JP2001040384A - 香料組成物 - Google Patents
香料組成物Info
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- JP2001040384A JP2001040384A JP11210779A JP21077999A JP2001040384A JP 2001040384 A JP2001040384 A JP 2001040384A JP 11210779 A JP11210779 A JP 11210779A JP 21077999 A JP21077999 A JP 21077999A JP 2001040384 A JP2001040384 A JP 2001040384A
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- Japan
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- formula
- compound
- allyloxy
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 各種飲食品・香粧品等に、従来にないユニー
クな香気香味特性を付与しうる新規香料組成物を提供す
る。 【解決手段】 1−アリルオキシ−2−プロパノール及
び/又は、2−アリルオキシプロパノールを有効成分と
して含有する香料組成物。
クな香気香味特性を付与しうる新規香料組成物を提供す
る。 【解決手段】 1−アリルオキシ−2−プロパノール及
び/又は、2−アリルオキシプロパノールを有効成分と
して含有する香料組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フローラル様、フ
ルーティー様、発酵臭様、スパイシー様の香気香味特性
を有し、香料化合物として有用な1−アリルオキシ−2
−プロパノール及び/又は2−アリルオキシプロパノー
ルを有効成分として含有することを特徴とする香料組成
物に関する。
ルーティー様、発酵臭様、スパイシー様の香気香味特性
を有し、香料化合物として有用な1−アリルオキシ−2
−プロパノール及び/又は2−アリルオキシプロパノー
ルを有効成分として含有することを特徴とする香料組成
物に関する。
【0002】
【従来の技術】前記式(1)で表される1−アリルオキ
シ−2−プロパノール及び式(2)で表される2−アリ
ルオキシプロパノールは既知の化合物であり、例えば、
プロピレンオキサイドとアリルアルコールをタングスト
リン酸の存在下に反応して合成する方法が知られている
(特開昭56−39032号公報)。しかし、該化合物
は高分子化合物の合成原料としての利用が記載されてい
るのみで、該化合物の香気香味特性ならびに、香料物質
としての有用性などについては、示唆も開示もされてい
ない。
シ−2−プロパノール及び式(2)で表される2−アリ
ルオキシプロパノールは既知の化合物であり、例えば、
プロピレンオキサイドとアリルアルコールをタングスト
リン酸の存在下に反応して合成する方法が知られている
(特開昭56−39032号公報)。しかし、該化合物
は高分子化合物の合成原料としての利用が記載されてい
るのみで、該化合物の香気香味特性ならびに、香料物質
としての有用性などについては、示唆も開示もされてい
ない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、消費者の嗜好性
が多様化してきていることに伴い、各種各様の商品の開
発が望まれている。特に、飲食品・香粧品業界はこの傾
向が強く、消費者の嗜好性に合うバラエティーに富んだ
飲食品、香粧品の開発が強く要求されている。これらの
要求に対して、飲食品、香粧品の一つの原料素材である
香料についても、従来から提案されている香料化合物だ
けでは十分には対応しきれず、従来にないユニークな香
気香味特性を有し且つその持続性に優れた香料化合物の
開発が緊急の課題となっている。
が多様化してきていることに伴い、各種各様の商品の開
発が望まれている。特に、飲食品・香粧品業界はこの傾
向が強く、消費者の嗜好性に合うバラエティーに富んだ
飲食品、香粧品の開発が強く要求されている。これらの
要求に対して、飲食品、香粧品の一つの原料素材である
香料についても、従来から提案されている香料化合物だ
けでは十分には対応しきれず、従来にないユニークな香
気香味特性を有し且つその持続性に優れた香料化合物の
開発が緊急の課題となっている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するため、各種植物及び食品の香気特性につい
て鋭意研究中、今回、上記式(1)の1−アリルオキシ
−2−プロパノールがベルペッパーの香気成分として含
有されていることを初めて発見し、該化合物を合成して
香料としての利用方法を研究した。1−アリルオキシ−
2−プロパノール及びその異性体である2−アリルオキ
シプロパノールは、フローラル様、フルーティー様、発
酵臭様、スパイシー様の香気香味特性を有し、調合香料
の素材として有用で、特にフローラル様及びフルーティ
ー様の香気香味特性が強調され、さらにその持続性に優
れており、香料物質として極めて有用であることを見い
出し本発明を完成した。
題を解決するため、各種植物及び食品の香気特性につい
て鋭意研究中、今回、上記式(1)の1−アリルオキシ
−2−プロパノールがベルペッパーの香気成分として含
有されていることを初めて発見し、該化合物を合成して
香料としての利用方法を研究した。1−アリルオキシ−
2−プロパノール及びその異性体である2−アリルオキ
シプロパノールは、フローラル様、フルーティー様、発
酵臭様、スパイシー様の香気香味特性を有し、調合香料
の素材として有用で、特にフローラル様及びフルーティ
ー様の香気香味特性が強調され、さらにその持続性に優
れており、香料物質として極めて有用であることを見い
出し本発明を完成した。
【0005】従って、本発明の目的は、これまで調合香
料素材として使用されたことのない前記式(1)で表さ
れる1−アリルオキシ−2−プロパノール及び/又は、
前記式(2)で表される2−アリルオキシプロパノール
を有効成分として含有する香料組成物を提供することに
ある。
料素材として使用されたことのない前記式(1)で表さ
れる1−アリルオキシ−2−プロパノール及び/又は、
前記式(2)で表される2−アリルオキシプロパノール
を有効成分として含有する香料組成物を提供することに
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で使用される前記式(1)
及び式(2)の化合物は、前記文献(特開昭56−39
032号公報)による方法で合成することができる。ま
た別の方法として、下記反応式に示すように、プロピレ
ングリコールを金属ナトリウムと反応させ、次いで、ア
リルブロマイドと反応させることにより収率よく容易に
合成することができる。
及び式(2)の化合物は、前記文献(特開昭56−39
032号公報)による方法で合成することができる。ま
た別の方法として、下記反応式に示すように、プロピレ
ングリコールを金属ナトリウムと反応させ、次いで、ア
リルブロマイドと反応させることにより収率よく容易に
合成することができる。
【0007】
【化3】
【0008】式(1)の化合物と式(2)の化合物は約
7対3の比率で同時に合成されるが、混合物として使用
する場合は単蒸留により精製し、各々単独に使用する場
合は精密蒸留若しくはクロマト法等により精製すること
ができる。
7対3の比率で同時に合成されるが、混合物として使用
する場合は単蒸留により精製し、各々単独に使用する場
合は精密蒸留若しくはクロマト法等により精製すること
ができる。
【0009】このようにして得ることのできる式(1)
及び式(2)の化合物は、フローラル様、フルーティー
様、発酵臭様、スパイシー様の香気香味特性を有してお
り、更に該化合物は極めて優れた香気持続性を有してい
る。
及び式(2)の化合物は、フローラル様、フルーティー
様、発酵臭様、スパイシー様の香気香味特性を有してお
り、更に該化合物は極めて優れた香気持続性を有してい
る。
【0010】本発明の有効成分である式(1)の1−ア
リルオキシ−2−プロパノール及び式(2)の2−アリ
ルオキシプロパノールは各々単独で用いることが出来る
他、任意の割合の混合物として用いることもできる。
リルオキシ−2−プロパノール及び式(2)の2−アリ
ルオキシプロパノールは各々単独で用いることが出来る
他、任意の割合の混合物として用いることもできる。
【0011】式(1)及び/又は式(2)の化合物を香
料組成物に用いる場合、その添加量は、その目的あるい
は香料組成物の種類によっても異なるが、一般的には、
香料組成物全体量の0.001〜30重量%、好ましく
は0.01〜20重量%の範囲内を例示することができ
る。
料組成物に用いる場合、その添加量は、その目的あるい
は香料組成物の種類によっても異なるが、一般的には、
香料組成物全体量の0.001〜30重量%、好ましく
は0.01〜20重量%の範囲内を例示することができ
る。
【0012】かくして、本発明によれば、前記式(1)
及び/又は式(2)の化合物を有効成分として含有する
香気香味賦与組成物を提供することができ、更に、該組
成物を利用して、式(1)及び/又は式(2)の化合物
を香気香味成分として含有することを特徴とする飲食品
類、香粧品類、保健・衛生・医薬品などを提供すること
ができる。
及び/又は式(2)の化合物を有効成分として含有する
香気香味賦与組成物を提供することができ、更に、該組
成物を利用して、式(1)及び/又は式(2)の化合物
を香気香味成分として含有することを特徴とする飲食品
類、香粧品類、保健・衛生・医薬品などを提供すること
ができる。
【0013】例えば、果汁飲料類、果実酒類、乳飲料
類、炭酸飲料類のごとき飲料類;アイスクリーム類、シ
ャーベット類、アイスキャンディー類のごとき冷菓類;
ヨーグルト類、チーズ類のごとき発酵乳製品;和洋菓子
類、焼き菓子類、ジャム類、チューインガム類、パン
類、コーヒー、ココア、紅茶、お茶、タバコのごとき嗜
好品類;プリン類、ゼリー類、ババロア類、ムース類の
ごときデザート類;和風スープ類、洋風スープ類のごと
きスープ類;風味調味料、各種インスタント飲料乃至食
品類、各種スナック食品類などに式(1)及び/又は式
(2)の化合物を有効成分として含有する香料組成物の
適当量を添加することにより、そのユニークな香気香味
が付与された飲食品類を提供することができる。また、
例えば、シャンプー類、ヘアークリーム類、ポマード
類、その他の毛髪用化粧料基剤;オシロイ、口紅、その
他の化粧料基剤や化粧料洗剤基剤などに式(1)及び/
又は式(2)の化合物を有効成分として含有する香料組
成物の適当量を添加することにより、そのユニークな香
気が付与された化粧品類を提供することができる。さら
にまた、式(1)及び/又は式(2)の化合物を有効成
分として含有する香料組成物の適当量が配合された洗濯
用洗剤類、消毒用洗剤類、室内芳香剤その他各種の保健
・衛生材料類;医薬品の服用を容易にするための矯味、
賦香剤などの保健・衛生・医薬品類を提供することがで
きる。
類、炭酸飲料類のごとき飲料類;アイスクリーム類、シ
ャーベット類、アイスキャンディー類のごとき冷菓類;
ヨーグルト類、チーズ類のごとき発酵乳製品;和洋菓子
類、焼き菓子類、ジャム類、チューインガム類、パン
類、コーヒー、ココア、紅茶、お茶、タバコのごとき嗜
好品類;プリン類、ゼリー類、ババロア類、ムース類の
ごときデザート類;和風スープ類、洋風スープ類のごと
きスープ類;風味調味料、各種インスタント飲料乃至食
品類、各種スナック食品類などに式(1)及び/又は式
(2)の化合物を有効成分として含有する香料組成物の
適当量を添加することにより、そのユニークな香気香味
が付与された飲食品類を提供することができる。また、
例えば、シャンプー類、ヘアークリーム類、ポマード
類、その他の毛髪用化粧料基剤;オシロイ、口紅、その
他の化粧料基剤や化粧料洗剤基剤などに式(1)及び/
又は式(2)の化合物を有効成分として含有する香料組
成物の適当量を添加することにより、そのユニークな香
気が付与された化粧品類を提供することができる。さら
にまた、式(1)及び/又は式(2)の化合物を有効成
分として含有する香料組成物の適当量が配合された洗濯
用洗剤類、消毒用洗剤類、室内芳香剤その他各種の保健
・衛生材料類;医薬品の服用を容易にするための矯味、
賦香剤などの保健・衛生・医薬品類を提供することがで
きる。
【0014】以下、実施例および参考例により本発明を
更に具体的に説明する。
更に具体的に説明する。
【0015】
【実施例】実施例1 基本調合香料組成物1として下記の各成分(重量部)を
混合した。
混合した。
【0016】上記基本調合香料組成物1の10gに1−
アリルオキシ−2−プロパノール、2−アリルオキシプ
ロパノールをそれぞれ別個に1g混合して調合香料組成
物を調製した。基本調合香料組成物1、基本調合香料組
成物1に1−アリルオキシ−2−プロパノールを添加し
た香料組成物及び 基本調合香料組成物1に2−アリル
オキシプロパノールを添加した香料組成物を米菓・おか
きの「たれ」にそれぞれ0.01重量%添加し、3種類
の「たれ」を調製した。この「たれ」を別途常法により
調製した生地を乾燥、焙焼して得たおかきに塗布し、乾
燥して3種類のおかきの試供品を調製した。これら3種
のおかきについて10名の専門パネラーにより香気香味
を比較評価した。その結果、専門パネラー10人の全員
が本発明の1−アリルオキシ−2−プロパノール又は
2−アリルオキシプロパノールを添加した香料組成物を
含有する「たれ」を塗布したおかきは、好ましいコーン
臭もしくは独特な香ばしい香気が強調され、本発明の化
合物を添加しない香料組成物の「たれ」を塗布した比較
品に比べて格段に優れていると判定した。本発明の化合
物を添加しない基本調合香料組成物1の「たれ」を塗布
した比較品は、香ばしさは感じられるが弱くて物足りな
いと判定された。
アリルオキシ−2−プロパノール、2−アリルオキシプ
ロパノールをそれぞれ別個に1g混合して調合香料組成
物を調製した。基本調合香料組成物1、基本調合香料組
成物1に1−アリルオキシ−2−プロパノールを添加し
た香料組成物及び 基本調合香料組成物1に2−アリル
オキシプロパノールを添加した香料組成物を米菓・おか
きの「たれ」にそれぞれ0.01重量%添加し、3種類
の「たれ」を調製した。この「たれ」を別途常法により
調製した生地を乾燥、焙焼して得たおかきに塗布し、乾
燥して3種類のおかきの試供品を調製した。これら3種
のおかきについて10名の専門パネラーにより香気香味
を比較評価した。その結果、専門パネラー10人の全員
が本発明の1−アリルオキシ−2−プロパノール又は
2−アリルオキシプロパノールを添加した香料組成物を
含有する「たれ」を塗布したおかきは、好ましいコーン
臭もしくは独特な香ばしい香気が強調され、本発明の化
合物を添加しない香料組成物の「たれ」を塗布した比較
品に比べて格段に優れていると判定した。本発明の化合
物を添加しない基本調合香料組成物1の「たれ」を塗布
した比較品は、香ばしさは感じられるが弱くて物足りな
いと判定された。
【0017】実施例2 シトラスタイプの基本調合香料組成物2として下記の各
成分(重量部)を混合した。 オレンジオイル 800 α−ピネン 50 γ−ターピネン 75 シス−3−ヘキセノール10%(DPG溶液) 20 チモール10%(DPG溶液) 20 シス−ジャスモン10%(DPG溶液) 20 メチルメチルアンスラニレート 15 合計 1000 (DPG:ジプロピレングリコール)
成分(重量部)を混合した。 オレンジオイル 800 α−ピネン 50 γ−ターピネン 75 シス−3−ヘキセノール10%(DPG溶液) 20 チモール10%(DPG溶液) 20 シス−ジャスモン10%(DPG溶液) 20 メチルメチルアンスラニレート 15 合計 1000 (DPG:ジプロピレングリコール)
【0018】上記基本調合香料組成物2の95gに1−
アリルオキシ−2−プロパノール、1−アリルオキシ−
2−プロパノールと2−アリルオキシプロパノールの2
対1混合物、2−アリルオキシプロパノールをそれぞれ
別個に5g混合して3種類の新規調合香料組成物を調製
した。この新規調合香料組成物と該化合物を加えていな
い上記のシトラスタイプの基本調合香料組成物2につい
て、専門パネラー10人により比較した。その結果、専
門パネラー10人の全員が該化合物を加えた新規調合香
料組成物は、すっきりとしたナチュラル感を有するシト
ラスの香気香味特性が強調され、天然のオレンジの特徴
をよくとらえているとした。本発明の化合物を添加しな
い比較品は、天然感が少なく特有の香気が弱くて物足り
ないと判定された。
アリルオキシ−2−プロパノール、1−アリルオキシ−
2−プロパノールと2−アリルオキシプロパノールの2
対1混合物、2−アリルオキシプロパノールをそれぞれ
別個に5g混合して3種類の新規調合香料組成物を調製
した。この新規調合香料組成物と該化合物を加えていな
い上記のシトラスタイプの基本調合香料組成物2につい
て、専門パネラー10人により比較した。その結果、専
門パネラー10人の全員が該化合物を加えた新規調合香
料組成物は、すっきりとしたナチュラル感を有するシト
ラスの香気香味特性が強調され、天然のオレンジの特徴
をよくとらえているとした。本発明の化合物を添加しな
い比較品は、天然感が少なく特有の香気が弱くて物足り
ないと判定された。
【0019】実施例3 リラタイプの基本調合香料組成物3として下記の各成分
(重量部)を混合した。 フェニルエチルアルコール 10 シンナミックアルコール 40 ターピネオール 130 シクラメンアルデヒド 10 ヘリオトロピン 50 シンナミックアセテート 10 カーネーション 20 リナロール 30 インドール 2 スチラックスレジノイド 30 イランイラン 10 ヒドロキシシトロネラール 290 ベンジルアセテート 20 アニスアルデヒド 20 アブソリュートジャスミン 20 フェニルエチルアルコール 278 アニスアルコール 30 合計 1000
(重量部)を混合した。 フェニルエチルアルコール 10 シンナミックアルコール 40 ターピネオール 130 シクラメンアルデヒド 10 ヘリオトロピン 50 シンナミックアセテート 10 カーネーション 20 リナロール 30 インドール 2 スチラックスレジノイド 30 イランイラン 10 ヒドロキシシトロネラール 290 ベンジルアセテート 20 アニスアルデヒド 20 アブソリュートジャスミン 20 フェニルエチルアルコール 278 アニスアルコール 30 合計 1000
【0020】上記基本調合香料組成物3の97gに1−
アリルオキシ−2−プロパノール、1−アリルオキシ−
2−プロパノールと2−アリルオキシプロパノールの2
対1混合物をそれぞれ別個に3g混合して2種類の新規
調合香料組成物を調製した。この新規調合香料組成物と
該化合物を加えていない上記のリラタイプの基本調合香
料組成物3について、専門パネラー10人により比較し
た。その結果、専門パネラー10人の全員が該化合物を
加えた新規調合香料組成物は、すっきりとしたナチュラ
ル感を有する花様の香気香味特性が強調され、天然のリ
ラの特徴をよくとらえているとした。本発明の化合物を
添加しない比較品は、天然感が少なく特有の香気が弱く
て物足りないと判定された。
アリルオキシ−2−プロパノール、1−アリルオキシ−
2−プロパノールと2−アリルオキシプロパノールの2
対1混合物をそれぞれ別個に3g混合して2種類の新規
調合香料組成物を調製した。この新規調合香料組成物と
該化合物を加えていない上記のリラタイプの基本調合香
料組成物3について、専門パネラー10人により比較し
た。その結果、専門パネラー10人の全員が該化合物を
加えた新規調合香料組成物は、すっきりとしたナチュラ
ル感を有する花様の香気香味特性が強調され、天然のリ
ラの特徴をよくとらえているとした。本発明の化合物を
添加しない比較品は、天然感が少なく特有の香気が弱く
て物足りないと判定された。
【0021】実施例4 レモン・コーラタイプの基本調合香料組成物4として下
記の各エッセンス(重量部)を混合した。
記の各エッセンス(重量部)を混合した。
【0022】上記基本調合香料組成物4の94gに1−
アリルオキシ−2−プロパノール、2−アリルオキシプ
ロパノールをそれぞれ別個に6g混合して2種類の新規
調合香料組成物を調製した。この新規調合香料組成物と
該化合物を加えていない上記のレモン・コーラタイプの
基本調合香料組成物4について、専門パネラー10人に
より比較した。その結果、専門パネラー10人の全員が
該化合物を加えた新規調合香料組成物は、フレッシュな
清涼感のあるレモンの特性が強調され、天然レモンの特
徴をよくとらえているとした。本発明の化合物を添加し
ない比較品は、天然感が少なく特有の香気が弱くて物足
りないと判定された。
アリルオキシ−2−プロパノール、2−アリルオキシプ
ロパノールをそれぞれ別個に6g混合して2種類の新規
調合香料組成物を調製した。この新規調合香料組成物と
該化合物を加えていない上記のレモン・コーラタイプの
基本調合香料組成物4について、専門パネラー10人に
より比較した。その結果、専門パネラー10人の全員が
該化合物を加えた新規調合香料組成物は、フレッシュな
清涼感のあるレモンの特性が強調され、天然レモンの特
徴をよくとらえているとした。本発明の化合物を添加し
ない比較品は、天然感が少なく特有の香気が弱くて物足
りないと判定された。
【0023】実施例5 チーズ用の基本調合香料組成物5として下記の各成分
(重量部)を混合した。
(重量部)を混合した。
【0024】上記基本調合香料組成物5の97gに1−
アリルオキシ−2−プロパノールと2−アリルオキシプ
ロパノールの2対1混合物を3g混合して新規調合香料
組成物を調製した。この新規調合香料組成物と該化合物
を加えていない上記のチーズ用の基本調合香料組成物5
について、専門パネラー10人により比較した。その結
果、専門パネラー10人の全員が該化合物を加えた新規
調合香料組成物は、チーズ様の香気香味が強調され、天
然のチーズの特徴をとらえ持続性の点でも格段に優れて
いるとした。本発明の化合物を添加しない比較品は、天
然感が少なく特有の香気が弱くて物足りないと判定され
た。
アリルオキシ−2−プロパノールと2−アリルオキシプ
ロパノールの2対1混合物を3g混合して新規調合香料
組成物を調製した。この新規調合香料組成物と該化合物
を加えていない上記のチーズ用の基本調合香料組成物5
について、専門パネラー10人により比較した。その結
果、専門パネラー10人の全員が該化合物を加えた新規
調合香料組成物は、チーズ様の香気香味が強調され、天
然のチーズの特徴をとらえ持続性の点でも格段に優れて
いるとした。本発明の化合物を添加しない比較品は、天
然感が少なく特有の香気が弱くて物足りないと判定され
た。
【0025】
【発明の効果】本発明により提供される1−アリルオキ
シ−2−プロパノール及び2−アリルオキシプロパノー
ルは、フローラル様、フルーティー様、発酵臭様、スパ
イシー様の香気香味特性を有し、さらにその持続性に優
れており、香料物質として極めて有用であり、持続性の
ある香料組成物の調合素材として有利に使用することが
できる。
シ−2−プロパノール及び2−アリルオキシプロパノー
ルは、フローラル様、フルーティー様、発酵臭様、スパ
イシー様の香気香味特性を有し、さらにその持続性に優
れており、香料物質として極めて有用であり、持続性の
ある香料組成物の調合素材として有利に使用することが
できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川合 俊司 東京都中央区日本橋本町4−4−14 長谷 川香料株式会社フレーバー研究所内 (72)発明者 岩清水 博 東京都中央区日本橋本町4−4−14 長谷 川香料株式会社フレーバー研究所内 Fターム(参考) 4H059 BA15 BB03 DA09
Claims (1)
- 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 で表される1−アリルオキシ−2−プロパノール及び/
又は下記式(2) 【化2】 で表される2−アリルオキシプロパノールを有効成分と
して含有することを特徴とする香料組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210779A JP2001040384A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 香料組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11210779A JP2001040384A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 香料組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001040384A true JP2001040384A (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16595009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11210779A Pending JP2001040384A (ja) | 1999-07-26 | 1999-07-26 | 香料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001040384A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019097490A (ja) * | 2017-12-04 | 2019-06-24 | アサヒビール株式会社 | 果汁含有飲料 |
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1999
- 1999-07-26 JP JP11210779A patent/JP2001040384A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019097490A (ja) * | 2017-12-04 | 2019-06-24 | アサヒビール株式会社 | 果汁含有飲料 |
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