用できないところ、当該溶射
皮膜の縦波音速は約4200m/sであって、皮膜表面
からのエコーと界面からのエコーの時間差は47.6n
sに過ぎないので、両エコーを分離できないことがわか
る。
方法においては、図18に示すように、母材101の表
面に溶射皮膜102が形成された被検体100と集束型
の超音波プローブ200とを水中(図中の符号Wは、超
音波媒質としての水を示す。)において対向に配置し、
超音波プローブ200の焦点を母材101の底面に合致
して溶射皮膜102側から超音波201を被検体100
に送信し、底面エコーの強度から母材101に対する溶
射皮膜102の密着度を判定する。この方法によると、
界面部の密着性が悪い場合には界面部における超音波の
反射量が多くなって母材底面からのエコーが低下し、界
面部の密着性が良好である場合には母材101を通過す
る超音波が増加して母材底面からのエコーが増加するの
で、界面の密着性を判定することができる。また、超音
波プローブ200を被検体100の表面に沿って二次元
走査し、適当な走査ピッチで底面エコーレベルを取り込
み、Cスコープ画像化することにより、溶射皮膜102
の密着性分布を得ることができる。
記載の溶射皮膜評価方法は、溶射皮膜102側から超音
波201を被検体100に送信して、母材101の底面
エコーレベルを検出するので、図19(a)に示すよう
に、母材101の厚みhが大きくなるほど溶射皮膜10
2の表面における超音波ビームの照射径dが大きくなっ
て、欠陥の検出能が低下する。
法は、上記と同様の理由から、超音波プローブ200を
被検体100の表面に沿って二次元走査した場合に、図
19(b)に示すように、超音波ビームの照射範囲が被
検体100の端部eから外れる比較的大きな領域につい
て欠陥検査不能領域を生じる。被検体100の端部e
は、溶射皮膜102の欠陥が生じやすい箇所であり、検
査箇所として特に重要であるので、このような大きな欠
陥検査不能領域を有することは、欠陥検査の信頼性を高
める上で特に問題である。
方法は、母材101の底面エコーレベルから母材101
と溶射皮膜102との密着性を間接的に評価する方法で
あるところ、母材101の底面エコーには、溶射皮膜1
02の密着性を表す情報のほかに、母材101の内部や
底面の状態を示す各種の情報、例えば底面の凹凸や底面
に付着した錆等の情報それに母材内部の欠陥情報等が含
まれているので、それらの情報と溶射皮膜102の密着
性に関する情報とを分離することができず、溶射皮膜の
評価を正確に行うことができないという問題もある。
方法は、上記と同様の理由から、母材101がニッケル
基の超合金のように超音波の減衰が大きな材料からなる
場合には、十分な、又は完全な底面エコーが得られず、
実用上十分な溶射皮膜の欠陥検査を行うことができな
い。
査を例にとって説明したが、被検体の表層におけるクラ
ックの有無や、被検体表層の応力分布、破壊靭性値、熱
脆化又は粒界腐蝕の検出といった、被検体表層に関する
他の健全性を評価する場合にも、同様の不都合がある。
るためになされたものであって、その目的は、母材の厚
みや底面状態さらには素材の種類等によらず、しかも被
検体の端部まで高い精度で被検体表層の健全性を評価可
能な超音波検査装置を提供することにある。
達成するため、水などの超音波媒体を介して被検体の表
面に超音波を二次元走査する超音波走査部と、当該超音
波走査部の駆動部と、当該駆動部を介して前記超音波走
査部を制御し、被検体の欠陥検査を実行する演算処理部
とを備えた超音波検査装置において、前記超音波走査部
に前記被検体への漏洩弾性表面波を励起させる斜角入射
波の送信と前記被検体からの漏洩波の受信とを行う超音
波プローブを備え、当該超音波プローブによる前記漏洩
波の受信レベルから前記被検体の表層の健全性を前記演
算処理部にて評価するという構成にした。
送信された超音波のうち、斜角経路A→B→Cを通って
溶射皮膜S2 の表面にレーリー臨界角θL で入射した斜
角入射波は、漏洩弾性表面波に変換され、溶射皮膜S2
の表面に沿って進行する。この漏洩弾性表面波は、入射
点Cから溶射皮膜S2 の表面を伝搬する間にレーリー臨
界角θL で漏洩し、被検体表面のD点で漏洩した漏洩波
は、経路D→E→Fを通って振動子2に受信される。な
お、漏洩弾性表面波は、被検体Sの表面(本例の場合に
は、溶射皮膜S2 の表面)から1波長程度、被検体Sの
内部に浸透するとされている。
良好である場合には、被検体Sの内部に浸透した漏洩弾
性表面波の母材S1 への浸透量が大きくなるため、振動
子2にて受信される漏洩波のレベルが低くなる。これに
対して、母材S1 に対する溶射皮膜S2 の密着性が悪い
場合には、母材S1 と溶射皮膜S2 との間に剥離により
空気層が生じ、当該空気層と溶射皮膜S2 との界面で漏
洩弾性表面波が反射されるために漏洩弾性表面波の母材
S1 への浸透量が小さくなり、相対的に振動子2にて受
信される漏洩波のレベルが大きくなる。したがって、超
音波プローブ1における漏洩波の受信レベルより演算処
理部にて母材S1 に対する溶射皮膜S2の密着性の良否
を判定することができる。
においては、これとは逆に、被検体Sの表層にクラック
等の欠陥が存在すると、被検体Sの表層における漏洩弾
性表面波の伝搬がクラック等によって妨げられるため
に、振動子2にて受信される漏洩波のレベルが低くな
る。これに対して、被検体Sの表層にクラック等の欠陥
が存在しない場合には、被検体Sの表層における漏洩弾
性表面波の伝搬がクラック等によって妨げられないた
め、振動子2にて受信される漏洩波のレベルが高くな
る。したがって、この場合にも、超音波プローブ1にお
ける漏洩波の受信レベルより演算処理部にて被検体Sの
健全性を判定することができる。
漏洩弾性表面波を励起させる斜角入射波の送信と、被検
体からの漏洩波の受信とを行えるものであれば良く、図
6、図8、図9、図10、図12、図13、図14、図
15、図16、図17に示す如きものが考えられる。
置の全体構成を、図1及び図2に基づいて説明する。図
1は超音波検査装置のブロック図、図2は超音波検査装
置における超音波走査部の一部断面した斜視図である。
査装置は、被検体Sの表面に沿って超音波を二次元走査
する超音波走査部10と、当該超音波走査部10の駆動
部20と、当該駆動部20を介して前記超音波走査部1
0を制御し、適当な走査ピッチで取り込まれた漏洩波の
受信レベルをCスコープ画像化して溶射皮膜S2 の密着
性分布やクラックの有無といった被検体表層の健全性を
求める演算処理部30と、超音波検査結果であるCスコ
ープ画像を表示する表示部40とから主に構成されてい
る。
超音波プローブ1と、当該超音波プローブ1及び被検体
Sを収納する水Wが貯えられた水槽11と、超音波プロ
ーブ1を三次元方向に駆動する機械式スキャナ12とか
らなる。機械式スキャナ12は、水槽11の相平行な2
辺に沿ってY−Y方向に配置された一対のY軸ガイド1
3と、当該Y軸ガイド13によってY−Y方向に案内さ
れるY軸スライダ14と、当該Y軸スライダ14に両端
が固定され、X−X方向に配置されたX軸ガイド15
と、当該X軸ガイド15によってX−X方向に案内され
るX軸スライダ16と、当該X軸スライダ16に垂直に
固定されたZ軸ガイド17と、前記超音波プローブ1を
保持し、前記Z軸ガイド17によってZ−Z方向に案内
されるZ軸スライダ18を有しており、前記各スライダ
14,16,18は、3つのモータM1〜M3によって
駆動される。これらの各モータには、ロータリーエンコ
ーダ等の位置信号出力装置が備えられており、各スライ
ダ14,16,18の座標信号を演算処理部30にて検
出できるようになっている。
漏洩弾性表面波を励起させる斜角入射波の送信と被検体
Sからの漏洩波の受信とが可能で、振動子にて漏洩波の
エコー波形のみが可能なものか、振動子にて検出される
漏洩波のエコー波形と垂直反射波のエコー波形が時間軸
上で分離できる構成のものが用いられる。超音波プロー
ブ1の具体的な構成については、後に詳細に説明する。
超音波の発信と超音波プローブ1による超音波の受信と
を行うパルサー/レシーバー21と、当該パルサー/レ
シーバー21の受信信号をデジタル変換するA/D変換
器22と、前記機械式スキャナ12に備えられた3つの
モータM1〜M3を駆動するモータドライバ23とが備
えられている。
と、キーボードやマウス等の入力手段32と、当該入力
手段32からの指令によって駆動するトリガー33及び
モータコントローラ34と、A/D変換された受信信号
をモータドライバ23及びモータコントローラ34を介
してモータM1〜M3から取り込まれた座標信号と共に
蓄積する第1のメモリ35と、トリガー33からの信号
によって起動されCPU31による信号処理のゲートを
設定するタイマー36と、CPU31による信号処理の
手順を記憶した第2のメモリ37とが備えられている。
装置を用いた超音波検査方法の一例を、図1乃至図4を
参照して説明する。ここに、図3は超音波プローブ1の
Z方向への位置決め方法を示す説明図であり、図4は超
音波検査方法の手順を示すフローチャートである。
32を操作し、機械式スキャナ12に備えられたモータ
M1,M2を駆動して、水槽11内に設定された被検体
Sに対する超音波プローブ1のX−Y方向の位置決めを
行う。このときの超音波プローブ1のX−Y座標は、モ
ータドライバ23及びモータコントローラ34を介して
第1のメモリ35に取り込まれ、超音波プローブ1の現
在位置が特定される。
段32を操作して機械式スキャナ12に備えられたモー
タM3を駆動し、機械式スキャナ12のZ軸スライダ1
8に取り付けられた超音波プローブ1をZ方向に移動す
ることにより、図3に1点鎖線で示すように、音響レン
ズ3の焦点を被検体Sの表面より所要のデフォーカス量
ΔZだけ下方に合致させる。即ち、図3に実線で示すよ
うに、音響レンズ3の焦点が被検体Sの表面に合致する
と漏洩波のエコーレベルが最大になるので、超音波プロ
ーブ1をZ方向に移動しつつ、漏洩波のエコーレベルを
連続的に検知することによって、音響レンズ3の焦点を
被検体Sの表面に合致させることができ、その位置から
所要のデフォーカス量ΔZだけ超音波プローブ1を下降
することによって、音響レンズ3の焦点を所定の位置に
合致させることができる。この操作は、演算処理部30
に備えられた第2のメモリ37に記憶されたプログラム
に基づいて自動的に行わせることができる。
直反射波の検出タイミングと漏洩波の検出タイミングと
がずれて漏洩波レベルの検出が容易になるが、その反面
溶射皮膜S2 による漏洩弾性表面波の減衰が大きくなっ
て漏洩波レベルが低下するため、両者を勘案して、膜厚
が0.1mmの溶射皮膜の場合、デフォーカス量ΔZを
0.2mm程度とすることが好ましい。
段32を操作して所要の範囲で超音波プローブ1をX−
Y方向に二次元走査しつつ、所要の走査ピッチで漏洩波
のエコー像を超音波プローブ1の座標信号と共に演算処
理部30に備えられた第1のメモリ35に取り込む。こ
の操作も、演算処理部30に備えられた第2のメモリ3
7に記憶されたプログラムに基づいて自動的に行わせる
ことができる。
メモリ35に蓄積されたデータを順次CPU31に取り
込んでCスコープ画像化し、その結果を表示部40に表
示する。この操作も、演算処理部30に備えられた第2
のメモリ37に記憶されたプログラムに基づいて自動的
に行わせることができる。
られた漏洩波のCスコープ画像を示す。図5(a)は、
溶射皮膜S2 の形成前に母材S1 に当然施されるべき前
処理としてのブラスト処理を中央部にのみ施さないで溶
射皮膜S2 が形成された被検体より得られた漏洩波のC
画像であり、図5(b)は、母材S1 の表面に正常に溶
射皮膜S2 が形成され、溶射皮膜S2 の形成後に曲げ応
力が負荷された被検体より得られた漏洩波のC画像であ
る。
れなかった母材S1 の中央部における漏洩波のエコーレ
ベルが周囲の正常部分に比べて明らかに高くなってお
り、前記実施形態例に係る装置にて溶射皮膜S2 の剥離
若しくは密着不足を鮮明に映像化できることが判る。ま
た、図5(b)の例では、母材S1 の中央部に漏洩波の
エコーレベルが周囲の正常部分に比べて明らかに低い縞
状のエコー像が現れており、肉眼では観察できない微小
(幅2〜5μm)なクラックも鮮明に映像化できること
が判る。また、いずれの場合にも、被検体Sの端部e
(図3参照)まで欠陥検査を実行することができた。
への漏洩弾性表面波を励起させる斜角入射波の送信と被
検体Sからの漏洩波の受信とが可能ではあるが、振動子
にて検出される漏洩波のエコー波形と垂直反射波のエコ
ー波形が時間軸上で分離できないものを用いて同様の検
査を行った場合には、正常部分と欠陥部のエコーレベル
のレベル差が小さく、欠陥を検出することが困難であっ
た。
る超音波プローブの実施形態例を、図6乃至図16に基
づいて説明する。
波検査装置に備えられる超音波プローブの第1例を、図
6及び図7に基づいて説明する。図6は本例に係る超音
波プローブの要部断面図及び平面図であり、図7は振動
子によって受信される漏洩波及び垂直反射波のエコー波
形である。
本例の超音波プローブ1Aは、平面形状が円形に形成さ
れた単一型の振動子2と、当該振動子2から送信された
超音波を収束して被検体Sに入射する凹レンズ型の音響
レンズ3とを備えた構成になっており、音響レンズ3の
中央部には、振動子2が設定される平面部3aからレン
ズ曲率面3bまで貫通する透孔4が開設されている。振
動子2は、上下面にそれぞれ上部電極2Uと下部電極2
Lが設けられた圧電薄膜をもって構成される。一方、音
響レンズ3は、アルミニウム等の超音波伝搬速度が大き
な物質をもって構成され、振動子対向面が平面状に、レ
ンズ曲率面が球面状に形成されている。
2U側には、必要以上の振動の発生を抑制するためのダ
ンパ材が取り付けられることがあり、また下部電極2L
側には、振動子2の保護板が取り付けられることもあ
る。
示される垂直入射波、及び経路I→H→Gで示される垂
直反射波の伝搬範囲以上に設定すれば足りるが、雑音の
受信を極力抑制するため、経路A→B→Cで示される斜
角入射波及び経路D→E→Fで示される漏洩波の伝搬を
阻害しない範囲内で可能な限り大きくする方が好まし
い。
体Sの評価に際して、被検体Sと共に水中に配置され
る。したがって、音響レンズ3の中央部に透孔4が開設
された本実施形態例の超音波プローブ1Aを用いると、
図6(a)に示すように、振動子2の斜角経路A→B→
C及びD→E→Fと被検体Sとの間には、超音波の伝搬
速度が高いアルミニウム製の音響レンズ3(音速=約6
400m/s)と超音波の伝搬速度が低い水(19℃で
約1480m/s、26℃で約1500m/s)とが介
在するのに対して、振動子2の垂直経路G→(H)→I
及びI→(H)→Gと被検体Sとの間には、超音波の伝
搬速度が低い水のみが介在することになるので、経路A
→B→C→D→E→Fを通る斜角入射波、漏洩弾性表面
波及び漏洩波の伝搬時間よりも経路G→(H)→I→
(H)→Gを通る垂直入射波及び垂直反射波の伝搬時間
の方が長くなり、図7に示すように、垂直反射波のエコ
ー波形Vと漏洩波のエコー波形Lとが分離し、かつ漏洩
波のエコー波形Lの方が表面反射波のエコー波形Vより
も先行した受信信号が得られる。したがって、漏洩波の
エコー波形Lからそのレベル(振幅)を求めることがで
き、この値から母材S1に対する溶射皮膜S2 の密着性
の良否やクラックの有無等を判定することができる。
のWC系溶射皮膜が施された被検体とレンズのど厚(図
6(a)のGH間)が5mmのアルミニウム製(音速=
6400m/s)の音響レンズとを用い、デフォーカス
量ΔZを0.2mm、使用周波数を10MHz、WC系
溶射皮膜を伝搬する漏洩弾性表面波の音速を2300m
/s(表面を研磨した同種の溶射皮膜を用いて予め計測
した値)、レーリー臨界角を41度として垂直反射波の
エコー波形Vと漏洩波のエコー波形Lの時間差を求める
と、経路A→B→C→D→E→Fを伝搬する超音波の伝
搬時間が約10μsであるのに対して、経路G→(H)
→I→(H)→Gを伝搬する超音波の伝搬時間は約15
μsであり、その差が5μs(使用周波数の周期の50
倍)となって、両エコー波形を時間軸上で明確に分離で
きることが判る。なお、前例においては、使用周波数を
10MHzとしたが、5〜20MHzの範囲で変更した
場合にも同様の結果が得られた。
を有しない音響レンズ3を備えた超音波プローブ200
を用いた場合には、振動子2の斜角経路A→B→C及び
D→E→Fと被検体Sとの間にも、また振動子2の垂直
経路G→(H)→I及びI→(H)→Gと被検体Sとの
間にも超音波の伝搬速度が高いアルミニウム製の音響レ
ンズ3と超音波の伝搬速度が低い水とが介在するので、
経路A→B→C→D→E→Fを通る斜角入射波、漏洩弾
性表面波及び漏洩波の伝搬時間と経路G→(H)→I→
(H)→Gを通る垂直入射波及び垂直反射波の伝搬時間
とがほぼ同じになって、垂直反射波のエコー波形Vに漏
洩波のエコー波形Lが埋没して両エコー波形を分離でき
ず、漏洩波のエコーレベルを求めることができない。
コー波形の伝搬時間の差を求めると、図8(a)に示し
た経路G→H→I→H→Gを伝搬する垂直入射波及び垂
直反射波の伝搬時間が10.05μSであるのに対し
て、図8(a)に示した経路A→B→C→D→E→F経
路を伝搬する斜角入射波、漏洩弾性表面波及び漏洩波の
伝搬時間は10.1μSであり、その差が50nsとな
って使用周波数の周期(100ns)の半分しかないの
で、仮に微弱な漏洩波が受信されていても、垂直反射波
のエコー波形Vに漏洩波のエコー波形Lが埋没してしま
い、漏洩波のエコーレベルを求めることができない。
の超音波検査装置に備えられる超音波プローブの第2例
を、図9に基づいて説明する。
すように、音響レンズ3の中央部((垂直入射波及び垂
直反射波の伝搬経路)に透孔4を開設する構成に代え
て、音響レンズ3のレンズ曲率面3bの中央部にくぼみ
5を形成したことを特徴とする。
第1例に係る超音波プローブと同様に、経路A→B→C
→D→E→Fを通る超音波の伝搬時間よりも経路G→I
→Gを伝搬する超音波の伝搬時間を相対的に遅らせるこ
とができるので、垂直反射波のエコー波形Vと漏洩波の
エコー波形Lの分離が可能になる。その他、図9の音響
レンズ3は、振動子設定面3aが閉じているので、振動
子2の設定を容易かつ確実に行うことができるという効
果もある。
の超音波検査装置に備えられる超音波プローブの第3例
を、図10に基づいて説明する。
3の中央部に単に透孔4を開設するかくぼみ5を形成す
る構成に代えて、開設された透孔4内又は形成されたく
ぼみ5内に音響レンズ3を構成する素材とは超音波の伝
搬速度が異なる素材からなる充填物6を充填したことを
特徴とする。図10(a)は音響レンズ3の中央部に開
設された透孔4内に充填物6を充填した場合、図10
(b)は音響レンズ3の平面部(振動子設定面)3aに
形成されたくぼみ5内に充填物6を充填した場合、図1
0(c)は音響レンズ3のレンズ曲率面3bに形成され
たくぼみ5内に充填物6を充填した場合を示している。
は、超音波の伝搬速度の差が大きいほど好ましく、音響
レンズ3がアルミニウム(音速=6400m/s)をも
って構成される場合には、充填物6としてはアクリル樹
脂等の樹脂材料(音速=2000〜2500m/s)が
好適に用いられ、反対に音響レンズ3が樹脂材料をもっ
て構成される場合には、充填物6としてはアルミニウム
が好適に用いられる。充填部6として樹脂を用いる場合
には、開設された透孔4又は形成されたくぼみ5内に充
填物である樹脂をポッティングすることによって音響レ
ンズ3を製造することができる。また、充填部6として
固体を用いる場合には、開設された透孔4又は形成され
たくぼみ5内に充填物である固体を圧入することによっ
ても音響レンズ3を製造することができる。さらに、音
響レンズ3が樹脂材料から構成される場合には、アルミ
ニウム等の充填物6の周囲に樹脂をアウトサート成形す
ることによっても所望の音響レンズ3を製造することが
できる。
超音波の伝搬速度が低い充填物6を充填した場合には、
経路A→B→C→D→E→Fを通る超音波の伝搬時間よ
りも経路G→I→Gを伝搬する超音波の伝搬時間が相対
的に遅くなって、前出の図7に示すように漏洩波のエコ
ー波形Lの方が垂直反射波のエコー波形Vより先行した
形になり、逆に、音響レンズ3を構成する素材よりも超
音波の伝搬速度が高い充填物6を充填した場合には、経
路A→B→C→D→E→Fを通る超音波の伝搬時間より
も経路G→I→Gを伝搬する超音波の伝搬時間が相対的
に速くなって、図11に示すように垂直反射波のエコー
波形Vの方が漏洩波のエコー波形Lより先行した形にな
る。
おける垂直入射波及び垂直反射波の伝搬経路G→I及び
I→Gと斜角入射波及び漏洩波の伝搬経路A→B→C及
びD→E→Fとを音速が異なる素材で構成したので、各
経路を通る超音波の伝搬時間の差が大きくなって、垂直
反射波のエコー波形Vと漏洩波のエコー波形Lの分離が
可能になると共に、音響レンズ3の振動子設定面が閉じ
た形になるので、振動子2の設定を容易かつ確実に行う
ことができる。
の超音波検査装置に備えられる超音波プローブの第4例
を、図12(a),(b)に基づいて説明する。図12
(a),(b)は第4例に係る超音波プローブの平面方
向から見た要部斜視図及び底面方向から見た要部斜視図
である。
(a)に示すように、音響レンズ3としてシリンドリカ
ルレンズを用いると共に、振動子2として複数個の振動
子2a〜2nが隣接して一方向に配列されたアレイ型の
振動子を備えたことを特徴とする。このシリンドリカル
レンズの底面の垂直入射波及び垂直反射波の伝搬経路に
は、図12(b)に示すように、透孔4が開設されてい
る。なお、シリンドリカルレンズの底面に透孔4を開設
する構成に代えてくぼみを形成することも可能であり、
さらには、開設された透孔又は形成されたくぼみ内に、
斜角入射波及び漏洩波の伝搬経路とは超音波の伝搬速度
が異なる充填物を充填することも勿論可能である。
3としてシリンドリカルレンズを用いると共に、振動子
2としてアレイ型の振動子を備えたので、被検体Sの表
面を面状にトレースすることができ、円筒形の音響レン
ズに単一型の振動子を備えた場合に比べて、被検体Sの
検査効率を高めることができる。
の超音波検査装置に備えられる超音波プローブの第5例
を、図13に基づいて説明する。図13は第5例に係る
超音波プローブの平面方向から見た要部斜視図である。
示すように、音響レンズ3としてシリンドリカルレンズ
を用いると共に、振動子2として単一型の振動子を備え
たことを特徴とする。このシリンドリカルレンズの底面
の垂直入射波及び垂直反射波の伝搬経路には、図12
(b)に示したと同様に、透孔4が開設される。勿論、
シリンドリカルレンズの底面に透孔4を開設する構成に
代えてくぼみを形成することも、開設された透孔又は形
成されたくぼみ内に、斜角入射波及び漏洩波の伝搬経路
とは超音波の伝搬速度が異なる充填物を充填することも
可能である。
3としてシリンドリカルレンズを用いると共に、振動子
2として単一型の振動子を備えたので、被検体Sの表面
に超音波ビームを線状に照射することができるので、円
筒形の音響レンズに単一型の振動子を備えた場合に比べ
て、被検体Sの検査効率を高めることができる。
の超音波検査装置に備えられる超音波プローブの第6例
を、図14に基づいて説明する。
(a),(b)に示すように、平面形状が円形に形成さ
れた振動子2を備える構成に代えて、平面形状がリング
状に形成された振動子2を備えたことを特徴とする。こ
の場合、振動子2を構成する圧電薄膜の形状自体をリン
グ状に形成することもできるし、圧電薄膜を円形に形成
したまま、当該圧電薄膜の表裏両面に設けられる電極の
少なくともいずれか一方をリング状に形成することもで
きる。振動子2の内径及び外径は、音響レンズ3を介し
て被検体Sに漏洩弾性表面波を励起可能な斜角入射波を
送信可能で、被検体Sに垂直入射波を送信しない大きさ
に調整される。その他については、第1例に係る超音波
プローブ1Aと同じであるので、重複を避けるために説
明を省略する。
第4例に係る超音波プローブ1A,1B,1C,1Dを
用いた場合とは異なり、垂直反射波が受信されず、漏洩
波のみが受信されるので、漏洩波レベルの検出がより容
易になる。
の超音波検査装置に備えられる超音波プローブの第7例
を、図15に基づいて説明する。
(a),(b)に示すように、平面形状がリング状に形
成された振動子2を備える構成に代えて、平面形状が円
形に形成された振動子2の中央部前方にこれよりも小径
の超音波遮蔽部材7を配置することによって、垂直入射
波及び垂直反射波の伝搬を制限し、斜角入射波及び漏洩
波の伝搬のみを可能にしたことを特徴とする。この場合
にも、振動子2の内径及び外径は、音響レンズ3を介し
て被検体Sに漏洩弾性表面波を励起可能な斜角入射波を
送信可能で、被検体Sに垂直入射波を送信しない大きさ
に調整される。その他については、第6例に係る超音波
プローブと同じであるので、重複を避けるために説明を
省略する。
第6例に係る超音波プローブを用いた場合と同様の効果
を得ることができる。
の超音波検査装置に備えられる超音波プローブの第8例
を、図16に基づいて説明する。
を音響レンズ3の平面部3aに設定する構成に代えて、
図16(a),(b)に示すように、ダンパ材等で構成
されるプローブ本体1xにレンズ曲率面に相当する球面
部1aを形成して、当該球面部1aにリング状の振動子
2を設定し、振動子2の表面を保護材8にて覆ったこと
を特徴とする。その他については、第6例に係る超音波
プローブ1Fと同じであるので、重複を避けるために説
明を省略する。
る超音波プローブと同様の効果を有するほか、音響レン
ズ3を省略できるので、超音波プローブの小型化と低コ
スト化を図ることができる。
の超音波検査装置に備えられる超音波プローブの第9例
を、図17に基づいて説明する。
(a),(b)に示すように、ダンパ材等で構成される
プローブ本体1xにレンズ曲率面に相当する球面部1a
を形成し、当該球面部1aに平面形状が円形の振動子2
を設定すると共に、その中心部にそれよりも小径の超音
波遮蔽部材7を設け、これら振動子2及び超音波遮蔽部
材7の表面を保護材8にて覆ったことを特徴とする。そ
の他については、第6例に係る超音波プローブと同じで
あるので、重複を避けるために説明を省略する。
る超音波プローブと同様の効果を有する。
膜の超音波検査を例にとって説明したが、その他、被検
体の表層におけるクラックの有無や、被検体表層の応力
分布、破壊靭性値、熱脆化又は粒界腐蝕の検出といった
他の被検体表層の健全性評価についても同様の方法で実
行することができる。
部に被検体への漏洩弾性表面波を励起させる斜角入射波
の送信と被検体からの漏洩波の受信とを行う超音波プロ
ーブを備え、当該超音波プローブによる漏洩波の受信レ
ベルから被検体表層の健全性を評価するので、被検体の
厚みや被検体の底面状態それに被検体の内部状態等によ
らず、しかも被検体の端部まで、高い精度で被検体表層
の健全性を評価することができる。
る。
である。
示す説明図である。
ーチャートである。
のC画像データである。
面図及び平面図である。
される漏洩波及び垂直反射波のエコー波形である。
平面図である。
面図である。
断面図である。
信される漏洩波及び垂直反射波のエコー波形図である。
方向から見た要部斜視図及び底面方向から見た要部斜視
図である。
方向から見た要部斜視図である。
断面図及び平面図である。
断面図及び平面図である。
断面図及び平面図である。
断面図及び平面図である。
方法を示す説明図である。
において、被検体Sの表層にクラック等の欠陥が存在す
る場合には、被検体Sの表層における漏洩弾性表面波の
伝搬がクラック等によって妨げられるために、振動子2
にて受信される漏洩波のレベルが低くなる。これに対し
て、被検体Sの表層にクラック等の欠陥が存在しない場
合には、被検体Sの表層における漏洩弾性表面波の伝搬
がクラック等によって妨げられないため、振動子2にて
受信される漏洩波のレベルが高くなる。したがって、こ
の場合にも、超音波プローブ1における漏洩波の受信レ
ベルより演算処理部にて被検体Sの健全性を判定するこ
とができる。
られた漏洩波のCスコープ画像を示す。図5(a)は、
溶射皮膜S2 の形成前に母材S1 に当然施されるべき前
処理としてのブラスト処理を中央部にのみ施さないで溶
射皮膜S2 が形成された被検体より得られた漏洩波のC
スコープ画像であり、図5(b)は、母材S1 の表面に
正常に溶射皮膜S2 が形成され、溶射皮膜S2 の形成後
に曲げ応力が負荷された被検体より得られた漏洩波のC
スコープ画像である。
を有しない音響レンズ103を備えた超音波プローブ1
01を用いた場合には、振動子2の斜角経路A→B→C
及びD→E→Fと被検体Sとの間にも、また振動子10
2の垂直経路G→(H)→I及びI→(H)→Gと被検
体Sとの間にも超音波の伝搬速度が高いアルミニウム製
の音響レンズ3と超音波の伝搬速度が低い水とが介在す
るので、経路A→B→C→D→E→Fを通る斜角入射
波、漏洩弾性表面波及び漏洩波の伝搬時間と経路G→
(H)→I→(H)→Gを通る垂直入射波及び垂直反射
波の伝搬時間とがほぼ同じになって、垂直反射波のエコ
ー波形Vに漏洩波のエコー波形Lが埋没して両エコー波
形を分離できず、漏洩波のエコーレベルを求めることが
できない。なお、図8において、符号103aは音響レ
ンズ103の振動子対向面、符号103bは音響レンズ
103のレンズ曲率面を示している。
(a),(b)に示すように、平面形状が円形に形成さ
れた振動子2の中央部前方にこれよりも小径の超音波遮
蔽部材7を配置することによって、垂直入射波及び垂直
反射波の伝搬を制限し、斜角入射波及び漏洩波の伝搬の
みを可能にしたことを特徴とする。この場合にも、振動
子2の内径及び外径は、音響レンズ3を介して被検体S
に漏洩弾性表面波を励起可能な斜角入射波を送信可能
で、被検体Sに垂直入射波を送信しない大きさに調整さ
れる。その他については、第6例に係る超音波プローブ
と同じであるので、重複を避けるために説明を省略す
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 水などの超音波媒体を介して被検体の表
面に超音波を走査する超音波走査部と、当該超音波走査
部の駆動部と、当該駆動部を介して前記超音波走査部を
制御し、被検体表層の欠陥検査を実行する演算処理部と
を備えた超音波検査装置において、前記超音波走査部に
前記被検体への漏洩弾性表面波を励起させる斜角入射波
の送信と前記被検体からの漏洩波の受信とを行う超音波
プローブを備え、当該超音波プローブによる前記漏洩波
の受信レベルから前記被検体表層の健全性を前記演算処
理部にて評価することを特徴とする超音波検査装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の超音波検査装置におい
て、前記超音波プローブとして、振動子と、前記被検体
への垂直入射波及び斜角入射波の伝搬経路並びに前記被
検体からの垂直反射波及び漏洩波の伝搬経路を有し、前
記垂直入射波及び垂直反射波の伝搬経路における超音波
の伝搬速度と前記斜角入射波及び漏洩波の伝搬経路にお
ける超音波の伝搬速度とが異なる音響レンズとを備えた
ものを用いたことを特徴とする超音波検査装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の超音波検査装置におい
て、前記音響レンズとして、前記垂直入射波及び垂直反
射波の伝搬経路に前記振動子の設定面からこれと対向す
るレンズ曲率面まで貫通する透孔を開設するか、前記レ
ンズ曲率面の前記垂直入射波及び垂直反射波の伝搬経路
にくぼみを形成したものを用いることを特徴とする超音
波検査装置。 - 【請求項4】 請求項2に記載の超音波検査装置におい
て、前記音響レンズとして、前記垂直入射波及び垂直反
射波の伝搬経路に前記振動子の設定面からこれと対向す
るレンズ曲率面まで貫通する透孔を開設するか、前記振
動子の設定面又はレンズ曲率面の前記垂直入射波及び垂
直反射波の伝搬経路にくぼみを形成し、これら透孔内又
はくぼみ内に前記斜角入射波及び漏洩波の伝搬経路を構
成する素材とは超音波の伝搬速度が異なる素材からなる
充填物を充填したことを特徴とする超音波検査装置。 - 【請求項5】 請求項2に記載の超音波検査装置におい
て、前記音響レンズとして、前記振動子の設定面が平面
状に形成されかつレンズ曲率面が球面状に形成された凹
レンズを用いたことを特徴とする超音波検査装置。 - 【請求項6】 請求項2に記載の超音波検査装置におい
て、前記音響レンズとして、前記振動子の設定面が平面
状に形成されかつレンズ曲率面が弧面状に形成されたシ
リンドリカルレンズを用いたことを特徴とする超音波検
査装置。 - 【請求項7】 請求項1に記載の超音波検査装置におい
て、前記超音波プローブとして、前記被検体への斜角入
射波の送信と前記被検体からの漏洩波の受信とが可能
で、前記被検体への垂直入射波の送信と前記被検体から
の垂直反射波の受信とが不可能なものを用いたことを特
徴とする超音波検査装置。 - 【請求項8】 請求項7に記載の超音波検査装置におい
て、前記超音波プローブに、平面形状がリング状に形成
された振動子を備えたことを特徴とする超音波検査装
置。 - 【請求項9】 請求項7に記載の超音波検査装置におい
て、前記超音波プローブに、平面形状が円形に形成され
た振動子と、当該振動子の送受信面の中央部に配置され
た超音波遮蔽部材とを備えたことを特徴とする超音波検
査装置。 - 【請求項10】 請求項8又は9に記載の超音波検査装
置において、前記振動子を、超音波プローブの平面部に
設けたことを特徴とする超音波検査装置。 - 【請求項11】 請求項8又は9に記載の超音波検査装
置において、前記振動子を、超音波プローブの球面部に
設けたことを特徴とする超音波検査装置。
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-
1999
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