JP2001040732A - 脱臭機能付き便座装置 - Google Patents

脱臭機能付き便座装置

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JP2001040732A
JP2001040732A JP11213271A JP21327199A JP2001040732A JP 2001040732 A JP2001040732 A JP 2001040732A JP 11213271 A JP11213271 A JP 11213271A JP 21327199 A JP21327199 A JP 21327199A JP 2001040732 A JP2001040732 A JP 2001040732A
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Japan
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toilet seat
toilet
air
unit
deodorizing function
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JP11213271A
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English (en)
Inventor
Katsuhiko Uno
克彦 宇野
Yu Fukuda
祐 福田
Noriyuki Komeno
範幸 米野
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 脱臭機能を有した便座装置において、トイレ
で発生する臭気を高効率で除去するとともに、長期間の
利用を可能とする。 【解決手段】 便座本体14に設けられた吸込口16
と、吸込口16に連通した送風路17と、送風路17に
設けられたファン18と、送風路17内にあって空気中
に含まれる臭気成分を吸着する吸着手段19と、臭気成
分を脱着させる再生ヒータ20と、再生ヒータ20によ
って脱着した臭気成分を分解する分解ヒータ21と、再
生ヒータ20、分解ヒータ21、ファン18の切替手段
25と、切替手段25を制御する制御手段26を有す
る。そして再生ヒータ20と分解ヒータ21により吸着
手段19に吸着された臭気成分は脱着、分解され、吸着
手段19は再生される。したがって吸着手段24の交換
やメンテナンスが不要となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトイレで発生する臭
気を吸着後分解除去する脱臭機能付き便座装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、トイレの臭気を除去する装置とし
ては、換気扇以外に便座装置の本体内もしくは別設の筐
体内に活性炭などの吸着剤を設け、便器内に臨んだ吸込
口より、便器内の臭気を吸着剤に供給して臭気成分を吸
着除去するものがある。しかし、吸着剤は吸着飽和に達
すると、それ以上臭気成分を除去できないため、比較的
短時間で交換操作が必要であった。この問題点を解決す
るために、図10に示すように臭気成分を分解除去する
方式として特開平5-7535号公報のような脱臭便座
が提案されている。これは石英管1の外周に臭気成分を
酸化、浄化する触媒被覆層2を設けた発熱体3を便座ケ
ース4の空洞部5内に設け、便座ケース5の下面に空洞
部4と連通する臭気吸入口6を形成し、送風機7を内部
に有し、外壁に空気排出口8を形成した送風装置9を便
座ケース4の空洞部5と通気口10を介して接続して構
成していた。上記構成において発熱体3は触媒被覆層2
を加熱し、発熱体近傍の空気が活性化温度以上の空気に
加熱された触媒に接触するときに触媒作用により空気中
の臭気成分が酸化、浄化される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の脱臭便座の構成では石英管1の表面に触媒被覆層2
を設けているため、触媒被覆層2に接触した空気中に含
まれる臭気成分は酸化、浄化されるものの、触媒被覆層
2と接触するのは、吸引された空気の一部であるため、
浄化されなかった臭気成分はトイレ空間内に放出される
ことになり、結局はトイレ空間の臭気を循環させて徐々
に浄化する結果となる。したがって、トイレが連続して
使用される場合、使用直後の臭気を除去して、後続者へ
の臭気に対する不快感を解消するという効果はあまり得
られなかった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、便器に載置される便座と、前記便座の便座本
体と、前記便器に臨む位置に設けられた吸込口と、前記
吸込口に連通し前記便座本体内に設けられた送風路と、
前記送風路に設けられた送風手段と、前記送風手段によ
って導入された空気中に含まれる臭気成分を吸着する吸
着手段と、前記吸着手段に吸着した臭気成分を脱着させ
る再生手段と、前記吸着手段の下流側に設定され前記再
生手段によって脱着した臭気成分を分解する分解手段
と、前記分解手段の下流に設けられた吹出口と、前記再
生手段、分解手段、送風手段の動作を切り替える切り替
え手段と、前記切り替え手段を制御する制御手段を有す
る構成としたものである。
【0005】上記発明によれば、送風手段によって便器
内の臭気成分を含む空気を吸引し、臭気成分を吸着手段
を通して捕捉させる。次に吸着手段へ臭気成分が吸着さ
れて吸着手段の吸着能力が低下した場合は、再生手段を
作動させ、吸着手段に吸着した臭気成分を脱着させ、分
解手段により酸化分解し吸着手段を再生するので交換や
メンテナンスが不要となる。また、臭気成分を、吸着手
段の構造体の中を通過させるので、臭気成分が効率よく
吸着され、吹出口からはほとんど臭気成分を含まない浄
化された空気を排出する。よってトイレ使用時、便器内
で発生した臭気を短時間で除去でき、トイレ空間に臭気
が拡散することなく、後続の使用者も不快な臭気を感じ
ることなく快適な使用が可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は各請求項に記載した形態
で実施することができる。すなわち請求項1記載の発明
は、便器に載置される便座と、前記便座の便座本体と、
前記便器に臨む位置に設けられた吸込口と、前記吸込口
に連通し前記便座本体内に設けられた送風路と、前記送
風路に設けられた送風手段と、前記送風手段によって導
入された空気中に含まれる臭気成分を吸着する吸着手段
と、前記吸着手段に吸着した臭気成分を脱着させる再生
手段と、前記吸着手段の下流側に設定され前記再生手段
によって脱着した臭気成分を分解する分解手段と、前記
分解手段の下流に設けられた吹出口と、前記再生手段、
分解手段、送風手段の動作を切り替える切り替え手段
と、前記切り替え手段を制御する制御手段からなる構成
としている。
【0007】そして、臭気成分を吸着手段を通過させて
高効率で吸着捕捉し、吹出口からはほとんど臭気成分を
含まない浄化された空気を排出するので、トイレ使用
時、便器内で発生した臭気を短時間で除去でき、トイレ
空間に臭気が拡散することなく、後続の使用者も不快な
臭気を感じることなく快適な使用が可能となる。また、
吸着能力が低下した場合は再生手段で吸着した臭気成分
を脱着させ、分解手段で、酸化分解を行い、吸着手段の
再生を行うので吸着手段の交換やメンテナンスが不要と
なる。また、脱臭機能を便座本体内に組み込むので、ト
イレ内のスペースを占有することなく、快適なトイレ空
間を実現することができる。
【0008】また請求項2記載の発明は、便器に載置さ
れる便座と、前記便座の便座本体と、前記便器に臨む位
置に設けられた吸込口と、前記吸込口に連通し前記便座
本体内に設けられた送風路と、前記送風路に連接された
送風ダクトと、前記送風ダクトに接続された筐体と、前
記送風路もしくは前記筐体内に設けられた送風手段と、
前記筐体内にあって前記送風手段によって導入された空
気中の臭気成分を吸着する吸着手段と、前記吸着手段に
吸着した臭気成分を脱着させる再生手段と、前記吸着手
段の下流側に設定され前記再生手段によって脱着した臭
気成分を分解する分解手段と、前記再生手段、分解手
段、送風手段の動作を切り替える切り替え手段と、前記
切り替え手段を制御する制御手段からなる構成としてい
る。
【0009】そして脱臭機能を別設することにより、吸
着手段の容積を大きくして、体積流量を大きくすること
により、吸着効率を大幅に向上することができ、より大
きな脱臭効果を得ることができる。
【0010】また請求項3記載の発明は、便座への着座
を検知する着座検知手段を有し、前記着座検知手段がオ
ンとなった場合に所定風量で送風手段を作動させ、前記
着座検知手段がオフとなった時もしくはオフとなって所
定時間経過した後に送風手段を停止後、所定条件にて分
解手段、および再生手段を動作させる構成としている。
【0011】そして、着座と同時に送風手段によって便
器内の空気を吸引し、着座検知手段がオフになっても一
定時間送風手段を作動させているので、着座が短時間で
あっても便器内の臭気がトイレ空間内に拡散することは
ない。
【0012】また請求項4記載の発明は、着座検知手段
の着座信号のカウント数が、所定回数になった時に分解
手段、再生手段を動作させる構成としている。
【0013】そして、トイレ使用ごとに分解手段、再生
手段に通電しないので、無駄な電力消費を避けることが
できる。
【0014】また請求項5記載の発明は、所定時間間隔
ごとに分解手段および再生手段を動作させる構成として
いる。
【0015】そして、トイレ使用ごとに分解手段、再生
手段に通電しないので、無駄な電力消費を避けることが
できるとともに、分解手段、再生手段を家族の生活パタ
ーンに合わせて設定することができる。
【0016】また請求項6記載の発明は、トイレ空間に
設置された人体検知手段を有し、前記人体検知手段がオ
ンで、かつ着座検知手段がオフのとき送風手段を所定風
量より大風量で作動させる構成としている。
【0017】そして、たとえば、男性の小便時など人が
立ったままでトイレが使用された場合に大風量で空気を
吸引して便器外に拡散した臭気を除去することができ
る。
【0018】また請求項7記載の発明は、再生手段もし
くは分解手段に所定出力で通電状態、または通電停止後
吸着手段の温度が所定値以上の状態で着座検知手段がオ
ンとなった時に、送風手段を所定風量以下の風量で作動
させるとともに、分解手段に所定出力よりも大出力で通
電する構成としている。
【0019】そして、再生手段に通電中、吸着手段の温
度が上昇して、吸着能力が無い場合でも、分解手段の温
度を維持して、分解手段のみで臭気を分解することがで
きる。
【0020】また請求項8記載の発明は、断面に中空部
を有する便座と、前記便座の内周近傍下面に設けられ、
中空部と連通する吸込口と、前記便座の位置にかかわら
ず前記中空部と前記便座本体内の送風路を接続する接続
部とからなる構成としている。
【0021】そして、便座の内周全体から大風量で吸引
することが可能で、便座が上がっていても下がっていて
も効果的に臭気成分を除去することができる。
【0022】
【実施例】以下本発明の実施例について図面を用いて説
明する。
【0023】(実施例1)図1は本発明の実施例1の脱
臭機能付き便座装置の概略図、図2は同要部断面図であ
り、以下その構成を説明する。
【0024】便器11の上面には便座12、さらにその
上に便蓋13が載置されている。14は便座本体で便器
11の奥側に裁置されている。15は便座装置が持つお
しり洗浄機能、ビデ洗浄機能、便座暖房機能、乾燥機
能、トイレ暖房機能など(図示せず)の制御装置であ
る。便座本体14の便器12に臨む位置には吸込口16
が設けられている。吸込口16は便座本体14内に設け
られた送風路17に連通している。18は送風路内17
に設けられた送風手段であるファンで、吸込口16から
便器11内の空気を送風路17内に吸引する。19はフ
ァン18の下流側に設定された吸着手段で、活性炭や耐
熱性たとえばセラミックのハニカム状構造体や圧損の低
い繊維状集合体、金属繊維の集合体を用いることができ
る。またはこれらの素材にCu、Mn、Co、Fe、Ni、
Ag、Pd、Pt等の少なくとも一成分を担持することに
より臭気成分の酸化、分解を促進し大きな脱臭効果を得
ることができる。20は吸着手段19の空気流の上流側
に設定された再生手段である再生ヒータである。21は
吸着手段19の空気流の下流側に設定された分解手段で
ある分解ヒータである。分解ヒータ21は酸化処理した
ステンレスの金網もしくはラスの表面にPt、Pdなど
の触媒を担持した構成としており、これに直接通電加熱
する。22は分解ヒータ21の下流側に設けられた吹出
口、23は断熱材である。24は着座検知手段である圧
力センサ、25は再生ヒータ20、分解ヒータ21、フ
ァン18の動作の切り替えを適宜行う切替手段、26は
切り替え手段25の制御を行う制御手段である。
【0025】次に動作、作用について説明する。図3に
基本的な動作のタイミングチャートを示す。電源(図示
せず)オンの状態で、トイレを使用するために人が便座
12に座ると、圧力センサ24でこれを検知してファン
18に通電し、所定風量(V S)で便器11内の空気を
強制的に吸引する。したがって、汚物や、肛門付近に付
着した汚物から発生する臭気は吸込口16から吸引さ
れ、送風路17を通って、吸着手段19に吸着される。
次に人が排便を終了し、便座12から離れたとき圧力セ
ンサ24の出力がなくなるが、ファン18は運転を続
け、所定時間(t1)経過後にファン18を停止する。
1は便器11内の空気が置換されるまでの時間をあら
かじめ計測して設定しておく。これにより、便器11内
の臭気がトイレ空間内に拡散することなく効率よく臭気
を除去することができる。
【0026】送風路17を流れる空気中に含まれる臭気
成分は吸着手段19を通過するときに吸着除去されるが
吸着を続けると吸着手段19表面の微細孔に臭気分子が
捕らえられるため、吸着面積が減少して吸着能力が低下
する。そこで、再生ヒータ20に通電して吸着手段19
を加熱し、吸着手段19に吸着した臭気成分を脱着させ
る。吸着手段19は200℃程度でほとんどの臭気成分
が脱着可能である。さらに、再生ヒータ20と同時に分
解ヒータ21に所定出力(WS)で通電して分解ヒータ
21近傍を高温にし、吸着手段19から脱着した臭気成
分が分解ヒータ21を通過するときに分解する。このよ
うに再生ヒータ20と分解ヒータ21によって吸着手段
19を再生するので吸着手段19の長期間の繰り返し使
用が可能である。
【0027】この再生操作はファン18の作動後毎回行
う必要は無く、吸着手段19の吸着容量をある程度余裕
のある設定にしておけば、所定回数の吸着操作毎に再生
を行えばよい。この再生頻度は、吸着手段19の容量と
標準的なファン18の動作条件から吸着繰り返しの限界
回数をあらかじめ設定しておけばよい。吸着操作毎に再
生操作を行うことがなく、また、再生中はファン18を
停止するので空気加熱のための余分な電力の消費がない
ので脱臭のためのコストを低く押さえることができる。
【0028】(実施例2)図4は本発明の実施例2の脱
臭機能付き便座装置の概略図を示したものである。基本
的構成は図1と同様であるが、ここでは便座本体14外
に筐体27を設け、筐体27の一方に吸気口28、他方
に排気口29を形成し、吹出口22と吸気口28を送風
ダクト30で接続している。筐体27内には図1と同様
に上流側から再生ヒータ20、吸着手段19、分解ヒー
タ21の順に設定されている。ファン18は図4で便座
本体14内に設けているが、筐体27もしくは送風ダク
ト30内に設けても良い。ただし、ファン18の耐熱性
等から便座本体14内に設けるほうが最も安全であると
思われる。
【0029】筐体27内に再生ヒータ20、吸着手段1
9、分解ヒータ21を設けることにより、便座本体14
内に設ける場合より再生ヒータ20、吸着手段19、分
解ヒータ21を大型化することができるので、吸着手段
19の容量を大きく、すなわちS/V値を小さくし、吸
着効率を向上させることができる。したがって、トイレ
空間に余裕がある場合にはこの構成が高い臭気の浄化性
能を得ることができる。
【0030】図4の実施例の動作は、図3で示したタイ
ミングチャートと同一でも良いが、図5に示す方法でも
良い。ファン18の動作は同一であるが、再生ヒータ2
0および分解ヒータ21を所定時間(tS)毎に作動さ
せて再生するようにしている。通常、一般家庭で使用さ
れる場合、家族の行動はほぼパターン化されるので、家
族がトイレを使用する可能性の少ない時間、たとえば真
夜中や、逆に日中など、各家庭の行動パターンにあわせ
て再生開始時間を設定すれば良い。この方法により、吸
着手段19の再生中にトイレが使用されるという機会を
極力避けることができる。また、多少生活パターンから
外れた使用状況になっても、吸着手段19をある程度余
裕を持った容量にしておけば、脱臭能力が極端に低下す
るということも無い。
【0031】(実施例3)図6は本発明の実施例3の脱
臭機能付き便座装置の概略図を示したものである。基本
的構成は図4の実施例2と同じであるが、トイレ空間に
設置された人体検知手段である人体センサ31を有する
構成としている。そして、図7に示すように人体センサ
31がオンで、かつ圧力センサ24がオフのときファン
18を所定風量より大風量で作動させる様にしている。
通常、男性は小便時には、便座12を上げて、立ったま
まの姿勢で行う。尿からも臭気成分は放出されるが、特
に男性の場合は臭気成分を便器11内で処理することは
難しい。したがって、どうしてもトイレ空間内に拡散す
ることになる。そこで、人体センサ31がオンで圧力セ
ンサ24がオフのときを男性の小便時と判断し、所定風
量(VS)よりも大風量(Vh)でファン18を作動させ
ることにより、拡散した臭気成分を吸着手段19に供給
して、トイレ空間内の迅速な脱臭を実現することができ
る。さらに、人体センサ31がオフになった後も、所定
時間(t2)だけ大風量(VH)で運転することにより、
トイレ空間の脱臭を効果的に行うことができる。また、
図4の実施例2の構成でも同様の効果を得ることができ
る。
【0032】(実施例4)図8は実施例4の脱臭機能付
き便座装置の動作パターンを示したものである。実施例
1では所定回数毎に、また、実施例2では所定時間毎に
再生ヒータ20および分解ヒータ21に通電して、通電
中にトイレができるだけ使用されないようにしたが、再
生ヒータ20、分解ヒータ21が作動中にトイレを使用
することは十分考えられる。この場合、圧力センサ24
でこれを検知した後、再生ヒータ20、分解ヒータ21
をオフにしてファン18を作動させると、吸着手段19
は室温まではは急激には冷却されないのに対し、分解ヒ
ータ21は急激に分解温度以下になるため、臭気成分は
吸着も分解もされずにそのまま放出されることになる。
【0033】そこで、このような場合には分解ヒータ2
1の温度を維持するために分解ヒータ21に大出力(W
H)で通電し、かつファン18を所定風量(VS)以下の
風量(VL)で運転して便器11内の臭気を吸引し、吸
着手段19に吸着させることなしに直接分解ヒータ21
で分解する。圧力センサ24の信号がオフになった時
に、便器11内空気が置換される時間(t2)経過後に
ファン18、再生ヒータ20、分解ヒータ21を停止さ
せる。この方法により、再生ヒータ20、分解ヒータ2
1が作動中にトイレが使用されても脱臭を効果的に行う
ことができる。このように分解ヒータ21のみでも臭気
物質の除去は可能であるが、そのためには、いつトイレ
が使用されても分解ヒータ21が分解温度に設定されて
いるように常に通電していることが必要であり、省電力
の観点からは不利である。したがって、通常の使用条件
では、室温でファン18のみ作動させて吸着手段19で
吸着し、必要に応じて再生、分解するという方法が合理
的である。
【0034】(実施例5)図9は本発明の実施例5の脱
臭機能付き便座装置の概略図を示したものである。基本
構成は図1および図4と全く同様であるが、中空部32
を有する便座12と、この便座11の内周近傍下面に設
けられ、中空部32と連通する吸入口33と、便座11
が上がっている状態でも、下がっている状態でも常に中
空部32と便座本体14内の送風路17を接続する接続
部34とからなる構成としている。
【0035】図1および図4に示すように便座本体14
の吸込口16から吸引する場合は、主な空気の流れが便
座12前方から後方へ直線的な動きになるため、着座時
に風が直接皮膚をなめることになり、冷風感を感じるた
め、あまり風量を増加することはできなかった。しか
し、この構成により、便座12内周の全体から均一に便
器11内の空気を吸引するので、人体の皮膚に対する冷
風感を軽減することができる。したがって、ファン18
の送風量を増やすことができ、短時間で便器11内の空
気を置換できるとともに、便器11外への臭気の拡散を
防止することができる。また、便座12の位置に関係無
く便座12内の中空部32送風路17は常に接続部34
で接続されているため、図6の実施例3で示したよう
に、男性の小便時のように立ったままで使用されたとき
に、大風量で吸引することにより、立てられた状態の便
座12の吸入口33から吸引するので、尿から発生する
臭気成分を、効果的に除去することが可能である。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、臭気成分を吸着手段を通過させて高効率で吸着捕捉
し、吹出口からはほとんど臭気成分を含まない浄化され
た空気を排出するので、トイレ使用時、便器内で発生し
た臭気を短時間で除去でき、トイレ空間に臭気が拡散す
ることなく、後続の使用者も不快な臭気を感じることな
く快適な使用が可能となる。また、吸着能力が低下した
場合は再生手段で吸着した臭気成分を脱着させ、分解手
段で、酸化分解を行い、吸着手段の再生を行うので吸着
手段の交換やメンテナンスが不要となる。また、脱臭機
能を便座本体内に組み込むので、トイレ内のスペースを
占有することなく、快適なトイレ空間を実現することが
できる。
【0037】また請求項2記載の発明によれば、脱臭機
能を別設することにより、吸着手段の容積を大きくし
て、体積流量を大きくすることにより、吸着効率を大幅
に向上することができ、より大きな脱臭効果を得ること
ができる。
【0038】また請求項3記載の発明によれば、着座と
同時に送風手段によって便器内の空気を吸引し、着座検
知手段がオフになっても一定時間送風手段を作動させる
ことにより、着座が短時間であっても便器内の臭気がト
イレ空間内に拡散することはない。
【0039】また請求項4記載の発明は、着座検知手段
の着座信号のカウント数が、所定回数になった時に分解
手段、再生手段を動作させる構成としているので、トイ
レ使用ごとに分解手段、再生手段に通電する事が無く、
無駄な電力消費を避けることができる。
【0040】また請求項5記載の発明は、所定時間間隔
ごとに分解手段および再生手段を動作させる構成として
いるので、トイレ使用ごとに分解手段、再生手段に通電
しないので、無駄な電力消費を避けることができるとと
もに、分解手段、再生手段を家族の生活パターンに合わ
せて設定することができる。
【0041】また請求項6記載の発明は、トイレ空間に
設置された人体検知手段を有し、前記人体検知手段がオ
ンで、かつ着座検知手段がオフのとき送風手段を所定風
量より大風量で作動させる構成としているので、たとえ
ば、男性の小便時など人が立ったままでトイレが使用さ
れた場合に大風量で空気を吸引して便器外に拡散した臭
気を除去することができる。
【0042】また請求項7記載の発明は、再生手段もし
くは分解手段に所定出力で通電状態、または通電停止後
吸着手段の温度が所定値以上の状態で着座検知手段がオ
ンとなった時に、送風手段を所定風量以下で作動させる
とともに、分解手段に所定出力よりも大出力で通電する
構成としているので、再生手段に通電中、吸着手段の温
度が上昇して、吸着能力が無い場合でも、分解手段の温
度を維持して、分解手段のみで臭気を除去することがで
きる。
【0043】また請求項8記載の発明は、冷風感を軽減
し、便座の内周全体から大風量で吸引することが可能
で、便座が上がっていても下がっていても効果的に臭気
成分を除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の脱臭機能付き便座装置の概
略図
【図2】同脱臭機能付き便座装置の要部断面図
【図3】同脱臭機能付き便座装置の作動方法を説明する
ための特性図
【図4】本発明の実施例2の脱臭機能付き便座装置の概
略図
【図5】同脱臭機能付き便座装置の作動方法を説明する
ための特性図
【図6】本発明の実施例3の脱臭機能付き便座装置の概
略図
【図7】同脱臭機能付き便座装置の作動方法を説明する
ための特性図
【図8】本発明の実施例4の脱臭機能付き便座装置の動
作方法を示す特性図
【図9】本発明の実施例5の脱臭機能付き便座装置の概
略図
【図10】従来の脱臭便座の概略図
【符号の説明】
11 便器 12 便座 14 便座本体 15 制御装置 16 吸込口 17 送風路 18 送風手段(ファン) 19 吸着手段 20 再生手段(再生ヒータ) 21 分解手段(分解ヒータ) 22 吹出口 24 着座検知手段(圧力センサ) 25 切替手段 26 制御手段 27 筐体 30 送風ダクト 31 人体検知手段(人体センサ) 32 中空部 33 吸入口 34 接続部
フロントページの続き (72)発明者 米野 範幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2D038 BB23 BB26 BC01 GA00 GA01 KA03

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器に載置される便座と、前記便座の便
    座本体と、前記便器に臨む位置に設けられた吸込口と、
    前記吸込口に連通し前記便座本体内に設けられた送風路
    と、前記送風路に設けられた送風手段と、前記送風手段
    によって導入された空気中に含まれる臭気成分を吸着す
    る吸着手段と、前記吸着手段に吸着した臭気成分を脱着
    させる再生手段と、前記吸着手段の下流側に設定され前
    記再生手段によって脱着した臭気成分を分解する分解手
    段と、前記分解手段の下流に設けられた吹出口と、前記
    再生手段、分解手段、送風手段の動作を切り替える切り
    替え手段と、前記切り替え手段を制御する制御手段から
    なる脱臭機能付き便座装置。
  2. 【請求項2】 便器に載置される便座と、前記便座の便
    座本体と、前記便器に臨む位置に設けられた吸込口と、
    前記吸込口に連通し前記便座本体内に設けられた送風路
    と、前記送風路に連接された送風ダクトと、前記送風ダ
    クトに接続された通風路を有する筐体と、前記送風路も
    しくは前記筐体内に設けられた送風手段と、前記筐体内
    にあって前記送風手段によって導入された空気中の臭気
    成分を吸着する吸着手段と、前記吸着手段に吸着した臭
    気成分を脱着させる再生手段と、前記吸着手段の下流側
    に設定され前記再生手段によって脱着した臭気成分を分
    解する分解手段と、前記再生手段、分解手段、送風手段
    の動作を切り替える切り替え手段と、前記切り替え手段
    を制御する制御手段からなる脱臭機能付き便座装置。
  3. 【請求項3】 便座への着座を検知する着座検知手段を
    有し、前記着座検知手段がオンとなった場合に所定風量
    で送風手段を作動させ、前記着座検知手段がオフとなっ
    た時もしくはオフとなって所定時間経過した後に送風手
    段を停止後、所定条件にて分解手段、および再生手段を
    動作させる請求項1または2記載の脱臭機能付き便座装
    置。
  4. 【請求項4】 着座検知手段の着座信号のカウント数
    が、所定回数になった時に分解手段、再生手段を動作さ
    せる請求項3記載の脱臭機能付き便座装置。
  5. 【請求項5】 所定時間間隔ごとに分解手段および再生
    手段を動作させる請求項3記載の脱臭機能付き便座装
    置。
  6. 【請求項6】 トイレ空間に設置された人体検知手段を
    有し、前記人体検知手段がオンで、かつ着座検知手段が
    オフのとき送風手段を所定風量より大風量で作動させる
    請求項3ないし5のいずれか1項記載の脱臭機能付き便
    座装置。
  7. 【請求項7】 再生手段もしくは分解手段に所定出力で
    通電状態、または通電停止後吸着手段の温度が所定値以
    上の状態で着座検知手段がオンとなった時に、送風手段
    を所定風量以下の風量で作動させるとともに、分解手段
    に所定出力よりも大出力で通電する請求項3ないし6の
    いずれか1項記載の脱臭機能付き便座装置。
  8. 【請求項8】 断面に中空部を有する便座と、前記便座
    の内周近傍下面に設けられ、前記中空部と連通する吸込
    口と、前記便座の位置にかかわらず前記中空部と前記便
    座本体内の送風路を接続する接続部とからなる請求項1
    ないし7のいずれか1項記載の脱臭機能付き便座装置。
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Cited By (4)

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