JP2001039319A - ラックピニオン式動力舵取装置 - Google Patents

ラックピニオン式動力舵取装置

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JP2001039319A
JP2001039319A JP11214427A JP21442799A JP2001039319A JP 2001039319 A JP2001039319 A JP 2001039319A JP 11214427 A JP11214427 A JP 11214427A JP 21442799 A JP21442799 A JP 21442799A JP 2001039319 A JP2001039319 A JP 2001039319A
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JP
Japan
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boot
rack
tie rod
housing
rubber
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JP11214427A
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English (en)
Inventor
Koichi Watanabe
功一 渡辺
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KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ラックハウジング1に対してブーツ8を容易に
組付けることができる取付構造を提供する。 【解決手段】ブーツ8をゴム又はゴム状弾性体にて形成
すると共に、このブーツ8のハウジング1又はタイロッ
ド7との取付部分に対し、前記ゴム又はゴム状弾性体よ
りも剛性が高く変形量が少ない材質にて形成された芯材
13を埋設し、前記ブーツ8がハウジング1又はタイロ
ッド7に挿入されたとき、前記ブーツ8は芯材13と前
記ハウジング1又はタイロッド7とに挟まれた部分に締
め代を持つようにその厚みを設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等の車両に用
いるラックピニオン式動力舵取装置に関し、特に、ラッ
クシャフトとタイロッドと連結部分の周囲を覆うブーツ
の取付構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の動力舵取装置、例えば、ラック
ピニオン式のパワーステアリング装置はラックハウジン
グに進退可能に支持されたラックシャフトと、タイロッ
ドの連結部分とを水、塵埃等から保護する為、それら外
周にゴム、ゴム状弾性体等からなる蛇腹状のブーツを取
り付けている。従来より、この種のブーツは、ラックハ
ウジングに対して次のようにして取り付けらている。即
ち、ブーツの端部内周をラックハウジングの端部外周に
挿入すると共に、ブーツとラックハウジングの重合部分
に金属製のバンドやワイヤーを巻回し、締結している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記構成で
は、ラックハウジングに対するブーツの固定手段とし
て、ワイヤー、バンドと言った別部材が必要となる為、
ブーツとラックハウジングとの重合部分にワイヤー、バ
ンド等を巻回する作業、巻回したそれらを固定する作業
と言った作業工程が必要となり、その分、製造コストが
嵩むという問題点がある。特に、ラックハウジング部分
に取付溝が形成され、その部分にブーツの所定部分を嵌
合させ、その外周部分にワイヤー、バンド等を固定させ
る構造においては、上記の工程に加え、前記取付溝に対
するブーツの位置決め工程が増える為、両者の固定は強
固になるものの、さらに組付工程が増えるという問題点
がある。本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、ブーツのラッ
クハウジングに対する取付作業を容易に行い得るラック
ピニオン式動力舵取装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、これらの問題
点を解決するため、第1の発明は、ハウジング内に進退
可能に支持されたラックシャフトと、このラックシャフ
トの先端部にボールジョイントを介して連係されたタイ
ロッドと、一端がハウジングに、他端がタイロッドにそ
れぞれ取着されて前記ラックシャフトと、タイロッドと
の連結部分の周囲を覆うブーツとを備えたラックピニオ
ン式動力舵取装置において、前記ブーツをゴム又はゴム
状弾性体にて形成すると共に、このブーツのハウジング
又はタイロッドとの取付部分に対し、前記ゴム又はゴム
状弾性体よりも剛性が高く変形量が少ない材質にて形成
された芯材を埋設し、前記ブーツがハウジング又はタイ
ロッドに挿入されたとき、前記ブーツは芯材と、前記ハ
ウジング又はタイロッドとに挟まれた部分に締め代を持
つようにその厚みを設定した。また、第2の発明は、第
1の発明において、前記ブーツは、ハウジング又はタイ
ロッドに挿入されたとき、その部分と対向接触する部分
に複数の突条を設けた。また、第3の発明は、第1の発
明において、前記ブーツは、芯材を折り曲げ形成するこ
とによって係止突部を設けた。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を油圧のラックピニ
オン式のパワーステアリングに具体化した一実施例を図
1、図2に従って説明する。1は鋳物、管材等で形成さ
れた筒状のラックハウジングであって、内部には油圧に
よりその作動がアシスト制御されるラックシャフト2が
進退可能に収納されている。3は前記ラックハウジング
1の先端部(図1における右側をいう)に取着されたシ
リンダエンドであって、その軸心部には前記ラックシャ
フト2がベアリング4、シール5等を介して摺動自在に
挿入されている。7は前記ラックシャフト2とボールジ
ョイント6を介して連結されたタイロッドであり、図示
しないタイヤと連係している。従って、図示しないハン
ドル操舵を行うと、その入力トルクに応じたアシスト力
がラックシャフト2に作用し、上記タイヤを転舵するよ
うになっている。8はラックシャフト2とタイロッド7
との連結部の外周を覆うように装着されたブーツであっ
て、一端がシリンダエンド3の端部外周に挿入固定され
ると共に、他端がタイロッド7の端部外周に挿入固定さ
れており、以下、この取付構造について詳述する。前記
ブーツ8は、全体がゴム又はゴム状弾性体にて形成され
ており、山と谷が交互に組み合わされた蛇腹部11と、
前記シリンダエンド3及びタイロッド7の両端外周部に
挿入固定される固定部12とから構成されている。尚、
本発明では、「ゴム」は天然ゴム、合成ゴムのことを言
い、「ゴム状弾性体」はポリオレフィン、ポリウレタン等
のエラストマーのことを言う。前記固定部12は全体が
筒状に形成され、内部には金属製の芯材13がインサー
ト射出成形等により埋込形成されている。この固定部1
2の内周面、即ち、シリンダエンド3に設けられた取付
凹所14と対向接触する部分には、図2に示すように、
等間隔に3本の突状15が形成されており、ブーツ8の
挿入作業時の接触抵抗を低減して取付作業をし易くして
いる。また、固定部12の先端には面取部18が形成さ
れており、この部分においても、取付凹所14の先端側
の面取部16と合いまってブーツ8のシリンダエンド3
への挿入作業をし易くしている。前記固定部12の厚み
は、シリンダエンド3の端部外周にブーツ8が挿入され
たとき、芯材13と取付凹所14とに挟まれた部分のゴ
ム部19に締め代を持たせるよう設定されており、この
締め代によって水、塵埃等のブーツ内側への侵入と、ブ
ーツ8の抜け止め防止とを行っている。この締め代は、
前記固定部12の内径よりも取付凹所14の外形が大き
くなるように前記ゴム部19の厚みを設定することによ
って行われており、ブーツ8の材質によっても異なる
が、本実施例では、この締め代を8〜30%としてい
る。なお、本明細書中では、ラックハウジング1とブー
ツ8との取付部分についてのみ説明したが、タイロッド
7とブーツ8との取付部分においても上記と同様の構造
を採用している。次に本実施例の作用を説明する。先
ず、ラックシャフト2に対し、タイロッド7がボールジ
ョイント6を介して連結された状態のパワーステアリン
グ組立体に対し、タイロッド7先端方向、即ち、タイヤ
側からブーツ8を挿入する。ついで、この挿入されたブ
ーツ8の基端側の固定部12をシリンダエンド3の取付
凹所14に当接させさ、この状態でさらに押し込むと、
固定部12の先端の面取部18と取付凹所14先端の面
取部16との案内作用により、固定部12の内周面が取
付凹所14の外周面上に案内され、この固定部12が取
付凹所14に挿入される。そして、固定部12の先端部
が取付凹所14の立壁部に当接したところで、この挿入
作業を終了する。このとき、固定部12には金属製の芯
材13が埋め込まれているので、この部分が拡径するこ
とはなく、従って、芯材13より内側となるゴム部19
が取付凹所14との間で弾性変形を起こして、上記した
締め代を持つこととなり、この締め代によって、ブーツ
内側への水、塵埃等の侵入が防止されると共に、ブーツ
8がラックハウジング1に対して固定される。また、固
定部12の内側に3本の突条15を設けたため、ブーツ
8挿入時の接触抵抗が減らされ、上記取付作業が容易に
なる。次に、本発明の第2実施例について説明する。こ
の実施例は、芯材13の形状を変更することによって挿
入作業をよりし易くした点において前記第1実施例と異
なっている。即ち、図3、図4に示すように、芯材の一
端を外周側に突出するよう略直角に折り曲げ、この折曲
部の外周をゴム材で被覆させることによって係止突部2
1を形成する。そして、この係止突部21に治具等を係
止してブーツ8の挿入作業を行えば、挿入作業時に比較
的大きな力をブーツ8に容易に加えることができ、取付
作業時間をさらに短縮できる。次に、本発明の第3実施
例について説明する。この実施例は、芯材13の形状を
変更することによって挿入作業をよりし易くすると共
に、さらに抜け止め効果も持たせた点において前記各実
施例とは異なっている。即ち、図5、図6に示すよう
に、芯材13の一端を外周側に突出するよう略直角に折
り曲げた後、さらに内周側へ略直角に折り曲げて階段状
に形成するとともに、この折曲部の外周をゴム材で被覆
させることによって係止段部22を形成する。また、こ
の係止段部22と対向する取付凹所14に係止突条23
を設け、ブーツ8挿入作業時に前記係止段部22の内側
となるゴム部19がこの突条23に係止されて抜けにく
くになるようにしている。従って、係止段部22の外周
部に治具等を係止すれば、上記第2実施例と同様にブー
ツ8の挿入作業を容易に行えるとともに、前記係止突条
23により、挿入後には抜け難くできる。尚、本発明は
前記各実施例に限定されるものではなく、例えば、次の
ように変更して具体化することも可能である。 (1)前記各実施例では油圧のパワーステアリングに具
体化したが、勿論、電動式のパワーステアリングや、マ
ニュアルタイプのステアリングに具体化しても良い。 (2)前記各実施例ではラックハウジング1の外周側に
ブーツ8を挿入したが、ラックハウジング1の内周部に
ブーツ8の外周を挿入させるようにしても良い。 (3)前記各実施例では芯材13として金属管を用いた
が、ゴム部19に比較して剛性が高く、変形が少ないも
のであればこれに限定されるものではなく、例えば、ガ
ラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等を用いることもで
きる。 (4)前記第3実施例では、係止突条23を取付凹所1
4側に設けたが、図7、図8に示すように、ゴム部19
に設けた突条15の一部を伸ばして上記係止突条23と
する一方、取付凹所14側に凹部を24を設け、これら
を係合させるようにしても良い。
【0006】
【発明の効果】以上詳述したように本第1発明によれ
ば、ラックハウジング又はタイロッドに対するブーツの
組付作業を別部材を用いることなく容易に短時間で行う
ことができる。また、第2発明によれば、突条により挿
入作業時の接触抵抗を減らせるので、ブーツのラックハ
ウジング又はタイロッドに対する取付作業が少ない力で
容易に行うことができる。また、第3発明によれば、係
止突部に治具等を係止してブーツの挿入作業を行えるの
で、取付作業時に大きな力を容易に加えることができ、
取付作業時間をさらに短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示すラックピニオン式
パワーステアリングの要部断面図である。
【図2】ブーツの取付部分を示す要部断面図である。
【図3】第2実施例のブーツの取付部分を示す要部断面
図である。
【図4】第2実施例のブーツをラックハウジングに圧入
した状態を示す要部断面図である。
【図5】第3実施例のブーツの取付部分を示す要部断面
図である。
【図6】第3実施例のブーツをラックハウジングに圧入
した状態を示す要部断面図である。
【図7】第3実施例の更なる別例を示し、ブーツの取付
部分を示す要部断面図である。
【図8】第3実施例の更なる別例を示し、ブーツをラッ
クハウジングに圧入した状態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1 ラックハウジング 2 ラックシャフト 6 ボールジョイント 7 タイロッド 8 ブーツ 13 芯材 15 突条 21 係止突部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内に進退可能に支持されたラ
    ックシャフトと、このラックシャフトの先端部にボール
    ジョイントを介して連係されたタイロッドと、一端がハ
    ウジングに、他端がタイロッドにそれぞれ取着されて前
    記ラックシャフトと、タイロッドとの連結部分の周囲を
    覆うブーツとを備えたラックピニオン式動力舵取装置に
    おいて、 前記ブーツをゴム又はゴム状弾性体にて形成すると共
    に、このブーツのハウジング又はタイロッドとの取付部
    分に対し、前記ゴム又はゴム状弾性体よりも剛性が高く
    変形量が少ない材質にて形成された芯材を埋設し、前記
    ブーツがハウジング又はタイロッドに挿入されたとき、
    前記ブーツは芯材と前記ハウジング又はタイロッドとに
    挟まれた部分に締め代を持つようにその厚みが設定され
    ていることを特徴とするラックピニオン式動力舵取装
    置。
  2. 【請求項2】前記ブーツは、ハウジング又はタイロッド
    に挿入されたとき、その部分と対向接触する部分に複数
    の突条が設けられていることを特徴とする請求項1記載
    のラックピニオン式動力舵取装置。
  3. 【請求項3】前記ブーツは、芯材を折り曲げ形成するこ
    とによって係止突部が形成されていることを特徴とする
    請求項1記載のラックピニオン式動力舵取装置。
JP11214427A 1999-07-28 1999-07-28 ラックピニオン式動力舵取装置 Pending JP2001039319A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007223541A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Showa Corp ステアリング装置
KR101231892B1 (ko) 2012-06-18 2013-02-08 서호덕 증기터빈 거버너의 분리형 실린더 로드
CN104386116A (zh) * 2014-10-08 2015-03-04 安徽奥丰汽车配件有限公司 防尘套总成

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007223541A (ja) * 2006-02-24 2007-09-06 Showa Corp ステアリング装置
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Effective date: 20080826

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