JP2001038291A - 超音波振動接合用超音波ホーン - Google Patents

超音波振動接合用超音波ホーン

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JP2001038291A JP11218854A JP21885499A JP2001038291A JP 2001038291 A JP2001038291 A JP 2001038291A JP 11218854 A JP11218854 A JP 11218854A JP 21885499 A JP21885499 A JP 21885499A JP 2001038291 A JP2001038291 A JP 2001038291A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化と両支持間距離短縮化とを図る。 【解決手段】 角棒状のホーン本体2と、ホーン本体2
における中央の最大振動振幅点f3で上面及び下面より
突出した接合作用部3;4と、接合作用部3;4より両
側に同一寸法離れた2つの最小振動振幅点f2;f4で
ホーン本体2の前後面より突出した屈曲状の支持部5〜
8とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の金属からな
る接合対象部材の重ね合された部分を超音波振動で接合
する工具として用いられる超音波ホーンに関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、特許第2911394号公報で
開示された超音波ホーンのホルダへの支持構造を示す。
この図7において、51は共振周波数の1波長の長さ
(最大振動振幅点f13から最大振動振幅点f17まで
の長さ)を有する超音波ホーン、52は超音波ホーン5
1における中央の最大振動振幅点f15で超音波ホーン
51より外側に突出した接合作用部、53は共振周波数
の1/2波長の長さ(最大振動振幅点f11から最大振
動振幅点f13までの長さ)を有する丸棒状のブース
タ、54はブースタ53における中央の最小振動振幅点
f12でブースタ53より外側に突出した筒状の支持
部、55はブースタ53と対象形状で共振周波数の1/
2波長の長さ(最大振動振幅点f17から最大振動振幅
点f19までの長さ)を有する丸棒状のブースタ、56
は支持部54と対象形状でブースタ55における中央の
最小振動振幅点f18でブースタ55より外側に突出し
た筒状の支持部、57は振動子、58はホルダ、59;
60はホルダ58の両端部より下側に突出した筒状で周
壁の一部にスリットを有するクランプ部、61は接合作
用部52の真下に置かれた受台、62;63は複数の金
属からなる接合対象部材である。そして、超音波ホーン
51の両端にブースタ53;55それぞれが図外の無頭
ねじにより同軸状に結合され、一方のブースタ53の端
部に振動子57が図外の無頭ねじにより同軸状に結合さ
れる。支持部54がクランプ部59の内部に挿入され、
支持部56がクランプ部60の内部に挿入された状態に
おいて、クランプ部59;60がスリットの幅を狭める
ように図外のボルトで締結されて支持部54;56を外
周面より挟み付けるように保持する。ホルダ58はエア
ーシリンダのような加圧機構の直線的に昇降駆動可能な
出力部であるピストンロッドに取付けられる。受台の上
には接合対象部材62;63が互いに重ね合されて搭載
される。その状態において、ホルダ58がエアーシリン
ダで下降し、接合作用部52と受台61とが接合対象部
材62;63を加圧保持すると共に、超音波振動が振動
子57からブースタ53を経由して超音波ホーン51に
伝達し、接合作用部52が矢印X方向に振動し、この振
動が接合作用部52から接合対象部材62;63に伝達
し、接合対象部材62;63の合せ面が接合作用部52
と受台61とで加圧されたまま横方向に互い違いに振動
し、それらの合せ面に摩擦熱が生じることにより、接合
対象部材62;63の合せ面が活性化されて結合する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来の超
音波ホーン支持構造は、共振周波数の1波長の長さを有
する超音波ホーン51の両側に、共振周波数の1/2波
長の長さを有するブースタ53;55を結合し、これら
ブースタ53;55の筒状の支持部54;56をホルダ
58における筒状のクランプ部59;60で保持した、
両支持形態である。つまり、筒状の支持部54;56が
筒状のクランプ部59;60で抱持されているので、接
合対象部材62;63に対する作業空間をできるだけ広
く確保する関係から、一方の支持部54から他方の支持
部56までの支持間距離が、最低でも共振周波数の1波
長と1/2波長とが合算された長さ必要であった。この
ため、接合作用部52と受台61とが接合対象部材6
2;63を加圧保持した際に、超音波ホーン51及びブ
ースタ53;55が支持部54;56を節として上側に
弧状に撓む可能性がある。そして、係る撓みが発生する
と、振動の状態、つまり共振状態がおかしくなり、接合
不良が発生する。これを解決するために、本出願人は図
8に示すような板状の超音波ホーン71を開発し、この
超音波ホーンを前記超音波ホーン51に代えて試用し
た。けれども、接合対象部材62;63が半導体チップ
と回路基板であって、半導体チップを回路基板に超音波
振動接合により面実装した場合、半導体チップの1バン
プ(電極)当りの基本加重が定められている。しかし、
バンプ数が少ないことから、半導体チップのバンプ数×
基本加重である接合加重(接合に要する加重)がブース
タ53;55と超音波ホーン71との総重量以下である
低加重の場合には、接合時における接合加重の制御がや
りにくい。反面、バンプ数が多く、接合加重が高加重の
場合には、上記撓みが発生し、半導体チップのバンプが
回路基板のパッド(電極)に適切に接合した個所と接合
しない個所とが発生する、所謂、接合のばらつきが発生
する可能性があった。
【0004】そこで、本発明は、軽量化と両支持間距離
短縮化とが図れる超音波ホーンを提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明にあっては、複数
の金属からなる接合対象部材の重ね合された部分を超音
波振動で接合するための超音波ホーンであって、角棒状
のホーン本体と、ホーン本体における中央の最大振動振
幅点で上面及び下面に設けられた接合作用部と、接合作
用部より両側に同一寸法離れた2つの最小振動振幅点で
ホーン本体の前後面より突出した屈曲状の支持部と、を
備えたことを特徴としている。本発明によれば、接合作
用部と支持部とが角棒状のホーン本体の互いに交差2面
に設けられたので、支持部が接合作用部より両側に同一
寸法離れた最も近い2つの最小振動振幅点で角棒状のホ
ーン本体に設けられても、支持部が接合対象部材に対す
る作業空間を狭くすることがなく、係る作業空間が広く
確保できる。又、超音波ホーンがホルダに両支持形態で
取付けられた場合において、支持間距離が共振周波数の
1波長以内と短く設定できる。超音波ホーンは長さが共
振周波数の1波長と短くできるので、超音波ホーンが小
形で軽量となる。又本発明にあっては、支持部が、ホー
ン本体に連接する厚肉な根元部と、根元部よりホーン本
体と非接触でホーン本体の端部側に延びる薄肉な中間部
と、中間部より外側に突出する厚肉な膨出部と、膨出部
より中間部と非接触でホーン本体の中央側に延びる先端
部とを備えれば、接合時において、薄肉な中間部が根元
部から先端部側に伝達しようとする振動を吸収し、振動
子で発生した超音波振動が超音波ホーンから接合作用部
に効率良く適正に伝達できる。又、本発明にあっては、
先端部がボルト挿入用の貫通孔を備えれば、先端部がボ
ルトでホルダに直接的に締結でき、超音波ホーンの取付
作業が簡単となる。又、本発明にあっては、先端部がボ
ルト挿入用の貫通孔より大きなボルト頭部収納用の凹部
を備えれば、ボルトの頭部が凹部に格納されるので、ボ
ルトが先端部より突出することがなく、ボルトが接合対
象部材に対する作業空間を狭くすることはない。
【0006】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の第1実施形
態であって、図1は超音波ホーン1の外観を示し、図2
は超音波ホーン1と超音波振動との関係を示し、図3は
超音波ホーン1とクランパとを示し、図4は超音波ホー
ン1がホルダ25に取付けられた状態を示す。図1にお
いて、1は超音波ホーン、2は超音波ホーン1の角棒状
のホーン本体、3;4はホーン本体2の上下面より外側
に突出した接合作用部、5;6;7;8は超音波ホーン
1の前後面より外側に略S字形に突出した屈曲状の支持
部、9;10はホーン本体1の左右端面の中央部に形成
されたねじ孔である。超音波ホーン1は、ホーン本体2
と接合作用部3;4と支持部5〜8とねじ孔9;10と
を備えた、チタン等の合金又は焼入れされた鉄等のよう
な音響特性の良い素材からなる単一ボディとして形成さ
れている。
【0007】図2において、ホーン本体2は図4の振動
子20から伝達された超音波振動の共振周波数の1波長
の長さ(最大振動振幅点f1から最大振動振幅点f5ま
での長さ)を有する。接合作用部3;4はホーン本体2
における中央の最大振動振幅点f3でホーン本体2より
外側に突出した四角形を呈する。支持部5〜8は接合作
用部3;4より両側に同一寸法離れた2つの最小振動振
幅点f2;f4でホーン本体2より外側に突出した屈曲
形を呈する。支持部5は、ホーン本体2に連接しつつホ
ーン本体2より前側に直交するようにまっすぐ突出する
板状の厚肉な根元部5aと、根元部5aより略直角に曲
りホーン本体2と非接触でホーン本体2の右端部側に延
びる板状の薄肉な中間部5bと、中間部5bより略直角
に曲り前側に突出する板状の厚肉な膨出部5cと、膨出
部5cより略直角に曲り中間部5bと非接触でホーン本
体2の中央側に延びる板状の厚肉な先端部5dとを備え
る。支持部6は、ホーン本体2に連接しつつホーン本体
2より後側に直交するようにまっすぐ突出する板状の厚
肉な根元部6aと、根元部6aより略直角に曲りホーン
本体2と非接触でホーン本体2の右端部側に延びる板状
の薄肉な中間部6bと、中間部6bより略直角に曲り後
側に突出する板状の厚肉な膨出部6cと、膨出部6cよ
り略直角に曲り中間部6bと非接触でホーン本体2の中
央側に延びる板状の厚肉な先端部6dとを備える。支持
部7は、ホーン本体2に連接しつつホーン本体2より前
側に直交するようにまっすぐ突出する板状の厚肉な根元
部7aと、根元部7aより略直角に曲りホーン本体2と
非接触でホーン本体2の左端部側に延びる板状の薄肉な
中間部7bと、中間部7bより略直角に曲り前側に突出
する板状の厚肉な膨出部7cと、膨出部7cより略直角
に曲り中間部7bと非接触でホーン本体2の中央側に延
びる板状の厚肉な先端部7dとを備える。支持部8は、
ホーン本体2に連接しつつホーン本体2より後側に直交
するようにまっすぐ突出する板状の厚肉な根元部8a
と、根元部8aより略直角に曲りホーン本体2と非接触
でホーン本体2の左端部側に延びる板状の薄肉な中間部
8bと、中間部8bより略直角に曲り後側に突出する板
状の厚肉な膨出部8cと、膨出部8cより略直角に曲り
中間部8bと非接触でホーン本体2の中央側に延びる板
状の厚肉な先端部8dとを備える。
【0008】図3において、15は支持部5〜8のそれ
ぞれに装着されるクランパであって、各クランパ15
は、支持部5〜8の上下幅よりも大きな高さを有する金
属棒により形成されており、上下面に貫通する貫通孔1
6と、貫通孔16と同心状で貫通孔16より大きな窪み
として上下面に形成された凹部17;18と、一側面に
形成された切欠部19とを有する。貫通孔16は図4の
ボルト22のねじ部の外径よりも大きな孔径を有する。
切欠部19は支持部5〜8の先端部5d〜8dのそれぞ
れを上下にがたつくことがないように収容する部分であ
る。凹部18は図4のボルト22の頭部を格納する部分
である。そして、切欠部19が先端部5d〜8dに外側
より個別に嵌め込まれることにより、各クランパ15は
先端部5d〜8dに個別に装着されるが根元部5a〜8
aや中間部5b〜8bとは個別に非接触な状態である。
各クランパ15と支持部5〜8との装着は、ホーン本体
2を手で持上げた場合、クランパ15が自重で支持部5
〜8から脱落しないような嵌合であっても良いが、クラ
ンパ15が自重で支持部5〜8から脱落するような嵌合
であれば、クランパ15の支持部5c〜8dへの装着作
業が最良である。
【0009】図4を参照し、超音波振動接合のやり方に
ついて説明する。超音波ホーン1の一端に振動子20の
出力端とが無頭ねじ21により同軸状に結合される。こ
の結合は超音波ホーン1の一端と振動子20の出力端と
が接触した形態である。振動子20は図外の超音波発振
器から受ける電気的なエネルギーにより所定周波数を有
する縦波の超音波振動を発生して出力するものである。
又、各支持部5〜8にはクランパ15が嵌め込まれ、ボ
ルト22が各クランパ15の凹部18より貫通孔16と
凹部17とを経由して窪み26の周囲でホルダ25の下
面に形成されたねじ孔に締結される。この締結は各クラ
ンパ15の上面とホルダ25の下面とが接触した形態で
あるが、超音波ホーン1はホルダ25から離れたフロー
ティング状態でホルダ25に両支持形態に保持されてい
る。ホルダ25はエアーシリンダのような加圧機構の直
線的に昇降駆動可能な出力部であるピストンロッドに取
付けられている。窪み26は接合作用部3;4を逃げる
ためにホルダ25の下面に形成されている。接合作用部
4の真下に位置する受台27の上には複数の接合対象部
材28;29が互いに重ね合されて搭載される。その状
態において、ホルダ25がエアーシリンダの動作により
矢印Y方向に下降し、接合作用部4と受台27とが接合
対象部材28;29を加圧保持すると共に、振動子20
から出力された超音波振動が超音波ホーン1に伝達し、
接合作用部4が矢印X方向に振動し、この振動が接合作
用部4から接合対象部材28;29に伝達し、接合対象
部材28;29の合せ面が接合作用部4と受台27とで
加圧されたまま横方向に互い違いに振動して活性化され
つつ接合される。
【0010】第1実施形態の構造によれば、接合作用部
3;4が角棒状のホーン本体2における中央の最大振動
振幅点f3で上下面に設けられ、支持部5〜8が接合作
用部3;4より両側に同一寸法離れた最も近い2つの最
小振動振幅点f2;f4で角棒状のホーン本体2の前後
面に設けられている。つまり、接合作用部3;4と支持
部5〜8とが角棒状のホーン本体2の互いに交差2面方
向に設けられている。このため、支持部5〜8が接合作
用部3;4より両側に同一寸法離れた最も近い2つの最
小振動振幅点f2;f4で角棒状のホーン本体2に設け
られても、支持部5〜8が接合対象部材28;29に対
する作業空間を狭くすることがなく、係る作業空間が広
く確保できる。そして、超音波ホーン1がホルダ25に
両支持形態で取付けられた場合において、一方の支持部
5からもう一方の支持部7までの支持間距離、つまり、
根元部5aから根元部7aまでの支持間距離が共振周波
数の1波長以内に設定できる。よって、超音波ホーン1
の長さは、両支持形態における最小寸法である、共振周
波数の1波長に定めることができた。この結果、接合作
用部4と受台27とが接合対象部材28;29を加圧保
持した際に、ホルダ25に対する超音波ホーン1の両支
持での支持間距離が図7や図8で示した従来の支持間距
離より短くなり、超音波ホーン1が撓みにくくなる。
【0011】超音波ホーン1の長さが共振周波数の1波
長と短くできたので、超音波ホーン1が小形で軽量とな
る。例えば、接合対象部材28;29が半導体チップと
回路基板であって、半導体チップを回路基板に超音波振
動接合により面実装したところ、半導体チップのバンプ
数が少なくいことから、接合加重が低加重の場合でも、
接合時における接合加重の制御がやりやすかった。半導
体チップのバンプ数が多く、接合加重が高加重の場合で
も、支持間距離が共振周波数の1波長以内に設定された
ことにより、半導体チップの回路基板への面実装に悪影
響を及ぼすような撓みが超音波ホーン1に発生せず、半
導体チップの全部のバンプと回路基板の全部のパッドと
が適切に接合していた。
【0012】支持部5〜8はホーン本体2より略S字形
に突出し、根元部5a〜8aや膨出部5c〜8c及び先
端部5d〜8dが厚肉であるが、根元部5a〜8aと膨
出部5c〜8cとを繋ぐ中間部5b〜8bが薄肉に形成
されている。つまり、支持部5〜8では、中間部5b〜
8bが振動の伝達方向と平行しかつ根元部5a〜8aや
膨出部5c〜8c及び先端部5d〜8dよりも薄肉であ
る。このため、接合時に加重がかかることによって、根
元部5a〜8aに対する最小振動振幅点f2;f4の位
置が少しずれて、根元部5a〜8aが振動しても、中間
部5b〜8bが根元部5a〜8aから先端部5d〜8d
側への振動を吸収する。よって、振動子20で発生した
超音波振動が超音波ホーン1から接合作用部3;4に効
率良く適正に伝達できる。
【0013】ボルト22の頭部がクランパ15の凹部1
8に格納されるので、ボルト22がクランパ15より下
方に突出することがなく、ボルト22が接合対象部材に
対する作業空間を狭くすることはない。
【0014】図5と図6は本発明の第2実施形態であっ
て、図5は超音波ホーン30の外観を示し、図6は超音
波ホーン30がホルダ25に取付けられた状態を示す。
この超音波ホーン30は前記先端部5d〜8dに相当す
る先端部5e〜8eに特徴がある。先端部5e〜8eは
先端部5d〜8dよりも更に厚肉な板状に形成されてい
る。先端部5e〜8eには、前記貫通孔16に相当する
貫通孔5f〜8fと、前記凹部17;18に相当する凹
部5g〜8g;5h〜8hとが個別に形成されている。
又、ホルダ25には前記窪み26に相当する窪み31が
形成されている。窪み31はホーン本体2と接合作用部
3;4と根元部5a〜8aと中間部5b〜8b及び膨出
部5c〜8cを逃げる大きさである。そして、図6に示
すように、ボルト22が凹部5h〜8hより貫通孔5f
〜8fを経由して窪み31の周囲でホルダ25の下面に
形成されたねじ孔に締結されることにより、先端部5e
〜8eの上面とホルダ25の下面とが接触し、ホーン本
体2と接合作用部3;4と根元部5a〜8aと中間部5
b〜8b及び膨出部5c〜8cがホルダ25と非接触
で、超音波ホーン30がホルダ25にフローティング状
態で4つの支持部5〜8により両支持形態に保持され
る。この第2実施形態の構造によれば、先端部5e〜8
eがボルト22でホルダ25に締結できるので、図3の
クランパ15が省略でき、超音波ホーン1のホルダ25
への取付作業が簡単となる。図5において、凹部5h;
6h;8hは図示を省略したが凹部7hと同様である。
ホーン本体2、接合作用部3;4、根元部5a〜8a、
中間部5b〜8b、膨出部5c〜8c、ねじ孔9;10
は第1実施形態と同じである。
【0015】前記各実施形態では超音波ホーン1;30
を共振周波数の1波長の長さとしたが、その整数倍でも
良い。
【0016】図4では超音波ホーン1の一端に振動子2
0を直接的に結合したが、超音波ホーン1の両端に共振
周波数の1/2波長又は1/2波長の整数倍の長さを有
するブースタを取付け、それらのブースタのうちの一方
のブースタの一端に振動子20を同軸状に結合しても良
い。つまり、超音波ホーン1の一端に振動子20をブー
スタを介在させて結合しても同様に良い。
【0017】前記図4では窪み26を形成し、接合作用
部3がホルダ25と接触しないようにしたが、図3の切
欠部19からのクランパ15の厚さLを接合作用部3の
高さHより大きな寸法に設定すれば、窪み26は省略で
きる。
【0018】各実施形態において、中間部5b〜8bに
スロットや穴又はスリットを形成して振動のバランスを
調整することも可能である。
【0019】各実施形態では接合作用部3;4がホーン
本体2の上下面より突出したが、接合作用部3;4はホ
ーン本体2の上下面と面一又はホーン本体2の上下面よ
り窪ませても良い。
【0020】各実施形態では接合作用部3;4と支持部
5〜8とをホーン本体2と単一ボディとしたが、接合作
用部3;4と支持部5〜8とホーン本体2とを別体に形
成し、ホーン本体2に接合作用部3;4と支持部5〜8
とをねじ固定しても良い。
【0021】各実施形態では接合作用部4を接合に使用
したが、超音波ホーン1;30を上下逆とし、接合作用
部3を接合に使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る超音波ホーンを
示す斜視図。
【図2】 同第1実施形態の超音波ホーンと超音波振動
とを示す摸式図。
【図3】 同第1実施形態の超音波ホーンとクランパと
を示す斜視図。
【図4】 同第1実施形態の超音波振動接合を説明する
摸式図。
【図5】 本発明の第2実施形態に係る超音波ホーンを
示す斜視図。
【図6】 同第2実施形態の超音波ホーンの取付状態を
示す断面図。
【図7】 従来の超音波ホーンのホルダへの支持構造を
示す摸式図。
【図8】 別の従来の超音波ホーンのホルダへの支持構
造を示す摸式図。
【符号の説明】
1;30 超音波ホーン 2 ホーン本体 3;4 接合作用部 5〜8 支持部 15 クランパ 16 貫通孔 17;18 凹部 5a〜8a 根元部 5b〜8b 中間部 5c〜8c 膨出部 5d〜8d;5e〜8e 先端部 5f〜8f 貫通孔 5g〜8g;5h〜8h 凹部 22 ボルト

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の金属からなる接合対象部材の重ね
    合された部分を超音波振動で接合するための超音波ホー
    ンであって、角棒状のホーン本体と、ホーン本体におけ
    る中央の最大振動振幅点で上面及び下面に設けられた接
    合作用部と、接合作用部より両側に同一寸法離れた2つ
    の最小振動振幅点でホーン本体の前後面より突出した屈
    曲状の支持部と、を備えたことを特徴とする超音波振動
    接合用超音波ホーン。
  2. 【請求項2】 支持部は、ホーン本体に連接する厚肉な
    根元部と、根元部よりホーン本体と非接触でホーン本体
    の端部側に延びる薄肉な中間部と、中間部より外側に突
    出する厚肉な膨出部と、膨出部より中間部と非接触でホ
    ーン本体の中央側に延びる先端部と、を備えたことを特
    徴とする請求項1記載の超音波振動接合用超音波ホー
    ン。
  3. 【請求項3】 先端部がボルト挿入用の貫通孔を備えた
    ことを特徴とする請求項2記載の超音波振動接合用超音
    波ホーン。
  4. 【請求項4】 先端部がボルト挿入用の貫通孔より大き
    なボルト頭部収納用の凹部を備えたことを特徴とする請
    求項3記載の超音波振動接合用超音波ホーン。
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