JP2001039776A - 耐火性バッチ、該耐火性バッチを用いて製造される成形体、及び該成形体の製造方法 - Google Patents

耐火性バッチ、該耐火性バッチを用いて製造される成形体、及び該成形体の製造方法

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JP2001039776A JP2000167336A JP2000167336A JP2001039776A JP 2001039776 A JP2001039776 A JP 2001039776A JP 2000167336 A JP2000167336 A JP 2000167336A JP 2000167336 A JP2000167336 A JP 2000167336A JP 2001039776 A JP2001039776 A JP 2001039776A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】補強材を含み、高い圧粉体強度を有し、耐損耗
性を備え、さらに、耐熱衝撃性を有する耐火性バッチを
提供すること。 【解決手段】本発明の耐火性バッチは、少なくとも1種
類の耐火性金属酸化物と;樹脂やピッチなどの少なくと
も1種類のバインダーと;必要に応じて酸化防止剤と;
すす及び/又は黒鉛などの少なくとも1種類の炭素担体
と;ステンレス鋼よりなる補強繊維と;を含んでおり、
使用温度において、前記補強繊維の表面には、前記耐火
性金属酸化物の被膜が形成されるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バッチ(英:batc
h / 独:gemenge)、特に、請求項1に記載されたよ
うな耐火性成形体(refractory shaped body)の製造に
用いられるバッチに関する。また、本発明は、請求項2
9に記載されたような成形体に関し、さらに、請求項3
1に記載されたような成形体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄や鋼の製造業においては、反応容器及
び輸送容器が、耐火性材料(耐火物/refractory mater
ial)か、あるいは、ラミング耐火物(ramming compoun
ds)でレンガ張り(brick-lined)される。この種の容
器は、具体的には、銑鉄から粗鋼が得られるベーシック
な酸素炉や、下部吹き込み転炉などの転炉(converter
s)である。また、二次的な冶金プロセス(鋼精製)の
ための鋳鋼用取鍋や処理用取鍋、さらには、鋼鋳造シス
テムの下流ユニットにも同様の耐火張り(耐火ライニン
グ)が設けられている。
【0003】この場合、鋼鋳造用取鍋は、例えば、アル
ミナを多く含有するもので内張りされることが可能であ
り、また、MgOやドロマイトをベースとするアルカリ
性のライニングを備えることが可能である。
【0004】特に、転炉や鋼製取鍋においては、炭素担
体を多く含有する耐火性材料からなるライニングが、一
般的に使用される。この炭素担体は、合成樹脂状のもの
であってもよく(いかなるタイプの合成樹脂でも可)、
また、タールやピッチや黒鉛でもよく、さらに、これら
の混合物であってもよい。
【0005】炭素担体による作用は多岐にわたるが、特
に重要な機能は、表面の湿潤性を低くし、且つ開いた孔
を閉じることによって、成形体のスラグ化を最小に留め
ることにある。
【0006】この種の耐火性成形体は、使用する過程に
おいて、様々な処理、操作によって損耗する。
【0007】損耗が生ずるメカニズムの一つとしては、
スラグが含侵した成形体の比較的薄い表面層が、溶解、
摩擦、及びスポーリングによって、損耗しきってしまう
ことにある。このメカニズムは、熱化学的損耗(thermo
chemical wear)として知られている。
【0008】また、他のメカニズムとしては、過度の熱
機械的応力に起因する未変化レンガ領域のスポーリング
の結果として生ずる加工熱的損耗があり、これは、熱機
械的損耗(thermomechanical wear)として知られてい
る。
【0009】さらに、炭素を含有する成形体も、加熱側
における層の脱炭の結果として、損耗する。MgOは、
もっとも頻繁に使用されている耐火性原料である。
【0010】MgOをベースとする成形体は、一般に、
高い耐火性と、スラグ(特に高アルカリ性スラグ)に対
する優れた耐性とによって特徴付けられる。例えば、M
gOをベースとする成形体は、熱化学的応力に対して、
優れた効果を発揮する。一方、このような成形体の欠点
は(これは、具体的には、熱衝撃の挙動との関係で述べ
ることもできる)、MgOの熱膨張係数が比較的高いこ
とであり、また、その弾性係数が高いことである。さら
に、MgOは、比較的高い熱伝導率を持っている。
【0011】炭素担体を多く含有する耐火性成形体また
は耐火性バッチ(すなわち、スラグインヒビター(slug
inhibitor))としては、具体的には、ピッチ結合成形
体(pitch-bonded shaped bodies)が知られており、特
に、マグネサイトをベースとするものが知られている。
このようなマグネサイトのレンガ(マグネシアレンガ)
や、この代わりとなるドロマイトのレンガは、タールま
たはピッチ結合を使って生成される。
【0012】ピッチ含有バインダを用いるためには、ま
ず、粗砕マグネサイト焼結混合物(coarse-grained mag
nesite sinter mixtures)を、サイロにおいて、なるべ
く早く約100℃以上に予熱する。そして、予熱された
粗砕マグネサイト焼結混合物に対して、ピッチ及び任意
の炭素添加物、さらに必要に応じて架橋物質を、加熱可
能な攪拌機内で(高温状態で)混和する。そして、プレ
ス処理で成形体を形成した後、これらを、ベーキング炉
(tempering furnace)において約300℃で熱処理す
る。ベーキング処理(tempering)によって、レンガの
強度が増し、さらに、揮発性が高い炭化水素の放出によ
るスポーリングに対する(特に、転炉の加熱段階におけ
る)感受性が著しく減少する。なお、この種のバッチに
おいては、用いる原料は、とりわけ、酸化鉄およびケイ
酸塩の含有量ができる限り少量であることが必要であっ
て、さらに、高焼結密度を有しているとともに大きな結
晶(ペリクレース)を有していることが必要である。
【0013】炭素含有量を増加させるとともに熱伝導率
を大きくして、それによって、熱が(特に水冷された外
壁側へ)急速に放散され得るようにするために、耐火性
原料を黒鉛と混合するとともに、該耐火性原料に樹脂ま
たはピッチ結合を与えることは知られている。
【0014】また、セラミック結合で生成されるのでは
なく、結合タール(bonding tar)だけで生成される成
形体(すなわち未焼成の成形体)が知られている。ま
た、耐火性酸化物成分(例えば、マグネサイト)に加え
て、板状の黒鉛(graphite platelets)による連続結合
を含む成形体が開発された。さらに、すす状の炭素を用
いた成形体の開発も行われ、その結果、より長い寿命を
有する成形体を提供することも可能になった。また、比
較的大量の黒鉛を用いる場合には、合成樹脂(レゾール
樹脂、ノボラック樹脂)が、この種の成形体のバインダ
として特に適していることが明らかになった。
【0015】そのため、耐化学性(耐薬品性)との関係
で、耐火性酸化物の利点と黒鉛の利点とを組合わせる試
みが行われた。この試みは、タール結合の焼成ドロマイ
トレンガや、タール結合の焼成マグネサイトレンガに対
して行われた。また、ピッチ結合の2成分レンガや、樹
脂結合の2成分レンガに対しても行われた。
【0016】一般に、樹脂結合及び黒鉛を有する成形体
は、冷却状態で成分の混合を行い、これらの混合物を高
圧下で成形した後、さらに、これらを約200℃で硬化
(hardening)することによって生成される。ここで、
硬化のメカニズムは、1成分樹脂(レゾール樹脂)、お
よび硬化剤を有する2成分樹脂(ノボラック樹脂)のう
ちのいずれが使用されるかによって左右される。
【0017】樹脂の含有量は、通常、2〜5%程度であ
る。また、黒鉛の含有量は、7〜20%程度とすること
が可能であり、通常は約15%である。
【0018】炭素含有レンガの有効性を改善するため
に、抗酸化剤を(特に、Al、Mg、Si等の金属製の
抗酸化剤(酸化防止剤))を添加することも可能であ
る。
【0019】転炉の操作中においては、鋼屑が銑鉄に加
えられて、溶融される。この鋼屑は、転炉に投入される
と該転炉の中に落下するので、操作中の転炉には負荷が
かかる。特に、耐火ライニングには、直接的な衝撃によ
って過大な負荷がかかる。また、急冷後の加熱(あるい
は再加熱)による温度変化によって生じた応力によっ
て、機械的損耗が生じる可能性がある。この損耗の存在
は、スポーリングによって認められる。さらに、損耗
は、強い流れの領域、例えば、銑鉄衝撃ポイント(すな
わち、キャスティングジェット(casting jet)の衝撃
領域や、及びノズル内領域)における浸食によって生ず
る。
【0020】また、その他の鋼製造分野や鋼処理分野に
おいても、耐火ライニングはかなり損耗している(例え
ば、冶金取鍋におけるキャスティングジェット衝撃領
域)。上述した各設備の有効寿命は、実質的には、上述
した基本となる衝撃領域における損耗によって決定され
る。
【0021】このような耐火ライニング(特に、耐火性
成形体の機械的耐性)を改善する目的で、ドイツ特許出
願(DE196 43 111 A1)には、生成過程において成形体
に補強体を導入することが提案されており、このような
補強体によって、成形体の衝撃負荷に対する抵抗性をよ
り向上させることが可能になっている。この補強体に
は、具体的には、高耐火性を備えた鋼材からなるワイヤ
材が含まれている。また、所定のZ形状の補強材が、一
実施態様として提案されている。
【0022】この種のスチールワイヤや、成形体に組み
込まれたスチールウール(steel wool)状のスチール繊
維の強度について試験したところ、上述したような機械
的性能の改善は達成され得ないということが分かった。
【0023】また、複数本のスチールワイヤと混合した
材料は、所望の圧縮レベルまで(あるいは、要求される
圧縮レベルまで)圧縮することはできない。一方、加圧
によって(特にスチールウールを用いた場合には)望ま
しくない圧縮層が形成され、さらに、不均一性が早けれ
ば混合中に認められる。鋼製の補強部材(スチール補強
材)は、加圧操作中にレンガ内で実質的に弾性変形する
延伸スチールワイヤ(drawn steel wire)である。すな
わち、変形エネルギーが延伸スチールワイヤに蓄積され
るようになっており、それによって、加圧後に、該延伸
スチールワイヤの復元力によって、レンガが再び外方へ
変形する(すなわち、元の形状(加圧前の形状)に戻ろ
うとする)。
【0024】したがって、レンガ材料を満足行くように
圧縮することもできないし、また、十分な寸法精度を有
する成形体を得ることもできない。また、これに伴っ
て、最終成形体に、適当な圧粉体強さを付与することも
できない。さらに、この種の最終成形体は、安全に扱う
ことができない。その理由は、圧縮後の復元力によって
ワイヤ部材が成形材料の表面から突き出てしまうので、
それによって、成形体を取り扱う者を傷つける危険性が
あるからである。
【0025】さらに、スチール製の補強材は使用中に溶
解し始めてしまう。スチール部材を備えた使用後の成形
体に対する試験によれば、スチールワイヤが完全に溶解
しており、しかも、溶融した材料がレンガの微細構造中
に(特に、粒子境界面沿いや、隙間の中に)細かく分散
していた。この結果から、たとえ短期間の使用であって
も、使用後においては、スチールワイヤは、もはや凝集
部材(cohesive elements)としては存在していないこ
とが分かった。従って、もしレンガにおいて用いられる
ことがあるとしても、この種のスチールワイヤや繊維
は、おそらく、粉体状態におけるレンガの強度改善に貢
献する可能性があるぐらいである。つまり、成形体があ
る一定の閾値温度を超えるか、あるいは、成形体が実際
に使用されてしまうと、もはやスチール繊維は有効に作
用することができないのである。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術の問
題点に鑑み、本発明の目的は、特に成形体生成用の耐火
性バッチであって、補強材を含み、前記成形体の目的に
合った高い圧粉体強度を有し、耐損耗性(特に、衝撃や
ショックによる負荷に起因する損耗に対する抵抗性)を
備え、さらに、耐熱衝撃性を有する耐火性バッチを提供
することにある。
【0027】また、本発明の他の目的は、前記耐火性バ
ッチを用いて製造される成形体を提供することにある。
【0028】さらに、本発明の他の目的は、前記成形体
を製造するための製造方法を提供することにある。
【0029】
【課題を解決するための手段】上述した本発明の目的
は、下記(1)〜(36)に記載の本発明によって達成
される。
【0030】(1)耐火性バッチまたは耐火性材料、特
に成形体生成用の耐火性バッチまたは耐火性材料であっ
て、少なくとも1種類の耐火性金属酸化物と;樹脂やピ
ッチなどのバインダーと;必要に応じて酸化防止剤と;
少なくとも1種類の炭素担体と;ステンレス鋼よりなる
補強繊維と;を含んでおり、使用温度において、前記補
強繊維には、前記耐火性金属酸化物の被膜が形成される
ようになっていることを特徴とする耐火性バッチまたは
耐火性材料。
【0031】(2)前記耐火性金属酸化物は、主とし
て、酸化マグネシウム(MgO)を含んでいることを特
徴する上記(1)記載のバッチ。
【0032】(3)前記耐火性金属酸化物は、高純度の
天然酸化マグネシウム(MgO)の焼結物か、あるい
は、高純度の合成酸化マグネシウム(MgO)の焼結物
であることを特徴する上記(1)又は(2)記載のバッ
チ。
【0033】(4)前記耐火性金属酸化物は、主とし
て、ドロマイトを含んでいることを特徴する上記(1)
記載のバッチ。
【0034】(5)前記耐火性金属酸化物は、天然ドロ
マイトの焼結物か、あるいは、合成ドロマイトの焼結物
であることを特徴する上記(4)記載のバッチ。
【0035】(6)前記耐火性金属酸化物は、酸化アル
ミニウム(Al23)であることを特徴する上記(1)
記載のバッチ。
【0036】(7)前記耐火性金属酸化物は、板状のア
ルミナであることを特徴する上記(6)記載のバッチ。
【0037】(8)前記バインダーは、1種類の成分か
らなる合成樹脂を含んでいることを特徴する上記(1)
ないし(7)のいずれかに記載のバッチ。
【0038】(9)前記バインダーは、2種類の成分か
らなる合成樹脂を含んでいることを特徴する上記(1)
ないし(7)のいずれかに記載のバッチ。
【0039】(10)前記バインダーは、ピッチを含ん
でいることを特徴する上記(1)ないし(9)のいずれ
かに記載のバッチ。
【0040】(11)前記バッチは、前記ピッチ用の架
橋試薬を含んでいることを特徴する上記(10)記載の
バッチ。
【0041】(12)前記酸化防止剤は、金属製の酸化
防止剤であることを特徴する上記(1)ないし(11)
のいずれかに記載のバッチ。
【0042】(13)前記金属製の酸化防止剤は、シリ
コン、アルミニウム及びマグネシウムのうちのいずれか
1つであるか、あるいは、シリコン、アルミニウム及び
マグネシウムのうちのいずれかの組み合わせであること
を特徴する上記(12)記載のバッチ。
【0043】(14)前記耐火性金属酸化物の粒径は、
ほぼ0〜10mmであることを特徴する上記(1)ない
し(13)のいずれかに記載のバッチ。
【0044】(15)前記耐火性金属酸化物の粒径は、
ほぼ0〜10mmの範囲で分布していることを特徴する
上記(1)ないし(14)のいずれかに記載のバッチ。
【0045】(16)前記バッチにおける前記耐火性金
属酸化物の含有量は、ほぼ70〜100重量%であるこ
とを特徴する上記(1)ないし(15)のいずれかに記
載のバッチ。
【0046】(17)前記バインダーは、レゾール樹脂
および/またはノボラック樹脂であることを特徴する上
記(1)ないし(16)のいずれかに記載のバッチ。
【0047】(18)前記合成樹脂の含有量は、ほぼ1
〜5重量%であることを特徴する上記(1)ないし(1
7)のいずれかに記載のバッチ。
【0048】(19)前記ピッチの含有量は、ほぼ1〜
5重量%であることを特徴する上記(1)ないし(1
8)のいずれかに記載のバッチ。
【0049】(20)前記炭素担体の含有量は、ほぼ0
〜30重量%であることを特徴する上記(1)ないし
(19)のいずれかに記載のバッチ。
【0050】(21)前記金属製の酸化防止剤の含有量
は、ほぼ0〜10重量%であることを特徴する上記
(1)ないし(20)のいずれかに記載のバッチ。
【0051】(22)さらに、溶融オーバーフロープロ
セスを利用して生成されたステンレス鋼の繊維を含んで
いることを特徴する上記(1)ないし(21)のいずれ
かに記載のバッチ。
【0052】(23)さらに、溶融抽出プロセスを利用
して生成されたステンレス鋼の繊維を含んでいることを
特徴する上記(1)ないし(22)のいずれかに記載の
バッチ。
【0053】(24)前記繊維は、ほぼ5〜250μm
の直径を有しているとともに、ほぼ4〜100mmの長
さを有していることを特徴する上記(1)ないし(2
3)のいずれかに記載のバッチ。
【0054】(25)前記繊維は、略鎌状の断面または
略三日月状の断面を有していることを特徴する上記
(1)ないし(24)のいずれかに記載のバッチ。
【0055】(26)前記繊維は、クロム鋼および/ま
たはクロムニッケル鋼からなることを特徴する上記
(1)ないし(25)のいずれかに記載のバッチ。
【0056】(27)前記バッチは、前記溶融オーバー
フロープロセスを利用して生成された繊維を、ほぼ3重
量%まで含んでいることを特徴する上記(1)ないし
(26)のいずれかに記載のバッチ。
【0057】(28)前記バッチは、前記溶融抽出プロ
セスを利用して生成された繊維を、ほぼ5重量%まで含
んでいることを特徴する上記(1)ないし(27)のい
ずれかに記載のバッチ。
【0058】(29)成形体、特に、ライニングを備え
た転炉、鋳鋼用取鍋、冶金プロセス用の取鍋、その他鉄
鋼加工処理用の装置に用いられる成形体であって、上記
(1)ないし(28)のいずれかに記載のバッチを用い
て製造されることを特徴とする成形体。
【0059】(30)前記成形体は、使用温度におい
て、ステンレス鋼の繊維を含んでおり、該ステンレス鋼
の繊維の表面には、前記バッチに含まれる前記耐火性金
属酸化物の被膜または堆積物が堆積しており、一旦被膜
が形成されると、冷却されても該被膜が保持されるよう
になっていることを特徴する上記(29)記載の成形
体。
【0060】(31)成形体の製造方法、特に、上記
(1)ないし(28)のいずれかに記載のバッチを用い
て、上記(29)または(30)に記載の成形体を生成
するための成形体の製造方法において、前記耐火性金属
酸化物の構成物を、複数の粒子フラクションに分級し、
前記複数の粒子フラクションから、所望の粒径範囲の粒
子を集め、前記ステンレス鋼の繊維を、均一な混合物が
得られるまで、前記複数の粒子フラクションのうちの1
部または複数部と混合するか、あるいは、前記複数の粒
子フラクションのすべてと混合し、必要であれば、残っ
ている粒子フランクションと混合し、前記ステンレス鋼
の繊維と前記耐火性金属酸化物との混合物に対して、乾
燥した前記炭素担体を混合することを特徴とする成形体
の製造方法。
【0061】(32)前記耐火性金属酸化物、前記ステ
ンレス鋼の繊維、および前記乾燥炭素担体の混合物に対
して、1種類または2種類の構成成分を含む合成樹脂
と、必要に応じて酸化防止剤などの補助剤とを混合し、
得られた混合物をプレスして成形体を形成し、その後、
該成形体に対して、ほぼ120〜200℃で、硬化処理
を施すことを特徴とする上記(31)に記載の成形体の
製造方法。
【0062】(33)必要に応じて、加熱可能な混合機
内のピッチに対して、前記耐火性金属酸化物とステンレ
ス鋼の繊維と乾燥炭素担体の混合物を添加し、これらの
混合物全体を均質化し、前記ピッチ用の架橋剤を前記混
合物に添加し、前記混合物をプレスして成形体を形成
し、その後、前記架橋剤によりピッチが架橋するまで、
前記成形体に対して、ほぼ200〜300℃で、ベーキ
ング処理を行うことを特徴とする上記(32)に記載の
成形体の製造方法。
【0063】(34)プレス成形された成形体を製造す
るために用いられることを特徴とする上記(1)ないし
(28)のいずれかに記載のバッチ。
【0064】(35)ラムで成形された成形体を製造す
るために用いられることを特徴とする上記(1)ないし
(28)のいずれかに記載のバッチ。
【0065】(36)ラミング耐火物用の混合物として
用いられることを特徴とする上記(1)ないし(28)
のいずれかに記載のバッチ。
【0066】上述した本発明によれば、耐火性バッチま
たは耐火性材料は、少なくとも1種類の耐火性金属酸化
物と;樹脂やピッチなどのバインダーと;必要に応じて
酸化防止剤(特に、金属製の酸化防止剤)と;すす及び
/又は黒鉛(グラファイト)などの炭素担体と;ステン
レス鋼よりなる補強繊維(補強材)と;を含んでおり、
前記補強繊維は、使用温度において、耐火性金属酸化物
の被膜を形成するようになっている。
【0067】また、上述した本発明によれば、補強材
は、特に問題なく(具体的には、クラスタや層、その他
不均質なものを形成することなく)、バッチの残りの成
分と混じり合うことが可能であり、しかも、混合中にお
いて他の成分と正常に結合するようになっている。
【0068】また、本発明によれば、成形体を生成する
ために、ある程度変形可能かまたは展伸する材料が、補
強材用の材料として選択されるようになっている。な
お、ここでいう「ある程度」とは、バッチがプレスされ
て成形体が形成された際に、前記補強材が圧縮エネルギ
ー(または変形エネルギー)をほとんど蓄積しない程度
をいう。このような材料を選択すれば、復元力(残留応
力によって補強材が元の形状に戻ろうとする力)が、補
強材に発生することはない。従って、補強材は、成形体
の微細構造を壊すことなく、加圧成形された成形体の微
細構造の中に押し込まれる(すなわち、成形体の微細構
造中に保持される)。
【0069】また、本発明によれば、バッチ(具体的に
は、成形体)の加熱中において表面にスケール層(laye
r of scale)を形成する材料が、補強材用の材料として
選択されるようになっている。これにより、例えば、補
強材に表面酸化が生じても、そのような表面酸化が材料
の内側深くに進行しないようになっている。その結果、
酸化の進行によって補強材が破壊することを防止するこ
とが可能になる。
【0070】また、本発明によれば、補強材用の材料と
しては、液体相への転移が可能な限りゆっくりと進行す
る材料であって、しかも、可能な限り高い温度でのみ液
体相への転移が生じる材料が選択されるようになってい
る。これにより、可能な限り長期にわたって、補強材
は、その固有の安定性を保つことが可能になる。
【0071】また、本発明によれば、耐火性酸化物材料
の被膜(またはシーム)が、補強材の薄いスケール層の
面に形成されるようになっている。なお、この耐火性酸
化物材料の被膜は、耐火コートが補強材を覆うことによ
って形成されるものである。
【0072】また、上述したような補強材および該補強
材に形成された被膜が混合されれば、タイプ、寸法、形
状、数、及び分散性との関係で制御された方法によっ
て、成形体に不完全性(imperfections)を与えること
が可能になる。
【0073】また、本発明のバッチによれば、補強材の
材料は、サイズや形状を考慮して所定の方法で選択され
るようになっている。その結果、本発明のバッチを用い
て生成された成形体の機械的特性及び熱機械的特性を、
比翼的に向上させることが可能になる。すなわち、低温
度域や中間温度域に関しては、強度(特に、引張り強
さ)を向上させることが可能なる。また、高温度域に関
しては、衝撃等による負荷に対する耐性を著しく向上さ
せることが可能になるとともに、熱衝撃に対する耐性も
著しく向上させることが可能になる。
【0074】なお、上述した耐熱衝撃性の向上は、前述
した不完全性(imperfections)が一定の制御下におい
て形成されていることに起因するものである。
【0075】また、上述した衝撃負荷に対する耐性(す
なわち、耐損耗性)は、以下の事実に起因するものであ
る。すなわち、前記補強材は高温度域において液状であ
るが、前述した耐火コート(被覆層)のおかげで、液状
の補強材が、クッションのように(すなわち、ショック
アブソーバのように)作用するのである。その結果、上
述した衝撃等を吸収することが可能になる。
【0076】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて、本発
明の実施形態を詳細に説明する。
【0077】図1は、本発明のバッチ(英:batch /
独:gemenge)を用いて生成された成形体の部分断面
図であり、本発明において用いられる補強材(補強繊
維)が示されている。
【0078】本発明の耐火性バッチは、耐火性金属酸化
物を含んでいる。この金属酸化物は、具体的には、Al
23(アルミナ)、MgO(ペリクレース)、あるいは
ドロマイトであってもよい。これらの原料は、周知の不
純物とともに存在している。
【0079】これらの原料は所望の粒度分布に従って分
級される。そして、適当な粒度の原料を組み合わせるこ
とによって、所望の粒度を達成することができるように
なっている。なお、粒度の範囲は、具体的には、ほぼ0
〜10mmであり、通常は、ほぼ0〜6mmである。ま
た、バッチにおける耐火性金属酸化物の含有量は、ほぼ
70〜100重量%である。
【0080】使用する耐火性金属酸化物が酸化マグネシ
ウムである場合には、好ましくは、酸化鉄、シリケート
及びホウ素の含有量は低い方がよく、また、高い焼結密
度を有しているほうがよい。また、好ましくは、できる
限り大きいペリクレース結晶含んでおり、また、MgO
濃度はほぼ97%以上である。
【0081】さらに、本発明のバッチは、バインダ成分
を含んでいる。このバインダ成分は、1成分からなる合
成樹脂(レゾール樹脂)の形態であってもよく、あるい
は2成分からなる合成樹脂(ノボラック樹脂)の形態で
あってもよい。本発明によれば、ピッチによる結合(pi
tch bonding)も好ましく、この場合には、硬化剤(硝
酸塩、硫黄)とともにピッチがバインダ成分として使用
される。合成樹脂が使用される場合には、合成樹脂は、
全バッチのうちのほぼ1〜5重量%であり、特に、ほぼ
2〜3重量%である。
【0082】また、本発明のバッチは炭素担体(具体的
には、黒鉛及び/又はすす状態の炭素担体)を含んでお
り、この場合、バッチ全体に占める炭素担体の含有量
は、ほぼ0〜30重量%、特に、ほぼ11〜15重量%
である。さらに、バッチは、抗酸化剤(酸化防止剤)、
特に、シリコンやアルミナやマグネシウムなどの金属製
の抗酸化剤を含んでいてもよく、この場合、抗酸化剤の
含有量はほぼ0〜10%である。炭化後における炭素含
有量は、トータルでほぼ0〜30%である。
【0083】特別に選択された溶融スパンステンレス鋼
繊維(melt-spun stainless steel)部材が、本発明の
バッチに使用される。特に、溶融抽出プロセス(melt e
xtract process / MEプロセス)または溶融オーバー
フロープロセス(melt overflow process / MOプロセ
ス)を利用して製造される溶融スパンステンレス鋼繊維
が使用される。
【0084】前記MEプロセスでは、構造的な面を備
え、水冷された回転する銅製ドラムを、溶融したステン
レス鋼に浸す。そして、回転する銅製ドラムが、るつぼ
の外方へ向かって、遠心力で溶融材料を飛散させる。こ
のプロセスでは、繊維状の溶融材料が凝固した後に、そ
れらを回収するようになっている。上記MEプロセスを
利用して得られる繊維は、例えば、約20mmの長さで
およそ500μmの直径を有している。
【0085】前記MOプロセスでは、水冷された回転す
る銅製ドラムが、溶融材料が入ったるつぼの開口部の下
方に配置され、さらに、溶融材料が回転しているドラム
にゆっくりと注がれる。このようなMOプロセスによれ
ば、MEプロセスの場合よりも、より細長い繊維を生成
することができる。なお、このMOプロセスを利用して
得られた繊維は、例えば、ファブリック用の繊維として
用いることが可能な長い繊維である。そして、MOプロ
セスによって生成された繊維は、略鎌状の断面(あるい
は、略三日月状の断面)を有している(図1参照)。な
お、本発明に関する実験により、以下の点が判明した。
すなわち、通常通りにMOプロセスによって生成された
繊維の長さよりも短ければ、MOプロセスを利用して生
成された繊維は、特に本発明に適している。使用される
繊維は、長さが約4〜100mmである場合には直径は
約5〜250μmである。
【0086】本発明によれば、前記繊維を形成するため
に用いられる材料としては、クロム鋼(例えば「クロム
ニッケル鋼430」のグレードのクロム鋼)、及び/又
は、クロムニッケル鋼(例えば「クロムニッケル鋼31
0」のグレードのクロムニッケル鋼)が用いられる。バ
ッチは、MOプロセスにより生成された繊維を3重量%
程度まで含有しているか、あるいは、MEプロセスによ
り生成された繊維を5重量%程度まで含有している。な
お、バッチは、MOプロセスにより生成された繊維およ
びMEプロセスにより生成された繊維の2種類の繊維か
らなる混合物を含んでいてもよい。
【0087】バッチを生成するために、粒径の範囲(gr
ain range)には、様々な粒径のフラクション(fractio
ns/粒状体(分級物))が含まれている。すなわち、粒
径の範囲は、様々な粒径のフラクションから構成するこ
とが可能であり、また、所望の粒径の範囲(desired gr
ain range)からダストや微粒子・超微粒子フラクショ
ンを最初に分離することが可能である。
【0088】そして、最初に、攪拌機内のダストや微粒
子・超微粒子フラクション(例えば、粒度は、ほぼ0〜
100μm)に対して、繊維(または補強材)が徐々に
混和される。この混合は、所望量の補強材が添加される
まで行われる。さらに、混合物が均質に混ざり合うまで
前記混合が続けられ、その後、黒鉛やすす等の乾燥炭素
担体が添加される。続いて、この初期混合物に対して、
残っている耐火性金属酸化物の粗いフラクションを、耐
火性金属酸化物の全量が繊維及び黒鉛と均質に混ざり合
うまで徐々に混和する。なお、前記初期混合物を、既に
攪拌機に投入されている耐火性金属酸化物の残った粗い
フラクションに添加してもよい。
【0089】樹脂結合の成形体を生成する場合には、さ
らに、樹脂が冷撹拌機に添加されるとともに、均質に混
合するまで混合が行われる。樹脂と硬化剤の混合物を用
いる場合には、予め樹脂と硬化剤とを混合し、その後こ
れらの2成分を一緒に添加する。あるいは、最初に樹脂
だけを添加し、その後に硬化剤を添加してもよい。この
場合には、それぞれ場合において、均質になるまで混合
を行う。また、樹脂(またはバインダ)との混合を行う
ために、耐火性金属酸化物、補強材、および黒鉛の混合
物を、別個の専用攪拌機に投入して、この攪拌機におい
て樹脂との混合を行ってもよい。なお、好ましくは、バ
ッチは、加圧補助剤等の通常用いられる成分に加えて、
抗酸化剤を含んでいる。
【0090】次に、出来上がったバッチの混合物をプレ
ス機に導入する。このプレス機は、耐火物の生産分野に
おいて一般的に用いられているものであり、例えば、1
80N/mm2の圧力でプレスすることによって、成形
体が得られる。
【0091】次に、得られた樹脂結合の成形体に対して
約120〜200℃の温度で硬化処理を施す。なお、こ
の硬化処理の工程は一般的に利用されている技術であ
る。
【0092】本発明バッチに対してピッチを用いる場合
(すなわち、ピッチ結合が行われる場合)には、固形成
分の混合(最終混合)までの工程が行われる。この場
合、この固形成分には、必要とされるあらゆる助剤成分
(例えば、抗酸化剤や、その他の周知の助剤成分)が含
まれる。次に、この初期混合物は加熱された攪拌機に投
入され、この攪拌機において、混合物とピッチとを混合
し、均質化する。この場合、特に、ピッチ含有量は、ほ
ぼ1〜5%が好ましい。ピッチの均質化の終了後か、あ
るいは、この均質化の過程において、このピッチ用の架
橋剤(特に硫黄及び/又は硝酸塩)が添加される。そし
て、一般的なプレス機(特に加熱されたプレス機)にお
ける圧縮の後、形成された成形体に対して、200〜3
00℃の温度でベーキング処理(tempering)を施す。
その結果、架橋剤の作用により、ピッチが架橋形成す
る。
【0093】次に、上述のように生成された成形体を
炉、転炉、あるいは冶金用取鍋の中の適当な位置に配置
する。
【0094】成形体を加熱、操作する過程において、耐
火性金属酸化物の層(シーム)が繊維の周りに形成され
る。なお、この耐火性金属酸化物の層は、補強材を被覆
(コート)するものである。
【0095】図1は、本発明のバッチを用いて形成され
た成形体の拡大された部分断面図である。この図に示す
実施例において、耐火性金属酸化物は、MgO(ペリク
レース)である。そして、この図の中心には、補強材
(すなわちステンレス鋼繊維)の断面を確認することが
できる。図1に示すように、この繊維は、略鎌状の(ま
たは略三日月状の)断面を有しているが、この形状は2
00時間を上回る使用の後でも変化していない。そし
て、繊維の周囲及び近傍には、耐火性金属酸化物(Mg
O)の被膜(またはシーム)を確認することができる。
図1には示されていないが、長さ方向における繊維の形
状はほとんど変化していない。従って、この耐火性金属
酸化物(MgO)の被膜(またはシーム)は、成形体中
における繊維の形状、配置の点で該繊維を安定、固定し
ていると考えられる。このように繊維を覆い尽くしてい
る耐火性金属酸化物のシームは、高温度域において生じ
た液状の繊維とともに、一種の細長いクッションを形成
している。次に、本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0096】
【実施例】(実施例1)MgOの焼結物を分級した。
【0097】全体量を基準にして1%の割合で攪拌機に
投入されたダストや微粒子・超微粒子のフラクション
(=ほぼ10〜20重量%)に対して、溶融オーバーフ
ロープロセスを利用して得られた直径約100μm、長
さ約6mmのクロム鋼繊維を加えた。そして、均質化し
た後に、約10%のフレーク状黒鉛を添加して均質化し
た。
【0098】残りのMgO焼結物のフラクションの中か
ら、マグネサイト炭素レンガの典型的な粒子分布曲線を
持つ粒子組成物(粒度範囲)を、攪拌機で一緒に混ぜ合
わせた。
【0099】次に、耐火性金属酸化物の粗いフラクショ
ンに対して、繊維及び黒鉛と共に微細なフラクションを
混ぜ合わせた。均質化を行った後、別の攪拌機において
2%のレゾール合成樹脂を添加し、混合物が均質化され
るまで混合を行った。このようにして得られたバッチ
を、180MPaの圧力で液圧プレスによって圧縮し
た。プレス処理後におけるプレス部分の体積あるいは長
さには、何ら変化は認められなかった。
【0100】このようにして得られた成形体を次に20
0℃で硬化させ、さらに、実際に使用した。上述した本
発明のバッチから得られた成形体を鋳鋼用取鍋で使用し
た場合には、鋳造噴射衝撃(キャスティングジェット衝
撃)の領域における損耗がおよそ10〜15%減少し
た。
【0101】(実施例2)上記実施例1と同様にして、
MgOの焼結物を分級した。
【0102】全体量を基準にして1重量%の量で攪拌機
に投入されたダストや微粒子・微粒子のフラクション
(=ほぼ10〜20重量%)に対して、溶融オーバーフ
ロープロセスを利用して得られた直径約100μm、長
さ約20mmのクロム鋼(「クロム鋼430」のグレー
ド)より成る繊維を加えた。均質化の後に、約5%の黒
鉛を添加して均質化を行った。
【0103】分級された残りのMgO焼結物のフラクシ
ョンから、前記実施例1と同様に、マグネサイト炭素レ
ンガの典型的な粒子分布曲線を持つ粒子組成物(粒子範
囲を、攪拌機で一緒に混ぜ合わせた。これ以降のステッ
プは、上記実施例1と同様であった。
【0104】図2は、ステンレス鋼繊維を備えない標準
的な成形体の特性と、ステンレス鋼繊維を備える成形体
の特性との比較を、図式的に示している。この図2に示
すように、本発明のバッチを用いて生成された成形体
は、優れた効果を有している。
【0105】上述した本発明の耐火性バッチ、特に成形
体の生成に用いられるバッチでは、特定の鋼製補強材が
選択されるようになっているので、耐火性原料、炭素担
体及び補強材を単一の塊(single mass)として処理す
ることが容易である。なお、補強材は、プレス処理によ
って変形応力が徐々に蓄積され、プレス後においては形
状が変わるようになっている。
【0106】また、本発明によれば、混合中における非
均一性の形成や、プレス処理中における層の形成が抑制
される。
【0107】さらに、本発明によれば、補強材を形成す
る材料として特定の材料が選択されるようになっている
ので、その結果、補強材の周囲にセラミック被膜(すな
わち、耐火性被膜)を形成することが可能になる。これ
により、補強材は、高温域においても元の形状を保持す
るようになっている。
【0108】さらに、本発明によれば、補強材は、成形
体内の微細構造中に、多くの不完全性(imperfection
s)やクッションを形成するようになっている。これに
より、まず第1に、耐熱衝撃性を著しく高めることが可
能になる。そして、第2に、成形体の微細構造内におけ
るショックアブソーバとなって、鉄屑等が転炉に衝突し
た際に生じる衝撃等を吸収することが可能になる。
【0109】したがって、上述した本発明によれば、衝
撃等によって生じる損耗に対する優れた耐性を有してい
るとともに、熱機械的応力や機械的応力に対する優れた
耐性を有する成形体の生成を可能にする耐火性バッチを
提供することができる。
【0110】なお、上記した本発明による効果は、本発
明の耐火性バッチを、吹き付け用耐火物の混合物や、ラ
ミング耐火物用の混合物として用いた場合であっても達
成され、また、モルタルとして用いた場合であっても達
成されることに留意されたい。
【0111】
【発明の効果】上述した本発明によれば、補強材は、特
に問題なく(具体的には、クラスタや層、その他不均質
なものを形成することなく)、バッチの残りの成分と混
じり合うことが可能であり、しかも、混合中において他
の成分と正常に結合するようになっている。
【0112】また、本発明によれば、成形体を生成する
ために、ある程度変形可能かまたは展伸する材料が、補
強材用の材料として選択されるようになっている。な
お、ここでいう「ある程度」とは、バッチがプレスされ
て成形体が形成された際に、前記補強材が圧縮エネルギ
ー(または変形エネルギー)をほとんど蓄積しない程度
をいう。このような材料を選択すれば、復元力(残留応
力によって補強材が元の形状に戻ろうとする力)が、補
強材に発生することはない。従って、補強材は、成形体
の微細構造を壊すことなく、加圧成形された成形体の微
細構造の中に押し込まれる(すなわち、成形体の微細構
造中に保持される)。
【0113】さらに、本発明によれば、バッチ(具体的
には、成形体)の加熱中において表面にスケール層(la
yer of scale)を形成する材料が、補強材用の材料とし
て選択されるようになっている。これにより、例えば、
補強材に表面酸化が生じても、そのような表面酸化が材
料の内側深くに進行しないようになっている。その結
果、酸化の進行によって補強材が破壊することを防止す
ることが可能になる。
【0114】さらに、本発明によれば、補強材用の材料
としては、液体相への転移が可能な限りゆっくりと進行
する材料であって、しかも、可能な限り高い温度でのみ
液体相への転移が生じる材料が選択されるようになって
いる。これにより、可能な限り長期にわたって、補強材
は、その固有の安定性を保つことが可能になる。
【0115】さらに、本発明によれば、耐火性酸化物材
料の被膜(またはシーム)が、補強材の薄いスケール層
の面に形成されるようになっている。なお、この耐火性
酸化物材料の被膜は、耐火コートが補強材を覆うことに
よって形成されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバッチを用いて生成された成形体の部
分断面図である。
【図2】ステンレス鋼繊維を備えない標準的な成形体の
特性と、ステンレス鋼繊維を備える成形体の特性との比
較を、図式的に示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 35/101 C08L 101/00 C08K 3/04 F27D 1/00 G 3/22 C08L 61/06 9/02 C04B 35/00 108 C08L 101/00 35/02 Z F27D 1/00 35/04 C // C08L 61/06 35/10 F (71)出願人 500261042 Adalperostrasse 82, 85737 Ismaning German y (72)発明者 ヘルゲ ヤンセン ドイツ国 37133 フリードランド、ハー ゲンリング 37 (72)発明者 ピーター バルタ ドイツ国 37120 ボヴェンデン、グライ フスウォルデル ストラッセ 2

Claims (36)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐火性バッチまたは耐火性材料、特に成
    形体生成用の耐火性バッチまたは耐火性材料であって、 少なくとも1種類の耐火性金属酸化物と;樹脂やピッチ
    などのバインダーと;必要に応じて酸化防止剤と;少な
    くとも1種類の炭素担体と;ステンレス鋼よりなる補強
    繊維と;を含んでおり、 使用温度において、前記補強繊維には、前記耐火性金属
    酸化物の被膜が形成されるようになっていることを特徴
    とする耐火性バッチまたは耐火性材料。
  2. 【請求項2】 前記耐火性金属酸化物は、主として、酸
    化マグネシウム(MgO)を含んでいることを特徴する
    請求項1記載のバッチ。
  3. 【請求項3】 前記耐火性金属酸化物は、高純度の天然
    酸化マグネシウム(MgO)の焼結物か、あるいは、高
    純度の合成酸化マグネシウム(MgO)の焼結物である
    ことを特徴する請求項1又は2記載のバッチ。
  4. 【請求項4】 前記耐火性金属酸化物は、主として、ド
    ロマイトを含んでいることを特徴する請求項1記載のバ
    ッチ。
  5. 【請求項5】 前記耐火性金属酸化物は、天然ドロマイ
    トの焼結物か、あるいは、合成ドロマイトの焼結物であ
    ることを特徴する請求項4記載のバッチ。
  6. 【請求項6】 前記耐火性金属酸化物は、酸化アルミニ
    ウム(Al23)であることを特徴する請求項1記載の
    バッチ。
  7. 【請求項7】 前記耐火性金属酸化物は、板状のアルミ
    ナであることを特徴する請求項6記載のバッチ。
  8. 【請求項8】 前記バインダーは、1種類の成分からな
    る合成樹脂を含んでいることを特徴する請求項1ないし
    7のいずれかに記載のバッチ。
  9. 【請求項9】 前記バインダーは、2種類の成分からな
    る合成樹脂を含んでいることを特徴する請求項1ないし
    7のいずれかに記載のバッチ。
  10. 【請求項10】 前記バインダーは、ピッチを含んでい
    ることを特徴する請求項1ないし9のいずれかに記載の
    バッチ。
  11. 【請求項11】 前記バッチは、前記ピッチ用の架橋試
    薬を含んでいることを特徴する請求項10記載のバッ
    チ。
  12. 【請求項12】 前記酸化防止剤は、金属製の酸化防止
    剤であることを特徴する請求項1ないし11のいずれか
    に記載のバッチ。
  13. 【請求項13】 前記金属製の酸化防止剤は、シリコ
    ン、アルミニウム及びマグネシウムのうちのいずれか1
    つであるか、あるいは、シリコン、アルミニウム及びマ
    グネシウムのうちのいずれかの組み合わせであることを
    特徴する請求項12記載のバッチ。
  14. 【請求項14】 前記耐火性金属酸化物の粒径は、ほぼ
    0〜10mmであることを特徴する請求項1ないし13
    のいずれかに記載のバッチ。
  15. 【請求項15】 前記耐火性金属酸化物の粒径は、ほぼ
    0〜10mmの範囲で分布していることを特徴する請求
    項1ないし14のいずれかに記載のバッチ。
  16. 【請求項16】 前記バッチにおける前記耐火性金属酸
    化物の含有量は、ほぼ70〜100重量%であることを
    特徴する請求項1ないし15のいずれかに記載のバッ
    チ。
  17. 【請求項17】 前記バインダーは、レゾール樹脂およ
    び/またはノボラック樹脂であることを特徴する請求項
    1ないし16のいずれかに記載のバッチ。
  18. 【請求項18】 前記合成樹脂の含有量は、ほぼ1〜5
    重量%であることを特徴する請求項1ないし17のいず
    れかに記載のバッチ。
  19. 【請求項19】 前記ピッチの含有量は、ほぼ1〜5重
    量%であることを特徴する請求項1ないし18のいずれ
    かに記載のバッチ。
  20. 【請求項20】 前記炭素担体の含有量は、ほぼ0〜3
    0重量%であることを特徴する請求項1ないし19のい
    ずれかに記載のバッチ。
  21. 【請求項21】 前記金属製の酸化防止剤の含有量は、
    ほぼ0〜10重量%であることを特徴する請求項1ない
    し20のいずれかに記載のバッチ。
  22. 【請求項22】 さらに、 溶融オーバーフロープロセスを利用して生成されたステ
    ンレス鋼の繊維を含んでいることを特徴する請求項1な
    いし21のいずれかに記載のバッチ。
  23. 【請求項23】 さらに、 溶融抽出プロセスを利用して生成されたステンレス鋼の
    繊維を含んでいることを特徴する請求項1ないし22の
    いずれかに記載のバッチ。
  24. 【請求項24】 前記繊維は、ほぼ5〜250μmの直
    径を有しているとともに、ほぼ4〜100mmの長さを
    有していることを特徴する請求項1ないし23のいずれ
    かに記載のバッチ。
  25. 【請求項25】 前記繊維は、略鎌状の断面または略三
    日月状の断面を有していることを特徴する請求項1ない
    し24のいずれかに記載のバッチ。
  26. 【請求項26】 前記繊維は、クロム鋼および/または
    クロムニッケル鋼からなることを特徴する請求項1ない
    し25のいずれかに記載のバッチ。
  27. 【請求項27】 前記バッチは、前記溶融オーバーフロ
    ープロセスを利用して生成された繊維を、ほぼ3重量%
    まで含んでいることを特徴する請求項1ないし26のい
    ずれかに記載のバッチ。
  28. 【請求項28】 前記バッチは、前記溶融抽出プロセス
    を利用して生成された繊維を、ほぼ5重量%まで含んで
    いることを特徴する請求項1ないし27のいずれかに記
    載のバッチ。
  29. 【請求項29】 成形体、特に、ライニングを備えた転
    炉、鋳鋼用取鍋、冶金プロセス用の取鍋、その他鉄鋼加
    工処理用の装置に用いられる成形体であって、 請求項1ないし28のいずれかに記載のバッチを用いて
    製造されることを特徴とする成形体。
  30. 【請求項30】 前記成形体は、使用温度において、ス
    テンレス鋼の繊維を含んでおり、 該ステンレス鋼の繊維の表面には、前記バッチに含まれ
    る前記耐火性金属酸化物の被膜または堆積物が堆積して
    おり、 一旦被膜が形成されると、冷却されても該被膜が保持さ
    れるようになっていることを特徴する請求項29記載の
    成形体。
  31. 【請求項31】 成形体の製造方法、特に、請求項1な
    いし28のいずれかに記載のバッチを用いて、請求項2
    9または30に記載の成形体を生成するための成形体の
    製造方法において、 前記耐火性金属酸化物の構成物を、複数の粒子フラクシ
    ョンに分級し、 前記複数の粒子フラクションから、所望の粒径範囲の粒
    子を集め、 前記ステンレス鋼の繊維を、均一な混合物が得られるま
    で、前記複数の粒子フラクションのうちの1部または複
    数部と混合するか、あるいは、前記複数の粒子フラクシ
    ョンのすべてと混合し、 必要であれば、残っている粒子フランクションと混合
    し、 前記ステンレス鋼の繊維と前記耐火性金属酸化物との混
    合物に対して、乾燥した前記炭素担体を混合することを
    特徴とする成形体の製造方法。
  32. 【請求項32】 前記耐火性金属酸化物、前記ステンレ
    ス鋼の繊維、および前記乾燥炭素担体の混合物に対し
    て、1種類または2種類の構成成分を含む合成樹脂と、
    必要に応じて酸化防止剤などの補助剤とを混合し、 得られた混合物をプレスして成形体を形成し、 その後、該成形体に対して、ほぼ120〜200℃で、
    硬化処理を施すことを特徴とする請求項31に記載の成
    形体の製造方法。
  33. 【請求項33】 必要に応じて、加熱可能な混合機内の
    ピッチに対して、前記耐火性金属酸化物とステンレス鋼
    の繊維と乾燥炭素担体の混合物を添加し、 これらの混合物全体を均質化し、 前記ピッチ用の架橋剤を前記混合物に添加し、 前記混合物をプレスして成形体を形成し、 その後、前記架橋剤によりピッチが架橋するまで、前記
    成形体に対して、ほぼ200〜300℃で、ベーキング
    処理を行うことを特徴とする請求項32に記載の成形体
    の製造方法。
  34. 【請求項34】 プレス成形された成形体を製造するた
    めに用いられることを特徴とする請求項1ないし28の
    いずれかに記載のバッチ。
  35. 【請求項35】 ラムで成形された成形体を製造するた
    めに用いられることを特徴とする請求項1ないし28の
    いずれかに記載のバッチ。
  36. 【請求項36】 ラミング耐火物用の混合物として用い
    られることを特徴とする請求項1ないし28のいずれか
    に記載のバッチ。
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